雪の国を統治する雪代家の次女・桜来は、姉妹の中でただ一人、霊力を持たない。家族から「無能」と見なされてきた彼女は、薬草の知識で人々を治療し、役に立つことで自分の居場所を得ようとしていた。
ある日、国を守る結界の弱まりを食い止めるため、雪代
家の娘を白狼神ハクへ生贄として捧げることが決まる。後継者である姉と、強い霊力を持つ妹の代わりに選ばれたのは、「失っても困らない娘」とされた桜来だった。
死を覚悟して白狼の神殿を訪れた桜来。だが、人間を襲う邪神と恐れられてきたハクは、彼女を食らうどころか冷たく拒絶する。
「人間が差し出した生贄などいらない」
やがて桜来は、ハクが災いの元凶ではない可能性と、雪の国に隠された真実に気づき始める。
傷ついたあやかしを救ったことをきっかけに、桜来は人間を信じないハクと共に、穢れた五つの神域を巡ることに。
家族に捨てられた娘と、人間に裏切られた守護神。
互いを拒み、警戒していた二人の距離は、共に危機を乗り越えるたび、少しずつ変わっていく。
これは、「役に立たなければ愛されない」と信じてきた女性が、生贄ではなく、白狼神のただ一人の花嫁として愛されるまでの物語。
【多言語展開のお知らせ】
本作は日本語版をマスター原稿とし、英語版・中国語(簡体字)版・韓国語版を制作しています。海外の読者にも届けるため、各言語版を海外の小説投稿サイトで順次公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 20:00:00
29317文字
会話率:51%
王女として生まれながらも、魔法(スキル)の才に恵まれず、家族からも無能と蔑まれてきたレミリア。
そんな彼女に押しつけられたのは、敵対する魔界の魔王との政略結婚だった。
ほとんど生贄としてに魔界にやってきたレミリア。
しかし、彼女を待
っていたのは、恐ろしい怪物ではなくーー黒髪に緋色の瞳をした美しい青年だった。
しかも、役立たずだと思っていた彼女の無能スキルは、魔族の弱点である陽光を防ぐという
魔界の常識を覆すチート技であることがわかり……!
人間の国では誰にも認められなかった主人公が、魔王の花嫁となって溺愛されながら
ーー魔界で自らの居場所と価値を見出していく異世界恋愛です。
※短編版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-14 17:38:05
19377文字
会話率:38%
我が国では、古来より異形が存在した。それは、妖魔と呼ばれ、妖魔を人知れず封印し、滅することを生業としているのが、異能者の家系に生まれた者の使命であった——。
しかし、そんな家系に生まれた柚子葉は、異能を持たずして生まれた無能だった。
無能故に家族から虐げられて育った柚子葉だが、結婚して優れた異能者を産めば、その処遇も変わると信じていた。
それなのに、結婚した恩田蒼真には、無能故に蔵に追いやられ、幽閉された。異母妹や義母、しまいには使用人からも嘲笑われ、冷遇された。
蒼真に指一本触れられることなく三年の月日が経ったある日、柚子葉は自らの命を経とうと蔵に火を放った——。
※冷遇妻が、実は夫に溺愛されていたおはなしです。
特殊な異能を持つ冷遇妻のシンデレラストーリー、どうぞお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-11 22:30:26
29298文字
会話率:59%
毒見役を解雇した王宮では、今日も誰も食事ができない。
伯爵令嬢リーゼロッテは王太子ユリウスの婚約者――という名の毒見役だった。殿下が寵愛する男爵令嬢ミレーユの茶会に侍り、五年間で三十二回、盛られた毒をこの身で受け止めてきた。その毒で荒れた
肌を「王太子妃に相応しくない無能」と嗤い、殿下は宴の席で婚約破棄を言い渡す。
「謹んで、お受けいたします」
――ただし、最後のご奉公だけは果たしてから。
「殿下。その祝杯、毒が入っております」
彼女が去った王宮では、検毒官が全員辞職した。三重検査で冷めた皿が並び、王太子は水しか飲めない。壁を失った食卓で、五年間ただの一度も表沙汰にならなかった毒の手口が、はじめて「事件」として記録されはじめる。
一方の彼女は、北の「冷血大公」に舌ごと娶られていた。
「君の舌は君のために使え。俺の食卓に、毒見の席はない」
生まれて初めて、毒のない食事を口にした夜のことを、彼女は一生忘れない。
全4話完結。不在ざまぁ×溺愛。彼女は何もしない。いなくなっただけ。
※「カクヨム」「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-27 18:00:00
20381文字
会話率:32%
【コミカライズ予定】
義両親である伯母夫婦から使用人扱いで虐げられている、名ばかり男爵令嬢のローラ。
偶然、ダンフォード侯爵の縁者を助けた縁で住み込みメイドとして侯爵家に採用され、意に染まない結婚と義両親から逃れることに成功する。
人嫌いの
若き侯爵シリル、つかみ所のない執事フレディ、そしてローラのたった三人(+たまに動物)で広い屋敷に暮らすのは、なかなか悪くないけれど――ローラは知らなかった。シリルが魔女に呪われていただなんて。
呪いをかけられたヒーローと虐げられヒロインが出会って、ごはんを食べたり恋をしたり、呪いを解いたりするお話です(残酷描写タグは念のため)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-26 21:00:00
182497文字
会話率:41%
「あなた、来学期から男になりなさい」
侯爵令嬢の思いつきで髪を切られ、“美しい男装侍従リュシエル”を演じることになった伯爵令嬢カエラ。
十九歳になったら奉公を辞め、海の向こうの国へ行く。
その日だけを目指して耐えていた彼女は、学術院の
図書室で一人の青年と出会う。
古い写本をめぐって喧嘩するように議論し、
間違えれば互いに認め、
身分も立場も忘れて笑い合える相手。
ただの留学生“アル”だと思っていた彼の正体は、隣国の第二王子だった。
そして王子はまだ知らない。
自分が毎日会いたくて仕方なくなっている男装侍従が、本当は女性だということを。
他人に書かれた台本を演じ続けた少女と、
その台本の外にいる彼女を好きになった王子。
これは、偽物の名前から始まった二人が、
本当の名前で同じ未来を選ぶまでの物語。
強制男装/虐げられ侍女/身分を隠した王子/勘違い両片想い/溺愛/ざまぁ/お仕事要素あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-19 21:10:00
31451文字
会話率:39%
李花は柳王朝の第一族公主でありながら、妾腹という出自から虐げられていた。ある日、真冬の池に落ちたことで、李花は百年後の世界に飛ばされてしまう。そこはかつての王朝が滅び、獣人族が治める世だった。
「三月以内に、俺の子を宿せ」
狼族の皇帝・
宵月は、淡い髪を持つ李花を伝説の乙女『桃娘』とみなし、婚姻を迫る。必要とされることに存在意義を見出した李花は、その要求を受け入れる。
契約上の関係であったが、やがて李花は宵月が抱える秘密を知る。それは、「愛する者を死に至らしめる」という呪いで──
心から愛しい者を愛することができない。苦悩と孤独にさいなまれる宵月へ、李花は手を差し伸べる。
呪われた狼帝と、時をこえた姫。契約から始まる宿命の恋の物語が、今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-02 08:20:07
33094文字
会話率:40%
李花は柳王朝の第一族公主でありながら、妾腹という出自から虐げられていた。ある日、真冬の池に落ちたことで、李花は百年後の世界に飛ばされてしまう。そこはかつての王朝が滅び、獣人族が治める世だった。
「三月以内に、俺の子を宿せ」
狼族の皇帝・
宵月は、淡い髪を持つ李花を伝説の乙女『桃娘』とみなし、婚姻を迫る。必要とされることに存在意義を見出した李花は、その要求を受け入れる。
契約上の関係であったが、やがて李花は宵月が抱える秘密を知る。それは、「愛する者を死に至らしめる」という呪いで──
心から愛しい者を愛することができない。苦悩と孤独にさいなまれる宵月へ、李花は手を差し伸べる。
呪われた狼帝と、時をこえた姫。契約から始まる宿命の恋の物語が、今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-01 12:20:29
33094文字
会話率:40%
「お前さえ……生まれてこなければ……!!」
『華の加護』が尊ばれる国で、加護を持たない『無華』の少女すみれ。
五条宮家の嫡男である暁臣の婚約者として、新たな一歩を踏み出す。
けれど待っていたのは、作法、教養、社交、宮中行事――殿下の妃に相応
しい存在になるための厳しいお妃教育だった。
不器用ながらも前を向こうとするすみれの前に現れたのは、幼い頃から暁臣を知る、美しく完璧な宮家の姫君。
眩しいほど完成された彼女の姿は、すみれの胸に「自分は本当に暁臣の隣にいていいのか」という不安を刻み込んでいく。
それでも、暁臣の手の熱を知ってしまったすみれは、ただ守られるだけではいられないと気づきはじめる。
こちらは「無華の花嫁〜蔵に囚われた少女は、黒薔薇の殿下に溺愛される〜」の続編になります。
https://ncode.syosetu.com/n0292lt/
※書籍版『無華の花嫁』とは一部内容が異なります。Web版としてお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-31 22:20:00
112136文字
会話率:22%
刀を振るう、その背を初めて目に焼き付けた時。
なんて美しい舞なのだろうと、息をすることさえ忘れて見惚れていた。
鬼に襲われた夜、諏訪梓は家族に置き去りにされた。
死を覚悟した彼女を救ったのは、鬼の力を宿す最強の鬼狩り朔夜。
致命傷を負い鬼
に堕ちかける彼を救うため、梓は自ら血を捧げ『番』となる。
血を分けるたび、冷徹だった男の独占欲と不器用な愛がほどけていく。
だが梓の血筋と結界の力は、鬼狩りの宿命そのものを揺るがす秘密へつながっていた——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-22 07:20:00
108209文字
会話率:28%
『華の加護』がすべてを決める国で、ただ一人『無華』として生まれた少女すみれ。
虐げられ、存在を消されて生きてきた彼女は、ある日、皇族に連なる男の邸で目を覚ます。
恐怖と諦念の中で触れる、これまで知らなかった静かな優しさ。
これは、価値を持た
ないとされた少女が、自身の居場所と運命に向き合っていく物語。
表紙イラストは、やすお (Xアカウント:@KanKnive)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎無華の花嫁 / 木風 やすお折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-06 07:02:22
100409文字
会話率:19%
十五年前、神殿が運営する孤児院の前に、大量の金貨とともに捨てられた赤子がいた。
——黒きを虐げし者には、黒き罰が与えられるだろう。
負の象徴とも言われている“黒”を纏い、生みの親に捨てられたアイラは、孤立しながらも「強さ」を求め、己を律
する。
「自分たちでやったことの後始末は、自分たちでしないと」
それは“黒き罰”なのか。
「やっぱりお前は強いな」
それとも、アイラの強さなのか。
「いって、きます」
アイラは迎えに来た少年・オルと共に故郷を離れる。
その顔に、感情を取り戻して。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-27 16:45:41
10716文字
会話率:52%
15歳の中学生だった「わたし」は、Web小説『王国いっぱいの花畑を君の歌で咲かせて』通称『キミウタ』にハマっていた。虐げられヒロインが幸せを掴み取る(予定で連載中の)王道ストーリーだけれど、どこか親しみのある文章に惹かれていたのかもしれない
。
それもそのはず。母親が急逝して初めて知ったのは、なんとその書き手が母親だったと云うこと!
――だけじゃなく、父親の証言によると『キミウタ』は『母親の夢小説』だったらしい
衝撃の事実から数十年。気付けば、わたしはその世界に転生していた。
しかも悪役『欲しがり義妹』として!
キミウタと言えば、わたしの他『無関心父』『意地悪義母』の登場する『ざまぁ』もの。
悪役家族に虐げられ、周囲から無能と蔑まれるヒロインが、婚約者を義妹に奪われるも、彼女の真価に気付いた王子様の庇護と溺愛を得て、ハッピーエンドを迎えるはずの物語なのだ。
母親の書き遺した夢小説。大切な物語ではあるけれど、悪役として破滅はしたくない!
けど、母親が自己投影していた(?)ヒロインの幸せを奪うのも嫌!
そんなわけで、わがまま義妹ルチルとなったわたしは、持ち前のイヤイヤいっぱいな我儘属性を発揮して、二人の幸せを実現すべく計画し始める!
目指すのは平穏無事な生活。けれど、小説には無かったまさかのラブロマンスに見舞われて、予想外に賑やかな人生を歩み始めてしまっているような?
物語とは別の道を歩み始めたルチルは、やがて前世の父母の気配を感じる人間に出会い――
ルチルは幸せを掴み取れるのか⁉ そして、今世での家族の再会は成るのか⁉
家族の想いを繋ぐ物語。
※カクヨムコンテスト11参加作です。興味を持っていただけましたら、ブックマーク、星評価で応援していただけると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-15 12:30:00
151833文字
会話率:37%
治療院で働くリゼットは、義妹の「聖女の奇跡」の中身を担わされながら、化粧もせず夜勤に生きる看護師。
義妹にも、親にも虐められる毎日。
唯一の安らぎは、夜の医務室に通ってくる名無しの騎士様と交わす静かな会話だった。
ある日、義妹の投薬ミスの罪
を着せられ、裁判で禁固十年を宣告されたその瞬間——法廷の扉が開く。入ってきたのは、あの夜勤の騎士様で……どうやら世界最強の騎士団長様だったようだ。
ところで騎士団長様。あなた、世界最強なのにどうして私が夜勤の時にばかり怪我をするんですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-06 19:06:24
10421文字
会話率:47%
異母妹たちに虐げられながら育った雛は忌み鬼鳴砂の花嫁に選ばれた。忌み鬼と呼ばれながらも優しく手を差し伸べてくれた鳴砂に心引かれる雛。しかし忌み鬼の花嫁にまず必要なことは何と山登り!?雛は鳴砂の花嫁になるために山を登って登って登る。その先で雛
を待っていた世界とは。
【注意事項】
本作品の登山装備、登山方法については明治~大正を参考にしております。
本作はファンタジーですので実際の登山の知識は学べません。
転載先:ノベマ(5章まで)、エブリスタ、カクヨム折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-06-30 00:00:00
135081文字
会話率:65%
大正の帝都。
文明開化の光が街を照らす一方で、妖の血を濃く継ぐ者たち――先祖返りは、華族、財閥、寺社、警察、新聞社の裏で権力を握っていた。
先祖返り会で最も権力を持つのは、酒呑童子の先祖返りを率いる篝火家。
百鬼、いや千鬼を従わせるほどの
力を持つ百鬼夜行の頭が、裏社会の頂点に君臨している。
次席に座るのは、本来なら山本五郎左衛門の先祖返りが生まれるべき家紋を持つ名家、鵺喰家。
三番目に、玉藻前の先祖返りを継ぐ蘆野火家が続く。
鵺喰家に生まれた十九歳の娘、鵺喰深雪乃は、妾腹でありながら妖の特徴を持たない「人間臭い娘」として虐げられてきた。
親族だけではない。
使用人たちからも水を浴びせられ、食事を抜かれ、蔵や物置に閉じ込められ、母の遺品を隠され、「死なないなら平気でしょう」と笑われてきた。
深雪乃は、傷つけられても死なない。
だが痛みは消えない。
その身体の理由を、彼女自身も知らない。
父の死をきっかけに相続争いが起き、深雪乃は屋敷を追い出される。
雨の帝都で妖に襲われた彼女を拾ったのは、酒呑童子の先祖返りにして百鬼夜行の頭、篝火赫臣。
金髪、蒼い瞳、耳に二十を超えるピアス、舌ピアス、無数の装身具。
煙管をふかし、和服の片袖を抜いた危険な色男。
一見チャラく、誰にでも軽く笑うように見えるが、深雪乃を見た瞬間に一目惚れする。
赫臣は序盤から深雪乃を強く愛する。
抱き上げる。
手を繋ぐ。
髪を撫でる。
深く長いキスをする。
何度も「可愛い」「大好きだ」「愛してる」「お前しかいない」と囁く。
深雪乃は毒舌で返す。
けれど拒まない。
そんな二人が鵺喰家へ戻った時、屋敷では相続を巡る連続殺人が始まる。
密室。
母の遺品。
偽装された妖気。
先祖返りの血筋。
そして、深雪乃の不死身に隠された秘密。
愛と疑惑が絡み合う大正あやかし恋愛ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-06-28 18:05:46
490581文字
会話率:35%
ブラック企業で社畜生活を送っていた私の唯一の癒やしは、異世界恋愛小説を読むこと。
けれど今日読んだ話は大外れ。虐げられ続けた聖女ヒロインが、最後に俺様王子と結ばれる結末なんてありえない! 怒りに任せて感想欄に文句をぶちまけると、なんと
作者から「なら自分で書け」と返信が――。クラクションの音とともに意識が途絶え、次に目覚めた私は、その『ドアマット聖女』エレン本人に憑依していた!
聖女として搾取され、王子の迷惑な溺愛に振り回される人生なんて絶対にお断り。光魔法をひた隠し、王都も大聖堂も回避して、目指すは領地で平穏&健全なスローライフ!……のはずが、兄が婚約破棄に遭い、子爵領は大ピンチ。さらには国同士の争いにまで巻き込まれていき!?
虐げられるだけのヒロインはもう終わり。知識と行動力で運命を書き換える、痛快・逆転異世界ファンタジー!
☆この作品はアルファポリス、カクヨムで同時掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-06-13 13:10:00
10770文字
会話率:59%
竜族の王子フェリクスの成人の儀で、侯爵令嬢クロエに現れたのは運命の番紋。けれど彼が放ったのは「お前が番だなんて最悪だ」という残酷な言葉だった。
異母妹ばかりを愛する王子、家族に疎まれる日々に耐えきれなくなったクロエは、半地下に住む魔女
へ願う。「この愛を消してください」と。
恋も嫉妬も失い、辺境で静かに生き直そうとした彼女のもとに、三年後、王宮から使者が現れる。異母妹の魅了が暴かれ、王子は今さら真実の愛を誓うが、クロエの心にはもう何も響かない。愛されなかった令嬢と、愛を取り戻したい竜王子。番たちの行く末は――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-29 19:10:00
10436文字
会話率:60%
古の鬼の血を継ぐ〈鬼族〉が統べる稜穂帝国。
没落商家の娘、藤澤百花は、借金の形に競売へかけられ、鬼族の名門、暁陽家の幼き当主、新樹に金貨百万枚で買われた。
年下とは思えぬ威厳を持つ新樹が百花に求めたのは、彼が手放さないうさぎのぬいぐるみの修
繕。
しかしそのぬいぐるみには、秘密が隠されていて――。
ツンデレ年下当主と没落商家の娘、身分も年齢も超えた二人が紡ぐ、じれきゅん和風ラブファンタジー。
※短編版「鬼のつがい~競売に堕ちた没落令嬢は年下の俺様当主に甘く囚われる」の長編版です。
※他サイトにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-06-08 07:10:00
94455文字
会話率:42%
近代化が進む中、竜華族が竜結界を築き魑魅魍魎から守る世界。
五芒星の中心に朝廷を据え、木竜、火竜、土竜、金竜、黒竜という五柱が結界を維持し続けている。
これらの竜を世話する役割を担う一族が竜華族である。
赤沼泉美は、異能を持たない竜華族であ
るため、赤沼伯爵家で虐げられ、女中以下の生活を送っていた。
新月の夜、異能の暴走で苦しむ姉、百合を助けるため、母、雅代の命令で月光草を求めて竜尾山に入ったが、魔魅に襲われ絶体絶命。しかし、火宮公爵子息の臣哉に救われた。
そんな泉美が気になる臣哉は、彼女の出自について調べ始めるのだが――。
※他サイトにも投稿。
某サイトの短編コン用。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 21:49:50
29978文字
会話率:40%
彼女には、自分のものが、何ひとつなかった。
魔力も、名前も、これからの一生も。
すべて、この国に捧げるためのものだった。
真夜中の祭壇は、いつも氷の匂いがした。
甘いものの味さえ、彼女は知らずに育った。
そんな夜を、もう何年も繰り返してきた
。
祈りの光は、いつも決まった高さで濁る。
その濁りに気づいているのは、彼女だけ。
神聖なものだと、誰もが信じて疑わない。
ある夜、異国から来た男が、その光を見上げた。
そして、誰にともなく、低く呟いた。
これは祈りなどではない、と。
その一言が、彼女の胸に、棘のように刺さる。
わたしが捧げてきたものは、何だったのか。
尊い務めだと、ずっと教えられてきたのに。
男は、彼女を供物としては見なかった。
削られるための器としてでもない。
ただ一人の、対等な相手として向き合った。
生まれて初めて、彼女は思ってしまう。
わたしにも、欲しいものがあるのかもしれない。
わたしの一生は、わたしのものなのかもしれない。
奪われてばかりだった少女が、初めて、自分の意思で動きだす。
その先で、彼女が何を選ぶのか。
それを決めるのは、もう、彼女自身だけだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-06-02 18:06:05
35021文字
会話率:26%
母の死後、父の不倫相手だった継母と義妹のマゼリンに虐げられ続けてきた私。そんな中、ずっと憧れていたこの国の王太子様の婚約者に私が選ばれた。
嬉しいっ! 憧れていた人がこれから私のことを愛してくれるだなんて!
突然降って湧いてき
た幸運に、私は感謝した。
人生ってつらいと思ってたけど、頑張って生きていたらいいことがあるのね……!
ところが。
「申し訳ない。マリー・カストリアーナ嬢。せっかく君が婚約者に選ばれたというのに……。実は僕にはどうしようもなく心惹かれる女性がいる。君の、義妹のマゼリン嬢だ」
「そんな……」
なんと、王太子様は義妹のことが好きらしい。
この前私との顔合わせの時に、義妹とも初めて会ったばかりだというのに一体何故……?
悲しみに顔を歪ませる私を、義妹は「あんたなんか、誰も愛するわけないでしょ!」と馬鹿にする。
……だが、私は絶望することにはならなかった。
何故なら、王太子様の理性がとても強かったからだ。
義妹に恋をした彼は「とんでもないこと」を言い出した。
「……申し訳ない、マゼリン嬢。君が目に入ってしまうと、どうしても気になってしまう。だが、それでは婚約者として尽くしてくれているマリー嬢に申し訳が立たない。僕としても、苦渋の判断なんだが、──してもらえないだろうか?」
え?! 王太子様っ! それ、本気で言ってます?
これは、理性が強すぎる王太子が魅了魔法にかかったことで、いつの間にか国に平和が訪れた話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-22 13:07:24
4041文字
会話率:22%
帝都の片隅にある士族の屋敷、そこの粗末な離れで、紅子はひとりきりで暮らしていた。赤い左目ゆえに家族に疎まれていた彼女は、家を出て新たな生き方を探すため、日々帝都をさまよい歩くようになった。
ある日、紅子は金色の目を持つ華族の青年、晴臣と
出会う。「やっと、お会いできた」涙ながらにそう告げる彼の姿に、彼女は前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、晴臣を従え、あやかしと戦っていた。晴臣は何度も転生しながら、ただひたすらに彼女を探していたのだった。紅子の現状を知った晴臣は、彼女を守り、幸せにしたいと言って自分の屋敷に連れ帰る。
以前とはまるで違う、何もかもが目新しい暮らしを楽しみつつも、紅子の胸にはとまどいも生まれていた。前世の自分は、何かやり残したことがあるのではないか、そんな思いがこみ上げてくるようになっていたのだ。
彼女はその思いに突き動かされるようにして、前世の記憶の手がかりを探し始めた。しかしそれをきっかけとして、ふたりの関係はぎこちないものになってしまう。
前世のことなど忘れて幸せになってほしいと望む晴臣、前世の心残りを片付けなければ幸せになれないと思う紅子。
そうしてすれ違うふたりに、前世の因縁は容赦なく忍び寄っていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-16 12:09:39
116954文字
会話率:41%
侯爵令嬢ミラは、気弱で大人しい伯爵令息エリオットと婚約する。
政略結婚だし、相手の方が爵位が上だから丁寧に接していたら、相手がなんだか調子に乗ってきた?
挙げ句に浮気三昧でミラの評判を落として回っている!
昔から付き合いのあった第二王子がな
ぜかそれを聞いてイライラしていて……?
こんな婚約、破棄させていただきます!
……っていうのは自分で言いますから、第二王子は落ち着いてください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-12 20:00:00
87864文字
会話率:54%
12歳で老聖女から「運命の番と結ばれる」と予言を受けたミリア。
しかし、待てど暮らせど相手は現れず、気がつけば24歳になっていた。
「お義姉さま、待ち人が来ないなんて可哀想。私はお金持ちの子爵様と結婚しますのに」
義妹のカテリーナにはマ
ウントを取られ、実家では「行き遅れの居残り」と冷遇される日々。頼みの綱だった「王家の竜の番」になる可能性も消え去り、ついに悪評まみれのオジサン男爵との縁談を押し付けられそうになってしまう。
ついに初恋を諦めかけた、その時――。
窓から突然現れたのはあの方だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-09 18:20:00
9035文字
会話率:31%