スィーリの元へ一人の青年が訪れる。
「父は来ていませんか?」
スィーリは彼に見覚えがなく、もちろん、彼の父が誰かも知らなかった。
彼は告げた。自分はスプルース小公爵であると…。
彼はスィーリの元夫であるスプルース公爵ヘンリックの息子
トイヴォであった。ヘンリックがスィーリの夫であったとき、ヘンリックの愛妾マリーとの間に誕生した子供だ。
スィーリがトイヴォへ話を聞くとヘンリックは半年前から消息が分からないと言う。
何故、ヘンリックは突然、消えてしまったのか…。
何故、トイヴォはヘンリックがスィーリの元へいると思ったのか…。
過去を紐解き、彼女は考える…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 00:00:00
4816文字
会話率:32%
平治の乱で二十歳の若さで処刑されたはずの源氏の猛将、悪源太義平。
だが、彼は死んではいなかった――
処刑場で命を救ったのは、鬼の女、夜叉。
義平の魂に惚れ込んだ鬼の女は、無理やり義平を現世へと引き戻す。
「妾の命を授けよう」
だが義平は、
その恩を喜ばず、むしろ夜叉を憎んだ。
「俺が望んだ生ではない」
義平がただ一つ求めるのは、父・源義朝の魂を喰らい殺した“真の鬼”。
その鬼を討つこと――それだけが、生き永らえる理由だった。
鬼と人の狭間でもがく義平の戦い。
鬼に生かされ、鬼を討つ。
和風ダークファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:00:00
2476文字
会話率:9%
「オレの命と引き換えに、妻と子供、そして家臣を頼む」
愛する夫は、28歳の若さで争いに敗れ死んでしまった。
生き残った主人公 シリは25歳。3人の娘の母でもある。
結婚前に兄から乱暴され、その時の子供が長女。次女と3女は夫との子供だ。
3人
の幼い娘と共に実家 シュドリー城に戻ることになった。
愛する夫、義父母、義息子を殺し、自分を乱暴した兄と暮らすことになる。
平和な暮らしをしていたのに、突然兄が死んでしまう。
没落しつつある実家を助けるために、甥に頼まれ再び政略結婚をする羽目になった。結婚相手は25歳年上、それも妾が3人もいる領主だった。恋愛対象になり得ない年上すぎる夫、妾達との付き合い、亡き夫への気持ちを隠しながら新婚生活が始まる。再び始まった争いに巻き込まれながらも、妃として奮闘し、子供を守り、籠城準備をする。全力で生き抜く女性の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 20:20:00
90811文字
会話率:28%
神代の時代から、人は守り神と共に生きてきた。人は守り神を信仰し、奉ることで様々な加護を得る。守り神は人々の信仰を糧とし、代わりに富や名声、時には人ならざる能力までも与えてくれた…。
豪商、羽立野(はたての)家の娘三葉(みつば)は、家族から
妾の子として蔑まれ使用人と同じ扱いされていた。数年後には父の道具として顔も知らない相手と政略結婚させられるのだ…。そう人生を諦めていた時、兄の明興(ともあき)が公の場で財界の重鎮「蛇頭家(じゃとうけ)」との業務提携を一方的に破棄した挙げ句、蛇頭家の一人娘、江奈(えな)に対して「妾になれ」などというやらかしをてしまう。
呆れ果てた三葉は空気である立場を最大限利用して、羽立野家から逃亡し見知らぬ家で女中として働き始めた。……はずなのに、何故か当主の大神弘城(おおかみ ひろき)から「契約婚」をしないかと持ちかけられて。これから私、どうなるの?
大正時代風のあやかし結婚譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 19:10:00
42212文字
会話率:42%
現代で戦闘シミュレーションゲームに熱中していた主人公・忍(しのぶ)は、
大勝利の興奮の最中に心臓発作で命を落とす。
……目を覚ますと、そこは異世界の空の下だった。
しかも、ゲーム仲間の中には「異世界の神様」が紛れていたという驚きの事実。
忍は妾腹の子として生まれ、冷遇される生活の中で徐々に記憶を取り戻していく。
そして、同じく転生していた仲間たちと再び巡り会いながら、異世界を“ゲーム以上に本気で楽しむ”ことに。
剣も魔法もスキルも、さらには創造魔法で宇宙要塞まで――!?
これは、神とゲーマー仲間による、
チートでちぐはぐな超能力集団が、異世界で本気で遊びながら生き抜く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 12:00:00
10153文字
会話率:25%
フランカは二十二歳にしてバツイチになった。
これまで国内では、男は複数の妻を持つのが黙認されていたが、一夫一妻が正式に制定。
ずっと放置されてきた白い結婚状態のフランカに対し、「これからは妾として男児を産め」と急に迫ってきたことに我慢がな
らず、離縁を叩きつけた。
男なんてろくなもんじゃない、これからは女だって自立する時代よ!
母校の貴族学院を通じて、貴族令嬢の家庭教師を始める。
しかし、男性優位の社会において、女のほうから離縁した気の強いフランカの扱いは悪い。貴族社会における『元夫人』は、一夜の遊び相手としてしか見られないときている。
今日も今日とて、男たちに下世話な誘いを受けていたところ、助けが現れた。
それは、フランカの実家に仕える騎士一家の子。王宮騎士を目指して上京した幼なじみのアーサーだった。
出戻り男爵令嬢と平民出の護衛騎士が、誤解と勘違いをしながら結ばれる、両片思いな身分差ラブコメです。
**********
全13話
初回2話投稿のあとは、20:00更新予定です。
e-ブランより配信される電子書籍「婚約破棄されたので、「王太子の婚約者」を妹にゆずったら、上司の王弟殿下が迫ってきました」のスピンオフとなっておりますが、こちら単体でも読めます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 20:00:00
49010文字
会話率:38%
フォーリア王家の生き残りであるジェラルドは、平民の母を持つ妾腹の王子だった。
仲間とともに、祖国を追われて三年。旅の最中に訪れたウィンスレット公国で、城に招かれる。
どうやら亡き国王は、公国の姫と息子を結婚させるつもりだったらしい。
――
これは好機だ。
姫の伴侶となれば、失った「国」を手に入れることができる。
公国の姫は、三人。
しかしそのなかで、末の姫だけは母親が違っており、姫として扱われることのない生活を送っていた。
**********
秋月忍さまの「冬のシンデレラ」企画参加作品。
全五話。完結しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-20 12:00:00
19974文字
会話率:32%
新解釈桃太郎
どんぶらこ
どんぶらこ
川を流れる小さな命
それはこの国の未来を大きく変える希望の光
仲間と共に、新しい時代を切り開くための冒険が今
幕を開ける
最終更新:2025-06-06 07:53:39
95275文字
会話率:24%
人が栄え、幸福に満ちた世界。それを遠くから見届け続けた始祖龍のレギノルカは、とても満足していた。
時に人に知恵を与え。
時に人と戦い。
時に人と過ごした。
この世に思い残す事などほぼ無く、自らの使命を全うしたと自信を持てる。
故にレギノ
ルカは神界へと渡り……然してそこで新たなる生を受ける。
「……母君よ。妾はこの世界に合わぬと思うのだが」
これはふと人として生きてみたいと願ったドラゴンさんが、現代に転生して何だかんだダンジョンに潜って人を助けたり、幼馴染とイチャイチャしたりする、そんなお話。
ちなみに得意料理はオムライス。嫌いな食べ物はセロリですって。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:01:11
390148文字
会話率:53%
ごく普通の大学生、俺・健太(ケンタ)が雨の日に拾ったのは、手のひらサイズの小さな子猫…と思いきや、なんと異世界からやってきた猫獣人の王女様・ルナだった! 「わ、妾を助けてくれたお礼に、お主を騎士にしてやろう!」 生意気だけど憎めないルナとの
同居生活が始まった矢先、彼女を追って犬獣人の元気娘、狐獣人のクールビューティーなど、個性豊かなケモミミ少女たちが次々と俺のアパートに転がり込んでくる! 「ここがルナ様の新しいお城ですか!?」 「人間界の文化、興味深いですね…」 気づけば俺の部屋はモフモフな女の子たちの楽園状態に!? 元の世界に帰る方法を探しながら、ドタバタだけど甘くて賑やかな毎日が始まる! ちょっとHなハプニングも満載!?な、異世界交流ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 20:30:00
34951文字
会話率:35%
貴族と平民で身分が分かれた国、フロスティア王国には、試験を突破した者ならだれでも受け入れる王立の学園がある。その内の1つ、聖リリウム女学園では、貴族派閥と平民派閥が日々苛烈に争っていた。
そんな日々の中、貴族派閥の筆頭であるエリーヌの元
に、父である上級大臣の妾とその娘がやってくる。妾の娘は、エリーヌと対を成していた平民派閥筆頭のクロエ。
意図せず手中に収まった敵のリーダーに、エリーヌはある提案を持ち掛ける。
「狼さん。貴女、わたくしの忠犬になってくださる?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 18:00:00
117994文字
会話率:38%
私、フランシス・マーズベリー伯爵令嬢は、三十一歳になって、ようやく名門公爵家のご令息ウイリアム・マロリーとの婚約に漕ぎ着けた。
お見合いから始まる恋愛もあるはず。
結婚してから、ゆっくりと恋心を育んでいきたい、と思っていた。
それなのに、結
婚間近になって、いきなり彼から、派手な〈後出し暴露〉を喰らってしまった。
いわくーー。
・十五歳までの女の子じゃないと好きになれない。
・何匹も大きなヘビを飼っている。だから、餌のネズミを繁殖させるのが趣味。
・甘いものばかり食べてきたので、虫歯になって、今では総入れ歯。
・病で薬が手離せず、おまけに肝心なモノも不能で、子宝が望めない。
・学園も卒業していないし、従軍経歴も詐称。
・妾腹だから、公爵家を継ぐことは出来ないーー。
次から次へと明かされる衝撃の事実に、淡い恋心も一気に冷めてしまった。
こうなれば、相手から婚約破棄してもらわなくては、私が不幸になってしまう!?
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 12:10:00
11748文字
会話率:11%
ある王国に、伯爵令嬢シルビア・グリーンヒルという不幸な女性がいました。
優秀な学業成績を収めながらも、妾の娘として〈従属の首輪〉をつけさせられ、戦争で負傷した兄の介護要員として実家に縛り付けられていたのです。
しかも、賭博に狂った父親
と、ペットばかりを可愛がる義母と妹の世話も押し付けられていました。
ところが、転機が訪れます。
若い騎士から求婚され、駆け落ちを勧められたのです。
ところが、それを察した家族が許しません。
〈奴隷袋〉をかぶらされて意志の自由を奪われ、熱した針を喉に当てられて声を出せなくされてしまったのです。
やがて迎えに来た騎士は、家族から「娘は他のオトコと逃げた」と嘘をつかれてーー。
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 12:10:00
29453文字
会話率:22%
季節は秋。
扉を激しく叩く音がしたので、僕が玄関を開けてみれば、一人の美女が駆け込んで来た。
「お願い。匿(かくま)って!」と。
彼女は、年老いた領主の妾になりたくないから逃げてきた、という。
でも、どうしたら良いのか。
彼女を匿えば、僕ま
でも領主様のご意向に逆らったことになり、自分ばかりか家族全員の生命が危険に晒されることになる。
しかも、彼女は僕が密かに想いを寄せている相手とはいえ、じつは〈親友のカノジョ〉であって、とても手が出せない娘だった。
それなのに、家族全員の生命を賭けて、助けなければならないのか?
悩んでいるうちに、領主の手先である騎士団の捜索の手が伸びてきてーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 12:10:00
5312文字
会話率:21%
この話の舞台は昆虫界の甲虫王国である。そこでは多くの虫が二本足で歩いたり体術を使ったりする。昆虫界に人間は入れないが、動物は出入りが自由である。コクワガタのテンリはやさしくてかわいい虫であり、カブトムシのアマギは強くて格好いい虫である。この
話はその仲良しの二匹がアルコイリスを目指す過程で様々な苦難を乗り越えて行くものである。
アルコイリスとは甲虫王国にしか存在しない7本の木のことでありそこから出る7色の樹液は最高に美味とされている。テンリとアマギの冒険は一日目からハードである。サセボというおじいさんからは孫へ木の皮のかけ布団を渡してほしいと頼まれたり、旅のカウンセラーの話を興味本位で盗み聞きしたら、罰として虫探しを頼まれ『危険の地』というところでカエルやカラスに食べられそうになったりとテンリたちは大立ち回りである。結局は探していた虫は見つかりその途中からテンリたちはミヤマというダンスをこよなく愛する三枚目の虫と長旅をすることになった。
それからは『忍者の地』で『下忍の下』になったりアスカという女海賊から許可をもらい、テンリたちの三匹は人間界へ行ったりする。テントウムシやカミキリムシなどのカブトムシやクワガタ以外の甲虫は忍術と忍法が使える。人間界では知識が豊富で頭のいいヒメオオクワガタのシナノという女の子を昆虫界にいる両親と会わせるため、テンリたちはシナノを船に乗せ帰路についたのだが、航海中に大頭のハヤブサの妾としてファルコン海賊団にシナノは誘拐されてしまうことになる。シナノは紆余曲折を経て救出されテンリたちの4匹目の旅仲間となる。
ファルコン海賊団はテンリたちにより壊滅に追い込まれたが、海賊団は悪の組織である革命軍の傘下だったため、テンリたちは革命軍から邪魔者という意味で『アブスタクル』と呼ばれ、その後は何度も革命軍から命を狙われるようになる。しかも、のちに『トライアングルの戦い』と呼ばれることになる内戦にテンリたちは巻き込まれる。本来は『森の守護者』という警官と『マイルド・ソルジャー』という軍人VS革命軍という構図だったのだが、、自称とはいえ、国宝を盗むための大泥棒であるソウリュウも二人の部下を連れて戦場に乱入し、戦いは複雑化する。
内戦の後もテンリたちは旅を続けるが、一行はその後も実に波乱万丈な旅を続け夢を追いかける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 10:50:15
1193063文字
会話率:11%
溟の後宮には、物書き女官がいる!
鵬 梨翠(ペン リツイ)は尚宮局で働く女官である。
実は嬪である明華(ミンファ)の姉だ。
純粋無垢な明華が他の妃妾から聞いた、嘘か真かわからない「噂」。
後宮を隈なく見れば見るほど滲み出てくる「証拠」。
噂だけで万物を知った気になり、自分のことは棚に上げるおめでたい妃妾たちを内心では嗤いながら、梨翠は謎を解く。
どうしてそこまで「噂」や「証拠」が気になるのか。
それは、梨翠が後宮内の人気作家「女知青」(ジョチセイ)で、何かと小話が欲しいから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 09:38:09
571文字
会話率:16%
婚姻のその日まで、俺、オズワルド王子は妻となる魔族の姫エルセリアと対面する事はなかった。
銀のベールを頭から覆い、顔も見えぬままの姫と婚姻の儀を交わした晩、月明かりの落ちる寝室にて初めて互いの顔を見合わせたのだった。
これは、犯罪
ではないか?
それが、エルセリアを見た時に初めて抱いた感想だった。
艶やかな肌、輝く髪、整った顔立ち、子やぎのような白い耳を恥ずかしそうに寝かせている。
そして何より
若い。
人間で言ったらまだ少女と言っても良いような見た目だ。
いやいや、さすがにこれはまずいだろう。
いくら相手は魔族で国の定めた婚姻とは言え、こんな美しく可憐な少女を娶るのは犯罪級に後ろめたい。
俺は恐る恐る尋ねた。
「失礼ですが、エルセリア姫はおいくつになられるのですか?」
「魔歴で10万17歳になります。」
10万、ですか。
「あー、じゃあ、まあ、大丈夫っすね。」
✴︎
妾腹として産まれたばかりに王子のくせに長く修道院暮らしをしていたオズワルドと、世間知らずの深窓の令嬢エルセリア。
二人は人間と魔族の末長き和平の証として夫婦となり、末長く幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
カルチャーショックに戸惑う事も多々あるけれど、嫁がかわいいので問題無し!
どのくらいかわいいかって?
仕方がない、そんなに聞きたいならお話ししましょう。
自慢っぽくなっちゃいますけど大丈夫ですか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 06:53:25
39982文字
会話率:38%
代筆係ランセツが夜半、第一皇子の命により書かされた手紙は、ただの季節の挨拶などではなかった。
そこに込められていたのは――ある貴族の暗殺命令。そして、ランセツはそれに気づいてしまう。
気づいた瞬間、命のカウントダウンが始まった。
逃げ場のない城中……唯一手を伸ばしてくれたのは、第一皇子と敵対する第二皇子ケイエンだった。
「この娘、俺の妾とする」
それは、命を救うために結ばれた仮初めの関係――。
書を極めたばかりに死地へ陥った少女と、冷酷な兄を嘲笑う弟。
宮中で繰り広げられる、命懸けの“筆”の駆け引き。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 06:10:00
5653文字
会話率:11%
妾腹の第四王子レクは『エーアイ』なる外れスキルを得て以来、気が触れ、虚空に向けてブツブツと話しかけるようになっていた。
父王はそんな彼を蔑み、聖都へと出家させたのだが……それこそが、レクの狙いであった。
彼は『エーアイ』から得られる無
限の知識によって、母をイジメ殺した父たちへの復讐を狙っていたのである。
聖都で高僧たちに取り入ったレクは、ひとまず『エーアイ』から得た活版印刷の知識で聖書を大量印刷し、王都へ売り込む。
全ては、王都の金を吸い出し、それで火薬と鉄砲の開発をするために……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 20:40:21
4230文字
会話率:16%
古の大将軍、王センの末裔にして日本有数の貴族家、石舟院家には年若き15歳の当主がいた。
石舟院家礼は不思議な生い立ちをしている事で、周囲には有名であった。
石舟院家は流行りのウイルスの蔓延により、血脈が途絶えようとしていた。
当主が死に、途
絶えようとしたとき、身分が低い妾の子が、担ぎ上げられ、新当主となった。
しかし、石舟院家礼には重大な秘密があった。
それを解き明かす家礼の叔父達の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 11:15:59
11194文字
会話率:15%
オルスランド王国の王女キジカは王と妾との間に産まれた、婚外子であった。
しかし、それは民衆には知らされておらず。
それだけならばここまでの迫害を受ける事は無かったのだが。
彼女の身に起きた『とある事情』と、数年前に唯一の後ろ盾であった母
を失った事でキジカは。
『辺境伯の子息との結婚』という名の事実上の追放を受けてしまい、窮地に立たされてしまっていたのだ。
しかも不幸な事に、それだけではなく……
だがそれでも、キジカはまだ自分の人生を諦めてはおらず。
冒険者達を金で雇い、国の南東にある大森林の中を歩き続ける……
しかし、道中で魔物と遭遇した事で。
冒険者達は逃げ出し、キジカは魔物の前で孤立するという、そこでも大ピンチに陥ってしまう。
そんなキジカの前に現れたのは、白馬の王子様……
ならば良かったのだが、そうではなく。
酒を少し引っ掛けられたくらいでいつまでもしつこく相手に執着し。
相手への復讐を果たすためならば手段も厭わず、またそれによって他者がどうなろうが構わず。
だから当然、キジカに手を貸そうともしなければ謝りもしないという……
随分と性格の捻じ曲がった、最悪なゲス男であったのだ。
しかもその男は、キジカが命の危機を感じる原因となった魔物をどうにか手懐けていた張本人……つまりこの騒動の黒幕とも言えるような存在であり。
それを知ったキジカは激怒し男と口論になる、も。
護衛のいなくなってしまった今、そうするしか為す術の無かった彼女は仕方なくも、その男に森を抜けるまで同行を求めるのだった……
これはそのようにして、数奇な運命(?)によって巡り合う事となった性格の悪い男と王女キジカとの奇妙な冒険を描いた物語……
もう少し詳しく言わせてもらえば。
大半はキジカが男にキレて終わるしょうもない争いや、価値観の合わない二人がやっぱりしょうもない言い争い等をしながら紡ぐ冒険の物語である。
※こちらは他小説投稿サイト様にも掲載しております(予定)
※作中に登場する一部キャラクター設定等にはおーるぼんの過去作、『異世界魔物大図鑑』のものが流用されています。なんたって同じ世界のお話なんですからね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 17:01:19
61681文字
会話率:20%
あらすじ
俺は料理人、山田太郎25歳。
中華風の異世界に愛するヨウコを奪われた男だ。
それから、異世界の住人がちょくちょく俺の店に料理を食べに現れるようになった。
知ってるか?
宇宙において、星と星の間で一方的な食べ物の輸出を続けると
、輸出を続けた国の水と資源は枯渇していくんだ。
世界と世界の間でも、おそらく理屈は同じはず。
だから俺は、異世界人達をせっせと餌付けすることにした。
俺の餌付けにより日本国の資源が枯渇したら、日本国がこの中華風異世界を倒してくれるはずだ。
俺の餌付けにより異世界からの移住者が増えたら、異世界の資源が枯渇するはずだ。
どっちに転んでも、勝利するのは俺である。
こうして俺は続ける。
異世界人をせっせと餌付けする日々を……。
※ モテない中二病の成人男性主人公が、愛するヨウコとの再会を夢見ながら、異世界人に餌付けするお話。
※ 愛するヨウコの正体は女帝ですが主人公は一向に気が付きません。
※ 最初の数話で設定を済ませたら、あとは延々と日本料理に堕ちる中華風官僚達を描く予定。完結という概念は今のところ考えていない。
※ たまに中華風異世界に攫われて、女帝に男妾にされかけたり専属料理人にされかけたり事件を解決したりするのもいいと思っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 07:47:39
7628文字
会話率:21%
少女が嫁がされたのは『鬼』と恐れられた冷酷な男だった―。
「―東方の国に、『鬼』あり」
群雄割拠の戦乱の世に『総(そう)』と呼ばれ、またの名を『鬼』と恐れられる君主が統治する東方の国―【桜奏(おうそう)】があった。
鬼の名に相応しく君
主自ら戦場に赴き、部下の忍の者達と共に修羅の如き力で敵をねじ伏せ、容赦なき力で斬り捨てる。敵である者は何人たりとも容赦せず、刀を振るうことに一変の躊躇いも無し。冷酷無慈悲な彼を人々は恐れ、やがて彼を『東方の鬼』と呼んだ。
そんな危険な国に、隣国の姫『陽の君(ひのきみ)』―その名を閃という女性が嫁ぐことになった。『東方の鬼』へ取り入ろうと、その国の君主が自らの娘を差し出したのだが、彼女は非常に聡明な女だった。しかし、閃は母が病気で亡くなった後、継母や継母と父の間に生まれた兄から使用人同然の扱いを受けていた。
そして、『東方の鬼』へ嫁がせることを提案したのも継母達であり、目障りな『妾の子』である閃を排除する為であった。だが、その出会いは二人の運命を揺るがす大きな出来事となっていく―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:53:12
4322文字
会話率:30%
本格派ハイファンタジー✕恋愛。ここに爆誕!
祖国から事情があり逃亡した錬金術師、ランツェリン・フォン・クレットガウは本拠としていた国が荒れて居た為、魔の森を抜けて別の国に本拠を移そうとしていた。
しかしそこでは明らかに貴人の乗る馬車が統率
の取れた襲撃者から襲われていて……。
ランツェリンは見逃せず、襲撃者たちから貴人を助け出す。そこで出てきたのは絶世の、傾国の美女としか見えない美しい令嬢、マルグリット・ドゥ・ブロワ公爵令嬢が現れた。
この物語はマルグリットを見捨てられなかったランツェリンとランツェリンに救われた事により惚れたマルグリットが策謀を駆使してランツェリンを絡め取る物語である。
※この作品はW主人公で話が進みます。ラントとマリーの視点を中心に様々な人物が絡んできます。お楽しみください。異世界転生はフレーバーです。世界観を説明するのに便利なのです。神様チートはありません。
※女性読者様へ
中世ヨーロッパの貴族社会を舞台としているので、純愛ではありますが主人公と女主人公以外のヒロインが出てきます。そして男主人公は女主人公以外とも情を交わします。簡単に言えば側室や妾、愛人などが出てきます。直接的な表現もあります。魔物に対抗する為に通常の平民よりも遥かに強い魔力持ちは常に求められる存在という社会構造がある為です。それを頭に置いて読んで頂けると嬉しいです。ハッピーエンド保証です((。・ω・)。_ _))ペコリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 19:00:00
705048文字
会話率:47%