アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。
この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。
曰く『領主様に隠し子がいるらしい』
曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』
曰く『かつて暗殺された子供が、夜
な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』
曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』
曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』
等々・・・・
眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。
しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。
いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。
ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。
この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく立志物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 15:50:43
645235文字
会話率:37%
霊媒師一族の末裔、鷲宮秀一は古い洋館の除霊を依頼されるが、そのせいで三十年前の少女失踪事件に関わらざるを得なくなる。
鴨志田真海 幽霊屋敷の持ち主
増田克己 声優
直輝 克己の友人
多恵子 亡くなった真海の母親
多恵子の
恋人たち
高森
都筑
小山内
鷲宮秀一 霊媒師
宇佐美俊介 警察官 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 20:33:20
42217文字
会話率:36%
【トラブル続きで息つくヒマもありゃしねぇ!!】
元魔王討伐の英雄『ゲオル・リヒター』は新たに仕事を始めることにした。
その名も『何でも屋っぽいの』。
文字どおり屋根裏修理に荒事仲裁(物理)、凶悪犯罪者の捕縛と基本なんでもござれ!
開
業前祝いでキャバレーに訪れると、そこで働いていたバニーガールはかつての仲間にして聖女『ティアリカ』だった。
ゲオルと出会えたことで今まで抑えていたつらい感情を露わにする彼女。
教団のやり方に反対し、聖女の役目を降ろされるばかりか追放されて苦しい毎日を過ごしたティアリカ。
たどり着いたこの街で苦しいことを忘れるように必死になって働いてきたという事実。
ゲオルはそんな彼女のしたたかさとつらい思いに寄り添うことに決めた。
そしてティアリカもまたかつての感覚を思い出したように、ゲオルの仕事を手伝くことに。
日々の忙しさの中で、ときにティアリカの輝かしい笑顔に癒され、ともに戦い息を合わせてトラブルを解決していくことで、ゲオルの名はどんどん街に広まっていく。
魔術を越えた力も、街を暗躍する悪意も、ふたりの意志で打ち砕く! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 21:10:01
112836文字
会話率:61%
九字塚恭二(くじづか・きょうじ)は臨時採用教員をしている27歳。教師を続ける決心がつかないままに臨採を続けている。生徒に忖度しない恭二は、「失格教師」という不名誉なあだ名を付けられていた。
ある校内での窃盗事件きっかけに、宿直室に住み
着く少女、捨見愛離子(すてみ・ありす)と出会う。少女は生活に必要なものを学校から盗み、学校の設備で生活していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 19:39:30
171953文字
会話率:42%
獣人であるノエルは、或る日カフェの屋根裏部屋で休息を取っていた。
その手には未だに肌身離さず持ち歩いている、一枚の写真・・・
「アリスインマジカルキングダム」に登場したノエルの短編スピンオフ。
7話分でまとめています。
キーワード:
最終更新:2024-03-31 20:41:09
31528文字
会話率:35%
先輩から二階の部屋の修理を頼まれた。
しかし作業を始めてすぐに天井を何かが走り回る音が聞こえた。
「気にすんな。いつも通りだから」
しかし作業を終えて帰ろうとすると、後ろから足音がした。
最終更新:2024-03-20 20:00:00
3260文字
会話率:32%
ゲームの世界に転生したジーナは、貴族の妾の子として屋根裏部屋で冷遇されているエリックという少年のお世話をしていた。何故なら、彼が実は国王の落とし子で、将来国王として君臨することを知っていたから。
ここで彼に恩を売って、将来安泰に暮らそう
。そう打算的にお世話をしていたけれど、いつしか彼のことを本当の家族のように思うようになっていた。
そして十年後、やっとお迎えに来た彼は、実は国王の落とし子ではなくて……。
ウソでしょ、予定が狂ったぁぁー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 08:00:00
1929文字
会話率:57%
わたしは、ほかの家なら二階家のつくりの、大きな屋根裏のある平屋で、おかあさんとふたりで暮らしている。大人のひととの繋がりはおかあさんとだけだったけれど、外の大人のひとたちが他の人との繋がりで拵える顔の数がどれだけあるかを見抜ける、おませな
能力が備わっている。
大人は、その人に向けた別の顔を作るたび、顔に焦げ茶色の竹筒が刺さる。5本、6本どころか顔がみえなくなるくらいの竹串だらけのひともいる。大人は大変だなと思った。
けれど、おかあさんには、それがない。おかあさんは、箱入り娘。わたしを外にやっても、自分はお家の中にずっといる人。
おかあさんの毎日の往復は、階下と屋根裏だけ。屋根裏には、わたしと双子のお兄ちゃんが住まっているから。危ない家族のいるところからお兄ちゃんを助けるため、親子3人でこの家に逃れたから、お兄ちゃんは隠さなけりゃいけない。娘のわたしにもそれは隠しさなくちゃいけない。
かわいそうなおかあさん、そして、おにいちゃん。
だから、わたしも、だんだんと知ってきたこの家の秘密も分からないふりをしなくちゃ、いけないの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 05:30:12
12883文字
会話率:1%
浄瑠璃を翻訳したような昔話を書きました。旧家の屋根裏で、薄く差し込む光を頼りに、断髪した人形たちを見ている気分に浸っていただけらた幸いです。
最終更新:2020-08-28 04:14:42
6612文字
会話率:0%
公爵家子息であるクリフフォードの婚約者、レジーナはある目的の為に婚約破棄を目指して悪女を演じていた。
その目的とは、公爵家邸の屋根裏でひっそりと暮らしているクリフフォードの兄であるフェリックスを救い出すという事だ。病弱である彼はこの
まま冷遇されいつかは早すぎる死を迎えるだろう。
そんな未来を回避するためにレジーナは今日もクリフフォードに嫌われるために策を打つのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 20:08:18
9693文字
会話率:36%
「よい子は、人にカンチョーを向けたりなんかしま、せん!」
綾羅木定祐は、カンチョーを手にして口に向ける上市理可に抗議した。
そのように、合同会社『神楽坂事務所』のおそい一日が始まる中、ちょうど同じく“口”に関する事件が起きていた。
口に爆弾を入れられ、無残に爆殺された遺体。
奇妙なことに、そのちょうど真上の天井には、“穴”が開いていた。
そうして、誰かが言った。
「これは、シン屋根裏の散歩者、か?」
と――
■■ 登場人物
・綾羅木定祐(あやらぎ・ていすけ):スタイリッシュな黒づくめファッションの三〇代半ば
・上市理可(かみいち・りか):合同会社『神楽坂事務所』の、綾羅木定祐の相方。30代前半女子!
・神楽坂文(かぐらざかふみ):ドラ焼き妖狐
・碇賀元(いかりが・はじめ):特別調査課所属
・賽賀忍(さいが・しのぶ):碇賀の相方
※ボツ作の書き直し。今作完成後、ボツ作のほうを消す予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 21:24:53
61049文字
会話率:47%
完結したら書くかもです。
最終更新:2023-09-23 10:51:16
58727文字
会話率:51%
右手でウサギ、左手でキツネをつくりましょう。
最終更新:2024-01-07 07:00:00
333文字
会話率:0%
夜の闇がいくら深くても。
いつか。やがて。夜は必ずあける。
夜あけは、必ずくるのだ。
太陽が、裏切りさえしなければ。
最終更新:2022-07-25 07:00:00
472文字
会話率:0%
英雄騎士であるルイ様と形だけの結婚をした私リリーは、同居する義母と義姉に虐げられて使用人以下の扱いを受けていた。
ルイ様が遠征でいない間は屋根裏部屋に暮らし、雑用として働く日々。
ルイ様が帰宅している間だけは広い部屋で公爵夫人としての生活
ができるけれど、義母たちに用意された派手で悪趣味なドレスに大量のアクセサリーを身につけ、元の顔がわからないほどに濃い化粧をしなければならない。
金遣いが荒く、使用人を虐める悪女のような女──そう伝えられていた私は、ルイ様から嫌われ避けられていた。
そんなある日、庭で掃除をしていると手のひらサイズのモフモフした可愛い小動物が!
それは魔女の呪いで姿を変えられたルイ様だった。
偶然正体を見破ったことで、私とだけ会話ができるように。ボロボロの姿の私が自分の妻だと気がつかないルイ様は、私と普通に話してくれる。
だんだん仲良くなってきた時、義母や義姉の本性を見ることになってしまい──!?
✿︎毎日投稿予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-28 11:19:15
95315文字
会話率:38%
ボクはピッポ。ご主人様の魔法で命を吹き込まれたクマのぬいぐるみなんだ。
ご主人様のルチアは、お嬢様なのに屋根裏部屋で暮らしている。継母にイジメられていて、ムチで打たれたり、婚約者の王子様と会うのを邪魔されているんだ。
ここままでは婚約が解消
されてしまうかもしれない。ルチアのために、ボクがなんとかしなくちゃ!
継母に虐げられた公爵令嬢ルチアを救うため、ぬいぐるみのピッポ君が頑張るお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 10:29:02
9909文字
会話率:33%
光に刺されて目が覚める。
最終更新:2023-12-23 14:41:29
1351文字
会話率:23%
色々うまくいかなくて。
最終更新:2022-11-07 11:49:27
1455文字
会話率:21%
シアラは、田舎貴族のファニング家の長女。父を亡くして以降、使用人を解雇した継母によって小間使いの様に働くことを余儀なくされていた。自分では何もやらず、シアラ一人に仕事を押し付ける継母のドルエラと妹のリリアーナ。この女三人の家庭を支えるため、
シアラは一考し、跡継ぎである自分が婿を取る事を考えた。
—―しかしそれは、シアラに家を継がせたくないドルエラに阻止される。彼女はシアラが進めていた縁談の内容を勝手に変え、自分が可愛がっているリリアーナに婿を取ってもらう事にしたのだった。
—―この一件で家に居場所が無いと思い知らされたシアラ。そんな失意のシアラの元に、一羽の鳩が訪れる。それは、かつてファニング家で執事見習いとして働いていた青年から送られた伝書鳩だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 22:07:50
20933文字
会話率:35%
戦乙女 戦姫───────それは戦を愛し、戦に愛された美しい女。そんな戦姫が転生したのは自分が死んでから、1000年後の世界!?オルティス伯爵家の末娘として、生を受けた戦姫────改めエリンは両親と似ても似つかない容姿のせいで冷遇されていた
。屋根裏に住まわされ、洋服や教科書は上の兄弟の使い古しのみ。外部との接触は最小限。同情を誘う冷遇を受けてきたエリンだったが····本人は大して気にしていなかった!?むしろ、この軟禁····いや、引きこもり生活を快適とすら思っていた。そんなエリンの快適生活をぶち壊したのはマルティネス公爵家現当主のリアムだった。ひょんな事から、マルティネス公爵家の養女となったエリン。彼女の引きこもり生活は何処へ!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-21 19:25:08
324280文字
会話率:23%
父の死後、没落貴族の母と妹によって下女のように扱われてきたシャーニャ・アーチェマ。魔法が使えないシャーニャは、奴隷少女のオークションを仲介する悪徳男爵家に売り飛ばされる。しかしある雨の日、シャーニャの屋根裏部屋に見知らぬ精霊が訪れる。「目、
まんまるだよ? こわい?」(しゃべった……!)。そして迎えるオークションの日、シャーニャを迎えに来た人物とはーー? 運命が交錯するハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-04 18:19:52
12868文字
会話率:36%
猫の預かりボランティアをしている独り暮らし萌香さんの元にやってきた黒猫ジジと豪雨の夜、ジジを保護した戌飼氏……
萌香さんの人生が動き始めます。
最終更新:2023-10-31 16:54:39
1974文字
会話率:24%
屋根裏に住む“サバトラ”ネコのバトラくんはいたぶられて瀕死の重傷を負ったネズミの女の子を救い出します。
このお話は…
優しいネコとそのお嫁さんになったかわいいネズミとの愛と死の物語です。
最終更新:2022-12-19 14:55:39
971文字
会話率:0%
保護猫の預かりボランティアをしている私は、屋根裏好きの黒猫ジジとジジを救ってくれた優しい戌飼さんと住み慣れた家での最後の時を過ごします。
家を売り渡した私は、ジジを新しい家族としてお迎えしたのですが…
最終更新:2022-12-06 16:57:46
991文字
会話率:33%
子供の頃、不思議な文通相手がいた。
屋根裏部屋の瓶に手紙を入れておくと、いつの間にか返事が現れるのだ。
最終更新:2023-10-06 14:43:29
939文字
会話率:18%
キャストリン・グリンフェルは10歳の時に両親を馬車の事故で失い、グリンフェル公爵家にやってきた父の双子の弟とその妻と娘に公爵家を支配されてて居場所を失った。
叔父と叔母と従姉妹に虐げられて屋根裏部屋で過ごすが、15歳で王太子ルディクの婚約
者に選ばれる。
それから三年後、キャストリンは婚礼の儀式の場で断罪されていた。
従姉妹マチルダを虐げた上に、王家の秘宝を盗んだのだという。
そしてキャストリンは、罰を受ける。
ルディクの兄、呪われた王子がいる呪いの塔で、呪われた王子の花嫁になるという罰を。
キャストリンは内心の喜びを隠し、呪いの塔に向かう。
そこは、屋根裏部屋で呪術に目覚め、こっそり家から抜け出しては呪いの研究と呪物集め没頭し、集めに集めた魔力を帯びた呪物を使い、魔道具師として活動していたキャストリンにとって──まさしく、聖地のような場所だったからだ。
生まれた時に呪いにかかった王子と、魔道具師であり呪物収集家の三度の飯よりオカルトが好きな令嬢の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 14:51:57
62087文字
会話率:37%