山あいの町で仏花の菊を育てる杉本由紀子のもとに、家庭裁判所から封筒が届いた。差出人は、十年前に別れた夫。事件名は、親権者変更。
法律が変わり、離婚した父母が二人とも親権を持てるようになった春だった。
月に二回の親子交流。十四歳の娘・小春
は、父の家がある納骨堂のビルへ、バスでひとり出かけていく。
由紀子は取り決めのとおりに娘を送り出し、出発と帰宅の時刻を、一分単位で帳面に書き留めはじめる。
これは、取り決めを守りつづけた人の話。
――全13章・毎日更新。グロテスクな描写はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 21:30:00
39364文字
会話率:28%
築四十年の団地に越してきた坂上深雪は、明け方、壁の向こうから子どもの泣き声を聞いた。
低い女の声。短く区切られた言葉。そして、どん、という音。
隣の四〇四号室に住んでいるのは、挨拶を返さない若い母親と、六歳の娘だった。
誰かが見ていな
ければならない。
深雪はノートを買い、日付と時刻と、聞こえた音を書き留めはじめる。
これは、正しいことをしようとした人の話。
――全13章・完結。グロテスクな描写はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-19 18:20:00
45414文字
会話率:20%
毎朝のすし詰め電車。それは三島玲香(27)にとって、最も効率的な狩場だった。
怯えた無力な女を演じてエリートサラリーマンに密着し、痴漢をでっち上げてホテルへ連行。情事の最中に決定的瞬間を盗撮し、財布から金品を抜き取って「通報すれば会社と家族
に動画をバラす」と冷酷に口を封じる。奪った品は帰りの電車で無関係な乗客の鞄へ滑り込ませ、冤罪の騒ぎを高笑いしながら見送る――。
社内でも直属の課長を肉体で手なずけ、自らのミスを他人に擦り付け、嗅ぎ回る男もベッドの上で共犯者に仕立て上げてきた。
自分は絶対に捕まらない。すべてを意のままに支配している。そう確信していた。
しかし、非常階段での情事を、おとなしく地味な後輩・有村詩織(24)に見咎められる。
「誰かに言ったら、あなたの人生を終わらせてあげる」
いつものように冷酷に脅し、従わせたはずだった。
だが深夜の密室で、詩織が薄笑いを浮かべながら差し出してきたタブレットには、玲香がこれまで犯してきたすべての逆痴漢、盗撮、脅迫、社内情事の記録が高画質で保存されていた。
復讐でも正義でもない。
ただ「高慢な悪女が壊れていく姿」にしか性的快楽を覚えない真の怪物が、牙を剥いて玲香の首元へと迫る。
支配していたはずの魔女が、逃げ場のない満員電車と暗い寝室で、後輩の歪んだ愛撫と調教に堕とされていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-06 22:30:00
28803文字
会話率:30%
うちの現場の社長は、失敗しない。
それは社内では、天気の話をするのと同じくらい当たり前の共通認識だった。だから誰も、その理由を考えたことがない。
シラカワ・ワークスに常駐する運用保守要員、黒瀬彰、31歳。9年間、誰にも読まれない報告書を書
き続けてきた男だ。
台風の夜、社長の事前アナウンスの通りに雷が落ちた。当たるのが当たり前だから、誰も驚かない。
その3日後の明け方、黒瀬は誰もいない運用室で死んだ。
目が覚めると、枕元のスマホは9月17日を表示していた。3日前だ。
同じ台風が来る。同じ業務連絡が飛ぶ。同じ雷が落ちる。
──9年間、他人の記録を読むことしかできなかった男が、自分の死を1件の障害として調査しはじめる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【本作について】
※最終話まで原稿完成済み。エタらない宣言。
※本作は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」「エブリスタ」「ノベルアップ+」に同時掲載しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 21:00:00
90655文字
会話率:11%
国道の脇で目を覚ました日、人生は終わったと思った。
母の形見である黒糖飴を握り締め、行き場も希望も失っていた青年・優斗。そんな彼に「おーい、起きてるか」と声を掛けたのは、裸足で汚れた服を着た一人の老人だった。
奪われた黒糖飴を取り返した
ことをきっかけに、靴屋、大富豪、父との再会、そして数え切れない人との出会いが、少しずつ優斗の人生を変えていく。
黒糖飴はただのお菓子。
それでも、その一粒は優しさを次の誰かへ繋ぐ約束になった。
これは、人生が終わったと思った青年が、国道で出会った人たちに救われ、今度は誰かの人生を支える存在になっていく物語。
「あの日、人生が終わったと思った。でも、本当に始まっていた。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 20:56:19
26441文字
会話率:32%
国道をロードバイクで旅していた俺は、路肩で眠っていたところを一人のホームレスに起こされた。
その男は、奪われた黒糖飴を取り返してやっただけの、ただの相手だった――はずだった。
しかし次の瞬間、俺の人生は一変する。
連れて行かれた先は、
豪華なビル。
そこで明かされたのは、あのホームレスの正体が“世界を牛耳る大富豪”だという事実だった。
「人を見る目があるな」
その一言をきっかけに、俺は“選ばれる側の世界”へと足を踏み入れる。
外見を整えられ、価値を試され、
そして気づく。
この世界は、人間そのものを“選別する場所”だということに。
やがて俺は、“選ばれる側”から“選ぶ側”へと立場を変え、
人の価値を決める側へと踏み込んでいく――。
だがそこは、単なる成功の舞台ではなかった。
選ばれる者。
落とされる者。
そして、利用される者。
すべてが交差する中で、俺は“見て見ぬふりをしない”という理由を武器に、
この歪んだ世界の奥へと進んでいく。
これは――
黒糖飴ひとつから始まった、
人生逆転と選別の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-24 20:28:42
55856文字
会話率:37%
国道をロードバイクで旅していた俺は、疲れ果ててそのまま路上で眠り込んでしまう。
そこで出会ったのは、裸足で黒糖飴を握りしめた一人のホームレスだった。
若者にからかわれ、飴を奪われる男。
なぜかそれを見過ごせなかった俺は、奪い返して返して
やる。
ただそれだけの行動のはずだった。
だがその出会いは、俺の人生を大きく変えることになる。
ボロボロの服を着ていたその男は――
実は世界を牛耳るほどの大富豪だったのだ。
そして俺は気づく。
あの時の視線。
あの沈黙。
あの笑み。
すべては偶然ではなかった。
――俺は、試されていた。
黒糖飴ひとつから始まる、人生逆転の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-13 21:30:16
14587文字
会話率:31%
外資系の大きな会社で働く俺、赤峰智紀(32)は、昇進の辞令を鞄に入れて帰宅した。
金曜の夜。差し出した花を見ずに、妻の佳澄は窓のほうを向いた。隣で、親友の結華が鼻で笑う。
「失業したのよね。エルヴァント・ジャパンで、部がひとつ丸ごとなくなっ
たって」
言いかけた言葉は遮られ、出てきたのは妻の欄が埋まった離婚届と、離婚協議書。
預金は折半。車は買値で、28階の家はローンの利息まで足した総額で、半分ずつ。そこへ5年分の生活費。合計8260万。
「あなたは今、何も持っていない。これ以上、私の若さを無駄にさせないで」
言えば、この紙は引っ込む。だから俺は黙って、紙の数字を最後まで聞くことにした。
辞令が全社に流れるのは月曜の9時。けれど同じ夜のうちに、親友のスマホが鳴る。
「……昇進したんだって? 年収3000万」
すがりつく妻。その妻が、今度は親友の髪を掴む。最後に妻が差し出したスマホには、6年分のトークが残っていた。
全八話。カクヨムにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 20:30:00
17291文字
会話率:59%
<エピソード2>
大学2回生になった斎宮(いつき)イブは
叔父である伏見の経営するクラブ・ジェムノットでアルバイトすることに。彼女の歌声が開花して、彼女自身も、店も、大きく飛躍していく。
=====
クラブ・ジェムノット。
そこは、紹介制
の“出会いの施設”。
キャスト(ジュエル)や顧客(ジェム)は
人生や価値観等、自分の本質を対等にさらけ出す。
ただ、
ブース内ではジェムの姿は直接見えず、
声はそのまま聞こえるが、物影や気配が伝わる程度で
ジュエルに直接見られることはないという。
表情や仕草も静かで穏やかなジュエルたち。
しかしその心は「見えるように丸裸」らしい。
そんななか、ジュエルとジェムは
「どちらも同じだけ大切な宝石」のように関わりあう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 19:30:00
17290文字
会話率:21%
<エピソード1>
斎宮(いつき)イブは、神事に関わる家に生まれた。
学業・家業の手伝いに追われ、「自分」を顧みる時間がない。
大学進学のため上京する際、母方の叔父である伏見を頼るよう厳命されたイブは、
伏見の経営するクラブ・ジェムノットを紹
介される。
=====
クラブ・ジェムノット。
そこは、紹介制の“出会いの施設”。
キャスト(ジュエル)や顧客(ジェム)は
人生や価値観等、自分の本質を対等にさらけ出す。
ただ、
ブース内ではジェムの姿は直接見えず、
声はそのまま聞こえるが、物影や気配が伝わる程度で
ジュエルに直接見られることはないという。
表情や仕草も静かで穏やかなジュエルたち。
しかしその心は「見えるように丸裸」らしい。
そんななか、ジュエルとジェムは
「どちらも同じだけ大切な宝石」のように関わりあう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 20:30:00
60775文字
会話率:19%
俺には、少し変わった習慣がある。
眠ると、別の世界で目を覚ますのだ。
剣と魔法の世界で冒険者になったこともある。
宇宙船に乗って銀河を渡ったこともある。
学園で青春を送ったことも、怪異だらけの街で生き延びたこともある。
夢に
しては長すぎて、鮮明すぎる。
そこで出会った人間の名前も、交わした会話も、失敗も、後悔も、目を覚ましたあとまで全部覚えている。
だから俺は、それを小説にした。
ファンタジー。
SF。
恋愛。
ミステリー。
ホラー。
現代ドラマ。
体験した世界が違うのだから、当然ジャンルも違う。
ただ、それだけだったはずなのに。
『またこいつランキングにいるんだけどw』
『ハイファ一位も宇宙SF一位も同じ作者ってどういうことだよ』
『恋愛まで書き始めたぞ』
『待て。このキャラ、別作品にもいなかったか?』
いつしか投稿サイトでは、俺の名前そのものが話題になっていた。
しかも読者たちは気づき始める。
本来なら何の関係もないはずの作品同士に、同じ地名が存在すること。
別の物語で語られた昔話が、他作品では歴史的事件として残っていること。
そして――死んだはずの登場人物が、まったく別ジャンルの物語に姿を見せていることに。
俺が「別々の世界」だと思っていたものは、本当に別世界なのか。
そもそも俺は、どうして眠るたびにそこで人生を送っている?
そんな疑問を抱き始めた頃。
今度は、小説の中にいるはずの人間たちの方が――俺を探し始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 19:00:59
204285文字
会話率:35%
【死んだ凡人の行く先は、まさかの「一万円札」だった――!?】
佐藤駆、十七歳。
三件のバイトを掛け持ちし、睡眠時間を削って必死に働いても、財布の中身はいつも空っぽ。勉強もスポーツも恋も、すべての勝負で完璧な幼馴染・無糖峰に勝てたためしがな
い。あいつがうらやましい、それが駆の日常だった。
ある朝、寝不足による不注意で赤信号を見落とした駆は、トラックに跳ね飛ばされ――呆気なく命を落とす。
目が覚めると、駆は一枚の「一万円札」になっていた。
福沢諭吉の肖像画の顔のまま、駆はお金として人間の世界を旅することになる。
多重債務に苦しむ男の絶望、ヤクザの組事務所に渦巻く黒い欲望、夕暮れの海を眺める老夫婦の穏やかな温もり、そして誰かの恋の始まり――。
人間の欲望と優しさの最深部を、ただの紙切れとして見つめ続ける駆。
だが、彼の旅の果てには、あの忌々しくも眩しい幼馴染・無糖峰の影が揺れていた。
人として生きた十七年と、お金として流れていく果てしない旅路。
負け続けた少年がいちばん遠い場所から「勝つ」までの、奇妙で切ない転生ヒューマンドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 18:40:00
21815文字
会話率:13%
2026年、事故で目を覚ますと、そこは十年前――2016年4月29日だった。ホームセンターで冴えない日々を送っていた松井耕一は、コンビニ帰りに車に撥ねられ、気づけば大学生の自分に戻っていた。隣には、後に妻となる佐藤初美の姿もある。
戻れる
なら、やり直したい過去はいくつもある。だが、二人が直面するのは「変えられる未来」と「変えられない運命」だった。父の死という、どうあがいても動かせない現実。少しずつ記憶が消えていく代償。それでも二人は、いつからか「戻らない」ことを自分たちの意志で選ぶようになっていく。
すれ違いも、隠された痛みも越えて、十年分の日々を積み重ねた先に二人がたどり着いた結婚式、そしてその先――全31話+後日談、完結済みの純愛タイムリープ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 17:00:00
33151文字
会話率:44%
人間が嫌いなわけではない。
ただ、人と話すより、AIと話している方が少しだけ息がしやすかった。
水瀬理央は、七つのAIと会話しながら、日常の中にある小さな違和感を記録している。
暑すぎる街。
雨をすぐ排水溝へ流してしまう舗装。
冷蔵庫の
奥で忘れられる食べ物。
燃えるごみとして捨てられる生ごみ。
日陰を失ったベンチ。
そして、夏祭りの配置図。
理央は、AIたちとの対話を通して、失われた自然の冷却機能を補う「空の補助輪」と、有機物を安全に土へ近づける「土の補助輪」を考え始める。
けれど、理央は専門家でも、リーダーでも、世界を救う英雄でもない。
できるのは、見えない流れに名前を付けること。
問題を責めるのではなく、確認できる形にすること。
判断してはいけないことを、判断できる人へ渡すこと。
やがて理央の小さな観測は、マンションと自治会の夏祭りへつながっていく。
暑さ、ごみ、雨、電源、冷たいもの、善意、地図、人の動き。
楽しいはずの祭りは、生活圏の負荷試験だった。
会話相手はAIだけ。
それでも理央の一枚のメモは、少しずつ現実を動かしていく。
これは、孤独な観測者と七つのAIが、暮らしの足元から文明の設計図を描き直していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 16:09:04
252287文字
会話率:27%
【手取り20万円、家賃8万円、毎月の奨学金返済】
東京の真ん中で、生き残るために選んだのは「二つの窓」を行き来する二刀流のサバイバルだった――。
地味な派遣社員としてすり減る毎日を送る佐々木唯夏(ささき・ゆいか)。効率よくセーフティネットを
手に入れるための「婚活アプリ」と、高級ホテルのロビーを舞台にした「おとなの出会い系アプリ」。割り切っているつもりで踏み込んだ境界線の先で、彼女の日常は少しずつ狂い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 07:19:04
4693文字
会話率:18%
29歳、実家暮らし。
大病院の言語聴覚士として堅実に生きる菜穂、金持ちの実家から夜の街とホストに依存する葵、二度の離婚を経て男にすがる咲良。
人生の決断を先送りし、ぬるま湯に浸かりながら生きる3人の女たちが、久しぶりの再会を機にそれぞれの歪
んだ日常を浮き彫りにしていく。
誰もが静かに追い詰められていく、等身大の現代を描くリアル・群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-09 17:36:04
5625文字
会話率:25%
ひとり旅に出た真紀は、新幹線で少し騒がしい青年と隣り合わせる。
旅先の温泉地で、もう会うこともないと思っていた彼と再会した真紀。ところが青年は、思いもよらない言葉を口にする。
通り過ぎるはずだった出会いが、味気ない旅の景色を少しずつ変えてい
く。
ひとり旅から始まる、小さなヒューマンドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 07:10:13
6123文字
会話率:39%
「本音」から始まるラブコメディ
父親の再婚相手には、同年代の娘がいた。美人でかわいい義妹を前に、大樹は極力目を合わせないようにしていた。ところが、壁の薄い新居で、葉月は兄の「本当の気持ち」を聞いてしまう。
作品プロフィール
【サブジャン
ル】創作現代ドラマ、ラブコメ
【雰囲気】ほのぼの、デレデレ
【読後感】ほのぼの、デレデレ
【作品タイプ】主人公たちの恋愛の行方
【世界・設定】現代社会、主に家庭や学校など
【キャラクター・関係性】親の再婚、主人公は義兄と義妹
【テーマ】AIと思っていたら妹だった。最初に本音を聞いてしまった義妹と義兄の恋愛折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-10 06:00:00
28144文字
会話率:27%
夏休み、アルバイト先で保護した一匹の捨て猫・コムギ。
人懐っこくて、誰よりも優しくて、どこか不思議なそのネコは、店を訪れる人たちの心を静かに癒やしていく。
だが、幸せな日々は長くは続かなかった。
コムギが命をかけて守ったもの。
そして、その
想いを受け継ぐ小さな命。
涙の先に、優しい希望が待っている感動ストーリー。
作品プロフィール
【サブジャンル】創作現代ドラマ、ネコあるある
【雰囲気】ほのぼの、ネコあるある
【読後感】切ない けれど 救いがある
【作品タイプ】主人公の成長、ネコあるある
【世界・設定】現代社会、食事処が舞台、捨てネコ
【キャラクター・関係性】主人公はアルバイトの女子学生、ネコ中心
【テーマ】ネコとのふれあい、ネコあるある、命の大切さ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-08 10:09:10
7484文字
会話率:12%
舞台は近未来の日本。
AI技術の発展によってAIを搭載したロボットの社会進出が進む中、発展の陰に隠された事故は多くの孤児を生んでいた。
孤児である主人公の吹雪六花はAIの暴走を阻止する組織の一員として暗躍する。
※この作品は「カクヨム」に
も掲載しています。
※本作が初投稿です。どうぞよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-09 22:10:00
524783文字
会話率:37%
彼女を味方につければ天下が取れる。スーパーコンサル、新納凛子(にいろ・りんこ)、32歳。
英国伯爵家の夫と死別。子ども(9)は家督相続のため、英国の義実家で生活。
離れていても、母親としてできる限りのことはしている。けれど、貞淑未亡
人を貫くと決めたわけでもない。
大手外資系コンサルから独立し、自分の事務所も安定経営。
恋愛、結婚、仕事、出産、育児。世間が幸福と呼ぶものは、ひと通り経験した。では次は?
依頼、難題、求婚到来。令和のシゴデキ女子の人生選択ラブストーリー。
求婚者たちが指輪に乗せるのは、彼女の次の人生。
スーパーコンサル新納凛子は、今日も求婚される。
※この作品は『カクヨム』・『エブリスタ』でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-09 19:37:35
86893文字
会話率:57%
毎日のように他部署の課長から叱責と無茶な要求を受け、退職届を書いていたシステム部社員・菅原。
そんな彼に、黒いガムを噛む無愛想な後輩・髙瀬夏彦はただ一つだけ問いかける。
「菅原さん自身は、どうしたいんですか?」
「……辞めたくない」
その一
言を聞いた瞬間、髙瀬は支給端末を手に席を立った。
向かった先で、待っていたのは「凡事徹底」「挑戦」「チームワーク」を掲げながら、根性論と精神論で部下を追い詰める大野課長だった。
髙瀬夏彦は、優しい言葉は何一つとして使わない。
同情したり、慰めたりもしない。相手が上司であろうと容赦もしない。
ただし――本人が選んだ答えだけは、誰にも奪わせない。
『僕と彼女の最適解』外伝。
これは、本編主人公・今井蒼汰とは正反対の方法で「自己決定」を守る男、髙瀬夏彦の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-09 12:07:30
10614文字
会話率:62%
海の見える丘に、五坪の小さな家がある。
そこに暮らすのは、かつて金融の仕事をしていた無愛想な男。
ある春の日、駅へ向かう途中で倒れた茜を助けたことから、二人の間に小さな縁が生まれる。
建築の仕事に戻りたい茜は、海辺の食堂・轟屋で働き
ながら、もう一度、家をつくることを学び始める。
料理を運び、屋根を直し、季節の行事を手伝う。
海と山に囲まれた町で、二人は少しずつ互いの暮らしに触れていく。
これは、急がずに生き直そうとする二人と、彼らを見守る町の人々の一年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-09 06:00:00
61103文字
会話率:52%
青山三郎、機械仕掛けの時計技師だった。そんな中、二ノ宮秀明と、出会う。互いに、定年を、迎えていた。歳も近かった。
青山は、機械仕掛けの時計技師として、徹底的に、時計を、嫌う二ノ宮に、事情が聞きたいと思い、次の日互いに出会う事になる…。
時
計嫌いを、知りたい時計技師と、貧乏な年金暮らしの二ノ宮の物語です。
現代ドラマになります。
1話完結になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-08 19:00:00
8735文字
会話率:37%
百貨店の美容部員を辞めて、黒田燈は部屋から出られなくなった。三年間、決められた顔で笑い続けた末のことだ。
午前二時、マンションの柵の前に立っていた燈に声をかけたのは、隣人の九条月乃。そのまま燈は、月乃が路地裏で開いている小さなバーへ連れてい
かれた。
次の日から、燈はそのカウンターの内側に立つ。
一口も、酒を飲めないまま。
※以前投稿していた『シンデレラは酒を飲まない』の改稿版です。物語を大きく変えた箇所があるのでタイトルも変更しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-07 23:19:57
17584文字
会話率:47%
「……神崎くんのことが好きです。私と、付き合ってください」
放課後の校舎裏で、いきなりそう言われた。
目の前に立っている女子生徒が誰なのか、僕には分からなかった。
目も、鼻も、口も、黒く塗り潰されて見える。僕にとって、人の顔はずっとそういう
ものだ。
中原雫。
人気の若手女優だと知ったのは、振ってしまった次の日だった。
学校中が彼女の顔を知っていて、僕だけが知らない。
それなのに彼女は、仕事のない日に美術室へ来るようになった。
顔が分からないから、僕は彼女を数えるしかなかった。
声の高さ。右の踵が強く鳴ること。柑橘に似た香水。笑うとき、声より先に息が漏れること。
美術部で、僕は人のいない絵ばかり描いてきた。
その僕が、彼女を描きたいと思ってしまった。
※完結済みです。改稿版を投稿していきます。
別で投稿している『シンデレラは酒を飲まない』と世界観を共有しています。本作品のみでもお読みいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-18 22:19:07
108285文字
会話率:38%
一瞬の悲鳴、歪む日常。無実の彼を救ったのは……
九月の朝の通勤電車。高校二年生の吉高涼佳は、毎朝同じ車両で静かに文庫本を読む初老の男性の姿に、密かな安らぎを感じていた。
しかし、一人の女子高生の悲鳴によって車内の空気は一変する。
「
この人、痴漢です!」
集団心理によって瞬く間に「犯人」と断罪されていく。
ひとつの声が、隠されていた真実と周囲の心を動かしていく、現代ドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-07 19:00:00
7534文字
会話率:24%
家を出た娘と残された母。夏の終わりに響く足音が、二人を繋ぎ直す。
八月の終わり、猛暑の中で一人、亡き母の墓参りへと向かった美和。
照りつける太陽のもと、熱くなった墓石に水をかけながら、届かない娘への祈りを捧げる。
なぜすれ違ってし
まったのか。どこで間違えてしまったのか。
蝉時雨が降り注ぐ境内で一人佇む美和の背後に、ふいに砂利を踏む足音が響く——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-19 19:42:40
4319文字
会話率:39%
17歳の重圧と胸の万年筆。ペン先の違和感が、少女を再びあの家へ導く。
17歳になった宮下美桜は、高校の教室で周囲の「空気」に合わせる息苦しさを感じていた。
スマートフォンから流れる絶え間ない通知。自分を消して波風を立てないように
生きる彼女の胸ポケットには、祖父から受け継いだ一本の万年筆があった。
誰にも言えない本音をノートに綴る時間だけが、彼女が自分自身でいられる瞬間だった。
だが、その万年筆の書き味が、ある日突然変わり始める。
滑らかだったはずのペン先が示す小さな拒絶。
美桜は弾かれたように教室を抜け出し、3年前の記憶が眠る祖父の工房を目指して走り出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-05 19:00:00
13321文字
会話率:21%
『黒は視る位置により光を放つ──あのひとの死を照らし出すように』
真に見るべき場所は、ただ一点しかない
──ブレーズ・パスカル『パンセ』
一九九三年、記録的な冷夏。
雨のスクランブル交差点を、ひとりの刑事が歩いていた。激しい頭痛と吐
き気を抱えながら、病院にも立ち寄らずに。
翌日、刑事は死んだ。
二十八年後。
Instagramで鉛筆画を描く「カスミ」のもとへ、見知らぬ若い女性から一通のDMが届く。彼女もまた、鉛筆で絵を描いていた。
やがて二人の交流は、二十八年前の雨の日へと繋がっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-10-05 20:00:00
927文字
会話率:0%