場所は日本。時は大正五年――
古来より日本を影で牛耳る裏華族《うらかぞく》の一家・古野羽《このは》家の次女として生まれた娘・真鶴《まつる》。
日の国を守る祝貴品《しゅくきひん》の一つ・長雅花《ながみやばな》も咲かせることもできず、草木としか
心を通じ合わせられない彼女は、出来損ないの烙印《らくいん》を押されていた。
それだけではなく、幼いときに長雅花の花粉を口にしたことによって感情のほとんどが欠落し、まともに人付き合いもできないありさま。
そんな中で、ある日実父より『まつろわぬもの』――すなわちあやかしたちの長・星帝《せいてい》たる天乃加賀男《あまのかがお》と結婚せよと命令されてしまい……。
これは、不器用な二人が心を通じ合わせるまでの物語。
※エブリスタ・カクヨムでも掲載中
※毎日18時過ぎに更新します
※レーティングは念のためにつけてあります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 18:18:44
33862文字
会話率:47%
曰く付きの家に嫁ぐ事になった少女と、孤独な龍の恋愛ファンタジー!
時は大正時代。まだ明治時代が色濃く残るそんな時代。
異国で生まれ育った鈴は幼い頃に両親を亡くし、たった一人の叔父を頼って日本へやってきた。
けれど親戚は鈴に当たりが強く、と
うとう曰く付きで有名な神森家にお見合いに行く事に。
結婚が決まるまではお試し期間として身柄を拘束させてもらうと言う神森家の掟に従って鈴はその日から神森家で暮らすことになったのだが、この家の住人は皆、人間ではなかった……。
龍と少女の現代恋愛ファンタジーです。
※一日二話更新となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 17:10:00
82481文字
会話率:66%
なぜか関東大震災が起こらず、昭和も始まらない1927年の日本。傾いた家計を助けるため、とんでもない契約にのった十七歳の女の子には、本人も知らない秘密があった――。
裁縫、お琴、割烹、すべて不得意。大正時代には生きにくいそんな女の子が、隣
のクラスの美少女に誘われて訪れた洋館には、美しい青年が一人。彼と結んだ契約によって、女の子は新しい世界に足を踏み入れていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 16:30:00
106713文字
会話率:41%
元は農家の嫡男のツネタロウだったが、口減らしで丁稚奉公に出される。オーサカの材木商で成長し、買い付けに行く途中で地震に見舞われ死亡。
死亡したツネタロウは、歴史を変えるべく新たな人生を歩む。
最終更新:2024-04-25 16:07:45
584030文字
会話率:63%
次話投稿と間違えた。
番外編を集めたものとして独立連載する。
本作は、少年 ツネタロウの番外編になるので、代表作である少年 ツネタロウ をご覧ください。
最終更新:2024-02-08 20:50:24
27499文字
会話率:4%
時代は明治。舞台は、近畿地方。
農家の息子が丁稚奉公に出され、奉公先での成長を綴った。
プロローグ的な話。
最終更新:2022-11-12 14:02:43
3325文字
会話率:62%
2016年3月26日、東京の櫻崎学園に通う兼村未来(かねむらみく)は長兄の悠人(ゆうと)と共に春休みを利用して故郷である沖縄に戻って来るが、那覇空港にある本屋で突如消えてしまう。気が付くと、そこは1916年の沖縄であり、未来の近くには同じよ
うにタイムスリップして来た女子大生の知花蓮(ちばなれん)がいた。
蓮が立ち上がり、歩こうとすると、上空から白い機体が未来達の目の前に着陸する。そこからなんと3人の男女が現れ、そのうちの1人は未来の義理の叔父である金城拓也(きんじょうたくや)であった。彼らによると、自分達も同じ2016年から来た「アルバース財団」という組織の人間であり、ここに来た理由は人の存在を消す機械「VANISH」を悪用し、歴史改変を図ろうとする防衛省の外部組織「帝国機関」から「VANISH」を取り戻し、消された人達を元に戻す事だった。拓也達は一般人を巻き込みたくないため、未来達を現代に帰らせようとするが・・・・・大正時代の県都那覇を舞台にしたタイムスリップ小説が今、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 14:51:48
83184文字
会話率:44%
時は新時代・明時(めいじ)。まだ前時代の名残が残る頃、藍は嫁いでたった半年で士族の旦那に離縁を言い出される。旦那は自分よりも背が高く、武芸においても才能溢れる藍に嫉妬し、外で浮気をしていた。結局藍には身に覚えのない理由で離縁が成立し、途方
に暮れていた頃、街で遭遇した異形の怪物を藍の特殊な能力を持って倒す。
偶然藍の姿を見掛けた、のちの警視庁大警視に、邏卒(らそつ)にならないかと声を掛けられる。元々藍は武士になるのが夢であったが、女である為諦めていた。邏卒は帝都の治安を守る職。武士にどことなく似ている。だが、それであれば尚更女の自分にはなれないと思う。大警視は言う。「女も身分も関係ない。それが新時代だ」
藍は警視庁の特殊戦術部隊に配属され、異形相手に戦う日々が三年過ぎた頃、新人の教育係になった。新人の名は青。いつも冷静で達観した様子の青の心には藍に対する燃えるような恋心が秘められていた……。
※明治時代を参考にしたファンタジーの世界であり、史実や当時の人々の生活とは異なる点が多数ありますことどうかご理解ください。
アルファポリスにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 13:22:46
66512文字
会話率:54%
遊郭に売られたら跡取りにされ、一生「制外者(にんがいもの)」として生きていく羽目になった。
遊女や役者などが制外者として人別帳(戸籍)から除外されていた時代。
幼い頃に姉とともに遊郭へ売られた勇次は制外者とされ、非人と同等の扱いを受けてい
た。
彼らが住む遊郭は非公許であり、遊神(ゆうじん)の張る結界によって新政府の目から隠されている「かくし閭(ざと)」。
勇次はとっとと借金を返して遊郭から抜け出し、平人に戻ることを目指していたが、妓楼の息子が家出したことで跡取りにされてしまう。
このままでは一生俺は制外者だ。
鬱屈した日々を送っていたある日、貧しい百姓の美少女に一目惚れ。
平人の彼女と一緒になりたいと切望し、なんとか身分差を乗り越える方法はないものかとあれこれ模索する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 07:03:15
135482文字
会話率:44%
粒子加速器の事故によって、芦原蒼龍の魂は1901年の日本にタイムスリップしてしまった。そして、天使リリエルより、このままではアルマゲドンで悪魔が勝利し、文明は衰退してしまうと告げられる。
芦原は、21世紀の技術によって、世界を救うことを決意
するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 07:00:00
769567文字
会話率:41%
「堀の向こうには裏吉原があり、そこでは苦界の苦しみはないよ」
吉原に売られ、顔の火傷が原因で年季が明けるまで下働きとしてこき使われている音羽は、火事の日、遊女たちの噂になっている裏吉原に行けると信じて、堀に飛び込んだ。
そこで待っていたの
は、人間のいない裏吉原。ここを出るためにはどのみち徳を積まないと出られないというあやかしだけの街だった。
「極楽浄土にそんな簡単に行けたら苦労はしないさね。あたしたちができるのは、ひとの苦しみを分かつことだけさ」
自称魔女の柊野に拾われた音羽は、裏吉原のひとびとの悩みを分かつ手伝いをはじめることになる。
カクヨムで先行公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 07:00:00
15903文字
会話率:48%
——空っぽだから、欲しがる。虚ろだから、追い求める。俺たちには何もないから、お互いを必要としていた。
龍気機関文明華やかなりし泰冥時代の瑞穂国。数十年前に起きた未曾有の呪術テロ『秋の嵐』によって国家統治機能が麻痺したそこでは、枕返し病
という眠ったまま目覚めなくなるという奇病が流行っていた。
晨空朔夜(ときそらさくや)と女中奉公妖の付喪神人形・九十九海月(つくもくらげ)の恩人である師匠もその奇病に罹り、三ヶ月もの間眠り堕ちていた。
朔夜たちは栄戸時代の絵巻物に記されていた『貘の夢吸い』という例薬草を求めて旅に出る。
妹を救うために夢吸いを探す雷獣の少年・雷嵜深杜(かみさきみもり)と出会い、霊泉で夢吸い探しをする一行の前に現れたのは龍に成ることを目指す蛟龍の女・水奈萌(みなも)。曰く、夢吸いは最北の霊場にあるという。
朔夜たちは深杜と、そして龍に成る修行をするという水奈萌を仲間に加え最北の土地——遠呂智地方へ向かうが、彼らの前に虚無僧の装いをした呪術師や、深杜を連れ戻そうとする家臣団が現れ……?
幕末〜大正時代風の和風異世界を舞台にした妖怪どもが暴れ回る、ちょっぴりダークでゴア表現飛び交う冒険活劇、ここに開幕!
※同一名義でカクヨム様にも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 05:38:37
5441文字
会話率:25%
明治なのか大正なのか、そんな時代の平和な世界のミステリィ。
お耽美アリ、官能アリ、薔薇だ百合だ殺人事件に幽霊画。
エログロナンセンスなんのその、真実なのか虚構なのか、それが敢えて良いんじゃないか。
そんな雑誌の掲載を任された林檎 覚(さ
とる)は、お抱え作家先生の騒動も治めつつ、原稿を納めて貰う為。
今日も右往左往、四方八方へと足を進めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 05:00:00
22926文字
会話率:52%
ひょんなことから半人半鬼となった少女と、その保護者達によるレトログルメと怪奇譚と冒険探索の日々。
パラレル大正物語です。時代考証など間違っているところが多々あるかと思いますが、「パラレルだから!」を合言葉に、何卒ご了承ください。
都市伝説ネ
タ、怪談ネタ、スピリチュアル系ネタを含む話があります。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 23:17:15
74418文字
会話率:36%
信頼出来ない語り手は語る。過去の誰かの物語を。
当掌編集は私のライフワーク『Avaloncity Stories』第一部に含まれます。gooブログ「Avaloncity Central Park」やライブドアブログ「Avaloncity
Stories」、カクヨムなどに掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 21:16:29
6413文字
会話率:17%
緑の星「アヴァロン」への道のり。
当小説は私のライフワーク『Avaloncity Stories』の外伝掌編集です。
個人サイト「Avaloncity」、カクヨム、タスキー、星空文庫、アルファポリス、ライブドアブログ「Avalonci
ty Stories」、gooブログ「Avaloncity Central Park」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 11:12:10
35439文字
会話率:30%
俺の名前は西園寺蓮。
四大華族と呼ばれる、西園寺家の長男だ。
ある日俺は、父親から継母と腹違いの妹・菊華を紹介された瞬間、
ここが、前世でヒットしていたライトノベル『しらゆりの花嫁』の世界であると言うことを思い出す。
このままだと、悪役
令嬢の妹・西園寺菊華のせいで、我が家は没落する。
それを阻止するために俺は、菊華を清く正しく美しい少女に成長させるために
健全な妹教育を施すと決心したのだったーー!
「これってモブ転生じゃん!?」と思っていた俺が、
最強の守護獣【白虎】まで召喚しちゃって、
異能の力で当代最強となり、
周囲の期待を一身に背負いながらも破滅回避のために妹教育に勤しんだ結果、
お兄様大好き!が突き抜けすぎてちょっとおかしい華族令嬢を爆誕させることとなる
しがない兄の話である。
※カクヨムでも先行連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 21:12:42
41432文字
会話率:24%
歴史好きの男が、突然なぜか戦国武将「吉良義安」に転生してしまった。
名家の跡取りであることと、あの徳川家康(に改姓する直前の松平家康)と親しいということ以外に取り柄がない上に、子孫が『忠臣蔵』の吉良上野介義央であることに気づいて、何とか忠臣
蔵=赤穂事件を阻止しようと、家康に吉良家を継がせるという策を思いつく。
三河支配のための三河守任官に苦戦していた松平家康もそれを受諾して、徳川家康ではなく「吉良家康」が誕生した。
そのあと史実通りに吉良義安が病死したところで目が覚めたので、夢オチかと落胆した主人公だったが、パソコンで歴史を検索してみたところ、家康が吉良家を継いだことになっていただけでなく、なぜか明治の歴史まで大きく変わってしまっていたのである。
その変化の鍵は水戸光圀が編纂させた『大日本史』にあった。
何でこんなことになったのか? その謎を知りたい方は、ぜひお読みください!
※全5話、1万字ちょっとの短編連載です。
※「カクヨム」にも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 19:30:00
11426文字
会話率:16%
鍼灸師の鋼一とBARを経営しながら彫り師も兼任する針ニ。双子の兄弟にはもう一つの顔があった。
それは古えから連面と続く退魔師としての使命。
二人とは浅からぬ縁で、神社の娘、美琴には何故か幼い頃の記憶がなかった。
岐阜県の東
濃地方の実在の場所や史実をもとにし、大江山の鬼伝説やその裏に隠された悲しくも切ない伝記を綴って行きます。
自分で言うのも小恥ずかしいのですが、10年以上かけて練り込んでいる設定と脚本は読み応えがあるものであると、自負しております。
是非御一読をそして厳しい御指摘をお願いします。
実は最初この作品は「ミッドナイトノベル」という成人向けのところで連載していましたが、一旦ログアウトしたらマイページだかホームだかに戻れなくなりまして…
あまりにも「ミッドナイト~」のバナー広告が、エロばかりで辟易してたこともあり、こちらで改めて書くことにいたしました。
「この小説が成人向けならば、村上春樹も伊藤計劃もR-18ということになる」と、いう自信を持って再び書くことにしました。。
尚、この作品は少し違いますが「Fc2小説」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 10:30:18
71501文字
会話率:36%
2011年11月に祖父が亡くなった。
89歳だった。
当時、比較的場所を選ばず仕事ができた私は
延命治療をしない最期の1週間を、祖父と同じ病室で過ごした。
5日目くらいにいよいよ・・・となり、
老人ホームに住んでいる祖母が同室に加わった。
深夜に医師に「ご臨終です」と告げられ
祖母は静かに祖父を見つめ続けた。
私は祖父の短くなってしまった白髪を撫でた。
柔らかく、暖かかった。
*
それから12年経った2023年に
実家の父の書斎で、古びたノートに出会う。
それは、祖父が定年後にコツコツと書き溜めた自分史だった。
何度も推敲した跡があるこのノートは
果たして誰に向けたものだったのだろうか。
今年100歳になる祖母は、読んだのだろうか?
父は、遺品整理の際に読んだのだろうが、内容はうら覚えのようである。
母や兄妹は、興味が無いようだ。
戦争を生き延び、大往生した人の覚書を
独り占めしているようで忍びなく思う。
20年後には、このノートは捨てられ忘れ去られるだろう。
・・・なんだかなぁと思い、試しにここに掲載してみることにする。
誰かに届けば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 23:08:55
2828文字
会話率:0%
<第1回アース・スターノベル大賞1次選考通過、最終選考落選しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。>
「上医は国を医(いや)す、中医は人を医す、下医は病を医す」――
日本史の教師になりたかった、城郭オタクの初期研修医、
半井梨花(なからいりか)(24歳、♀)。
当直明けに階段の最上段から転落し、目が覚めると、明治時代の内親王(5歳、美幼女)に転生していた。
元老(おっさん)だらけの逆ハーレムに放りこまれた彼女は、日本の城郭を戦火から救うため、そして、父と兄を病魔から守るため、奮闘するのだが……
まったりif近代史、開幕!
※残酷描写がある予定です。
※なるべく、史実関係の確認は取っていますが、通説と違う考え方をしているところもあります。ご了承ください。
※それなりにご都合主義が入っています。
※この小説はフィクションであり、登場する人物・団体・組織等は、完全な架空の存在です。
※感想・活動報告へのコメントへの返信は、作者の気力があるときに、部分ごとに活動報告でさせていただきます。レスが付かないことも結構ありますのでご了承ください。また、他の方の感想へのコメントはトラブルの元になりますのでお控えください。感想をメッセでいただいた場合も、返信できない可能性が高いのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 14:19:53
3880627文字
会話率:52%
文明開化に沸き立つ町の隅っこで、『化物』と呼称され蔑まれる者たちがいた。
生まれながらに能力を持つ者。この世のものではない存在が見える者。そして、妖と共に生きる者。
そんな彼らを巻き込むように、骨と皮だけの骸事件がひっそりとその影を濃くして
いた———。
普通ではない彼らがたどり着く先は天国か、はたまた地獄か。
日常の中に隠れた、実際にあったかもしれない現実が明かされる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 12:25:31
123577文字
会話率:53%
明治時代。はるこは桜の並木道を通っていつものように女学校に登校する。
通りすがりの馬車から帽子が飛ばされ桜の木の下で拾うはるこ。その帽子の持ち主は洋装のドレス姿の貴婦人であった。
最終更新:2024-04-22 22:28:29
5042文字
会話率:55%