失明した高校生『柏木洋』はVRギア『ドリームフレーム』によって光を取り戻した。
『機械』と『脳』が繋がる時代。VRギアは医療にも使われ始めていた。
しかし、悪意は花開く。
脳に接続するVRギアは、危険な電子ドラッグをも同時に生み出してしま
ったのだった。
使っても減らない麻薬。VR空間は麻薬中毒者が蔓延る地獄と化した。
たちまち規制され『ドリームフレーム』は日本では手に入らないガジェットになってしまう。
そんな時、失明した高校生『柏木洋』は臨床試験として『医療用ドリームフレーム』を手に入れる。
医療用ロックを外し、フルダイブゲーム『デモンズエデン』に興じる洋であったが、時を同じくして北米では麻薬でトランス状態になった二千人を生贄に悪魔召喚が試みられていた。
奇しくも洋は悪魔召喚に巻き込まれ、デモンズエデンの世界に囚われてしまう。
魂が欠けてしまった洋は、ゲームを攻略するまで元の体に戻れない。
一方で、ゲームのキャラとして作成し、二千人の魂から『錬成』されたエルフの少女の姿であれば、現実世界に『侵入』する事が可能であった。
魂の重さは21グラム
少女の重さは42キロ
二千人の魂を異界に送り
一人の少女を呼び寄せた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 20:30:00
50200文字
会話率:19%
地元の大学に通う柊木一斗は、アルバイト中に警察と暴力団の癒着を巡る爆発事件に巻き込まれ、記憶を失い失明寸前に陥る。
加害者とされ死亡した警察官からの角膜提供により光を取り戻し、傷の癒えた一斗は自身の記憶を取り戻すため、事件の真相を求めて独自
の調査を開始した。
角膜提供した警察官の妹、有希子をはじめ導かれるよう運命の出会いを重ね、真相に近づく一斗を狙う警察暗部と暴力団。
やがて始まる、事件の証拠を巡る戦い。角膜提供した警察官の記憶が見える一斗は、真相を前に大きな陰謀に巻き込まれ、再び命を狙われる。
兄の無実を信じる有希子と共に戦う一斗は、生き残って陰謀を明らかにすることができるのか。
*小説エブリスタで公開中の作品を、加筆・修正したものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 18:15:16
85553文字
会話率:50%
見た目は絶世の美少女の男の子の広橋 零華は、小学生の時に両親を事故で失い、右目を失明したが、幼馴染とその家族により立ち直った。
中学生になって二年目に、零華はクラスメイト達と共に異世界へと飛ばされたが、その世界では魔王と戦ったりはせずに
、自然現象な様な形で飛ばされたのであった。
其処で零華は、運命の相手となる少女と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 00:00:15
162354文字
会話率:52%
訳ありで目の見えない少女、月原 美兎。
いつもと同じように、普通の高校生活を送っていた。周りからは結構信用されていたし、フォローも多かったから困り事はあまり無かった。
ただ、ここは魔法の世界。魔法による嫌がらせも少なくなかった。魔法は証拠が
残らないから。
…そんな普通?の日常。
でも、ある日を境に、普通の高校生活は変わり始めていく──。
「…私、何処で間違えたんだろ。…ま、いっか☆」
圧倒的ポジティブ人間、今日も魔法の世界で生き残る!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 19:38:57
4611文字
会話率:35%
両親が亡くなり子爵家の叔父の家に引き取られた元伯爵令嬢のリネット。
厄介者扱いされて、叔父夫婦と従妹のジュリエッタに虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、第二王子のレジナルドが階段から落下するという事故が王宮で起こる。
レジナルド
殿下はどうにか命は取り留めたものの失明の危機に晒されているという。
事故後、手術を受けることも拒否し、
生きる気力を失くしたかのような第二王子の様子に困った王宮の人たちは、
彼の面倒を見て元気づけてくれる令嬢の募集を身分を問わず始めることに───
これは上手く行けば玉の輿!
こぞって令嬢たちの応募が殺到する中、従妹のジュリエッタも当然のように玉の輿を狙う。
しかし、面倒ごとを嫌ったジュリエッタは自分の代わりに、
顔のよく似ているリネットを送り出すことを企む。
こうして、無理やりジュリエッタの身代わりをさせられることになり、
第二王子レジナルドの元に向かうことになったリネットは───……
全31話
✿他サイトにて投稿・完結済✿.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 23:15:30
110413文字
会話率:39%
両親に先立たれ、叔父夫婦に引き取られたカタリナは使用人同然に働かされ、虐げられる日々を過ごす。
ある日、叔父夫婦の娘、アスターシャの代わりに、彼女の許嫁である公爵家当主のレオンに嫁ぐよう命じられる。
何でもレオンは戦いの傷が元で失明して
しまったらしく、アスターシャはそんな男には絶対に嫁ぎたくないと駄々をこねているらしい。
最初はレオンから拒絶されるも、献身的なカタリナに少しずつ心を開き、やがて愛し合う。
そこに、失明を回復させる手術の話が舞い込んでくる。
しかし手術には海外に行かねばならず、一年間は戻ってこられない。
それでも失明が治るならと、カタリナはレオンを送り出す。
時期を同じくしてカタリナの妊娠が発覚。子どもを出産したところにやってきたのは、アスターシャだった。
彼女はレオンの手術が成功したことを風の噂で知り、公爵夫人に戻るためにやってきたのだ。
赤ん坊を奪われ、屋敷を追い出されるカタリナ。
果たしてレオンと、カタリナは再び夫婦の絆を取り戻せるのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 09:46:29
91051文字
会話率:49%
西暦2206年。世界中で起きた戦争のせいで、この地球は人が生きていけない環境になってしまった。
文字通り肌を焼く紫外線、目に入れば失明するほどの酸性雨、放射能に異常気象。動物も植物も死に絶えた世界で、少女とAIは出会った。
少女は桜を探し
ていた。お花見をすることが夢だった。
AIは研究者を探していた。研究に奉仕することが意味だった。
ヘンテコな2人組は旅を始めた。
これはさよならに続くお話。つまり、世界で2番目に美しい物語だ。
※しばらくは毎日更新する予定です。
感想・いいね・評価のどれかひとつでも執筆の励みになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 18:00:00
117808文字
会話率:60%
夏の暑い日、幼馴染が怪談を持って押し掛けた。
駅に不思議な店があるらしい。
その店には、どんなものでも売ってるらしい。
ある客は一年前になくしたスマートフォンを買った。写真もアドレスも当時の何もかもが戻ってきたそうだ。
ある客は
浮気した恋人の心を買った。他の人間には目もくれなくなった恋人と仲睦まじく添い遂げたそうだ。
ある客は失明した子どもの眼球を買った。子どもはなんでもよく見えるようになったそうだ。
見目麗しき幼馴染と、つきあわされる俺の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 00:15:36
20830文字
会話率:35%
公爵令嬢のアンジェラは、王太子マーカスの婚約者だったが、卒業パーティーの場で婚約破棄された上で毒杯を飲まされ死んだ。
気がついたら、そこは異世界である地球の日本という国で、篠池笑というトラックに撥ねられて意識不明の重体になっている女性の身
体に転生していた。
失明して身動きも取れない状態のアンジェラは、[真眼]という第三の目を使って異世界日本の生活を学んでいった。
双子の弟、門と2つ下の来と福と実家の農場で仕事をするようになったアンジェラだったが、社交ダンスの大会に出る前にペアの妹が怪我をして出場を諦めようとしていた男性医師と知り合い、代理でダンスの大会に出ることになる。
異世界から現代日本に転生した18才の公爵令嬢が未来を掴む物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 12:00:00
15769文字
会話率:22%
少年ニックと祖父は十人の刺客に襲われた。くり出される剣をかいくぐった。祖父が刺客に殺された。ニックはひとりぼっちになってひたすら逃げた。刺客たちが追って来る。
森の中を逃げていると足元から声が聞こえた。二頭身のホビットが助けを求める声だ
った。ニックはホビットのねがいをかなえてやる。お礼に空を飛ぶ能力を持つ木彫りのアヒルをもらった。アヒルには猫と話せる魔法がかけられていた。
ニックはホビットの案内で安全なミルトムント島に向かう。ミルトムント島は五百年前まで魔法の聖地だった。五百年前に三大魔法つかいが残した七つの魔法陣がいまも発見されずに眠っている。七つの魔法陣をすべて解放すると究極の魔法が手に入るという。
船の中でニックは六人の仲間に出会った。
十七歳でのっぽの少年のウィンダミアはお調子者だった。ワインランド王国の王子だ。戦争をやめさせるために七つの魔法陣を求めている。
十四歳のゴスロリ少女はヒルダだ。銀髪のひねくれ娘で修道院にほうりこまれていたのをひっかきまわして追い出された。ヒルダは自分の子守をしていたユグニエルのために七つの魔法陣を見つけたかった。
十八歳で豊乳少女のアリエスはアストラル王国の王女だ。母の無実を証明するために七つの魔法陣を解放して究極の魔法を手に入れたい。
十五歳でメガネの少年オメガはルガノ王国の王子だ。ルガノ王国を守るのはぼくしかいない。ぼくが究極の魔法を手にしてルガノ王国を戦火から守る。そう決意をかためてミルトムント行きの船に乗った。
呪いの仮面がはずれない十七歳少女のケイトはローズキエ王国の王女だ。弟と剣であそんでいて弟を失明させた。弟に王位をゆずるためにあえて呪いの仮面をつけた。呪いの仮面のついた王など誰も認めないからだ。しかし呪いの仮面が取れないと恥ずかしい。ケイトがミルトムントに向かうのは呪いの仮面をはずす方法を知るためだった。
巨体の十七歳少年ブレーデンはリングラスト王国の王子だ。怪力が自慢で戦争では敵国の兵を蹴ちらした。ブレーデンは敵に内通していたセバスチャンをその怪力でなぐり殺した。運が悪いことにその場面をセバスチャンの娘セカルーに見られた。セカルーは住む村が全滅してミルトムント島に送られた。ブレーデンもミルトムント島に避難することになった。
七人それぞれの思惑で七つの魔法陣をさがす冒険がはじまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 19:56:40
116932文字
会話率:49%
ダンジョンができてから早50年多くの者たちがダンジョンに挑みダンジョンに還っていった。
しかしそれでもダンジョン探索を国が止めることはなかったなぜなら「おいしいから」である
未知の資源、未知の燃料、未知の技術様々なものがダンジョンから得るこ
とができた。主な資源が「魔晶石」燃料にも人間に魔力を与えることのできる石。この石を集め、または使い探索者たちはダンジョンのより深くを目指していくそのため国は「探索者」と言われるダンジョンを探索し資源を持ち帰る者たちの支援に乗り出した。
名のある探索者は多大な影響力を有し、世はまさに大ダンジョン時代
そんな中一人の少年がある壁にぶち当たっていた。
約100回。彼が失明するまでに潜れるダンジョンの回数
彼はダンジョンに入るたびに視力が弱くなる奇病に侵されていた
それでも彼はダンジョンが好きだった。未知との遭遇、金銀財宝、一攫千金、そのどれもがダンジョンにはあった。それならば潜ろういつまでも、どこまでも…これは少年が探索者のハシクレとして成長しいずれは…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 17:00:00
3672文字
会話率:54%
幕末。奇怪な少年が居た。
その者、新選組十一番隊隊長、盲目の女剣士、無類の戦好き。
◆◇◆あらすじ◆◇◆
盲目の小さな剣士が居た。
白妙の布で目元を隠し、藍の髪と深い碧眼を持つ、奇怪なその剣士の正体は、女子であった。
辻斬りの下手人と
して捕縛された彼女は、その身を新選組に置くこととなる。
盲目ながら、獣のように戦う腕利きの二刀流剣士であった彼女の手綱を握ったのは、新選組"鬼の副長"、土方歳三。
因縁の相手長州・土佐との戦い、失明の過去、ふざけた日常、恋の行方を辿る、彼等が生き抜いた軌跡の物語。
ーーーーー
しおり、コメント、レビュー、下さった方、本当にありがとうございます。執筆の糧になってます☺︎
基本は史実に基づきつつ、普段歴史ものを読まない方にも読んでいただけるよう書いています。
2021.4.16 執筆開始
直近約1年休載しておりましたが、再開しました
※歴史・史実と異なるところがあります。
※この物語はフィクションです。
※普段歴史ものを読まない方でも大丈夫かと思います(適宜注釈付き)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 18:48:19
290070文字
会話率:55%
とある惑星リエントでは、人類はバグという人の命を脅かす驚異と共に生きていた。
リエント北部をバグの魔の手から防衛しているD機関で生まれた双子の兄妹クノとシノは、生まれた直後には外界から隔絶されて、将来バグを殲滅する英雄になるようにと、特殊
な教育や訓練を強いられていた。
満足な食べ物も与えられず、訓練では失明しかけたり、骨が砕かれそうになったりと、毎日が命懸け。周囲の大人である機関の職員達は自分達を道具のように扱い、信用できるのは修羅場を隣で一緒に生き延び続けた兄妹の絆だけ。
そんな2人が7歳になった時のこと。
機関の代表を務める実の父親エクラシーは、英才教育をしてきた割には、強いものの最強には至れない中途半端な戦闘力のまま、成長が見られなくなった自分の息子と娘に見切りをつけた。
これ以上は訓練費用と時間の無駄・邪魔・不要と判断されて、クノとシノは廃棄処分と称され、捨てられることとなった。
リエント全体を統括している政府防衛省に連れていかれた2人は、殺されるのを回避するために抵抗をした結果、備えていたその戦闘能力と鍛え上げられた肉体を披露することとなる。
その力が政府に認められたクノとシノは、バグと戦うために改造された新人類賢者に加えられることとなった。
こうして、今度は人類を守るために命を懸けて戦うことになったクノとシノ。
新たに得た生活も戦い、命懸け―
そして、これすらも、エクラシーの思惑通りだった。
お互いが生きるため以外に戦う理由もなく、逃げることも許されない。
だが、そんな不幸でしかなかった兄妹が賢者になった途端に光が差していく―
同居人であるメイドのベルウィンとの出会いを皮切りに、ようやく【人】として扱われるようになったクノとシノは、自分達が戦う理由・守りたい存在を少しずつ見出し、信頼できるものを増やしながら戦っていく。
これは―そんな彼らや、共に戦う賢者たちがこの星からバグを滅ぼすまでを描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 23:57:43
529235文字
会話率:23%
先に進む前に、私は海外のライターなので、これらは機械翻訳されています。
個人的な満足度は8>5>7>1>3>2>6>4ですが.
それぞれの簡単なあらすじは :
1) ポーンス 三人の王. 3人
の著名人の人生を追う物語。彼らの人生は偶然交差し、同じ場所を目指します
2) シンフォニウム騎士, 世界最大の都市はギャングによって支配されており、その中で頭角を現したギャングは、あるウェブサイトでランキングされる。ナンバーワンの座を目指す少女ミラは、その夢を叶える可能性を与えてくれるかもしれない、ある少年と出会う。
3) ランプライト, 終末後の世界では、人類は地球の核の奥深くにあるある力と戦わなければなりません。ある少女が何かを発見しました。それは人類の問題だけでなく、父親を見つけるという彼女自身の夢も解決することになるかもしれません。
4)弾丸が歌う場所, 有名な犯罪者が強盗中に起きた事故で失明し、他に選択肢もなく引っ越して新しい生活を始めざるを得なくなり、ようやく自分の行為と向き合う時間ができた。。
5) 幻の都市, 死が続く古い町で、ある孤児院の子供たちが送り込まれ、現実世界で未解決のまま残された陰謀を解明するが、彼らは答えを見つけようとしながら、街をさまよう強力な獣である幽霊から生き残らなければならない。
6) アランディス, 山々に囲まれ、その下の地面を知らない人が多い世界で、ある少年が山々の最高峰を目指して出発する。そこから自分が愛する空がどのように見えるかを知るためだ。
7) ヴァイエレコード, 億万長者の息子で、突然父親の遺言を相続した彼は、父親の跡を継ぐことに興味はなく、ただ法的な問題を解決して普通の生活に戻りたいだけだった。しかし、親切心からアカシックオークションに参加することに同意した彼は、そこで想像以上に事態が悪化していく。
8) プロジェクトレッド, 異星人からの攻撃を受けた人類は、力を強化する謎のスーツを使って徐々に反撃の道を模索していた。ランクルの父親はレンジャーの一人だったが、ランクルは能力を受け継いでおらず、ただの人間だった。しかし、ある事情でスーツを所有することになった。他に選択肢はなく、彼は次の後継者を探すため、政府の施設へと向かう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 09:10:51
147602文字
会話率:50%
養女であり、生まれつき片腕がない 歩
歩の母と親友であり、最大のライバルとしてオリンピック日本代表を争い金メダリストの母を持つ
優
脳神経外科大学教授の、父の「医者になれ」と言う言葉より、走ることを選ぶが、脳の難病になってしまう 春奈
女子サッカー選手として有望視されていたが、高校生の頃「失明をする」と告知されてしまう 純子
それぞれの思いを心に抱き、東京オリンピック・パラリンピック、金メダルを目指す物語。
東京オリンピック・パラリンピックで金メダルを手にするのは一人。果たして・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 19:50:47
68271文字
会話率:8%
女子サッカー選手として活躍をしていた高校生の頃に
「失明する」と、医者から告知される。
そこから新たな生きる道へと歩みだす。
最終更新:2023-04-30 10:33:55
6995文字
会話率:1%
ウィルス性疾患で失明する孫の危機を回避しようとして、天才発明家の祖父が開発した目薬は効き目が強すぎた。ある条件を満たすと、相手が着ている服まで透けてしまうほどの視力を目薬の使用者に与えてしまうのだ。被験者第一号として選ばれた孫の男子高校生は
、そうともしらずにその目薬をつけて学校に行く。復学したのを喜んで声をかけてきた、ライバルでもある学年トップの美しい女子。そんな美人の産まれたままの後ろ姿を目にした彼と、彼の使った目薬の特殊な能力に気が付いた幼馴染。そんな二人がひょんなことから一つ屋根の下で共同生活をするはめに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-25 21:34:42
3230文字
会話率:36%
ドラゴンですか?百年前に絶滅しましたえっ。
私のことですか?私は、唯一のドラゴンです。
「えっ、どうして失明したんですか?」「どんな名前にしたらいいんですか?」
「失礼します....コート、もう過去とはお別れです」
彼女は木戸を開けて、ぽつ
んと出て行きました。冷たい夕風が彼女の顔の涙をさらって行きました。
「ずいぶん時間が経ちましたね。また探らなければなりません…」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 16:34:26
445459文字
会話率:39%
人類の生活圏全体の地表は、アスファルトに似た質感の濃い銀色で覆われていた。
遥か未来の地球で、人々は植物を人体に有害と断じ、拒絶していた。むろん、それには理由がある。また遥か昔、ある日突如として植物たちが毒素を出し始めたのだ。嘔吐。高熱
。失明。脳の萎縮。あらゆる不調の原因が身の回りまた遠くの山々にある植物たちと気づくまで、多くの犠牲と怨嗟の声を生んだ。
ゆえにその原因が植物だと分かった時、当時の権力者たちは地表を覆い、閉じ込め、死滅させることを決定した。
地球温暖化が原因だったのか、人類の好き勝手な振る舞いを自然は咎めたのか。木や雑草、花などの自然界で生きる植物たちが突然、人類に反旗を翻したその理由までは解明できず、人類は罪の意識を抱いたが、蓋をすることを選ぶしかなかった。
野菜など人工的に育てられたものは人体に害を及ぼすことはなかった。よって、それ以外の地表、人類の生活圏をコンクリートで覆いつくし、他の地域は薬剤の散布、兵器による焼却、また環境変動の後押しにより地球が海と荒野の惑星になった頃には、植物の本来の役割である酸素の放出、大気汚染物質の吸収などは発展を遂げた科学技術で補えた。尤も、植物を餌とする動物や昆虫の死滅は避けられなかったが。
恒久的な平和が齎され、各家庭には毎月まとめて配給食が届けられた。あくせく働かずとも一応は暮らせる豊かな生活により人々が心に余裕を取り戻すと、これまで嫌悪されてきた植物も人工物ではあるが町に色を添えるようになった。青い芝生に青い葉の木々。それらは文字通り青色だが、かつて自然界に存在した植物たちを忘れ、埃塗れの文献から再現した人々の勘違いではなく、あくまで意図的であった。
紫の桜。虹色の花。元にない色で蘇らせるそれらは人類が植物に勝利したことの証。支配の象徴であった。
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最終更新:2024-05-13 11:00:00
6954文字
会話率:20%
人のあまり来ない小さな絵本の美術館に毎日通ってくる少女。館長は不思議に思い少女に声をかける。
最終更新:2024-05-07 17:07:08
31539文字
会話率:61%
リュウの右眼には、漫才師の歪な[間]が、ハッキリと見えている。
ボケの[間]も、ツッコミの[間]も、イマイチ歪つ。
経験を積んだ、面白い漫才師は、[間]が適度な大きさ広さで、円みを帯びている。
リュウの右眼は、完全白眼。
瞳が無い、黒い部
分が無い。
血走っているような血管も、無い。
完全、真っ白。
が、良く見ると、境は、ある。
瞳に相当する白眼部分は、心なしか、赤っぽい。
それ以外の部分は、心なしか、黒っぽい。
動き方も、異なっている。
赤っぽい白眼部分と、黒っぽい白眼部分は、別々に、独自に、動いている。
連動していない。
それが、境を、更に、際立たせている。
リュウの右眼は、見えない。
通常の風景は、見えない。
が、あるものは、見える。
それが、[間]。
[間]とか[空間の空き]とか例えられる、スペースの空き部分が、視覚的に、見える。
観念的な[間]も、物理的な[間]も、見える。
観念的な[間]で云えば、今のように、漫才師のボケとツッコミの[間]が、見える。
家族間、夫婦間、恋人間、友人間等の、心の隙[間]も、見える。
物理的には、建物の[間]とか、家具の[間]とか、物品の[間]とか、そう云ったものの隙[間]が、クローズアップされたように、見える。
その様は、SF映画やロボットアニメの、コックピット画面やゴーグル画面を、思い浮かべてもらえばいい。
よって、リュウの右眼と左眼は、全く違うものを、映し出している。
その整合性を取るのは、難しい。
脳が、混乱を来たす。
リュウは、もう、慣れてしまったが。
所謂、産まれた時から、半失明。
所謂、産まれた時から、かたわ者。
所謂、産まれた時から、中途半端。
神社を訪れる度、リュウは、左右半身を、引き裂かれる。
リュウの身体そのもの土台を、青色とするならば、
右眼を中心とした右半身は、ディープ・ブルーに、
左眼を中心とした左半身は、ライト・ブルーに、
色濃く、分けられる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 09:51:15
28651文字
会話率:20%
天空から光りが奔る フラッシュ という現象が、世界に巻き起こる。
フラッシュが巻き起こった時、野外にいて、裸眼だった人は、
フラッシュの光りに、もろに晒される。
フラッシュの光りをまともに受けてしまった人は、失明する。
のみならす、眼に変
化を起こしてしまう。
瞳はほぼ白目となり、瞳孔も変化してしまう。
瞳孔は、縦に細く伸びる形態となる。
まるで、真昼の猫目のように。
フラッシュの光りを受けて、猫目になった人は、
LLCE (LimitLles Cat’s Eyes : 限りなく猫目)と呼ばれるようになる。
LLCE達は、視力が無いことやその容貌(白目がちの猫目)から、
社会的に隔離されるようになる。
LLCE達は、そんな現状を打破する為に、行動を起こす。
そんな時、事態は急激に変わる。
LLCE達は、猫目瞳孔から、赤黒い小人を産み出す。
赤黒い小人は、LLCE達から次から次へと産まれ、
約束の地があるかのように、絶え間なく産まれては進む。
小人は、容姿から 赤黒ピクト と呼ばれ、
世の中に慣れられ、受け入れられ、可愛がられるようになっていく。
赤黒ピクトを産み出したLLCE達は、身体に起こった変化に歓喜する。
眼が見える。
文字通り、眼の中の赤黒い悪い血を、赤黒ピクトが持っていってくれたらしい。
だが、LLCE達が、おのれの眼で見た状況は、皮肉なものだった。
なまじっか行動を起こしたばかりに、元々社会と断裂していた状況が、
ますますひどくなっている現状。
自分達が産み出した赤黒ピクトが、自分達よりも、社会に受け入れられているs現状。
今日も、赤黒ピクトは、産み出される。
そして、赤黒ピクトで眼・口・指を持つものが、他の赤黒ピクトを先導する。
赤黒ピクトの美味しさに気付いた人々を、ものともせずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 10:38:18
18321文字
会話率:3%