王立劇場で十二年間、リヴィアは誰かが倒れたときだけ舞台に立つ「名前のない代役」として働いてきた。
彼女に与えられた役紋は、何も刻まれていない外れの【空白】。どんな役にも一晩だけ合わせられるため便利に使われてきたが、ポスターに名前は載らず、
どれほど完璧に演じても、拍手は看板女優のものだった。
記念公演を代役として救った夜、支配人から告げられたのは感謝ではない。
「代役に名前はいらない。お前の代わりもいる」
その言葉を聞いたリヴィアは、十二年間勤めた王立劇場へ静かに辞表を置いた。
劇場の外で彼女を待っていたのは、人前でうまく話せない脚本家ノア。
「今度は、あなたの名前を台本に書かせてください」
彼が率いる旅一座〈青い天幕〉に残されていたのは、穴の開いた天幕、古びた舞台馬車、たった三脚の客席。そして、有効期限まで九十日しかない巡業札だった。
一座を存続させるには、七つの町で客席を満員にしなければならない。
耳の聞こえない影絵師の少女、喜劇の才能に気づいていない元歌姫、英雄と呼ばれることを嫌う片脚の元工兵――。
行く先々で訳ありの仲間を迎えながら、リヴィアたちは、その町の人々が本当に見たい物語を舞台にしていく。
やがて判明するのは、【空白】が誰かの役を借りるだけの外れ役紋ではないということ。
仲間と観客の心が重なったとき、この世界にまだ存在しない「新しい役」を生み出せる、特別な役紋だった。
これは、誰かの代わりにしかなれなかった女性が、自分の名前で拍手を受け、帰る場所と演じたい役を見つけるまでの物語。
なお、彼女を失って初めてその価値に気づいた王立劇場から、どれほど好条件で戻ってほしいと言われても――もう遅い。
彼女の幕は、新しい仲間たちと共に上がったのだから。
※全50話・第1部完結予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-17 06:00:00
160557文字
会話率:33%
「灯りをつけるだけの無能は、聖灯局に必要ない」
王都聖灯局の下働きだったルカは、外れスキル【小さな灯】しか使えないという理由で見下されていた。
ある日、大聖灯の管理失敗によって魔物が侵入する事件が起きる。だが上層部は責任をルカに押しつけ、
彼を冤罪で追放した。
無一文で辺境へ流されたルカがたどり着いたのは、夜になると呪いと魔物が現れる村。
人々は夜を恐れ、子どもたちは悪夢に泣き、村は衰退寸前だった。
しかしルカが小さな灯りをともすと、魔物は逃げ、呪いは薄れ、村人たちは初めて安心して夜を迎える。
外れスキルだと思われていた【小さな灯】の真の力は、夜の悪意を祓い、土地そのものを守る神の守護灯だった。
村に灯りが増えるたび、宿ができ、夜市が始まり、行商人が戻り、モフモフや訳ありヒロインたちも集まってくる。
一方、ルカを追放した王都では、彼が密かに保っていた灯火網が崩れ、魔物と呪いが増え始める。
「戻ってきてくれ」?
もう遅い。
俺はここで、俺を必要としてくれる人たちの夜を照らす。
本作はカクヨム・アルファポリスにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-21 07:30:00
270992文字
会話率:31%
宮廷修繕士ルカは、派手な魔術を使えないという理由で王宮を追放された。
だが彼の【修復】スキルは、ただ壊れた物を直すだけの力ではなかった。
行き着いた辺境で、ルカは今にも崩れそうな宿を営む未亡人女将ミラと出会う。
雨漏りする屋根、壊れた井戸
、冷えきった厨房。
一晩泊めてもらう代わりにそれらを直しただけなのに、宿には聖水が湧き、古い暖炉には失われた温もりが戻り、森からは傷ついた神獣まで転がり込んできた。
さらに、王都から逃げてきた訳あり令嬢、無口な獣人少女、癒しを求める旅人たちが次々と集まり、ボロ宿はいつの間にか辺境一の癒し宿へ。
一方、ルカを追放した王宮では、彼が陰で支えていた魔導具が次々と壊れ始めていた。
「戻ってこい」と言われても、もう遅い。
俺には、直したい宿と、帰りを待ってくれる人たちがいる。
壊れた家も、壊れた人生も、全部あたたかく修復していく。
追放修繕士の辺境宿スローライフ、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-03 20:00:00
216337文字
会話率:36%
「修繕しかできない無能はいらない。追放だ」
勇者パーティーで十年、装備の【修繕】だけを続けてきた職人ルーク。
ある日、無能と罵られ、理不尽に追放されてしまう。
だが勇者たちは知らなかった。連戦連勝の理由が、毎晩ルークが
装備を【修繕】してい
たからだということを。
そしてルーク自身も気づいていない。彼の【修繕】スキルが、
壊れたものを本来の完全な姿へ戻す最強のチートだということに。
辺境に流れ着いたルークは、毒で脚を壊されたエルフの聖女を治し、
砕けた形見の短剣を伝説の神具に直してしまう。
「どんなものでも直す最強の職人がいる」
噂は王都へ広がり、Sランク冒険者も王侯貴族も依頼に殺到。
ルークはエルフの聖女と工房を開き、大繁盛のスローライフを満喫する。
一方、修繕を失った勇者パーティーの装備は三日で全壊。
没落した勇者たちが土下座して泣きついてくるが、もう遅い。
「今さら戻れと言われても、お断りします」
追放された無能な職人が、最強のチートスキルで成り上がる。
ざまぁとスローライフの、痛快な異世界ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-17 06:00:00
164378文字
会話率:62%
ユニバスは精霊とコミュニケーションできる『精霊たらし』のスキルで勇者パーティに貢献していた。
魔王を討伐するには精霊の助力が必要不可欠であったのと、また仲間たちの攻撃魔法や回復魔法は精霊の力によるものだったので、陰で精霊に頼んで威力アップの
補助をしていた。
しかし魔王を退けて凱旋するとなった途端、勇者や仲間たちから「お前、コミュ障でキモい」と言われ、凱旋から外されてしまう。
ユニバス以外の仲間たちは英雄として讃えられ、王国の要職に就く。
ユニバスは何の栄誉も与えられなかったが、勇者のお情けで王国の魔導装置の修理係として働くようになる。
魔導装置はすべて精霊の力によって動作するので、ユニバスはそこでも『精霊たらし』のスキルで王国に貢献していた。
しかしある日、上司に呼び出され、衝撃の事実を聞かされる。
「お前が作った魔導装置、ぜんぶ俺が作ったことにしてたんだわ」と。
上司はユニバスの手柄を横取りし、大臣の座にまで昇りつめていた。
しかしユニバスがいると面倒なので、ユニバスをクビにしてしまう。
ついに仕事まで失ってしまったユニバスは絶望に暮れ、街中をさまよう。
そこで勇者と精霊姫ティフォンの結婚式を見に行くのだが、ティフォンは誓いの言葉を口する直前、観衆のなかにユニバスの姿を見つける。
「ゆっ……ユニバスくぅぅぅーーーーんっ!! 死んだんじゃなかったの!?」
ティフォンは勇者から「ユニバスは死んだ」と聞かされていて、やむなく勇者と結婚しようとしていた。
しかしユニバスが生きているとわかるや、勇者との結婚を破棄し、ユニバスとともに逃げ出す。
ティフォンとともに新たなる人生を歩むユニバスは気付いていく。
自分はとても精霊に慕われていたんだと。
一方、ユニバスを失った王国は精霊たちの制御ができなくなり、崩壊の一途を辿ることとなった。
※改題しました。以前のタイトルは、
スキル『精霊たらし』で精霊との橋渡しをしていたのに、コミュ障だからと王国を追放される。でも精霊たちには慕われていたことを知り、精霊姫からは溺愛。王国では精霊たちが暴れているようですが、もう知りません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-17 06:00:00
415996文字
会話率:35%
国連魔法局に勤めていた魔術師シンラ・タマオ。しかし社畜の日々に嫌気がさし、山奥の秘境に引きこもってしまう。
そこで魔法の研究をしていたのだが、研究の成果として、シンラは前世のサラリーマンとしての記憶を取り戻す。
シンラはサラリーマン時代の
記憶を利用して次々と斬新な発明を世に発表、『現代魔法の父』と呼ばれるほどになっていた。
しかし同時に、シンラは前世でも今世でも非モテで独身であることを知り絶望。
お嫁さんが欲しいと願ったシンラは転生術を編みだし、ピクシーの子供『ミック』として転生を果たす。
ミックとなったシンラは魔術師としての力をすべて失い、レベル1に戻っていた。
ゴブリンにも勝てないほどの最弱の存在になっていたが、飼い猫のロックと力を合わせ困難を乗り越えていく。
これは力を失った魔術師が、お嫁さんさがしの旅の中でふたたび最強となっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-06 13:53:41
147667文字
会話率:37%
「ハルク、お前はもう用済みだ、だから『禁忌の荒野』へ捨てる事にした」
ウィリパテル辺境伯家跡継ぎである兄クライヴより、
非情の通告を受けた十五歳の少年ハルク、彼は守ってくれていた曾祖母が亡くなるや否や、
全てを奪われて危険な魔物の住
む荒野へ捨てられることとなった。
「そんな、婚約者は、一生ついてくれると言っていたメイドは」
「ああ、二人とも跡継ぎの俺が貰った」「ごめんなさい、私の身体はもう」「所有権が移りました」
絶望に打ちひしがれる彼が捨てられる場所、
それは大昔に開拓しようとしたものの諦め、
強大な魔物が住みついた、人など一晩も持たない禁断の忌み地であった。
(あぁ、もうおしまいだ……)
荒れ地に落とされ全てを諦めたその時、
なぜか手にしていた謎の箱を開けた瞬間、
彼は思いだした、そう、自分は異世界人、『緑園 春暮』であった事を!!
(そしてこの箱……公園が造れる?!)
こうしてハルクは全てを思い出し、
異世界に相応しくない超未来型都市公園を造り、
発展させ、AIロボ達と快適な生活を送るのであった。
「よし、ここで、最高に快適な巨大公園を作ってやる!!!」
一方、ハルクを追い出した辺境伯領では……
「大変です、あれだけ強固だった領壁が!」
「空中を覆っていた防御結界も徐々に薄く!!」
「修繕ゴーレムが姿を消しました、このままでは!!!」
泣きついて公園にやってきても、もう遅い?!
彼は自分を捨てた兄に、婚約者に、メイドに『ざまぁ』し、
本当の楽園を造り上げていく物語である、地域猫も居るよ!!
※10万文字程度で終わらせる予定の作品です、更新不定期。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-17 00:00:00
379314文字
会話率:40%
【完全に死んだと思われていたハーレム勇者、十二年ぶりに帰還! ってあれ?】
その伝説の勇者は、魔王と共にマグマへ落ち、
その身を、命を引き換えに世界には平和が訪れた、
人々は勇者に感謝し、その偉業を生涯、忘れまいと誓った。
仲間
でありハーレムパーティーであった婚約者四人は、
犠牲の悲しみを乗り越え、それぞれ新たな人生を歩んでいた。
……そう、愛したその勇者は、十二年間ずっと魔界で戦っていたとは知らずに。
「全ての魔王を倒し、戻って来ました!」
二十四歳だった勇者もすでに三十六歳、
完全に死んでいたと思われた勇者がまさか、生きていたとは!
国王は複雑な表情で、勇者に告げる。
「そなたの婚約者は、誰一人、待ってはおらぬ」
そして勇者帰還の報せを聞いた元婚約者達は……
「えっ、嘘?! こんなことしている場合じゃないわ」
「事情が変わった、これからのスケジュールは、いや私自体をキャンセルで」
「あぁ、私は、私はなんてことを、とんでもない事をしてしまったわ」
「んっと、間違えました、たった今まで私の子供だった皆さん、忘れて下さい」
慌てて戻って来ても、もう遅い?!
これはハーレムが主の死亡で完全に崩壊していたはずが、
十二年後に突如、まさかの生還をしてしまった物語である。
※カクヨムで書いた短編を長編に直して投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-02-07 23:33:14
500500文字
会話率:39%
幼い頃、戦乱によって父と故郷のすべてを失ったコンラートは、アルテンフェルト公爵家に引き取られた。
冷たい食事を与えられ、客人とも家臣とも呼べない立場に置かれた少年を救ったのは、公爵令嬢アリエノールだった。
彼女は優しく慰めたわけではない
。
「お父様がお守りすると決めた方を粗末に扱うなんて、我が家は温かい汁物すら惜しむほど落ちぶれたのですか?」
ただ、正しいと思ったことを言っただけだった。
やがて成長したコンラートは故郷を取り戻すため戦場へ向かい、二人は未来を約束する。
古い屋敷を直そう。
寒い土地では、お揃いの外套を着よう。
庭には二人で薔薇を植えよう。
その約束に、嘘はなかった。
――それから、長い年月が流れた。
故郷を取り戻し、彼女を迎える準備を整えたコンラートのもとへ、アリエノールが訪れる。
かつて愛した男に、別の男を救ってほしいと頼むために。
これは、約束を違えた女と、それでも彼女を忘れられなかった男、そして一人では国を守れなかった優しい王子の物語。
誰もが何かを失い、それでも人生を生きていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 22:30:00
68026文字
会話率:27%
闇の炎。いったいいつからその炎が存在するのか。今では誰にもわからない。歴史書にも記載されていない謎多き炎。ならば、なぜ人々は闇の炎と呼ぶのか? わかっていることは、世界中にさまざまな色を持った闇の炎が存在しているということだけ。
そんな闇
の炎が存在する世界に住む少年ヤミノ・ゴーマドは、平凡に日々を過ごしていた。幼馴染のミュレットとは小さい頃に将来結婚をする約束し、仲も良好。未来も明るい。そう思っていた……だが、その日は突然起こった。異世界より勇者が召喚された。それすなわち世界に危機が及ぶという予兆。そして、勇者が召喚されたことにより世界中から三人の選ばれし者へ神々より神託が下る。
ヤミノの幼馴染ミュレットにも、神託が下り、聖女に選ばれた。いずれ世界を救うため勇者と共に救済の旅に出る。そう簡単には会えない。ヤミノはいつしかミュレットが無事に帰ってくること願って、王都へ向かう彼女を見送った。
まさか、ミュレットを勇者に寝取られると思わずに。サプライズとばかりに王都に行ったヤミノが見たのは、自分にしか向けたことがない笑顔。ヤミノは絶望した。たった二ヶ月でこうも変わるのかと。自棄になったヤミノは、夜の街を駆けた。
「ひょっほー!! 闇の炎様ー!! 俺を抱いてくれー!!!」
まるで闇の炎に魅了されたかのように、躊躇なく、ヤミノは闇の炎へと飛び込んだ。そして、次に目が覚めた時には……可愛い娘ができていた。これは、絶望し闇の炎に抱かれた? 男が、可愛い娘達と共に世界を救いつつ、幸せな毎日を過ごす物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 21:10:00
478982文字
会話率:53%
「今年の龍神様への供物はお前だ、更紗」
信じていた恋人、秀人から裏切られ、村の生贄として差し出された孤独な少女・更紗。
しかし、死を覚悟した彼女を待っていたのは、漆黒の龍神・馨尚(きよたか)との出会いだった。
「俺は人間など喰わな
い。……男に連れられ、逃げていった娘なら何人も見たがな」
暴かれる村の醜い嘘。そして、更紗の体に眠っていた伝説の【光龍】の血が目覚める。
自分を嘲笑い、身代わりに仕立て上げた親友・楓。保身のために愛を捨てた秀人。
奪われた逆鱗を取り戻し、二人が村を去る時、冷酷な宣告が響き渡る。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い……ですよ」
それは、裏切り者たちの血筋を末代まで縛り付ける、救いなき絶望の呪い。
これは、全てを失った少女が真の神として覚醒し、自分を捨てた者たちに正当な「報い」を与えるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 21:00:00
11494文字
会話率:39%
王国財務省で不正会計を告発したレオン・バルドは、権力者たちに疎まれ、北方の辺境領へ追放された。
そこは誰もが「死んだ領地」と呼ぶ場所だった。
税収は年間銀貨八枚。
食料備蓄は三日分。
住民は逃げ出し、魔物が徘徊し、借金だけが積み上が
っている。
誰もが破滅を待つだけの土地。
だがレオンには前世の記憶があった。
経営企画部長として十五年間、赤字事業や不採算拠点を立て直してきた知識と経験が。
「この領地は潰れたんじゃない。放置されていただけだ」
剣も魔法も使えない。
だが数字は読める。
港を作り、人を集め、産業を育て、金が回る仕組みを作る。
やがて辺境は王国最大の成長領へと変貌し、かつて彼を追放した王都の貴族たちは、自ら頭を下げて助けを求めることになる。
三年後。
腐敗した王国が気づいたときには、もう遅い。
これは「無能」と追放された男が、数字で王国をひっくり返す物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 20:00:00
253239文字
会話率:43%
「婚約は破棄する」
騎士団の補給を担い、婚約者を支えてきた伯爵令嬢エルナ。
だが彼は、その仕事を「雑用」と切り捨て、より身分の高い女性を選んだ。
そんな彼女を辺境へ招いたのは、かつて彼女の手配した物資に命を救われた竜騎士公爵レオンハルト
。
互いに望まぬ縁談を避けるため、二人は春までの契約結婚をする。
一刻も早く、役に立たなければ。
そう焦るエルナを待っていたのは、自分のために用意された食事と、休むことを勧めてくれる夫だった。
少しずつ彼に惹かれていくエルナ。けれど彼には、部下を救うためなら自分の命を後回しにする危うさがあった。
やがて、雪に閉ざされた部隊の救援へ向かった彼が、帰ってこなくなり――。
ただの契約妻だったはずなのに、今は、どうしても彼と春を迎えたい。
食料、馬車、休める場所。そして、頼れる仲間たち。
補給係としてできることを尽くし、エルナは大切な人の帰り道をつくろうとする。
誰かを支え続けてきた令嬢が、自分も大切にされる居場所を見つける、仕事と恋の物語。
全8話・9月16日完結予定です!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 20:00:00
30520文字
会話率:39%
あらすじ
勇者パーティーの鑑定士レオンは、戦えない、派手な魔法も使えない、ただ物を見て説明するだけの男として仲間たちから軽んじられていた。
「鑑定しかできない無能は、もういらない」
魔王軍との戦いが激化する中、勇者たちはそう言い放ち、
レオンをパーティーから追放する。
だが彼らは知らなかった。
レオンのスキル《修復鑑定》は、ただ物の価値を見る力ではない。
壊れた武器、劣化した魔道具、狂った魔力回路、封じられた才能、呪われたスキル――あらゆる“壊れたもの”の原因を見抜き、修復できる唯一無二の神職系スキルだったのだ。
行き場を失ったレオンがたどり着いたのは、王国から見捨てられた辺境の村。
そこで彼は、魔力暴走によって神殿から捨てられた聖女セリアと出会う。
誰にも救えないと言われた彼女の力を、レオンは修復する。
暴走していた魔力は清らかな癒やしへと変わり、枯れた井戸には水が戻り、病に伏せていた村人たちは立ち上がった。
さらに、剣を握れなくなった元天才剣姫。
失敗作として廃棄された魔道人形。
呪いで声を失った竜人少女。
国から不要とされた者たちが、レオンの手によって次々と本来の力を取り戻していく。
一方、レオンを追放した勇者パーティーは、装備の不調、戦術の崩壊、仲間同士の不和に悩まされ始めていた。
彼らの強さを陰で支えていたのが、誰よりも地味だった鑑定士だと気づいた時には、もう遅い。
捨てられた鑑定士は、捨てられた者たちと辺境村を立て直す。
やがてその小さな村は、王都を超える最強の拠点となり、魔王軍侵攻から国を救う希望となっていく。
これは、“無能”と呼ばれた青年が、壊れた才能を直しながら、勇者より先に世界を救ってしまう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 20:00:00
1415989文字
会話率:38%
七年間尽くした王太子から、
「君には女としての魅力がない」
そう告げられ、婚約破棄された二十三歳の侯爵令嬢リリアーヌ。
しかも王太子の新しい婚約者は、実の妹だった。
家族からも見捨てられ、雨の王都をひとり歩いていた彼女の前に現れたの
は、この国でもっとも恐れられる冷徹公爵アレクシス。
彼はリリアーヌの手を掴むなり、突然言った。
「俺の妻になれ」
もちろん断った。
だが、アレクシスには誰にも言えない秘密があった。
彼は十年前から、
「運命の女性と肌が触れる距離で眠らなければ、少しずつ命を失う」
という奇妙な呪いに苦しめられていたのだ。
そして、その呪いを止められる唯一の女性こそ、リリアーヌだった。
こうして始まった、一年間限定の契約結婚。
条件は――毎晩、同じベッドで眠ること。
ただし、
「互いの許可なく、絶対に触れない」
はずだった。
なのに朝になれば抱き合っている。
雷の夜には手を握る。
悪夢を見れば胸元に顔を埋める。
酔えば、自分から彼に抱きついてしまう。
そして女性嫌いだったはずの冷徹公爵は、日に日にリリアーヌだけに甘くなっていき――。
「君に触れたい。だから毎晩、困っている」
触れてはいけない契約から始まる、婚約破棄令嬢と冷徹公爵の、じれじれ溺愛契約結婚ラブストーリー。
元婚約者が後悔しても、妹が泣いて取り戻そうとしても、もう遅い。
だって私は今、この国でもっとも恐ろしい公爵様に、誰より深く愛されているのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-05 20:00:00
333218文字
会話率:56%
「無能な姉は我が家にはいらない。君との婚約も破棄させてもらう」
実家では『完璧な妹』の引き立て役としてこき使われ、ついには婚約者まで妹に奪われた私。
その上、慰謝料も支援もないまま、魔物が蠢く辺境の地へと追放されてしまった。
けれど、彼
らは知らなかった。
実家の領地を豊かにしていたのも、結界で魔物を退けていたのも、すべて私の『規格外の浄化魔法』のおかげだったということを――。
追放先の辺境にたどり着いた私は、偶然出会った死にかけの美しい獣(もふもふ)を助ける。
しかしその正体は、「呪われた冷酷無比な悪鬼」と恐れられる辺境公爵様だった!
「君の浄化で俺は救われた。この命と領地、すべてを君に捧げよう」
呪いが解けた公爵様から向けられるのは、恐ろしいほどの激重な溺愛。
さらに私の『これくらい普通ですよね?』な魔法は辺境の人々から大絶賛され、これまでとは打って変わって、幸せで快適なスローライフが始まってしまう。
一方、私を追い出した実家と元婚約者は、結界が消滅したことで次々と破滅の道を歩み始めていて……?
「今さら戻ってこいと言われても、もう遅いです。私は私を全肯定してくれる公爵様と、この辺境で幸せに生きていきます!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-14 07:30:00
31883文字
会話率:45%
「お前のような戦闘もできない裏方は不要だ。今日限りでパーティから追放する」
勇者アーノルドからそう告げられた時、俺――ハルトは静かに頷いた。
俺が持っていたのは、地味と蔑まれる【結界敷設】と【座標把握】の生産職スキル。
彼らは知らなかった
のだ。俺が毎晩、ダンジョン内の龍脈を整備し、魔物の湧き時間を秒単位で制御(ダイヤ管理)し、補給物資を絶対に遅延させずに届けていたからこそ、安全に無双できていたという事実を。
「そうか。だが今日から、この迷宮の補給線はすべて止まるぞ?」
パーティを去った俺は、魔境の瘴気で孤立し、飢餓と破滅の危機に瀕していた極貧領地・アルカディアへと辿り着く。
そこで出会ったのは、民のために泥にまみれて戦う銀髪赤眼の没落皇女・アステリアだった。
「私にはもう、この民たちを救う道が残されていません……」
「なら、俺が道を敷こう。――絶対に遅れない、鉄の道を」
前世で過密ダイヤとインフラ網を支えた天才技術者だった俺は、放置されていた古代魔導ゴーレムを「魔導機関車」へと改造。大陸の龍脈を「線路」として定着させ、世界初の《魔導鉄道》を起動する!
片道3ヶ月かかる死の魔境を、わずか4時間で爆走走破。
朝採れの新鮮野菜、医療品、ドワーフの工具を爆速輸送し、ただのド田舎だった辺境領地は、瞬く間に大陸全土の富と英雄が集まる「世界最大の交通・経済ハブ」へと大化けしていく!
一方その頃――。
ハルトを失った勇者パーティは、魔物の異常発生と深刻な物資不足で深層で立ち往生していた。
「クソッ、なぜ魔物の湧く時間が予測できないんだ!? 補給物資はどうした!?」
「ハルト様がいらっしゃらないと、水すら届きません……!」
「戻れと言え! あいつが頭を下げて戻ってくるなら許してやる!」
……もう遅い。ハルトの引いた「完全運行ダイヤ」は、二度と彼らのためには動かない。
やがて元勇者は物乞いに堕ち、駅の「便所掃除員・保線員」として泥にまみれて更生することになるのだが――それはまた別の話。
「出発進行。これより当領地は――世界最速の定時運行を開始する」
これは、世界を裏から支えていた天才インフラ屋が、健気な美少女皇女と共に大陸の常識を覆し、やがて星そのものを救う「魔導帝国」を築き上げるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 19:00:00
36986文字
会話率:32%
夫が愛人に贈った白い薔薇は、わたくしが七年かけて接いだ株から切られたものでした。
「君の趣味の花が、ようやく役に立った」——十五年。十三でこの庭の見習いに入り、
砂を混ぜ、堆肥を積み、水の抜け道を作り直して、この丘を「薔薇の伯爵」の庭にし
ました。
それを、趣味と。
「かしこまりました。ですが、持参財目録の第四項をご確認ください」
株も、種も、園丁道具も、わたくしのものです。土は運べませんので、株だけ、いただいてまいります。
切り花は三日で枯れます。買った成株は、土が合わずに枯れます。
そして翌春、伯爵家の園遊会には、薔薇が一輪も咲きません。
花期は、年に一度しか来ないのです。
王都の外れで「枯れた庭を診る」庭師になったわたくしのもとへ、
北の辺境伯が訪ねてきました。霜の土地に、どうしても咲かせたい一株があるそうです。
——五年、かかります。
——待ちます。
わたくしは、怒りません。ただ、持ってまいります。
▼ 静かに手を引いた側が、季節に味方されていく話です。恋愛はゆっくりです。
言い返さずに引き上げた側が、あとから正しかったと分かっていくのがお好きな方へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 19:00:00
85801文字
会話率:68%
「クラーラが嫌だと申しますから、あなたが行きなさい」
この国の縁談は、花嫁が持参する支度の縫い目で値踏みされます。
ヴァルトハイム伯爵家の縁談が十年まとまってきたのは、長女のわたしが
妹の名前で支度一式を縫ってきたからでした。四度まとまっ
て、四度、妹が壊しました。
五度目のお相手は、先妻を三人亡くしたと噂される辺境伯。
妹が嫌がったので、わたしが代わりに嫁ぐことになりました。
十年ぶんの支度箱ごと。
けれど辺境伯は、箱を開けて布に手を入れ、こうおっしゃったのです。
「これを縫った者と話がしたい」
——ですから、実家のための支度は、もう縫いません。
わたしが縫うのをやめただけで、あの家の縁談は止まりました。
わたしは何もしておりません。ただ、針を置いただけです。
ハッピーエンド保証。
静かなスカッとと、手仕事の手触りがお好きな方へ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 19:00:00
123560文字
会話率:34%
夫が愛人に贈った「私の最上の一樽」は、まだ澱も引いていない、飲めない酒でした。
公爵夫人アニエスは十二年、ドレニエ家の葡萄酒をひとりで仕込んできました。
王室御用達の「ドレニエの黒」——けれど夫は一度も蔵に降りたことがなく、
その仕事を「
趣味」と呼びます。
離縁を告げられたアニエスは、抗議も涙もなく承知しました。
持参財として引き揚げたのは、金でも土地でもなく、
目録の末尾に「壺一つ」とだけ書かれた品。三代続いた、酵母の母液です。
その壺がなければ、ドレニエの黒は二度と同じ味になりません。
しかも、育て直すには三年かかります。
「離縁いたします。今年の葡萄酒は、どうぞご自分で」
アニエスは辺境のクレール谷で、村ごとに一樽ずつ、自分の名の酒を仕込みはじめます。
——置いてきた蔵が静かに傾いていくのを、彼女はまだ知りません。
第1部(全21話)毎日更新予定。ハッピーエンド。
主人公は誰も罵らず、誰にも仕返しをしません。壊れるのは、置いてきた側が勝手にです。
静かなスカッと(手を汚さない因果応報)と、手仕事の匂いがする再生譚がお好きな方へ。
恋愛はゆっくり進みます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 19:00:00
118332文字
会話率:62%
親の言う通りに良い子を演じていた、かなり内気な女の子。
しかし成長するにつれて、ついにストレスが爆発した。
逃亡先は一人暮らしの兄のアパート。
そこで、これまで禁じられていた娯楽の世界に飛び込んだ結果……ある種の才能が開花した。
VRゲ
ームの世界でなら、全てのリミッターを解除出来る才能持ち。
例え自分の身体能力を超越しているキャラクターを使おうと、キャラクターの『感覚』に自らを染められる。
これに気付いた兄は、務めている会社のゲームのテストプレイを妹、“白川 夢月”に度々お願いするのであった。
その結果見事にゲーム狂いとして成長した夢月に、兄から新しいアルバイトして頼まれたのが……。
『ガンサバイブオンライン』と言う名の、VRガンアクションゲームでの“賞金首”。
周囲のプレイヤー全員から狙われる中を、実力一つで生き残れ。
心の中ではヒーヒー言いながら、もはや泣き叫びながらも。
彼女が操作しているのは、無表情で冷血、ビシッと決まったスーツ姿の渋いおじさんキャラ。
銃の事なんか何も分からない状態からスタートした彼女は、おかしな癖を付け、おかしな戦い方を尖らせ始める。
気付いた時にはもう遅い、見事なまでのロマン縛りプレイの強キャラが爆誕したのであった。
皆が重武装で攻めて来る中、此方はハンドガン片手に超近接戦。
まるで映画の主人公の様な……ではなく、それしか使い方が分からなかっただけ。
なのにもはや引き返せなくなり、周囲からは“そういうキャラ”なのだと認識されてしまった。
その名は“6key”。
やがてプレイヤーの間では、賞金首の『6 -シックス-』と呼ばれる様になるが……。
本当の読み方は、『ムッツキー』という本名そのままだったりするのだ。
そんな少女の、楽しく愉快なゲーム生活のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 18:00:00
264743文字
会話率:23%
Sランクパーティに所属していたガイアは、【重力使い】という地味なジョブのせいで「荷物の重さを変えられるだけの荷物持ち」と見下され、追放されてしまう。
だが実際の力は、味方の身体を軽くして速度を上げ、敵を重くして動きを封じ、武器に一瞬だけ莫
大な重さを乗せる――重力そのものを操る最強の能力だった。
ガイアは新人冒険者リィナとノエルと共に新たな冒険を開始し、実力を示すごとにヒロインたちからチヤホヤされていく。
一方、彼を切り捨てた元仲間たちには、やがて破滅の報いが待っていた――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 17:34:43
171278文字
会話率:48%
アスベル・ノースエンデ、三十五歳。
人外魔境と呼ばれる辺境の剣術道場に生まれ、魔法を教えてくれる者もないまま、ただ剣だけを振るい続けてきた。気づけば周囲に「剣聖」と呼ばれるほどの腕を持ちながら、胸の奥では、いつか魔法を使ってみたいという憧
れを捨てきれずにいた。
運命を変えたのは、結婚式一週間前の婚約破棄だった。
道場も、婚約者も、家族すらも失い、帰る場所をなくした彼の目に留まったのは、魔法学園の入学試験の告知。記念受験のつもりで、彼はふらりと会場に足を運ぶ。
杖も呪文も知らないまま挑んだ試験で、彼は魔力測定の水晶を素手で叩き割り、筆記試験を満点で埋め、模擬戦では相手の放った魔法すら、愛用の剣で斬り伏せてみせた。
田舎の剣聖から、魔法学園の特待生へ。
辺境で磨き上げてきたアスベルの剣が、ようやく本来あるべき場所で、その真価を発揮しようとしていた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 12:00:00
37150文字
会話率:45%
地味で平凡な高校生だった霧ヶ峰悠仁は、十五歳のとき“勇者”として異世界に召喚された。
だが【聖武具なし】の烙印を押され、王都を追放される。
それでも五年間、血反吐を吐くような修行の末に魔王アンラ・マンユを打ち倒せる最強の力を手に入れる。
帰還の条件は「魔王を殺すこと」という呪いだったが、魔王から現実世界へ繋がる魔道具《世界扉》を授かり、逆に彼を従魔として連れて帰ることに成功する。
高校入学直後の姿に戻って現実世界へ帰還した悠仁は、異世界で得た財宝・魔法・ステータスをすべて保持。
だがこの世界にも、一般人には見えない“妖魔”と、それを討つ《妖刀使い》と呼ばれる異能者たちが存在していた。
「……弱すぎだろ、こっちの魔物」
異世界基準では雑魚同然の妖魔をワンパンで葬り、美少女たちからの熱い勧誘を受けながら、最強の帰還者が新たな異能バトルの時代を駆け抜ける――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-13 20:04:54
231848文字
会話率:52%
突如勇者から一方的にパーティーを追放された黒剣士・ロイド。
途方に暮れていた彼が夜道で出会ったのは、教会に偽聖女として追われていた少女・ルーシャだった。
「私は、嘘なんて吐いてません……!」
涙ながらに訴える彼女を守るため、ロイドは再び
剣を取る。
だが、抑えきれない〝呪いの力〟に呑まれかけたその時──彼を救ったのは、白聖女・ルーシャの〝祈り〟だった。
「私はずっと、〝世界〟のために力を使うよう教えられてきました。でも、今は違うんです。私、あなたのために力を使いたいって……そう、思ってます」
教会の思惑に反し、異端とされてしまった白聖女。
誰とも心を通わせられなかった最強の黒剣士。
そんなふたりが出会い、始めたのは──辺境でののんびりスローライフ!
天然気味な聖女様に振り回されつつも、ロイドは少しずつ彼女との絆を築き、人と繋がるあたたかさを知っていく。
ざまぁと癒し、そして恋が交差する異世界スローライフ譚、ここに開幕!!
────
※カクヨムでも掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 17:32:20
532669文字
会話率:30%
「久世。ハズレ職の君は、連れていけない。……悪いけど、出ていってくれ」
修学旅行の観光バスが、トンネルに入ると同時にクラスごと異世界へ召喚された。
勇者、剣聖、大魔導師、聖騎士。次々と強力な職業を授かるクラスメイトたちの中で、久世映司だけ
が〝回収士〟。壊れた物と、捨てられた物にしか使えない力。
ハズレ職──そう判定された映司は、その力を一度も試されないまま、クラスの中心にいた〝勇者〟が主導する多数決で追放される。渡されたのは三日分の食料と、水袋が二つ。別れを言いに来た者は、一人もいなかった。
ただ一本だけ、反対に挙がった手がある。〝聖女〟に選ばれた、幼馴染のものだ。
「私、映司くんについていくから。だって、映司くんが足手まといだなんて、有り得ないし」
送られた先は、魔力汚染で二十年前に捨てられた廃村。井戸は枯れ、屋根の残った家には壁がない。
だが、誰も知らなかった。映司の力は、捨てられた物ほど、以前より優れた姿で蘇らせるものだと。
枯れた井戸は水脈ごと戻り、崩れた廃屋は二人の家になる。折れた剣は、風の刃を生む魔剣へ。鉄屑と呼ばれて城の中庭に放置された観光バスは、走る城へ。行き場を失った狼獣人の狩人も、故郷を追われたダークエルフの錬金術師も、捨てられた者たちが次々と集まってくる。
一方、勇者一行は気づきはじめていた。壊れた装備を直せる者がいない。汚染を浄化できる者がいない。食料が保たない──そして、聖女がいない。
魔境が楽園に変わったころ、彼らは言った。「戻ってこい」と。
だが、もう遅い。
捨てられた俺には、捨てられたものすべてを最強にする力があった。
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カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 07:20:00
141338文字
会話率:33%
僕は戦えない。でも、僕が祈れば──姫騎士様は、最強だ。
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王国祈祷庁に所属する下級祈祷師、ルカ=エルネスト。
攻撃魔法も剣術も使えない彼は、祈祷の効果を数値で測る王国では『無能祈祷師』と蔑まれていた。
ある日、王太子ランド
の遠征を前に勝利の神託を求められたルカは、祈りの中で騎士団壊滅の未来を見てしまう。
だが、真実を告げた彼に返ってきたのは感謝ではなく、追放宣告だった。
「戦えぬ祈祷師など、王国には不要だ。お前を追放する!」
王都を追われ、雪深い辺境で魔物に襲われたルカを救ったのは、銀髪碧眼の姫騎士・イリア=ルーヴェンハルト。
彼女は王国第三王女でありながら、呪いによって王家の神剣の力を封じられ、辺境へ追いやられた〝呪われ姫〟だった。
しかしルカだけは気づく。
彼女は弱いのではない。本来の力を、黒い呪いの鎖によって封じられているだけなのだと。
そして、ルカの祈りはイリアの中にある「民を守る」という誓いに反応する。
ルカは戦えない。
魔物を倒すことも、剣を振るうこともできない。
けれど、ルカが祈れば──姫騎士様は、誰よりも強くなる。
呪われた姫騎士は神剣を覚醒させ、辺境砦を守る最強の騎士へと成り上がっていく。
一方、ルカを追放した王国と王太子たちは、彼の祈りを失ったことで失敗を重ね始める。
今さら「戻ってこい」と言われても、もう遅い。
──僕の祈りは、僕を必要としてくれた姫騎士様のためにあるのだから。
────────
カクヨムでも掲載中です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-02 07:20:00
160507文字
会話率:32%
思いっきり殴られた瞬間に俺は前世の知識が蘇った。
前世はブラック企業で働いていたが、今世も酷い。
虐待を受けているし、いきなり捨てられた。
捨てられた理由は魔力量が少ないから。
でも平民並みにはあるんだけどな。
前途多難だが、俺は異世界の大
人の知識があるから心配はしない。
転生先の子供の知識で知ったのだが、この世界には魔法がある。
魔法の呪文というのが独特で火球の呪文一つとっても『火球、飛べ』でも『炎よ球状に渦巻いて敵を穿て』でも何でも良い。
要はイメージを補助する役割だ。
ただし、法則がある。
細かく指定するほど安定が良くなり魔力消費が少なくなる。
その代わりに呪文は長くなり、発動までの時間が長くなる訳だ。
短くて消費魔力が少なく安定している、そんな呪文を求めて魔法使いは切磋琢磨していた。
コンピュータープログラムの呪文で魔法を使える事が判明。
これが大ヒットというか世界法則にきっちり嵌った。
魔力消費量1万分の1以下を実現。
俺は魔王級になって捨てた家族を見返す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 12:30:00
350227文字
会話率:36%
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 12:10:00
372699文字
会話率:36%
俺はスパロ。
辺境の村に、修行という名目で追放された貴族の庶子。
村は飢餓の真っ最中だった。
着任の日の夜、星が落ちてきたと思ったら、畑に精霊が宿った。
精霊はナノマシン・ハイチック8000という名前らしい。
その畑は凄いんだ。
生ごみを分
解して、肥料にしたと思ったら、数分で野菜が実った。
武器を植えたら、武器も実った。
万能ゴーレムさえ畑から生えてきた。
俺はもうこの村で一生過ごそうと思うんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-08 11:44:44
103603文字
会話率:31%
田中宏、42歳。誰よりも善くあろうとした男は、後輩に罠にはめられ、妻に捨てられ、息子に見放され、全てを失った。雨の夜、少年を庇ってトラックに轢かれ、死の間際に叫ぶ。
「来世では自分のためだけに生きる」
その誓いは異世界の神に届き、ユニー
クスキル『エゴ・スプレマシー』を授けられた宏は、アーサス・グレイとして異世界に転生する。
かつて善人すぎて死んだ男の、自分だけのための第二の人生が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 12:30:00
78142文字
会話率:19%
あらゆる武器や防具などに『強化ポイント』を与え、強化できる──付与魔術師レインはある日、所属していた冒険者ギルドを突然クビになった。
「ギルド中の武器や防具は全部強化された。おかげでこのギルドは大陸最強になった。もうお前は必要ないんだ」
今まで仲間だと思っていた彼らは、自分のことを便利な道具としか思っていなかった──。
失意のレインはこれまでギルド員の武器や防具に与えていた『強化ポイント』をすべて回収する。
「これからは自分たちの実力だけで戦ってくれ」
ギルドの冒険者たちは武器や防具が弱体化したことに気づかず、今まで通りの活躍ができなくなる。
一方のレインは今まで他者のために使っていた『強化ポイント』を、今度は自分一人のために使用し、最強の武器や防具を次々に作っていく。
「手始めは──『銅の剣+10000』だな。これ、聖剣より強いような気が……」
かくして、追放されたチート付与魔術師は史上最強の武器防具使いとして、気ままな生活と超絶無双を始めるのだった──。
最高順位:日間総合4位/ハイファンタジー2位 週間総合5位/ハイファンタジー2位 月間ハイファンタジー5位
※カクヨム、アルファポリスにも転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 12:00:00
347799文字
会話率:41%
貴族の長男として生まれた俺、エリアル・ウィンドは最下級スキルしか持たない無能として実家を追放されてしまう。
が、その直後、とあるきっかけで俺のスキルは『最下級』から圧倒的進化を遂げ、『極』ランク――【スキル鑑定・極】になった。
これなら追放
を取り消してもらえるかと思ったが、実家の反応は冷ややか――。
結局、俺は二度目の追放をされ、放浪の旅へ。俺を追いかけてきた妹とともに、弱小国に拾われ、そこで【スキル鑑定・極】を駆使し、自分自身を最強にするのはもちろん、他者たちの能力も次々に底上げしていき、やがて世界最強国家へと育て上げていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-09-27 23:00:00
128370文字
会話率:41%
俺たちはクラスごと異世界に召喚された。どうやらクラス全員がこの世界を狙う魔王を倒すための勇者として選ばれたらしい。
クラスのみんなは勇者のスキルを一人一つずつ授かっていた。
俺に授けられたスキルは【ネクロマンサー】。
最下級のアンデッドだけ
を『しもべ』にできるという……クラス全員の中で最弱の外れスキルだ。
そのため『役立たず』として追放されてしまう俺。
だけど、そのとき俺のスキルは次の段階へと進み、最強スキルへと進化した!
これは異世界召喚された俺が、世界最強の勇者として無双する物語――。
一方、俺を追放したクラスメイトたちは一人、また一人と落ちぶれ、あるいは絶望の展開へと陥っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-08-29 12:00:00
150480文字
会話率:35%
婚約者の仕事を十一年間、陰で支えてきたエレノア。
ところが、その働きを「口出し」と切り捨てられ、婚約を破棄されてしまう。
そこで彼女は、抱えていた四十七件の仕事をすべて返して実家へ帰った。
すると許可証は止まり、市場は混乱し、王都まで
回らなくなってしまう。
戻ってきてほしいと言われても、もう遅い。
これは、名前すら残らない働き方をやめた令嬢が、自分を正当に評価してくれる男性と出会い、仕事も恋も選び直す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 07:00:00
14285文字
会話率:48%
―ボトムダウン・オンライン―
これはプレイヤーに人権のないVRMMO。
はじめの都市はレイドボスに支配され、【スキル】の入手方法や【ジョブシステム】も不明。
……これどうすんの?
そんな不自由な世界で、チュートリアル武器の包丁を手に、自由
気ままにプレイする主人公。
トッププレイヤーとしてレイドボスに果敢に挑む反面、突如巻き起こすプレイヤーキルの嵐!
そのあまりにも自由なプレイスタイルから、他のプレイヤーたちを困惑させたりすることもしばしば……。
そんな主人公に迫りくるはレイドボスや次元戦争!?
様々な成長を遂げた強敵たちと激戦を繰り広げながら仲間との絆(?)を育んでいく物語。
【Bottom Down-Online Now loading……】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-16 07:00:00
5261854文字
会話率:16%