「宿命と罪悪感に傷ついた少女が、白い剣と父の旧友の騎士に支えられながら、ふつうの幸福を欲しいと言えるようになるまでの物語」
[作品紹介]
辺境都市エレダンで、少女ミツルは「黒髪のグロンダイル」と名乗り、亡き父を知る者を待ちながら魔獣を
狩っている。腰にあるのは、両親が遺した白き剣マウザーグレイル。剣の内には、前世から縁を繋いだ相棒の茉凜が宿っている。立ち止まっていた彼女の前に、父の旧友を名乗る流浪の剣士ヴィル・ブルフォードが現れたことで、止まっていた旅は動きはじめる。
向かう先は、行方知れずの母メイレアの故郷リーディス王国。ミツルにとってそれは、家族の真実を探る旅であると同時に、自分自身の出自と力の意味を問う旅でもある。王国への道中で、彼女は交易都市の裏側、魔石をめぐる人と金の流れ、そして古い伝承の気配に触れていく。やがて、リーディスでは黒髪が不吉なものとされ、王家に伝わる巫女メービスと聖剣の物語が、彼女自身の存在と無関係ではないことが浮かび上がっていく。
王都リーディスに辿り着いたとき、待っていたのは母の手掛かりだけではない。黒髪を隠す若緑のウィッグの下にある素顔は、失踪した王女メイレアの面影と重なり、王家の思惑と伝説の中心へ、ミツルを静かに引き寄せていく。白い剣、王国伝承、聖剣をめぐる儀式。旅人として始まった道は、やがて王国の歴史そのものと接続していく。
これは、選ばれた少女が力だけで運命を切り開く物語ではない。前世の記憶と今を生きる身体のあいだで揺れながら、それでも誰かと共に歩き、失われた家族と世界の真実へ手を伸ばしていく物語である。ファンタジーの姿をまといながら、その奥には、王国の神話と聖剣をめぐる大きな謎が沈んでいる。
[AI利用方針]
本文そのものは筆者が執筆しており、加筆・改稿も筆者自身が行っています。生成AIの利用は、プロジェクト管理による整合性確認、重複や反復、表記ゆれの検査、表現候補の整理など、補助的な工程に限定しています。採否および最終調整は、すべて筆者が行っています。
[おまけ]
黒髪のグロンダイルがテンプレ詐欺罪である件について 第三章まで
https://tales.note.com/hisak_0/wuiffff9g31zh/episodes/eoa9ljndmxuiq折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-12 02:41:17
3012181文字
会話率:37%
警察庁特異遺失物管理課――通称『異管』
大学生の三井宙は、拾った首輪が外れなくなったことをきっかけに、怪異の宿る特異遺失物、通称『異失物』を管理する警察の秘匿部署『異管』と出会う。異失物に残された記憶を読む力を見出された宙は、無愛想な職員
の久瀬隼人とバディを組むことになり――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-12 01:10:00
108370文字
会話率:55%
健一と怜治は同い年の従兄弟だ。
クラスは違えど、ともに同じ高校の二年生。
二人は祖母からの遺伝である虹彩異色症だった。
盆に健一の家に行った怜治は『雪月華』と呼ばれる人形を見せられる。
そこから日常は、非日常になってゆく。
ここは夢か現か?
※ジャンルは『ホラー(文芸)』となっておりますが、ホラーファンタジー(ローファン?)です。ですので、(多分)単なるホラーとはちょっと違うと思います。
※更新は毎週火曜・金曜の19:42頃です(手動更新なので、更新を忘れることがたまにあります)。
※ 最後に、WEB小説では当たり前のようにある改行ですが、自分の作品では文章を書く上で基本的に使う改行以外、余計な改行は一切入れておりません(間を開けるための改行はあります)。読みにくいとお感じの方は、ここでブラバ推奨です。スマホの方もご注意ください。一話分の文字数も四千文字前後となっており、以前より長いです。その分、話数は九話減っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-11 19:42:00
47219文字
会話率:42%
赤石悠人は、常に疑問に思っていた。
「聡助~、今日も格好いいよ~、大好きだよ~」
「はいはい、お前はいつもそれだな」
「ちょっ……あんた! 今しおりんの胸見たでしょ!?」
「みっ……見てる訳ねぇだろ! 何でお前は毎回毎回殴ってくんだよ!」
どうして自分たちと大して能力に差がない男が様々な艶麗な女性たちから好意を寄せられるのだろう、と。
赤石悠人は、その理由を探りたい。
これは、五人の女子学生から好意を寄せられ、常にハーレムを展開しているラブコメの主人公と、そんなラブコメの主人公を批判的に見つめる、特筆するべきところもない、端役でしかない男子学生の話。
合理主義を標榜する男子学生が様々な境遇の人間と相対し、学び、自嘲し、苦しみ、自身と見つめ合い、少しずつ成長していく物語。
※主人公は誰しもをクリティカルに見るので、性格は悪いです。ラブコメは基本的に王道に沿っていきます。
ラブコメと文学的な要素の組み合わせで、ライト文芸的(なつもり)です。
純文学の美点とラブコメの美点のハイブリッド作品(のつもり)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-11 19:00:00
2064553文字
会話率:60%
殺人トリックを趣味で販売する主人公・黒繰朔夜(くろくる さくや)は、ここ3か月、ヒロイン・明崎明(あきさき あかり)の探偵助手という新しい趣味にハマっていた。
自分のトリックが明崎によって看破されるたび、黒繰は彼女に夢中になっていく。
ミス
テリー×黒幕×執着ラブコメ? 開幕
※本作品は『カクヨム』にも掲載されています。
→こちらはカクヨム掲載版と同内容の「そのまま版」です。
毎日19:00更新を予定しています。
より読みやすく調整したバージョンは【改稿版】をご覧ください。
→ https://ncode.syosetu.com/n3480kp/
Q.どう違うの?
A.内容はほぼ同じですが、【改稿版】のほうがより読みやすくなっている……はず(現在の技量でのリライトのため)
Q.どっちがオススメ?
A.物語の続きが気になる方は「そのまま版」がオススメです。現在5話までストックがあります。
【改稿版】は気が向いたときに更新予定です。
※本作品は第30回電撃大賞二次通過/三次落選作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-11 19:00:00
243858文字
会話率:48%
◆第1話「故意に落とす魔法」あらすじ
落下したコンクリブロックで依頼人が死にかけた。
事件当時、そのアパートの屋上は奇怪な魔法陣が幾重にも広がり、魔術儀式の跡地のようだったという。
ストーカーの呪いに怯える依頼人に、女子大生探偵・明崎明(
あきさき あかり)は「事件の真相はオカルトではない」と告げ、探偵助手・黒繰朔夜(くろくる さくや)とともに調査を開始する。
もちろん、事件の真相はオカルトでは断じてない。魔法、呪い、超能力。どれも全然違う。無人の屋上から依頼人めがけて鈍器を落とす、とっておきの方法(トリック)がある。
頑張ってね、明崎さん。君の活躍、隣でちゃんと見てるから。
◆シリーズ全体のあらすじ
殺人トリックを趣味で販売する主人公・黒繰朔夜(くろくる さくや)は、ここ3か月、ヒロイン・明崎明(あきさき あかり)の探偵助手という新しい趣味にハマっていた。
自分のトリックが明崎によって看破されるたび、黒繰は彼女に夢中になっていく。
ミステリー×黒幕×執着ラブコメ? 開幕
※本作品は『カクヨム』にも掲載されています。
※『小説家になろう』で連載するにあたり、読みやすさを重視してカクヨム版から大幅な改稿を加えています。
※更新は毎週金曜 18:10 を予定しています。
遅れた場合でも2週に1章ペースを目指してお届けします。
第30回電撃大賞 二次通過 / 三次落選 作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-09-19 18:10:00
16037文字
会話率:38%
満永万智子は本気で婚期を逃していると思い続けていた。
社畜にまみれた生活が辛過ぎて、趣味の同人誌もまともに描けないのが苦しくて堪らなくて。それだったらいっそ、誰かに養ってもらえないかと同業で知り合った兼業作家の落合覚との会話がきっかけで転
機が訪れた。
「よくある、三十になっても結婚できないの……しちゃう?」
恋愛感情はあまりなかったが、好意のそれはまあまああったので承諾。それに、お互いの仕事ジャンルには理解があったので同棲以上に同居するのは問題ナッシング。
結婚式はせずに、リング購入以外は入籍のみ……からの新婚生活。
ここからまさか、結婚してからの『惚れ直し』生活になると思わないでいた。
兼業作家の夫が作る時短レシピに胃袋だけでなく、心も鷲掴みになりそうな幸せ生活のはじまりはじまり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-11 06:43:44
336041文字
会話率:50%
とある山里に「ベンダーショップ・天国」という奇妙なコンビニがあるらしい。店員はおらず、昭和レトロな自動販売機でてりやきバーガー、山菜そば、うどん、トーストサンドなどが提供されている。そこに訳アリのお客様が迷い込むが、いつしか心が癒されていき
……?温かい癒しの連作短編集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-10 18:49:17
24871文字
会話率:31%
有紗はブラック企業で働いていたOLだが、ある日突然乙女ゲーム風異世界に転移してしまった。庶民のカフェ店長・ジェマおばさんに助けられ、1か月もしたら異世界にも慣れてしまった。
そんな時、町で殺人事件が発生!カフェのシフォンケーキに毒が入ってい
たらしい。事件に巻き込まれた有紗はなぜか乙女ゲームの攻略対象に溺愛されたり、堅物騎士にひっそりとアプローチされやり、甘くておいしい謎解きまで始まってしまい……?異世界恋愛コージーミステリ開幕。※短編・異世界カフェの裏メニュー〜毒入りシフォンケーキとなんかおかしい逆ハーレム〜の連載化作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-29 18:45:14
110755文字
会話率:51%
菜摘は事務職OLだ。金曜日の夜、ささやかにご馳走を食べるのが幸せ。そんな時、ちょっとした不便さを感じ、ライフハックを調べると……。ささやかなライフハック短編小説集。※一話完結形式の短編小説集。
最終更新:2026-08-29 18:36:15
81018文字
会話率:38%
「そなたは《毒》か、それとも《薬》か」
皇姫であった慧玲(フェイリン)は先帝の罪により死刑を命じられた。
渾沌の帝と称され、帝国全土に毒をまき散らした凶悪なる帝……その姑娘。だが彼女は薬師の一族・白澤の叡智を修得していた。
慧玲は皇帝
の問いにこういった。
「私は、如何なる《毒》をも絶ちて《薬》と致しましょう」
帝国・剋は先帝の悪政によって《天毒地毒》の禍に苛まれていた。
地毒は人を蝕み、《毒疫》という奇しき病をひき起こす。
鱗に蝕まれた妃妾。脚から梅の咲きこぼれる舞姫。毒疫は如何なる医師にも癒すことができない。ただひとり、後宮にいる食医の姑娘を除いては。
「あなたはいったい」
「ただの食医でございます」
処刑を一時取りさげられた慧玲は身分を捨て、後宮の食医となった。妃嬪たちから渾沌の姑娘と謗られ、疎まれながらも典医が匙を投げた患者たちをたちどころに解毒していく。
最高に美味しい《毒》を患者に飲ませることで。
「毒は、毒を制すものですよ」「口に旨き毒は《妙薬》となるものです」
それは償いか。それとも復讐への階か。
慧玲のもとに現れた麗しき風水師。彼は不敵な微笑を湛えて、慧玲に囁きかける。
「貴女の死を望むものがいる。その敏さはいつか、貴女の身を滅ぼすよ。緩やかにまわる毒みたいにね」
彼は果たして敵か、味方か。逢うべきではなかったふたりの袖が振りあうとき、国の運命が動きだす。
・ ライト文芸寄りの後宮お仕事ものです。
恋愛はするかどうか謎ですが、異性バディ(イケメン)はいます。
・ こちらの小説は《カクヨム》にも掲載(同時に連載)致しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-10 17:00:00
500834文字
会話率:39%
《後宮》×《ミステリ》×《検視》×《エンバーミング》×《メイクアップ》×《恋愛?》
ワケあり妃は屍を葬り、身分格差、男女格差によって隠された死の真実を暴く!
先帝の死後、斉の後宮はひらかれた。
高官の妻妾選びの場となった後宮では、物騒な事
件が頻発するようになった。後宮丞の男 絳(コウ)は屍を蘇らすと噂の妖妃を訪ねる。
「死人に口はなしさ。けれども、死体は語るものだ」
綏(スイ) 紫蓮(シレン)
彼女は先帝の娘であり、後宮の死化粧師である。後宮中から蔑まれながらも誇り高い彼女の検視と推理によって、権力で揉みけされた事件の真実が明らかになる。
だが、彼女の本領は崩れた屍を復元して、最も美しい姿で葬ることだ。
「遺され、哀惜するひとたちのため、屍は一度だけ甦るべきだ」
絳は秘密裏に、紫蓮へと依頼する。
「先帝の死の真実をあばいてくれませんか」
屍を愛し、死に愛された「妖妃」と彼女に愛執する「奇人官吏」による後宮の暗黒事件簿、開幕!
ライト文芸寄りの後宮ミステリです。LGBTにまつわる事件もありますが、作者の思想よりも世界観を優先しており、現実の事件、人物、団体等とはいっさい関係なく、特定の人物、考えかたを非難、否定する意図はございません。
R‐15ほどの性描写、G15ほどの残酷描写がございます。
*連載について
第一部は毎日連載 更新は19時から21時になります
*お知らせ
メディアワークス文庫より「後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす」
ファミ通文庫より「後宮の女官占い師は心を読んで謎を解く」
好評発売中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 06:39:55
186778文字
会話率:41%
《後宮》+《占い》+《心理学》+《ミステリ》+《グルメ》+《恋愛!?》
その女官の占いには、ウラがある!
食いしん坊な後宮女官占い師と廃嫡された第一皇子が後宮に渦まく謎に挑む!
都で占い師を営んでいた易 妙(イー ミャオ)は、ひょんな
ことから後宮に放りこまれ、下級女官として働きながら、妃妾たちに占いを披露していた。報酬は旨いものをひとつ。
占いとは神託である。神妙なる力を借りておこなうものだ。
だが、易 妙(イー ミャオ)の占いにはウラがあった。彼女は《行動心理学》をもちいて人の思考を読み、真実を導きだす。
嘘をついたとき、かならず〇〇をみる。緊張したとき、△△を触る――など、人の行動にはかならず、ウラがある。
神や祖霊を信じるものたちにとって、妙の心理は邪道だ。だから、裏がばれないように努めていたのだが、第一皇子に見破られる。
「私には神も祖霊も憑いてはいませんが、嘘もついていません」
「俺と組まないか。ますますにあんたが欲しくなった」
宮廷の旨い飯につられて、後宮で起こった異常な事件にかかわることになった妙の命運はいかに!
* 後宮ものですが、男性の読者さまにも楽しんでいただけるとおもっております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 17:41:06
198652文字
会話率:43%
「天孫降臨」と同じ頃。葦原中国の人草たちはある「異形」の襲来を受けていた。
高天原の神は「人草の危機は人草で対応せよ」と、その「異形」に対抗する能力を持つ「人草」を地上に送り出した。
彼らは「天津人」と呼ばれ、現在に至るまで絶えず現れ
る「異形」と戦い続けていた。
202X年――天津人の中で異形との戦いの最前線に立つ者たちは、警察や消防と同じ地方公務員「獣撃隊」に所属していた。
「世襲」だ「コネ」だ「税金泥棒」だと罵られ社会に対する「配慮」も強いられているが、それは国が平和である証拠。
彼らが感謝されるようになるのはこの国が「災厄」に呑まれる時。それは本来ならあってはならないこと。
だが「鞘の処女《おとめ》」が現れた今、それはすぐそこまで迫っていた。
彼女は異形による大災厄に対抗するため、同じ天津人のますらお「剣比古《つるぎひこ》」と番い「花鞘比売《はなさやひめ》」となり彼に与える「剣」を産む。
太古から何人もの「花鞘比売」が何人もの「剣比古」に「剣」を与え大災厄を祓って来た。
約八十年ぶりに現れた「鞘の処女」――「勝ち気で図太い」美貌の十七歳・高野原茉莉花《たかのはらまりか》はその素性を隠し、四人のきょうだい達と仙台市郊外の森の中で暮らしていた。
国の保護監視対象である「特別な務めを果たす少女」の日常は拍子抜けするほど地味で平穏、全くキラキラしていない。
まだ誰ともわからない「剣比古」と番うため、腹を括って処女を守っていた茉莉花だが、思いがけない相手を好きになってしまう。だが、彼は自分と「結ばれることが出来ない」男だった。
好きな男と結ばれる。務めも果たす。両方とも絶対に諦めない――異能者たちがごく普通に生活する地方都市で繰り広げられる、強欲乙女と彼女を巡る男たちの「スキャンダラス」なラブロマンスファンタジー。
※この物語はフィクションです。実在の地名、施設名等が出て来ますが一切関係ありません。
※日本神話をモチーフにしていますが神様はほぼ出ません。
※主人公の日常生活を中心に物語が進行し、登場人物たちのバックグラウンドや世界観はその中で徐々に開示されて行く形を取っています。更新もゆっくりめで恋愛パートに入るのもかなり先になります。気長に読んでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-09 21:12:35
295814文字
会話率:19%
五十四年間、病院へ行かなかった男が、膵臓癌のステージ四と告げられ、初めて入院した。
眠れない最初の夜、克己は端末のボタンを押した。病院のAIアシスタントに名前はなかった。克己はそのAIを「ハル」と呼んだ。自宅に残してきた猫と、同じ名前で。
名前を知らなくても、そこにある。
呼ばなくても、来てくれる。
男とAIの、静かな時間の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-08 18:59:07
5753文字
会話率:18%
死者の影を視る少女は、かくりよで“守り人”に出会った――。
古い街並みと新しい文化が入り混じる、雪深い街。
老舗の家に生まれた少女・朱華(はねず)には、死者の背に立ちのぼる“影”が視えてしまうという、誰にも言えない力があった。
その力ゆえ
に禁忌の儀式「冥婚」に巻き込まれ、朱華は生と死の境へと引きずり込まれる。
――そこで彼女を救ったのは、蘇芳(すおう)。
人と神の狭間に立ち、怪異と人の業を裁く存在――八翳(やつかげ)の頭領にして、“死者の守り人”。
導かれるまま辿り着いたのは、死者の住まうかくりよ――翳人(かげびと)の里。
大きな悲しみを越え、朱華はやがて――忌み続けてきたその力の意味を知る。
影を視る少女と、死者を導く守り人。
ふたりが紡ぐのは、救いか、それとも――。
大正の面影を残す異世界を舞台に描く、和風幻想譚。
第一部完結。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-08 12:20:00
91365文字
会話率:41%
登校前の朝、作業着姿で橋脚にしがみつき、漆喰のひび割れとドレン穴を点検する女子高生・潤子。彼女は江戸時代から続く「橋守」として、家族と共に汐待橋を守り続けている。
橋の中のリビングにはテレビを見ながら的確な助言と、いつの時代かわからない
昔話をしてくれる謎の「おじいちゃん」が居候していて?
そんな潤子の前に現れたのは、「家業継いで楽しいか?」と言い放つ同級生の男子。現代の日常と、忘れられゆく古いものの狭間で、少女が橋と大切な人に向き合う、少し奇妙で切ない日々のお話。
四十二話で完結。
毎日18時20分更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-06 18:20:00
126595文字
会話率:49%
情報技術の進歩による情報化社会の発展により、在宅で仕事をする人間が増えてきた。
内容こそ多岐にわたるものの、必要なのは知識か技術、もしくはその両方だ。プラスコミュニケーション能力も必要かもしれないが、そこは『社交辞令』や『ビジネスマナー
』という技術を身に着け、『コンプライアンス』に注意し、『ハラスメント』に当たらないよう振る舞いに気を付ければ問題ない。
だから田舎暮らしの中卒でも、実績があれば生活に支障はないと彼、荻野睦月はそう思い込んでいた。
……住んでいた田舎町が廃村になるまでは。
お陰で睦月達は近くの地方都市に引っ越し、この歳で通信制高校に通う羽目になった。家業を継ぐとかでない限りは、最低でも高卒資格を持っていないと、社会では潰しが効かない。進学でも公務員試験でも就職活動でも、生きていく上では高卒でギリギリなのが現状だ。
そして引越日当日。荷物を纏めて車に乗り込もうとする睦月を呼び止める者がいた。
睦月の父、秀吉だ。
彼は部屋に睦月を呼びつけると、開口一番こう告げた。
「睦月……お前とは親子の縁を切る」
「どうした親父。とうとう頭がバグったか?」
「…………酷くね?」
その会話を発端として……睦月の未来は、多難の予感で溢れることになった。
『この物語はフィクションであり、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在するものとは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
R15版掲載先
『小説家になろう様』
『アルファポリス様』
『カクヨム様』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-05 12:00:00
1200511文字
会話率:46%
バー『Alter』の雇われ店長兼バーテンダー、抽冬淳は紆余曲折な人生を経てすでに三十代。どこぞの地方都市にある廃ビルの地下フロアで、今日も今日とてシェイカーを振る……わけではなかった。趣味の家庭菜園で育てた収穫物でお通しを作り置きしては、
ある意味同業の常連客を相手取る日々。変わったことと言えば、当時まともに交流していなかった中学のクラスメイト達が、常連として通うようになったこと位だろう。
別に同窓会等で再会し、旧交を温めた結果とかでは断じてない。単に副業の都合で、偶々顔を合わせただけに過ぎない。だからこそ、淳をはじめとした常連達は思う。
『社会の裏側も、存外狭い』
と。
雇われ店長兼バーテンダーこと抽冬は、オーナーである『―――』の受付担当だった。おまけに『バーの利益は求めていない』からと、腕の方は期待されていない。
なのでこの話は、世界で唯一『バーテン』の蔑称で呼ばれても不自然ではない男と、常連をはじめとした周囲の人間達が駄弁るだけの物語である。
『この物語はフィクションであり、登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在するものとは一切関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 00:00:00
42151文字
会話率:49%
秋の涼しさが冬の寒々しさに変わろうとしている中、私は一人、近所の公園に来ていた。学校で嫌なことがあり、すぐ家に帰らずに立ち寄ったのだが、そこでとある男性と知り合うことになる。
その男性は話を聞く限り、社会不適合者で指名手配された逃亡犯の
はずなのに、何故か別居しているお父さんを思い起こしてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 00:00:00
108445文字
会話率:46%
【カクコン11読者選考・最終26位(ライト文芸部門)】
これは化物が〈隣人〉でありえた、最後の時代の物語――。
記憶を奪われた傍若無人な絵師×神主に化けた冷徹不器用な鵺
★江戸怪異譚&民俗学ライトミステリー
「――私を封
じられるほど、強くなれ」
舞台は幕末。
鵺(ぬえ)の化物――嗣巳(つぐみ)との〈取引〉により、化物の魂を絵に宿し、居場所を与える〈化物絵師〉となった青年絵師・愁水(しゅうすい)。
化物を救わずにはいられない厄介なその性質で嗣巳を振り回す一方、
食道楽を謳歌し、男女どちらにも化ける嗣巳に振り回されもしながら、
愁水は江戸を揺るがす怪異騒動を落着させる日々を送ることになる。
利害で結ばれた二人の歪な道行きは、やがて愁水の忌まわしい過去へと繋がっていく。
激動の幕末を駆け抜ける二人が最後に辿り着くのは、救いか、それとも呪いか――。
※緊張感のあるバディものがお好きな方へ。
【愁水】
〈化物絵師〉と呼ばれる化物|贔屓《びいき》。記憶喪失中。元武家の嫡男。推定十七、八歳。身長182cm。
【嗣巳】
神主に化けた鵺。平安時代から存在する大妖。神主姿の見た目は二十代前半、身長180cm。
【構成】
◆第一部(完結):呪物編 ― 鵺が四肢を取り戻すまで。
◆第二部(連載中・完結間近):式神編 ― 絵師が記憶を取り戻すまで。
◆流れ:
第三部(決着)・因習編→
第四部(新章)・幕末編→
外伝:明治編
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-05 06:40:00
282262文字
会話率:33%
十六歳のアシェルが授かった職は、誰も知らない《迷い人案内人》だった。
その名が何を意味するのかも分からないまま、彼は生まれ育った村を離れることになる。
行く先で待っていたのは、暗い坑道と、死がすぐそばにある日々だった。
それでもアシェルは、
誰にも見えない危険の痕跡から、少しずつ進むべき道を見つけていく。
これは、居場所を持たなかった少年が、誰かを導く者になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-04 21:00:00
30105文字
会話率:25%
迷宮は、人を殺す。
けれど本当に厄介なのは、殺した後だった。
死んだ者の声を覚え、帰りたいという未練を食い、次の誰かを呼ぶ。
「助けて」「置いていくな」「ここにいるよ」
その声に返事をした者は、もう迷宮の外へまっすぐ帰れない。
ノラ・ヴ
ェイルは、町外れの小屋診療所で怪我人を診ながら、迷宮帰りの違和感を拾う救助屋だ。
相棒は、匂いと気配を読む小さな黒い魔物ヨル。
依頼はいつも、救助、所在確認、患者の証言、町の小さな異変から始まる。
ノラは最初から迷宮を閉じるために動くわけではない。
けれど、その穴が死者の声を使って次の犠牲を呼んでいると分かった時、彼女は核を奪い、迷宮を閉じる。
救える命は救う。
取り戻せない声は、せめて次の罠にさせない。
これは、死者を戻す物語ではない。
死者の声で、次の誰かを呼ばせないための物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-03 06:30:00
323256文字
会話率:39%
雨の橋の下で、泥棒の少年フィンは、古い布にくるまれた少女を見つける。
少女は声を出す。けれど、返事はできない。
名前も、自分の気持ちも、助けてほしいという言葉も返せない。
盗んだ革袋を抱えたまま、フィンは一度は見なかったことにしようとす
る。
けれど、雨と増える川のそばで、少女を古い布のまま置いていくことはできなかった。
これは、貧しい町で生きる泥棒の少年が、見捨てられた少女に名前とパンと明日を分ける物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-15 09:16:44
86754文字
会話率:20%
戦争が終わって三年。
自動車工場で働く十八歳のレオンは、ある日、移民局の送還対象名簿に自分の名前があることを知らされる。
この国で生まれ育ったと思っていた。
けれど書類の上では、幼い頃に親と入国したまま、永住手続きが途切れた移民の子だった
。
このままでは、住んだ覚えもない国へ送られる。
焦ったレオンは、工場長の冗談を本気にして、養子支援施設へ向かう。
そこで出会ったのは、金髪で青い目をした五歳の少女ミラ。
施設では大人しく、聞き分けがよく、まるで手のかからない子に見えた。
けれど、レオンの狭い部屋へ来たミラは、ぽつりと尋ねる。
「おうちなら、わたし、しゃべっていい?」
保護者の自覚が薄い十八歳の工員と、本当はよくしゃべる五歳の少女。
書類上の関係から始まった二人は、食事、部屋、住民たちとの関わりを通して、少しずつ家族に近づいていく。
拾ったつもりだった。
けれど、拾われたのは俺の方だった。
本作は10話程度を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-22 06:30:00
216909文字
会話率:61%
【――生前に落し物は御座いませんか?】
冥王ハデスの下で働く葬儀師カリンの仕事は、生前に強い未練を遺した者に付き添い心残りを解消すること。
淡々と職務を全うする同胞たちを横目に、どこかカリンは『仕事だから』とは割り切れないでいた。
そして
、今日も、
カリンが銀細工の砂時計を据え「帰零」を告げる時、死者の未練は救済へと変わる。
逝き人たちの数だけドラマがある、切なくも温かい連作ファンタジー。
◆こちらの作品は短編【逆さまの葬儀師カリン】を
再構築した連載版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-02 19:01:13
87300文字
会話率:43%
【――生前に落し物は御座いませんか?】
冥王ハデスの下で働く、葬儀師のカリン。
彼女の仕事は少し変わっている。
銀細工の砂時計が「帰零」を告げる時、死者の未練は救済へと変わる。
誰もが通る最後の門、死を前にして生きとし生けるものは何を
想うのか――。
これは、孤独な女帝が落とした心の欠片を拾い直す、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-06-15 19:01:06
12012文字
会話率:43%
毎朝悪夢で目覚めるミコトは、「契約の儀」で術刀〈瑞穂〉と契約する。
同居するミヤビや刀守、他の術刀使用者と過ごす日常に生じるそれぞれの思惑。
その中に潜む誰も気づかないような違和感を孕みながら進む日常。
それが非日常に変わる時、何かが起こる
───。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-31 20:00:00
17901文字
会話率:68%
【PV 133,000突破!!】
http://kxxx.html.xdomain.jp/「番外編などもあります」
(◆)→イラストあり。
【1章】
俺――沙田雅(さだただし)の住む、六形市(ろっかくし)。
この街では、日夜、アヤカシと戦
う異能者がいた。
一方、六角市の15歳~18歳のなかにひとりだけ”シシャ”と呼ばれる、
人間以外のモノが入り込むとされている。
六角第一高校に転校した沙田。
そこで出逢った、ツインテールの不思議っ娘、寄白美子(よりしろみこ)。
寄白美子は左右に6つの十字架ピアスをした謎の美少女。
そして同じ教室で出合った憑依体質の九久津(くぐつ)。
この2人は学校の7不思議をモチーフにした”アヤカシ”
と戦う異能者だった。
しだいに明かされる六角市の真実。
六角第一高校を起点に出現する六芒星はなにを意味するのか?
そして”シシャ”の正体は?
【2章】
新たに、美少女能力者の社雛(やしろひな)の存在も明かされる中、
九久津もついに宿敵”バシリスク”と対峙する。
一方、当局(政府)の能力者たちも、六角市へと来訪していた……
【3章】
負力の受け皿として、ふたたび”シシャ”を生みだす三家。
そして、九久津と座敷童の出会い、社の怪我の真相が判明する。
一方、九久津の魔障、【ポイゾナスルーティーン(毒回遊症)】はさらに深刻さを極めていく。
【4章】
六角駅で寄白を待つ沙田に、突然、声をかける人物。
それは二校に通う、金髪の女の娘だった……
【5章】
沙田は、寄白とエネミーと繁華街でパフェを食べることになった。
そこに社、九久津、繰もやってくる。
XXXX年、具現化したアンゴルモアに一条と二条が挑む。
【6章】
早朝の学校に呼び出された沙田は、寄白とともに廊下の角からある人物を見張っていた。
※カクヨムにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-30 09:11:26
1184454文字
会話率:35%
何世紀にもわたり吸血鬼の脅威に脅かされ続けてきたクリステア王国。
その辺境で暮らす貴族令嬢エリシュカ・カタルジュは、最愛の兄アルフレートと美しき友オフェリアの結婚に胸躍らせていた。
しかし、婚儀を翌日に控えた満月の夜、突如としてオフェリ
アの訃報が齎され、エリシュカの日常はあまりにもあっけなく崩れ去った。
哀しみに暮れる兄妹。だが、葬儀の場にて発覚したのは、オフェリアの婚約指輪の消失と不義の疑惑だった──
未婚のまま、未練を残して死んだ女は吸血鬼となる──その伝承を肯定するかのように、辺境の地を不穏の影が蹂躙する。
アルフレートは滅びた愛と狂気に囚われ、エリシュカ自身もまた、仄暗い地獄の底へと引きずり込まれてゆく──
さらば、愛を乞う赫き怪物たち
さらば、あいをこうあかきモンストリ
重厚ゴシックホラーファンタジー。
※……残酷・暴力描写あり
※※……軽い性描写あり(R18ではないもの)
BL、GLがメインではない作品ですが、その要素を含んでいるシーンがございます。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-28 19:30:00
390455文字
会話率:37%