時は19世紀、ところは大英帝国の首都ロンドン。
当時世界一の大都市で中西廉は冴えない毎日を送っていた。
銃職人として仕事はあったが、将来への展望など持ちようもない。
色褪せた日々の中、彼は一人の少女が路上で歌う姿に惹かれる。
珍しい客に少女
は勢いよく話しかけた。
「私、将来はオペラ歌手になりたいんですっ!」
「はあ?」
夢を持てず自分の生き方に胸を張れない日本人の青年と。
孤児であっても夢を諦めず前向きなイギリス人の少女。
これはそんな二人が紡ぎ出すスチームパンクなバトルも交えた浪漫溢れる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-13 20:10:02
33248文字
会話率:18%
★星海社FICTIONS新人賞受賞★書籍版発売中★
「お前はアレだな、俺の想像以上に嫌な奴だな」
「貧弱な想像力が基準では説得力に欠ける意見だ」
蒸気機関の煙が街を覆う正暦1873年。勤め先を失った一人の傭兵に、とある小説家から依頼が舞い
込む。それは『地図に載らない山』への取材の護衛だった。背に腹は代えられない傭兵と、それを消去法で選ぶしかなかった小説家。罵り合いの絶えない二人の旅は、やがて国家を巻き込む謀略へと巻き込まれていく……大陸横断鉄道が完成した高度成長の時代、しかし電気の灯りがまだ生まれていない薄暮の時代。そんな19世紀アメリカに『何故か』似た世界の物語。
◆第一部 不死王の帰還 完
◆第二部 人形図書館のイヴ 開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 23:37:08
667261文字
会話率:43%
九歳の頃、少女は業火に燃える国から逃げ出した。それから七年後、亡命先で修道女として生きる少女のもとに、亡国からの使者が訪れる。それは魔法の如き技を使う、黒衣の魔女だった。
「剣と銃を取りたまえ、シスター。祖国を救うべき時が来たのだ」
正
暦一八七三年、初夏。魔女に『王殺しの魔剣』を授けられ、亡国の公女は立ち上がる。父と母、そして妹を虐殺した兄に、復讐を果たす為に―――。革命と大戦の予感が漂う、十九世紀に『何故か』似た世界の、叛逆の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-12 08:00:00
28096文字
会話率:44%
19世紀の地中海南岸(エジプト、アルジェリア、モロッコ)を舞台にした架空の物語。
幼さ残る褐色の肌の踊り子は、顔を隠したミステリアスな雑貨屋の店主に淡い想いを抱いていた。だが、男は彼女に残酷な未来を告げる。それを神が望みたまうならば。
薔薇
が香る。子宮の奥からわき上がる恍惚と、官能と、突かれるような胸の痛みと共に。
咲かなかった恋の花。
「覆面作家企画」(2006年)に参加したものに加筆・推敲したものです。
個人サイト「茅葺き屋根の家」および「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 04:09:26
7768文字
会話率:31%
法の番人の少女と銃のおはなし。十九世紀後半、半無法地帯。
最終更新:2022-09-29 19:32:54
4976文字
会話率:50%
2009年。
イギリス・ダービシャー州南部にある旧アクロイド伯爵邸、別名「ポンディング・アビー」から一冊の手記が見つかった。
私小説とも言える手記には一人の青年の衝撃の恋が記されていた。
この恋は真実なのか、虚構なのか……。
19世紀初
頭のロンドンが舞台の物語です(フィクションです!)。
※魔法のiらんどにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 21:04:54
9556文字
会話率:25%
ある日突然、MMORPG「ネクストテラ」のプライヤ達はゲームの世界に取り込まれてしまった。
しかしそこは、ゲームの時のシステムは消え失せ、ゲーム内とよく似た魔法が使えるだけの19世紀頃の世界だった。
探検家と呼ばれたプレイヤ達はギルドや貴族
達の派閥闘争、そして戦争に巻き込まれながらも必死に生きてゆく。
果たして探検家達は元の世界に生きて帰還する事が叶うのか。それともこの世界で馴染み生活していく事を選ぶのか。
【「ノベルアップ+」「マグネット」「カクヨム」「アルファポリス」と重複投稿をしています】
※この物語はフィクションであり、実在する国家・団体・地名・人物とは一切の関係はありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※この物語は、実際に起こった災害や事件、戦争を参考にした模写が出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-15 21:03:26
62150文字
会話率:18%
舞台は「超能力」が実在する19世紀のロンドン。
下級貴族の令嬢モリー・モントゴメリーは、泥沼の婚活に苦しんでいた。
まわりの女子より少々体格がよく、顔の彫りが深すぎ、はっきりと物を言いすぎることに加え、〝予知〟の能力を持っていたからだ。
その力で、過去に幾度も他人を救ってはきたが、救い方が少々乱暴な上に、呪われた力とされる予知のことは説明できないため、単に意地悪で無礼な女と勘違いされているのだ。
その日も、国の英雄とされる高慢ちきな公爵を死の未来から救ってやったものの、頭のおかしな女として罵詈雑言を浴びてしまう。モリーも思わず言い返し、二人の仲は最悪なものとなったのだが、なぜか、その高慢な公爵と結婚する未来があらわれる。
結婚ルートからあの手この手で逃れようとするも、公爵との未来はどんどん固まり、おまけに連続殺人鬼〝バネ足ジャック〟にも命を狙われてしまい……
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
・『高慢と偏見』や『ブラジャートン家』風の19世紀ロンドン舞台にした超能力ラブコメです。史実とは微妙に異なりますが……
・ヒロインとヒーローの二視点で進みます。
・原稿はおおむね完結済み、校正しつつ1日1話のペースで投稿します。
・はじめの2話だけ文字数が長いです。3話からは2000字くらいの予定。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
評価やブックマークをいただけるとたいへん励みになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-30 08:20:34
102998文字
会話率:35%
19世紀中頃、連合王国
没落貴族アーサー・エドワーズ男爵の使用人の娘であるルーシー・ミラーはアーサー卿と両親から愛されて育ち、貧しいながらも幸福な生活を営んでいた。
ルーシーが5歳の頃、アーサー卿はファッションデザイナーであるサラ・バーネッ
トと結ばれるが、3年後、サラの腹の中に子を残して他界する。
そして、サラはエドワーズ家の嫡子となるフィリップ・エドワーズを出産。ルーシーはアーサー卿との誓いを守り、フィリップをエドワーズ家を継ぐのにふさわしい紳士に育てることを決意する。
その後ルーシーは12歳から16歳までをカレッジで過ごし、卒業後はフィリップの教育係として付きっ切りの生活をしていた。
ルーシーが19歳の頃、フィリップは11歳でパブリックスクールに入学して3年間を別れて過ごし、卒業と同時に社交界デビューすることになった。
サマーホリデーの始まりを祝う舞踏会で、ルーシーはトラブルに巻き込まれた辺境伯ヴィクター・クロムウェルを助け、その流れでダンスに誘われることになった。
※本作はムーンライトノベルズで連載している同名作品から過激な描写をカットした全年齢対象版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-17 08:26:21
114628文字
会話率:62%
19世紀前半 大英帝国
繊維貿易商社バーネット商会の社長の愛人の子として生まれたサラがアーサー・エドワーズ男爵と出会い、死別するまでの物語。
※本作は小説家になろう及びムーンライトノベルズに連載中の『ロマンスは移ろいゆく時代とともに』の前
日譚となる作品です。
※同作をカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-18 16:55:04
9556文字
会話率:57%
【短・はじめに】
王道に見えて王道ではない。読み進めた者にしか味わえない確かな快感がそこにある。
完結確約。昨今の流行りに辟易している人も、そうでない人も、『せめて最終話まで』。
【長・あらすじ】
19世紀。英雄が生まれ、新たな世界
が始まる激動の時代。
近代文明が花開く「別の」19番目の時代に、一人の男が立ち上がる。
青年は故郷を愛していた。家を、街を、国を、愛していた。
腐敗した政治。身勝手な戦争。大切な者を理不尽に奪われた青年は、決意する。元凶である国王を討つのだと。
リグ・ウレゴス歴1804年12月。革命が、幕を開ける。
魔法も、奇跡も、神の救済もない世界で、足掻き、抗い、戦い続ける。
その闘争の果てに求めるのは、愛する故郷の復興。
様々な思惑が絡み合うこの複雑で過酷な世界を、正義の名のもとに生き残る。
王道と邪道が、現実と幻想が、リアルとファンタジーが交差する。
革命せよ――これは、意志を持ち、正義を貫く、革命の物語。
【注意書き】
タイトルからして怪しい臭いが漂っていますが、本作に作者の政治的思想は一切含まれておりませんのでご安心ください。本作における「革命」とは、あくまで「被支配者が支配者を倒す」というような、広義の意味での本質的な革命を指しています。強いて言えば、市民革命に近いでしょう。
ただ、ごくまれに登場人物たちが暴走して、何かとんでもない、我々の歴史には一度として記されたことのないような「革命」とやらをしでかしてしまう可能性もなくはないですが、そのときはどうか広い心でお付き合いくださると幸いです。
最後に、この物語には導き手が介入しています。
特に意識していただく必要はないので、忘れてください。
(この作品はカクヨム様にも掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-14 20:00:00
1677854文字
会話率:47%
イギリス旅行にきた桂川 凪(カツラガワ ナギ)姉との待ち合わせ場所のカフェに行くとそこは19世紀、シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイルが営む眼科であった。
最終更新:2022-07-12 17:00:00
59241文字
会話率:44%
19世紀
イギリスっぽい形の国に転生したら、そこには魔力、魔法、異能という才能があった。
サラリーマンを将来の夢として考えていた夢海《いの》。彼は異常と呼ばざるを得ない世界に転生しただけでなく、唯一無二の力、異能を手に入れてしまい、望
まない運命を世界から与えられ、憂鬱を感じていた。その異能はまだ魔力は持っていないため発動できないが、使い方次第ではとても強力な異能だった。だが、組織は彼の家庭環境や魔力を持っていないことを考慮して、レベル1が最高でレベル5が最低の中、レベル4の魔法使いと評価していた。
そして時は過ぎ彼は十九歳になり、魔法軍士官学校に入学した。彼はまだ自分が何をすべきか悩んでいた。が、彼のその悩みはある人物との出会いによって終わることになる。そこには警察官を夢見ていた友達や地学の教師になった友達などがいた。
なぜこのような存在するはずのない世界が生まれたのか?
使い方さえ考えれば最強になれるかも知れない力を持つ主人公、望月夢海と、月は一つ、四季折々、言語は全く一緒のため一見普通に見える、だがやはり異常な世界とのSF異世界転生物語をあなたは観測し、記憶する!
ーーー
おそらく書き始めた日:2019/3/19折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 14:01:11
322文字
会話率:0%
神殿付属全寮制男子校に通う少年ダリオが、慕っている猫のロードと共に、大なり小なり様々な問題を解決して(もらって)過ごす日常。
剣はあまり出ないけど、魔法と魔法生物は存在する世界観です。19世紀ヨーロッパの中でも、イタリア、フランス、イギリス
を主な参考にさせていただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 23:14:49
88786文字
会話率:31%
21世紀の東京と19世紀の英国。そして明治時代の東京へ。未来の記憶とともに過去に、過去の記憶とともに未来に暮らす彼らの日常。
この作品は、以下の長編小説(2作)の共通エピローグです。両作品のネタバレを含みます。今後どちらかの作品を読んで
みようかな…と思われた読者様は、先に以下リンクより覗かれてみてください。
『ひきこもりニートの俺がヴィクトリア朝英国で出会った少女と結婚するまでの話を聞いてくれ』
https://ncode.syosetu.com/n7630gx/
『19世紀英国でメイドになったら、ツンデレ貴族と腹黒紳士に溺愛されてキケンです!』
https://ncode.syosetu.com/n4878hk/
※この小説は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-25 18:11:21
24370文字
会話率:66%
女子高生・ミカは目覚めたら19世紀英国にいた。公爵家のお屋敷でメイドになったら、紳士に口説かれたり貴族とダンスしたり、溺愛フラグが立つ予感……いやでもなんか変。「きみは何者?」みんながミカに聞いてくる。そんなの知らないよ!あたしは21世紀に
戻りたいだけなのに!現代に戻るため、不穏なイケメンたちと美魔女とおじさまに囲まれながら、ミカは自分で自分の正体を暴こうと決意する。ヴィクトリア朝英国のカントリーハウスを舞台に、陰謀と恋の三角関係が始まります。
(毎週金・土曜夜更新/6月完結予定)
(参考文献は「活動報告」をご覧ください)
※この小説は「カクヨム」にも掲載しています。
※この小説は19世紀英国を舞台としており、当時の法律・生活習慣に基づいた表現があります。これらは今日において不適切とされる言動を肯定・奨励するものではございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 19:07:05
236209文字
会話率:59%
19世紀英国。ウェールズの炭鉱町に生まれた男の手記。ロンドンでメイドを襲い、罪人となった男は、新天地・オーストラリアで残りの人生を過ごす。
※この小説は19世紀英国を舞台としており、当時の法律・思想・生活習慣に基づいた表現があります。これ
らは今日において不適切とされる言動を肯定・奨励するものではございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-23 18:44:40
7870文字
会話率:2%
19世紀末、ロンドン。繁栄を極める魔都を、愛刀木花咲耶姫と石長姫を手にサムライ少女が駆け抜ける!
最終更新:2022-06-10 18:00:00
264579文字
会話率:42%
「俺がここから逃げ出すのを手伝ってくれ」
詭弁家として借金の取り立てを下請けることで生計を立てているレオナルドは無実の罪で投獄されてしまう。 そして絞首刑執行直前に一人の少女がやってくる。
「俺がアンタを外の世界に出してやるから、アン
タが俺をここから出すのを手伝ってくれ」
自由を求める少女と曖昧な正義といつか終わる旅の物語がここから始まる。
多分毎日22時投稿
現実世界でざっくりと19世紀前後の世界観です。苦手な方はご注意ください。
【第一章】 詭弁家と聖女とありきたりな脱獄劇折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 20:48:15
48355文字
会話率:35%
「私」ゾーヤが経営する店がある朝出勤したら荒らされ、商品や宝石が盗まれていた。すぐさま警察に連絡し、捜査官が来たが、犯人の目星はついていた。姉のソフィヤだった。長女で婿を取って娘を儲けている姉は今では娘を放っておいてだらだらしている女だった
。母と共に姉の部屋に乗り込んだゾーヤと、その姉との関係の裏にあるものは。
この作品はアルファポリス、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 17:12:56
6557文字
会話率:40%
寒い夜に「私」メアリの元に、友人のライザが逃げ込んできた。彼女は巨額の遺産を相続する予定が立ってしまったが故に夫と義姉から束縛されていたという。
家族に恵まれなかったライザの結婚と破綻、そしてその元凶の顛末は。
この作品はアルファポリス、
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-04 21:05:00
4510文字
会話率:37%
「私」スーザンに対し、既に式間近な婚約者リチャードは結婚を取りやめてくれ、と言ってきた。
皆が皆、何故なんだと問い詰めた結果、それは異母妹リンダの「占い」のせいだという。
さて、その占いとは。そしてそんなリンダに対しスーザンがしたちょっとし
た、そして致命的な復讐とは。
この作品はアルファポリス、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-25 20:54:46
5352文字
会話率:32%
「すまん、我が家は没落することになった」
父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。
伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて将来の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠点、おかしな妹がいることを
除けば……。
妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに没落の道を進み始める。
そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや惨殺、となるところを偶然通りかかった脱走兵を名乗る男に助けられる。道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。
森の中でサバイバル!
食料は現地調達……!
襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける!
信じられるのは、銃と己の強い心だけ!
男から生き抜く術を全て学びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。
片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。
※R3.1.18 ジャンルを「アクション」→「異世界恋愛」に変更しました。内容は一緒です。
※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 08:26:05
507604文字
会話率:35%
19世紀、世界的な産業革命が起きても尚信仰における奇跡は実在していた。
世界有数の信仰と技術開拓の国であるイシュタリア合衆国では未開の大陸、南西大陸開拓ブームが巻き起こっていた。それは1種のゴールドラッシュであり、未だ未開の地である南西大陸
は人々の夢を受け入れ、あるいは飲み込んでいく。しかし南西大陸にある物は夢と希望だけではなかった。それは絶望であり、破滅であり、そして紛れもない奇跡だった。13代合衆国大統領は人知れずその奇跡を保護そして保管し、歴史の裏で利用した。
名も無き奇跡はいつしかこう呼ばれる。
「ルークス」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-20 19:30:54
2902文字
会話率:31%
大学受験に失敗した主人公は失意の中トラックに撥ねられ、異世界のヴィクテン帝国第3皇子ニコラとして転生する。しかし、転生したことを自覚したニコラはなぜか魔法を使えなくなった。そして魔法を取り戻す方法を模索する中で、帝位争いに巻き込まれていく。
最初は帝位に興味を持てなかったニコラだが、周囲の働きかけにより、次第に帝位を意識していくようになる。しかし帝国は植民地を増やして名前に恥じない大帝国となるも、議会の勢いが増していくにつれ、帝の権力は衰退していく一方だった。そして周辺国の拡大・戦争、植民地の独立運動など様々な問題が広大な帝国に襲い掛かる。ニコラは前世の知識を活かして魔法の研究を行いたいという欲求に駆られながらも、帝の在り方について考えさせられていく。
*19世紀後半のイギリスをモデルにして書いています。
史実に寄せてはいますが、概ねフィクションだと思って読んでいただければと思います。史実に寄せている部分は注釈をつけていることがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-18 00:15:30
55338文字
会話率:31%
エクトプラズムとは、19世紀末期に降霊会で盛んに行われた見世物だった。
霊媒師の鼻や口、耳から白色の煙や糸、布状の物質が伸び出し、呼び出した霊体に質量を与え、
可視化、触れたりすることが可能になるという、所謂、物質化現象の事だった。
後にノ
ーベル生理学・医学賞を受賞する事になる学者が名付け親のこの現象は、
しかしながら、今日ではお粗末な物で、それらはほぼこの当時のまさに手品、奇術の見世物だった
のだろうとされている。
しかし、1944年。
戦局の挽回を目論む枢軸国勢力が投入したエクトプラズムによる兵器、
所謂「EP兵器」は本物だった。
過去の古戦場の霊体を「幽導素」として抽出、適性のある降霊兵を媒体にして、
線維化装置によって質量を与え、固体化。戦死者を兵器として蘇らせた。
大戦後もEP兵器は、わずか一名の降霊兵が突如として数百から数万の兵を召喚させる強力な
戦術兵器としての地位を確立させていた。
そして、それら古戦場の戦死者を呼び出すことの可能なごく少数の限られた降霊兵は、
どの国であっても、さながら軍事貴族のようにその技術を独占していたのだった。
主人公は降霊兵の適性は全く無い。
関ヶ原の軍団も、大阪の陣の戦死者も、鎌倉武士団も呼び出せないが、
EP兵器はよくエクトプラズム障害を引き起こし、小さな犯罪の加害者や被害者に質量を与え、
事件を引き起こしていた。
主人公はそれらを破壊する任務に就いてたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 14:07:00
1361文字
会話率:0%