時は大正、関東大震災の衝撃もまだ新しい、晩秋の東京。
妹に「犬が憑いた」ことをきっかけに、官僚の息子である滝時太郎は、憑き物落としの少女、きいに出会う。
目が悪く、しかし博識な彼女が瞬く間に事態を解決したことから、時太郎はもう一つ、きい
に依頼をする。
「母が盗られた財産を取り返したいんだ」
母方の家に奪われた財産を取り戻すため、時太郎はきいとともに旧家のある村へ向かう。
そこは、『狗患い』の病が蠢く薄暗い地だった。
家に居場所のない少年と憑き物落としの少女の推理物。
大正時代のミステリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:00:00
9907文字
会話率:50%
▶「夢写師と黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」の前日譚
1994年、霧梁県・久遠木村。
霧深い山村に暮らす橋爪チヨは、“魂写機”という特別なカメラで人々の記憶と想いを写し取る「夢写師」だった。彼女は幼い頃に両親を亡くし、妹ルカとふたりで
写真館を営みながら静かに生きていた。
だが、村を覆う霧に異変が生じ、失われた記憶、薄れる写真、人々の心の影が村全体に忍び寄っていく。やがてチヨの前に九つの尾を持つ白狐――“シロミカゲ”が現れ、伝説の封印が綻びつつあることを告げる。
村を守るためには「九つの欠片」を集め、霧姫の封印を再び完成させなければならない。そしてその旅は、夢写師自身が自らの“感覚”を一つずつ差し出していく代償の旅でもあった。
光、色、味、音、手触り、声――そして、存在そのもの。
欠片を手にするたびに何かを失っていくチヨ。それでも彼女は妹ルカを、幼馴染の健司を、そして村の人々を守るために祈り続ける。
「わたしが消えても、写し世に想いが残るなら、それでいい」
祈りと記憶が交錯する写し世と現世。
やがて明かされる“影写りの巫女”の真実と、“七時四十二分”に込められた哀しき約束。
写真の中に封じられた想いは、時を超えて誰かの心に届くのだろうか――
これは、記憶と光を写す巫女が、愛する者たちにすべてを託して消えていく、静かで美しい喪失と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 06:40:00
127268文字
会話率:28%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木村にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は7年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。
前日譚「夢写師と白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」との整合性を合わせた加筆修正版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 17:40:00
134206文字
会話率:50%
「その祠、壊しちゃったの!?」
とある因習村にやって来た東野史也と杉原理人は壊れた祠を見つけたことをきっかけに、様々なモンスターに襲われるようになる。
タフで俊敏な史也と頭の回転の速い理人は祠から蘇ったモンスターたちを撃退しながら、この因習
村の真実に触れていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 17:29:30
145415文字
会話率:29%
都内の中学校で女子生徒が男に食い殺された。
容疑者の友人・多聞は納得がいかず、ヤクザの男と手を組み独自で事件を調べ始める。
一方女優志望の女子大生・千鶴は、彼氏の地元の風土記から配信用のネタを探していた。
――――悪い事をすると"
ツイタチ様の御使い”に食われる。
二人はやがて広島のある村に根付く、悍ましい因習へとたどり着く。
***
因習村ホラー・サスペンスです。
カクヨム、pixiv、NOVELDAYSにも投稿しています。
毎日更新ですが、最新話まで追いついたら不定期更新になります。
後日談の漫画が同タイトルでpixivにあります。
※R18のBLもあるので注意してください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 00:00:00
414698文字
会話率:28%
今日、村にやおな様のめびな様が来ました。ギャルさんという、女の人でした。
■■■
ノベルアッププラス様の「ギャルスイカ因習村」参加作品です。
最終更新:2025-06-08 06:11:13
4922文字
会話率:2%
関東大震災の翌年、大正十三年。
群馬の奥地の温泉地に流れ着いた十五の白骨の謎、そして国内屈指の養蚕家の遺言に示された相続人の正体を求め、華族の次男坊・土御門保憲と、文芸誌の記者・蘆屋いすゞが向かった先は、平家の落人の隠れ里……
『
十三塚村』
そこで彼らは、前代未聞の連続殺人事件に遭遇する――。
資産家の一族の思惑と、千年の因習に囚われる村人たち、そして消えた軽業一座の運命。
絡み合う糸が紡ぐ先にあるものに、目撃した者全てが戦慄する。
◇
大正時代を舞台にしたミステリー小説です。
※この物語はフィクションです。登場人物、組織、地名、事象等は、実在のものとは一切関係ありません。
※当時の時代背景を演出するため、現在ではタブーとされる内容を含んでおります。それらを肯定する意図はなく、あくまで物語の構成要因として登場させているのみです。
※R-15程度の内容となっております。
※直接的な描写は避けておりますが、犯罪描写、暴力表現、性的な内容を含みます。物語に必要な要素としての表現であり、それらの行為を助長する意図はありません。
《全69話(本編のみ)・完結済を不定期連載していきます》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 14:00:00
191498文字
会話率:42%
大学生の颯斗(はやと)はある夢に悩まされていた。子供の頃、離島住まいの祖父を訪ねた時の記憶だ。飛び込んだ深く青い海で「何か」を見た──何かは分からないけれど、吸い込まれるような海が繰り返し夢に現れるのだ。
折り良く、颯斗は祖父の法事で思い出
の比彌(ひみ)島を訪れる機会を得る。鹿児島沖の離島で颯斗を待っていたのは気さく過ぎる島民たち、奇妙な風習、遠縁の少女との出会い。そして、海で彼を待つのは「何」なのか──
孤島の伝承にまつわる真相を紐解く土着ホラー、異種間恋愛要素もあります。
全38話完結済、完結まで毎日朝晩2回更新予定です。
カクヨム、エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 18:10:00
122181文字
会話率:49%
入水自殺を図った主人公の文は、目を覚ますと銀鱗島という因習の残る離島に流れ着いていた。
銀鱗島では鱗生病《りんせいびょう》という死に至る病が流行っており、文も来て早々にそれを患う。残り時間が少ない中、文は銀鱗島内で差別を受けている海雲
族の男や、島唯一の変人の医者と病の原因を解明するため協力関係を結ぶ。
果たして鱗生病の原因とは何か? 島が祀る人魚とは?
怪異が渦巻く島の謎に立ち向かう、因習村×和風神隠しホラー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 21:10:00
102288文字
会話率:37%
平均寿命90歳超の山村から報酬倍額のPR依頼が届いた。依頼を受けた旅系YouTuber・花村園子は動画を配信し、再生数も上々。リスナーもこぞってその村を訪れる始めるのだが──。
最終更新:2025-05-25 20:36:13
17760文字
会話率:19%
山奥の寒村・御山村(みやまむら)に赴任した新任教師・芦原透。初めて来たはずの村で、なぜか既視感に襲われる彼を、子供たちは「先生、おかえり」と迎える。不気味な祠、曖昧な夢、記憶の奥で何かが目覚める夜。失われた記憶と重なる“私”という声が、静か
な日常を徐々に侵食していく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 20:42:28
9169文字
会話率:18%
フリーライターの斉藤萌は、オカルト雑誌編集者の青山悠介と富豪村を取材して、この村に隠された真実を見つけ出そうとする。
最終更新:2025-05-04 20:42:37
18395文字
会話率:59%
田舎の村に小洒落たカフェを開きたい――。
そんな両親の夢に振り回されて引っ越しを余儀なくされた少年、能咲真。
だが移住した村は、様々な儀式や怪異が跋扈する因習村だったのだ。
最終更新:2025-04-20 19:59:50
13813文字
会話率:42%
修学旅行の帰り道、めんどくさそうにしている篝(かがり)と姉大好き灯(あかり)の双子姉妹は、深い霧に包まれた村に迷い込む。そこは、「血月村(ちづきむら)」――赤い月が空に浮かぶ、呪われた村だった。
霧の中に現れた人間、宮守(みやもり)は嫌そ
うな顔をしつつも、生徒たちに宿を提供する。
しかし彼は言った
「夜には出歩くな」と。
その禁忌を破った生徒達が美しい双子の吸血鬼に襲われる。
この村は双子の吸血鬼に支配された、呪われた村だった。
「篝、お前は俺のモノだよ」
「灯、さぁ、おいで僕の花嫁」
花嫁として選ばれた灯を助ける為、篝は双子の吸血鬼に立ち向かう。
因習村×サバイバルホラー×執着愛が見せる、現代ダークファンタジー
※カクヨム、アルファポリスにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 17:00:00
33602文字
会話率:32%
霧雨煙る呪われし集落。忌まわしき因縁を、生贄の慟哭を断ち切るのは、今。
一九七七年、晩秋。深夜、一人の女が寺の門を叩いた。女は集落の異様さを訴え、そのただならぬ様子に住職は弟子を調査に向かわせる事を約束する。
そして初冬、霧雨で煙る山深い
集落に黒衣の青年、カナメが訪れた。
次代の巫女とされるシヅクに亡き婚約者の面影を見たカナメは、集落の呪縛からシヅクを必ず救い出すと誓う。
降り止まぬ雨、神の封じられた湖、狂った巫女、鳥居に吊された物、幽閉された女、死なぬ屍体、隠された地下室、山に潜む怪──。呪詛と因縁と愛欲が渦巻く集落の隠された謎が、今、明かされる。
※猟奇的、性的、差別的な表現が含まれますが、それらを肯定・助長する意図はありません。
※同じ作品をカクヨムにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 20:10:00
181638文字
会話率:43%
「信仰を弄ぶ敵に対して、邪神信仰の冒険者パーティーが立ち向かう」
キーワード:
最終更新:2025-03-30 19:45:38
2995文字
会話率:59%
レン・ヴァルムントーーブリタニア帝国最北の辺境伯爵家に生まれた俺には前世の記憶があった。
5歳になったときのこと、原因不明の高熱でうなされた俺は、自分の前世が天ヶ瀬蓮という日本人だったことを思い出したのだ。
しかし、その記憶は断片的だ
った。
知識や名前しか思い出せない。俺はいったい前世で何をしていたのか?
とあるダンジョンの奥で俺は――前世と対峙する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 09:00:00
48910文字
会話率:23%
実の兄から「軟禁されている」というSOSを受けた金清野致は、友人の辻村真と共にN県に存在する旧村・翆嶺へ向かうことになる。路線バスを乗り継いでたどり着いた翆嶺では、どうやら名家の家宝盗難事件が起きていたらしく──
※この作品は作者がカクヨ
ムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 18:00:00
90490文字
会話率:61%
村に帰省したら、幼い頃に一緒に遊んだお姉さんが当時と変わらない姿で現れた話
最終更新:2025-02-07 15:21:52
1202文字
会話率:15%
因習村の祠に囚われた少女、空夜。彼女の存在を知った日向は因習村からの脱出を目指す。
最終更新:2025-01-31 19:12:14
7959文字
会話率:54%
「神は実在する」
もはや常識となったそれを、疑う者は数少ない。
かつて化物とされたモノは今や姿を変え、『神』として人々の信仰の対象へと成り代わっていた。
そうして偶像崇拝どころではい、実像崇拝が盛んに行われるようになった現代で。
死人
に追われる少女──甘蔗ユユ(あまつら ゆゆ)は、都内某所・神宿(しんじゅく)に居を構える、とある宗教トラブル専門の相談所へと招かれる。
そこで出会ったのは、『神』殺しを目的とする人々だった。
それは新時代の『神』話、あるいはただの化け物退治。
化け物を化け物と呼べなくなった世界で、抗い続ける彼らの話。
宗教団体ぶっ潰す系カルト・ホラー。ライトです。なんならアクションもあります。ローファン寄りかもしれません。
群像劇。
章によって毛色を変えていく予定です。一章はパニックホラー、二章は因習村。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体などは実在のものとは関係なく、また特定の宗教・思想・信条を批判する意図は含まれておりません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 21:37:54
237726文字
会話率:44%