大東亜戦争の終盤、日本本土に向けて進攻するアメリカ軍を沖縄で迎え撃ったのは、第三十二軍です。その第三十二軍司令部には、三名の個性的な軍人がいました。この三名は、いずれも陸軍士官学校を卒業し、陸軍大学校で高等統帥を学んだエリートでしたが、そ
れぞれが際立った個性の持ち主でした。
軍司令官の牛島満中将は、典型的な薩摩型の仁将でした。参謀長の長勇(ちょういさむ)少将は、絵に描いたような豪将で数々の武勇伝の持ち主でした。そして、高級参謀の八原博通大佐は、自他ともに認める陸軍屈指の作戦家でした。つまり、仁将と豪将と知将が第三十二軍の中枢を担っていたのです。
牛島、長、八原の三名は、上級司令部の度重なる方針転換に翻弄されながらも、協調して第三十二軍を統率し、圧倒的な戦力を誇るアメリカ軍と果敢に戦いました。ときに作戦方針をめぐって対立することもありましたが、最後の最後まで第三十二軍の統帥を堅持し、アメリカ軍に多大な出血を強い、本土決戦準備の時間を稼ぎました。
沖縄決戦を戦い抜いて玉砕した第三十二軍司令部の苦悩と葛藤と軋轢を、高級参謀八原博通大佐を中心に描きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 10:53:17
103654文字
会話率:26%
一年後、この世界は滅びを迎える。
円環の勇者が一堂に会する、円環会議の場で。
異世界の神フォルトゥナに選ばれた宮代巧は、地球から異世界へと転移した。
女神から与えられた三つの力を手に。
神の台帳へのアクセス権を得て、ステータスを閲覧する《万
象体系》。
成長の糧となる加護の取得量を増大させる《女神の恩寵》。
そして、《並列思考》。
すべては、ひとつのベクトルを向いていた。
「臨機応変に対応しつつ、その場で成長しろということか……」
相手に合わせて成長し、世界を救う。
証明しよう。その使命を果たすため。
異なる世界の伝承の力を。
※切りのいいところまでは、毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-15 20:00:00
55073文字
会話率:43%
学園異世界召喚ものですが、主役は校長先生です。
面倒だという理由で肉体と精神を越える力を生徒たちから押し付けられてしまった、事なかれ主義の校長先生。
暴走すれば世界を破壊してしまうという使えないチートになってしまった校長先生を不憫に思った女
神様に校長先生が願ったことは・・・。
そして、異世界で校長先生に待ち受ける運命の出会い!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-05 08:00:00
33473文字
会話率:51%
できることは、健気に嘘を拾い続けることだけ。国王すら惑わす美しきジブリールは、与えられた生の中で多くの運命を救った。ただし、それを誰も覚えてはいない。彼女の生きた年月と想いは、暗い闇の中へ収束していくばかりだった。誰からも疎まれる、愛した人
からすらも。しかし、最後に自分と同じ力を持つ少年に出逢う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-01 00:36:37
17061文字
会話率:30%