借金に追われ、人生のどん底を這いつくばる二人の男――忌部(いんべ)と神堂(しんどう)。
彼らが一攫千金を夢見て参加したのは、深い霧に包まれた森と廃墟を舞台にした、狂気の「ゲーム」だった。
賞金1億円。クリア条件はただ一つ、『48時間以内に中
央の塔に行きチェックを済ませ、出口にたどり着くこと』。
しかし、そこはただの森ではなかった。
極限の疲労と重すぎる賞金に苦しめられながらも、忌部は己の「悪運」と機転を武器に、ルールを次々と逆手に取っていく。
これは、極彩色の絶望を出し抜き、泥だらけの金と共に生者の世界へ帰還する、底辺バディの泥臭くも最高な逆転劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 14:00:00
69251文字
会話率:26%
魔法が使える者が支配する国「マギー・ライヒ」。魔法を持たない者は「クズ」と蔑まれ、スラムの底で生きるしかない。
少年アルトもその一人だった。魔法の代わりに持っていたのは、機械に触れるだけでその構造を「視て」「操る」——誰にも説明できない、
異質な力だけ。
ある日、機械が徘徊する廃墟の奥で、アルトは奇妙なカプセルを発見する。中で眠っていたのは、一人の少女。帰る場所も、記憶もほとんど持たない——フィーネという名の、不思議な出会いだった。
「友達に、なって欲しい」
その一言から始まった共同生活。フィーネとともに廃墟を渡り歩くうちに、アルトは少しずつ知っていく。この世界に隠された、誰も知らないはずの「真実」を。
魔法と機械が交差する世界を舞台に、二人の孤独が出会い、やがて世界の核心へと踏み込んでいく——少年漫画的テンポで描く、長編アクションファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 14:00:00
42244文字
会話率:37%
「AIサピエンス」である、日本国首相官邸の公式フォトグラファー・マヤは、絶滅したはずの「野生人間」、湛山と浅間山で出会い、官邸の命令により彼とその犬を東京に連れて帰ることになる。
そしてG7サミットを直前に控える中、総理が爆弾を落とす。
米国大統領令嬢が誘拐されたという。マヤと湛山、レディと佐吉にバディを組み、秘密裏に救出せよとの依頼だった。
クール(なはず)のAIサピエンス・マヤと野生人間・湛山、そして才女犬レディと、どうみてもどんくさい佐吉。凸凹ダブルコンビが織りなす、近未来SFバディエンタメ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 13:53:12
39550文字
会話率:46%
「AIサピエンス」である、日本国首相官邸の公式フォトグラファー・マヤは、絶滅したはずの「野生人間」、湛山と浅間山で出会う。<br>そんな矢先、G7サミット直前の東京で大統領令嬢の誘拐事件が発生し――!? 凸凹バディと2頭の犬が織
りなす、近未来SFバディエンタメ!<br><br>
時は2076年。<br>
――2・0・7・6。<br>
進化したAIサピエンスが世界を牛耳り、祖先である人間はもはや絶滅したとされている。<br>
表向きは。<br>
<br>
東京の首相官邸で公式フォトグラファーを務めるAIサピエンスのマヤは、間もなく開催されるG7先進国首脳会議、東京サミットを前に愛犬のボーダーコリー、レディを連れて代休で浅間山を訪れる。<br>
しかし、静かな休息になるはずだったその地で、マヤはもはや地球上に存在していないはずの野生人間に出くわしてしまう。<br>
<br>
名は湛山だと言う。<br>
懐かしのターザンを彷彿とさせる原始的ないでたちで、ちょっと抜けた顔をした大型犬を連れた男は、数秒間の睨み合いのあと、不敵に言い放つ。
「早くしろ。大人しく捕まってやる」<br>
<br>
警察にすべきか尋ねるマヤに総理から下されたのは、野生人間と犬を秘密裏に東京に連れて帰れという不可解な指示だった。<br>
戸惑いながらも従ったマヤだったが、それがすべての始まりだった。<br>
<br>
まさか、その犬連れ野生人間とバディを組み、人知れず行方不明となった米国大統領の娘を探す羽目になるとは――。<br>
<br>
最新鋭ドローン「オーロラ」を追い、再び浅間山へ。<br>
野生人間の集落へ踏み込み、誘拐騒ぎの裏に隠された自作自演の真実にたどりつくが、一件落着かと思いきや、AIサピエンスが誇る平和なサミットは、大統領と娘をも巻き込むとんでもない事態へなっていく。<br>
<br>
その時のマヤは、まだ知る由もなかった――。<br>
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-06-26 19:40:01
80711文字
会話率:54%
エルフの美女が苦手な私立探偵・斎藤誠二は喋るサブカル狂いの黒猫と、銃に宿ったAIに財布を破壊される毎日を過ごしていた。軽口と銃でハッピーエンドを目指す探偵物語。
世界は救えなくても、目の前の誰かを救うためだけに、三人組は今日もエルフ、ドラゴ
ン、魔術、巨大企業。なんでもありの近未来都市・新西京を駆け抜ける。
西暦2100年。新西京。
魔術が復活し、資本主義の極まったこの街にヒーローはいない。だけど、私立探偵はいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 13:00:00
467688文字
会話率:34%
※以前、初登校し文章に不馴れだった自分の完結小説「☆見知らぬ世界で、少女のお目付け役になりました!」https://ncode.syosetu.com/n7080kf/のリメイク版になります。
(あらすじ)
異世界の王城で行われた禁忌の
勇者召喚――
その儀式は、謎の爆発によって崩壊した。
それから八年。
崖から転落し、七年間眠り続けていた少女ルティーナが、奇跡的に目を覚ます。
だがその時、彼女の中には――
結婚式の最中に異世界転移した、現代日本の古典教師の意識が入り込んでいた。
合理主義の男と、天真爛漫な少女。
二つの意識が一つの身体を共有する奇妙な関係。
少女は自称剣士としての道を歩み、
男は“お目付け役”として知識と不思議な能力で支えることになる。
やがて二人は知る。
八年前の「王都襲撃事件」と、
自分たちの出会いが無関係ではないことを――。
これは、一人では成立しない二人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:50:00
372620文字
会話率:40%
推しのラストライブ前夜、アリーナ最前列チケットを手に歓喜していたドルオタ・天咲タケルは異世界へと召喚されてしまう。
「世界を救え? 知るか! 俺は武道館に行くんだ!」
帰還条件である『世界の救済』のため仕方なく協力を約束したタケルは、代
わりに女神から『理想のアイドルを召喚するスキル』を授かる。
思い浮かべたのは圧倒的なカリスマ、歌声一つで世界を支配する存在、誰もがひれ伏す破壊的インパクト。
その結果……現れたのは身長二メートル超え、漆黒の鎧に身を包んだガチムチの大男だった。
「我が名はヴァルガン。かつて世界を恐怖で支配した魔王である」
違う、そうじゃない。
なんと女神のガバガバ設定により最強の存在を呼び出してしまったのだ。
世界を滅ぼしかねない魔王を止めるため、タケルは咄嗟に叫んだ。
「暴力や恐怖で支配なんて古い! 今の時代、世界征服の最適解は『アイドル』ですよ!」
生き延びるための嘘から始まった、史上最凶のアイドルプロデュース。
天上の歌姫と称される美少女、ステラがトップアイドルとして君臨するこの世界。
歌えば生き物を気絶させ、ダンスをすれば地面を叩き割るアイドル適正皆無の魔王様は頂点に立てるのか!?
ドルオタの知識と魔王の威厳が交錯する、熱さとコメディで突っ走る成り上がりファンタジー、ここに開幕!
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【物語スタート記念、毎日二回更新】
期間:2025年12月27日~2026年1月4日(更新時間:12時・20時)
※以降は1章完結まで毎日20時更新、2章以降は毎週月・水・金20時更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:30:00
556317文字
会話率:47%
怪異退治へ向かった樹一郎の目の前に現れたのは、伝説の界導士・桃介だった。状況を把握する間もなく怪異の襲撃に会い、樹一郎は泣きながらも、桃介の叱咤により覚悟を決めて刀を振るう。
世間では怪異の居場所が分かるアプリが流行するが、どうも怪しい。調
査を進めるうちに、桃介に隠された真実が明らかになり――。
すべての謎がひとつに収束していく、和風伝奇ファンタジー。
※他サイトにも併載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:30:00
90068文字
会話率:54%
怪異退治の名門、十六夜家の長男・樹一郎は超泣き虫。怪異を見ると「無理ぃ!」と叫ばずにはいられない。
そんな彼の元に、熱血界導士・華歳桃介が大正時代からタイムスリップしてきた!
桃介の叱咤で十六夜の血が覚醒し、樹一郎は妖刀「朱宵刀」で怪異を一
刀両断!
だが現代の報酬システムは容赦なく、証拠写真の提出を要求してきて……。
令和と大正、時を超えた絆が交差する怪異討伐アクションコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-29 17:23:12
100835文字
会話率:54%
「お前みたいな戦闘力ゼロの底辺テイマーはクビだ」
Sランクパーティーの勇者から「ただの荷物持ち」と見下され、理不尽に追放された魔獣調教師(テイマー)のノア。しかし、彼らは知らなかった。パーティーが所有する魔獣たちが連戦連勝できていたのは、
ノアの持つ規格外の育成スキルによる徹底したコンディション管理のおかげであったことを。
追放されたノアは、少ない退職金を手に「魔獣処理場」へと向かい、殺処分寸前だった一人の少女と出会う。彼女の正体は、気性が荒すぎて誰も乗りこなせない「騎手殺し」として恐れられる伝説の魔獣【黒焔竜】の純血種だった。
「お前は気性が荒いんじゃない。誰もその極限のスピードについてこれなかっただけだ」
魔獣の血統、適性、隠された才能を数値化して見抜く『魔獣眼』と、限界を突破させる『真・育成』のスキルを持つノアは、傷ついた竜の少女・イグニスを最強のレーサーへと育て上げる。
目指すは、異世界で熱狂的な人気を誇る最大エンターテインメント「魔獣レース(マギア・ダービー)」。ノアとイグニスの規格外のバディは、底辺の未認定戦から圧倒的な大逃げで連戦連勝を重ね、瞬く間にダービーの頂点へと駆け上がっていく。
一方、ノアを失った元パーティーは魔獣の不調を見抜けず、次々とレースで大敗し、栄光も資金もすべてを失っていくのだった……。
これは、魔獣を愛する底辺調教師が、不遇な美少女魔獣たちと共にレース界を席巻し、最高の栄光を掴み取る下克上の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:25:38
7855文字
会話率:44%
都内、夜の公園。
剣術を嗜む高校一年生・橘綾香は、悪意の糸に絡め取られ、今にも消えようとする子猫の霊と、それを必死に救おうとする美少女小学生・倉橋ひなに出会う。
祈りだけでは断ち切れない呪い。
ならば――斬るしかない。
見えない呪いすら
斬り裂く異能を持つ綾香は、ひなに声を掛ける。
「その糸、わたしが切ってみましょうか?」
その出会いは、後に警察庁警備局・公安課超常犯罪対策室にて「比翼の乙女」と呼ばれる退魔バディの始まりだった。
剣で呪いを断つ少女と、祈りで呪を放つ巫女。
二人は、異界から迫る魔や、人の悪意と悲しみが生み出す怪異に立ち向かっていく。
これは、剣と祈りで怪異に抗いながら、互いの存在をかけがえのないものにしていく二人の乙女の現代怪異譚である。
今作は、編集、誤字修正などにAIを使用しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:20:00
219076文字
会話率:39%
小説家になる夢を諦めた高校生、小玉翔太郎。自身の作家としての才能の無さに怖気付いた彼は、作家になる夢にそっと蓋をしながら生活をしていた。
そんなある日、翔太郎は漫画家を目指すクラスメート、赤根美雨と出会う。「あなたには物語を作る才能があ
るの!」と彼女に豪語された翔太郎は、赤根のしつこくも熱意のある提案により、二人で漫画の合作をして漫画家を目指すことに。
(当作品は、別サイトカクヨムで重複投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:10:00
20710文字
会話率:38%
≪六十年。眠って、あなたを待っていた≫
飛翔機乗りのウーニャは、祖父に託された【眠り姫の封印】を解く。滅亡した王国の末裔ベイトリーシュ姫とともに、二人は魔術士率いる学術騎士団の手に落ちる。古代王国を滅ぼした大怪獣【竜】の再召喚を、ウーニャは
阻止することができるのか。救い出した姫と一緒に歩む、第二部はまさかのマロニエ農業ライフ。
※この作品は「カクヨム」にても掲載しています。
※この作品は門戸自身が漫画作品として製作し、第35回ウィングス新人大賞に応募したものをノベライズした小説作品です(最終選考通過)。今回のリメイクに関し、ご快諾いただきました編集部に心よりお礼を申し上げます。ベイトリーシュ(漫画ではビアトリス)同様、長く眠っていた物語に再生の機会を頂きまして、本当にありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:00:00
44085文字
会話率:45%
『魔法』は実在すると科学的に解明されて一世紀。
かつて『魔法』と呼ばれていた力は『錬力』、『魔法使い』と呼ばれていた存在は『錬力使い』と名前を変え、人々の生活の中に溶け込んでいた。
特殊錬力使いの廉史(れんじ)と、その護衛官にして幼馴染
の煌司(こうじ)は、若き錬力使いを育てる学び舎・国立五華学園高等部の学生。
学生錬力使いにとって、五華学園に籍を置けることはこの上ない名誉……なのだが、「特殊錬力の使い手とその護衛」という名目で強制的に五華学園に入学させられた二人にとっては迷惑もいいところ。さらには国によって幼い頃から将来を「錬力犯罪対策室の捜査官」と定められてしまっている二人は、強制された将来に反発すべく不良学生真っしぐら。
そんな二人は定期考査の解答を盗み出そうと深夜の職員室に忍び込むが、教師陣に行動を読まれあえなく失敗。二人は罰則として実地課題を言い渡されるが、それがとある大事件に巻き込まれるきっかけだった。
「俺達の人生は、俺達のモンだっ!!」
「テメェらの勝手にされるなんざ、死んでもゴメンなんだよっ!!」
学生ながら錬力犯罪者達さえ震え上がらせる有名バディ、人呼んで『災禍の仁王《バスティ・デーヴァ》』
破天荒幼馴染コンビの現代異能バトルファンタジー!
※この物語は「未成年喫煙」に関する描写を含みますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※この作品は「カクヨム」にも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 12:00:00
115638文字
会話率:30%
暴帝とともに都が焼け落ちた『天業の乱』から八年。都は復興が進んでいたが、大乱の爪痕は深く人々の心に影を落としていた。
宮廷退魔組織・泉仙省の下っ端退魔師である黄季(おうき)は、妖怪に追われて逃げ惑っている間に不思議な屋敷に迷い込む。桃源郷
のような大邸宅で独り無聊を託っていたのは、貴仙のような美貌を持つ男。男は不機嫌に黄季を屋敷の外に叩き出すが、黄季は意図せず連日男の屋敷に迷い込むことになり……
大志を抱く雛鳥と、片翼を失ったかつての頂点の出会いが世界を変える!
中華退魔ファンタジー、ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-24 23:35:23
506880文字
会話率:37%
『魔法』は実在すると科学的に解明されて一世紀。
かつて『魔法』と呼ばれていた力は『錬力』、『魔法使い』と呼ばれていた存在は『錬力使い』と名前を変え、人々の生活の中に溶け込んでいた。
若き錬力使い達を育成している国立五華学園。その高等部に
は現在、周囲を騒がせる名物コンビが在籍している。
『ライトニング・インサイト』
彼らが騒がれている理由は、「1年生同士のコンビでありながら上級生を黙らせる実力を備えているから」というよりも、その片割れが「錬力の『れ』の字も使えないくせに、なぜか五華学園に在籍している『史上最強の劣等生』だから」という理由だった。
だが『ライトニング・インサイト』の片割れである雷斗(ライト)だけは知っている。
『史上最強の劣等生』冴仲杏奈(さえなか・アンナ)。
『ライトニング・インサイト』という呼称は彼女個人のものであり、彼女は国によってこの五華学園に強制的に押し込められた立場にあるということを。彼女はその頭脳だけで世界を変えてしまう、正真正銘の【天才】であり、【天災】であるということを。幼馴染である自分は、彼女の監視役兼護衛役として、あくまでついでに五華学園に在籍しているだけにすぎないということを。
「只今より『電撃の直観《ライトニング・インサイト》』を執行する」
『錬力学殺しの天才』と称される国家クラスの天才少女と、彼女とともに生きることを誓った少年、幼馴染バディが行く学園バトルファンタジー!
※この作品は「カクヨム」にも掲載されています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 11:00:00
121488文字
会話率:36%
現代の京都。
普通でいたかった女子高生と元怨霊の神様が、二人でひとつの名探偵(バディ)を組むお話です。
最終更新:2026-07-18 12:00:00
13386文字
会話率:34%
山合いの駐在所に勤務する保田(やすだ)は、遺体発見現場にて県警本部の刑事である灰々津(はいあづ)と出会う。
本部でも扱いに困っているという彼の感情が欠如した表情に、共感型のコミュニケーションを常とする保田は威圧されてしまう。それでも捜査を進
めるうち、少しずつ信頼を深めていく。
※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 11:55:38
80028文字
会話率:45%
『真実の聖女』は女神の力により『すべてを見通す』存在。しかし異世界に転生した『聖女』ルカにはそのようなことは不可能だった。
偽物の聖女だったからだ。
ルカにあるのは『犯人がわかる』という能力だけ。その他はトリックも動機もわからない。
国の誇る『真実の聖女』を騙っていることがバレれば処刑はまぬがれない。
バレないためには『すべてを見通すことができるフリ』をし続けなくては。
ルカのことを『聖女』に仕立て上げた張本人、前王の弟ジュードと共に、前世の知識と『犯人当て』の能力を頼りに次々持ち込まれる事件を解決できるのか?
やけ酒をあおりながら、今日もルカは偽物であることをひた隠す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 11:40:00
44812文字
会話率:35%
下級聖女リリアナには、触れた人が心の奥で捧げている「祈りの残響」が聞こえる。
王都の治癒院で、金貨を積んだ侯爵夫人よりも、死にかけている貧しい子供を先に治療したリリアナは、純粋な疑問を口にした。
「どうして金貨を多く積んだ方から、女神様
の順番が早くなるのですか?」
その一言で教会の怒りを買った彼女は、『祈るだけの無能聖女』の烙印を押され、雪深い辺境の礼拝堂へ追放されてしまう。
そこで待っていたのは、「祈りは何の証拠にもならない」と言い放つ、冷徹な元王国監査官カイだった。
だが、孤児たちの「寒い」という祈りを聞いたリリアナは、ある矛盾を見つける。
子供たちが薄い毛布一枚で凍えている一方、帳簿には新品の毛布も薪も『支給済み』と記されていたのだ。
リリアナが人々の痛みから不正の入り口を見つけ、カイが帳簿と証拠と王国法によって逃げ道を塞ぐ。
二人が追うのは、孤児院の支援金を奪う司祭、金貨と引き換えに治療の順番を売る司教、そして偽りの奇跡で民を欺く中央教会。
「祈りだけでは誰も裁けず、毛布も届かない。だから、私が出口まで道を作ります」
祈りを聞く追放聖女と、祈りを信じない冷徹監査官。
正反対の二人が、奪われた命と尊厳を取り戻し、腐敗した教会を制度ごと裁いていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 11:10:00
5374文字
会話率:15%
「作法教師など、使用人と同じでしょう?」
侯爵令嬢イザベラはそう笑い、侍女の手に熱い紅茶を浴びせた。
だが、部屋の隅にいた黒いドレスの作法教師リディア・グレイスは、静かに扇を閉じる。
「一つ。給仕中の侍女への私刑」
「二つ。王宮式茶会
規定への違反」
「三つ。教育報告書の虚偽」
ただの作法教師だと侮られた彼女の正体は、身分を隠して腐った貴族家を巡察する第二王女エレオノーラ。
元悪役令嬢セレスティナ、腹ぺこ獣人少年ミロ、無口な近衛騎士レオンハルトを連れ、リディアは礼儀と証拠と王命で、弱い者を踏みにじる貴族たちを叩き直していく。
使用人への虐待。
庶子令嬢の存在抹消。
獣人奴隷の違法取引。
花嫁修業という名の搾取。
聖女候補への陰湿な罠。
泣き寝入りしていた者たちの声を証拠に変え、「作法教師ごときが」と笑っていた者たちを、次々と王命で裁いていく。
しかし、一連の事件の背後には、令嬢たちを点数化し、社交界を裏から操る巨大組織《金冠教育会》の影があった。
「礼儀とは、弱い者を黙らせるための飾りではありません。強い者が、弱い者を踏まないための鎖です」
これは、変装した王女が、腐った貴族社会を礼儀と王命で叩き直す物語。
授業は、もう終わりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-05 20:10:00
104723文字
会話率:40%
二〇三X年。異常熱波「孤暑」による大量の孤独死を機に、巨大IT企業LPTの生体チップと孤独死監視AI「アイラ」が社会に浸透していた。LPT社員の伊藤は、同僚の長谷川とともに、日々、孤独死を遂げた契約者の事後処理をしていた。そんな業務の中、
伊藤はある男が残したノートを手にする。古いアニメの二次創作に見えたそのノートには、LPTとそのCEO堤への告発が隠されていた。半信半疑のまま男の足取りを辿るうちに、伊藤は巨大な事件へと巻き込まれていく。その過程で、彼と同僚の長谷川は、それぞれに抱える「死」と向き合うことになる。
※完結済み 約21.5万文字折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 11:01:07
153325文字
会話率:40%
空は重厚な煤煙に閉ざされ、太陽さえも「永遠の薄暮(トワイライト・スモッグ)」へと変える蒸気都市ネオ・ロンドニウム。巨大なプロメテウス・エンジンの鼓動が鳴り響くこの街で、一際異彩を放つ場所があった。――アッシュウォーカー探偵事務所である。
彼女は、自らを「天才」と称して憚らない美少女探偵ロイス。真鍮の胸甲を纏い、機械式単眼をカチカチと鳴らす彼女は、圧倒的な楽天主義と華麗な推理で闇を照らす。その傍らには、彼女の兄であり、冷徹な論理で「解体」を行う天才技師ジェミニが、制御弁のように控えていた。
平穏(あるいは騒がしい日常)を破ったのは、権威ある発明家の元から盗まれた記憶という奇妙な依頼。調査を進める二人の前に現れたのは、都市の呼吸に混じり、機械と人を侵食する漆黒の粒子『黒い残滓』だった。
事件が深まるにつれ、常に手袋で隠されたロイスの左腕――十年前の未解決事件『灰色の朝』で残滓に侵された皮膚が、何かに導かれるように脈打ち始める。それは彼女のトラウマの象徴でありながら、世界の嘘を感知する唯一の「デバイス」でもあった。
ジェミニが愛猫ススを使ってロイスに強いる「沈黙のルール」の中、研ぎ澄まされた感覚が捉えるのは、都市の歯車に隠された血塗られた設計図。なぜ一秒は失われたのか。ロイスの左腕が叫ぶ「真実」とは。
灰の積もる世界を歩む者たち(アッシュウォーカー)が、レンチと知性を武器に、支配と欺瞞に満ちた都市の皮を一枚ずつ剥いでいく。
「歯車はいたって正常!これこそが、私、アッシュウォーカー印の正義よ!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 10:00:00
126625文字
会話率:39%
「その影、差し押さえさせていただきます」
煌びやかな摩天楼の影には、人々のシルエットを盗み、デジタル資産として売買する不気味な闇オークションが存在していました。
影を奪われ、存在の輪郭を失った人々は、顔のない被害者として都会のノイズ
に埋もれていきます。
「影の価値は、その人間が抱く絶望の深さに比例する」
そんな歪んだ市場に立ち向かうのは、非情なほど合理的な掃除屋、九条。
彼は奪われた影を物理的な資産と見なし、強制執行という名の洗練された暴力で回収していきます。
その相棒は、影の座標をハッキングで特定するドライな少女、リコ。
「九条さん、一秒一万円の影がオークションにかけられてます。早くしないと、彼女の存在が完売しちゃいますよ」
「……やれやれ。僕の残業代は高くつくぞ」
これは、光り輝く街の裏側に溜まった漆黒の負債を、法と暴力の境界線上で清算して回る二人のスタイリッシュな事件簿です。
登場人物
九条(クジョウ)
影専門の掃除屋。常に高価なスーツを着ているが、性格は極めて合理的で守銭奴。
リコ
九条の助手。スマートフォンのアプリで影の座標を計算する、デジタル世代の魔術師。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-28 08:00:00
31947文字
会話率:45%
社会の不条理に絶望した青年・真白 政宗は、自らの理想を実現できる世界を求め、VRMMORPGへと身を投じる。
現実では果たせなかった夢を、この仮想世界で形にしようと決意する。
新たな人生を歩み始めた政宗は、ある事件をきっかけに、ゴシックロ
リータ姿の探偵<ノクス・ベルモント>と出会う。
鋭い推理力と卓越した情報分析能力を持つノクスに可能性を見出した政宗は、彼女を国家運営の策士として迎え入れ、二人で建国への第一歩を踏み出す。
こうして誕生した新興国家は、やがて世界に名を轟かせる存在へと成長していく。
しかし、その前には領土争い、外交戦、そして巨大な勢力を誇る大国との対立が待ち受けていた。
理想を掲げる真白と、真実を見抜くノクス。
恋愛ではなく、互いの能力を信頼し合う相棒として、政宗とノクスは知略と戦略を武器に国家を運営していく。
VRMMORPGの世界で繰り広げられる、建国と冒険のバディファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 10:00:00
15424文字
会話率:22%
突如として降るようになった黒い雨。同時期に現れた不可視の異性体【スポイラー】。多種多様な姿や能力を有しているスポイラーを通じて得た技術はこれらを狩る為の手段としてだけでなく、今や人々の生活の支えとなっている。
スポイラーを狩り、時には捕獲し
都市の発展に貢献するハンターとして働くサキ。新人ながら現場に強い実力と勝気な性格のせいか、バディはとっかえひっかえでほぼ空席状態。上司から誰でもいいからバディを見つけるまでハントは禁止と、命令を受けてしまう。
どうしたものかと街をぶらつくとスポイラーの反応をキャッチ、現地急行。追いかけると無口な謎の女がそこにいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-18 10:00:00
272513文字
会話率:34%