アデル・オルラド、30歳。
彼は、22歳の頃に、前世の記憶を取り戻した。
約1000年前、アデルは『魔術学』の権威ある教授だったのだ。
現代において『魔術』は完全に廃れていた。
『魔術』とは、魔術式や魔術サークルなどを駆使して発動する魔
法の一種だ。
血筋が大きく影響する『属性魔法』とは違い、その構造式や紋様を正確に理解していれば、所持魔力がなくとも使うことができる。
そのため1000年前においては、日常生活から戦闘、ものづくりまで広く使われていたのだが……
どういうわけか現代では、学問として指導されることもなくなり、『劣化魔法』『雑用魔法』扱い。
『属性魔法』のみが隆盛を迎えていた。
そんななか、記憶を取り戻したアデルは1000年前の『喪失魔術』を活かして、一度は王立第一魔法学校の教授にまで上り詰める。
しかし、『魔術学』の隆盛を恐れた他の教授の陰謀により、地位を追われ、王都をも追放されてしまったのだ。
「今後、魔術を使えば、お前の知人にも危害が及ぶ」
と脅されて、魔術の使用も禁じられたアデル。
所持魔力は0。
属性魔法をいっさい使えない彼に、なかなか働き口は見つからず、田舎の学校でブラック労働に従事していたが……
低級ダンジョンに突如として現れた高ランクの魔物・ヒュドラを倒すため、久方ぶりに魔術を使ったところ、人生の歯車が再び動き出した。
かつて研究室生として指導をしていた生徒、リーナ・リナルディが、彼のもとを訪れたのだ。
「ずっと探しておりました、先生」
追放から五年。
成長した彼女は、王立魔法学校の理事にまでなっていた。
そして、彼女は言う。
「先生を連れ戻しに来ました。あなたには再度、王立第一魔法学校の講師になっていただきたいのです」
、と。
こうしてアデルは今度こそ『魔術学』を再興するために、再び魔法学校へと舞い戻る。
次々と成果を上げて成りあがるアデル。
前回彼を追放した『属性魔法』の教授陣は、再びアデルを貶めんと画策するが……
むしろ『魔術学』の有用性と、アデルの実力を世に知らしめることとなるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 12:00:00
46506文字
会話率:27%
とある世界で魔王を倒し世界を救った英雄は、その世界で天寿を全うした後で、自分がとんでもない過ちを犯していたことに気づいた。
そこで女神に頼み込み、未練を断ち切り世界の歴史を変えるべくその世界へ転生……となったのだが、どうやら自分の目的は「
転生」では果たせないようで。
元英雄がとんでもなく回り道をしながらも、無事に未練を断ち切り、スタート地点に立つまでのお話。
こちらは「カクヨム」でも公開されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 00:31:24
9997文字
会話率:37%
「SNSで有名な『予言師』って知ってる?」
平凡な三十代男性、大学勤務の阿諏訪(あすわ)は、SNS予言師に死の予言をされた女子大学生の真火(まほ)とともにTORCHと呼ばれる異能集団を追うことに。
二人の記憶から失われた、十年前の『能力
開発合宿』とは。
二人の前に立ち塞がる異能力者達の目的は?
過去の事件を追う男女バディ系ミステリーです。
※この作品には物語の進行上、火事の描写があります。苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-13 22:00:00
65040文字
会話率:54%
ガジェットヲタクの三十路主人公が行きつけの喫茶店には、いつもボーダーの上着を着た年下の女の子がいた。主人公は上着がいつもボーダーの彼女が気になって仕方ない!『ボーダーさん』と名付けて観察するが・・・。
ガジェットさんとボーダーさん各話で交
互の視点で描く年の差百合です!
4分程で各話読み終わる形で連載していこうと思ってます。
PIXIVでも同様の物を連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-21 20:00:00
1916文字
会話率:0%
やる気のない、交番勤務の巡査長・立神一(タチガミ・イチジ)。
ある春の日の夜、隣のコンビニの駐車場で後頭部を抑えながら悶絶するゴスロリ少女を保護したところから、彼の日常がガラリと変わってしまう。
名前を聞いても、素性を聞いても、まった
くこちらの話を聞いてくれない彼女。
どうしたものかと思っていると、どこからともなく鐘の音が聞こえてくる。
突然の不思議現象に立ち尽くすイチジを尻目に、なんだか急いた様子の少女は問答無用で彼を昏倒させてしまう。
次にイチジが目覚めると、そこは少女の膝枕の上……ではなく見慣れぬ丘の大樹の根元だった。
ラノベも読まなければゲームもしない、異世界という概念がまったくわからない三十路主人公・イチジと。
異世界の国の王女にして高慢天才器用ポンコツチョロイン・アルルのコンビの冒険活劇。
転生でもなければ召喚でもない、異世界モノの新たな形。
拉致からはじまる異世界生活。ここに開幕です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-06 01:20:18
354858文字
会話率:30%
主人公、神崎正樹は死んでしまった。
だがそんな彼の前に、ある人物が現れる。
その名前は「エルティア」
その人物の正体は、所謂「女神」だったのだ。
そんな彼女に、神崎正樹は異世界転生を提案される。
異世界転生の提案を受け入れ、超チートな能力を
与えられた神崎正樹のその後はどうなるのか。
それを知るのは神のみぞ知る…。
※1話1話は短くなっています。
※予約投稿を軸にあげさせてもらっています。
※アルファポリスにも掲載しています。
(旧名:童貞の童貞による童貞チート)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-16 10:00:00
28836文字
会話率:32%
突如姿を現した異形の脅威。 彼らから人々を守るのは幼い魔法少女。
けれど、彼女には誰にも言えないある秘密があって……。
最終更新:2013-09-01 23:50:54
49312文字
会話率:34%
「例えば、世界を救えっていきなり言われたら――どうする?」
いつからか迎えることが億劫になっていた誕生日も三十回を超え、いよいよオッサンという名詞が板についてきたある日、ふと同僚からこんなことを言われた主人公。
流れるままに請け負ったこ
の『仕事』は、文字通り世界を救うに値す業務だった。
特別な能力も、超人的な肉体もないただのオッサンが、自分の世界を救う為に、立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-06 21:09:52
7810文字
会話率:35%