魔王として君臨していた俺はある日手痛い反乱にあい、アッサリ死んでしまった。
このまま、別人格として生まれ変わるのか、はたまた転生など無くこのまま土に還るのか。。。
どちらにしてももう疲れたよ。
世の儚さに全てを受け入れていた。
ところが比較的、他種族と平和な関係を築いていた俺は天国で神様に再度人生をやり直すチャンスをもらってしまった。
復讐? 成り上がり?
ないない、もういい。
戦争の日々はもうこりごりだ。
俺は引きこもって今度こそ平和に暮らしたいのだ。
俺の事を殺したい程に必要としてないならお前らで勝手にやってくれ。
ただ、困った事に俺には転生前の記憶があった。
転生前の知識もあったしスキルも魔法も使えた。
そして魔王としての身体能力までそのまま、強くてニューゲームじゃんか、これ!
これはその平穏な生活を守り静かに暮らしたいのに邪魔ばかり入る可哀そうな一人の魔王の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 09:00:00
65076文字
会話率:24%
失踪した妻が残した手紙に従いエデルは息子と共に彼女の実家を訪れた。そこで出会ったのは、美しい姉君。その美貌と広大な領地を収める辺境伯という地位にあるがゆえに多くの人間が彼女を望んだが、彼女はその全てを退けてきた。だが、家の為に一族より望まぬ
婚姻を押しつけられそうになっていた彼女は、出会ったばかりのエデルとの結婚を望んだ。そこからエデルの苦悩の日々は始まった……………ってシリアスバージョンで書けばこんな感じでしょうか。短編を読まれた方はおわかりだと思いますが、中身はあんな感じなので。
「待って、やめて下さい。やめてー」「うん?なぜだ?家族を守るのは妻たる私の役目だ」「お母様のお好きなように。後始末は僕たちでがんばりますから」
天然人たらしの引き取られた夫(通称:猛獣使い)、辺境の女帝と呼ばれるどこまでも格好良い妻(通称:猛獣)、悟りを開きそうな息子(のちの通称:魔王、もしくはサンマオ(参謀ポジションなのに魔王感が半端ねぇ))、目指せ!仲良し一家のほのぼのハートフル辺境ライフ。胸キュンもあるよ(多分、いける!……かなぁ)短編の続きです。あっちが出会い編ならこっちは家族編という感じです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 00:10:00
199865文字
会話率:44%
『こんにちは! 妙高型重巡洋艦の一番艦、妙高です! 妙高は今、コスタリカにあるプエルト・リモン鎮守府、長門様が率いる第五艦隊に所属しています。親友の高雄やちょっと変わった信濃、駆逐艦の峯風ちゃん、涼月ちゃん。頼れる仲間と一緒に、人々を守るた
め、人類の敵アイギスと日夜戦いを繰り広げています! 今日はちょっと変わった任務で――高雄、危ない!! え……? 長門様、どうして……?』
『我々人類は本当の意味で機械を操れてはいないのです。我々は常に計器で機械の状態を把握し、ボタンやレバーで間接的に制御している。だから私は、機械と人間とを直接に繋ぎ合わせ、五感のように機械を把握し、手足を動かすようにそれを動かせる、そんな方法を研究しているのです。東條参謀長殿、いかがですか?』
『マイン・フューラー(我が総統)、命令を。スターリンもチャーチルも、我が艦載機で雑作もなく殺してやりましょう。――え? どっちも殺さないで欲しい?』
『タヴァーリシ(同志)スターリン、御命令を。我らが祖国を侵す敵は全て、この私が殲滅いたします。――決して沈んではならない、ですか。無論、政治的に私が沈むわけにいかないことは――そういうことではない?』
『――船魄(せんぱく)。それは軍艦を自らの手足のように操る少女達。艦が肉体であるのなら、私達はその魂。艦そのものである私達が操る軍艦に、人間が対抗することは不可能に近いわ。人類が最初に手にした船魄は、日本がフィリピン沖海戦で投入した瑞鶴、つまり私ってわけ。私は日本を守るためアメリカと戦い、奴らから全てを奪ってやった。その代わりに何もかも失ったけど。この話、聞きたい?』
本作のメインテーマは、あくまで史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。
新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またブックマークや感想などよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:03:52
983512文字
会話率:70%
かつて世界を統べたアウステリオン帝国は、通貨の崩壊と地方都市の離反により、静かに瓦解しつつあった。
若き皇帝ユリウス・レオーンは、経済危機と政治分裂の最中で、「帝国の正義とは何か」という根源的問いに直面する。
元老院では軍部、経済貴族、旧
貴族が対立し、会議は混乱を極める。
なかでも冷徹な実務家ルクレイナ・アルマとの対話は、理想と現実、情と論理の激突となり、ユリウスに深い傷と決意を刻む。
彼は回廊で、父ルオ・レオーンの残した言葉と、母の死の記憶を思い出す――
「皇帝は命じる者ではない。沈黙を引き受ける者だ。」
一方、帝都の貧民、老兵、孤児たちはそれぞれの小さな日常の中で、国家の命運に翻弄される。
聖機殿で神に問うユリウス。
「正義とは、戦か。それとも、沈黙か。」
そして、軍参謀長セラフィオンは、忠誠と諦念のあいだで揺れながら、開戦を支持する。
遂に帝国は、南方三州への「秩序回復軍政介入」を布告し、戦の火蓋が切られる。
それは、かつての侵略と紙一重の選択でありながら、
ユリウスは静かに告げる。
「戦は終わらずとも、正義は始まる」
千年帝国が、再び剣を抜く――
だが、その剣はもはや、誰のためのものかすら、定かではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 18:02:37
67480文字
会話率:22%
*あらすじ*
「私、頂点に立ったらあなたにプロポーズする」
将来を約束していた新財閥マインデイ家の令嬢クラウスミレと帝国海軍の一等星フリードリヒ・フォン・パズ。長年にわたった付き合いの果て、ようやく海軍参謀総長となったフリードリヒの口
からでたのはプロポーズの言葉……
じゃなかった!
「私たち、別れよう」
そして失意に陥ったクラウスミレに手を差し伸べた男は、帝国海軍の最大のライバル、ほかならぬ帝国陸軍の参謀総長、ハイネ・フォン・シューマン元帥だった。
「僕を、あなたの恋人として欲しい」
帝国の軍の頂点に立った二人の男の間で、凛々しく自分の行くべき道を進んで行こうとする少女の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 22:20:00
57287文字
会話率:57%
※2021年2月現在
総合PV60万! 総合ポイント3500突破!
巨大な一つの大陸の他は陸地の存在しない世界。
その大陸を統べるルーリアト帝国の第三皇女グーシュ。
21世紀初頭にトラックに轢かれ、気が付いたら22世紀でサイボーグにな
っていた元サラリーマンの一木弘和。
地球連邦軍異世界派遣軍のルーリアト帝国への来訪により出会った二人が、この世界に大きな変革を引き起こす!
SF×ファンタジーの壮大な物語、開幕。
第一章
グーシュは十八歳の帝国第三皇女。
好奇心旺盛で民や兵にも気さくに接するため、民衆からは慕われているが主流派からは疎まれていた。
グーシュはある日、国境に来た存在しない筈の大陸外の使節団への大使に立候補する。
主流派に睨まれかねない危険な行為だが、未知への探求心に胸踊らせるグーシュはお付きの騎士ミルシャと共に使節団が滞在するルニ子爵領へと赴く。
しかしその道中で、思わぬ事態が起こる。
第二章
西暦2165年。
21世紀初頭から交通事故で昏睡していた一木弘和はサイボーグとして蘇生。
体の代金を払うため地球連邦軍異世界派遣軍に入り、アンドロイド兵士達の指揮官として働いていた。
そして新しく配属された第049艦隊の一員として、一木はグーシュの暮らす惑星ワーヒドに赴く。
しかし美少女型アンドロイドの参謀や部下に振り回され、上官のサーレハ大将は何やら企んでいる様子。
一般人の一木は必死に奮闘するが……。
第三章~
そして、両者の交流が始まる……。
※現状可能な限り日間更新を目標にしていますが、本業が繁忙期のため更新頻度低下中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 15:33:21
1589740文字
会話率:27%
かつてベトワールには、平和を愛する国王と二人の王子に恵まれた一輪の花、王妃マーガレットがいた。
だが七年前、王妃マーガレットが城下街のスラムでイグランの刺客に暗殺されたことをきっかけに、ベトワールとイグランは戦争状態となった。
そし
て、現在。大国イグランを相手にベトワールの戦線は窮地へと陥っていた。
そんな折、ベトワール参謀総長に連れられ現れた一人の少女が、落とされた戦線をいとも容易く取り返してしまった。
神の声を聞いたと言い、戦場で兵を導いた少女は、たちまちベトワールの聖女と言われ、希望の花となった。
だが、彼女には誰にも言えない秘密があった。
城下のスラムで生まれ育った彼女は、七年前マーガレット王妃が殺される瞬間を唯一その目で見ていたのだ。
そして、彼女は、息を引き取るマーガレットをこう呼んだ。
――お母さん……っ!
時に人を騙し、矢の雨さえ舞う様に避ける彼女は、聖女か、悪魔か。
今、復讐の物語が幕をあける――。
作品情報を編集する
※戦記もののため、人が死ぬ描写や一部残酷描写があります(生々しい表現や、グロ表現はありません)
※戦記もののため、念のためR15を設定しています。
※作品内に、主人公が宗教を否定する表現がありますが、現実の宗教を否定するものでは一切ありません。あくまでも、作品はフィクションであり、主人公の個人的意見です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 13:05:20
167900文字
会話率:60%
佐倉 真一郎が長州派にいた頃、新選組は壬生浪士組という名で存在していた。
壬生浪士組という名の頃は、派閥は芹沢 鴨を頭目とする水戸派と近藤 勇を頭目とする試衛館派に割れており、更に文久3年5月の頃に我こそは尽忠報国の士と名乗る者が大量に加入
してきた。第一次隊士募集である。
勿論、それなりに篩(ふるい)にかけて入隊を許したが、多少いい加減なものも混じっていて、採用後も仮同志(ふるい)にかけた結果、近藤達が京で活動を開始して初めて現地で同志(なかま)に加えた隊士達は、好くいえば個性的、悪くいえば不純物が入っていた。其は正に玉石混淆(こう)―――・・・玉はいい加減なものを取り除いた事で更なる輝きを放ち、不純なものどもはその黒さが浮き彫りとなった。中には、両方の性質を具えたものも窺えるものの。
前者は5人しか在らず。否、5人も在れば充分であろう。
美男五人衆と。
後者は、長州からの間者である。
※登場人物は『新選組・真の参謀』を基礎としています。一部のキャラクターや設定は友人の作品を下敷としています(掲載・応募の許諾あり)。
※ 時代系列はおおむね史実通りですが、事件の経緯や解釈などは創作の要素が強いです。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 16:00:00
48316文字
会話率:46%
文久三年五月・壬生浪士組第一次隊士募集。新選組の名が与えられるより前に入隊し、山南 敬助、伊東 甲子太郎、毛内 有之助、武田観柳斎といったインテリたちが隊規に反して命散る中、ただ一人粛清されず会津戦争までを残った頭脳派隊士が存在した。その隊
士の名は尾形 俊太郎。肥後国熊本藩出身である事しか明らかでないにも関わらず、幹部に必ず名を連ねるこの男は何者なのか。そして、この男は何故他のインテリと違い隊規を犯す事無く前線に立ち続ける事ができたのか。幕末郷土の偉人特集第一弾、尾形 俊太郎の素性が明らかになった事と没後百年を記念して執筆・公開。一部のキャラクターや設定は友人の作品を下敷としています(掲載・応募の許諾あり)。
※ 時代系列はおおむね史実通りですが、内容はフィクション部分を多く含みます。
主要キャラクターの紹介記事を作成しました。
目次の下にある画像から、『小説家になろうwiki』さん内の該当ページへ飛ぶことができます。
あ、あとpixivとの重複投稿になりました。そちらでも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-25 16:00:00
326326文字
会話率:43%
「毒姫」と呼ばれ、家族にも疎まれた令嬢。しかし、実は毒を操る能力を持ち、敵国の軍に捕まるも、その国の英雄王に気に入られる。彼の戦略参謀となりながら、やがて「毒姫」としてではなく、彼の伴侶として愛されるように。
キーワード:
最終更新:2025-03-09 09:50:00
1061文字
会話率:21%
地球の1940年代頃によく似た環境を持つこの星では、二つの国家、アーカディア帝国とヴァルハラ共和国が全面戦争を繰り広げていた。戦車や航空機が戦場を駆け巡り、兵士たちは銃弾と砲弾の雨の中で命を落としていた。
アーカディア帝国軍の戦車大隊「
103大隊」は、10両の4式重戦車と140名の女性戦車兵からなる部隊。素人同然のその大隊の指揮官に抜擢されたのは、下級貴族出身の若き男性士官、アルフレッド・フォン・ノルトハイム大佐だった。
ノルトハイム大佐はこの女性だけの部隊を率い、持ち前の知略と勇気で戦場に立ち向かう。
それだけではない、この指揮官は後世からの転生者であり、うろ覚えの戦記の記憶を基に、本来の歴史を変えようと奮戦する。
だが、彼には強気な性格の女性参謀、エレオノーラ・ブラウン大尉が常に付き添い、意見をぶつけてくる。
時に議論をぶつけながらも、二人は新たな戦術を生み出し、103大隊は数々の激戦をくぐり抜けていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 08:10:00
106801文字
会話率:46%
銀河系の片隅、一万四千光年の宙域には一千の人類惑星が見つかっており、二つに分かれて争いを続けてすでに三百年近くが経過していた。
一方を宇宙統一連合、通称「連合」と、銀河解放連盟、通称「連盟」と呼ばれるこの二つの陣営には、のちに伝説となる
……ほどではないが、両陣営のネットニュースを騒がせるほどの英雄が登場する。
一方の英雄の名は、アルトマイヤー少将。連合側の星、地球(アース)一〇七に所属する参謀長であったが、指揮官を失い崩壊寸前だった一個艦隊を何とか壊滅から救い出し、その手腕を見出されて一千隻の艦隊を指揮する司令官に抜擢される。
もう一方の英雄は、スクリャロフ少将という。連盟側の地球(アース)三一五遠征艦隊の副参謀長を務めるが、人型重機と呼ばれるロボット兵器を使い、接近戦で相手を翻弄する戦術を得意とする強襲艦隊の事実上の指揮官であり、これまでも数々の艦隊で武勲を重ねてきた。
この互いに強みの異なる両者が、同じ戦場で出会い、そして戦うという戦記物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 07:01:32
329482文字
会話率:53%
クトーは、『最強』と名高い大規模冒険者パーティーで雑用係をしている、インテリメガネのおっさんだ。
彼はある日、リーダーに呼び出されてこう命じられた。
「無期限長期休暇だ。なるべくゆっくりして来い」
「別に休暇などいらんのだがな」
冒険者ギルドから発行される、正式な依頼としての休暇。
依頼主は、『クトーと一緒に休暇が取りたい』と依頼したのは、最近パーティーに加入した一人の少女だ。
パーティの依頼達成率100%の看板に泥を塗るわけにはいかないので、クトーはそれを了承する。
幼馴染みでありリーダーでもあるリュウの言葉に、会計を握る自分がいない間に羽を伸ばすつもりかと勘ぐりながら、依頼主である少女と旅に出ようとしたクトーは……。
……そのまま、何者かの手によって、二人で異世界に飛ばされた。
パーティーの雑用係を自認し、実態を知る人々には『無敵のNo.2』『実質は黒幕か裏ボス』と恐れられる、勇者率いるパーティーを最強へと育て上げた参謀。
人材育成のエキスパート。
経営管理・兵站確保のプロフェッショナル。
単騎でパーティーを裏から支える、勝利と策謀の鬼神。
自覚のない戦闘&事務チートなワーカーホリックは、勝手に異世界の命運を背負わされながら、そんな自覚は欠片もない。
異世界に行っても全く動じない彼は、元の世界に帰る方法を探しつつ、『休暇依頼』を達成すべく動き始めた。
「とりあえず温泉に入れる街を探そう」
「異世界に来てるのに、大事なのはそこなの!?」
「旅行と言えば温泉だ」
道中、異世界の魔法技術を習得して、新技術開発!
動乱を治めるために預言者の少女に協力して、観光がてらに傭兵団育成!
異世界観光を楽しむ片手間に渦巻く陰謀を叩き潰しながら、クトーは本人なりに『休暇』の日々を過ごしていく。
最強パーティの雑用係は、今日も無自覚に無双する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 15:00:00
76079文字
会話率:43%
ーーー〝氷の剣姫〟スオーチェラ=ベラ・ドンナ。
ペンタメローネ王国の社交界で誰ともなくささやかれるようになった、ドンナ侯爵家令嬢の異名は、その容姿とともに広く知られている。
妖精のように可憐な顔立ち。
藍色の、艶やかな髪。
そうして静かに佇むさまは、誰もが一瞬、目を奪われるほどに美しいと称えられていた。
しかし同時にベラは、その微笑みを見た者はいない、とも言われるほど、全く表情を変えないことでも有名であり、一部の貴族子弟の無礼を、一言で切り捨てる舌鋒(ぜっぽう)の鋭さもまた、名が広まる理由の一つだった。
さらに剣の腕も立つ、文武に優れた完璧な淑女。
その様子と、立ち振る舞いの一分の隙もない完璧さから、氷になぞらえられているのだ。
そんなベラに憧れる貴族の乙女らは多い。
が、逆に家柄も高く微笑み一つの愛嬌もない〝氷の剣姫〟に手を出す度胸のある男はいなかった。
ゆえに嫁ぐ相手は、傑物と名高く、縁戚にある公爵家嫡男か、第一王子であろうとまことしやかに囁かれていたが……。
「隣国の軍に属する、参謀に嫁げ……?」
ベラに父親が告げたのは、そんな一言だった。
つい先日終戦協定を結んだばかりで、自国隣国ともにきなくさい情勢の中での、政略結婚。
それを受け入れたベラが隣国に向かうとーーー婚約者は、逃げていた。
「どういうことですの……?」
追いかけて会ってみると、平民からありえないほど出世をした彼は、人間社会で差別される獣人だったのだ。
それでも両国の友好のために結婚しろと迫るベラに、白磁の獅子の容姿を持つ彼は言う。
「俺の嫁になるなど、自分がどんな目で見られるか分かっているのか?」
「気にしませんわ。わたくし的に、その獅子のご容姿も悪くはありません。……不安がおありでしたら、お互いをよく知るために、婚前旅行などいかがでしょう?」
説得するための提案を呑んだ彼とともに、ベラは二人で旅に出る。
これは徐々に愛を育む、美女と野獣の婚前旅行のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 22:51:41
73218文字
会話率:42%
大戦の影響が色濃く残る地ベスビアス国。幹部からの命令で副官となったダルクだが相手は軍内部で最強と噂される参謀長のスピネルだった。士官なのに戦争に乗り気でなく、ごく小規模な軍隊のみを指揮する、変わり者。だが魔法の天才と言わしめるだけの実力は
折り紙付き。反して魔法が一切使えないダルクとは相性が最悪だった。そんなスピネルに振り回される日々は彼の理不尽な事情を知ってしまったことで変化していく。お互いの距離が縮むほどに心はどこかざわつく。ダルクの思いとは反対にベスビアス国は世情に巻き込まれていく。裏を返せば共に戦いの場に向かわねばならない。
世の憎悪に飲み込まれたはてにダルク達は何を切望するだろうか。孤高の天才軍師×器用貧乏な雑兵が織りなす愛の記録。
――そして、人に近づいてしまった カミサマ は知るのだ。
※この作品は「カクヨム」、「小説家になろう」にて重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 13:11:22
138308文字
会話率:35%
聖暦1916年に生起した旭真戦争は初の本格的な近代戦争であった。
陸上では機関銃が猛威を振るい、空には着弾観測の為に多数の気球が浮かぶ。そして海中にも戦場は広がった。
そんな旭と真の戦いにおいて衝撃を与えたのは、真をここまで強大
にした立役者、宰相にして軍師(参謀長)であった初葛亮孔盟の柔軟な思考から生まれたリヴァイアサンの存在である。
海洋帝国である旭に対し、海上で劣勢な真は潜水艦にその活路を見出す。
だが、孔盟は更にその先を行っていた。
これは、そんなリヴァイアサン討伐に駆けた者たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 21:00:00
25078文字
会話率:20%
参謀本部はかつてないほど重い空気に包まれていた。敵対国が軍事侵攻の準備を進めているとの情報を入手し、緊急対策を講じなければならなかった。
「ううむ、向こうとの距離はかなりある。敵が攻めてくるまでには、まだ時間があると思いたいが……」
キーワード:
最終更新:2025-02-02 11:00:00
657文字
会話率:83%
「外れギフトだと! この恥さらしめ!」
子爵家の長男シリルは、成人の儀で、国の指定する禁忌ギフトーー通称外れギフト『読心』を授かってしまった。
父母と弟、婚約者にあっさり捨てられた彼は、外れギフトを封じるために作られた魔道具『隷属の首輪』
を付けられて王都へと行くことになる。
「俺の人生終わった……」
しかし、王都で彼は1人の美しい女性に出会う。
最強無敗の剣姫と呼ばれているビクトリアで、彼女は呪いをかけられて意思表示ができなくなっていた。
「彼女の周辺にいる裏切者を探して欲しい。あと、彼女のお世話もよろしく」
そんな訳で、シリルはビクトリアの専属文官になり、なぜか一緒に住むことになったのだが、どういう訳か妙に嫌われているようで……。
――この話は、外れギフト『読心』を授けられてどん底まで落ちた眼鏡の青年が、剣姫ビクトリアと出会い、己の知力とギフトの力を使って陰謀に立ち向かったり、ざまあしたりしながら成り上がっていく話である。
・途中で専属文官⇒参謀に格上げされます
・ヒロインはすぐにデレるタイプではありません
※第1部32話くらいまで連続投稿します
※推理要素があるため、感想欄を閉じる可能性があります。第1部完結後に開きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-27 21:10:00
73421文字
会話率:20%
時は魔前紀、まだゲルノア共和国連邦に支配される前のアセアサシア大帝国の話。ゲルノア共和国連邦にアセアサシア大帝国は宣戦布告し、人類最悪の戦争「世界二分連合大戦」がおこる。最初はただの二か国間だけのだけの戦争だったはずかどんどんと参戦国が増え
、世界を分断してしまった。
今回はそんなアセアサシア大帝国の四人の少年少女のお話。祖国や愛する家族を守るために入団しそこで過ごすにつれ、彼らはそこでたくさんの事実を知ることになる。「帝国は本当に正しいのか」「私達の行為は正しいのか」「本当にこれで勝てるのか」「自分の階級なら止められたんじゃないだろうか」そんな疑念を抱いていく。それぞれが自分自身を取り巻く環境に悩みながらも毎日奮闘していたが、ある日を境に戦況がどんどん悪くなって....
陸軍上等兵 上田添火(うえだ そえか)、
海軍中佐 直長美波(なおなが みなみ)
空軍少佐 服部栄次郎(はっとり えいじろう)、
参謀 播谷遥 (はるたに はるか)
それぞれの登場人物が直接的に関わることは今のところないです。
それでは「アセアサシアに栄光あれ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 21:15:14
4673文字
会話率:68%
――両親から愛された記憶がない。俺は誰をも愛さず生きていくのだろう。
孤独な人生を送るのが自らの宿命と決めた青年が出会う人々。果たして彼の人生にはどのような出会いが待ち受けているのか。士官学校を出て、軍人の道を歩む青年。1862年、隣
国プロイセンではビスマルクが宰相の地位に着いた。鉄血宰相はドイツ統一を目指し、ドイツ諸邦には緊張が高まっていた。1866年6月、遂にプロイセンからの宣戦布告で普墺戦争が始まった。
普墺戦争の勝者はプロイセン。青年の祖国はプロイセンに併合される。プロイセンはドイツ統一への歩みを止めない。
青年は虚しさを抱えつつ、軍に残る選択をした。
プロイセン参謀本部からの声が掛かり、青年は参謀本部に出向する。そこで命じられたのはフランスは巴里での諜報活動であった。これまでとは全く違った職務に戸惑いつつ、任を受けた。
そして巴里では……。
無断転載、無断複製を禁じます。参考文献はその都度後書きに入れている場合もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 00:00:00
722945文字
会話率:45%
戦争の中で命を散らした軍参謀、和田誠一郎は、荒廃した地で「デバッグ」として転生する。彼が目を開けた先は、未発達で貧困に苦しむ世界。生まれ育った村は水も食料も乏しく、さらには差別や奴隷制度が蔓延していた。
前世の知識を持つデバッグは、幼少期
から努力を重ね、井戸の建設や農業の改善を通じて村を変え始める。しかし、外部からの脅威が彼らを襲い、村を守るために戦わなければならない。自らの知識と仲間たちの力を駆使し、彼は村の発展と平和を目指す。
荒れ果てた大地で希望を育て、未来を切り拓くデバッグの挑戦が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 00:00:00
182907文字
会話率:53%
【プリンセス・ロザリアンロード】という乙女ゲームの世界に転生したロザリアンヌ。
攻略対象の男達もゲーム内での攻略対象者だったから多少は熱を上げる事もできた(容姿と声は好みだった)が、現実には血筋が良いだけの王子と結ばれて一生窮屈な王城暮らし
とか、正義感が強いだけの脳筋近衛騎士候補や参謀タイプの賢者候補に、間違いなく亭主関白気取りそうな俺様英雄候補などと結ばれるなどまっぴらごめんだ。
だいたいがどいつもこいつも既に婚約者がいるというのに、主人公に現を抜かすなどもうその時点で私的にはあり得ない。
現実問題そんな誠実さに欠けた男と結ばれたとして、本当に幸せになれるのかって話だよ。
例え誰とも結ばれないトゥルーエンディングだったとしても、聖女となって一生世界の安寧を祈りながら教会で暮らすなどもっと嫌!!
もっともバットエンディングで魔法学校を追い出されるという方法もあるが、それは自分の人生に傷がつく様で我慢できない。
と言うか、在学中ステータスも上げずにダラダラと過ごして何が面白い。
ただでさえ短い青春時代を男に振られるために無駄にするなど考えたくもない。
折角転生できたのだから誰かに選ばれ縛られる人生ではなく、自分の思った通りに自由で気ままな人生を自分の手でつかみ取りたいと息巻いたが、あいにくロザリアンヌは主人公では無かった。
しかし折角だからゲームの知識は活用させて貰う。
10歳になったばかりのロザリアンヌは今日も一人密かに張り切り、ダンジョンへと足を運ぶのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 01:00:00
513793文字
会話率:35%
【祝!第7回ネット小説大賞受賞!】双葉社Mノベルスf様より1~2巻発売中。3巻10月15日発売。
【コミカライズ開始!】がうがうモンスターにてコミカライズ連載中。コミックス1巻発売中。2巻10月15日発売。
ワタシ、榎島未結(エノシマミユ)
は、気づいたらやり込んだRPGゲーム『ブレイブ・ファンタジア』の世界に居た。それはまだ良い。
ついうっかり、「この国、5年後に滅ぶくね?」という、ゲームネタバレな発言をしてしまった。しかもそれが、当の王様・アーダルベルトの耳に入ったらしく、尋問されてしまいました。
あと、何でかお持ち帰りされたんですけど、どういうことですか?!荷物にすな!
気づいたら、ゲーム知識を予言と勘違いされて、獅子の覇王様に参謀としてこき使われるハメになる、不憫なオタク女子大生のお話。
※基本はギャグです。基本的になんちゃってです。恋愛フラグは存在しません。
※「番外編詰め合わせ場所(http://ncode.syosetu.com/n9037dk/)」作ってます。もしもネタ多数。何でも許せるヒトは本編と合わせてお楽しみください。
※なろう、カクヨムに掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 02:25:58
674746文字
会話率:52%
「最強の鑑定士って誰のこと?」と「ヒトを勝手に参謀にするんじゃない、この覇王。」の世界が交流できたり、主人公が入れ替わってたらどんな感じになるか、みたいな呟きと小咄の置き場所です。
だいたいTwitterに流してたやつになります。ちょいちょ
い加筆されてるけど。
不定期更新ですので、ご了承ください。
本編を知ってると面白いんじゃない?みたいなアレです。
※なろう、カクヨム、アルファポリスに掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 15:00:00
5615文字
会話率:27%
「ヒトを勝手に参謀にするんじゃない、この覇王。~ゲーム世界に放り込まれたオタクの苦労~(http://ncode.syosetu.com/n9402dh/)」 の番外編小ネタの詰め合わせです。
本編では絶対にあり得ないもしもの設定の世界とか
、ちょっとした小ネタとかを気が向いたらぽいぽいします。
不定期更新です。文字数も変動します。基本小ネタですので、何でも許せるヒト向け。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-20 00:00:00
69679文字
会話率:68%