「堀の向こうには裏吉原があり、そこでは苦界の苦しみはないよ」
吉原に売られ、顔の火傷が原因で年季が明けるまで下働きとしてこき使われている音羽は、火事の日、遊女たちの噂になっている裏吉原に行けると信じて、堀に飛び込んだ。
そこで待っていたの
は、人間のいない裏吉原。ここを出るためにはどのみち徳を積まないと出られないというあやかしだけの街だった。
「極楽浄土にそんな簡単に行けたら苦労はしないさね。あたしたちができるのは、ひとの苦しみを分かつことだけさ」
自称魔女の柊野に拾われた音羽は、裏吉原のひとびとの悩みを分かつ手伝いをはじめることになる。
カクヨムで先行公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 07:00:00
76836文字
会話率:49%
ねえねえ、『桜雲館の紅姫』って知ってる?
その噂を聞いた時、微かにでも望みを抱いているのならその屋敷はあなたの前に現れるかもしれない。
おしゃべりな門番に誘われ、不思議な案内人についていくとそこにいるのはひとりの少女。
三人の美しい男に囲
われて、彼女は言う。
「やあ、はじめまして――俺が、<紅姫>だよ」
微笑む彼女は『天使』か『悪魔』かあるいは――。
これは何かを見つけるため、足掻くひとびとの物語。
望みを叶えたその先に一体何が待ち受けているのか。
神のいなくなったその世界で『幸せ』を手に入れるのは一体誰?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 18:30:08
410091文字
会話率:47%
ひとびとがマスクをかけ続ける理由。
最終更新:2024-04-10 07:00:00
414文字
会話率:0%
東京湾上に一夜にして出現した島。
そこには、エルフやドワーフ、オークやゴブリン、そして様々なモンスターが生息する異世界ファンタジーの世界であった。
日本政府はそこをシン・トウキョウと名付け24番目の区として、さらに行政特区とした。
ひとびと
は、シン・トウキョウにあるダンジョンへとくだりアーティファクトを探しねモンスターを狩るようになる。
そこは、独自の発展をとげるかと思われたが、そこでおこったのは島に昔からすんでいたひとびととの軋轢である。
シン・トウキョウは次第に騒乱の気配につつまれてゆくことになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 01:15:39
37158文字
会話率:40%
祖母が残した魔法道具の修理店を継いだラズリは、整理のために倉庫の扉を開ける。床掃除をしようと、置いてあったホウキを持ったところ、それは手の中で震えて声を発した。
貴様なかなか良い魔力を持っているな。我が下僕に相応しい。
吾輩の名は、ホーキ
ンス・シュタオプザオガ。今こそ蘇り、愚かなる人間どもに教えを説いてやろう。
五百年の眠りから覚めたという一本のホウキ。
しゃべる魔法道具と、それに関わるひとびと。
ラズリの騒がしい日々が始まった。
**********
全14話 連日投稿予定。
遥彼方さま主催「イラストから物語企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 20:23:22
67407文字
会話率:31%
ひとびとの続き。はちみつ日記2。
最終更新:2023-12-10 13:46:22
58101文字
会話率:0%
はちみつによる独特な感性でつづるやさぐれ日記
最終更新:2018-07-11 22:42:13
139826文字
会話率:3%
おれは港湾都市からの放浪の末、塵紙屋になった。しかしそれも失い、泥酔のなかで過去のひとびとと出会う。そして身も知らない伝令を受け止め、モーゼルの銃把を握って、おれの空想原則を破壊しようとするやつを狙い撃ちにした。しかし翌日おれを待っていたの
は異形の殺し屋たちでしかなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-07 10:43:49
5668文字
会話率:0%
ネトゲにかかわるいろいろなひとびとのおとぎばなし。ゲイの夫と離婚したゲーム会社社長。その部下。その子供。ネトゲに依存する母親。BLっぽい描写があります。noteに載せていましたが小説っぽく直してこちらに転載します。
最終更新:2023-10-18 03:41:35
60235文字
会話率:37%
その組織は人を殺す。
正確には、人が人でいられなくなったものを。
人であることの当然を受け容れられず、衝動に身を委ねたものを。
「ある時」を境に、猟奇的な事件が急増し、絶えることがなくなった。
衝撃的な内容と犯行の規則性から、都市伝説のよ
うに犯人像が語られた。
それらの事件は、心が喪失し、変質した者たちによって。
そうなったものたちが持つ規範によって行われていた。
そうして、その緊急事案に対し組織された機関。
そこに属する人類の頂点である少女たちの命を懸けた闘いは、過酷な運命の胤を宿した兄妹を軸に発展していく。
この本編においては、「ある時」のきっかけであり、鍵である主人公兄妹を軸に物語が進みます。
人であったものと人々との争い、あやかし、人外との戦いや交流、それは神々に至るまで……
という予定です。文章はほぼ書けていますが……挿絵も描く予定なので大変です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 20:00:00
34999文字
会話率:9%
現代日本のとある島。
神社の蔵で目を覚ました少女、鼓御前(つづみごぜん)は、数百年の時を経て付喪神となった、御神刀だった。
悪しきあやかしのはびこる島で、共にひとびとを守る『花婿』選びがはじまる──
※カクヨム、アルファポリスにて連載中の
作品を一部改稿の上、掲載しています。
※使用しているイラストは、すべて自作のものです。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体などとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 20:27:57
30909文字
会話率:42%
草の民、花の民、獣の民、風の民。
夢幻のひとびとが息づく仙界には、およそ人界の自然にまつわるすべての生きものがヒトに似た容姿を得て生活しています。
――いえ、ヒトこそが彼らの派生でしたね。
それはさておき。
これは、草と花の
民の国のひとつ。アザムの国のお話。
(本文冒頭より)
◆◇◆
ツイッターで、一輪のアザミの蕾を囲むように生える緑のアザミたちの写真を拝見したことがきっかけでした。
投稿者さまの許可をいただき、それを擬人化したイラストを載せています。
夏の庭の片隅での攻防を、それとなく想像していただけると幸いです。
〜写真の投稿者さまと、読んでくださるすべてのかたに感謝を込めて〜
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 08:54:27
5921文字
会話率:42%
都市伝説が恋をしたって、いいじゃない
この世界には『怪異』が存在する
ひとびとのウワサ話でしかなかった情報が具現化した『怪異』が
ベッドの下男、怪人アンサー、人面犬、口裂け女、メリーさん……
そんな『怪異』たちが、『怪異』以上
におかしな人間と恋に落ちる
初めての恋を『怪異』たちはどう受け入れるのだろうか?
これは、『怪異』とひととをつなぐ物語
ときに純愛、ときにラブコメ、ホラーと恋に彩られた連続短編集!
あの都市伝説がこんな恋をするなんて……
『怪異』×変人=LOVE!!!
毎日1820時更新予定!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 18:20:10
109047文字
会話率:30%
蜷川瑠衣は高校の卒業式の日にあこがれの野球部キャプテンに告白しようとして、死んだ。
なぜなら彼女はモテない女――『喪女』だからである。
喪女は死んだというのに異世界転生すらせず、キャプテンに憑りついてひたすらにリア充カップルを爆破していた。
そんな中、ひとりの王子様のようなエクソシストに出会う。
とある事件を起こし、エクソシストが言うには……
「女を磨いて脱喪して、キャプテンの夢枕に立って告白再チャレンジしろ!」
そうすることで未練が晴れて成仏できるという。
果たして、喪女である瑠衣を『イイ女』にするためのスパルタレッスンが始まる!
幽霊となった喪女と、素直になれない王子様エクソシスト。
そしてそれを取り巻くひとびとを巻き込んでのプリンセスレッスン・ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 21:00:00
76080文字
会話率:51%
空舞う船の発達により世界の距離も少なくなる中、学徒として外遊をする青年ユーリは洞窟国家「光芒の国」へと向かう空舞う船の渡り賃が足りず途方に暮れていた。
そんな中、光芒の国へと向かう同行者を探している人物がいると話を持ちかけられる。とても偏屈
だというその人物の名前は――。
異世界を舞台にしたとある探偵と助手と、世界に生きるひとびとの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-10 12:00:00
2374文字
会話率:51%
勇者召喚? やってません、そんなこと。でも、なんか魔法を失敗して異世界から人間呼んじゃった。そのうえ、その人は行方不明。どうしよう。チートも何もない主人公は、人跡未踏の森で妖精に拾われていた。その森には、二〇〇年前に陰謀に巻き込まれて爆殺さ
れたお姫様が、違う世界を壊しかけた龍と融合転成して眠っている。異世界大陸を舞台に、だらだら日常を過ごしたり、戦争に巻き込まれたり。でも、やっぱり日本に帰りたい。だけど、この世界で出会った仲間とも別れたくない。異世界のひとびと、妖精、そして龍が織り成す物語が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 00:58:11
665363文字
会話率:13%
どこにでもいる普通の女子高校生、三本木深幸。なんてことない日々を送る少女だが、彼女にはある秘密があった。
それは──いわゆるネクロフィリア、死体愛好家であること。
死体に触れたい、抱き締めたい、一緒に過ごしたい。
異様な己の嗜好に嫌悪感を抱
きながら、衝動を抑えて日々を過ごす深幸だが、とあるきっかけで、己の趣味を同級生に露呈させてしまうこととなる。
その同級生とは、乙石摩耶ノ子という不可思議な名前の少女。彼女にも、ある重大な秘密があった。
それは、一度死に、再びこの世へと蘇った人外──いわゆる生ける屍、ゾンビであること。甦る前の記憶を失い、自己同一性を求めて惑う、呼吸も脈も無い、まさに意識を持つ死体。
彼女に、深幸はとある提案をする。
「乙石さんがどうやって生きてどうやって死んだのか、一緒に考えてあげるから、……私の、友達になってよ」
これは、異端を抱えて生きるひとびとの、すこし危うい冒険の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-28 16:03:18
1964文字
会話率:18%
西暦五五五五年。
人類は脳に記憶能力を補助するチップを埋めこんで生活をしていた。
一晩眠るだけで不快な感情や記憶を消してくれるそのチップは海馬体の機能を低下させ、断片化された記憶がひとびとのこころをじょじょに蝕んでいた。
そんな社会
の辺境の町に、違法に記憶操作をおこなって治療をおこなう心療内科医の兄妹がいた。
それも、記憶の世界に飛びこんでじかに干渉するという方法で……。
彼らは「人間を知るために」その治療をおこなっているという。
彼らはどこから来て、なんの目的で「ひと」を知ろうとしているのだろうか。
※全53話。毎朝5時半~6時に投稿。
※以前書いたものの削除した同名作品のリメイクです。ほぼ別作品。拙作「砂漠のアクトレス」https://ncode.syosetu.com/n8042fd/ との関連作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-23 05:30:21
209738文字
会話率:35%
西暦3333年。
人間の過ちにより、地球上の大地は海水と砂嵐に沈んでいた。
人間は天候から守るドームと地下に逃れ、新たな人類、人型ロボット『マイド』と、マザーコンピューターHi-Storyによって管理された『台本システム』により、ひと
びとは人口を大きく減らしながらも、からくも種を存続させていた。
比較的規模の大きい0024番ドーム、通称『オリオン座』は隕石の衝突により天井部を損傷し、砂の被害によってひとびとは苦しんでいた。
天井の損傷をオリオン座存亡の危機と捉えた中央ドームは、若き女技術者アイリス・リデルを派遣する。
しかし、ドーム修理の障害は物理的な問題だけではなく、それに携わるひとびと、人間やマイドたちの織りなす蜘蛛の糸が複雑に絡み合ってできたものだった。
砂の舞台で演じられる奇妙なシナリオの数々。
修理のために奔走するアイリスは陰謀に触れ、次第に巨大な存在に飲み込まれそうになっていき……。
未来の地球の地下で巻き起こるSFディストピア作品。
毎日、朝7時過ぎ(寝坊したら8時)に更新です。
※補足
完成後の投稿なので完結はします。本文中に演劇用語を多用していますが、劇中劇オチではないです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-25 07:05:57
293546文字
会話率:28%
人類が魔王の脅威にさらされはや百年!
ひとびとは魔王を倒すべく勇者となり、日々いのち賭けの戦いに身を投じていた!
そんな中、あるひとりの青年が仲間たちから追放を言い渡される!
「クソ漏らしは出て行け!」
魔王討伐に燃える男ベンデル
キーヌクトは戦闘中に毎回うんこを漏らしてしまうのを理由にパーティを追い出されてしまった!
しかし! 彼には世界を救う最強の力”無敵うんこ漏らし”が眠っていたのであった!
果たして彼はどうなってしまうのか!
世界を救うことができるのか!
なぜそんなにもうんこを漏らしてしまうのか!
笑いあり!
涙あり!
感動あり!
そしてほんの少しのロマンスを添えて、いまここに空前絶後の物語がはじまる!
君は、戦いの果てになにを見るのか……
————
15〜20万字くらいで完結する予定です。
きっとおもしろいので、だまされたと思って読んでみてください。
※この作品は「カクヨム」「アルファポリス」にも重複投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 00:16:14
254136文字
会話率:32%
暁暦五〇四年。人類を滅亡の淵へと追いやった《災厄》を乗り越えたひとびとは、失われた技術の代わりに魔術を日常のものとして新しい世界を構築していた。
《災厄》は、一人の女によって齎されたものだという。《災厄》を喚んだ《大賢者》は、人々の間で
噂話のように、お伽噺のように、語り継がれていた。
白都に住む少年、宴。黒い髪と瞳を持ち、魔力を持たない宴は、《無能》として扱われ、蔑まれる日々を過ごしていた。
同じ邸に愛玩動物として飼われる少女、シロと寄り添って生きる宴を、突然の出来事が襲う。一人の殺し屋が、邸の人間を殺し尽くそうと襲ってきたのだ。
危ういところを統括政府に拾われた宴とシロ。統括政府の第十四室室長揺季に、突然《賢者》と名指しされた宴を中心に、物語は動き始める。
遠未来ファンタジー、長編。少年と少女は、醜悪な世界に挑む。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-06-12 17:06:05
7411文字
会話率:23%
デパート内の店舗間で織り成す人間模様の物語りです。
最終更新:2022-04-21 11:29:34
42673文字
会話率:38%
どこかの街のどこかの場所にある、夜だけ開業する小さな診療所。
一種独特な思考にとりつかれ悩むひとびとが訪れる専門医がある。
©秋月忍(2017/12/20) この作品は、なろう、カクヨムに連載しております。
※ミステリアスナイト企画 参加作
品です。
※基本、完結済みですが、ネタができたら、気まぐれに更新する……かもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-25 09:44:31
20645文字
会話率:54%