その図書館には、奇妙なうわさがあった。※
ミーミル図書館の壁が人を飲み込むという。
終末へと向かう世界に違和感を覚えたヨルはミーミル図書館に何かあるのではと考える。そこには歪んだ景色が広がり、歪みの中から書記官と名乗る人物が手を伸ばして
一冊の本をヨルに渡す。そして、ヨルに『書き換え』権限を委譲するという。
本をめくると突然声がする。
「チャンスは残り三回です」どこか楽しげに声は告げた。※
意味がわからないまま本を読んでみると書記官HAL9001の日記と論文だった。そこにはHAL9001の過去も書かれている。
「そうして人類は永遠の眠りについた。※」と。
HAL9001は過去に終末を迎えた世界の住人で、この世界が終焉を迎えないために『書き換え』を行っている。その書き換え権限をヨルに渡したのだった。
ヨルは終末回避のための書き換えに、日記の読めない部分に書かれている本のタイトルを見つける必要がある。悩んでいるところで、バンド仲間のイギルが情報を持ってきた。
「グラムロックシティの廃図書館で、鏡の向こう側にいるやつと話せる」
ヨルはそこにヒントがあると考えた。
そして、翌朝。
朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターが「おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました」と言う。※
二人はグラムロックシティに向けて出発した。しかし、怪しい宗教団体「永遠の眠り」の本拠地となったグラムロックシティは厚い防壁と警備兵で固められている。潜入しあぐねているところに、終末回避を目指す秘密結社「不眠享楽」のスュンとナリが現れる。彼らのアジトで情報を共有し合い、ヨルは再び日記の確認をする。だが――。
見返した日記には、一ページだけ意味のわからない箇所がある。※
それはどこかヘンテコな物語。果たして、ヨルたちは謎を解き終末を回避できるのか?
●この作品は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト第1~5回の共通文章に着想を得て創作したものです。(コンテストはpixivにて2020から開催)あらすじの※は共通書き出し文。
●本作はpixivとエブリスタでも公開しています。
●執筆時にGeminiとCopilotを使用しています。
物語の構造整理とアイデアの補強、演出強化、作中の文作成、作詞原案、作中作あらすじ原案、専門用語に関する表現の調整折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 18:53:11
41362文字
会話率:47%
時は16世紀、所は旧大陸西端の小国ポルタ。海上交易で栄えるこの国には、海と魚を愛するエンリ王子が居た。そんな彼に恋をした人魚の少女リラは、魔女との取引で人間の下半身を手に入れ、城に上がって王子に仕えた。だが王子は彼女を寵愛しながらも、けして
手を出そうとはしなかった。何故なら彼は魚にのみ欲情する「お魚フェチ」という性癖を持ち、理想の女性は人魚だったから。それを知ったリラは城の魔導士アーサーと姉人魚レラの助けで再び魔女と取引して、人にも人魚にもなれる変身スキルを手に入れた。そして政略結婚で隣国スパニアから王子の妃となったイザベラにそそのかされた(w)王子は、鋼鉄の異能を持つ海賊の若者タルタ、四刀流の剣士ジロキチ、そしてリラとアーサーを伴って、全ての海を支配する力を持つという"ひとつながりの大秘宝"を求めた冒険の旅に出た。某学園ラブコメ小説作中作の残念系海洋冒険ギャグ小説、ここにシリーズ化。ちなみにこの作品はパロディであり、歴史地理上及び某童話・某人気漫画その他の創作物の人名地名その他の名称・設定及び台詞に類似するものが多数登場しますが、別世界の話で、全く関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 17:08:40
1986900文字
会話率:47%
桐谷翔は、”スーパーポジティブ”な先輩・来生恵梨香に振り回される日々を送っていた。難解な彼女の言葉に、時折見せる”違和感”。ある日、彼は“強がり”の裏に隠された彼女のもう一つの顔を知ってしまう——。
最終更新:2025-05-21 00:49:39
9937文字
会話率:62%
ご都合主義のハッピーエンド。
大団円、ざまぁなし、作中作あり。
ラブラブカップルがイチャイチャするだけ?
妹も悪い子ってほどでもありません。
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2025-05-05 19:58:13
3374文字
会話率:54%
童●のまま30を超えた男は【魔法】を使えるようになるという都市伝説がある。これは他愛の無いブラックジョークに過ぎないのだが、それと対になるシャレにならない都市伝説も存在するのだ。
未経験のまま31歳を迎えた女は【魔法喪女】になるというも
のが。
31歳の誕生日を迎えた独身女が、カフェの片隅で「選ばれないから喪女なんだ」と禁断の呪詛を吐いた時、謎の青年が降臨して失礼をぶちかます。
「リマインズ☆メイクアーップ」の痛い叫びと共に爆誕した【魔法喪女】の様々な喪魔法奥義が、さまざまなひどいひどいを成し遂げていく。
前作「21歳で専業主婦を希望するヤバイ女に【お見合い】で説教かましたら、逆襲でひどい目に遭わされたモテない26歳婚活男の話」の作中作だったけど、拡張してむりやり作品化。
1話あたり1000文字目安。
毎日投稿で全16話予定。
内容は三十路喪女向け。
院卒で新卒入社した女性総合職で、入社時に高卒入社した若い同期が一番ちやほやされているのを見て心の中で泣いた思い出のある人にうってつけのひどい作品です(笑)。ひどい。ひどい。ひどい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 04:04:58
16515文字
会話率:38%
舞台に懸けるヒロインの痛快活劇!
国一番の役者の娘である燦珠《さんじゅ》は、父に倣って国一番の華劇《ファジュ》の花旦《むすめやく》になるのが夢。けれど、女の芸はあくまで余興、男旦《おんながた》と同様に舞台に立つことは望めない。
「女
が女を演じて何が悪いのよ!?」
拳を握る燦珠に、美貌の宦官・霜烈《そうれつ》は囁く。
「後宮には女だけの戯班《げきだん》を養う一角がある。そこならばお前の望みも叶えられよう」
皇宮の最奥では、皇帝や妃嬪を慰めるべく選りすぐりの女役者が切磋琢磨しているのだという。無論、寵愛や権力争いにも深く関わる蠱毒の園でもあるのだが。
「歌って踊れるならどこでも良いわ! っていうか天子様に認められたら私が国一番よね!?」
意気軒高の燦珠は、まだ知らない。後宮に渦巻く嫉妬や欲望は思いのほかに強いこと。即位したばかりの若き皇帝は大の華劇嫌いであるということを。さらには、帝位を揺るがす陰謀も明らかになり、燦珠の芝居道を妨げる。
華劇に懸ける燦珠の熱意は、皇帝の考えを変えることができるのか!? 後宮の陰謀を除くことができるのか……!?
※第一部約25万字まで執筆済です。当分毎日更新予定です。字数は予約投稿分を含んでいます。
※カクヨムにも「花旦綺羅演戯 ~娘役者は後宮に舞う~」のタイトルで先行掲載しています。
※京劇をモチーフにした芸能をテーマにしています。歌や舞の描写をお楽しみください。
※作中作の歌詞・台詞は漢詩等の出典がある場合を除いて自作です。中国語としては信じないでください。出典がある場合は明記します。
※恋愛要素はほんのりです。ヒロインは芝居命過ぎて恋愛する暇はありません。ヒロインの夢と才能を全面的に理解して協力してくれる超絶美形ヒーロー(宦官)は登場します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 18:09:06
494934文字
会話率:37%
3000年の時を超えて伝わる「黒い穴(ウーハ)」伝説。
かつて黒い穴を崇め、黒い穴によって繁栄をもたらし、黒い穴によって滅亡した国家があったという。
この伝説が少年ネオの心を突き動かす。
最終更新:2025-01-22 21:00:00
12978文字
会話率:46%
ミステリー作家の加賀美聡子が殺された。発見された遺体には目立つ外傷が残されていたが、明らかに他殺であるにも関わらず、事件解決の手がかりがつかめない。苛立つ刑事のもとにもたらされたのは、とあるジャーナリストから送られてきた封書。その中には、加
賀美聡子が手掛けた三編の小説が入っていた――。絡み合う虚構と現実、隠された真実。作家殺しは誰なのか?
※本編にグロテスクな表現が含まれます。著者に犯罪行為を推奨する意図はありません。※
・登場人物・
山崎…………捜査一課の刑事。加賀美聡子殺しの真相を追う。
松木…………フリージャーナリスト。自身に送られてきた手紙について警察に相談を持ちかける。
高瀬直之……警察官。一週間前から行方不明になっている。松木の友人。
加賀美聡子…ミステリー作家。自身の実体験を小説にしているのでは?と噂されている。何者かに殺害され、遺体で発見された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 20:00:00
38953文字
会話率:29%
都内で塾講師をしている23歳の翔《わたる》は、かつて一度だけ書籍化を経験した素人物書き。
優れた文才を持つ彼はもともとヒューマンドラマを書いていたが、ある出来事がきっかけでそれが書けなくなり、そしていまはなんの情熱もなくただ『よく読んで
もらえるから』という理由だけで『異世界もの』を書いていた。
読まれたいという願望、しかし安く消費されたくはないという虚栄心。
それを数々の『嘘』によって紛らわす彼。
そんな日々を送っていた翔は、ある日、愛加里《あかり》という小説家志望のふたつ年上の女性と出会う。
どうしても、とあるコンテストで賞をとらなければならないのだと胸の内を吐露する愛加里。
そしてひょんなことから彼女に「小説の書き方を教えて欲しい」と頼まれ、翔は彼女と交友を深めていくうちに、徐々に彼の『物書き』としての物語を再び動かし始める。
書籍にしていただいた『僕が恋した図書館の幽霊』に登場する『奏さん』が現在の姿で登場しています。
『光風の伝言』、『僕が恋した図書館の幽霊』に続く、『光風の伝言』シリーズの1作です。
かつて、エブリスタさん、カクヨムさんに掲載させてもらっていたものを再構成してお届けします。
どうぞ、よろしくお願いいたします(^^)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-03 20:16:35
143548文字
会話率:32%
あまりに大昔の話で誰もが子ども達に読み聞かせるお伽噺の中にのみ存在するものかと思われたドラゴンは再び人々の前に現れた。かつては彼らを絶滅の危機にまで追いやった人々だったが、永い年月を経て殺す方法をすっかり忘れてしまった。
種族の繁栄は途絶え
滅びの一途を辿るばかりかと思われたが、希望はまだ潰えてはいなかった。ドラゴン殺しの方法を知る、ドラゴン殺しの血族がいたのである。希望の名はミヘラと言った。
※本作は別作品、2階からパソコンの作中作です。併せて読まないとイマイチ腑に落ちない箇所や意味不明な展開が徐々に増えると思いますが、では2階からパソコンを読めばすっきりするかと言われればそうでもないです。そう言う物語なんだ。本当に申し訳ない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 07:47:00
74070文字
会話率:57%
Web作家として活動する中川真理《なかがわまり》は、動画・配信が苦手だった。
VTuberとして活動する藤宮澄香《ふじみやすみか》は、本を読むのが苦手だった。
澄香が読める小説は、なぜか真理の作品だけ。
澄香は、真理の小説を「小説発掘VTu
ber」とのコラボ読書実況配信で紹介しようと打診するが、思いがけず強烈な反発に遭ってしまう――
朗読にまつわる、心の傷と癒しの物語です。
※ラノベストリート・ノベルアッププラスにも掲載しています。
※作中作「王様のパンケーキ」の全文は、カクヨム・ノベルアッププラスにて掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 21:21:09
4693文字
会話率:38%
https://note.com/peelingplating/n/n382bb99747fe
↑で作った作中作「ウンコ剣士」を、なろうに、投稿していきたいと、おもいます。
しょうがく3年生なので、むずかしい、ぶんしょうはかけませんが、みて
もらえると、うれしいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 01:06:25
22893文字
会話率:28%
少しだけ内気な小学5年生の少女、宇津馬(うづめ) 裕子(ゆうこ)。
彼女は少し寂しい日常を送っていました。
彼女の日常はモノクロでした。
しかし、そんな彼女の日常は『魔法』との出会いによってカラフルに色付き、変わっていくのです。
少女の
憧れの『おしごと』のひとつに『魔法少女』が選ばれる、そんな世界の お話です。
魔法少女とは何なのか。
魔法少女は幸せになれるのか。
裕子が辿り着くのは・・・。
※
話が変な分割をされていたり、始まりと終わりに変な付随文が付いていますが、別作品の『作中作品』の為です。
気にしないで頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 17:29:28
244997文字
会話率:34%
際限なく広がる経済的格差。
医療や社会保障の形骸化。
低賃金による少子高齢化。
労働や病気のストレスを苦にした自殺。
山積みの諸問題を無視しつづけ、先進国の人口が10分の1にまで減少した近未来。
しかし人類は、飽くなき成長を求めていた。
不
要な命さえなくなれば、さらに世界は発展するだろう。
妄念に取り憑かれたように不要な命の抹殺と、人員の再分配で社会の効率化を図り、人々は優生市民とそれ以外とで別れていく。
そんな社会の現実など露ほども知らない優生市民の息子マコトは、何不自由なく生活を送っていた。
だが心の何処かで世界に違和感を覚え、やがて真実へ辿り着く。
そんな彼の行き着く先とは……
以下、作者(?がらくた)からの注意書き
三人称一元視点の短編SF小説。
拙作「異世界のジョン・ドウ 〜オールド・ハリー卿にかけて〜」に作中作として利用予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 23:31:59
7160文字
会話率:30%
自ら人生を絶った男ヒカリの弟、タケルが遺品整理をしている最中、PCに残されたログイン状態の日記から彼の半生を辿ることに。
そこに綴られるは絶望と悲観、光なき未来への恐怖。
恵まれた者への羨望と、ほんの僅かな強がり。
怠惰にも似た無気力と、そ
れに抗いながら執筆に自らの存在意義を見出して縋る継続。
一人のアマチュア小説家ヒカリの苦悩と悲哀の滲み出た文章に、次第にタケルは……?!
以下、作者(?がらくた)からの注意書き
三人称一元視点の短編小説。
拙作「異世界のジョン・ドウ 〜オールド・ハリー卿にかけて〜」に作中作として利用予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 12:44:57
2989文字
会話率:1%
舞台は17世紀イギリス。
浮浪児たちを纏め上げ何とか生活を維持している主人公達。
そんな時、ヒロインに逮捕命令が出ている事を知る。
無論、濡れ衣だがこのまま捕まれば即刻死刑は免れないとのこと。
主人公達は真犯人を見つけ出し、ヒロインを救う事
が出来るのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-19 18:22:02
5252文字
会話率:47%
娼館や賭場を営むガルシャン商会の若き会長デュラン・ガルシア。彼の前に突如現れた少年アル。「貴方を買わせてください。」少年の願いを聞き入れた…かのように振る舞う会長。
容易く翻弄される少年と冷徹な態度を崩さない会長。そんな夜がふたりに刻み込ん
だ縄の跡。その縄を手繰り寄せ、辿り着く夜があるのだとしたら。
本作は、作中作として侍女に脅されて書きました。
リンク貼っておきます。
事件が起きない!
〜モブの見つめる先にはいつでも愛が〜
https://ncode.syosetu.com/n9417ie/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-23 19:47:08
96688文字
会話率:21%
投稿ミスしました、すみません。
召喚者の病弱日誌―治療魔法師だから後衛だと思っていたんですが!ー
に載っている絵本や映画の纏めは、以降コチラに載せま
す。
妖精と召喚者、転移者、御使い等と呼ばれる人間が登場すると思しき、作中に出る絵本を纏め
ました。
童話ジャンルには適さない表現多々有りかと存じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 18:11:44
217478文字
会話率:45%
ある家で起こった凄惨な殺人事件。
現場には「犯人は隣人です」と書かれたダイイングメッセージが遺されていた。
だが、その家には二十三軒の隣家があって……ちょっと容疑者が多すぎませんか?
――という冒頭で始まる推理小説があったとして、はたして
読者は解決編の展開を予想できるのか。
そんな小説を書いた女子高生と、その挑戦を受け取った読書好きの友人。
いろんな推理パターンを知り尽くした読者は、はたして作家の用意した謎を看破することができるのか?
二人の戦いが今、始まろうとしていた。
……これって推理小説にカウントしても大丈夫ですか?
そんな感じのノリでとりあえず今年も、春の推理2023に堂々エントリー。
(なお本作のジャンルはゆるふわコメディです)
※本作品はいわゆる作中作(入れ子構造)を採用しています。
そのため少し読みにくいと思いますが、ご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-23 23:15:35
6868文字
会話率:36%
敗戦国となったとある国。
その国のお姫様だった彼女は、革命の日に死にそびれた。
その結果、その場で殺された彼女の家族とは違い政的利用の為に10日後大々的に処刑されることが決まってー⋯
ーーこれは、全てを失ったお姫様の、全てを喪うまでの
10日間の話。
※同名義でムーンライトノベルズ様、アルファポリス様で連載しておりました別小説の作中作になります。
こちらの作中作のみカクヨム様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-24 18:36:14
4147文字
会話率:25%
民俗学者、小川霍翠は奇妙な夢に悩まされ始める。感触のある夢。その美しい女の肌に触れるたび生気が失われていく。
「……月に美女がいるんだよ」
「小川、目を覚ませ、月に人なんかいない!」
悪友の枚岡は霍翠の目を覚ませようと躍起になるが……
最終更新:2023-01-27 18:00:21
28632文字
会話率:50%