アンネは自分は普通の跡取り令嬢で、婚約者に尊重されないのも、両親が妹を優先することも、すべてよくあることだと思っていた。
だからこそ受け入れて、ただ俯いて日々を過ごす。これからも同じ日々が続くと信じていた。
しかし状況は急激に
変化し、アンネは何故か隣国であるオルニア帝国へと幼い子供たちとともに人質として向かうことになった。
というのも我が国ルシュトラはオルニア帝国へと悪行を働いていたらしくその損害賠償の支払いを待つ代わりに人質を要求してきたらしい。
はじめに白羽の矢が立ったのは妹だった。しかし妹は両親と婚約者に守られ、アンネは婚約を破棄されて妹の代わりに人質のリストの中に入れられた。
今後どうなるかもわからないまま混乱していたアンネだったが、自分よりもよっぽど不安そうな子供たちを見て、自然と奮い立ち、国同士の争いという大きな波に呑まれつつも、必要に駆られて変っていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 20:02:38
20615文字
会話率:35%
私は今日もまた使用人たちに迷惑をかけている婚約者のカイの部屋へと向かっていた。
到着するとカイはだらしない格好で小説を読んでいて、慌てて声をかけると嫌そうな顔をされてしまう。
しかし、こんな問答をしている場合ではない。数時間後
には舞踏会が始まるのだ。カイは病床に臥している国王陛下の代わりに開会のあいさつをしなければならない。
なんとかやる気を出してもらえるようにカイを優しく説得するがそれでも結局、舞踏会は少し遅れての開催となった。
それからも貴族たちから挨拶を受けるカイは途中トラブルを起こして、対処をしてひと息つくと、ヒソヒソと同じ年頃の若い貴族たちが噂話をしていて、私の通り名が耳に入ってくるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 21:43:02
112110文字
会話率:33%
私は今日もまた使用人たちに迷惑をかけている婚約者のカイの部屋へと向かっていた。
到着するとカイはだらしない格好で小説を読んでいて、慌てて声をかけると嫌そうな顔をされてしまう。
しかし、こんな問答をしている場合ではない。数時間後
には舞踏会が始まるのだ。カイは病床に臥している国王陛下の代わりに開会のあいさつをしなければならない。
なんとかやる気を出してもらえるようにカイを優しく説得するがそれでも結局、舞踏会は少し遅れての開催となった。
それからも貴族たちから挨拶を受けるカイは途中トラブルを起こして、対処をしてひと息つくと、ヒソヒソと同じ年頃の若い貴族たちが噂話をしていて、私の通り名が耳に入ってくるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 19:01:07
11905文字
会話率:35%
買い出しに出た先で、勇者が魔王を討伐したというニュースを聞くローリエ。号外新聞に描かれた人物画を見てときめくも、自分には縁のない人だと自嘲する。
何故ならローリエは、預けられた辺境伯の家で使用人のように扱われているからだ。
育ててもらっ
た恩を返そうと懸命に働くローリエだが、ある日突然売り飛ばされそうになる。
絶望の中、助けに現れたのはオルトキア王国の第三王子であり国で一番人望の厚い勇者、クレイユ=オルトキアで――。
「君は僕の初恋なんだ」
「お会いした記憶がありません……」
初恋の相手は瓜二つの別人では、と不安に思うローリエ。一方、クレイユはローリエとの結婚を宣言し、蕩けるほど溺愛するのだが……。
秘密を抱えた勇者と秘密を忘れた花嫁の、じれあまラブロマンス。
ꕥ‥∵‥ꕥ ‥∵‥ꕥ
*糖度120%(※当社比)を目指した西洋風ファンタジーです。が、ちょっぴり歪んでるかもしれません。
*ハッピーエンドですが、ドアマット苦手な方は3話目ラストくらいまで飛ばし読みください⚠︎
*本作はカクヨムからの転載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 13:35:02
40556文字
会話率:35%
君は僕に心を捧げてくれた。
醜い獣だった僕に。
だから僕は君にすべてをあげよう。
そう、この命のすべてをー…
これは醜い獣だった彼が一人の少女のためだけにヒトの形を得て、彼女を虐げたすべてをざまぁする物語。
そしてそこから始まる甘
々溺愛物語。
アルファポリス様で新手のリクエストをいただき書き始めたものです。
リクエストありがとうございます!
アルファポリス様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 12:10:00
84074文字
会話率:53%
ご都合主義のハッピーエンド。
ドアマット主人公…のうちに入るのかな?
色々複雑な主人公。
でも本人の割り切りが良くて達観しているので何とかなってる。
そんな彼女の日常(?)のお話。
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2024-12-26 14:40:52
4158文字
会話率:59%
ドアマットヒロインが幸せになるだけ。
ざまぁはほんのり、ほんのちょっぴり。
ご都合主義のハッピーエンド。
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2024-10-03 08:10:00
3083文字
会話率:41%
侯爵令嬢キーラ・ヴィ・シャンディスは婚約者のレグルス王から愛されず、冤罪で地下牢に投獄されてしまった。
人生をやり直す機会を得た彼女は、2回目の人生で行動を変え、かつて愛されなかった婚約者に愛される事になる。
……しかし、彼女はやり直した
人生に納得ができなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 12:00:00
184473文字
会話率:42%
伯爵令嬢ケーネは修道院入りを希望する。
その理由を彼女は、居合わせた大司教へ語る。
最終更新:2024-01-24 06:56:43
5627文字
会話率:40%
姉妹格差のある伯爵家。
その姉のケーネは、病弱な妹のために教会へ祈りを捧げに行った。
最終更新:2024-01-14 23:05:31
4538文字
会話率:33%
シヴィアは知らなかった。母の愛が向けられず、諦めた自分よりも酷い目に遭わされている従兄が居る事を。後妻である祖母ディアドラが、先妻の息子夫婦を殺め、一人生き残った子供カッツェを、虐待していたのだ。だから、シヴィアは決心した。祖母の悪事を白日
の下にし、正当なる後継者の従兄へ全てを返す事を。
※ドアマットヒーローを助けるためにスパダリ幼女が頑張るお話。救う側の物語です。※一部登場人物は大変悪辣なので、暴力表現を含みますのでご注意を※悪女VS悪女の悪女はディアドラ(祖母)VSフローレンス(妹)です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 21:00:00
91116文字
会話率:35%
ある日突然、前世で読んだつまらない小説のドアマットヒロインに生まれ変わったことに気づいた私。
銀髪青い目の超美少女(しかも裕福な子爵家令嬢)に生まれ変わったのは嬉しいけど、このままだと、母の死後に家にやってくる義母と義妹にさんざん虐げられる
悲惨な未来が待っている。
最後に結ばれる予定の隣国の王子はちょっとだけ見てみたかったけど、そのために何年も辛い思いをするのは嫌なので、できるだけ速やかに虐げられる未来を回避することにします。
短編『作戦名は「先手必勝!」虐げられるとか本当に無理なので、早めに回避します! 』の連載版です。3話以降が新しく追加したお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 14:57:54
98011文字
会話率:31%
ドアマットヒロインになる未来も、悪役令嬢になって殺される未来も、なんとか回避できた伯爵令嬢エリザベス・フォークナー。
同じく前世が日本人だったことが判明した従者のリチャードとともに、穏やかな日々を過ごしていた彼女には、どうしても気がかりなこ
とがあった。
それは、「ドアマットヒロインだったエリザベスが助けるはずの隣国の王子様が、このまま放置したらどうなっちゃうんだろう問題」だ。
これは、どうしても見過ごせなかったエリザベスと、お嬢様の願いはできるだけ叶えたい派のリチャードが、運命の日に王子様を助けに向かう物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 22:06:17
4314文字
会話率:24%
4年前、ドアマットヒロインに生まれ変わった私ことエリザベス・バートン子爵令嬢は、なんとかストーリーを変えようと頑張った結果、不幸な未来を回避できた。
12歳となった現在、祖父母であるフォークナー伯爵家に引き取られ、エリザベス・フォークナーと
なった私のもとに、従者候補のリチャード・ベルクという少年が現れた。
彼は前世で大好きだった小説「星空の下の恋人たち」の主人公だった。
だが、推しの子供時代に会えて喜んでる場合ではなかった。
作中で彼に殺される悪役令嬢は、現在の私、エリザベス・フォークナーだったのだから。
一難去ってまた一難。せっかくドアマットヒロインを回避できたと思ったのに!なんとかしなきゃ……!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 16:00:39
6875文字
会話率:21%
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛の予定です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品はアルファポリスでも公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 21:00:00
310150文字
会話率:39%
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アントニアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アントニアの不行跡や不品行をあげつらい
、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアントニアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アントニアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アントニアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で。メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品は小説家になろうのほか、アルファポリスでも公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 18:00:00
19158文字
会話率:51%
後妻と義妹に虐げられて育ったマリー伯爵令嬢は、十六歳でスキル授与を教会で行ったが、文字化けしており何のスキルを授かったのかわからなかった。役立たずと言われ、実父に年寄り辺境伯に嫁ぐように言われるのだが、マリーは実家から出られるだけで幸せだと
思い、辺境伯領に赴いたところ…。
虐げられる描写で少し暴力的な表現があります。ざまぁはありません。ドアマットヒロインが幸せになる物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 13:02:12
8736文字
会話率:33%
天真爛漫、純粋無垢なる貴族の家の子が、(本人としては)危なげなく幸せになる物語。
conspiracy~の世界線と同じですが、個別でもお読み頂けるかと思います。
カクヨム・アルファポリス同時掲載。
最終更新:2025-01-28 08:20:35
25081文字
会話率:44%
虐げられた令嬢が何度も婚姻と離縁を繰り返してしまう物語、の転生者バージョンパート2。
今回は爽快に。
カクヨム同時掲載中。
最終更新:2024-01-07 06:00:00
113905文字
会話率:46%
父が再婚した。義母と義妹はヘンリエッタを邪魔者とし冷遇する。
ヘンリエッタは自らの立場を追いやられながらも、それでもいつか家を継ぐ日が来るまでは……と耐え続けていたが、義妹はヘンリエッタの振りをして社交界でヘンリエッタの評判を著しく下げ
ていた。
しかし、そんな評判を確実に払拭し自らの潔白を証明する日がやってきた……!
恋愛としては軽めでざまぁもふんわり匂わせ程度のどこもかしこも軽い話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 06:00:00
10705文字
会話率:20%
よくあるドアマットヒロインに転生した事に気づいた転生者と、そんなヒロインからお姉さまずるいで何もかも奪おうとした妹と、安全圏でヒロインをいびろうとした後妻の話。
最終的に義妹は家を追い出され、家族は幸せになる。
最終更新:2024-08-29 06:00:00
16916文字
会話率:11%
とある小説の世界で、虐げられるまであとちょっと、というところで転生したことに気づいたヒロインの、ドアマットヒロイン脱却のためのリアルタイムアタックする話。倫理観はこの件に関しては捨てられてしまった。
最終更新:2024-07-10 06:00:00
20968文字
会話率:3%
《最低ランクの聖女ですが、どうやら特技があったみたいです》
かつて聖女をたくさん輩出した名家オーウェン伯爵家はここ百年聖女を輩出できず、社交界では『残りかす』とバカにされてきた。
オーウェン伯爵家に百年ぶりに聖力を持つ女児として生まれたティ
アナ。両親の虐待まがいの教育の成果もあってか、能力の高い聖女と期待されてきた。
しかし、15歳の聖女認定試験のとき。ティアナは敵対する家の令嬢クララに嵌められ、試験で最低成績を出してしまう。
結果《最低ランク(Eランク)》の聖女となったティアナは、試験から今の今まで神殿で雑用係のようにこき使われてきた。
どれだけ苦しくても帰る場所のないティアナは神殿に縋りつくしかない。
そう思っていたが、あるとき神殿を訪れた公爵ウィルバーンに《とある能力》を見出されて――?
「俺は欲しい。――あなたのその特殊な力が」
ウィルバーンはティアナを神殿から身請けし、公爵邸に連れて帰る。一体なにをさせるのかと思ったティアナが目の当たりにしたのは――荒れた菜園だった。
国で重要な役目を持つ無愛想公爵×最低ランク(?)の聖女
利害の一致、相互利用。
二人の関係を表す言葉は、どんどん変わっていく――……。
▼掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 20:20:47
1158文字
会話率:8%
「悪いが、キミのことは好みじゃないんだ」
そんな一言と共に、六年連れ添った婚約者イライジャに公衆の面前で婚約を破棄された侯爵令嬢シェリル。しかも、イライジャの隣には異母妹が寄り添っていた。それを見たシェリルは、一瞬で理解する。
――あぁ、
自分は捨てられたのだと。
そして、婚約を破棄された翌日。シェリルの次の嫁入りが決まった。相手は――冷酷と有名な辺境伯爵ギルバート。挙句の果てには、彼の年齢は三十三歳。十八歳のシェリルからすれば十五歳も年上の男性だった。
だが、実際に会ったギルバートは冷酷とは程遠く、ただ女性嫌いを拗らせすぎた結果独身を貫いていたということが判明する。
さらには――ギルバートの不器用な優しさなどに、シェリルは徐々に惹かれていき――……。
「え? 今更よりを戻したいって言われても、私幸せなので戻るつもりはありませんけれど?」
冷酷(他称)な辺境伯爵(33)と婚約者に捨てられた美貌の侯爵令嬢(18)のすれ違って勘違いしての年の差ラブ。
※アルファポリスにも掲載中。
※【年の差恋愛】をテーマにしたシリーズです。元々短編予定でしたが、予想外に長くなってしまいましたので長編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 20:08:17
348812文字
会話率:46%
――アデラールは誰がなんと言おうと私の婚約者。つまりは未来の夫よ。
ウィリス王国の南にある深い森、通称『魔の森』に住まう28歳の魔女フルールはひょんなことから行き倒れた豪奢な身なりの青年を拾う。
このまま死なれたら寝覚めが悪いということか
ら、フルールは彼が自身の住まうちっぽけな小屋で介抱することに。
そして、無事目覚めた彼は自分がこの辺りの領地を治めている辺境伯爵家ローエンシュタイン家の元当主だという。
どうやら彼は異母弟に婚約者と家督を奪われてしまい、命からがら逃げだしたということだった。
そんな彼――アデラールを哀れに思ったフルールは彼をしばらくの間滞在させることに。ただし、きっちりと家賃として働いてもらうことを条件として。
こうして、アデラール(捨てられた伯爵)とフルール(魔女)は奇妙な共同生活を送ることになった。
これがまさか、南の辺境を揺るがす事件につながるなんて、思いもせずに。
◇掲載先→エブリスタ、カクヨム、小説家になろう、アルファポリス【外部投稿】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 21:52:50
63024文字
会話率:40%
今、断罪劇が行われようとしている――。
アレグリア侯爵家に生まれたロズリーヌ・ジョゼット・ミオット。優秀で、家柄も良い彼女だったが、ここ数年は、自身の婚約者である第一王子エミール・イェルド・クリスティアン・オベールとの不仲が囁かれて
いた。
妃教育も大詰めに差し掛かっていたが、エミールが貴族学院を卒業するその日、事件は起きた。
ここ最近の「お気に入り」らしい男爵令嬢を伴って、エミールが突然ロズリーヌを糾弾し始めたのだ。
ロズリーヌは複雑な心境で、けれども強くあらんと、そんな二人に対峙する――。
n番煎じから始まる、やっぱりn番煎じかもしれないし、そうでないかもしれない物語。
※ざまぁ要素あり。
※一部ド・シリアスなので苦手な人は要注意。
※一部、人の死に関する表現が含まれています。
※なんかいろいろ可哀想。
※週に一回~更新予定(不定期)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 09:32:11
62998文字
会話率:38%
裏切った婚約者を捨て、自身を貶めた子爵令嬢を追いやり、現実を突きつけてきた公爵令息に愛を囁き――そして、拒絶した。
自らの手で家族に引導を渡した彼女は、いまやただのアリシア・ウォーグレンである。
もう何もない。
彼女の手には、何も。
※シリアス注意。
※前作「窓明かりの向こう側」の続編ですが、「これ(前作)で終わりでいい!」という方はスルーしてくださいませ。
※更新遅めになる予定。
※ヒロインは相変わらず情緒不安定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 08:00:00
1761文字
会話率:24%
ブリアナ・ゴドフロワ。
かつて貴族令嬢だった彼女は、今は平民として、貧しいながらも穏やかな日々を過ごしていた。
――幼い娘と二人きりで。
そんなある日、娘の父親がブリアナを訪ねてきて……?
※注:シリアス
※元サヤもの(ヒーローはクズと
いうわけではありません)
※ハッピーエンド
※ざまぁ/ざまあ判定の感覚は個人による
※中編(予定)
※2月中完結予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 21:00:00
108086文字
会話率:36%
ドアマットヒロインだと気づいた令嬢の話。
最終更新:2025-01-23 23:25:34
3854文字
会話率:68%
国王の愛人の娘であるヒロインは、母親の死後、王宮内で放置されていた。
食事は一日に一回、カビたパンや腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。
しかしヒロインはそれでもなんとか暮らしていた。
ヒロインの母親は妖精の村の出身で
、彼女には妖精がついていたのだ。
その妖精はヒロインに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。
ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたヒロインは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※カクヨムとアルファポリスにも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-22 18:12:26
133422文字
会話率:24%
婚約者と妹が私に冤罪をかけて殺す計画を立てていた。信頼していた二人に裏切られ絶望した私を助けてくれたのは無愛想な第二王子だった。
祖母は両親に厳しく、祖母と両親の間には深い溝があった。私はその祖母に似た容姿で生まれてしまった為に、両親から
疎まれていた。両親の愛は母似の美しい妹にだけ注がれた。
だけどそんな私にも希望はあった。それは優しい婚約者のデレック様と、姉思いの妹のエマ。両親に疎まれていても二人がいれば乗り越えて行けると思っていた。なのに……まさか二人が私に冤罪をかけ殺そうとしていたなんて……。
絶望した私を励ましてくれたのは、つっけんどんな第二王子で……。
「婚約者が妹と浮気していました、二人は私に冤罪をかけ殺したいようです」を大幅に改稿し、ハッピーエンドにしました。
過去作と合わせて読んで頂けると幸いです。
「Copyright(C)2024-まほりろ」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿予定。小説家になろう先行投稿です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 18:11:53
16625文字
会話率:29%
「お前は俺の初恋の人ではない! お前を愛するつもりはない!」初夜に夫にそう言われました。
十年前、夫は命を救ってくれた少女に恋をしたそうです。
実はその時、夫の命を救ったのは私なのですが、彼は自分の命を救ったのは妹だと勘違いしているようです
。
一年間、夫と関係を持たなければ白い結婚が成立するようですし、そんなに私が嫌いなら別れてあげます。
夫と離婚した直後、幼馴染の妖精王に求婚されて……。
私は妖精王の手を取り、妖精の国に行くことにしました。
あら? でも妖精王の愛し子である私がいなくなってこの国は大丈夫なんでしょうか?
「Copyright(C)2024-まほりろ」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿予定。小説家になろう先行投稿です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 17:21:51
13909文字
会話率:25%
サルミン辺境伯家は貧乏だった。
そんな辺境伯家に生を受けたエリツィナの家族は、エリツィナが規格外の魔力保有者だったにも関わらず、王都の魔法学院に入学させる費用を惜しんで、六歳でどの子も受けなければならない魔力測定の数値を過少申告していた。
それから十年。辺境伯家の領地を災害級の魔獣が襲い、お抱えの騎士では手に負えないのではと、王宮所属の魔法師団に、当主には内密のまま討伐の依頼が提出された。
依頼を受けてやって来たのは、次期師団長が確実視されていた若き魔術師レシェート・グルーシェン。
「現在進行形で〝結界〟を張ってなお平然とこの場に現れたその娘は何だ! 何故、魔法学院に入学していない⁉︎」
国内でも指折りの魔力保持者であるレシェートは、ひと目見てエリツィナが持つ魔力に気が付いたのだ。
「手順も作法もすっ飛ばして本音を言うならば――これほどの魔術を展開出来る君にひとめ惚れした。結婚してくれ」
「はい⁉︎」
サルミン辺境伯家の執務室に、これ以上はないと言ってもいいほどの驚きの声が響き渡った――
※カクヨムと並行連載中※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-22 18:00:00
59838文字
会話率:39%
人違いで何も持たされずに国外追放されました。どうしようと思ったら隣国の王子達と出会い、一緒に来ないかと誘われたので、このまま隣国で暮らそうと思います。平民出身だからと虐げられた所になんて、帰りたくありません!!
最終更新:2025-01-19 16:28:34
7143文字
会話率:24%
「かびたパンと腐った食事を用意しろ」と命じられた料理人の戸惑いと、思わぬところから伸びる助けの手。
ドアマットヒロインに時々ある「食事はかびたパンに腐ったものばかりで」という設定に「硬いパンに薄いスープならわかるけど、腐った食事って用意す
るのって大変じゃね?」と思って書きました。
「わざわざいたんだ食事を用意する理由」を突き詰めた結果、理屈っぽいストーリーになったかも。
ざまぁは下準備まで。ヒロインが頑丈でドアマット感薄いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 22:38:33
24212文字
会話率:33%
なんでこんなことになったのだろう、とマリエルはこっそりと溜息を吐く。
自分はただ、平穏な暮らしをしたいだけなのに。
生まれ変わった先で、波乱万丈の物語のような人生を送りたくはないのだ。
とある乙女ゲームにでてこなかったドアマット令嬢が
、転生した記憶に気づいてその運命から逃れる話。ゲーム本編はそこそこ元ネタ通り進行するが、先行きは不明。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 02:40:00
27875文字
会話率:33%
母ひとり子ひとりでひっそり王都で暮らしていたソランジュ。過労で倒れた母がそのまま亡くなったのは十歳の時。母の死を嘆くあまり前世を思い出し、更に自分がこれから実父に引き取られ、義母より迫害されてドアマットヒロインになるのだと気付く。最終的に素
敵なヒーローに助けられての溺愛エンドになるとはいえ、成長期なのにろくな食事も与えられない日々が待っている。そんなのは嫌だ。私はお腹いっぱいご飯が食べたいし、できればお肉をたっぷり食べたいのだ! 原作では母との思い出のある王都を離れたくないと断った叔父の誘いにのって、お肉を求めてソランジュは田舎の牧場での生活をはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 21:39:18
13926文字
会話率:45%
雑巾水を掛けられたことで前世の記憶を取り戻した侯爵家の令嬢。母の死後に連れ込まれた父の愛人とその娘による虐待のはじまり。「これってドアマットヒロインのよう」と覚醒した令嬢は、怒りと次期当主の誇りに突き動かされるまま力と言葉をぶつけて制圧して
いく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-30 21:31:31
6196文字
会話率:41%
愛人の妹エリスが来てからリズベットの生活は変わってしまった。父はリズベット達を冷遇し、嫉妬に狂った母は彼女を愛人に対抗する道具として見るようになったのだ。
愛して欲しいのに愛を知らない少女。
これはすべてを妹に奪われ、利用されたリズベットが
新たな幸せを見つける話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 13:25:20
7626文字
会話率:28%