二十二になる年、令嬢としてのメリアーヌは死んだ。
捨てられたティアラの代わりに、軍服を与えられて。
最終更新:2025-06-21 08:00:00
21136文字
会話率:52%
「殺人犯がいるかもしれないのに一緒になんていられるか! 俺は部屋に戻るぜ」
それがビタメイルの最後の言葉になった。
嵐に閉ざされた洋館……幽霊になったまま現場にとどまるビタメイルは必死に犯人を伝えようとするが、探偵はポンコツな上、犯
人じゃない奴がやたら怪しい言動を繰り返すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 07:24:49
6176文字
会話率:30%
「一つの意志に従え。いかなる手段をもってしても、遂行せよ。」
全ては一つの旗のもとに、
一つの評議会のもとに、
一人の最高指導者のもとに再建された世界。
服従は美徳などではない――
それこそが、目的だ。
そこで動くのが──エージェント
88。
階級も、過去も、持たない。
あるのは、ただ命令だけ。
元名誉ある軍人キャプテン、ジャン・ヴェルヴォーは、
今やO.S.Iの第88作戦要員──
調査し、介入し、修正することで統一を守る精鋭執行者。
最高指導者の指令は絶対。
その“遂行方法”こそが、この物語のすべて。
ブリーフィングルームには菓子をつまみに登場。
将軍用テーブルにはだらりと寄りかかり、
裏切り者が震える中、チョコレートをひとくち。
声は低く静かに、感情は凍りつき──
しかもチームは全員女性。
「もう、軍隊のオッサンたちの宴会にはうんざりだ」
機械か亡霊か──
空のチョコ包装だけを残して去る男、ジャン・ヴェルヴォー。
だが、ひとつだけ確かなことがある。
エージェント88が姿を見せるとき、
“何か”は必ず――正される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 07:07:26
75415文字
会話率:26%
辺境の村に生まれた少女、ノエル。
その魂には、彼女自身も知らぬ、百戦錬磨の男性軍人の「意思」が宿っていた。
才能を「異端」として恐れ、心を閉ざした彼女から、戦争は家族も故郷も、全てを奪っていく。
生きるために選んだ「冒険者」という道。
しかし、そこは「女性は後方支援職」という固定観念が支配する世界だった。
剣も、強力な魔法も持たない彼女が、唯一持つ武器。
それは、魂に刻み込まれた、戦場の論理――【戦術】の知識。
これは、不遇な受付嬢が、その知略だけで世界の理不尽に抗い、生き別れた姉との再会を誓う、静かなる英雄譚。
――無名の少女が、やがて『辺境の軍師』と呼ばれるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 07:00:00
56761文字
会話率:18%
カレナ・ブラックウェルは研究学園都市クモーに在籍する研究生だ。彼女は入学早々魔石の研究がしたい一心で飛び級し、魔石の研究室へと入る。彼女の目的は魔石を研究し、人々の生活を豊かにするものだ。最終目標は自分の育った地下都市キキーイルの人々が石化
状態からも元に戻すこと。そして地上の人と同じ生活を送れるようにすること。カレナは魔石以外のことに興味が薄く、研究室に籠ることが多い。時にはフィールドワークと称して近くの森に出没する魔物を討伐して魔石を調達することも多い。彼女は魔石の特性を研究し、人間が利用できるように加工していた。時には砕き、粉々にし混ぜ合わせ全く別の物を作る。元の武具に組み込んで新たな力を付与したりと様々だ。
カレナの眼は特別で魔力を視認できる。魔石に込められた魔力からどんな特性を持つかがわかる。また、魔力を持って生まれた人種(ウェネーフィカ)の魔力の流れも見ることができるため魔力の滞りから不調をきたす魔力暴走を予見できる。魔力暴走を起こしたウェネーフィカは自滅するか、廃人のようになり死同然になるため、恐れられていた。カレナは独自の技術で石に魔力を移して魔石を作ることができるが、それは相手の合意がなければできない。カレナは日々研究しながら魔力暴走を起こしそうな人を見つけては交渉していた。
魔石以外に興味のなかったカレナは休日も研究室にいた。そこに訪れたのはアラン・ウォードと名乗る侯爵家の嫡男。彼は突然カレナに「婚約が決まった」と告げた。カレナの研究成果に目を付けた魔力を持たない人間(アンスロポス)側の軍人たちが軍事利用する前にカレナをウェネーフィカ側の領、ロズイドルフ領へと囲うための政略結婚だと付け加えられる。
アランは女性たちの婚約をすべて断っており、周囲から冷酷と噂される人物だった。
困惑するカレナに出された条件はウォード家内の工房を自由に使って良いものだ。工房を貰えると聞いたカレナは婚約を承諾し、翌日にはウォード家へと引っ越すことに。
アランの妹アリス、彼の両親、使用人たちと話すうちに彼の不器用さ、素に触れていく。アランと会話を重ねていくうちにカレナの心情に変化が訪れる。
それはそうと、場所が変わろうとカレナの魔石、魔鉱物への情熱は変わらない。魔石欲しさに人助けをしたら恩人だと感謝されてカレナは困惑する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 06:20:00
119958文字
会話率:43%
芸術と文化の国チェルデに暮らす、絵を描くのが何より好きな少女アネシュカは、ある日村を訪れた宮廷絵師のファニエルに才能を見出され、王都にある彼の工房にて修行することとなる。ところが直後、兄弟国マリアドルがチェルデに進攻し征服。チェルデ総督とし
てやってきたのは冷徹な将軍、マジーグだった。マジーグはチェルデ総督となり着々と占領政策を進めるが、なぜかファニエルの工房には手を出さない。やがてマジーグとアネシュカは不思議な縁により巡りあう。マジーグの狙い、そしてアネシュカ、ファニエルの運命は如何に――?
※カクヨム、エブリスタにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 06:10:00
219027文字
会話率:35%
恒星間抗争の終わった惑星に暮らす傷痍軍人イヴァンと少女スノウ。イヴァンは戦火により顔の半分と身体の自由を失い、スノウは戦争によって身を売ることを強いられる夜を過ごす。2人はイヴァンの「落としもの」をきっかけに、ある日出会い共に旅に出ることと
なる。果たして、自分の「Dearest(最愛の人)」は誰なのかを求めつつ。旅の各所に潜むのは終わったはずの戦争の傷跡と影。さらにイヴァンの消えた記憶に絡む謎を追い、追われながら、いつしか迎える旅の終わり。2人は、記憶を辿る旅路の最後に、何を知るのか。
※カクヨム・エブリスタ・ノベルアッププラスにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-26 07:05:49
103251文字
会話率:36%
帝國の皇太子・レイはある事件をきっかけに、元帥バスカヴィルの下に引き取られる。
義父のような軍人を目指し、友人達と士官学校に入学するが、不可解な事件が起き始め、世界は崩壊の兆しを見せる。
最終更新:2025-06-21 00:00:00
123423文字
会話率:53%
【あらすじ】
スペースコロニー・ガイアが、自我を持ったAI「ERIS」の侵入により制御を失い、地球へ墜落する。200万人の住民を乗せたガイアは、運営管理官の翠(アキラ)、ボブ、キャロルの奮闘も虚しく大気圏に突入。アキラはキャロルの指示で義体
化手術を受け、脱出ポッドで地球へ脱出するが、記憶の一部を失う。14時間後、ガイアの90%が北太平洋に墜落し、津波、放射性物質汚染、海面上昇で地球は壊滅状態となる。
アキラは生物学者として、ガイアの閉鎖型エコシステムを管理していた。搭乗60日目にエネルギー供給の異常を感知し、環境管理AI「ECOS」の警告から調査を開始。AIエンジニアのキャロルは、過去に追放したERISの再侵入を疑い、アキラと協力して対策を模索する。63日目、ERISが復活し、ガイアを地球へ向かわせることが判明。元軍人のボブは防災隊を率いて住民の脱出を指揮し、アキラの義体化や脱出準備を支援。
しかし、脱出カプセル不足で全住民は救えず、ガイアの墜落は現実となる。アキラは北太平洋に不時着し、ポッドのAIから「西方(セイロン島)」へ向かう指令を受ける。記憶喪失に悩みつつ、南京市を目指す旅を始める。
パリに不時着したキャロルは拠点を設け、アキラの義体にECOSのバックドアコード「Nephrite」を仕込んでいた。彼女はクラーク・ステーションのバックアップを使い、ERISに対抗。ボブはシナイ半島で生存者コミュニティを指導し、セイロン島へ向かう。
南京市でアキラはデイビッドと出会う。彼はキャロルの指示でアキラを支援し、ECOS復旧の鍵が彼女の記憶にあると告げる。セイロン島でアキラとデイビッドは宇宙エレベーターに到達。ボブ一行が合流し、エレベーターを修理。アキラは記憶を探り、クラーク・ステーションへ向かう。
パリのキャロルはERISと電子戦を繰り広げる。アキラたちはステーションに到着し、過去の映像で「Nephrite」を思い出したアキラがECOSを復旧。ERISの猛攻で義体が限界に達し、彼女は自身を犠牲にしてERISを封じ、地球再生を開始する。
ボブはステーションから緑の回復を眺める。50億粒の種子が散布され、植生の1/4が復活。10億人が生き延び、アキラの犠牲は希望を刻む。キャロルとデイビッドは彼女の遺産を未来へ繋ぐ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 00:00:00
33668文字
会話率:11%
憲兵のリオは朝に通報を受け、公園で酔って寝ている軍人を家に帰すため声をかけたけれど、起きる気配がない。
つい、眠る軍人に故郷星の言葉で悪態をついた。
途端に軍人は跳ね起き、リオを組み倒し喉笛にナイフを押し付けた。
殺される。
そう思った時、
リオの制服で友軍と分かったらしくナイフはすぐ退けられた。「すまない。異星語が聞こえたから、つい」と笑う軍人ヴァレンタインになだめられ、お互いに端末型の名刺を交換することになった。でも、どうしてこうなった?
わけあり憲兵のリオは名刺を持て余し……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 22:18:42
2506文字
会話率:60%
日陰者の貴族レーニエと、叩き上げの軍人ファイザル。
エルファラン国最北の地、ノヴァゼムーリャで彼らは出会った。
黒衣に身を包み、仮面で顔を隠す謎めいた新領主レーニエは、何を求めてこの地にやって来たのか?
過去に昏い傷を持つ二人が、美しい北の
地でゆっくりと心を通わせていきます。
2020.2 諸事情で一部を除き、ムーンライト様に引っ越しました。
番外編もこちらです。
第三部の予告もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 21:54:44
321140文字
会話率:47%
今日もアンは広い背中を追いかける。
美しい近衛士官のレイルダー少尉。彼の視界に入りたくて、アンはいつも背伸びをするのだ。
彼はいつも自分とは違うところを見ている。
でも、それがなんだというのか。
「大好き」は誰にも止められない!
いつか自分
を見てもらいたくて、今日もアンは心の中で呼びかけるのだ。
「こっち向いて! 少尉さん」
※30話くらいの予定。イメージイラストはバツ様です。掲載の許可はいただいております。
物語の最後の方に戦闘描写があります。
他サイトでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 08:55:15
94512文字
会話率:52%
「アナスタシア・リーベルライト男爵令嬢……お前を追放するッ!」
大陸全土を巻き込んで最悪の大戦禍を生み出した「統一戦争」、一〇〇〇年もの長き間続いた終わりのない戦争がついに終結した。
戦争の勝利者であるゼルヴァイン帝国の軍人として暮らして
いた私「アナスタシア・リーベルライト」男爵令嬢は転生者である。
異世界に転生した理由も目的も分からないまま、帝国貴族の勤めとして軍人を選択し、戦場を駆ける最強の人形使い(ドールマスター)として、英雄と称され終戦を迎えた。
戦後に帝都近衛部隊へと配属されていた私は、隊長であるクラーク大佐より解雇・追放を告げられた。
帝都で生きていく術を失った私は故郷である辺境都市ライオトリシアへの帰路へと着くことに。
その旅路の中で望まない婚約から逃げ出してきた侯爵令嬢にして規格外の魔術師であるパトリシア・ギルメールと出会った私は彼女と共に事件に巻き込まれてしまう。
戦争で培った英雄としての能力とパトリシアの魔術を合わせてバディとなり、困難を乗り越えた私たちは実家を頼り、故郷での新しい生活のため新設された衛兵隊へ志願する。
衛兵隊で出会った一癖も二癖もある仲間たちと共に、衛兵としての生活を始めた私とパトリシアは次第に帝国全土を巻き込む陰謀の渦に巻き込まれることに……。
最強の人形使いアナスタシアと最強の魔術師令嬢パトリシア、二人の前に待ち受ける運命とは一体?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 21:08:00
35096文字
会話率:35%
《日本神話×異世界転移×絶望的に恋に落ちない二人の異色の異世界恋愛ファンタジー》
終電でうたた寝して目覚めたら、戦時まっただなかの異世界に召喚された唯舞(いぶ)。
見知らぬ世界に投げ出された彼女を保護したのは、召喚国とは別の、敵国精鋭
部隊・アルプトラオムの軍人達だった。
一癖も二癖も三癖もあるメンバーに囲まれ、何故この世界に来たのか、世界にとっての自分とはなんなのか。
それを探りながら世界の真実を知った時、唯舞が選ぶ運命とは―――
⚠恋愛はあとから爆発する仕様です。いきなり恋には落ちないリアルな距離感とキャラクター達のやりとりをお楽しみください。
恋愛急募の方、大体30話のレヂ公国編からちょっとずつ距離は近付きます。笑折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:50:00
57784文字
会話率:37%
西方諸国の蒸気タービンからはじまり、世界中で近代化がすすむ世界。
戦場には陸上戦艦が登場し、騎兵は戦争の勝敗を決める決勝兵科の役目を終えつつある。
主人公は、佐治鹿嶋。ついに軍の最後の魔法使いと呼ばれるまでに数が減り、希少になった魔法使
い仲月見イスカの副官である。
鹿嶋には、上官であるイスカにも言えずにいる、ある秘密がある。
それはこの国の皇女さまと、かつて恋愛関係にあったこと。導かれるようにして恋に落ちたはずの二人だが、最終的に鹿嶋は「この恋は運命じゃない!」と皇女さま本人に言い張ることになる。
まだ何も持たず、何ものでもなかった鹿嶋が、愛する人のためにすべてをかけて疾走する!
※最後はハッピーエンドになります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:35:15
195101文字
会話率:41%
帝国の軍事国家「ヴァルネスト」。
魔導技術が産業と兵器の両輪として発展したこの国で、
若き技術者・リディアは、亡き父の研究を追う中、
“碧翠の災厄”と恐れられる貴族将校・カイルと出会う。
寡黙で冷徹な彼は、なぜかリディアにだけ、その沈黙を
破る。
魔導工学、暴走する軍、王族と貴族の対立。
交わるはずのなかった二人は、帝国を揺るがす真実の中心へ。
――誰にも渡す気はない。……君の技術も、君自身も。
操られる運命の中で、ふたりだけが見つけた選択。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
不愛想な軍人と、まじめな技術者。
陰謀の中で、ちょっとずつ信じ合っていくお話です。
※恋愛、がっつりあります。(主観)
※毎週金曜夜に投稿予定です。カクヨムにも掲載中です。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:00:00
51315文字
会話率:31%
「これは王命による政略結婚だ。公爵夫人として大切にするがそれ以上は求めないでほしい」「分かってます。これが政略結婚であることを。そして──閣下には忘れられない人がいることも」
肥沃な大地を持つウェステリア王国は五年前の戦争が原因で「国王派
」と「継戦派」による政争が起きていた。
そんな中、宰相補佐官を父に持つアリシアに王命による結婚が下される。
相手は同じ国王派の筆頭で全てにおいて格上のランドベル公爵家の当主のシルヴェスター。発言力を増す継戦派を牽制するため、国王派の結束を強めるためにアリシアは公爵家に嫁ぐことになり──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 18:25:59
289479文字
会話率:52%
エルネスティーネは代々近衛騎士と軍人を輩出する武家の名門メイファレット伯爵家の長女。そんな彼女は兄の親友で近衛騎士のラウルに恋をしている。しかし、当の本人には妹のようにしか接してくれず、異性として全く相手にされない。
ある日、参加した夜会で
トラブルに遭遇するもラウルに助けてもらう。お礼として彼にプレゼントを渡そうと思い、仕事場へ行く途中、ある話を聞いてしまい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 18:25:44
49545文字
会話率:46%
『こんにちは! 妙高型重巡洋艦の一番艦、妙高です! 妙高は今、コスタリカにあるプエルト・リモン鎮守府、長門様が率いる第五艦隊に所属しています。親友の高雄やちょっと変わった信濃、駆逐艦の峯風ちゃん、涼月ちゃん。頼れる仲間と一緒に、人々を守るた
め、人類の敵アイギスと日夜戦いを繰り広げています! 今日はちょっと変わった任務で――高雄、危ない!! え……? 長門様、どうして……?』
『我々人類は本当の意味で機械を操れてはいないのです。我々は常に計器で機械の状態を把握し、ボタンやレバーで間接的に制御している。だから私は、機械と人間とを直接に繋ぎ合わせ、五感のように機械を把握し、手足を動かすようにそれを動かせる、そんな方法を研究しているのです。東條参謀長殿、いかがですか?』
『マイン・フューラー(我が総統)、命令を。スターリンもチャーチルも、我が艦載機で雑作もなく殺してやりましょう。――え? どっちも殺さないで欲しい?』
『タヴァーリシ(同志)スターリン、御命令を。我らが祖国を侵す敵は全て、この私が殲滅いたします。――決して沈んではならない、ですか。無論、政治的に私が沈むわけにいかないことは――そういうことではない?』
『――船魄(せんぱく)。それは軍艦を自らの手足のように操る少女達。艦が肉体であるのなら、私達はその魂。艦そのものである私達が操る軍艦に、人間が対抗することは不可能に近いわ。人類が最初に手にした船魄は、日本がフィリピン沖海戦で投入した瑞鶴、つまり私ってわけ。私は日本を守るためアメリカと戦い、奴らから全てを奪ってやった。その代わりに何もかも失ったけど。この話、聞きたい?』
本作のメインテーマは、あくまで史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。
新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またブックマークや感想などよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 18:02:35
1161355文字
会話率:69%
凄腕のハッカーであるブラソン、最新式の地球製船殻を有する脚自慢の船とその管理AIレジーナ、レジーナから派生独立した船内管理AI生義体ルナ、銀河の嫌われ者である機械達の生義体ニュクス、何を考えているのか今ひとつ掴み所の無い地球連邦軍情報部か
らの出向者アデール、ブラソンの相棒でこれも凄腕のダイバーであるノバグ、今は囚われの身となったブラソンの友人が遺したダイバーメイエラ、銀河の何処かにある故郷を探す原生ファラゾア人少女ミスラ。レジーナの僚船であり、四十人もの元軍人達を乗せ、老獪な船長ドンドバックが操る強襲揚陸船シリュオ・デスタラ。多くの仲間達を手に入れ、銀河種族社会の運送業界からも一定の評価を得て、順風満帆であるか見えた運送業。しかしその行く手には、地球連邦軍と機械達が躍起になって追い回す不気味な生命体の陰と、そして謀略に長ける事で銀河中にその名が轟く地球連邦軍、銀河最大のデータバンク且つ演算システムである機械達の思惑と策謀が交差する。
第12章 トーキョー・ディルージョン
■本作は、「A CRISIS(接触戦争)」(N2709FW)の約300年後の物語であり、且つ「夜空に瞬く星に向かって」(N5979DP)の第二部です。その為、A CRISIS(接触戦争)のネタバレを多分に含みます事にご注意願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 18:00:00
348664文字
会話率:22%
ウイルス兵器によるバイオテロが悲しくも普通になってしまった世界。
軍人家系に育ち、陸軍に所属していたウィルフレッド・ブラッドバーン。陸軍では成績も優秀として高く評価されており、合同演習をともにした対バイオテロリズム特殊作戦部隊、通称BSOC
(Bioterrorism Special Operations Command)のアルファ部隊隊長であり憧れの相手でもあるレイフ・ベックフォードにスカウトされ(しかし、直接的に口説きに来たのは、レイフの部下であるエリオットだった)、BSOCに入隊した。
しかし、BSOCは常人離れした精神力と戦闘力を兼ね備えた集団。陸軍では成績優秀とされていたウィルも、BSOCの訓練にはなかなか適応できず、憧れのレイフとの距離は遠のくばかり、モチベーションも下がっていく。
そんな中、高校の同級生であるクレイグがBSOCの医療チームで働いていることを知り、クレイグとともに高校時代のように励ましあって次第に人生が上向いてくる。
そんな中、レイフから他チームのキャプテン補佐を打診され……。
24.2.15
大事なところなどが書かれていないことがありますが、完結後などにショートで描かれることがあります。あくまで今回はブロマンス展開メインでBLらしいシーンはさらっとしか描いていないので(初夜などはどうしても長くなるので作品のテイストを邪魔したくなくて本編では描かないことにしました)、どうかご了承下さい……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 12:00:00
112515文字
会話率:59%
王太子から冤罪→婚約破棄→処刑のコンボを決められ、死んだ――と思いきや、なぜか六年前に時間が巻き戻り、王太子と婚約する直前の十歳に戻ってしまったジル。
六年後の未来を知っているジルは未来を変えようと焦り、顔も見ず別の男性に求婚するが、即答で
了承を返したのは隣国の若き皇帝(六年後は闇落ち予定)だった。
皇帝に求婚を真に受けられ、誘拐され、後に引けなくなったジルは腹をくくる。
「あと六年ある、それまでに皇帝を更生させればすべて解決する!(と思いたい)」
これは魔力チートで軍神令嬢と呼ばれていた男前幼女が、王太子のしつこい求婚(復縁)を回避しつつ、かつての部下と再会したり、かっこよく物理で事件を解決したり、呪われた皇帝と本当の夫婦になるお話。
◆2/27原作3巻・オーディオドラマ特典付きで発売中◆
*無料視聴もございますので角川ビーンズ文庫公式サイトをご覧ください*
*コミックス1巻発売中・月刊コンプエースにてコミカライズ連載中(作画:柚アンコ先生)*
*原作書籍1~2巻・角川ビーンズ文庫様より発売中(イラスト:藤未都也先生)*
※R15は念のためです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 07:00:00
1311876文字
会話率:55%
ダミア帝国とウーフェン共和国による戦争は、いよいよ最終局面に到達しつつあった。
圧倒的物量を誇るダミア帝国軍の前に、ウーフェン共和国は地球上から消え去ろうとしている。
だが、ウーフェン共和国も座して死を待つことを潔しとせず、ゲリラ部隊を使
用した決死の反撃を続けていた。
そんなある日、警備隊員のミッチェル伍長が駐屯するダミア帝国空軍基地が、ウーフェン共和国軍の工作員による襲撃を受ける。
ミッチェルは二〇〇人もの隊員と共に本部棟の警備に当たるのだが、本部棟の警備隊員は、たった一人の工作員、レーナ大尉により壊滅させられてしまうのだった……。
最強のヒロインVS空軍兵によるラブコメです。
ぜひ読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 01:03:18
8132文字
会話率:20%