代筆係ランセツが夜半、第一皇子の命により書かされた手紙は、ただの季節の挨拶などではなかった。
そこに込められていたのは――ある貴族の暗殺命令。そして、ランセツはそれに気づいてしまう。
気づいた瞬間、命のカウントダウンが始まった。
逃げ場のない城中……唯一手を伸ばしてくれたのは、第一皇子と敵対する第二皇子ケイエンだった。
「この娘、俺の妾とする」
それは、命を救うために結ばれた仮初めの関係――。
書を極めたばかりに死地へ陥った少女と、冷酷な兄を嘲笑う弟。
宮中で繰り広げられる、命懸けの“筆”の駆け引き。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 06:10:00
5653文字
会話率:11%
継承法により、歴々の皇帝が記憶と力を受け継ぐ帝国――レバンヌ。
ある日、不慮の事故により下水道で死亡した先帝の代わりとして、この秘法が選んだのは、一介のメイド――アイナだった!
嫌です! 絶対にそんな重責、担いたくありません!
皇帝
として名乗り出ず、ひたすら力を隠そうとするアイナであったが、帝都をモンスターの大群が襲い……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 06:13:30
8861文字
会話率:23%