かつて“光の魔女”と恐れられた女、リラ・アルステラ。
世界を初期化できるほどの禁断の魔法《対世界魔法》を創り上げながらも、自らそれを封印し、来世に“違う選択”を託して死んだ――はずだった。
だが、転生した先は、魔法が忘れ去られた現代日本。
制服姿の美少女として受肉した彼女は、文明と欲望の嵐に見事に順応し、
酒! 煙草! ギャンブル! ソシャゲ! ラーメン二郎!
あらゆる“俗物文化”にどっぷり浸かって今日も元気に生きている。
そんな彼女の前に、かつての禁呪を復活させようとする魔女集団と、魔術を排除せんとする国家組織が現れ――
「いや今ちょっと無理。今日、推しのピックアップだから」
世界の命運? それはそれ、これはこれ。
俗物すぎる元・英雄が、欲望にまみれながら時々世界を救う。
英雄譚と呼ぶには、俗物すぎる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
2051文字
会話率:14%
定年まであと26日。
平凡な中間管理職、嶋岡篤志・59歳。
実は彼――かつて「戦隊ヒーロー・レッド」として悪の怪人と戦った元ヒーローだった。
だが今は膝に爆弾、肩に五十肩、そして毎朝ふくらはぎがつるという万年不調の体。
一方で現代の若者た
ちは「危ない」「映えない」「意味がない」とヒーローを拒絶。
新戦隊結成は難航し、ついに政府は“古のレッド”に白羽の矢を立ててしまう。
最初は断った嶋岡だったが、街に危機が迫る中、静かに立ち上がる。
再びスーツに身を包み、腰に湿布を貼りながら。
そして彼は、かつての仲間たち――子育て真っ最中のピンク、車椅子のイエロー、記憶があいまいなブルー――を呼び戻す。
平均年齢61歳のヒーローたちが、もう一度だけ街を守るために立ち上がる――
これは、老いぼれヒーローたちの“最後で最高の戦い”と、“ちょっとだけ心が揺れた若者たち”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 08:30:00
6500文字
会話率:50%
※第9回スターツ出版文庫大賞特別賞受賞作・出版権は当方にあります※
四方を海に囲まれた国・花綵。
長らく閉じられていた国は動乱を経て開かれ、新しき時代を迎えていた。
特権を持つ名家はそれぞれに異能を持ち、特に帝に仕える四つの家は『四家』と
称され畏怖されていた。
名家の一つ・玖瑶家。
長女でありながら異能を持たない為に、不遇のうちに暮らしていた紗依。
異母妹やその母親に虐げられながらも、自分の為に全てを失った母を守り、必死に耐えていた。
かつて小さな不思議な友と交わした約束を密かな支えと思い暮らしていた紗依の日々を変えたのは、突然の縁談だった。
『神無し』と忌まれる名家・北家の当主から、ご長女を『神嫁』として貰い受けたい、という申し出。
父達の思惑により、表向き長女としていた異母妹の代わりに紗依が嫁ぐこととなる。
一人向かった北家にて、紗依は彼女の運命と『再会』することになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
34001文字
会話率:13%
不思議な地形によって成り立つ『煌めきの街』。
宝石の産出と加工にて栄えてきたこの都市は、とりわけ名高い宝石職人が多く集うことで有名で、数々の工房が軒を連ねている。
その工房の一つで、夢をかなえる為に日々懸命に修行する少女・レルシェ。
彼女の
師匠であるラルシャンは、宝石の『声』を聞くことでその石に最も相応しい姿を描き出す『石詠み師』。
しかし、稀代の、と語られる師匠は、生活面では手のかかる問題児。レルシェは日々、彼の世話にも奔走していた。
そんなレルシェも、石詠み師として一人前と認められる為の試験を受ける事になる……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 19:10:18
29038文字
会話率:15%
開国間もない日本。
横濱の外国院居留地には、とある仕立て屋があった。
亡き母から受け継いだ店を切り盛りするのは、若い女主人。
刺繍の名人と評判の彼女が仕立てるドレスは、西洋のご婦人ばかりか洋装を始めた日本のご婦人達の間でも噂になっている。
そんな彼女の元には、異国人の少女によって時折『訳あり』な注文が持ち込まれる。
そして女主人は、古い裁縫箱に向かってこうささやく。
「さあさ、一緒に踊りましょう」と……。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 19:01:34
21557文字
会話率:14%
舞台は現代の日本と、鬼達が住む神秘的な「鬼界」が交錯する世界。
主人公は、強気で明るく、ちょっとドジっこな女の子、茜。
鬼界の伝統で、伴侶を見つけるために人間界へ旅立つことを決意した彼女の目標は「心から愛せる強い心を持った人間」を見つけるこ
と。
人間界のルールや恋愛の複雑さに戸惑いながら、茜は冒険と恋を通じて成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
16391文字
会話率:34%
「あなた、私と同じね」
陽光を浴びると体が爛れる奇病を患い、行き倒れていた貧民街の少年。そんな彼を救ったのは同じ病に苦しむ貴族令嬢エルザだった。
エルザは彼を自らの"モノ"として屋敷に迎え入れる。それが二人の、奇妙な関
係の始まりだった。
吸血鬼の血を引く貴族令嬢、エルザに仕えることになった少年と、日に日に深まる主従の絆。
身分違いの二人が織りなす物語。
※簡潔まで文字数15~16万程度。全31部予定。完結まで予約投稿済み。カクヨム先行折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
147163文字
会話率:35%
万年C級冒険者で引退を考えていた男アレク。
彼は偶然にもあるスキルに目覚める。
そのスキルは世に知られていないレアスキルだった。
スキルを発動させた彼は自らの姿に驚愕する。
運命の女の子との出会い。
襲いかかる敵。
ここから彼の冒険が本当
の始まりを告げる。
「…美少女じゃねーか。」
全体的にギャグ時々シリアス。読みやすさ重視で申し訳程度の転生要素。
第一~三部 それぞれ5万~6万文字 投稿済み
第四部 1/18~2/2
第五部 春か夏
※カクヨム、ハーメルン、なろうの3箇所で投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-21 18:00:00
560693文字
会話率:39%
「役立たず」――ただアイテムを仕舞えるだけの【収納】スキル。その能力の限界を理由に、俺、ノアは長年尽くしてきた(はずの)勇者パーティーから、危険なダンジョン(古代遺跡)の深部で無一文同然で追放された。
死を待つだけの絶望的な状況の中、ノアは
一人の少女と出会う。古代技術を研究しているという風変わりな美少女、エリシア。彼女は、ノアが「ハズレスキル」だと蔑まれてきた【収納】に、とんでもない可能性を見出す。 「あなたのスキル、普通じゃない! 世界の法則を歪める『バグ』に関連してるかもしれない!」
エリシアの言葉を裏付けるかのように、ノアのスキルはアイテム以外のもの――空間や、存在そのもの――に干渉する片鱗を見せ始める。 奇しくもその頃、ノアを追放した勇者たちは、遺跡の奥で自らの浅慮から厄災を招き、破滅の危機に瀕していた……!
これは、荷物持ちと蔑まれた少年が、唯一無二の仲間と共に、未知のスキルで世界のバグを修正(デバッグ)し、自らの価値を証明していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
140406文字
会話率:35%
僕が出会った天使は、飛べない天使だった。
彼女の美しさに目を奪われてしまった僕が、彼女と夏の始まりに出会い、夏の終わりに別れるまで。
ほのぼのしていて切ない、少し不思議な日常のお話です。
一足先に、夏をお届けできればいいなと思います。
全4~6話を予定しています。毎日更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
14061文字
会話率:27%
湖で魚を捕って生計を立てているレガルスは、ある日の夕暮れ時に現れた少女に薬を飲まされ、竜になってしまう。少女は竜の姿になったレガルスを見て「小さい」とつぶやいて消えた。
朝になって元に戻ったものの、次の満月にまた竜に。朝になって戻るが、それ
が続いたレガルスは街へ行って魔法使いに何とかしてもらおうと考える。だが、頼りにならず、別の街まで行こうと考えるものの、先立つものがなくて先延ばしに。
竜になってしまうようになって半年。竜になってしまう直前、ファズリードと名乗る青年が現れる。竜になるところを見られてしまう、と焦るレガルスだが、ファズリードは本物の竜だった。
彼の口から、レガルスをこんな状態にした魔女のことが語られる。
全十八回
「カクヨム」「アルファポリス」にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
56493文字
会話率:20%
水竜のたまごが、魔物のいたずらによって盗まれてしまう。
たまご泥棒は「戻らずの穴」と呼ばれる空間移動してしまう穴に入ってしまい、たまごは遙か彼方の地へ。
村の少女クミルは、幼なじみの少年リーザックが竜になるところを目撃する。
竜祭りで魔法使
いで父のダイハや村人によってリーザックが湖に沈められてしまうことを恐れたクミルは、彼を連れて村を出ようとするが……。
全十二回
「カクヨム」にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 19:00:00
45464文字
会話率:31%
気付けば、アシェリージェはテーブルの上に座り込み、知らない男性と差し向かい、という状態になっていた。しかも、彼には角があり……。
異世界リブラッド。アシェリージェは意図せず、突然得たテレポートの力で移動してしまっていた。
その理由がわかり、
無事に自宅へ戻ったアシェリージェ。
後日リブラッドで出会った男性ダイウェルと家の近所で再会し、とある依頼をされることに。
全十六回
「カクヨム」にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 19:00:00
61165文字
会話率:39%
公爵令嬢リアナは、社交界デビュー直前に濡れ衣を着せられ、全てを失い紅灯区へ追放された。しかし彼女には秘密があった――前世は国家に仕えたエリート諜報員! その知識とスキルを武器に、遊郭の情報屋"花季"として生きることを決意
する。気弱な錬金術師や訳ありの情報屋を仲間に引き入れ、独自の諜報網を構築。貴族たちの汚職や不正を次々と暴き、自分を陥れた者たちへの復讐と名誉回復を誓う。「覚悟なさい? 私を舐めていたこと、必ず後悔させてあげるわ!」 没落令嬢による痛快成り上がり×ざまぁファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
39112文字
会話率:36%
「悪役令嬢」として断罪される未来を知ってしまったマティルド。破滅を回避し、今度こそ大切な人たちを守りたい――その一心で、前世のパティシエ知識を活かし、領地の片隅でお菓子作りを始める。最初は戸惑っていた領民たちも、マティルドの作る優しくて美味
しいお菓子と、彼女のひたむきな想いに心を開いていく。村娘フローラとの友情、領地管理官アルトとの信頼、そして領民たちの笑顔。お菓子を通じて深まる絆が、寂れた領地に温かい変化をもたらしていく。これは、ほろ苦い運命に立ち向かう令嬢が、甘いお菓子で人々の心を繋ぎ、愛されるヒーローになるまでの、心温まるスローライフ・ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 23:00:00
29967文字
会話率:40%
学園中から“悲劇の悪役令嬢”と忌み嫌われるミラ。原作では妹としてヒロインを陥れる役どころだったため、誰も彼女に優しくしない。
しかし唯一、前世で「ずっと一緒にいる」と約束した兄セリウスだけはミラを見捨てない。記憶を取り戻した彼は放課後の特訓
で魔法の練習に付き合い、図書館で共に禁書を調べ、食堂では一緒に笑い合う。
学園を揺るがす禁断の魔法事故が起きたとき、兄妹は互いを信じ合いながら真相を暴く。その中でミラは自分を本当に大切にしてくれる家族がいることを知り、初めて心から笑顔を取り戻す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 23:00:00
16826文字
会話率:43%
お話ししましょう。
機械仕掛けのヒト種・『ノイド』と、肉体のみのヒト種・『人間』が引き起こしたあの戦いを。
そこで最後まで、勇気を持って戦った者たちのことを。
人間に宣戦布告した『ノイド帝国軍』。
戦争を激化させた『国家連合軍』。
そして
種族間戦争を終わらせようとした、民間組織の『反戦軍』。
しかしその裏で全てを操り、何かを目論んでいた謎の『黒幕』。
お話ししましょう。
糸のように紡がれた、彼らの物語の結びまで──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
442638文字
会話率:52%
“鎮魂者”である、月守夜子。
彼女の仕事は現代日本で“霊”や“怪異”を静める仕事である。
相棒である、高森凛太朗と共に歩む、一人称現代ファンタジー。
彼女の戦いの果てに待ち受けるものとは――。
ILLUST:りふと@rifu_whitene
ss
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
127642文字
会話率:54%
私達の現実とは異なる世界。
高等学校生であるリュウ、タツ、スケの三人。魔法も操る武術部に所属する彼らはある日、道端で光を放つ一冊の本に出合う。
その本を切欠に数多のセカイを巡ることになる三人の物語。
最終更新:2017-09-17 19:00:00
138278文字
会話率:49%
じゃがいも畑が広がる辺境の小村ミオラ。11歳のクチルは、唯一の楽しみである祖母の『レフカの創国記』と、小さなレフカ像を胸に秘めながら、貧しい日々を送っていた。そんなある日、村で行われた選定式で、クチルの右目に「闇の剣」の紋章が輝き、神話の
英雄・レフカの意思を継ぎ人々を守る<継ぎ手(つぎて)>の予備生の1人に選ばれる。
予備生として選ばれたクチルを迎えたのは、副指揮官パトリック・ランヤード。愛妻家で継ぎ手たちの指導を務める彼のもと、同時期に選ばれた「光の盾」イヴァン・レテノアスとともに、継ぎ手としての訓練を始める。このときの継ぎ手のメンバーは、クチルの先輩にあたる「闇の剣」ヤナ、「結びのハンマー」レオシュ・ウィンヤード、「穿ちの弓」シェナ・アルベルト、「喪失の槍」フベルト――五人の少年少女と絆を深めながら、厳しい訓練に励みながら、襲い来る逆徒(ぎゃくと)から人々を守る日々を送っていた。
しかしある日の出来事を境に、クチルは継ぎ手の使命の裏で、国家が密かに進める“ある計画”の存在に気づいてしまう。守るべきは“誰”の正義か。正義と欺瞞が交錯する世界で、クチルたちは己の剣を掲げて運命を翻そうと奔走する──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
56679文字
会話率:57%
伯爵令嬢のリリアナは、婚約者のエドワードに「空気のようでつまらない」と言われ、別の令嬢と仲睦まじい様子を目の前で見せつけられた。
長年、婚約者のエドワードに「控えめにしろ、慎ましくしろ」と言われ続け、自分を押し殺してきた彼女だったが、これ
を機にある決意をする。
――ならば、私は本当に「空気」になってみせます。
婚約を解消したリリアナは魔術の道へ進み、新しい環境で自分の力を伸ばすことに。
だが、浮気していたはずの元婚約者がリリアナに歪んだ執着を見せ始めて……⁉
”空気のような存在”だったリリアナが、誰かの特別へと変わっていく物語
〇他サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
80924文字
会話率:35%
わたくしには前世の記憶がある。『私』として生き、乙女ゲームにハマっていた日本人の頃の記憶が――
卒業パーティで王子さまに断罪され、庶民落ちの上娼館送りとなった悪役令嬢のディアナ。
前世の記憶がある彼女にはそんな展開お見通し。
あっさり追放
を受け入れ、追放先の娼館で、こっそりゆるく楽しく暮らそうとしていたら、王子の側近が追ってきて……でもまあ案外なんとかなる。
テンプレ断罪から始まる彼女のおはなし。
◇第1章 婚約破棄編 完結
◇第2章 学院生活編 更新中
◇◇◇◇◇
この作品は、短編小説をもとに連載化したものです。
アルファポリスさまにも掲載中。
※R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 18:00:00
266235文字
会話率:36%
「この婚約を破棄する!」
とある夜会で婚約者の王太子が、唐突にそう告げた。
彼の後ろには不安げに眉を下げる桃色の髪の男爵令嬢。
周りの貴族たちは訝しげにこちらを見ていて、公爵令嬢のユーリアはその状況を瞬時に把握した上で思った。
『わさわざこ
うして大々的に宣言するからには、きっと山よりも高く海よりも深い事情があるに違いない』
○婚約破棄された公爵令嬢が深読みした結果、真実の愛を暴いてしまう話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 20:25:57
8457文字
会話率:36%
大人気アイドルのライブで知り合った彼女は、俺の目の前で『喰われた』。
たった独りでチケットを手にやってきた、人気急上昇中のアイドルグループ〖Muse!〗の結成1周年記念ライブ。そこで俺は、そのチケットを見て話しかけてきた女子高生風の女の
子と知り合った。
お互い同じライブをぼっちで見に来た同士ってことで名前も名乗り合わぬまま仲良くなり、席が違うから一旦は別れたけれど、ライブ終わりに姿を見かけて再び声をかけた。今見たライブの感動を語り合いたい彼女に促されるまま歩き出したその時、言いようのない不安感に襲われる。
「おい、君!」
「えっ?」
彼女が振り返った瞬間、さらにその向こうから現れた大きな口だけの異形の怪物が襲いかかり、彼女の脇腹を食いちぎった!
「いたい……わたし、死ぬの……?」
どう見ても致命傷だった。ひと目見てもう助からないと分かってしまう。
「死にたくない、か」
そこへ突然現れた黒づくめの謎の男。
男は言う。「“人形”として浅ましく生きるか、人として尊厳をもって死ぬか、最期に選べ」と。
そして男の背後に現れた6人の人影。それは先程までステージで躍動していた〖Muse!〗のメンバーたちだった⸺!
彼女たちは何者なのか。あの化物は何なのか。
訳も分からないまま拉致された俺は、彼女たちの“マスター”として、共に戦いつつひとつ屋根の下で彼女たちと共同生活を送ることに!?
◆スクエアエニックス様より2017〜2021年に配信されていたスマートフォン用タップアクションRPG『プロジェクト東京ドールズ』の二次創作として書いていた未発表作品を下敷きに、作者独自の世界観と設定で新たに再構成したオリジナル小説になります。
設定の一部を二次創作から流用しているため若干似通った部分がありますが、盗作等ではありません。ただしなろう運営及びスクエニ様よりご指摘を頂いた場合には削除するかも知れません。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。
◆この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、国家などとは無関係です。また法令違反や暴力行為を推奨するものではありません。
◆なろう限定公開となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
523785文字
会話率:49%
自由を愛する冒険者たちの集う街、自由都市ラグ。
そこに、ひとりの冒険者がいた。来る日も来る日も神殿から依頼される薬草採取を続けて18年、いつしか彼は“薬草殺し”と揶揄され馬鹿にされる存在になっていた。
彼はそれに甘んじつつ、ただ人々のために
恩ある神殿のために薬草採取に精を出す日々を送っていたが、ある時それを快く思わない者たちの襲撃を受ける。絶対絶命の彼のピンチを救ったのは、うら若き美少女勇者であった━━。
この物語は、そんな運命の出会いを果たした“薬草殺し”と勇者が、仲間とともに世界を滅ぼす魔王を封印するための旅をする物語。道中で巻き込まれる様々な試練、日々変わりゆく彼らの関係、魔王との戦い、そして最後に彼らを待ち受ける結末とは━━。
断罪なし、ざまぁなし、転生なし、チートは少々。何の変哲もない冒険物語です。若干コメディ、うっすら恋愛要素。転生者設定はあれどこちらの本編には影響しません。同一世界の物語がいくつもあるので、評価を頂けましたら順次投稿します。
どこか地球に似て非なる『アリウステラ』のラティアース世界の物語。毎話4000〜6000字程度で程々に読み応えありつつもサクサク読める話を目指します。興味がありましたらブックマークや評価を頂ければ有り難いです。面白いと思って頂けるよう執筆・更新を頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 20:00:00
914465文字
会話率:49%
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛の予定です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品はアルファポリスでも公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 21:00:00
40554文字
会話率:29%
俺は勇者を殺した。
それもこの世界を救うはずの「最後の希望」を。
――――――――――
墜ちた月から生まれ出た最強の邪龍。世界の危機に瀕し、各国は勇者召喚を行った。
そこは勇者の為に作られた都合のいい世界。喚ばれたのは15歳の誕生日を迎
えた少年少女。彼らには使命を果たすための特別な力が授けられていた。
しかし、力に溺れた勇者は訓練を嫌がり、未熟な精神で挑んだ邪龍との決戦中に逃げ出してしまう。
勇者の行いにより戦線は崩壊。敵前逃亡と大戦犯の上に泣き言を垂れる勇者を前に、健全な脳筋兵士であるガルドリックは容赦なく処してしまった。
敗北、そして世界の終わりを予感するガルドリック。その時、空から謎の声が響く。『勇者が全滅しました。リスタートします』
世界は巻き戻される。勇者たちは15歳の誕生日、すなわち召喚された瞬間へと戻った。それも力を引き継いだまま、今度こそ使命を果たすために。
一方、期せずして勇者の引き継ぎデータを奪ってしまったガルドリックも15歳の誕生日に巻き戻るのだが、そこは勇者たちが召喚される数年前の世界だった。
ガルドリックは戦いに備える事に決めたのだが、勇者の能力を持ったままガチトレーニングを続けたガルドリックと仲間達は、とんでもない成長曲線を描いてしまうのだった。
ざまぁ、スローライフ、異世界転移、追放、学園、ダンジョン要素はあんまり無いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
157211文字
会話率:44%
石と木片を重ねただけの家で暮らすイキり孤児のポール。
イキりながらも懸命に働く彼は、ある日悪辣な冒険者に騙されて暴力を振るわれる中で突然前世を思い出し、同時に力に目覚めた。
あらゆる物の概念を抜き出して文珠を作り出す能力。自らの能力を調べて
いく中で生まれた感情。
「この力を利用して最強に!いや大金持ちに!いやいや静かな快適生活か!?でも騒がしく称えられたい!王の様に振る舞いたい!傅く部下が欲しい!俺はやるぞぉぉ!!」
辛い孤児生活の中でポールの思考は欲望に塗れていた。
果たして世間知らずのポールは全てを手に入れる事ができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 11:29:23
44602文字
会話率:48%
使命を忘れた最強の生命体。しかし彼は馬鹿だった。
ふと前世を思い出した俺!ただし詳細不明!
何か忘れちゃいけない大事な事があったような無かったような気がするが忘れた!
よくわからないから適当に生きるぜ!
どうやら思い出した力が引き継がれる
ようで?おや?この尻尾は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 00:00:00
49306文字
会話率:34%
「時間を巻き戻す」能力を持った高校生・シオンは、1日に3回だけ過去に“ログイン”してやり直すことができる。事故やトラブルを未然に防ぐため使っていたその能力。しかしある日、彼は「クラスメイトの死」を何度リセットしても回避できないことに気づく。
時間が巻き戻るたびに変わる“犯人”。
果たしてこの死は運命なのか、それとも——?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
9779文字
会話率:37%
悪行の限りを尽くしたシエン・ド・エンフォール伯爵がいた。
彼は何度も死に幼少期に戻り、終わりのない苦痛に耐えきれず精神が死んでしまった。
そして7度目のループには新しい魂――戦闘狂の男が入ってしまう。
国家反逆罪によって、犯罪者だ
けが集まる流刑地に到着すると、敵対する人間や魔物と戦い殺していく。
そして次第にシエンの強さに惹かれて付き従う人も出てきて、犯罪者の王にまで成り上がる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
13312文字
会話率:28%
※カクヨム様の週間総合ランキングで1位を獲得しました(2018/3/11)。
魔術が存在する異世界に転生したクリス。
1年前の戦争で両親を失った彼は、モノに魔術的な効果を付与するお店を引き継いでいた。
のんびりと経営する予定だったが、オ
ーガー討伐をきっかけに運命が大きく動きだす。
お嬢様の家庭教師になって、数々の試練を乗り越えていく!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 21:00:00
207360文字
会話率:42%
現代、日本。平和だったある都市を一つの災害が襲った。大きな揺れが大地を震わせ、運悪く一人の男が、地面の裂け目に飲み込まれる。その男は恐ろしくも美しい空間を抜けたとき、いつの間にか異世界の大地を踏みしめていた。剣と魔法が未だ息づく幻想の世界
。迷い込んだ男――――勇輝―――――は体が若返り、その眼には不可思議な魔眼を宿していた。
勇輝は命からがら、ファンメル国・首都オアシスに辿り着き、冒険者として活動を始める。多くの出会いに救われ、異世界からの帰還の手がかりを探していく。しかし、平和な時間も長くは続かず、怪しい魔の手が彼とその周囲に忍び寄る。多くの化け物、謎の組織を相手に生きて元の世界に戻ることができるのか。
「――――あぁ、とりあえず把握したよ。絶体絶命、大ピンチだってな!」
異世界ファンタジー始まります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
3904127文字
会話率:50%
――亡くなった曾祖父は魔法使いだった。
現代に生きる高校生・双代一輝<ふたしろかずき>は、両手に触れた二つの同じ物体を一つにして、より強力に作り変える統合魔法――通称「ニコイチ」を曾祖父から習っていた。
ついぞ元の世界に帰れなかった
曾祖父の親族に、幸せに人生を全うしたことを伝えるべく、彼の残した魔法で異世界へとタブ立つ一輝。
いざ、異世界に到着した一輝を待ち構えていたのは、ダンジョンの中で魔物の大群に追われていた魔法剣使いの少女・レイラとの衝突&キス。
戸惑いながらも二人は協力して、魔物を討伐することになる。大量のゴブリンを吹き飛ばし、迫りくるオークに一輝とレイラの武器が絶命の一撃を放ったが、そこで悲劇が訪れた。
「――わ、私の剣が欠けてる!?」
何度も重ね掛けしたニコイチによって作り替えられた木刀とぶつかって、欠けてしまった魔法剣。
一輝はニコイチで、その魔法剣を直すことを約束し、レイラと共に王都へと向かう。
かつて曾祖父が生きていた世界に胸を高鳴らせる一輝。
レイラの魔法剣を修復し、無事に曾祖父の親族を見つけることはできるのか。
12万文字に及ぶ長編異世界ファンタジー、始まります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 19:00:00
123013文字
会話率:51%
――――あなたの婚活、お手伝いします。
そのありふれた宣伝文句が書かれた求人用紙を片手に、就活数十連敗中の四方路春海(よもじはるみ)は、所属する研究室の教授の勧めでヤタガラス婚活相談所の戸を叩いた。
そこの主は見た目が中学生の少年。
彼の巧みな誘導で、馬鹿正直に企業に受かるまでの滑り止めであることを漏らしてしまう。
「じゃあ、とりあえず現場見学からね。あぁ、面接はとりあえず合格ってことで」
「えっ? は? えぇ!?」
会話もそこそこに合格判定を出した少年に訝しみながらも、見学当日に目にしたのは普通の一般人男性と普通に見える「異世界人」である蛇の亜人とのお見合いであった。
男性は特に驚いている様子もなく、春海がつけた眼鏡でのみ蛇亜人の姿が見えるようだ。
「日本の昔話にもあるだろう? 鶴の恩返しとか浦島太郎とか。動物が化ける妖術の類の一つや二つくらいあっても不思議でも何でもない。昔の人たちを愚かだったって笑う奴がいるけど、現代人が鈍感になっただけだ。良くも悪くもね」
ヤタガラス婚活相談所の本来の姿を見て、今まで就職意欲はあっても何になりたいか目標が浮かばなかった春海の目に光が宿った。
――――私、この職業にめっちゃ興味湧いてきました!
作者が年末年始に寝込んだ時に出て来た妄想(?)をとりあえず書き綴っただけのもの。でも、婚活って割とありな設定だと思うんだよね。
(誰かクオリティ上げて書いてくれ!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 19:50:00
100189文字
会話率:53%
趣味に生きるおじさん、レッジ。
新作VRMMOを始め、機械人形として未開の惑星へと降り立った彼は、攻略そっちのけで脇道を爆走しはじめる。
なのに趣味要素だと思われていたスキルも気が付けば……。
ニッチを攻める変わり者なおじさんが出会うのは、
物理で殴ればだいたい解決と息巻くウサミミ少女やミニマルクールな女の子、盾格闘家のお姉さん、サムライガールにニンジャボーイ。
個性豊かな仲間たちに囲まれて、彼は今日も自由気ままに星を征く!
※毎日17時05分に更新中。
※何話まで読んだ、などの読了報告だけでも良いので感想頂けるととても励みになります。
2020/06/13第1章完結しました。
2020/06/14第2章始まりました。
2020/07/07第2章完結しました。
2020/07/08第3章始まりました。
2020/07/25第3章完結しました。
2020/07/26第4章始まりました。
2020/08/23第4章完結しました。
2020/08/24第5章始まりました。
2020/10/12第5章完結しました。
2020/10/13第6章始まりました。
2020/12/24第6章完結しました。
2020/12/25第7章始まりました。
2021/02/25第7章完結しました。
2021/02/26第8章始まりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
6618515文字
会話率:46%
空には宇宙船が飛び交い人々は電脳と共に生活する――そんな超科学の発展した世界で生まれ育った少女ララは、ひょんなことから剣と魔法のファンタジー世界に迷い込む。摩訶不思議な魔法の存在に首を傾げ、迫りくる獰猛な魔獣をナノマシンの力でねじ伏せた彼女
は、ひとまずこの見知らぬ世界を旅することにした。凄腕の女傭兵や清純な神官の少女と共に、ララは未知とロマンの溢れるファンタジー世界を歩き出す。
:毎日朝7時5分頃に更新しています。
:第一章完結しました。
:第二章完結しました。
:第三章完結しました。
:第四章完結しました。
◆第四章までを第一部として、一先ず完結となります。
応援ありがとうございました。
◆第二部始まりました。
◇第五章をすべて削除し、182部分(※)からまた新たに改訂版第五章を始めさせて頂きます。
:第五章完結しました。
:第六章完結しました。
:第七章完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 12:00:00
1070135文字
会話率:45%
小柄で童顔な青年ヤックは、荷物持ちとして迷宮に潜る三流探索者。
ある日、財宝の気配に目が眩んだパーティメンバーの無理な探索に彼も巻き込まれる。だがその直後、彼らは強力な魔獣ハイオークに遭遇し、あっけなく逃走する。――ただ一人、重たい荷物を背
負ったヤックを残して。
置き去りにされたヤックは、窮地に立たされる。だが死を覚悟したその時、突如として助けが現れた。
それは暗いダンジョンには不似合いな、メイド服に身を包んだ無表情な長身の女性。アヤメと名乗る彼女は瞬く間にハイオークの群れを蹴散らし、怯えるヤックに手を差し伸べる。
「任務完了。お怪我はありませんか、マスター?」
仲間に見捨てられた青年は、ダンジョンの奥で新たな出会いに巡り合う。彼が見つけたのは、ハイオークを素手でぶち殺すメカメイドだった。
※毎日12:05に更新します。
※カクヨムとの同時連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 12:00:00
489443文字
会話率:47%
青年は懇願した。
それは長い長いしあわせの始まりだった。
ーーーーーー
大学生の佐倉結衣は毎日自分のストーカーと楽しく手紙のやり取りをしていた。
『今日はいつものいちごミルクは飲まないんだね。あ、もう飲んじゃったのかな? いつも五秒で飲み
切ったちゃうもんね Byストーカー』
「なんで知らない人と手紙のやり取りをしているんだ!」
「せっかく手紙を送ってきてくれたから!」
配達人(パシリ)の死神のヘルは呆れつつも彼女とストーカーのやり取りを見守っていた。
そんなある日、ヘルはとある女性の魂狩りの任務を行うことになって……。
ーーーーー
カクヨムさんで先行公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
79908文字
会話率:31%
かつて聖騎士団において次期団長と目されていた男・ファレルは、一身上の都合によって退団し、冒険者として暮らしていた。
昇級試験を受けず、何年も中級冒険者で居続ける彼は、周囲の人々から『実力はあるが変人でもある』と言われていた。
派手な
仕事には手を出さず、パーティも組まず、地道に生きるファレル。しかし彼には一つだけ譲れない目的があった。迷宮にある美味な食材を持ち帰ることである。
ある日ギルドの受付嬢から、上位パーティのメンバーが迷宮で取り残されているらしいという話を聞いたファレルは、食材探しのついでにという名目で様子を見に行くことにする。
そこで見たものは、戦うためだけに連れられてきた奴隷が一人で魔物と戦い続けている姿だった。ファレルは奴隷を救出するが、奴隷を見捨てた主人に返すわけにはいかず、傷ついた奴隷をファレルが介抱することになる。
ファレルは知らなかった。自分が引き取った奴隷が抱えている秘密――そして、彼が追い求めた美味なるものを他人に振る舞ったとき、何が起きるのかを。
※カクヨム様でも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:00:00
214939文字
会話率:61%
「――王女アシュリナを民衆への背信により、投獄する」
十歳になるまでは『白耀の王女』と呼ばれて愛され、輝かしい将来を
約束されていたはずの王女アシュリナは、『神器召喚』の儀式に失敗して
全てを失うこととなった。
しかしアシュリナは
、十歳になるまではっきりと自覚していなかったが、
儀式の当日に自分が転生者だということ、そして前世の記憶を思い出す。
「この王女って、ストーリー本編に出てこないキャラじゃないか?」
アシュリナの前世は元ゲーマーであり、男性だった。『神器召喚』に
相当するものがあるゲームは実際に存在し、アシュリナはそのシステムの
重要性を説明するためだけに名前だけ登場し、不遇な死を遂げたとされる
人物だった。彼はアシュリナを生き延びさせられるのなら、その先に
何があるのだろうと興味を持つ。
処刑までの時を古城で幽閉されて過ごすことになった王女にとれる
選択肢はほとんどなく、持ち物といえば神器召喚で失敗した際に出てきた
古びた木刀だけだった。
この世界では無価値とみなされて蔑まれてしまうようなものだが、
それこそがアシュリナを救う鍵となり――すぎてしまい、生き延びるための
レベリングは薄幸の姫をたぐいまれな強者に変えていく。
※カクヨム様でも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 19:00:00
128645文字
会話率:54%
世界を滅ぼすという魔竜を討伐したが、戦いの中で命を落としてしまった盗賊のマイト。
彼の前に現れた女神は、魔竜討伐の報酬としてマイトを蘇生させ、願いを一つ叶えると言う。
生まれながらに「魔力なし」で盗賊の技のみで生き抜いてきたマイトだが、
彼
には夢があった。それは――『賢者』になりたいということ。
しかし転職すれば、レベル99からレベル1に戻ってしまう。
それでもマイトは賢者に転職し、レベル1の人間が居られる場所、自分の生まれ故郷である
歓楽都市に戻る。まだ自分の使える魔法も分からないまま、マイトはギルドで新人登録し、
そこで三人組の女性冒険者パーティと出会う。
だがそのパーティは、職業こそ恵まれているが問題児だらけで……。
一度世界を救った英雄が、レベル1に戻って思いもよらぬ方向で無双しながら、
仲間たちを導いたり問題を解決したりして、かつてのレベル99の仲間たちと
再会するまでに一人前の賢者となることを目指す、ハートフル冒険者ストーリーです。
※カクヨム様でも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 19:00:00
267722文字
会話率:60%