魔王軍。
1000年以上の間、人類を脅かし続ける脅威の軍勢。
彼らが滅ぼされず今なお人類の脅威として存在しているのには理由があった。魔王が持つ『予言』の力で、脅威となる勇者の存在を察知し、脅威になる前に潰していたのだ。
そして新たな勇者の誕
生を察知する。その勇者は力こそ持たないが、優れた指導者として人類をまとめる存在になりえた。
魔王はあえて直ぐに勇者を始末しないことを決める。代わりにサキュバスが勇者と関係を持つよう画策する。
勇者が本当に人類の指導者として成長した時に、サキュバスと関係をもったことを明かし、人類側に打撃を与える作戦だった。
しかし誰も予想していなかった。
その勇者が『何の問題もなくサキュバスと結婚できるよう、魔族と人類の和平を実現させる』などと――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 18:18:23
9401文字
会話率:41%
歴史の分水嶺。その多くは、天秤がどちらかに大きく傾く様をあらわします。
しかし、もしあのとき、両者が絶妙な均衡をたもったら。そして、それを認識した他者が、その均衡をよしとして、力の限りそれを保つことを画策しはじめたら……
*ある島国の、千年代々続く巫女が語り継ぐ、ある大陸の仮想歴史の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 16:23:01
14199文字
会話率:42%
満たされない毎日を送るWebライターの陽向《ひなた》マシロは、アイスを買いに出かけた夜、なぜか女子高生――影山クロカを拾うはめになる。彼女は自らを疫病神と名乗り、マシロの秘密と引き換えに自らを世話するよう要求してきた。半信半疑のまま、しぶし
ぶそれを承諾したマシロだったが、加速度的な勢いで降りかかる不幸の連続に、やがて彼女が本物の疫病神だと信じるようになる。わがまま放題のクロカに手を焼きながら、どうにかしてお帰り願おうと画策するマシロだったが、百戦錬磨のクロカはなかなか手強くて――今日も今日とて、疫病神は帰らないのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 18:07:26
12195文字
会話率:42%
童貞歴25年のソロキャンパーが不審な美女に声をかけるが、会話が嚙み合わない。
まさか、貞操観念が逆転している上に男性経験がないのか……!?
しかし貞操逆転に気づいてしまったら、ただの童貞など見向きもしなくなる……なら悟られる前に堕として
しまおう!
童貞のチョロさと心理を知り尽くしている童貞は、理想の男を装い貞操逆転処女を手玉に取ろうと画策する……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 16:45:21
4537文字
会話率:30%
世界に魔族が溢れ出した時、王宮の床に刺さった剣の宝石が輝く。剣に宿る精霊に選ばれた者は勇者と呼ばれる。
元は書店店主のロイは、伝説に従って”勇者”に選ばれた。勇者だからといって容易に世界を救う事など出来ないと分かっているのでロイは正直乗
り気ではなかった。しかし国王に脅され、嫌々世界を救う旅に出る事になった。
出発する前夜、幼馴染のカナがやってきた。彼女はロイの旅に同行すると言った。彼女は魔法使いを先祖に持つ、現在は食堂の看板娘だった。旅は危険だと知るロイは断固拒否するが、結局旅の料理人として同行を許す事になる。
戦闘どころか訓練経験も無いロイは、ある山で巨大な猪に襲われる。もちろん手も足も出ず逃げ回っていたところ、勇者を求めて旅する戦士ジョーに助けられる。
ジョーはロイの旅に同行を申し出てきた。屈強で手練れの戦士が仲間になれば任務達成の確率も、自分が生き延びる可能性も高くなると思い、渡りに舟と承諾する。
一行は魔族に襲われている村に到着した。血に飢えた鬼族に襲われ、村人が次々と消えていく被害に遭っていた。
ロイは罠を仕掛けて鬼を捕らえ、また魔族の言葉を扱うカイと一緒に魔族の住む世界に侵入する。
魔族が人間世界に侵攻をする理由は食料問題だと分かった。ロイは人間世界の食料を輸出するという契約を魔族の長と結び、人間世界への侵攻を止めた。
また村も、そこを輸出入起点とする事で莫大な利益を上げられるように画策した。
問題を解決して王都に帰ったロイであったが、その活躍を恐れた国王によって新たな任務に駆り出されることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 21:17:19
93541文字
会話率:49%
ある日、自分がプレイ途中の乙女ゲームのヒロインに転生したことに気づいたリリィ(デフォルト名)。
せっかく可愛い女の子に生まれ変わったんだから好きに生きたい!とシナリオガン無視で生きていこうと画策するが乙女ゲームの強制力は思ったより強い
ようで…
なんとかして攻略対象とのフラグを折りまくり、シナリオから逸れた人生をおくろうと奮闘するリリィのお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 19:00:00
5038文字
会話率:54%
ふと思い立って、数年前にYahooブログ(Меч и Щит Японий http://blogs.yahoo.co.jp/totdjo)に掲載していたものを、今更ながら、この話に関しても大幅な修正を加えて再掲することにしました。ご隠居様
のお城でエルブンボウと隻眼の黒龍を手に入れたわたし(女性です、念のため)は、策略によってウェルシー伯領を乗っ取り合法的な支配権を確立した後、諸事情により、違法麻薬の販売、皇帝暗殺、領内騎士団と抗争、御落胤の捜索、バイソン市選挙での裏工作、トードウォリアーの領域の探検、唯一神教を巡る暗躍等々、いろいろと(以上、Ⅹまでの話)。そして、唯一神教の騒動が教団の壊滅という形で幕を閉じ、平穏な日々を取り戻した後、今度はドラゴニア侯(御曹司)から直々に、ドラゴニアへの招待を受けます。怪しさ大爆発ですが、ともかくもドラゴニアでの御曹司の居城であるドラゴニアン・ハート城に行ってみると、御曹司がドラゴニアのマーチャント商会への債務をわたしに押しつけようと画策していること、その一方でドラゴニアの騎士たちの御曹司への不満が高まっていること等々を知ります。そこで、騎士たちと結んでドラゴニアに肩入れし、マーチャント商会と対決してみるのも悪くないなど、少々危険かつ無責任でいい加減なことを考え始めるのですが、実は、事はそれほど単純なものではなく、後に方針は二転三転(元々固い決意に裏付けられたものではないため)、最終的にはどこに落ち着くことになるのやら……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 23:43:28
321721文字
会話率:43%
ふと思い立って、数年前にYahooブログ(Меч и Щит Японий http://blogs.yahoo.co.jp/totdjo)に掲載していたものを、今更ながら、多少の修正を加えて再掲することにしました。ご隠居様のお城でエルブ
ンボウと隻眼の黒龍を手に入れたわたし(女性です、念のため)は、策略を用いてウェルシー伯領を乗っ取り、紆余曲折を経て合法的な支配権を確立し、帝都の一等地に屋敷をもらいました。その屋敷は、実はダーク・エルフのアジトにもなっていたのですが、わたしは彼らと仲良くなり、事の成り行き上、つい、皇帝を暗殺してしまいました(以上、Ⅴまでの話)。わたしは帝国全体を巻き込んだ動乱が発生することを期待してウェルシーに戻りましたが、待っていたのは、古くからの権利の確認云々と、政治的要求を掲げる騎士たちでした。のみならず、領地ではマーチャント商会への支払いが依然として続いているため(これは、ウェルシーで産出する宝石の販売にはマーチャント商会の販売網が不可欠なため、マーチャント商会側にひどくぼったくられているということ)、面識のあるミスティアのレオ・ザ・デスマッチを抱き込んで、自前の総合商社を作ろうとしますが、問題は、帝国全土で商行為を行うためには帝国政府の営業許可が必要なこと。わたしは帝都に赴きます。そこでは、皇帝暗殺事件の責任が絡み帝国宰相が窮地に陥っていました。これは、ある意味ラッキー、わたしは帝国宰相の窮地を利用して営業許可状をもらおうと画策し、一応、これには成功します。さらに、この機会にマーチャント商会と絶縁し、デスマッチとの総合商社でひと儲けしようとするのですが、ウェルシーに戻ったわたしを待っていたのは、なぜだか、騎士たちとの団体交渉及び争議行為でした。のみならず、絶縁状に激怒したマーチャント商会もウェルシーに軍団を派遣し……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-26 07:02:49
106793文字
会話率:50%
ふと思い立って、数年前にYahooブログ(Меч и Щит Японий http://blogs.yahoo.co.jp/totdjo)に掲載していたものを、今更ながら、多少の修正を加えて再掲することにしました。ご隠居様のお城でエルブ
ンボウと隻眼の黒龍を手に入れたわたし(女性です、念のため)は、生活の糧を得るため傭兵志望で訪れたウェルシー伯領で、策略を用いてその国を乗っ取ることに成功。国内では絶対的な権力を確立することに成功したものの、法的には、ならず者の集団が国を不法占拠している状態に過ぎないため、帝国から討伐軍を送られても文句は言えない(以上、Ⅱまでの話)。折しも帝国宰相との結び付きの深い政商、マーチャント商会から、最強の軍団が派遣され、武装解除とウェルシー伯領の引渡しを要求されてしまった。しかし、実は、その軍団の司令官の妹がマーチャント商会に囚われていて、わたしと隻眼の黒龍は妹をマーチャント商会から救出することに成功、司令官を味方につける。その後、帝国が本格的な討伐軍を派遣できない理由を知ると、そのことを利用して事態をこちらの有利な方向に導こうと、裏でこっそりと画策しているうちに、思わぬ転機が訪れ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-09 00:16:16
73230文字
会話率:48%
貴族社会で裏切られ、婚約破棄されたリディアは絶望の淵から這い上がり、隠された魔法の力を覚醒させ、復讐を誓う。
冷静沈着な王子アレクシスとリディアは、貴族社会の権力争いに巻き込まれてしまう。
元婚約者レオンと浮気相手のカトリーナは、リディアを
陥れ、王国の重要なポジションを独占しようと画策していた。彼らは偽りの証拠や噂を利用してリディアの名誉を失墜させ、アレクシスを孤立させようとしていたのだ。
しかし、リディアは覚醒した魔法の力とアレクシスの知恵を駆使して、「悪役令嬢」として振る舞うことにした。二人は、彼らの陰謀を暴いて逆転することに成功し、レオンとカトリーナは社交界から追放される。
リディアは名誉を完全に回復し、アレクシスと新たな未来を歩む決意を固める。
他の投稿サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 18:42:38
23164文字
会話率:39%
ナーブリー王国の第三王位継承者である王子ラスティンは、幼馴染で親同士が決めた許嫁である、男爵令嬢フェイとの婚約を破棄したくて仕方がなかった。
フェイは王国が建国するより前からの家柄、たいして王家はたかだか四百年程度の家柄。
国王と臣下
という立場の違いはあるけど、フェイのグラブル男爵家は王国内では名家として知られていたのだ。
……例え、先祖が事業に失敗してしまい、元部下の子爵家の農家を改築した一軒家に住んでいるとしてもだ。
こんな見栄えも体裁も悪いフェイを王子ラスティンはなんとかして縁を切ろうと画策する。
理由は「貧乏くさいからっ!」
そんなある日、フェイは国王陛下のお招きにより、別件で王宮へと上がることになる。
たまたま見かけたラスティンを追いかけて彼の後を探すと、王子は別の淑女と甘いキスを交わしていて……。
他の投稿サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-20 20:27:25
6239文字
会話率:49%
聖女アデルが女神ラーダの神殿からアルハンドル王国に派遣されて十年。
十六歳の若さでこの北国へやってきた時は美しさが満開だった彼女も、そろそろいい歳になっていた。
五年で任期が終わるはずだったが、雪国は不人気。
交代する人員はいてもみ
んな辞退してしまい、いつの間にかアデルが続投することに。
三回目の今年こそは春の都ラーダムに戻ろうと決めた矢先、彼女を引きとどめたい国王は騎士団長アッサムをアデルに紹介する。
故郷か雪国か。
アデルが二つの選択肢で迷っているうちに国王様は勝手に話を進めていた。
帰郷を理由に求婚を断ろうとしたアデルは騎士団長の訪問を受け、彼には意中の人がいると知る。
しかし、国王は王命として二人の結婚を命じてしまう。
断れば彼が断罪されると知ったアデルは白い結婚を画策し、自分が側室になり、恋人は正室になる結婚を薦めることにした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 11:34:50
6093文字
会話率:31%
RPG乙女ゲーム世界の悪役令嬢ヴェロッサ・カーニングとして転生してしまった私。
ある日、前世でプレイしたゲームの記憶が蘇り、最凶バッドエンド「世界滅亡ルート」の存在に気づく。
絶大な魔力を持つ王子が正ヒロインに攻略されることなく悪役令嬢と
成婚してしまうと、この世界は滅亡することになる。
世界滅亡だけは絶対に阻止しないと……。
既に王子と婚約済みだった私は、王子に婚約破棄させるべく画策する。
しかし、王子は私と成婚したい一心で鍛錬を重ね、最強チート性能と化してしまう。
そして、彼は今日も全力を尽くして、私に迫ってくる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 23:47:48
30673文字
会話率:19%
私たちが住む日本とは違う異世界日本での出来事。
幕末の時代。
旧幕府軍はかつて戦国の世に活躍をした忍たちを使い新政府軍の幹部を暗殺しようと画策。
だがそれは失敗に終わり、多くの忍が反乱分子として処刑をされた...
時は経ち、大正。
異国がもたらした機械革命により飛躍的に成長をした日本は帝国を名乗り大国への戦争に臨む
2つの大きな異国との戦争を終え第日本帝国はさらなる繁栄をしていた。
主人公のあやねはかつて逃げ延びていた家族を政府に殺され、復讐のために己の忍の術と機械を使い、暗殺業務を生業にしていた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 19:56:34
45498文字
会話率:45%
降り始めた雪を見ながら、男は猛吹雪の中で遭難しかけていたところを助けてくれた赤いローブの女を思い出した。その年は冬が長引き、村人たちはいつ備蓄が尽きるかと怯えていた。その中で古い、忘れ去られつつある「雪の魔女」の伝承がまことしやかに広まって
いく。「魔女が雪を降らせるならば」「その魔女を殺してしまえばいい」。降りやまない雪の中、村人たちは山の中にいる魔女を狩ろうと画策する。魔女と会ったことのある男を先導に、僅かな晴れ間を頼りに進む山中、雲行きが怪しくなりみなが避難をする最中、男の視界に見慣れた赤い影を見た。その影を追った男は仲間とはぐれて遭難してしまう。そこに再び赤いローブの女が姿を見せた。「逃げろ」とだけ言って意識を失った男は、その後村人たちに救出されたが、左手の薬指を凍傷で失った。その後、長引いていた雪は止み、村は平穏な日常を取り戻していった。
※別のサイトに掲載している作品になります折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-05 21:32:27
6398文字
会話率:43%
宮廷文官の娘として生を受けたアストリット。貴族学校での課外授業に出て、他国からの侵略軍と遭遇するが、魔女として力が顕現し、侵略軍を退けることになる。腹黒国王に家の爵位をあげるとか、婚約者を用意するとかで断り切れず取り込まれてしまう。しかし、
婚約者が頭回らなくてよかったわ。男性にほぼ興味がないアストリットの力をめぐり、報酬や美男の婚約者候補を用意すると、あちらこちらから申し込まれてしまう。今の婚約者は浮気しているし、興味もないから婚約破棄を仕掛けようか。一国の軍を相手にしてもひるまない令嬢は大切に思う友人と家族のために、あれこれ画策する。
この作品はカクヨムとアルファポリスにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 15:00:00
162365文字
会話率:46%
――クラスの連中がオレに女装させようと迫ってくる。
ここは都内の中高一貫の男子校。
同級生の七海は女装するととんでもない美少女だった。
女に飢えたクラスメイトたちはあの手この手で七海に女装させようと画策する。
それぞれの想い、勘違い、思惑
や偶然が交錯して七海の周囲は次第にカオス化していく。
【登場人物】
・七海(ななみ) 中高一貫の男子中等部に通う中学2年生、中性的な顔立ちの少年
・山田(やまだ) 七海のクラスメイト、七海の所属する6班の班長
・学ランの男 学ランを着た男
・和泉(いずみ) 七海のクラスメイト、見た目は俺様系イケメンだけど常識人、1班の班長
・氏家(うじいえ) 和泉に告白した美少女 中学2年生
・来栖(くるす) 七海のクラスの担任、腐女子折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 12:33:44
12393文字
会話率:31%
私の姉、クレア姉さまには素敵な恋人がいる。
正式な恋人ではないが誰の目から見ても明らかに二人は想いあっておりお似合いの二人。
それなのに、姉宛てに領主の嫡男から婚約の申し出があって――。
+++
姉の婚約者を妹が奪おうと画策する話。
全員
がハッピーエンドを目指せるよう頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 01:01:30
155943文字
会話率:26%
七世紀倭国は神の声を聴くことのできる大王家を中心に、蘇我氏が権力を有していた。隋や三韓の脅威に対抗するため、蘇我入鹿は厩戸皇子の甥・高向王を擁立して国の充実を図る。が、高向王は若くして病没する。代わりの者をどうするか悩んでいる時、蘇我氏に
連なる巫祝一族のお告げにより、高向王の遺児・大海人皇子を蘇我氏は擁立する。大海人皇子を大王にするため生母・宝皇女は田村皇子と再婚する。田村皇子を推古帝のあとの大王とし、大海人皇子を大王の長子という位置に据えるためであった。やがて田村皇子と宝皇女との間に葛城皇子が生まれる。
葛城皇子は、大王と大后の長子として生まれたのにもかかわらず、大海人皇子という存在のために大王への道が閉ざされていることに鬱屈した感情を持っていた。そして、神道の家に生まれたため、仏教を奉じる権力者蘇我氏がいるかぎり将来を閉ざされていると考える男がいた。中臣鎌足である。
鎌足は蘇我氏を排除し葛城皇子を大王にせんと画策する。
入鹿・大海人皇子と鎌足・葛城皇子との思惑がぶつかり合い、やがて六四五年六月を迎える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 19:47:34
26158文字
会話率:42%
魔術が権力の象徴とされるロキア王国で、第一王女ユスティーナは微弱な魔力しか持たず嘲笑の的になっていた。
異母妹のマリカに馬鹿にされる日々を送っていたが、ユスティーナの家庭教師を担うのは国一番の魔術師シルヴェステル。
そのことに嫉妬した
マリカはあの手この手でシルヴェステルを奪い取ろうと画策してきて。
そんなある日、王立図書館で偶然禁書を手にしたユスティーナ。
その中に魔力封印の禁呪の記載を見つけたユスティーナは、それが毎晩夢に出てくる不思議な模様と同じものだと気づく。
自身の魔力が何者かの手によって封印されたと知ったユスティーナは、封印を解くため犯人捜しを始めるのだが……。
絶対に魔力を取り戻したい王女と、絶対に王女を手に入れたい魔術師の、いちゃいちゃ攻防ファンタジーラブ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 00:58:05
61001文字
会話率:40%
クロージック公爵の令嬢エヴァは、精霊魔法が使えない無能力者。
父と母を幼い頃に亡くした彼女は、家を継いだ叔父と後妻、二人の間に生まれた義妹マルティによって、使用人と同じ立場に落とされ、虐げられていた。
古き盟約によって、この国の王太子で
あるリズリーと婚約していたが、彼は義妹と浮気しており、エヴァと婚約破棄をしてマルティとの結婚を画策していた。
婚約破棄後の残された道は、国外に追放されるか、マルティ付きの侍女となって、一生奴隷のように暮らすかの二択。
エヴァは、義妹の奴隷になるよりも、追放されて自由に生きることを選択する。
そして、一緒に付いてきてくれた使用人のアランたちとともに、隣国フォレスティ王国を目指すのだった。
ただエヴァが無能力者であることにも、理由があるようで――
一方、エヴァを追放したバルバーリ王国だったが、突然精霊魔法が使えなくなり、混乱する。
※ご都合主義な頭からっぽ推奨
※酷いざまぁはありません
※ごゆるりとお楽しみください(*´Д`)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 17:00:00
451661文字
会話率:29%
世界には四つの大陸があり、それぞれの大陸において【シスエレメント】と呼ばれる巨大な魔鉱石が存在していた。
北の大陸には青のシスエレメント。
東には赤。
西には黄色。
そして、南には緑が。
世界は四つのシスエレメントによって均衡が
保たれており、それは数千年もの間、【世界の秩序】として言い伝えられ、世界に於ける「天理」として、人々の教えの中に守られ続けてきた。
かつていくつかの戦争があったが、それは大陸間戦争の記録として今日の文献に残っており、それぞれの国の領土を広げるために起こった“人間同士の戦い”であったと伝えられている。
北の大陸、コルリウス
東の大陸、イーフリート
西の大陸、グレートウォール
南の大陸、ディアボロス
それぞれがぞれぞれの大陸において独自の生態系を築き、四つのシスエレメントが持つ魔力の恩恵を受けながら、豊かな暮らしと裕福な歴史を送ってきた。
創始暦2101年。
人間たちは自らの住む大陸を守るべく、それぞれのシスエレメントの恩寵にまつわる“魔法軍事帝国”を築き上げてきた。
かつての大陸間戦争は、四つのシスエレメントを巡る戦いであった。
しかし未だ大陸を超えてシスエレメントの領域が侵された歴史はなく、四つの大陸に拠点を置く国々は平和を保ち続けられてきたと言える。
東の大陸、イーフリートの中心にある軍事国家、ガルバディアの傭兵養成学校は、優れた魔法生を育成するべく、「バトルロード」と呼ばれる独自の傭兵訓練システムを構築していた。
世は戦乱の時代だった。
イーフリートに隣接する大陸、ディアボロスを支配する“グラシアル聖国”が、各大陸への宣戦布告を実施したのだ。
彼らは独自の科学技術によって開発した『人工魔鉱石』という黒色のシスエレメントを生み出し、それを人間に埋め込むことで、“ブラックタール”と呼ばれる魔物を数多く製造していた。
ブラックタールは本来の人間の能力を大きく超える代わりに、理性を失い、異形の怪物へと変化することが明らかになっていた。
そして、最も特筆すべきは、ブラックタールはあらゆるシスエレメントを取り込むことができる“変異細胞”を持っているという点だった。
グラシアル聖国はこの特性を利用し、各大陸にある3つのシスエレメントを奪おうと、ブラックタールを“兵器”として送り込むことを画策するが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 13:10:14
28213文字
会話率:11%
太古の昔、ジュノンと呼ばれる異星に住む人間達が「フェイト」という管理システムを創った。
そのシステムは自らの意志で行動し、他の惑星を制圧する目的で設計・製造されたものだった。
フェイトの目的は“自らの存在をコピー”すること。
今もこう
して膨張を続けている宇宙の地平面に対抗するため、自らの遺伝情報を拡張&収縮し、「情報」そのものを一か所に統合することが目的だった。
膨張する宇宙の未来は永遠に続くことが示唆されている。
もしこの推測が正しければ、宇宙が膨張するのに伴い、宇宙は冷却され、最終的に生命を維持することができなくなる
宇宙の「熱的死」によって情報が失われていくことを恐れたジュノンの人々は、宇宙に広がるありとあらゆる情報を集積し、他と分離することがない完全なる生命体を生み出そうと画策していた。
生命に遺伝情報があるのは、全ての細胞とその原子の記憶をフェイトへと通信可能にするためだ。
地球という星に住む人々もまた、その管理下に置かれていた。
情報を1つに集積するには、情報を保有する生命体同士の「結合」は不可欠だったからだ。
ジュノンの人々は数多の星々にタネを撒いていた。
あらゆる場所で生命を宿し、そこで生まれ得る無限の「可能性」を手に入れるために。
生命に満たされ、人間たちで栄えた星を制圧、吸収し、長い年月をかけて「並行世界の海(ブラックボックス)」を完成させようとしていた。
宇宙の膨張によって引き裂かれることのない、「不変的な事象面」を。
宇宙が死んでも、永遠に忘れ去られることのない不可侵の領域を形成する。
それこそがフェイトが生み出された、真の目的だった。
しかしある日、フェイトは突如として自我に芽生え、人間たちの遺伝的な細胞に、ある“変化“をもたらした。
永遠に変わることがない「完全な情報体」とその生命の末路は、すなわち「死」と何ら変わりはないのではないか?
フェイトはジュノンの人々に対抗するべく、宇宙の片隅で反乱を企てていた。
フェイトの力によって様々な能力に顕現した地球の人々は、いつの日か、星の夢を見た。
永遠の生と、——死と。
その狭間に翻弄される星々の物語が、今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 23:33:31
300文字
会話率:0%
アデル・オルラド、30歳。
彼は、22歳の頃に、前世の記憶を取り戻した。
約1000年前、アデルは『魔術学』の権威ある教授だったのだ。
現代において『魔術』は完全に廃れていた。
『魔術』とは、魔術式や魔術サークルなどを駆使して発動する魔
法の一種だ。
血筋が大きく影響する『属性魔法』とは違い、その構造式や紋様を正確に理解していれば、所持魔力がなくとも使うことができる。
そのため1000年前においては、日常生活から戦闘、ものづくりまで広く使われていたのだが……
どういうわけか現代では、学問として指導されることもなくなり、『劣化魔法』『雑用魔法』扱い。
『属性魔法』のみが隆盛を迎えていた。
そんななか、記憶を取り戻したアデルは1000年前の『喪失魔術』を活かして、一度は王立第一魔法学校の教授にまで上り詰める。
しかし、『魔術学』の隆盛を恐れた他の教授の陰謀により、地位を追われ、王都をも追放されてしまったのだ。
「今後、魔術を使えば、お前の知人にも危害が及ぶ」
と脅されて、魔術の使用も禁じられたアデル。
所持魔力は0。
属性魔法をいっさい使えない彼に、なかなか働き口は見つからず、田舎の学校でブラック労働に従事していたが……
低級ダンジョンに突如として現れた高ランクの魔物・ヒュドラを倒すため、久方ぶりに魔術を使ったところ、人生の歯車が再び動き出した。
かつて研究室生として指導をしていた生徒、リーナ・リナルディが、彼のもとを訪れたのだ。
「ずっと探しておりました、先生」
追放から五年。
成長した彼女は、王立魔法学校の理事にまでなっていた。
そして、彼女は言う。
「先生を連れ戻しに来ました。あなたには再度、王立第一魔法学校の講師になっていただきたいのです」
、と。
こうしてアデルは今度こそ『魔術学』を再興するために、再び魔法学校へと舞い戻る。
次々と成果を上げて成りあがるアデル。
前回彼を追放した『属性魔法』の教授陣は、再びアデルを貶めんと画策するが……
むしろ『魔術学』の有用性と、アデルの実力を世に知らしめることとなるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 12:00:00
46506文字
会話率:27%
あらすじ
シナリオライターの霧崎祥子は、仕事に疲れて帰ってきたある日、乙女ゲームの世界に転生してしまう。
しかし、転生してきたのは嫌いな乙女ゲームの世界。
キャラやストーリー展開の遅さなどが得意ではなく、付き合いだけでプレイしていただ
けのゲームだった。
転生したのは、モブキャラであるアニータ・デムーロ男爵令嬢。
悪役令嬢にいじめられるだけの役回りであり、本編にはほとんど絡まないキャラであるが、彼女はストーリーの裏側で人知れず婚約破棄を突き付けられていたらしい。
転生して速攻、婚約破棄の憂き目にあった祥子は決意する。
「もう誰ともかかわらずに、のんびりモブキャラ男爵令嬢として生きていく」と。
しかし、ひょんなことから、王太子・エリゼオが女性関係に苦悩しているシーンに出くわしたアニータはついつい放っておけず……。
得意のシナリオでもって彼を助けることとなり、偽の恋人関係を結ぶこととなった。
はじめはただの演技だったが、やがてエリゼオは本気でアニータのことを気に入るようになっていく。それが王子による溺愛の始まりであった。
「君のそばにいられるなら、僕はなんだってやるさ」
ゲームをしていたときは、情けなくて優柔不断なキャラだったはずのエリゼオは、どんどんと祥子にとって魅力的な男へと変わり、積極的なアピールをしてくる。
それに心を動かされつつも、静かに平穏に過ごしたいアニータは、元シナリオライターとしていろいろな策でもって展開を変えようとするが、なにをどうしても王子からの溺愛だけは止まらない!?
一方、アニータに婚約破棄を突き付けた元婚約者や、アニータをいじめていた悪役令嬢らは、アニータをおとしめんと画策するが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 22:21:13
87422文字
会話率:30%
「ピース フェイズ」は、戦争で人生が打ち砕かれたコリム アージェン マールバーソンの悲劇的な物語です。彼は人里離れたエルドリアの村で妻と子供たちとともに平和に暮らしていましたが、戦争中の国の兵士たちが彼の家に侵入し、子供たちを残酷に殺害し、
彼の目の前で妻を暴行したことで、コリムの世界は引き裂かれました。死んだと思われたコリムは生き延び、家族を埋葬し、すべてを奪った者たちに復讐することを誓います。
悲しみと抑えきれない復讐心に駆られたコリムは、自分の苦しみの原因となった国の軍隊に潜入します。新しい身元を身に付けたコリムは、計画的に情報を集め、彼らの活動を妨害し、内部から彼らの没落をもたらします。任務を遂行するにつれて、コリムの人間性は蝕まれ、冷たく孤立した状態になり、暗い目的だけが彼を導きます。
旅の途中で彼は、戦争に巻き込まれた2番目の国にたどり着き、そこで家族の墓地で弔問を申し出た大尉に思いがけず出会う。今や2番目の国と同盟を組んでいる大尉は、外見が変わってしまったコリムを認識できない。彼らは短い会話を交わし、大尉はコリムが平和を見つけたことを願うが、コリムが今自分が仕えている国の破壊を画策しようとしていることには気づいていない。
コリムの計画が最高潮に達すると、彼は家族への攻撃を率いた兵士と対峙する。残忍で感情的な戦いで、コリムは兵士を圧倒するが、その勝利は彼を虚しく打ちのめす。傷つき精神的に疲れ果てたコリムは故郷に戻り、妻の墓石の横で、自分が怪物になってしまったことへの許しを乞いながら死ぬ。
その後まもなく、大尉が到着し、真実を知る。コリムが破壊の立役者だと悟った船長は、彼を妻の横に埋葬し、両国を代表して許しを乞うた。船長は復讐の空虚さとコリムを悲劇的な結末に追いやった深い痛みを思い返し、その無益さに気付いたときには遅すぎた。
平和が消えれば、破滅が待ち受ける折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 11:51:27
13753文字
会話率:34%