この世界には、神が存在する。
御伽噺のように空想の存在ではなく。
ハッキリと存在して、この地上に住む命を管理していた。
神は己の世界で生きる命全てを正しき道へと導く――が、例外はある。
突如、世界中で発生した異常現象。
目に見えないウィ
ルスのようなそれは、この世界に住む人間にだけ感染する。
それは、人間たちに強い影響を与えてその体を”変異”させるものだった。
身体に対して目に見える変化はない。が、一度感染すればこの世界を蝕む”毒”となる。
温厚な動物を狂暴化させて、植物を腐らせてしまう。
そうして、土地を汚染し、美しい世界の秩序を崩壊させていくのだ。
時間が経てば経つほどに、周りに与える影響は強まっていく。
神はその存在たちを危惧し、人間たちに任務を与えた。
それはこの世から、感染者を――抹消する事だ。
感染者たちを人々は――異分子《キャンサー》と呼ぶ。
異分子に人権は存在しない。
異分子が他の人間のように自由に生きる権利はない。
”俺たち”は死ぬまで管理されて、死ぬまで苦痛を強いられる。
これは、死ぬ事が出来なかった猟犬の物語。
俺という世界にとっての癌が――死に場所を探すだけの話だ。
※カクヨム様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 17:17:52
554642文字
会話率:13%
いつもと変わらない日常が一変するのをただの会社員である芽依はその身をもって知った。
世界が違った、価値観が違った、常識が違った、何もかもが違った。
意味がわからなかったが悲観はしなかった。
それはこの美しく清廉で、残酷でいておぞましい御伽噺
の世界の中でも慈しみ育む人外者達や異世界の人間が芽依を育て守ってくれるから。
お互いの常識や考えを擦り合わせ歩み寄り、等価交換を基盤とした世界の中で、優しさを育てて自分の居場所作りに励む。
全ては幸せな気持ちで大好きなお酒を飲む為であり、素敵な酒のつまみを開発する日々を送るためだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 08:46:35
822824文字
会話率:45%
遺伝子能力。
それは人それぞれが持つ遺伝子の中で特に突出している能力。
銀河ではある遺伝子能力についてまことしやかに噂されていることがあった。
御伽噺として語られる、願いを何でも叶えるという万能遺伝子。
これは実在すると。
ある青年は万能遺伝子を求め、そして大事な存在を助けるため仲間たちと銀河を回っていた。
大きな陰謀や思惑に巻き込まれているとも知らずに。
これは、電撃の能力を操る青年『ウラズマリー』が、仲間と共に万能遺伝子『My Gene』を巡って織りなす物語。
異能力×スペースアドベンチャー!!
第二部「血に染まった獣」
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少年漫画風な冒険もの小説です。
しっかりと読んでいただけるような物語を目指します。
楽しんでいただけるように頑張りますのでよろしくお願いします。
チート、無双、ハーレムはありません。
【おそらく楽しんでいただける方】
・異能力バトルが好きな方
・細かめの戦闘描写がいける方
・仲間が増えていく冒険ものが好きな方
・伏線が好きな方
・和気あいあいな感じが好きな方
・ちょっとダークなのが好きな方
第二部はダークな雰囲気が強いかもしれません。
第一部は完結済みですが、見ていなくても二部だけで楽しめるように書いていくつもりです。
もし一部が気になったら先に読んでもいいですし、後で過去編的な感じで読んでいただいても大丈夫です。
誤字脱字や表現おかしいところは随時更新します。
ヒューマンエラーの多いザ・ヒューマンですのでご勘弁を…
※各話の表紙を随時追加していっています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 02:16:06
145972文字
会話率:41%
現実とは異なる歴史を歩んできた世界に突如出現した異世界高等生命体―――魔族。
彼らと、彼らの率いるクリーチャー“妖魔”によって、瞬く間にアフリカと南米を喪失した人類は、自らの生存を駆けた戦いを強いられた。
開戦から約30年。
長き戦いも終演
の時を迎え、人類はその存続を確かものとした―――はずだった。
しかし、戦いの終わりは新たな戦いの始まりでしかなかったのだ。
魔族対人類、そして人類対人類の血みどろの戦いの幕開け。
そこで何が起きたのか?様々な登場人物を絡めながら語られる御伽噺的長編戦記モノを目指しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 11:46:16
198184文字
会話率:45%
クロノス・オンラインというゲームがあった。
VRの成長により多くのゲームが生み出された中で数少ないMMORPG。
豊富なキャラメイクと現実と瓜二つなもう一つの現実。
その世界で名を輝かせるPKクラン『クレイジー・キラークラウン』
小数人であ
りながら、数多のプレイヤーを屠り続けた悪名高きクラン。
これは、そんな彼らの終焉から始まる物語。
首狩道化、道化師、首領と呼ばれた男が送るVR世界の御伽噺。
コンバートによって一新されたクロノス・オンライン…いや、アルテマ・オンラインで彼らがなす事とは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 21:00:00
280566文字
会話率:42%
御伽噺は囁かれる。
村の外れにある、沼の上に連なる、顔より大きな蓮の橋。その線の先に続く針葉樹が空を覆う森の一本道。
なだらかな山から流れる幅の小さな川底まで透き通るせせらぎに沿って、木々が幾重にも重なって、射す光さえ通さない薄暗い、ぐね
ぐねと弧を描き、向かう方角を惑わすその道の先には、底の見えない黒く深い穴があるのさ。
その穴をどうにか下った先、色とりどりの鍾乳洞の洞窟をも超えて、歩き続けた森の奥の奥。
そびえ立つ、青々とした蔦(つた)が絡まるよう張り付く大木の下、底まで透き通った青い湖の中心に、魔女が住んでいたその城はそこあるんだ。
誰も住んでいないはずの城は、今でも綺麗で。
苔一つ無いままに光を帯びて、どんな王都の城と比べてもそれでもなおに美しい。
……ならば何故、誰もが羨む古城を使う人間がいないのか?
実は一度だけ、身ばかり綺麗に装飾した、いけ好かない貴族様が件(くだん)の城の噂を聞きつけて。我が物にせんと後ろにぞろぞろ家来を引き連れ、魔女の話を語る村長の話も聞かずに意気揚々とその道を辿っていった。
一日経ち、二日経ち。
歩いて半日もかかる訳がない程度の距離のはずなのに、城へと行くことを止めた村長の元に貴族は帰って来ない。
気になった村長が幾人と共に見に行った城は記憶に変わらずに綺麗なまま、静かな湖畔の上に佇(たたず)んでいたんだ。大きな扉は閉じたままに。
…城は入ることは出来るのかもしれない。
けれど、入ったら二度と出ることは出来ないのさ。
ずっと、永遠にお城の中で。
――――どうなるのかは、お楽しみ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 19:03:30
46702文字
会話率:36%
辺境の村に暮らす少年、ノア。
彼は村を愛し、その生涯を村に住む人々と過ごす事を夢見ていた。
だが、そこに災厄が襲う…。
少年は旅に出る。
それは壊れてしまった夢の弔い。
今は亡き、情景の影踏み。
怒りで握る切先が穿つ、灰と悲哀の御伽噺が今
、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 16:09:50
45306文字
会話率:42%
在りし日の地球を高度に模倣した仮想現実〈I・E(イミテーション・アース)〉と、それを護る防衛用人工知能〈カグヤ〉及び管理者〈アドミン〉の話。
※ルール上、暴力描写ありとしていますが、暴力メインではありません
※IT知識ゼロ、雰囲気で書い
ています
※ほぼ完結しているものを、修正しつつ投稿します
※カクヨム殿にも同内容を投稿しています
~~
防衛用人工知能〈カグヤ〉は、優れた自己学習・判断能力を持ち、I・E自国領域で起こる無数の電脳トラブルのほとんどを自分(管理者には承認させるだけ)で解決してきた。その実力等から、世界でも二十基しか認められていない国際的な防衛義務を持つ役割〈ガーディアン〉をも担っている。
稼働開始から十年超。日々役割を果たしてきたカグヤだったが、その道のりは決して平坦ではなかった。不明な開発経緯、自身に起因する管理者の大量脱落、縮小される予算とリソース、改良が進まない戦闘用プログラム、下がり続ける人気、etc……。積み重なった軋みが音を立てはじめた頃、異動した管理者の後任に、謎の人物が着任する。
年齢性別容姿氏名その他一切不明。〈アドミン〉と呼ばせてくる以外、何一つ情報が得られない不審な相手。戸惑いつつもカグヤは、アドミンと共にI・E防衛に奔走することとなった──。
~~
電脳世界に生きる、人ならざる存在〈電脳妖精(サイバーフェアリー)〉。情報処理能力は人智を越え、彼女らの振舞いはもはや、人には想定外(きまぐれ)にすら映る。人類史五百万年の末に生まれた、ヒトの分化。──これは、そんな電脳妖精が生まれる少し前のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 18:10:00
205934文字
会話率:60%
**本当の御伽噺はとても残酷**
このお話は全年齢で安心して読めます
・作者独自の解釈で世界観も現実世界とは解離しています
・子どもの頃に突っ込みを入れながら読んだ童話、大人になって読んだ残酷なオリジナル童話、此れ等を作者が入れた突っ込みを
元に書き散らした話です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 18:00:25
2300文字
会話率:27%
-春は突然あらわれて、舞い散る桜と共に、私を攫っていきました。-
春もそろそろ終わる頃、主人公である病弱な少女・睡蓮スミレと、まじないオタクの青年・華忍マチは、櫻王国で穏やかに過ごしている16歳である。
スミレは、櫻王国で数少ない光
の魔法の使い手であるが、病弱であるため一日に使得る魔法料が限られていた。そしてまじないオタクであるマチは、彼女を回復させる為の呪いを作ろうとしていた。
ある日スミレは、マチと2人で神出鬼没と噂の、とある書庫へ向かう。そこは、喫茶店と一体化している、かつてあった人々の理想や夢、御伽噺が描かれている本が並ぶ「夢幻の書庫」と呼ばれる場所だった。
代理の店主兼番人であるナルシストで喰えない印象のナルキスと名乗る男と出会う。
彼と出会って以来、スミレは夢の中で掴みどころのない女性、風と出会った。それをきっかけに、数多の不思議な体験を現実と夢の中でする事となった。
しかし葉が落ち始める頃、櫻王国では奇妙なことが起こり始めた。どうやら風と夢で体験したことが王国のスミレとはまったく関係のない所で現れているようで……?
シリーズ第一弾・前日譚!
スミレはこの奇妙な現象を解決する事はできるのか。2人の幸せな日々は続くのか。
書庫と夢の謎、そしてスミレの本当の姿について迫る。
本作は、カクヨムでも連載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 17:18:58
24344文字
会話率:50%
「なんと美しき死体か!」
ある王国には絶世の美貌を讃えられた王女がいた。しかし彼女は継母の陰謀によってその地位を追われ、逃亡の末に森深くに住む死霊術師と生ける屍に匿われる事となった。森の屋敷でそれぞれに重荷を背負う二人は交流を深めていき、
そして王国の行く末を決める戦いの当事者となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 13:39:25
154940文字
会話率:33%
魔術戦争——それは、失われゆく魔術を求めて国々が起こした戦争。
長く続いた戦いは、大陸に大きな爪痕を残した末に終わりを迎えた。
それから200年が経ち、魔術の存在が御伽噺となりつつある世界。
世間知らずの青年ワズは、博識な少女ユーアと旅を
する。
一話ごとにまとめて投稿しますので、更新は不定期となります。気長にお待ちいただければ幸いです。
またタイトルは仮の為、よりふさわしいものが見つかれば変更いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 03:09:00
254185文字
会話率:59%
とある平凡な村に住む超完璧魔法使い(自称)の『シャルロット・グラトニー』は、ある日御伽噺に登場する台座に刺さった勇者の杖を見つける。彼女が試しに杖を引っ張ってみると、なんと抜けてしまった!?
勇者が魔法使いなファンタジー世界での一人の少
女が本物の超完璧魔法使いになる為の戦闘、笑い、シリアスありの旅の物語!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 00:00:00
6571文字
会話率:67%
十九年前世界が歪んだ。
世界が歪んでからだろうか奴らが現れたのは
人並みとは思えぬ力を持ち、人間の血を糧とし生きながらえる吸血鬼。
吸血鬼以上の力で、敵にしたら命はない。数少ない神と呼ばれる実態を持っているか定かでないもの。
そして判明した
、人間吸血鬼化
混沌とした世の中、その中でも平和は保たれつつある。
罪深い物語を、正しく終わらせるための
残酷な御伽噺───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 18:00:00
2471文字
会話率:45%
「伝承」
それは、世界各地にある言わば御伽噺(おとぎばなし)
有名なものから、あまり知られていないものまで含めると、世界には数え切れないほどの伝承がある。
それらの伝承に登場するのは神
あるいは妖怪
あるいは怪物
あるいは妖精
あるいは
現象
あるいは人
中には全て迷信だと言う人もいる。だが、それは違う。伝承に書かれた彼らは実在している。
この物語は、ただの一般人だった稲村一身(いなむらいっしん)が日本を裏から支える
「日本妖魔連合(にほんようまれんごう)」の妖魔討伐部隊に入隊し、日本で暴れる妖魔を封印していく物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 20:05:35
15992文字
会話率:50%
◇◇◇ジャンルここで良いか不明です。前半シリアスに見せかけて多分笑えない系のコメディです。御伽噺パロは二次創作にいれるべきなのか◇◇◇
王女オーリフィンは鬱な気分でとある鏡に問いかけた。
その鏡は問いかければ真実を答えてくれるといういわくつ
きのものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 17:33:33
11212文字
会話率:24%
遠い遠い昔の話。遥か彼方の月明かりが美しく降り注ぐ丘の向こうで、ある青年と出会う。竜は恋をうたい、愛をあみ、そして死を知り──死を願った。
から始まる前世が絡んだお話読みたいな〜。とある子供がその竜の鱗持って生まれてから、物語が始まる。
最終更新:2024-04-08 12:14:06
7728文字
会話率:78%
かつて世界には竜が存在した。
しかし、竜はある時を境に忽然といなくなった。
時が経ち、竜という存在が御伽噺の存在となった頃、人々は竜の恩恵、竜への畏怖をもう知らない。
そして、竜は蘇った。
同時に一人の男の運命を数奇なものへ変えていった
。
いつしか、黒髪の男と竜のコンビは世界の真実を知ることになるとかならないとか……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 00:00:00
847文字
会話率:19%
両親を亡くし、祖母に引き取られたミリアムは「姫の遊び相手」として城に上がるように命ぜられる。厳格な後見人に逆らう術もなく登城した彼女は、城内に足を踏み入れるや否やのうちにトラブルに巻き込まれてしまう。神話の王国リンクウォルト。深い森と湖のこ
の国には、御伽噺のような姫君が二人居た――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 21:03:52
21385文字
会話率:39%
4人の個性的なゲーマー「カゲロウ」「ヴィア」「呪呪」「シズ」は高難易度で有名な赤と閃光のアルカディアをクリアする。そんな彼らが次に挑むのは御伽噺を舞台にしたゲーム「Tower of Fairy Tales」。赤と閃光のアルカディアと同じ制作
会社に高難易度の予感を抱きつつ4人は御伽の塔へ足を踏み入れる、、、!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 23:36:14
2997文字
会話率:31%