Lost19 第六部
~それは、決して表に出る事のない者達の決意の証である~
「余が魔王である」
行方不明になったカエデを探す為、タイサ達はゲンテの街に駐留している魔王軍の元へと向かった。
カエデとの再開、魔王軍司令官シドリーと
の会談、そして知らされる魔王軍の実状。それは人間達が思いもよらない内容だった。
さらに東から送られてきた魔王軍の大軍勢。
だが、その軍勢は仲間であるシドリー達を襲い始めた。
物語は終盤へと向かって行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 16:00:00
36784文字
会話率:41%
幼き日に生家を魔獣に襲われ、一人生き残った辺境伯令嬢のフェルシア。
時が経ち十八歳となった彼女は士官学院の最終年度を迎え、学内剣術トーナメントの四連覇を果たさんとしていた。そこへ突如思いがけない人物が来訪する。
それは己より先に目指
す栄光を打ち立てた秀才、王国陸軍少佐のライナス・オリヴィエであった。
―――…あの彼が、今更自分に何用だろう?と。
政敵でもある彼を前にし警戒心で張りつめる中、その話は突拍子もない提案へと転がっていく。
「私も機会がございましたら閣下のご指導を賜りたかったのですが…」
「君がそんな風に考えてくれているなんて光栄だ。私達はいつでも歓迎するよ」
会話の途中、何気なく社交辞令を返しただけだったのに。
いつの間にか決定していたのは……現場での特別実習…!?
慄くフェルシアは、断り切れずに一ヶ月かけて彼の待つ軍司令本部へと通うことになる。とある命を受け、自らも思惑を秘めながら。
そうして向かった先で彼女を待ち受ける運命とは…果たして?
※軍事風味ファンタジーです。恋愛的な進行はゆっくりめ
※三部構成予定
※三部目はムーンライト版でも投稿するかもしれません
《一部目について》2025/1/ ~ 公開中
・本編全十二章(全六十話)
・時々血肉表現があります(R15表記します)
・中世~近世前期ヨーロッパ風の令嬢ものですが、主人公は夜会等には一度も行かず、屋内や出先での描写が主となっております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 13:30:00
160557文字
会話率:29%
【作品紹介】
歴史物の不得手な方、特に女性でも楽しめる作品。不朽の名史籍『三国志』を、歴史の闇に葬られたミステリーを絡めた大胆な創作設定のもと、過去にない耽美な恋愛憎ドラマで描く、哀しくも壮麗な世界観に満ちた、新・三国志物語です。
【
あらすじ】
中国初の長期統一政権・漢王朝が、遂に崩壊し始めた動乱期。
明日の生死も見えぬ時代に生を受け、命を散らせた人々の、見えぬ涙と声なき怨嗟が大地を染める世に、忽然と現れた謎の美(は)しき鬼才がいた。
臥龍(がりゅう)と畏(おそ)れられるその者は、稀有な美貌と逸出の異彩を以て、あまたの英雄たちを鮮やかに惑わせ、翻弄してゆく。
妖艶の鬼才軍師と英雄たちが織りなす、愛憎、恋、友情、喜悲劇。
鋭利な才華に隠された、臥龍の驚くべき正体と〈真の目的〉は何か……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 12:13:45
70470文字
会話率:25%
竜の血を引くメテオリット家の末っ子パティことパトリシアの悩みは、驚いた瞬間に子犬サイズでピンク色、お腹ぽってりの子竜になってしまうこと。姉は美しくも勇猛な竜に変身できるのに何故!?
そんな彼女が縁談相手に会うために、かつて恐ろしい竜神が
棲んだといわれるシャルベリ辺境伯領に向かうことに。
ところが縁談相手はすでに恋人と同棲中、代わりにその兄であり、同じく縁談相手に逃げられた次期シャルベリ辺境伯で軍司令官を務めるシャルロとの縁談に臨むことに!?
溢れ者同士の初対面の印象は最悪。
だが、シャルロと子竜姿のパティが出会った瞬間、二人の関係は変わり始め……
「まったく……パティはいったい、私をどれだけ悶えさせたら気が済むんだろうね!?」
コンプレックスを抱える箱入り娘と、実は可愛いもの大好きな閣下との年の差ラブストーリー。
※9月1日より第二部連載開始します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 18:11:39
427005文字
会話率:32%
とある間氷期の時代、今では海の底に沈むイアヌ島に住む人々の中には魂(アニマ)から霊力を生成し、術を発現する者達が現れた。
彼等は術を用いて文明を発達させていき、イアヌ紀元一年には島の統一帝国であるエッダス帝国を建国した。以来二千年以上も
の間、帝国は複数名の【大神官】を頂点とする統治機構の下、大神官の代表達が諸王国を監督することでイアヌ島を統治した。
大神官とは術を発現する人々の中でも特に強大な魂(アニマ)を宿す者達であり、各国に派遣された大神官は諸王をも凌ぐ権力を持っていた。
しかしやがて大神官は各王国の王位継承にも介入をし始めることで戦乱が多発していき、イアヌ暦二千百十三年にエッダス帝国は分裂した。
その後も小国同士の争いはいつ果てることも無く続き、各地は焦土と化し人々は死と飢餓に長らく苦しむこととなった。
そしてリステラという小国もまた隣国の容赦ない侵略を受けており、そこに住むオドリックという従軍司祭にはノイシュという一人の息子がいたーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 18:05:02
183693文字
会話率:35%
「なんで邪魔するんですか!」
「目の前で死のうとしてる人間がいたら普通は止めるだろ」
「死のうとなんかしてません! 異世界に転生しようとしたんです!」
「いやそれまず死ぬんじゃないのか?」
高校生の斑鳩軍司はある日トラックの前に飛び込も
うとした少女を偶然に助ける。自殺を咎める軍司だったが、水村旭と名乗った少女は自殺ではなくトラックに飛び込んで異世界転生しようとしていたのだと言い張る。彼からすれば前向きな自殺をしようとしている少女を放ってはおけず、軍司は旭の異世界転生に協力することを申し出る…………彼女のことを知り、その異世界転生願望を改めさせるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 18:01:12
82762文字
会話率:61%
海軍司令官のジークフリート・アドルフは戦争後、生き残った仲間と共に故郷への帰路へついていた。舟がローレライ岩付近に辿り着いた時、人魚たちの歌声が聞こえてくる。
歌声に翻弄され、次々と海へ飛び込む船員たち。
ジークフリートの旧友のアルベ
リヒの命令で、残された船員たちは銃で人魚を撃ち殺していく。
船員たちが人魚戦で勝利の飲み会を舟の中でしている中、甲板で佇んでいたジークフリートは、足の不自由な妹・リリューシュカそっくりの人魚の少女・ブリュンヒルデが海で瀕死状態となっているのを発見し、彼女を助け、自室で匿う。その後、ブリュンヒルデの歌に心打たれたアルベリヒと部下の少年兵・ブレンと共に、ブリュンヒルデを別の人魚の群れを見つけ、その中へ返そうと決める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-13 23:57:22
166763文字
会話率:28%
人助けを生きがいとする軍人、ユリアは、異能と魔術を扱う者たちで構成される集団「特務部隊」に推薦された。だが、ユリアは異能も魔術も扱えない普通の人間、「無覚醒者」だった。無覚醒者を認めたくない周りの人間達は彼女を蔑むが、ユリアはその言葉を全く
気にしない。ユリアを推薦したのは、軍の最高司令官であるシラノ軍司令だった。ユリアは自分が推薦された理由に、心当たりがない。果たして彼女は、何故特務部隊に推薦されたのか。また、ユリアはその体に、あるものを住まわせていた。
作者の面白い戦闘シーン探求&練習作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 18:21:18
141733文字
会話率:33%
「婚約していなかった、ということにしてもらえないかな!」
婚約相手の第二王子シアーマクが結納金を賭け事で使い込んだ末に婚約破棄を言い渡されたカルマニア総督の娘ファルリン。すっかり気落ちして実家に戻るも、今度は辺境伯の娘シェイダーが第二王子シ
アーマクとの婚約を通達してきて、ファルリンはまるで婚約者を横取りされたような形に。
落ち込むファルリンは地元のバザールに足を運ぶも、やはり気落ちしてどうにもならない。そこへ、吟遊詩人の青年を見つけ、愚痴を吐き出す。
すると、サドリ軍司令官という人物がファルリンへ求婚をしてきた。しかしこのサドリ軍司令官、話を聞くにつれ、奇妙なことをサドリ軍司令官の使いが告げる。
「『サドリ軍司令官』は一人ではありません。複数人の偽名です。そのうちのお一人から、あなたは求婚されているのです」
謎に包まれた『サドリ軍司令官』の正体を探っていくとともに、吟遊詩人に励まされ、助言を受けつつファルリンは——。
※この作品は他のサイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-07 21:03:52
25339文字
会話率:51%
【第一章あらすじ】
二十一世紀半ばに勃発した最終戦争(エンド・ウォー)で世界は崩壊した。
百五十年後、復興したヨーロッパで東西を二分する体制が始めた戦争(ロング・ウォー)は、連邦軍の勝利で終わでろうとしていた。
アウェイオンの戦いで初陣した
連邦軍新兵ケイ・コストナーは、敗退する軍事同盟軍から謎の飛行兵器の攻撃を受ける。間一髪で死を免れたケイは、生き残ったダガー隊と共に連邦軍の最新基地ヤガタへ向かう。基地には軍事同盟軍の飛行兵器に対抗する為に、エンド・ウォー後の世界に君臨する巨大企業ガグル社の技術協力を得て密かに開発された最新兵器、肉食哺乳類(アルファ)型生命体パワードスーツが隠されていた。
戦域にただ一つ残された連邦軍の主要基地ヤガタを守る為に、ケイは生体スーツフェンリルに搭乗して軍事同盟軍に戦いを挑む。だが、フェンリルは搭乗したパイロットの脳細胞を破壊する人食い狼との異名を取るパワードスーツだった。
【第二章あらすじ】
パワードスーツの活躍によって辛くも停戦に持ち込めた連邦軍は、ウィーンで軍事同盟のトップ二人と休戦協定会議を開く。だが、そこには権力者達の陰謀が渦巻いていた。
アメリカ副大統領兼軍司令官であるケビン・ウォーカーからガグル社CEOの秘密を聞かされ驚くブラウン。
ヤガタではフェンリルから受けたダメージから回復したケイが、チームαの一員となるべく特訓を受ける。
アメリカ基地では、ガグル社から離反した五人の科学者が新型兵器の開発を続けていた。彼らの中心ユーリーは、友人ニコラスとの意見の相違に苛立つ。
プロシア首相ハインラインは、連邦軍副参謀ノイフェルマンのクーデターによって拘束されてしまう。
ブラウンは絶望的な状況を打破しようと奇策を立案し、ダガーに託す。
第三章以降のあらすじは各章Act1の冒頭に記載します。
毎週水曜・土曜に更新予定です。
※はイラスト入りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-23 00:01:11
1019407文字
会話率:40%
統合軍参謀マニュアルという本の書評を書こうとした筆者が、
それだけでは飽き足らず、統合軍を含めたアメリカ軍の指揮命令系統の解説をしようという無謀な挑戦です。
なろうで参謀本部や軍司令部について詳しく描写したい、
という方に少しでもお役
に立てればと思い書いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-12 21:56:45
9921文字
会話率:0%
帝国陸軍最後の参謀総長は梅津美治郎大将でした。
その名はあまり知られていませんが、陸軍史上でも屈指の能吏でした。その梅津の能力を、陸軍は様々な不祥事の後始末に発揮させました。満洲事変、クーデター未遂事件、二二六事件、ノモンハン事件、そして
終戦と、美治郎は陸軍の後始末に追われます。
大東亜戦争中、梅津美治郎大将は関東軍司令官として満洲国の首都新京にありました。戦うことはありませんでしたが、極東ソビエト軍に対する戦備を整え、ソ満国境の治安維持と哨戒監視を実行し続け、北辺の静謐を守り通しました。目立った戦功はありませんでしたが、満洲の防備をかためることにより日本帝国の根本的戦略環境を維持し続けたのです。
しかしながら、太平洋方面の戦況が悪化し、兵力が不足すると、関東軍の主要兵団が次々と引き抜かれ、太平洋の島々へと出陣していきました。その分だけ関東軍の戦力は弱体化していきましたが、梅津軍司令官は可能な限りの弾薬食糧を出征軍に与えました。
太平洋の要衝サイパン島が陥落すると、梅津美治郎大将は参謀総長に任命されます。開戦当初より、この戦争には勝機がないと秘かに考えていた梅津大将は、運命を甘受して、終戦を達成し、帝国陸軍そのものの後始末を実行します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-13 07:21:40
76789文字
会話率:32%
大東亜戦争の終盤、日本本土に向けて進攻するアメリカ軍を沖縄で迎え撃ったのは、第三十二軍です。その第三十二軍司令部には、三名の個性的な軍人がいました。この三名は、いずれも陸軍士官学校を卒業し、陸軍大学校で高等統帥を学んだエリートでしたが、そ
れぞれが際立った個性の持ち主でした。
軍司令官の牛島満中将は、典型的な薩摩型の仁将でした。参謀長の長勇(ちょういさむ)少将は、絵に描いたような豪将で数々の武勇伝の持ち主でした。そして、高級参謀の八原博通大佐は、自他ともに認める陸軍屈指の作戦家でした。つまり、仁将と豪将と知将が第三十二軍の中枢を担っていたのです。
牛島、長、八原の三名は、上級司令部の度重なる方針転換に翻弄されながらも、協調して第三十二軍を統率し、圧倒的な戦力を誇るアメリカ軍と果敢に戦いました。ときに作戦方針をめぐって対立することもありましたが、最後の最後まで第三十二軍の統帥を堅持し、アメリカ軍に多大な出血を強い、本土決戦準備の時間を稼ぎました。
沖縄決戦を戦い抜いて玉砕した第三十二軍司令部の苦悩と葛藤と軋轢を、高級参謀八原博通大佐を中心に描きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 10:53:17
103654文字
会話率:26%
昭和二十年八月、日本政府はポツダム宣言を受諾した。停戦である。そのとき蒙彊(もうきょう:内モンゴル)にはおよそ4万人の日本人居留民がいた。その蒙彊に兵力5万のソビエト軍が迫った。これに対抗すべき駐蒙軍の兵力はわずか2千にすぎない。主力の独立
混成第二旅団はソ蒙国境の丸一陣地に立て籠もって抵抗を試みるが、兵力差は圧倒的である。駐蒙軍司令官根本博中将は、居留邦人4万人を救うため政戦両略に知謀を尽くす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-26 07:14:07
51994文字
会話率:36%
「我は結婚するぞ!!!」
私の上司、魔王様はある日突然宣言した。
どうやら敵国のお姫様と結婚し、正式に王位を継承して、世界を支配するようだ。
私は魔軍司令官バルトス。
魔王軍の中では絶世の美女である自信がある。
なんで!?なんで魔王様
は私を選ばないの!?
......いや、そんなことは今はどうでもいい!!
とりあえず私はあのバカの突拍子もないアイデアのせいで、どうしたらバカと姫様が結婚できるか考えなければならなくなった。
マジで自分の結婚くらい自分で考えろってんだよな。
てか姫様って私より可愛いの?
あーーーマジでいらつくわ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-11 15:07:31
1841文字
会話率:22%
大陸歴五三八年、アウルガシア大陸のロンダリア連合王国と北ブルグンディア王国との間で国境紛争が発生した。
レーヌス河流域での両軍の衝突は、事変の不拡大を求めるロンダリア中央政府の意向に反して拡大。
現地部隊である西部方面軍は独断で部隊を
「越境」させて北ブルグンディア軍の撃滅を図るも敗走。国境地帯での紛争は一気に北ブルグンディア有利に傾こうとしていた。
ロンダリア連合王国に残された拠点は、レーヌス河左岸のレナ高地のみ。
その高地には、ロンダリア連合王国の王女、エルフリード・ティリエル・ラ・ベイリオルの所属する騎兵第十一連隊が防御陣地を敷いていた。
圧倒的優勢を誇る北ブルグンディア軍に対して、彼らは西部方面軍司令部から陣地の固守を命じられる。
一方、ロンダリア国王マルカム三世と中央政府は、西部方面軍の統制回復と戦局の挽回を目指して、参謀本部作戦課長と共に、勅任魔導官たるリュシアン・エスタークスを現地に送り込むのだが……
(本作は、「王女殿下の死神」の番外編となります。作中世界観に関しては「王女殿下の死神」第二話を、リュシアンとエルフリードの関係性については、序、第三話、第十話をご覧になっていただけると幸いです。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 13:23:06
243545文字
会話率:34%
戦艦大和以下、水上砲戦部隊の活躍によって勝利を収めた第三次ソロモン海戦。
その後も、日本海軍はルンガ沖海戦などでの勝利を続ける。
そして、第三次ソロモン海戦から二ヶ月後の一九四三年一月、日本海軍は南太平洋全域での通商破壊作戦「い号作戦
」を発令。
これによって、南太平洋のアメリカ軍はさらなる窮地に陥った。
ガダルカナルに残る三万名の海兵隊将兵を救うため、南太平洋方面軍司令ウィリアム・F・ハルゼー提督は再度のガダルカナル突入作戦を決意する。
迎撃するは、第三次ソロモン海戦での殊勲艦夕立を始めとする日本海軍の精鋭水雷戦隊。
今再び、鉄底海峡で死闘の幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-02 10:13:16
123650文字
会話率:36%
白井玲子がピアノ演奏によりスラノバ国に二十年も続いている内戦を終了させ、恋人の命を三回も救う物語。
18歳の玲子はピアニスト。彼女の演奏は観客を魅了する不思議な力を持つ。
ある日玲子はマリアと出会う。マリアは過去の記憶が無い。だが未
来が見える不思議な少女だった。
マリアの協力で玲子は、老女の認知症を治す奇跡を起こす。そしてマリアの記憶が少しずつ明らかになってゆく。やがてスラノバ国から演奏依頼が届き、玲子とマリアはその国へ向かった。
スラノバ国は、王国軍と革命軍とが戦闘中だった。革命軍軍師のパラカトは、過去に村民を戦闘に巻き込み、殺戮した経験を持っていた。
玲子たちは戦闘に遭遇するが、中立地区の医者である近藤から助けられる。近藤は、誰でも平等に治療し、国民から信頼されていた。
やがて、マリアは、王妃が母だと判る。しかし、自分のことが公(おおやけ)になると皆が不幸になることも判り、一人苦しむ。
そんな中、パラカトが中立地区で戦闘を企てた。玲子は、人間の鎖で中立地区の病院を守るように国民に呼びかける。玲子の努力の結果、王妃や革命軍司令官の妻たちが協力し、一万人の人間の鎖をつくることができた。さらに『平和の歌』を歌い、大切な人を守る気持ちを兵士たちの心に呼び起こした。
すると信じられないことに、王国軍や革命軍の兵士達も、平和の歌を口ずさむ。そのため戦闘は中止され停戦となった。
その後、玲子はマリアの過去を知る。マリアは八年前に雨乞いの生贄となり、死んだことになっていた。近藤は生贄の子供を救い、雨乞い儀式がインチキであると国王に説明する。近藤の決死の説明で、国王は雨乞いの生贄を廃止した。
さらにその後、近藤は診療中に村の子供を守り、毒蛇に咬まれる。
血清を届ける為、モナ王女は勇気を振り絞り革命軍と交渉する。近藤は今まで王国軍も革命軍も分け隔てなく治療してきたので、王国軍と革命軍が協力し、血清到着を間に合わせた。
近藤は一旦心臓が止まるが、玲子の奇跡のピアノで蘇生する。そしてスラノバ国は戦争の無い平和な国となった。
玲子は出国の際、近藤からキスをされ、ようやく二人は恋人として付き合い始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 15:01:49
140865文字
会話率:28%
【短編】
シリアスそうで全然シリアスでないSFコメディ短編でございます
A合衆国の総合軍司令官である男、ジェームズ・T・カミングスII世。彼の軍隊はまもなく総力を上げて敵国「R連邦」へと攻め込もうとしていた。
彼はそこでまさかの軍隊に遭遇
する!
ショート・ショートのつもりで書いたら余裕で8,000文字超えちゃった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-12 21:00:00
9447文字
会話率:52%
東富士演習場で高等工科学校の生徒が謎の生物の襲撃を受け、日本政府は謎の生物の出所を調査する。すると演習場内にある旧軍司令部壕が異世界への入口だということが判明する。
政府は自衛隊を派遣し、調査を開始する。
また自衛隊高校に通う生徒達も
招集され、派遣されることとなった。彼等は未知の土地で何と出会うのか?
【完結済設定となってますが作者就職につき休載中です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 22:00:17
145710文字
会話率:61%
フィナムは帝国軍士官学校の訓練生だ。彼は過去世記憶を持っていたがそれ以外はごく普通の魔導師見習いであり、連日きびしい訓練を重ねていた。
ある日、彼は軍司令本部の局長に呼び出され、極秘活動に参加するように要請された。それは地球世界からの“
転生者”を探しだし、さらに監視するというものだった。なぜなら、“転生者”はこの世界を混乱させ破壊をもたらすからだという。
彼はその話に危険を感じて、局長の要請を断るのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-28 18:37:45
155316文字
会話率:17%
鹿島容子(かしま ようこ)の憧れは名将の名補佐官。古い言い方をすれば名参謀。いや、軍師なんていってしまってもいい。けれど鹿島は星系軍でも主計部秘書課。数字のエキスパートでも後方担当のジミ~な立場。鹿島は「また戦争があれば、私だって総軍司令
官の秘書官で!」などと不謹慎なことを妄想しつつ安穏とした日々を過ごしていたのであったが、そこへ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-13 07:44:42
1192508文字
会話率:38%
1939年9月1日、独裁者アドルフ・ヒトラーに率いられたナチスドイツはこの日、東方世界征服への野望の牙を隣国ポーランドに向けた。早朝の4時45分を”Dディ”としてドイツの機械化師団が一斉に国境をこえてなだれ込んできた。内陸部のワルシャワ、ポ
ズナニ、クラカウといった都市部、各地に展開する陸軍、空軍基地は精強で最新機器をそろえたドイツ空軍の空襲を受けた。そして、ポーランド北部のバルト海に面する唯一の海軍基地のある新興のグジニャ港も爆撃を受けて甚大な被害を受けてしまう。
ポーランド海軍の潜水艦オルフェウス号は運よく被害を免れて脱出。バルト海でのドイツ海軍迎撃の任につくが、ほどなく海軍司令部から最後の連絡をうけることとなる。
それは、名もあまり知られていないアルメという港に向かいある人物と荷を確保して、イギリスへ向けて脱出せよとの指令であった。
しかしアルメでオルフェウス号を待ち受けていたのは予定されていた人物ではなく、その人物から荷を託された五人の子供たちだった。しかもその子供たちは何らかのハンディキャップを負った子供たちばかり。オルフェウス号は子供たちを回収してドイツの脅威が迫るバルト海を脱出しなければならない。
子供たちが託された荷とは何なのか?またその荷をおってドイツ海軍のUボートがオルフェウス号を追跡する。無事、オルフェウス号と子供たちはイギリスに脱出できるのだろうか。祖国を無くした乗組員と子供たちの自由と生存を賭けた脱出行が今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-25 03:10:48
298082文字
会話率:14%