無実の罪により一族が族滅にあった少女は、共に逃亡した母と従者とも生き別れ、気づけば盗賊団に売られ暗殺組織に売られていた。ある日仕事を終えた彼女は、暗殺者を辞めるために一緒にいた仲間を殺し、逃亡する。その途中で大怪我を負った自分を助けてくれた
のは、田舎の貧しい一家だった。そのことに恩義を感じた彼女は、やがてきた徴兵に志願し、帝都に向かう。
徴兵期間が終わったら稼いだお金で土地でも買って田舎に引きこもろう。
そう思っていたら、牢から逃げ出した罪人(叔母)を切り捨てたことで出世し、気づけばその美貌が皇帝の目に留まって後宮にいた。後宮に入り浸る皇帝と荒れ果てていく国を見て思う。
べつにこんな君主いらないよね、と。
かくして少女は、皇帝を倒し、国を手に入れるために動き出す。
唐突にBL・GL要素、血なまぐさい表現、品のない表現が出てくる場合がございます。ご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-29 23:25:24
332文字
会話率:0%
その後宮には、ひとりの女絵師がいた。
ひとり、帝の寵を拒み、只、美姫の絵を描いた。
登場人物
鑽石………後宮街“都広野”に暮らす女絵師。もと遊女。
帝…………都広野のあるじ。天下統一を果たした英傑。趣味で絵を描く。
間陶聘……都広野の宦官
たちの長。有能な忠臣だが、鑽石に手を焼いている。
金緑………都広野で暮らす少女。茶屋で下働きをしている。
紅玉………もと遊女。鑽石によって身請けされ、都広野に連れてこられる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-27 20:23:20
10472文字
会話率:46%
時は巡り人も変わるが、炎に身を焦がす蛾のごとく、汝はただ恋に悶えよ。
「うんかんのべっかく」。いにしえの中国、盛唐の時代。宮城の奥深く人の通わぬ陰鬱たる池のほとりで、若い女官の木蘭(もくらん)は美貌の宦官の悲恋を聞かされ、また同室の臈たけた
女官から、愛について手習いを受ける。そして、自らの出生と宮城との因縁を知った木蘭の前に、ある悲劇が――。
男と女、男と男、女と女、時を越えて絡み合うそれぞれの愛のかたち。
女性の同性愛的描写、また男性の同性愛についての言及がありますが、どちらもごく軽いものです。
「カクヨム」との重複掲載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-19 22:22:36
6455文字
会話率:45%
平成三十年六月の山新文学賞に応募しましたが、落選。でも選評をいただけました。精進します。
中華帝国を思わせる国の滅亡を、庶民、宦官、寵姫、討伐軍の長の視点から描きました。悪政の為に討伐された国、しかし、言い分はそれぞれに違う。簒奪は国政
をリセットする為のものなのでしょうか。
無断転載、無断複製を禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 16:04:56
7493文字
会話率:0%
神代に創生された五つの国、北の瀏、南の瑩、東の琳、西の鏘、そして中央の壤は、それぞれの神の末裔たる五王家が統治していた。
平和な琳国に突如として軍事大国の瑩国が攻めてくるという知らせがもたらされ、琳国は未曾有の窮地に立たされる。
瑩国朝廷で
は冷酷な王太后が少年王の摂政として専制政治を行い、宦官長の曹絮などの奸臣が権力を恣にしていた。王太后は不老長寿を渇望し、不老長寿を叶えるという伝説を持つ琳国の神宝『蒼龍の眼』欲したが、琳国側が頑なに拒んだため琳遠征を命じたことが発端だった。武勇名高い燕将軍に率いられた燕国最強の朱鳥禁軍が琳国の都、瑞興へと進軍する。
琳国に霊力を宿し神姫と尊称される王女白遙がいた。『蒼龍の眼』を祀る神殿で祈りを捧げる白遙に禍々しい神託が降される。白遙は神託に慄きながらも、国の危機を救うべく和睦交渉を自ら志願し、瑩軍の燕将軍に会いにゆく決意をする。
瑩軍の陣地で白遙はひとりの青年と出会う。青年の名前は昌琥、出生の秘密を持つ瑩王家の王子だった。
敵対する国同士の狭間でふたりは惹かれ合うが…。
恋と冒険の異世界ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-31 20:45:42
8218文字
会話率:29%
絶世の美貌を持ち、見世物小屋で〝人形〟役を務め娼館へ売られた十五歳の少女ニーナは、ある日噂を聞きつけてやってきた宦官に「国王の花嫁候補として後宮に入らないか?」と誘われる。
大陸一の大国であるラージャムの国王は二十七歳。側近の宦官曰く「眉目
秀麗、温厚篤実品行方正、優しすぎるほど優しく知的で常に笑顔を絶やさない最高のナイスガイ」だというが不思議なことに未だ独身。
娼館に残るよりはと花嫁選考会に参加したニーナだが、そこで国王ダリウスが人間とは思えない容姿を持つ化け物だという噂を聞く。
〝人とは思えない容姿なんて存在するはずがない────!〟
驚異の美貌によって「人間じゃない」と怖れられた少女と、その異形によって「化け物」と怖れられた男の運命の恋。
※世界観はごちゃまぜです。
各国イメージ(あくまで参考です。混ざらなくても混ぜてる)
ラージャム → インド+中東
竜安 → おもに中華
瑞 → 平安時代の日本
ザザ → 東南アジア+西洋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-23 23:50:38
135510文字
会話率:40%
八百年の戦乱の世が続き、十二の国家に分裂した戦国時代の玉華(ぎょっか)大陸。
大陸は統一され、『泰(たい)』の始皇帝により、漸くの事で極華大陸に平和が訪れるかに思えたが、始皇帝の独裁は苛烈を極め、民衆は疲弊し、国土は荒廃し始めていた。
そして、始皇帝の死とともに実権を握った宦官(かんがん)の蕭高(しょうこう)は、二世皇帝を傀儡にして、権力の頂点に上り、民衆への圧政をますます強めていく。
そんな中、貧しい学者の家に生まれた漢信は、いつか軍人になって軍の指揮を執りたい。と言う、漠然とした夢を持ち、泰軍に入隊するが、蕭高によって命を狙われた始皇帝の長女である烏月公主(うげつこうしゅ)を守ったことから運命が一変し、時代の渦の中心点となる。
是は、後に莞帝国を樹立し、玉華大陸と金民族の始祖と呼ばれる『太極皇帝』になる青年の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-08 16:33:32
11930文字
会話率:3%
魔法の時代が終わったと考えられていたアンドーラの第一王女セシーネは、傷を瞬時に治してしまう不思議な力《治療の技》の持ち主だった。祖母の王太后はセシーネに施療院を設立し、その院長に就任するようにとの遺言を残してこの世を去る。
セシーネの父の国
王ジュルジス3世はその遺言に頭を悩ませるが、王室付魔術師のガンダスの助言を入れ、結局施療院の設立を決断する。
《治療の技》を広めたいセシーネだったが、医学の師の従医長のベンダーも《治療の技》の師ケンナスも《治療の技》には慎重だった。
そして、大部分の人たちは魔法とも不思議な《治療の技》とも無縁の生活をしていた。
だが、王室付魔術師のガンダスは《治療の才》のある子供たちを見つけて来る。
また、一方、「王立施療院」の設立準備に大蔵卿を辞職したブッルクナー伯爵がセシーネに助力を申し出る。
順調に「王立施療院」の設立と|治療師《・・・》の地位を確かなものにように思えたが、その前途には、様々な問題がセシーネを待ち構えていた。
その一つが、今は救貧院の院長をしている元女官長のキルマ・パラボン侯爵夫人だった。彼女にとって、《治療の技》、特に《見立て》という|治療師《・・・》独特の診察方法は、忌むべきものであった。
だが、ガンダスは次々と《治療の才》のある子供たちを見つけて救貧院に連れて来る。キルマは、表面上は協力をセシーネに申し出るが、実際は《治療の技》とは、関わりたくはないと思っていた。
また、セシーネには「福音教会」の「魔女」という断罪にも対抗をしなければならなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-25 11:12:43
519293文字
会話率:38%
宦官に育てられたキノエは証の保持者。証の意味もみんなが知らない中でその証が欲しい願う芳虎帝とその覇権を争う南方と西方の宦官達や皇后派閥や南朝の金毅国やまたその利権を狙う者達が競合する中で、キノエは純愛を貫く事ができるか?純愛を貫く事で傷つき
暴挙に出る者達にどう向き合っていくか?幼いキノエが成長する中で色々知り得た事を基にどうやって生き抜いていくか?を書いたものです。
時代に逆らって敢えて小難しそうに書いてます。退廃的な感じが後に出るようにしたいと思います。真面目に古き良き純愛の同性愛ものを追求しているつもりです。漢字は読めなくても雰囲気で読んでくれると嬉しいです。
ハードなところは麗人 キノエ 派述記と言う別でまた公開したいと思います。
よろしくですヽ(´o`;
衣装とかの話は極力避けてます。必要なところのみ記述しています。絵をつけてくれる人がいたらその真意をお話ししたいです。
よろしくですヽ(´o`;折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-31 18:13:19
19407文字
会話率:38%
時代は室町時代中期、中国では大明と呼ばれたころ。一人の武芸者が、明へ渡ろうとしていた。その頃、小さな村を襲った軍隊のため、村人は全滅してしまい、一人の少年が生き残る。少年は明帝国へ復讐を誓う。やがて二人の運命は交差し、奇妙な物語を紡ぎだす。
明帝国への復讐はどのようにして? また武芸者の運命はいかに?
*運営よりの要請により、一部の成人向け表現を削除いたしました。削除される前の無修正版は、下記より閲覧できます。
http://novel18.syosetu.com/n6508dh/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-12 13:22:48
235820文字
会話率:28%
戦場荒らしを生業とするカトーとスキピオは、へんぴな旧道で小規模な戦闘に遭遇し、そこでヤゴナ王国の王族ミトラを保護する。兵士に乱暴されかかっていたミトラは、どう見ても十代の少女なのだが……なぜミトラは女児として育てられたのか? 彼女(?)を殺
そうとしたのは誰か? 何のために? 次期国王の座をめぐって二つの勢力が暗躍する王国を舞台に、男の娘と二人のおっさんが紡ぐ、だれひとりとして格好よくない人情ファンタジー。
<登場人物>
ミトラ ……………姫として養育された男の娘
カトー ……………戦場荒らしのこそ泥①ヒゲ
スキピオ …………戦場荒らしのこそ泥②デブ
イフススメス ……ヤゴナ王国の国王
ナセルス …………元老院主席の名門貴族
ヤゴチエヌス ……後宮を仕切る宦官長
タケチウス ………オラスマ首長国の第8王子
アルカデウス ……第二王妃の子で王太子候補
ホノリス …………第三王妃の子で王太子候補
タビア ……………古タカハ朝出身の第三王妃
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-03 00:53:06
83037文字
会話率:52%
中国漢王朝、武帝の時代を舞台にしたフィクション。藍田(らんでん)に住む劉星影(りゅうせいえい)は武芸の得意な男装の美女。平凡な生活を送っていたが、結婚を間近に控えた妹の劉星蓮(りゅうせいれん)が、誘拐同然で後宮に召されてしまった。激怒した星
影は妹の婚約者・安林山(あんりんざん)と共に妹奪回のためある行動に出るのだが・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-31 16:54:04
867865文字
会話率:53%
許婚に振られ、初恋の人に振られ、出世したら恋人に振られ……でもそんなことは特に気にせず、軍人として生きてきました。最終的には、自分でも好きなんだか嫌いなんだかよく分からない元部下(現皇帝)と半強制的に結婚。でも、皇后になっても軍人としての
仕事は続いているから、まあいいか。愛はないけど、友情はある。そんな客観的に見れば、男運の悪い関小玉の一代記。
唐突にBL・GL要素、血なまぐさい表現、品のない表現が出てくる場合がございます。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-03 03:32:07
195729文字
会話率:36%
旧皇族の完璧な美形婚約者がいるにも拘わらず、1000回プロポーズを断られても諦めずに、冴えない「恵秀兄様」を追い続ける名門龍家の娘・麗宝。 実は恵秀は、千年前の戦で黒鳳凰の呪いを受けてその化身となり姿を消した、百華国の初代皇帝なのだが、その
妻であった彼女に前世の記憶は無く、自分が龍と契約していることすら知らないままだ。 ただ恵秀のそばに居たいが故に、始めは身分を詐称し宦官の官吏として、後には初の女性官吏として働く羽目になる、やる気の無い麗宝。 けれども、龍家の娘は一生独身という不吉なジンクスが。 国をめぐる陰謀と龍界との因縁に翻弄される彼女が最後になるのは、生涯独身官吏として国と婚姻する「百華国の花嫁」なのか、それとも……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-25 13:53:28
214863文字
会話率:34%
皇太子・鳳翔の命令で、恩科の会試をむりやり受けさせられることになった史明は、会場となった貢院で、宦官の幽霊に出会う。彼の望みを叶え、己の身代わりとして試験を受けさせてやった史明はしかし、この宦官が予想外に優秀だった為に会試に合格してしまう。
最終試験である次の殿試に登場すれば、自動的に官吏登用が決定されるとして仮病で休んだ史明に、鳳翔が企んだ罠とは・・・?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-19 15:29:24
8093文字
会話率:29%
魔女は語り、語られる。彼女たちの唇は愛を歌い、双眸は宝石の如く輝いた。国の興亡の只中、五人の女と人々の奇譚。
[魔女を主題とした短編連作形式の作品を一章=一話で掲載。一話ごとに完結、全四話。一話ずつでも読めますが、通して読むと補完される部分
があります。]
一話「偉大なるマリヤ」(三人称・欧風)-最も偉大な魔女とされる女、マリヤ。ある時彼女の元を訪った〝国守り〟のエスタアルは、彼女に「何故魔女は土地を守護するのか」と問う。魔女が微笑み語る、婚礼から始まるその“生い立ち”と長い永い半生。
二話「エンドリカの息子」(一人称・欧風・残酷描写有)-嵐を呼ぶ、災いの魔女と称される伝承の気狂い女エンドリカ。彼女の息子と呼ばれた刑吏の男と彼の目付け役の王代候の仕事の大半は、王命による留まらぬ処刑。王は何故、三百人も殺すのか……分からぬままに処刑は続き、やがて――
三話「アルニは死んだ」(三人称・アジア風?)-宦官ジャンタームの主は絶世の美女、黄金姫アルニラット。州候を務める彼女は雨を退ける力をかつての巫女から受け継いだ、晴れの巫女でもあった。二人の女の間で執り行われた力の継承、彼女たちを崇拝した男と、州の行く末。
四話「女将アガーヴェの伝説」(一人称・南米風?・軽い食虫描写有)-伝説の残る魔女アガーヴェの調査の為に田舎町へと出向いた研究家タツマ。彼女が語り、語られた、女将の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-24 11:20:19
111373文字
会話率:32%
安穏な日々を求めて後宮にやってきた、しがない下っ端妃の一人であるエリザ。ある真夜中、自室で趣味の読書にふけっていたエリザのもとに、美しく傲岸不遜な男がやってくる。エリザは彼を宦官だと思いこむのだが、その正体は予想とはまるで違っていて……。
寵愛より平和が欲しいエリザ、そんなエリザにちょっかい(と言う名の嫌がらせ)をかけたい王、女装する宦官、王とエリザの仲を誤解する後宮の女たち――交錯する想いが導く結末とは?
思惑が渦巻く後宮での攻防戦。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-20 20:57:16
104204文字
会話率:34%
都よりもたらされた兄の死の理由を調べるために田舎から出てきた少女、世蓮は宦官として宮中に忍び込む。が、あっさり丞猇という男に見つかってしまったことにより、宮中の残酷な現状を知っていくこととなる。中華コメディー
最終更新:2015-02-27 18:00:20
60079文字
会話率:42%
時は明の永楽帝の治世。少女・費信は、語学力などの才能を買われて
西洋への遠征艦隊の首席副官に選抜される。小さい頃から海が好きで
未知の世界を見に行けれるという事で参加した費信は、いきなりの大役に戸惑う。
彼女の上司となる鄭和提督は見た目だ
けは彼女よりも年下な12、3歳くらいの
女の子で……え、一応は成人男性?えっ、宦官!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-31 00:05:04
1891文字
会話率:60%
※The copyright of this novel is in Isuzu Riku. Please do not reprint without permission.
ある日、村にやって来た宦官の張円に見出され、唯真は後宮入りする
こととなる。後ろ盾となる親族も、身を守る銭も持たない唯真の運命は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-20 19:45:01
11390文字
会話率:37%
清朝中期。北京に南方様式の客家があり「百歳客家」と呼ばれた。「百歳客家」は豪商として知られる燕家の一族が住み、代々、一族の誰かが宦官として後宮に仕えていた。貧しい家の出の李花はそこに嫁ぐことになった。※とあるサークルの五千字企画用作品です。
最終更新:2010-11-08 00:57:29
4895文字
会話率:21%