白い絹の着物の裾には、赤い牡丹の刺繍が散りばめられていた。手には無敵の仕込杖。
その美貌の女は、吉祥天女、またの名を「人買い天女」と呼ばれる地獄の使いだった。
山賊さえも恐れる吉祥天女の仕込杖は、今日も街道に血の花を咲かせる。
最終更新:2025-07-25 05:38:17
5304文字
会話率:37%
これは、人殺しのわたしの歴史勉強だ。
ルネサンスのヨーロッパ、
桜のドルイド、ステラ・ロサは
友の狼、ブイオと旅をします。
歴史の流れを彷徨い、近代現代、そして果てまで。
丁寧に磨きます。
最終更新:2025-07-25 03:53:57
828090文字
会話率:60%
機械人形は夢をみるのか?魔道機械人形ユーズレス=役立たずが時代の節目に人々と心触れあう異世界冒険記録ファンタジー。
主に昼休みや、犬の散歩中に脳内で執筆している完全な趣味です。原案は尊敬する先輩からアイディア頂いている合作です。
プロット
を組み合わせて練習で書いてるので不定期で続くか分かりませんが、優しくおおらかな心で、隙間時間の暇潰しにでもお付き合い下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 03:30:00
1024055文字
会話率:40%
これは、“心”が力になって、“想い”がときに災いを生む、不思議な世界のお話です。
舞台は、古代の文明がすっかり失われてから、何百年も経った時代。
人々は鉄を打ち、陶を焼き、木や紙で家をつくって暮らしています。
そんななか、陶器のように美し
くも壊れやすい街――**陶京(とうけい)**で、ひとりの男が静かに歩みを進めていきます。
彼はとても無口で、自分のことを多く語りません。
でもその足取りには、確かに「何かを信じている」強さがあって、
誰かの悲しみや怒り、そして希望に、ひとつずつ向き合っていきます。
癒しの薬屋や、知を求める学者、過去を抱えた旅人たち。
それぞれの“想い”が交差して、物語は少しずつ深く、熱を帯びていきます。
これは、「自分は何者なのか」「どう生きたいのか」を見つけていく旅。
かたちにとらわれない、“心”の物語が、ここから始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 02:01:05
3998文字
会話率:12%
舞台はダンジョン……迷宮が日常に存在する現代日本。
17才の高校生・吉常天麻《よしつね てんま》は、大学進学を選ばず、危険と隣り合わせの迷宮探索者として生きることを選ぶ。
冷めた瞳の裏には、母親への激しい憎悪と、母親を肯定する社会のルールへ
の反発が渦巻いていた。血の繋がらない戸籍上の父親からの養育費を使い込む母親を心底憎み、軽蔑しながら、吉常は剣を手に迷宮の闇へと飛び込む――そこには学歴も常識も通用しない、己の実力だけがものを言う世界が待っている。
そんな彼の日常に、突如現れたのは転校生の霧生夏海《きりゅう なつみ》。
おさげと眼鏡の愛らしい外見とは裏腹に、彼女はダンジョン探索に異様な興味を燃やす謎めいた少女だ。吉常の日常にグイグイ踏み込んでくる夏海に、最初は苛立ち混じりの戸惑いを感じる彼だったが、彼女の純粋な好奇心に彼もどこか興味を持っていた。
彼の運命が動き出すのは、迷宮での出会い。
ゴブリンの群れに襲われる夏海を、吉常は咄嗟に救う。
だが、なぜ彼女がそんな危険な場所に? 夏海の笑顔の裏に隠された秘密とは? そして、吉常が選んだ“自分の道”は、本当に彼を自由にするのか?
危険と謎が交錯する迷宮で、少年の反骨心と少女の情熱が火花を散らす!
※毎日深夜1時に1話ずつ更新していきます。
※本作、カクヨムでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:00:00
133699文字
会話率:18%
私立探偵・瀬名御幸(せなみゆき)は私立探偵である。
彼は幼少時に探偵小説の探偵たちに憧れ、そのために努力を重ねて夢を叶えた男である。
だけど、叶えた夢は想像と違っており、彼は日々、やりたくもない浮気調査を今日も行っていた。
そんなある日、
仕事の中で不倫カプの間男が、化け物に変身して特撮ヒーローとバトる現場に出くわす。
仕事で磨いた潜伏スキルで、彼はそれを安全な位置で一部始終目撃した。
最後に特撮ヒーローが化け物たちの策略で倒されてしまうところを。
化け物が去った後、彼は救急車を呼ぼうとしたが、その時に彼は無理矢理、その特撮ヒーロー「聖戦士」の力を継承させられてしまうのだった。
化け物の名はナラッカ。悪魔の原型。
聖戦士の使命は、そのナラッカたちを倒すこと。
やる気も義理も無いのに、無理矢理戦士にさせられた男の運命は……?
※本作、カクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 01:00:00
186057文字
会話率:19%
全身黒タイツに、角刈り。
そして背中に亀の甲羅のようなアーマー。スニーカー。
そんな奇妙な姿の男性に出会ってしまった人間たちの物語。
(テイストとしては世にも奇妙な物語のような話を目指してます)
最終更新:2024-12-08 06:33:47
36669文字
会話率:15%
平安時代のようなところで目を覚ました光。自分が光源氏だと呼ばれている事も理解できない状態で生活を始める。従者の惟光に言葉や常識を習いながら、失った記憶の断片を拾う光。
ある時、予知できないタイミングで現実世界へ戻った光は、自分が絵の中に入り
、物語の中で怨霊を退治し、無事先輩を助け出す為に行動していた事を思い出す。
再び絵の中に戻った光は、またしても記憶を失っていた。その状態で怨霊に襲われ、対処方法も分からないまま必死の思いで撃退する。
身に覚えのない結婚に、見知らぬ舅、記憶のない愛人達に囲まれて、誰が味方でどれが怨霊か曖昧な世界。
次に現実世界に戻れるまで無事でいられるかは、光のセンスにかかっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:00:00
226973文字
会話率:36%
「女の子から告白される」――それは、ごく普通の学園生である俺にとって、人生最大のイベントのはずだった。
夕焼けが広がる校舎裏に俺を呼び出したのは、学園一の美少女『影守 冴夜(かげもり さや)』。
憧れの彼女の告白を聞き、甘酸っぱいラブコ
メのような日常が始まる予感に、夢を膨らましていたのだが……。
しかし、世の中はそう単純じゃないらしい。「怪異に好かれる」特異体質の俺――家隠 囮(やがくれ おとり)の日常は、この放課後を境に、隠された世界の構造と、彼自身の存在に秘められた大きな運命によって、その日常は変貌していく。
きっかけは『恋を装い故意に迫りくる少女たち』
恋物語の皮を被りながら、数多の怪異、神話や伝承、そしてそれぞれの思惑を巻き込み、彼女たちとの関係は変わっていく。
それは御伽話のように奇妙で、時に世界をも揺るがす「囮話」。
『ラブコメ×現代伝奇SF』だけど展開も結末も予測不可能!
誰も見たことのない新たな物語が今、幕を開ける――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:19:10
34734文字
会話率:27%
藤坂潮音は、海を見下ろす街に暮らす、水泳部に所属する普通の中学三年生だった。しかし高校入試を直前に控えた晩秋のある日、古い屋敷で魔力を封じ込めた鏡を手にしたときから潮音の運命は一変する。突然自分の性が変わってしまったという事実を受け入れられ
ずに苦悩する潮音。「本当の自分」を求めるための、潮音の戦いが始まろうとしている。
※この作品は、「Annabel Lee」の名義で、自身で運営しているサイト(http://www5b.biglobe.ne.jp/~Annabel/)に掲載しているオリジナルの小説に、大幅な加筆、修正を加えたものです。15歳未満の方の閲覧をお断りします。カクヨムさんにも掲載しています。
なお、このお話にはいろいろな名前の学校が出てきますが、これらは全て作者が空想ででっち上げた学校であり、実際のモデルとなるような学校は存在しません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:05:04
968091文字
会話率:46%
嘘を正義とする時代。
誰もが当たり前のように、嘘を選び、真実を捨てて生きている。
そんな世界で、“真実”を扱う男がいた。名を、告城真道という。
仕事を辞め、ふらりと立ち寄った喫茶《トゥルリエ》。
そこから俺の世界は、静かに狂いはじめた。
──嘘に隠された依頼、
──明かせば壊れる日常、
──それでも、俺は本当を知りたいと思った。
嘘か、真実か。
選ぶのは、いつだって俺たち自身だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:05:02
8954文字
会話率:34%
嘘をつくことが「善」とされ、
真実を語ることが「罪」とされる世界。
告城真道(こくじょう まさみち)は、法で禁じられた“真実”を用い、人を救う《明証師(メイシ)》として闇に生きていた。
嘘を信じ、真実を恐れる社会で、
彼は「ただ一つの覚
悟」を胸に、偽りの依頼者と向き合う。
――あなたは、
“やさしい嘘”と“残酷な真実”のどちらを選びますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:54:13
22115文字
会話率:38%
「少年ウィル」がエセパーヨッロ地方の王都で冒険になろうとするも断られてしまう!?だがそれを助けたのはS級魔法使い「らいやー」と名乗る人物。ダンジョンやモンスター討伐をこなし剣と魔法の世界で少年が成長するお話…のはずだった。
最終更新:2025-07-25 00:02:46
75796文字
会話率:34%
ごく普通のフリーター・岩倉運命は謎の少年に刺され、命を落としてしまう…
最終更新:2025-07-25 00:02:23
567822文字
会話率:61%
浪漫溢れる港町で始まる、あやかしヒロイン×ミステリアス御曹司の和風恋愛譚!
20世紀初頭の日本に酷似した、人間と妖怪が暮らす国・雪ノ宮。
鼬の燈華は、かつて人魚に流されたという港町に暮らしていた。
街で凶暴な妖怪が暴れる事件に巻き
込まれた彼女は、逃げ惑う人間に蹴飛ばされて運河に落ちてしまう。その際に水妖と思しき美しい青年が助けてくれたのだが、陸に上がった彼の姿は人間のものだった。
それ以来、燈華は命の恩人の不思議な青年・雪成のことが気になって仕方がなくなってしまい……。
人間に化けることのできない獣の妖怪の少女と、半人半魚の異形の姿を取る人間の青年の物語。
冷たい海の底からも、灯火はきっと見えるでしょう。
暗い林の中からも、雪原に灯る明かりはよく見えるのですから。
R15と残酷な描写は保険です。際立って過激な描写はほとんどありません。
三つの童話をメインのモチーフに取り入れています。
「エブリスタ」「ノベマ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:02:06
37499文字
会話率:53%
――就活中の私がもらった内定は、幽霊からのものでした。
北海道札幌市在住、絶賛就職活動中の大学四年生木山リラは企業の説明会に参加するために道を急いでいた。道中で車に撥ねられそうになっている子供を助けたリラだったが、その際に説明会のチラシ
を落としてしまう。親切な男が拾ってくれたのだが、それに従って辿り着いたのは幽霊がカウンターに立っている喫茶店だった。
彼岸へ旅立つ者に最期の一杯を提供する喫茶店「カフェ・アーカーシャ」。幽霊や妖怪を映す目を評価されたリラはそこで働くことになるのだが……。
千年の時を越えた繋がりが明らかになる時、虚空はきっと満たされる。
※「エブリスタ」にも掲載しています。
2018年5月11日初回投稿。
2019年10月18日改稿版投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-20 21:00:00
99788文字
会話率:55%
時は平安、11世紀初頭。帝の寵愛を我が物とする更衣がいた。
そんな彼女の甥や姪は宮中の人気者だがやや問題ありで……。かつて怪異に巻き込まれた左兵衛佐兼俊は、問題児ばかりの彼らの興味を引いているようだった。
最終更新:2019-10-22 23:51:18
5978文字
会話率:51%
帝國の皇太子・レイはある事件をきっかけに、元帥バスカヴィルの下に引き取られる。
義父のような軍人を目指し、友人達と士官学校に入学するが、不可解な事件が起き始め、世界は崩壊の兆しを見せる。
最終更新:2025-07-25 00:00:00
221983文字
会話率:52%
自分の名前は|九竜美里《くりゅうみさと》。性別は女性。年齢は16才の高校生。そして薬師という生産職系の開拓者でもあります。
実は、高校に入学して16才になった時にダンジョンにある職業部屋で調合というスキルと薬師というジョブを授かったのです。
このジョブとスキルは、第一階層ボスのいるボス部屋にある職業部屋に入ったときに、ステータスによってはジョブを取得出来ない事があります。まあ、自分は両親が開拓者で、ジョブの取得条件を知っていたのでその辺は余裕でした。
その日のうちに開拓者ギルドと呼ばれる政府機関に薬師として登録。ダンジョンでドロップする薬草の類を採集して、ポーションを作製するという個人事業主の道も開かれました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:00:00
261957文字
会話率:44%
デレラ侯爵家はマッサチン公国の代々近衛軍の将軍を排出してきた武の名門である。
現当主シュウ・デレラ侯爵は16歳のとき騎士団の門をくぐり20歳で部隊長に。
その年に妻を娶り23歳の時に長女シンを授かる。
長女シンが成人である16歳を迎えるその
年、城ではマッサチン公国の王子の成人を祝う舞踏会が行われようとしていた。
だが、シンがその舞踏会に参加することは16歳の誕生日を迎えていなかったため出来なかった。
それどころか継母の策謀により…
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-12 20:11:30
8645文字
会話率:30%
その館はひっそりと建っていた…
そして待っていた
哀れな人間が飛び込んでくるのを
怪異は確かに起きていた
最終更新:2016-09-10 15:43:14
3888文字
会話率:37%
これは神秘的な力が存在する物語
最終更新:2025-07-25 00:00:00
1135318文字
会話率:7%
神秘的な力が存在する世界での、ゴルフにまつわる物語
最終更新:2025-06-25 00:00:00
50720文字
会話率:5%
魔法少女達の戦いの物語!
最終更新:2020-03-31 00:00:00
16466文字
会話率:8%
黄泉坂結弦は父親にあこがれていた。
居酒屋の店主なのだけれど部下に仕事を任せて昼間から飲んだくれている父親に。だけど、親父の周りにはいつも人がいた。彼らの相談を見事に解決してしまう親父は結弦のヒーローだった。親父のようになりたい。それが
結弦の夢だった。
だけど、自分は親父に似ていない。少年の悩みは尽きない。
やがて一族の秘密が暴かれ、結弦の出生の秘密まで。様々な出会いと別れを経て少年は己が理想をかなえるため立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:00:00
452617文字
会話率:40%
私の名前は青澄春灯(あおすみはるひ)。
目指すは高校デビュー。そして煌めく恋愛!
だけど出会う男の子はだいたい刀を持っているし、
最初の授業で先生に斬られちゃうし!
刀を手にしたら侍候補生に?
その果てに刀鍛冶まで現われるなんて! どうな
る、私の青春!
☆☆☆☆☆
「残念主人公」+「チート装備」+「帯刀男子たち」→「現代学園伝奇恋愛ファンタジー」!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:57:22
22928411文字
会話率:27%
「あ~、明日目が覚めたら世界がファンタジーになってる~」ってまさか本当になるとは…モンスターが世に現れてから、世界は不気味な静けさで溢れてかえっていた……しかし、ここに1人…馬鹿みてぇに大声で叫びながらモンスターと戦う男が1人居た……
「て
めえらモンスターは何言ってるか分からねぇんだよ!! そんなてめえらには、食らわせてやるぜ……俺の全力ブレイング・バースト!!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:27:28
1484602文字
会話率:42%
中高一貫の白桜私立高等学校に通う『白川和桜(ナオ)』ちゃんは、小さな頃から人間ではないモノを見たり、ちょっと不思議な経験をしたりと、『普通の子』とはちょっと違った女の子。一緒に住んでいる双子の従兄弟と一緒に、学校で起こる不思議な出来事を解
決していきます。それは生徒が帰った夜の学校はもとより、皆が活動している日中も…『不思議なお友達』は時間も場所も関係ないようです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:24:02
2075527文字
会話率:47%
時代は中世ヨーロッパ。山と海に囲まれた小さな国は、食糧問題を貿易で何とか賄っていた。ある年、国に黒死病(ペスト)が流行り、国外れの小さな町が壊滅した。悪い流行病は魔女の仕業とされていた時代、一人の女性に魔女の疑いがかかった。魔女狩りを止めさ
せようと、女性の夫は視察で近くまで来ていた国王に、黒死病は魔女の仕業ではなく、予防と対処法があると本物の魔女から学んだと説明し、魔女狩りを止めた。その代わり、青年は壊滅した町を使い、魔女から学んだ予防と対処法の裏付けを取れと仕事を振られた。
十数年後、壊滅した町は整備された村となった。ある日、季節外れの大雨で、国境の川が氾濫した夜、村の公衆衛生の仕事をしているシオンは隣の国の子供と、何処からか流れてきた奴隷姿の青年リュヤーを助けた。助けられた異国の青年リュヤーは、シオンとギャビンと一緒に仕事をするようになる。そんな中、シオンは趣味と実益(貿易の交換材料・収入源)を兼ねて育てている庭で、一人の娘エヴァと出会う。エヴァは森の娘で、魔女の見習いだと名乗った。次第に惹かれあう二人だったが、エヴァが怪我を負い、毒に侵された。同じタイミングで、エヴァを魔女だと言うものが出てきて、十数年前の黒死病が再び流行ることを恐れた街の人々が、魔女狩りをしようとシオン達の職場に詰め寄っていく・・・
※この話は『pixiv』にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-11 17:59:04
73474文字
会話率:29%
月守沙樹の平穏な日常は、人知れず存在した鬼の襲撃によって一変します。代々月の加護を持つ「月華」としての力が覚醒した沙樹は、一族の「月閃」である幼馴染の鳴神千尋と璋兄弟と共に、戦いへと巻き込まれていきます。絶対的な正義を信じ鬼を討つ千尋、一族
のしきたりに反発しながら真実を求める璋。二人の異なる「月閃」との関わりの中で、沙樹は自身の力と向き合い、彼らへの複雑な感情を抱きます。
そんな中、沙樹は鬼の一人、朔夜と出会い、彼が語る鬼の悲しい背景と「光と闇の均衡」という目的を知ります。月の一族が隠してきた「始まりの月華」の伝説と、自身の力が持つ「調和」の可能性に気づいた沙樹は、千尋と璋の兄弟間の確執も表面化する中で、光と闇の全面衝突に巻き込まれていきます。
沙樹の選ぶ未来は光か闇か―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:10:00
12683文字
会話率:18%
帝都の片隅、錆びた工房でひっそりとからくりを修理する青年、絡繰 螺子(からくり らし)は、人には聞こえないからくりの「声」を聞く特殊な能力を持っていた。
長年人々に寄り添い使われたからくりに宿る「意思」を聞き取り、彼は修理を施す。
しかし
、彼の心には深い傷があった。
幼い頃、家族が「漆黒のネジ」が組み込まれたからくりによって命を奪われたのだ。そのネジからは、螺子には「真っ黒な意思」しか伝わらず、彼はその正体と、家族の死の真相を追い求めていた。
そんなある日、螺子のもとに、一代で巨万の富を築いた英国と日本のハーフである美貌の実業家、ルシアン・ヴァンスが、彼の冷徹な秘書クレアと共に現れる。ルシアンは、最近手に入れた旧貴族の広大な屋敷の修繕を依頼する。その屋敷は、ただの建物ではなく、屋敷全体が巨大なからくり仕掛けになった「絡繰屋敷」だった。
屋敷に足を踏み入れた螺子は、無数のからくりの悲鳴にも似た「声」を聞き取る。そして、その中に、家族を殺した「漆黒のネジ」が発するおぞましい「真っ黒な意思」が潜んでいることを確信する。
一方、ルシアンは螺子の特殊能力に強い関心を示し、彼の行動を監視しながら、自身も触れた人の記憶を読み取る能力で屋敷の秘密に迫ろうとする。
家族の死の真相、絡繰屋敷に眠る秘密、そして漆黒のネジの持つ恐るべき力――螺子は、これらの謎を解き明かし、絡繰りの「意思」を守るため、そして自らの過去の呪縛を断ち切るために、美しき蒐集家の誘惑と、禍々しい機械の呪いへと立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 22:40:00
11133文字
会話率:14%