「死んだお母様のように立派な淑女になりたい」
そう願っていたフォルティーナ・シモン侯爵令嬢。しかし生まれ持っていた才能は淑女らしさから程遠い【重騎士】だった。
自分のせいだと泣く父を前に、家族を愛するフォルティーナは重騎士と淑女の両立を
目指すようになる。
才能に努力を重ね、気が付けば王国屈指の武人に育ったフォルティーナ。淑女としても一流だが、長らく縁談話から遠ざかっていた。
しかし17歳を迎えたある日、ついに婚約が決まる。
相手は王国の王太子殿下。早速会いに行くフォルティーナだが、王子は開口一番こう告げる。
「婚約破棄だ。武装した女など愛せるものか」
だがその直後、王子を狙う不審な影が王宮に迫り――。
型破りな侯爵令嬢フォルティーナの冒険が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 01:10:00
94172文字
会話率:53%
借りたのは金か、それとも未来か──?
二ヶ月前、メルクリア王国の南部で突如として発生した“昆虫モンスターの異常繁殖”。
迫り来る災厄を食い止めるため、王国は討伐隊を編成し南部に防衛線を築くが、敵は日々増殖し続け、王国の戦力は消耗の一途をた
どる。
追い詰められたメルクリアは周辺国に援軍を要請するも、宗主国ミグルスとの交渉が決裂。援軍も資金も得られず、国庫は底をつく。もはや滅亡は時間の問題だった。
絶望が王国を覆う中、第一王女シャルロットは最後の手段として、世界中の金融商会からの融資を提案する。しかし、リスクの高すぎる融資に応じる者は誰一人いなかった。
──ただ一人、謎の新興金融商『アヴァロニア金融』のアダムを除いては。
しかし彼が提示した融資の条件は、常識を覆すものだった。
「融資額、金貨三千枚。その担保として、メルクリア王国第一王女、シャルロット・アイネ・メルクリア王女殿下の身柄を預からせていただきたい」
この一言をきっかけに、王国の命運と王女の人生は、交錯する陰謀と契約の渦へと巻き込まれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:00:00
93013文字
会話率:30%
月を眺めるのが好きな伯爵令嬢のディアーナは、占いが盛んの異世界から転生してきた元インチキ占い師。
満月の夜の舞踏会で、ディアーナは王太子と公爵令嬢の婚約破棄現場に遭遇してしまう。
でも違和感を覚えたディアーナが得意の占いで視てみると、そこに
は意外な真実が隠されていて・・・?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 23:50:00
106494文字
会話率:39%
聖女召喚に巻込まれ、自分は英国人とのハーフだから、黒髪・黒目ではないので
王城を追放される? と思った。
しかし、この国の王女(金髪・菫色の目)に似てるから身代わりって?!
追放を逃れるため、淑女教育をビシビシと叩き込まれ、生き残りに必死
になる。
ところが、王女専属の侍女達の磨き上げと詰込み教育の成果で、
王女は無事に毒から回復したと思われ、(再び)臣下達に慕われてしまう。
え、私でいいの?
この王女、現王妃(国の乗っ取りを企んでいる)に、
毒を盛られたが、驚異的回復で、本国から任務失敗と勘違いされる。
現王妃牽制のため、身代わり→特別任務(式典に出て本物とみなされよ)
というムチャ振りを受ける。期間は1週間! 更に必死に頑張る。
ところが、更に臣民に慕われる。私、こんな経験なかった...。
王女専属侍女達・監視人、詰込み教育で、逃亡の準備も出来ない。
頼みの綱は、ある風景をキッカケに、懐かしい記憶が少しづつ湧きでたこと。
別の異世界にいた、その知識で日本へ戻れない理由を理解...。
この能力で、やっと情報集めを開始。更に、専属侍女長が格別な報酬を受ける
ようしてくれた。周りの人達の好意も感じ、役に埋没してゆくが...。
逃亡資金も稼ぎながら、式典も無事に努め始めるが...。
王弟・王太子殿下は聖女披露に、逆転劇を目指し一国を掌握する狙いが...。
事件発生で、私に幸運(悪運?)転がって...。
王女の実情を知る一部の者は、本当の王女は...。
式典を無事進めて行くにつれ、薄々、王女を傀儡政権の道具と企む勢力も...。
そして、この国の動乱が始まり、これに巻込まれ王弟直轄領に幽閉?...。
北隣の大国の王子(王女の婚約者)も動き出し...。え、私、結婚させられる?
更に、周辺国からの侵攻も始まった。
その後、王位継承権3位の立場の為、味方側(王弟・王太子)から、国盗りの
傀儡化を防ぐ為に殺処分の連絡が...。
さてこの先、
・この窮地から起死回生、できるのか?
・この動乱との関わりはどうなっていくのか?(王子と結婚させられる?)
・または逃亡して、安住の住処を見つけ、自由に生き延びることができるのか?
今の私では、ハピーエンドなど、考えられない!...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 23:46:23
586290文字
会話率:31%
隣国の王族と政略結婚した王女アンネマリー。夫になる王弟殿下とは、歳の差が十二歳……もう息子なのでは? それでも愛らしい夫に満足するアンネマリーですが、まさかの言葉の壁が……どうやら彼女に言語を手ほどきした教師が地方出身者だったようで? 時
折出るスラングで意思疎通に勘違いが発生しても、年下夫の深い愛情に溺れています。※ただしヤンデレ風味
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2025/07/01……連載開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 23:16:25
28313文字
会話率:49%
真実の愛は策略で生まれる ~王太子殿下の婚約者なんて絶対に嫌ですわ~
勉強は出来ず、実技も酷い。顔だけしか取り柄のない一番最初に生まれた王子というだけで、王太子の地位に就いた方。王国を支える3つの公爵家の令嬢達は、他国にも名の知れた淑女
であり、王太子レオポルドの婚約者候補に名を連ねた。
「絶対にお断りだわ」
「全員一緒に断りましょうよ」
ちょうど流行している物語の主人公のように演出し、道化を演じて退場していただきましょう。王家も貴族のひとつ、慣習や礼儀作法は守っていただかないと困ります。公爵令嬢3人の策略が花開く!
ハッピーエンド確定、6話完結
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、ノベルアップ+折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-21 19:00:00
14282文字
会話率:49%
「シモーニ公爵令嬢、ジェラルディーナ! 私はお前との婚約を破棄する。この宣言は覆らぬと思え!!」
婚約者である王太子殿下ヴァレンテ様からの突然の拒絶に、立ち尽くすしかありませんでした。王妃になるべく育てられた私の、存在価値を否定するお言葉で
す。あまりの衝撃に意識を手放した私は、もう生きる意味も分からくなっていました。
婚約破棄されたシモーニ公爵令嬢ジェランディーナ、彼女のその後の人生は思わぬ方向へ転がり続ける。優しい彼女の功績に助けられた人々による、恩返しが始まった。まるで童話のように、受け身の公爵令嬢は次々と幸運を手にしていく。
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 20:00:00
103617文字
会話率:42%
リヴィアは、庶民街のアパルトマンで明るく朗らかな母と二人暮らし。ところがある日突然母は倒れ、意識不明に。リヴィアは父と名乗る貴族から、「母親を助けたかったら、王太子を篭絡し国を混乱させろ」と命じられる。
希少な治癒魔法属性と愛らしい見た目を
武器に魔法学園に編入、王太子に近づいたリヴィアだったが、それを面白く思わない誰かによって池に突き落とされてしまう。その衝撃で前世を思い出したリヴィア。ここは前世で読んでいた『悪役令嬢モノ』のライトノベルの世界で、自分は悪役令嬢を陥れる敵役ヒロインだった!?
母を救うため、あえて敵役を演じることにしたリヴィアだったけれど、肝心の悪役令嬢は原作とはまったく違ったもっさり令嬢で……? え、中身は前世の推し神絵師蒼花先生? しかも、王太子殿下の婚約者ですらない?
この先のストーリーはどうなってしまうの? 母さんは? こうなったら、もうわたしが黒幕をやっつけるしかない!? リヴィアの決意と母への愛が、運命を動かす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:54:13
42644文字
会話率:30%
魔法オタクの侯爵令嬢、レゼは妹に呪いをかけたと勘違いされ森に追放される。森で魔女として悠々自適に暮らしていたレゼ。だがある日王太子が「お前を妃にする」とやってきて――⁉︎
最終更新:2025-07-22 22:40:00
36669文字
会話率:35%
王子殿下の愛は、少々――いや、かなり歪んでいた。
「君を僕のものにしたい。ずっと、一緒に……逃げられないようにね?」
公爵令嬢カレンは、王子・リーガルの一方的な想いによって気がつけばベッドに拘束されていた。
絹の縄に頑丈な鎖、さらには
仮面と溶接まで!?
だがしかし――
「嫌ですわ。わたくし、そういうの得意でしてよ?」
優雅に拘束を解いて微笑むカレンに、王子は言葉を失う。
これは――
縛りたい王子殿下と、縛られたくない公爵令嬢が繰り広げる、
ちょっと(いや、かなり)こじれた拘束系攻防ラブ(?)コメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:38:02
1948文字
会話率:52%
公爵令嬢クラリッサは、王太子アレクシス殿下に プリンを奪われ続ける という悲劇に見舞われていた。
しかし、彼女には 過去をやり直す能力 があった!
何度も時間を巻き戻し、宮廷の食堂、自室、秘密の庭園、さらには厨房と あらゆる手段を
駆使してプリンを守ろうとするクラリッサ 。
だが、殿下は なぜか必ず現れ、神業のような手際でプリンを食べてしまう のだった。
果たしてクラリッサは、 殿下からプリンを死守することができるのか!?
それとも、これは ただのプリン攻防戦ではなく、殿下なりのアプローチ なのか……?
「いくら過去をやり直しても殿下が私のプリンを食べてしまう」
――これは プリンを巡る王太子と公爵令嬢の、果てしなき攻防戦の物語 である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 14:43:22
2717文字
会話率:42%
王太子 カルロ・フォン・レイノア は、完璧すぎる婚約者 セリーヌ・ロセアン との婚約に悩んでいた。
優秀で冷静、隙のない彼女は、まるで教師のように彼を指導し、まったく甘えさせてくれない。
「こんな厳しい婚約者じゃなくて、もっと優しくて
可愛い子がいい……!」
そんな軽い気持ちで「婚約破棄したい」と言い続けていたカルロだったが、ある日セリーヌがあっさり了承。
そして正式な手続きを進めることになってしまった。
(え、そんなにあっさり!? 俺がいなくても平気だったのか!?)
予想外の展開に焦るカルロは、婚約がなくなった世界を想像し――そこでようやく、自分がどれほど彼女に頼っていたのかを思い知る。
そして親友のオスカーに「お前、セリーヌ様に惚れてるだろ?」と指摘され、気づいてしまうのだった。
(俺、セリーヌのことが好きだったのか……!?)
必死で彼女のもとへ駆けつけたカルロは、婚約破棄を撤回するよう懇願するが――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 19:06:54
6437文字
会話率:50%
『完璧』な社交界の白梅、と呼ばれている、マリアンナ・クラリス。
公爵令嬢という立場から、王弟殿下である、ランジェール公爵と婚約することになった。彼もまた、完璧と名高い人で—————!?
かなりふんわりとした小説になっています。完璧同士の恋物
語、ぜひお読みくださると幸いです!
新連載です!投稿は不定期ですが、読んでくださると嬉しいです!!
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-22 22:37:31
2682文字
会話率:59%
いつも、冷たい顔でわたしを見る、婚約者の王太子殿下。
夜会では、エスコートをして、重要な役目だけ終えると、すぐに帰ってしまって・・・。
そんな中、いつも通り夜会に出席したわたし。
エスコートが終わったら、今日はすぐに帰ってみようかしら。
ふ
と、そう思って帰ろうとすると・・・。
さっと読める短編なので、読んでくださると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-22 20:59:19
6284文字
会話率:52%
魔法がある異世界で指輪に選ばれた人々はみんなに敬愛されている。そして、無属性の指輪に選ばれた、リディア・は婚約者であるフランパート王太子殿下に婚約破棄を言い渡される。無属性は”無能”とされているが...
最終更新:2025-07-22 22:13:09
72427文字
会話率:50%
「断罪された悪役令嬢は、世界を救うために「真の悪」になる ~何周目かの人生で、ようやく見つけた私の居場所~」番外編。
この物語は、ヴェラを「悪役」だと疑いながらも、その行動の裏に隠された真意に気づき、葛藤するレオンハルトの視点から描かれま
す。
彼の「正義」が試される、探求の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:10:00
1248文字
会話率:14%
社畜サラリーマンの土尾練はある日、隣人の痴話喧嘩に巻き込まれあっけなく死亡……、と思いきや見知らぬ和室で目覚める。
そこで豊穣神を名乗る女神に「枯れた土地の再開発」をお願いされ、男爵領次男のコーネルとして転生することに――。
※本作品は書
籍化済みであり、第13回ネット小説大賞【SC賞(セカンドチャンス賞)】に応募中の作品です。(出版社の許諾済み)
また、実際に発売された書籍の内容とは、一部異なる部分がございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:30:00
95547文字
会話率:51%
「乙女な貴族令嬢? いいえ、私はただの薬オタクです!」
転生先は、まさかのスラム街!? でもどんなに貧乏でも、薬の知識があれば生きていける――そう信じていた元・社畜薬剤師のマリー。 運よく貴族の養女となった彼女は、なんと“替え玉”として王
子に嫁ぐことに!?
そのお相手は……銀髪赤目の超絶イケメン、だけどめちゃくちゃ恐ろしいと有名な“呪われ王子”ノエル・クレアルーン。
「逃げないのか?」
「そっちこそ、覚悟してくださいね?」
初夜から不穏な雰囲気?
いいえ、これは研究対象が目の前に現れた薬師マリーの大チャンス!
冷たいけど実はピュアな王子と、明るく図太いマリーの“夫婦生活(仮)”がいま始まる!
呪いの正体、王宮の陰謀、そして――モフモフ(重要)。
これは“愛”という名の治療と絆の物語。
マッドな情熱と爆発する探究心で未来を変える、ポジティブ全開ラブファンタジー!
※この作品はTalesにも投稿しております。
※投稿に際して、小説家になろう運営・出版社より許諾済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 19:20:00
45053文字
会話率:30%
「お金で私を買っても、心までは許さないんだからね!」
地味で冴えない貧乏高校生・翔馬がある日、史上最高額の宝くじにまさかの大当たり!
憧れだった丘の上の豪邸を手に入れようとすると、なんとそこにはクラスの美人でお嬢様のエリザベートが涙を浮かべ
ていた。
彼女の家が突然没落し、二人の立場がまさかの大逆転!?
「いいわよ、私を養いなさい!」突然始まった美少女とのドキドキ同居生活に、翔馬の平凡な日常が激変する――。
この作品はカクヨムでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 19:30:00
113448文字
会話率:31%
薔薇姫様。そう呼ばれるいわゆる悪役令嬢の私アグリアは、ある日突然、殿下から婚約破棄をされる。それは別に構わなかったが、私が殿下の真の婚約者をイジメていたとかその子に嫉妬していたとか言われるのは屈辱です!絶対に幸せになってやる!と思っていたら
、破棄された直後に隣国の王子に結婚を申し込まれ…!魔王と名高い王子と出会い、狂い出す世界、始まる戦争。
多くが絡む悪役令嬢物語、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:57:54
520482文字
会話率:34%
「殿下の純潔は私が奪います」
宿敵の皇太子をベッドに押し倒し、私はその引き締まった体に、自身の体を重ねた――。
父親の命令で、敵国の皇太子の純潔を奪うって、ちょっと待ってください! これ、私の本心ではないですから! 私のことを政治的に利
用する父親、許せません!
だがまんまと操られ、既成事実はできてしまった。こうなったら仕方ない。母国と敵国から逃れ、ひっそり生きることを決める。
ところがなんだか最近、食欲もなく、気分が優れないんですけど……。
◆模倣・盗用・転載・盗作禁止◆(C)一番星キラリ All Rights Reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:54:01
330148文字
会話率:27%
始まりは婚約破棄ではなく、悪役令嬢の切なる叫び。
「ゴーマン殿下の大馬鹿野郎! 婚約者がいるのに、別の女に尻尾を振る、最低浮気男! それにトンビ女のマーガレット! あんたヒロインだからって人の婚約者に手を出しているんじゃないよ! 可愛かっ
たらなんでも許されるなんて思うな!」
浮気した婚約者とチートなヒロインに追い詰められた悪役令嬢は、もう手段は選べないと、破廉恥な行為で婚約破棄と断罪回避を試みるが――。
◆模倣・盗用・転載・盗作禁止◆
(C)一番星キラリ All Rights Reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 00:01:08
19207文字
会話率:26%
乙女ゲームの世界に、悪役令嬢として転生した私は、今、まさに婚約破棄されている真っ只中。
「貴様は婚約破棄に加え、不敬罪に問われたいようだな。……この場で貴様の首を落とすことも、できるのだぞ」
ブギ切れる王太子。その彼に対し、私は問いかける。
「殿下。もし、私に剣を向ければ、それは国家反逆罪になりますが、それでもよろしいのですか?」
果たして悪役令嬢である私は、どんな大逆転ざまぁを繰り広げるのか!?
◆模倣・盗用・転載・盗作禁止◆
(C)一番星キラリ All Rights Reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 22:00:52
17215文字
会話率:29%
王宮の広間は、冷え切った空気に満ちていた。
玉座の前にひとり、少女が|跪い《ひざまず》ていた。
エリーゼ=アルセリア。
目の前に立つのは、王国第一王子、シャルル=レインハルト。
「─エリーゼ=アルセリア。貴様との婚約は、ここに破棄す
る」
「……なぜ、ですか……?」
声が震える。
彼女の問いに、王子は冷然と答えた。
「貴様が、カリーナ嬢をいじめたからだ」
「そ、そんな……! 私が、姉様を、いじめた……?」
「カリーナ嬢からすべて聞いている。お前は陰湿な手段で彼女を苦しめ、王家の威信をも|貶めた《おとし》さらに、王家に対する謀反を企てているとか」
広間にざわめきが広がる。
──すべて、仕組まれていたのだ。
「私は、姉様にも王家にも……そんなこと……していません……!」
必死に訴えるエリーゼの声は、虚しく広間に消えた。
「黙れ!」
シャルルの一喝が、広間に響き渡る。
「貴様のような下劣な女を、王家に迎え入れるわけにはいかぬ」
広間は、再び深い静寂に沈んだ。
「よって、貴様との婚約は破棄。さらに──」
王子は、無慈悲に言葉を重ねた。
「国外追放を命じる」
その宣告に、エリーゼの膝が崩れた。
「そ、そんな……!」
桃色の髪が広間に広がる。
必死にすがろうとするも、誰も助けようとはしなかった。
「王の不在時に|謀反《むほん》を企てる不届き者など不要。王国のためにもな」
シャルルの隣で、カリーナがくすりと笑った。
まるで、エリーゼの絶望を甘美な蜜のように味わうかのように。
なぜ。
なぜ、こんなことに──。
エリーゼは、震える指で自らの胸を掴む。
彼女はただ、幼い頃から姉に憧れ、姉に尽くし、姉を支えようとしていただけだったのに。
それが裏切りで返され、今、すべてを失おうとしている。
兵士たちが進み出る。
無骨な手で、エリーゼの両手を後ろ手に縛り上げた。
「離して、ください……っ」
必死に抵抗するも、力は弱い。。
誰も助けない。エリーゼは、見た。
カリーナが、微笑みながらシャルルに腕を絡め、勝者の顔でこちらを見下ろしているのを。
──すべては、最初から、こうなるよう仕組まれていたのだ。
重い扉が開かれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:40:00
292031文字
会話率:38%
王都の中央にそびえる白亜の塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金
糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
「ベア、また一人で昼食か?」
友人の一人が声をかけても、彼女は微笑みで答えるだけだった。その微笑は、どこか寂しげで、冷たい風のようだった。
「私は平気よ。彼には……王女殿下という、ふさわしい方がいらっしゃるもの」
そう言ってベアトリスは、手にしていた魔導書を閉じ、立ち上がる。そして学院を離れ、城壁の外れにある「旧市街の地下迷宮」へと足を運ぶのだった。
かつて王都を守るために築かれたその地下迷宮は、今では訓練場として解放されており、一定以上の許可を得た生徒ならば立ち入りが認められていた。だが、危険な魔物が潜むその場所に足を踏み入れる者はそう多くはない。
しかし、ベアトリスは違った。
「──火よ、我が敵を焼き尽くせ。“クリムゾン・レイン”!」
紅蓮の雨が降り注ぎ、現れた魔物たちが一瞬で灰と化す。彼女の魔力は学院でも屈指のものであり、その戦闘技術もまた実戦経験に裏打ちされたものだった。
怒り、悲しみ、失望。シャルルへの報われぬ想いが、彼女の心に炎を灯し、それが戦場での強さとなって現れる。何度も迷宮に足を運び、何百、何千という魔物を打ち倒すうち、いつしか彼女は「地下の女王」とまで呼ばれるようになっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 16:10:00
213602文字
会話率:38%
桃色の髪がチャームポイント、ちょっとおちゃめなわたし――エリーゼ・バンダームは、ルマンド王国魔法学院の卒業式に出席していた。晴れやかな陽射し、着飾った仲間たち、別れの涙。今日という日は、感動の嵐になる……はずだったのに。
「エリーゼ、お
前との婚約を破棄する!」
……うん、そう来たか。
壇上に立つのは、筋肉もりもりで頭がちょっと残念な元婚約者、レンブランド様。どう見ても空気読んでないその宣言に、場内は騒然。いやいや、卒業式ですよ? 一生に一度の感動イベントなんですよ?
そして追い打ちをかけるように、会場の奥から立ち上がったのは――セザンヌ・アルフォード王女。お隣の国の超重要人物でありながら、満面の笑みで壇上へ。
「わたくし、レンブランド様の子を授かりましたの」
……卒業式って、こういう暴露大会だったっけ?
まさかの国際ロマンス劇場開幕に、場内は悲鳴とざわめきの嵐。あっちでは気絶、こっちでは嗚咽、わたしは咳き込み中。
そして現れたのは、ナルシスト全開の第三王子ウイリアム様は、実は王女の婚約者。「本当なのか!?」なんて問いかけに、王女は恥じらいつつ「はい♡」とお返事。
……ねぇ、これマジで戦争始まらない?
と、その場をキリッと締めたのが第一王子、シャルル殿下。イケボで「卒業式は中止。関係者、会議室に移動せよ」。いや、命令が軍隊。
というわけで、わたしたち四人は騎士たちに囲まれて、会議室に連行されました。はい、もうドナドナです。
――静かに卒業したかったなぁ。でも、これはまだ序章。
このあと始まる、王族たちの怒り、浮気男の言い訳、そしてわたしの反撃。
さあ、スキャンダルの舞台はこれから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 13:20:00
70113文字
会話率:34%
「草履一枚から始まった、どえりゃーモテ期! 天下人のハーレム戦国ラブコメ、ここに開幕だがね!」
物語全体のあらすじ(名古屋弁バージョン)
わしの名前は、豊臣秀吉っちゅうんやけどな――
元はちんちくりんな百姓の息子、日吉
丸いうて、尾張の村で泥んこまみれで生きとったんだわ。
女にはモテんし、家は貧乏やし、親父は早よ死んでまって、母ちゃんと二人で必死に飯食うとった。
せやけどなあ、
「いつか、でっかい城に住んで、いっぺんに女三人くらい侍らせるんや!」
――そんなアホな夢、ほんまに叶えてまったんやて。
信長さまに草履温めて認められて、戦場では槍一本で大出世。
ねねと夫婦になって、茶々に惚れられて、気ぃついたら女に囲まれとるがね!
でもな、モテるっちゅうのはええことばっかやない。
女子(おなご)同士の争い、嫉妬、泣いたり怒ったり、そりゃあもう修羅場の連続よ。
「正室はわたしや!」とか「殿下、今夜は私と…」とか、やかましいわ!
それでも――
女の涙を背負って、戦に出て、世を治めて、人を救って、
わしは「天下人」って呼ばれるようになったんや。
けどなあ、
ほんとは今でも夢みたいだがね。
……だってわし、ただの草履持ちやったんやて?
これは、
貧乏村からのし上がった男が、恋と戦と女に振り回されながら、ほんでもって“モテまくってまう”
どえりゃあ一代記――
『天下取ったら、モテてまったがね!』
はじまり、はじまり~!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:00:00
186294文字
会話率:43%
レティシアは五歳で、ディアナ王国の王弟殿下のところへ、嫁ぐことになった。
最終更新:2025-07-22 19:53:59
1005741文字
会話率:43%
キャナリィ・ウィスタリア侯爵令嬢はフロスティ公爵家の後継であるシアンと婚約中である。
ある日キャナリィの通う学園に、隣国からスカーレット・シルバー第一王女が留学してくるという報せが届いた。それも三学年の夏休暇明けという中途半端な時期から
──。
シルバー王国と言えばシアンが去年まで留学していた国である。そして王女に婚約者はいない──漠然とした不安がキャナリィの心を乱す。
そして案の定王女はシアンをキャナリィから引き離し、そばに置いた。
一方、シアンの兄ジェードに長年付きまとうビアンカ・ルーベルム侯爵令嬢は王女を利用してジェードとその婚約者であるクラレット・メイズ伯爵令嬢の婚約破棄を目論んでいた。
このままいけばスカーレットの婚約者にシアンが、婚約者不在となり身分的にも問題のないキャナリィは必然的に王太子であるグレイの婚約者に収まることになってしまう。
キャナリィとの婚約解消の危機に苛立つシアンだったが、追い打ちをかけるように学園の年中行事であるサマーパーティでスカーレットのエスコートを命じられてしまう。
しかもキャナリィのエスコートを王太子殿下が務めるという。
このままサマーパーティに参加することになれば婚約者の交代──そんな重要な意味を持つ学園のサマーパーティーの時間が一刻一刻と迫っていた。
王太子殿下を待つ控室で、シアンを奪われようとしているにも関わらず何処までも「貴族」であろうとするキャナリィにスカーレットは不敬には問わないから言いたいことを言うようにと詰め寄る。
キャナリィは少し考えるような素振りをすると口を開いた。
「では、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」と。
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覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
最終話まで予約投稿済みで、7時19時更新です。
★このお話は「で。」シリーズの第三弾です。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第一、二弾の内容はこんなことがあったよ的エピソードで出てきますが、勿論このお話だけでも大丈夫ですよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 19:00:00
35489文字
会話率:15%
社内コンペのご褒美で訪れたハワイ。仕事人間の真珠は、偶然出会った異国の青年・ウルに目をつけられる。だが彼の正体は、砂漠の王国アメニアの王位継承者。彼が「欲しい」と決めたその日から、真珠の世界は閉ざされた。外堀を知らない間に埋められ、気がつけ
ば――
媚薬の香り漂う後宮、奪われた自由、貼りつけたような美しい笑顔。逃げられない監禁生活の中、真珠は少しずつ心と身体を蝕まれていく――どこまでも抗い続ける女と、手に入れるまで狂っていく男の、砂漠に燃える狂愛譚。
※昔書いたものをこちらに再掲載しています。
※ヤバいR回はムーンに載せる予定(本当にヤバい)
※自傷行為があります
※アメニア王国や国際結婚、医療行為等の設定はフィクションです
※ゴリゴリのシリアスです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:06:51
275852文字
会話率:42%
わたし、シンシア・スメキムス子爵令嬢はいわゆる異世界転生者。きっと前世で大好きだった恋愛小説みたいに溺愛が待ってるに違いない!とわくわくしていた。
唯一不満だった『ヒロイン鈍感すぎ問題』もわたしなら一瞬でハッピーエンド!……と思っていたのに
、溺愛してきて相思相愛だと思ってた侯爵令息のエドウィン様に「遊ばれてることにも気づかないなんて」って言われちゃって!?
わたし、勘違い女になってました!
なのにエドウィン様は、思わせ振りなことをしてくるのをやめない。しかもどうやら王女殿下が本命らしい。
あーちょっと、前世のトラウマが疼いてきた ……エドウィン様、もう思わせ振りな態度はやめてください!
初の連載です。7万~10万文字の間くらいで終わる気がします。目標は完結!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:00:00
74797文字
会話率:37%