【注意】
・この話はフィクションでありファンタジーです。実在の人物・団体・宗教・民俗・地名その他諸々と似たような名前があっても何も関係ありません。また、特定の人物・団体・宗教・民俗・地名を貶める意図はありません。もはやこの世界とよく似た異世
界ファンタジーと思ってください。
・このお話は歴史・宗教・民俗を独自解釈をしています。あくまでファンタジーとしてご了承ください。
・この物語はその話の性質上、残酷な表現がございます。ご了承ください。
・この物語は無知な作者が書いているため、身体的・性的・土地・家庭環境等について、不適切な描写があるかもしれません。また、将来に渡り、不適切な表現となる可能性もございます。しかし作者は、あらゆる差別や暴力を推奨する意図はございません。
北部九州に拠点を置く退治屋組織【黄昏堂】福岡支部。
そこに所属する八蝶(やちよ)は、ある学校の怪異事件の調査に乗り出す。事件は解決したが、それは〈蜘蛛〉を追う事件のはじまりだった。
果たして、〈蜘蛛〉とはなんなのか?
太古の時代を経て、様々な怪異事件の解決に乗り出す少年たちの、バトルアクション・ギャグホラー!
第1話『鏡』
久留米のとある学校で、失踪事件が起きた。八蝶は、その中の一人、黒田夢二を発見する。
黒田を見つけたのは、『踊り場の鏡』の世界だった。学校の七不思議に遭遇する二人は、鏡の世界から脱出することが出来るのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:45:12
105376文字
会話率:33%
夢写師シリーズ完結編!魂が導く“写し世”の結末
霧梁県・久遠木町。霧に包まれたその町で、ある日突然、人々の記憶が次々と失われていく異常事態が起こる。家族の名前が思い出せない、日常が崩れていく——その異変の始まりとともに、止まっていたはずの
時計塔が不気味に動き出した。
夢写師の家系に生まれ、科学を信じる工学部生・橋爪カレンは、魂を可視化するデバイス「SID」を用い、現象の解明に挑む。しかし、量子データでも解析不能な“魂の叫び”に直面したとき、カレンは母・ルカが扱うアナログな魂写機の力を知る。過去に失踪した大叔母チヨの記憶、霧に隠された町の真実、そして未来を写し出す写祓の技術。
デジタルとアナログ、科学と祈りのはざまで揺れるカレンの心に、大学の仲間であるユウキとの絆が深まり、彼女の中で新たな夢写師としての「覚悟」が芽生えていく。
霧見駅跡で目撃したのは、1945年に消えた列車の記憶。そして、町を覆う霧の中心には、記憶を喰らう“何か”が眠っていた。
残された時間はあとわずか。失われる記憶を取り戻し、止まった時計を再び動かすために、カレンはすべてを懸けて「写す」ことを選ぶ。
これは、“写し損ねた想い”に光を当てる、夢写師最後の物語。
夢写師シリーズ一作目
「夢写師チヨと白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」
https://ncode.syosetu.com/n0724ko/
夢写師シリーズ二作目
「夢写師ルカと黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」
https://ncode.syosetu.com/n2282ko/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:00:00
40042文字
会話率:22%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木村にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は7年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。
前日譚「夢写師と白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」との整合性を合わせた加筆修正版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:10:00
209419文字
会話率:50%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は10年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 14:02:01
209402文字
会話率:50%
※各話のジャンルと怖さレベル表示を行い始めました。 【タイトル】(ジャンル/怖さレベル(3段階)となっております。詳しくは 「ご案内」をご覧ください。
一風変わったフォークロア、新たな世界へ! いずれも、一話五分ほどの短編たち。どこから読
んでも楽しめます。
名著「遠野物語」に敬意を表し、作者の近所からあなたのおうちのご近所まで、民間に伝わる様々な怪談、都市伝説、噂話や不思議体験を収録した現代説話集です。 電車の中、休み時間、ふとんやベッドでのお供に最適! いつでも誰でもウェルカムです!
※2017/4/20 日間「ホラー」部門 1位を獲得しました!
※2017/4/22 週間「ホラー」部門 7位を獲得しました!
※2017/5/2 日間「ホラー」部門 同率1位を獲得しました!
※2017/5/6 日間「ホラー」部門 同率3位を獲得しました!
※アルファポリス様、ツギクル様にも掲載を開始しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 23:00:00
9177617文字
会話率:4%
フォークダンス。
公に異性に触れられる、貴重な機会。
ここに憧れの先輩とのダンスを楽しみにする、女の子がいた。
林間学校でのフォークダンス。ここで先輩と踊る。
それだけを願って。
イメージトレーニングはばっちり。あとは天が味方してくれる
だけ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-20 19:50:43
3523文字
会話率:0%
一風変わったフォークロア、あなたのもとにお届けします!一話完結の短編集なので、電車の中、休み時間、ふとんやベッドでのお供に最適! 作者の近所から、あなたのおうちのご近所まで、民間に伝わる様々な怪談、都市伝説、噂話や不思議体験を収録した現代説
話集です! いつでも誰でもウェルカムです!
2017/3/10 完結!
※2017/4/25 日間「ホラー」部門3位を獲得しました!
※2017/4/26 日間「ホラー」部門1位を獲得しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-10 22:56:32
37604文字
会話率:1%
時は大正。
元暗殺者の青年・琥春は、空腹で倒れた所を神職者で除霊師でもある榊浦良に助けられる。
浦良は、衣食住を提供する代わりに自身の仕事を手伝うよう琥春に提案する。
そこに新米職業婦人のひよりも加わり、三人は憑き物落としに挑んでいくが…。
わんこ系元暗殺者 × 気難しいツンデレ神職者 × 健気で気弱な才女。凹凸トリオの怪奇譚が幕を開ける。
参考文献
憑き物(怪異の民俗学) 小林和彦責任編集
創作のための呪術用語辞典 えいとえふ 著
日本怪異妖怪大辞典 小松和彦 著
じぶんでできる浄化の本 神人 著折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:06:03
84518文字
会話率:42%
沖縄の離島で悠馬は謎の石版を発見する。碑文は日本神話に似ているが、記された神々の名はムー語。地元の民俗学者サラや少女ナギサの協力で調査を進めるが、石版を狙う謎の組織の影もちらつく。悠馬は夢の中で古代ムーへと“飛ばされる”体験を繰り返すように
なる。
夢の中で悠馬はムー王国の巫女アマテや王子ラグナと出会い、滅亡寸前の王国の混乱に巻き込まれる。現実世界では、新聞記者カナエや恩師・佐伯の協力を得て、石版の解読とムー文明の痕跡を追う。ムーでは内乱軍のカグツチが反乱を起こし、王国は崩壊の危機に。アマテは神託を受け、ムーの記憶を“東の地”へ託す使命を帯びる。
・
・
・
島の朝は、静寂とともに始まる。波照間島の東端、まだ人影もまばらな浜辺に、悠馬はひとり立ち尽くしていた。潮の香りが鼻腔をくすぐり、遠くでカモメの鳴く声が響く。彼の足元には、昨夜から気になって仕方のない岩場が広がっていた。
「……ここで間違いないはずだ」
悠馬は呟き、リュックからスケッチブックと手袋を取り出す。昨日、ナギサが興奮気味に語った“変な石”の話。最初は島の子供らしい無邪気な作り話かと思ったが、彼女が描いた絵には、明らかに人工的な幾何学模様があった。
「お兄さん、ほんとに来てくれたんだ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 06:00:00
105163文字
会話率:42%
1999年に起きた《MARS七三〇事件》以降、飛来した黒い石(ブラック・ストーン)と呼ばれる新たなエネルギー源のより、世界は飛躍的に進化を遂げた。それと同時に不可解な怪異事件が横行する。
それから十年、《MARS七三〇事件》の生き残りだ
った秋月燈(あきづきともり)は、別の怪異事件によって記憶を失ってしまう。
「私と××××との幸福は違うのでしょうね」
秋月燈は記憶を失うも、何度も夢で「幸福」について語る夢を見る。
身元引受人であり刑事の浅間龍我から「記憶を取り戻すなら、平穏な日常生活は難しい」と言われ、記憶を取り戻すか否かの決断を迫られる。
そんな矢先、燈の周囲を一変させる出来事が起こる。
燈の周辺で暗躍する怪異事件。噂、情報が封鎖された社会。薄氷の上に成り立つ平穏な生活の中、燈は違和感を覚え自らが動く。
燈の傍にいる《アヤカシ》と謎の式神、見守る龍神、不穏な影──《物怪》。様ざまな事件と、登場人物たちが交錯する群像劇。
失ったはずの絆を、紡ぎ、結ぶ。人の幸福とアヤカシの幸福は同じ?
旧タイトル:
ユーデモニクス(Eudaemonics) ─四千年の泡沫で君ヲ想フ─折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 18:22:08
19742文字
会話率:40%
神隠し――日本の伝承や民間信仰に語られる現象。多くは人のいない山中で起こり、前触れもなく立ち入った人が消える。それは古くは山の神、川の神による拐かし、妖怪による悪戯と考えられてきた。
石動辰巳は中学生三年生の終わり、高校へ入学する前に
神隠しにあった。これは異界へと迷い込んだ少年が十二年後に故郷へと戻った、人との縁を結び直すやり直しの物語。
――古く歴史のある寺院。信仰する者の絶えた廃神社。二つを結ぶ過去の惨劇。神隠しにまつわる地域の伝承。信仰の聖地である月隠山。辰巳が神隠しに遭遇した理由とは。
そして、辰巳を一途に想うカンナギ。そのヤンデレ気質の激重感情に辰巳はどうする?
※のんびり更新していきます。カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 18:10:00
350573文字
会話率:50%
昭和30年代前半。
上総のどこかの里山に茅葺屋根の古民家で暮らす娘さんがおりました。
田の神山の神である姫神様のお世話をしながら、狐の少年とともに昔ながらの道具を使ってのんびりと、ときには年中行事で季節を彩りながら穏やかな毎日を過ごしていま
す。
でも最近は毎晩村の青年医師が訪ねてきて、何やら変化がある様子。
はたして二人の恋の行方は?
ノスタルジック恋愛ファンタジーをどうぞお楽しみください!
――以下が好きな人におすすめです――
昭和、レトロ、郷愁、ノスタルジック、恋愛、人外、古民家、古道具、民具、民俗学、文化、風習、習俗、風俗、年中行事、信仰、儀式、儀礼、歳時記、村、里、山、田舎、料理
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:09:44
461888文字
会話率:40%
大学で都市民俗学を学ぶアキは、地元に伝わる奇妙な噂を調査するため、ある空き地を訪れる。その空き地には、雨のあと水が不自然に溜まり続ける“くぼ地”があり、「水に映った自分が手招きしたら帰ってはいけない」という言い伝えがあった。十年前に失踪した
少女・ユキの名も、その空き地の記憶と共に語り継がれていた。
調査の最中、水面に映った“自分”が笑い出し、少女の声が録音されるなど、アキの周囲で不可解な現象が起こり始める。やがて彼は、空き地に潜む「水の記憶」に引き寄せられ、深淵へと引きずり込まれてしまう。
そこは、孤独と悲しみを抱えた人々の“思念”が沈む世界だった——。
アキは、ユキの記憶と向き合う中で、「呼ばれる」ということの意味と、自らが選ぶべき帰路を知ることになる。
雨上がりにしか現れない、静かな水面に映る影。
それは、忘れ去られた想いの澱であり、決して触れてはいけない声だった——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:00:00
3360文字
会話率:22%
「石じじいの話」は、私が子供の頃(昭和40年代)に、石ひろいビジネスをしていた男性から聞いた話です。
彼は、山野を歩き、珍しい岩石や鉱物、化石、ときには動植物などを収集して、それを売って生活をしていました。
当時、すでに高齢でしたが、山を歩
いているのでカクシャクとしていました。
小学生の私が、石じじいが話してくれた経験談や言い伝えなどを家に帰ってからノートに書き残したものが大量に手元に残っています。親に言われて、綴り方の練習も兼ねていたのでしょう。これらの聞き書きの中から、話としてまとめることのできるものを書き出してみようと思いました。
それが、「石じじいの話」です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 16:00:14
309292文字
会話率:5%
民俗学者の父親と共にアンデスの少数民族の里で暮らしてきた僕、麻生彩昂は高校進学の為に5年ぶりに日本へと帰国した。入学式から二週間遅れて登校した僕は、放課後の空き教室でふたりの少女に出会う。ひとりは初恋の幼馴染宮津みらい。そして濡羽色の髪の少
女真崎撫子。彼女はかつて僕にトラウマを与え、海外に渡る原因を作った人物だった。こうして僕は青春を取り戻し、癒されていく日々が始まった。※カクヨム様でも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 12:00:00
71205文字
会話率:45%
平安時代中期を生きた、かの有名な陰陽師「安倍晴明」が、
晴明として生きた記憶をある程度持ったまま、「安倍晴朗」として、令和の世に生まれる。
そして、晴明と同じ平安の世を生きていた陰陽師であり、彼の師匠とも言われている「賀茂忠行」「賀茂保憲」
親子もまた、過去の記憶を持った状態で令和の世を生きていた。
「日本紀略」や「御堂関白記」といった史実上の古記録や歴史書を基に話を構成しています。
なのでいわゆる「式神」の存在や、
ド派手な「呪術バトル」は全くありません。
日常の中にひっそりと潜んでいる「陰陽道」の面影を、独自の視点で
描いていく予定です。
安倍晴明の陰に隠れていた、史実を生きた陰陽師たち。
そして「安倍晴明」と「賀茂保憲」の師弟関係を超えた
絶妙な絆と因果も物語の中でえがいていきます。
「安倍晴朗」「賀茂保憲」「賀茂忠行」の3名をメインに繰り広げられる因果応報の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 14:32:33
67194文字
会話率:51%
「――その身体は、俺のモンだ」
俺様系クールイケメン、卜部壱武。
彼は、帝都を霊的災害から守る退魔師の名家『卜部』の跡取り。
隣には、いつも守るべき幼馴染がいる。
癒し系でお人好しな優男、薬子千弥。
彼は、なぜか怪異に好かれ
てしまう特異体質を持つ、巫術師の末裔。
凸凹コンビとして怪異退治に明け暮れる日々。
しかし、壱武だけが知っていた。
千弥の中には、彼自身すら知らない、もう一つの人格――まつろわぬ者たちの王と謳われた、恐るべき「魔性」が眠っていることを。
ある任務をきっかけに、ついに覚醒する、抗いがたい魔性の王。
翻弄され、追い詰められた壱武が放つ、起死回生の策とは?
「さて。美味かったかよ、酒と俺の血のハイブレンドは」
最凶の魔王に、傷だらけの退魔師が不遜に笑う。
これは、宿命に縛られた二人の、愛と執着の現代退魔奇譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 00:00:00
39979文字
会話率:44%
『小野さんの異界グルメ』
今回も小野さんの案内で、異界グルメを探しに行きます。
あの有名なきさらぎ駅にも、美味しいものはあるのでしょうか?
今日の旅は静岡県 浜松市。
遠州鉄道 新浜松駅から出発して、きさらぎ駅へと向かいます。一緒にひととき
の旅へと赴きましょう。
・パーソナリティ:小野 篁(おの たかむら) 氏
・カメラ兼リポーター:夕月 舞(ゆうづき まい)さん
※オカルト小説マラソン参加:テーマ『きさらぎ駅』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 00:41:41
4995文字
会話率:30%
せんせい、ぼくは――ひとを、ころしました。
家庭教師先で住之江(すみのえ)吉彰(よしあき)が教え子から聞いたそれは、罪の告白にも似ていた。折しもその頃、花菖蒲公園の池の中から、その教え子と同じ年の少女の白骨遺体が発見される。
亡霊が視える
香月(こうづき)晴季(はれき)はその話を聞いて、花菖蒲公園へと足を向けた。そこには『殺された』とは考えづらい、くるくると踊っている少女の亡霊がいた。
花菖蒲公園の白骨遺体、くるくると踊る亡霊、少年の罪の告白。
そして高校の窓から覗き込む亡霊と、祖父のこと。
能楽『天鼓』の謎を紐解くうち、それは現実との奇妙な合致を見せ始める。
鳴らぬ鼓は、何故鳴った。天の鼓の、謎を解け。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 06:10:00
199127文字
会話率:42%
閉ざされた村・水無村には、誰も口にしない井戸がある。
その水は澄んでいて美しい。けれど、覗き込んだ者の耳元で、必ず囁くという。
「ねえ、さがして。…わたしを、忘れないで」
民俗学者・佐久間は、古い記録と失踪事件を調査する中で、自分の記憶が井
戸に“記録されている”ことに気づく。
夢に現れる少女、消えた名前、奪われた自我――
やがて彼は、水面に映る“自分ではない顔”と対峙する。
そしてこの村では、記憶は沈めるもの。
沈められた分だけ、誰かが代わりに“媒介”となる。
記憶を失った青年の最後の声が、静かな水底に響く。
「この井戸は、誰かが見返してくれるのをずっと待ってる――」
これは、記録される者と、記録する者の境界を超える“水の祈り”の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 23:43:05
7279文字
会話率:17%
その預言は、世界の終わりを告げていた。
「七月、地球は“死にたい”という意志によって破裂する」
大阪の片隅にひっそりと佇む神社。そこに暮らす青年・牧田光(まきた ひかる)は、未来を視る力を持つ「預言者」だ。
かつて、人知れず災厄を封じ
てきた秘密結社「零」。
だが今、零は瓦解し、仲間たちは離散。残されたのは、弱き預言者ただ一人。
それでも、彼は視てしまった。
街を覆う「死にたい」の波動。歩道橋から次々と落ちていく人々。
そして、空に現れる怪異たち。
光は決意する。
「もう一度、“零”を再建する」
特殊清掃員で霊媒師の理枝、霊の声を聴く少年・輝、民俗学オタクの青年・鉄平――
再び集った者たちが、大阪の闇に挑む。
これは、“死にたい”という祈りを祓い、“生きたい”という願いを紡ぐ物語。
世界が終わるその前に、彼らは立ち上がる。
――大祓、開始。
閉店三十分×革命の双龍、クロスオーバー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 18:56:21
28685文字
会話率:27%
閉店三十分前、21時30分になると必ず怪奇現象が起きる「スーパーオノシタ」夜勤のアルバイトは毎月三万円の手当がもらえる。霊が「視える」竹丸雅也そのおいしい話に食いつき、おかしなスーパーてバイトをしている。もつれる三角関係、毎夜騒ぐカラフルな
お化けたち。忌み地は語る、忌み地のおぞましさ、かなしさ。富める者たちに押しつぶされた声がする。
怪談×二十代の青春折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 21:00:00
84289文字
会話率:40%
退屈な現代社会と、立て続けに起きる不幸な出来事に嫌気がさしていた主人公は、神様のお使いの白蛇を助けたことがきっかけで、異世界・『現世』(うつしよ)へ迷い込む。
そこは、神や物の怪が見える、どこか懐かしくも不思議な世界だった。
白蛇の加護を得た主人公は、いくつもの僥倖(ぎょうこう)と不幸に翻弄(ほんろう)されながら、あんこ好きの巫女(みこ)や、不思議な術を使う少年など、たくさんの人と出会い成長しながら、元の世界へ帰る道、やがては自分の生きる道を模索していく。
やがて、この世界の大いなる深淵(しんえん)に触れることになるとは知らずに―。
白蛇と巫女と一緒に異世界『現世(うつしよ)』での摩訶不思議(まかふしぎ)ライフ、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 08:10:00
207623文字
会話率:40%
「水」――それは清らかで、美しく、生命に不可欠なもの。
けれど、人がそれを尊ぶのは、恐れているからだ。
透き通るその奥には、
誰のものとも知れない願いが沈み、
言葉にならぬ声がゆっくりと渦を巻く。
神が宿る。
だからこそ水は、時に命
を奪い、
また時に、記憶を溶かして流していく。
民俗学の視点から見ても、水にまつわる民話や伝承は枚挙に暇がない。
蹴裂伝説、竜の小太郎や黒姫に代表される龍神伝承──
池や沼が神の依代として祀られるのもまた、日本各地に散見される風景だ。
神代の昔、イザナギとイザナミが天沼矛を用いて大海を掻き回し、
滴る雫から大八洲を生んだのも、原初の水の物語。
やがて呪われたヒルコを水へ流し去り、
黄泉から戻ったイザナギが川で禊を行い身を清めたのもまた、水である。
因幡の白兎が傷ついた身を真水で洗い癒やした話は、
古事記を通じてなお人々の心に残る。
水は、縄文から弥生へと移り変わる過程で、
稲作とともに人の暮らしを根底から変えた。
それは単なる資源を超え、命を宿す神聖なものとして、
あるいは祟りや浄めの力を秘めるものとして畏れ敬われてきたに違いない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 21:29:59
3111文字
会話率:16%
大学で宗教民俗を教える非常勤講師・御影遙(34歳)は、幼少期に祖父から聞かされた“仮面神ゴゼ”の伝承を、学術的には懐疑的に受け止めていた。だが、祖父の死後、遺品から「Project MZ-03」という謎の記録と黒い石板を発見し、かつて米軍が
秘密研究を行ったという“鬼来島”へ渡航する。
人口わずか三十余人の孤島には、記録を拒む異形の神・ゴゼを巡る儀式が今も密やかに残っていた。やがて遙は、祖父の過去と仮面神の真実、そして“記憶と地震”をめぐる奇妙な交信に巻き込まれていく。
科学と伝承の狭間で、人は何を「忘れてはならない」のか——。
仮面神ゴゼ ―記録を拒む神と“記憶の島”―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:25:44
6033文字
会話率:22%
叔父大好きヒロイン(二〇歳無職)とヴードゥーの精霊バロン・サムディ、男子高校生(金髪)とちびっこデュラハン、大食い男子大学生(眼鏡)と喋るカラスが、中高生ばかりを狙う殺人ピエロの化け物に立ち向かう物語。
K県磨陣(まじん)市では、健
康状態に何ら問題のない中高生が、睡眠中に突然悲鳴を上げたり苦しみ出し、そのまま死に至るという不可解な出来事が多発していた。
「その身に危険が迫ったら、サムディを呼び出すんだ」
最愛の叔父・綾鷹(あやたか)がそう言い残して自分の元を去ってから、道脇茶織(みちわきさおり)は不貞腐れていた。
手元に残されたのは、綾鷹が所持していた、何かの骨で作られた十字架。嘘か真か、ヴードゥーの精霊バロン・サムディを召喚出来るのだという。
ある日茶織は、カフェで不気味なピエロを目撃する。幻覚かと思いきや、ピエロは帰宅した茶織の前にも現れ、襲い掛かってきた。
茶織の声に応えるように現れたのは、夜の闇のように黒いボロボロの山高帽と燕尾服を纏い、皺が刻まれた真っ白な顔にサングラスを掛け、杖を手にした男──バロン・サムディだった……。
※暴力・残酷描写あり。
※他投稿サイトでも公開しております。
※矛盾点や誤字脱字、その他変更すべきだと判断した部分は、気付き次第予告・報告なく修正しますのでご了承ください。
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参考文献(敬称略)
佐藤文則『ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち』(凱風社)
檀原照和『ヴードゥー大全 アフロ民俗の世界』(夏目書房)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 13:51:41
140534文字
会話率:52%
叔父大好きヒロイン(二〇歳無職)とヴードゥーの精霊バロン・サムディ、男子高校生(金髪)とちびっこデュラハン、大食い男子大学生(眼鏡)と喋るカラスが、中高生ばかりを狙う殺人ピエロの化け物に立ち向かう物語。
(ダーク)ファンタジー要素多めで
す。
※他投稿サイトでも公開しております。
また、矛盾点や誤字脱字、その他変更すべきだと判断した部分は、気付き次第予告・報告なく修正しますのでご了承ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考文献(敬称略)
佐藤文則『ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち』(凱風社)
檀原照和『ヴードゥー大全 アフロ民俗の世界』(夏目書房)
『2017〜2018 地球の歩き方 アイルランド』(ダイヤモンド社)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 13:25:14
243351文字
会話率:53%