「置いていかないでよう……」生まれたばかりのカップは、大好きだった。“あの人”の名前も自分の名前もなくしていました。
仲間に出会い、「五つ窪み」と言う新しい名前をもらい、自分を作ってくれた“あの人”の名前を探すため、パートナーを得ようとし
ます。
世界は、カップたちの過ちで本当の姿を失い、本来のあるべき姿をも失っていたのです。あの人の名前を取り返し、正しい願いを言えば、世界は元の正しい姿を取り戻せるのです。
でも、黒くて、でかくて、不器用な五つ窪みは、失敗ばかり。
きれいな踊り子の籠目に心惹かれますが、籠目は意地悪で前途多難。
冬の寒さで次々と追われて死んでいくカップ達。「やがて全ての踊り子が死ぬ冬が来る」。そして“あの人”から届くメッセージ「生き直し」の謎。
五つ窪みは“あの人”の名前を見つけて、「世界を正しい姿」に戻せるのでしょうか?
異世界転生ではない、人外純情ファンタジー。
初出はエブリスタ掲載(未完)2023年大幅加筆しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 08:48:09
43844文字
会話率:43%
ザックス王国の第一王女であるリナリアは、幼い頃、神様と呼ばれる者のいたずらで、異世界(現代日本)に飛ばされた過去がある。
ショックのためか、記憶をを失ってしまった彼女は、自分と瓜二つの少女として生きていた。
ある日、神様の気まぐれで元の世界
に戻され、神様と呼ばれる存在から、この国の姫(リナリア)であることを知らされる。
彼女は飛ばされた先の異世界(ザックス王国)で、隣国の第一王子ギルフォードと、騎士見習いのカイルを同時に好きになってしまう。(ここまでが【桜咲く国の姫君】のあらすじです)
悩んだ末、より強く惹かれているのはカイルの方だと気づいたリナリアは、旅先から戻ってきてくれるよう、彼に手紙を出す。
しかし、一週間経っても、彼からの返事はなかった。
不安に揺れる彼女の元に、数日後、カイルが〝行方不明〟との知らせが届き――。
注1)このお話は、リナリアがカイルを選んだ場合の〝カイルルート〟です。ギルは最初と最後、少ししか登場しませんので、その点ご留意の上お読みください。
注2)こちらは【桜咲く国の姫君】(『桜舞う国の訳あり身代わり姫』から、元のタイトルに戻しました)の続編です。前作を未読の方には意味が通じない部分がありますので、こちらから読まれる方はご注意ください。(一応、前書きに前作のあらすじは記載してあります)
注2)前作同様、個人出版(AmazonのKDP利用)していたもの(こちらは一巻のみ)の加筆修正版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 17:10:00
183978文字
会話率:23%
姉の中古品を与えられ、家族に虐げられて生きてきた侯爵家の〈おさがり姫〉シュゼットは、物と話す力の持ち主。
国王アンドレとの結婚でようやく幸せになれると思ったが、初夜の晩に夫は現れず、よりにもよって姉と関係を持っていた。
「かわいそうなシュ
ゼット! あんたは一生あたしのおさがりにすがって生きていくのよ」
夫にかえりみられず宮殿で孤独に耐えるシュゼットは、とある事情から幻の宮廷録を探す小説家エリック・ダーエと出会うが、彼には誰にも知られてはならない別の顔があって……?
※カクヨム、ベリーズカフェにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 15:30:00
109991文字
会話率:25%
神崎ヒメ20歳。
目覚めれば10歳の幼女になっていて、しかもそこは大好きな乙女ゲーム「マーメイドプリンセス(通称マメプリ)」の世界でした。
攻略キャラ達が次々闇落ちする上死亡するキャラが多すぎる、乙女ゲームとはなんぞ、というようなこのゲ
ーム。
聖女であるヒロインは幼い頃に誘拐された恐怖から声を失い、教師は妹を亡くして闇落ち、副騎士団長は戦争でヒロインを庇って死亡、学園長はヒロインへの魔力譲渡で死亡、優しい司書はラスボス魔王。
そして非攻略キャラのシリル・クロスフォード。
騎士団長でもあり教師でもある彼は、このゲームで最も美しくも悲しい運命を辿るキャラだ。
そんな彼を、少女は愛した。
世界を超えて。
時間を超えて。
もっと強く、もっともっと。
一人の少女が学園で魔法と剣を学びながら、やがて真実にたどり着く。
たった一つの一途な愛を原動力に
キャラ達の闇落ちフラグも死亡フラグもなぎ倒し、悲しい運命を変えてみせる!
最終目標は愛しい人の幸せな未来!!!
これは「グローリアスの変態」を筆頭に様々な異名をもつ少女が、仲間たちに愛され、キャラ達の不幸なフラグを折りながら、幼女から少女、大人になるまでの、強くひたむきな一途な愛の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 21:45:06
722548文字
会話率:35%
某アイドルを推し始めてから八年。リアルな恋なんて私には必要ない。これから先も推しがいればそれだけで幸せ。
そう思っていたのに、突然の推しの『電撃入籍&卒業』。
人生最悪の日に、私を救ってくれたのは……同じ職場で働く先輩でした。
※
現代を舞台にしていますが、あくまで架空の設定です。
※アルファポリス様、カクヨム様にも掲載予定です。
※誤字脱字報告歓迎。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 19:00:00
69201文字
会話率:49%
「彼女ができた」高二のまひろはある日、十三年来の幼なじみの星河にそう告げられた。男として意識していなかったが何故か素直に喜べない。その理由がわからないまま理想を詰め込んだ人物の郁哉先輩と接点を持つ。まひろは郁哉先輩を、星河は彼女のぼたんとお
互い別々の人を見ていくつもりが、度重なるアクシデントが二人に試練を与えた。まひろはこのままではぼたんを傷つけてしまうのではと思い、星河にある提案をするが…。
※こちらの作品は、ノベマ!、野いちご、ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 17:52:32
94471文字
会話率:46%
「このまま家には帰さない。覚悟はいいな?」
気づいたら異世界の令嬢でした!
何もないところで転ぶようなドジな伯爵令嬢・リーゼロッテは、領地のお屋敷に閉じこもりで引きこもりな深窓の令嬢生活を送っていた。
使用人たちから『妖精姫』と慕われ
る一方、リーゼロッテは『悪魔の令嬢』と噂され!?
日本で生まれ育った知識がありながら、チートなんてみじんも発生する様子もなく、自由度ゼロの毎日に、脳内突っ込みをいれつつ過ごしていたけれど……。
リーゼロッテが十四歳のある日、王城からお茶会の招待状が。
王妃様主催のお茶会だけど、その実、女嫌いの王太子殿下のお見合い大会。
そこには会いたくない婚約者がいたから、さぁたいへん!
待ってましたのラノベっぽい展開に、退屈な日々が変わりそうな予感です?
【チート×伏線スクランブル! 異色の異世界オカルト・ラブコメディー参上です!】
~ふたつ名の令嬢と龍の託宣【なろう版】です~
※ムーンライトノベルズにて先行して第4章投稿中٩( 'ω' )و
内容はムーンとほぼ変わりませんが、一部改稿してあります
ムーン版の方がおもしろいと思うので、抵抗がなければお立ち寄りいただければと思います!
(ムーンライトノベルズは18歳以上(高校生不可)の方のみ閲覧可能です)
※アルファポリスでも投稿始めました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 12:51:56
1586766文字
会話率:43%
最愛の人に嫌われるという呪いを受けた令嬢ヴェネットは、大好きな婚約者テオドールの前で冷たい態度しかとれなくなってしまった。
5年もの間、冷たいヴェネットに付き合い続けてくれた優しいテオドールだったがついに耐えきれなくなり、ヴェネットに婚約解
消を告げる。
その後、ヴェネットは最愛の人に嫌われたことで呪いが解けたことに気がつく。
ヴェネットはなんとかテオドールとの関係を修復したいと奮闘するが、空回ってばかり。テオドールには素っ気ない態度をとられてしまう。
学園の最終学年、このまま嫌われたまま卒業してしまえば一生顔を合わせることもないかもしれない。婚約者に戻るのは無理でもせめて友人のひとりとして仲の良い関係になりたい。
焦るヴェネットの気持ちなど知らず、いつの間にかテオドールは転入生の令嬢フロレーラと親しくしている。
そんな中、ヴェネットの前に同じ呪いを受けたという男子生徒があらわれ…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 07:50:01
59938文字
会話率:44%
この世界は癒しの力を持つヒーラーと呼ばれる女性が優遇されている。
大好きな師団長もヒーラーにだけ声をかけたりして。想いが通じたと思ったのに
ヒーラーとの浮気現場をみてしまう。でも何か理由もありそうで。
最終更新:2024-04-24 22:00:00
33787文字
会話率:20%
この国の王女として生まれたミルシュ姫。
彼女の瞳は生まれつき赤い。
それは魔物の国の王イグリス様の花嫁である証でもあった。
ミルシュ姫には特別な血も流れていた。
その血は魔物たちを誘き寄せ、惑わしてしまうほどの甘美な匂いを発してい
た。
彼女は民を守るためにも、日夜寄ってくる魔物を倒して回った。
18歳になってイグリス様の花嫁になるその時を待ちながら。
そんな中、隣国の王子様が魔物に襲われているのに出くわしてしまった。
ミルシュ姫は、美しい彼が怪我をしてはいけないと、咄嗟に助けてしまう。
それがきっかけで、言葉が通じない隣国の王子様とミルシュ姫の距離は縮まっていくのだけど……
運命は変えられなかったけれど、最後まで愛する人々を守り通した、気高く美しいミルシュ姫の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 07:08:26
14496文字
会話率:21%
私は大好きな彼と一緒になることが出来なかった。
ならせめて、夢の中で彼に会っていたい。
そして、そのまま……穏やかに死ねたら、どんなに幸せだろう。
魔法が使えるレシアは、自分に強力な睡眠魔法をかけてそのまま衰弱死しようとしていた。
そんな彼女は最後の夜に、彼と過ごした日々を思い出していた。
どんどん深みにはまっていってしまった彼との歪んだ関係。
後悔ばかりが心に浮かぶのに、それでも彼を誰よりも愛していた。
彼女が自決しようという思いに至るまでを、ただ振り返るだけの切ない物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 16:41:12
14380文字
会話率:18%
小説の中の愛し合う2人の片方が、自分だと知ったらどう思う?
ある日突然、自分が小説の中のサブキャラだと知ったシルヴィア。
その時にはもうエリオット王子の妃になっていた。
彼といることは、とても心安らぐのだけど……
その気持ち
は本物?
小説の設定だから?
シルヴィアの気持ちはどんどん変わっていってしまう。
そんなサブキャラ2人の恋愛の結末は?
ワガママなお姫様シルヴィアと、エリオット王子のそれぞれの甘く切ない恋愛物語
完結まで書き上げています。
毎日12時ごろに1話更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 12:04:46
30035文字
会話率:32%
魔女の役割を果たすために、エアルは狼騎士と呼ばれるラシスビットを選んだ。これは婚姻ではなく契約に基づいた同居でしかないはずなのに互いにすれ違いながら惹かれあっていく………あ、騎士様は受けです。地雷は逃げてください
最終更新:2024-04-09 17:51:40
2530文字
会話率:60%
心臓病により入院している、女子高生の織田原萌華。彼女はある日、源平、戦国、幕末の歴史人物が2つの勢力に分かれて争う異世界・夢幻魔界に転移してしまう。
男装し茶屋で働き始めた萌華は、若女将や客として訪れる歴史人物たちと交流を深め、穏やかな日常
を手に入れるが……。
「もう2度と、大切な人を目の前で失いたくない」
望んでいた平穏が奪われ、過去の傷が抉られた時――少女は、自ら戦場へと足を踏み入れることになる……。
❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀
本作は、涙色の夢路(ゆめ)シリーズの本編の第壱巻になります。
⚠注意⚠
この物語はフィクションです。
改稿前の作品となります。ご注意ください。
R15小説です。15歳未満の方は、ブラウザバックすることを推奨します。
暴力描写や残酷描写、性描写、死に関する描写があります。
病気や医療に関する表現がありますが、作者に医療の知識はありません。
この作品は、カクヨム、魔法のiらんどにも掲載しています。
ご質問・ご要望はコメントまたはレビューからお願いいたします。
方言に万が一間違いなどがあれば、ご教授いただけると幸いです。
【HP】https://smk-himena517.com/
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長編 女主人公 ライトノベル 日本史 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 織田信長 沖田総司 坂本龍馬 源義経 伊達政宗 新撰組 新撰組 海援隊 男の娘 泣ける 病気 男装 女装 和風ファンタジー 転移 鬼 魔王 ツンデレ ヤンデレ 男性恐怖症 トラウマ 虐待 すれ違い 片想い 禁断 一途 純愛 イケメン女子 逆ハーレム ドS 無愛想 毒舌 依存 三角関係 ブロマンス 溺愛 一途 嫉妬 秘密 余命 ヒューマンドラマ 友情 家族 群像劇 パラレルワールド 源氏 平家 平氏 北条氏 妖怪 あやかし折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 21:34:53
23410文字
会話率:31%
家庭や学校で上手くいかない2人が、夜の公園で出会って共に路上ライブを始めることに。しかし夏菜子の病気によって2人はすれ違い出す。もう一度君の歌声が聴けたらと思いながら。
最終更新:2024-04-03 21:00:00
34676文字
会話率:43%
大名家の姫である桔梗(ききょう)は、幼い頃に虐められて泣いていた自分を慰めてくれた義村に恋をする。桔梗の長年の想いは成就し、十年後に彼の妻となることができた。愛し愛される幸せな生活も束の間、義村は戦の褒賞として側室を与えられることになる。ど
うしても側室の存在を受け入れることのできない桔梗は、やがて体調を崩しがちになる。
戦国時代が舞台ですが、ざっくり設定です。
フィクションです。切ない描写が続きますが、ハッピーエンドです。
※ムーンライトノベルズ様にR18版を掲載しております。アルファポリス様でも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 12:11:18
17542文字
会話率:31%
この学校に転校して、3ヶ月が経った。
某県の地方都市に位置する、ごくごく一般的な公立高校。
にもかかわらず、偶然にもクラスに揃っているのは、類まれなる美少女たち。
そんな事実に、俺は胸を躍らせていたのに……
※カクヨムにも投稿
最終更新:2024-03-11 20:31:49
5333文字
会話率:10%
高校1年生の雨川 紅羽には、大切な幼馴染の男の子がいる。
新藤 魁。家が隣同士で優しい彼は、紅羽にとって小さい頃からのヒーローだった。
そんな彼との関係を壊したくないと思いつつも、抑えきれないほどに膨らんでしまった恋心。ついに紅羽は、彼
に告白することを決意する。
しかし……彼女がようやく決心した、そんなときだった。容姿だけは可愛いギャル・横差 魔耶が、大切な彼に遊びで『嘘告白』しているのを目撃してしまったのは。
そして彼の返事を盗み聞きしてしまった紅羽は……激しい後悔とともに、灰色に染まった学園生活を送ることになる。
『恋愛は早い者勝ちって誰が言ったの』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 12:08:15
21477文字
会話率:20%
俺は、バレンタインデーが嫌いだ。つくづく、モテる奴はいいよなって思う。「お前は何個貰ったんだよ?」中3の頃。何気なく訊いてきた友達の言葉が、俺の胸にはグサリと刺さった。もうあんな辛い思いなんて味わいたくなかった。だから俺は……
最終更新:2023-02-08 20:08:21
9128文字
会話率:14%
片腕をなくした魔術師ダリュスカインと、凄惨な経験のショックで声をなくし生きる希望を失っていた結迦(ユイカ)は、出会ってから互いの心傷が惹き合い、それを明かすことなく一度は離れたものの、再会を果たしてからは平穏な日々を歩み始めていた。
だが、
互いの思いを打ち明ける機会がないまま、やがて二人の心はすれ違い始めてしまう。
離れている間に罪を背負った自分に対する負い目と、肉体を蝕む傷痕、そして八歳もの年齢差に関係を越えることを躊躇するダリュスカインと、傍にいるにも関わらず、そうは見られていないのだという思い違いに心を痛める結迦。
二人の心は、今度こそ壁を越えて結ばれるのか。
あなたがどんな咎を背負っていようとも──強く切ない思いを綴る、愛の物語。
※この物語は『風は遠き地に(https://ncode.syosetu.com/n5601hf/)』の外伝ですが、未読でも問題ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 20:46:55
24451文字
会話率:27%
前世の乙女ゲーム通りの暴行事件と婚約破棄の後。呪われた王子に嫁がされ、『一年以内』に『自害』する運命の悪役令嬢が、彼の子を生むまで生き延びようとするお話。
***
侯爵令嬢アデレードは、転生者。
ここは、前世でプレイした乙女ゲーム『運命
に逆らう恋をする』の世界だと。ただ知っているだけの転生者。
――どう藻掻いても、シナリオは変わらなかった。
悪役令嬢に、逆らえる運命などひとつもない。
シナリオ通りに辱められ、第二王子との婚約を破棄され、心を病んだ彼女は屋敷に引きこもる。
もう終わり。あとは自ら死ぬだけ、の、はずだったのに……。
『呪われた王子』『婚約者殺し』……そう噂される、元婚約者の兄王子――第一王子セドリックに、彼女は嫁ぐことになる。彼は続編ゲームの攻略対象であり、前世の推しだった。
(ヒロインと恋する前に死んだ妻。続編にとっては、呪いに巻き込まれた過去のモブ。それだけのはず、なのに)
存外に、優しく、甘く、愛されて。彼女は決意した。
お腹に宿った、シナリオにはいない新しい命。
セドリックとの子を生むまで生き延びること。
自ら死ぬ運命にあるアデレードの死で、優しい彼が自責しないように。
最初から余命いくばくもない花嫁だったと演技すること。
(――あなたの心を守るためなら、この嘘を貫いてみせる)
一年以内に死ぬ妻と、彼女に『不治の病』だと嘘をつかれた夫。転生悪役令嬢と呪われた極悪王子。
すれ違いながらも想い合い、死に別れるふたりの、364日で終わる結婚生活。
*ムーンライトノベルズに掲載している同題作の全年齢版です。他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 02:41:11
26902文字
会話率:30%
男子高校生の富瀬 奏也(とみせ そうや)は、スポーツが得意で明るく社交的な性格な上にルックスも良く、学校の人気者。
そのため、女子から告白されることも多いが、実は彼には、全校生徒周知の許嫁がいる。
柏崎 紫(かしわざき ゆかり)。
美人
でスタイルも良く成績優秀な彼女は、陰ながら〝現代の悪役令嬢〟と呼ばれている。
その理由は、自分という許嫁の存在を周囲に知らしめ、奏也に近づく女子を片っ端から追い払うからだ。
例え、奏也が自分以外の女子を好きになったとしても、紫は、決して許さない。
奏也が自分と婚約破棄することを――――。
※短編小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 20:39:36
24019文字
会話率:20%
「レイラ、君を迎えに来たよ。
さぁ、一緒にパパの国へ帰ろう」
校庭一面を埋め尽くす花畑の中、
黒い髪に浅黒い肌、黒いスーツに身を包んで立っているその男は、
まるで悪魔のようだった。
もうすぐ16歳を迎えようとしていた【花園 麗良】(は
なぞの れいら)の前に、
突然、麗良の父親を名乗る男【ラムファ】が現れる。
ラムファは、自分を妖精王だと名乗り、不思議な力を使って、麗良を《妖精の国》へ連れて行こうと画策するが、
今まで自分に父親はいないと信じて生きてきた麗良は、ラムファを拒絶する。
しかし、ラムファに危険なところを助けてもらったことをキッカケに、少しずつラムファに心を開いていく麗良。
(悪い人ではない)
そう思いつつも、麗良がラムファの手をとることが出来ないのには、理由があった。
麗良には、密かに想いを寄せる人がいる。
それは、華道家である祖父【花園 良之】の花弟子である【青葉】という男性で、
幼い頃から麗良が歳の離れた兄のように慕っている相手だ。
でも同時に、その【青葉】が自分の母親である【胡蝶】を想っていることも分かっている。
そして、麗良を狙う謎の組織の影。
果たして、麗良が最後に選ぶ道は――――?
ミステリー要素を孕んだ、少し切ない恋愛ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 22:31:18
22293文字
会話率:20%
莫大な魔力を持って生まれたために、幼い頃から生贄となるべく育てられた、伯爵令嬢のティーナ。
18歳になった彼女に命じられたのは、生贄を喰らう巨人の住む洞窟への一人旅だった。
言うなれば、辞世の旅。せっかくなら、思いっきり楽しむつもりだ。
そんなティーナは、道中の護衛として、『狂犬』と噂される凄腕の男、イェルドを雇う。
貴族の娘と傭兵あがり。誰にも言えない生贄と、仕事に私情は持ち込まない男。
言葉使いから価値観まで、何一つとして合わないちぐはぐな二人。
互いに距離をとっていたはずだったけれど、イェルドの気持ちは、常識はずれな行動を繰り返すティーナの面倒を(しぶしぶ)見るうちに、少しずつ変わっていって。
「なんでそんな顔する。来年また来ればいいだろ」
ティーナには存在しない未来を、イェルドは簡単に語る。
けれど。
「それは、あんたがやりたいことなのか?」
辞世の旅の道連れとなった、二人のお話。
◇
毎日更新。五万字程度の中編です。
こんなあらすじですがハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 20:15:16
52339文字
会話率:48%
幼い頃の継母からの虐待が原因で、声を失った伯爵令嬢、レイリア。孤独と絶望の中でも、強く、美しく、誇り高く生きようとしていた彼女が、偶然出会い惹かれあったのは、次期公爵であるアイルだった。
騒ぐ継母を跳ね除けて、屋敷に保護され、恋人にな
り、甘やかされ、溺愛されて愛を知ったレイリア。だが同時に、声を失った自分に公爵夫人は務まらないとも確信していた。声を取り戻すため、虐待された恐怖の記憶と戦うレイリアだったが。
俺は、昔の彼女が好きだったんだ。
君を俺の屋敷になんて、連れてこなければ良かった。
静かに離れていく心を悟り、迷惑なのだろうと別れを告げたところ、優しかったアイルが豹変して……?
「他の男のものになるくらいなら、無理矢理だって、君を俺のものにするから」
愛する人に幸せになって欲しい誇り高き令嬢と、彼女を決して手放せない愛が重すぎる次期公爵の、もがくような切ない恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-21 20:30:26
161696文字
会話率:43%
「初恋の人がいる。今もその人を探している」
初めて会った美しい婚約者、ベリルの第一声は、それだった。
令嬢の身でありながら、アクセサリーショップ「セラフィーラ」のデザイナーを務めるセーラ。仕事に打ち込みたいセーラは、ベリルとの婚約に乗り
気ではなかった。そこで、セーラは思いつく。もし、初恋の人が見つかったら、私との婚約は破棄される?と。
「そのお方、私も一緒に探しましょうか?」
そうして、ベリルの初恋の人を探し始めたセーラだったが、彼と日々を過ごすうち、少しずつ心を許すようになる。だが、ある日、何よりも大切に思う「セラフィーラ」を大きく揺るがす事件が起こり、セーラは自らの想いに気づいてしまう。
そして。
「『彼女』と思われる女性が、見つかりました」
婚約から始まる、切ない恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-14 20:42:15
23872文字
会話率:47%
虐げられた少女が愛され、幸せになっていく和風幻想婚姻譚。
幻羽族という幻の羽を出せる異能を持つ貴族階級に生まれた神楽夕花は羽が出せないため、父や後妻、腹違いの妹から「羽なし」と蔑まれ、使用人以下の扱いをされ、虐げられていた。
辛い生活でも
夕花は腐ることなく健気に生き、庶民に混じって働いていたが、それすら全て家族から搾取されていた。
ある日、夕花に恐ろしい吸血鬼との縁談が持ち上がった。
吸血鬼は幻羽族の娘の血を全て吸い殺してしまうと言われ恐れられている。
大切にしていた全てを失い、絶望していた夕花だが、相手の吸血鬼は数日前に偶然助けた見目麗しい青年、月森白夜だった。
白夜は夕花を助けにきたのだと手を差し伸べ、美しい花嫁衣装を着せて連れ去った。
その日から夕花の運命は一変した。
夕花に待っていたのは今までと真逆の幸せな生活。
夕花は秘密の多い白夜に少しずつ惹かれ、すれ違いながらも愛を育んでいく。
しかし水面下では、とある陰謀が蠢いていた──
不遇ゆえに自己肯定感が低い少女と、異能の力と謎を持つ吸血鬼のお話。
和風っぽい別の世界のファンタジーです。
キャラ文芸的なお話で、正統派溺愛の修行のつもりで書いております。
他サイトにも載せていますが、そこから大幅に改稿しています。
最後まで書き終えており、一週間程度で完結する予定です。ハッピーエンド確約。
順次更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:56:04
110863文字
会話率:49%