春風が耳を冷やす長い夜が始まったのだ。
最終更新:2025-02-19 18:07:38
4096文字
会話率:27%
2020年8月。千家春彦はある事がきっかけで、10年前の2010年8月にタイムリープする。
そこで自殺したはずの同級生、南小夜子から連絡が入り、それは春彦の人生を狂わせていく事になる……。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
無邪気に笑う真弓
を見て、なぜか懐かしさを感じる。僕の元いた世界は2020年。今から10年後だ。でももうほとんど覚えていない。今いるこの世界に元から産まれ育った感覚さえある。
車椅子を握る手に力が入る。この世界でも真弓と2人で歩んで行きたい……。
「あっ!いたいた!おぉい!真弓!春彦!」
「美緒!遅い!どこまでトイレ行ってたの!もう!」
「ごめんごめん!あまりに混んでたから道路向かいのコンビニまで行ってた!」
「美緒があまりに遅いから、一足先に私達はめでたく結婚しましたぁ!」
真弓が薬指にはめた玩具の指輪を美緒に自慢する。
「え!?ちょっと!何その指輪!!春彦!もうプロポーズしたの!早くない?」
「してないしてない。それはくじ引きの景品だ」
「あぁ、そうなんだ。はいはい良かったでちゅねぇ、真弓ちゃん。よちよち」
「春彦君!何でバラすの!もう!」
「えぇぇぇ……」
「ぷっ!あははは!」
こんなに笑う真弓を見るのはいつぶりだろう。胸の奥で熱くなるものがある。
…
……
………
「手を!!手を伸ばせ!!もう少し!」
「もう駄目……私の事はもういいから……春彦君だけでも……お願い――」
「うるさい!!もう少し――!!」
「うぅ……!!」
彼女はもう助からない……苦しそうな彼女の顔を見て、そんな現実が脳をかすめた。それでも僕は必死で手を伸ばしている。それは罪滅ぼしなのか、自己満足なのか……?
しかし誰よりもそれを悟った彼女の表情が、ふと笑顔に変わる。
「ま……真弓?」
――そして彼女は最後に……笑ってこう言った。
「ありがとう……」と。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
※この物語は災害について記載しています。
執筆2023.11.17〜12.25
公開2023.12.31
改訂2024.12.10〜2025.1.7折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 07:00:13
36919文字
会話率:66%
男の娘?最高だよね!なお話。
または意外と男らしい彼が、卑怯な手を使ってでも婚約者を守るお話。
ざまぁはほぼなし、愛する彼が愛する彼女を守るだけ。
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2025-02-17 04:58:39
2398文字
会話率:44%
舞台は京都府南部のとある市、田舎すぎでもなくうるさく住みにくい都市でもない住みやすいところ
俺は中学1年の山下雄大、俺には気になっている幼馴染みがいるそいつは佐藤藤花、俺と違って明るい性格で人気者、俺とは何かが違う
私は中学1年生
の佐藤藤花、私は気になっている幼馴染みがいるそれは山下雄大、私と違って少し暗い性格で友達もあまりいない
そんな両想いの俺と、私の青春物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 10:10:00
2765文字
会話率:65%