【カクヨムコン11 エンタメ総合部門大賞&コミカライズ賞】西暦一九九九年、恐怖の大王は落ちて来なかったが、世界は異世界と融合し、地球上には魔法と異種族、そしてダンジョンが現れるようになった。人々は『世界融合』後の様々な大混乱を乗り越え、ダン
ジョン探索者がもたらす資源を利用して新たな日々を送るようになり――四半世紀が経過する。
人々はダンジョン探索配信を楽しむようになり、探索者は世界中で最も人気の職業になっていた。彼らはダンジョンへ潜り、様々な資源を社会へ還元し、ダンジョンを攻略することで『迷宮暴走』を抑えるという役割を果たしている。実力主義の探索者クランや、アイドル的人気のある女性クラン、無国籍に集まって世界中を渡り歩く探索者クランなどが活躍する……そんな社会の中、早坂透は地元ダンジョンの掃除屋をしていた。
迷宮適正ナシとされた者は探索者になれず、しかし人気のないダンジョンを放置し続けると『迷宮暴走』のリスクが増すということで、市営D級ダンジョンの上層限定で雑魚狩りをする掃除屋が必要であり、早坂透は三年ほど掃除屋を続けていた。毎日毎日D級ダンジョンの上層で雑魚狩りを続ける日々。
そんなおり、ふとしたことから透はダンジョンの異常に遭遇し、転移罠を踏んでしまう。そこにはD級ダンジョンの上層とはとても思えない強力な魔物が闊歩しており、命からがらで逃げ込んだ隠し部屋の中で、床に突き刺さった神話級の剣を見つけてしまう。しかも二本。
現代ダンジョンで聖剣と妖刀を手に入れてしまった底辺掃除屋の物語。
(カクヨムで連載中の作品を、小説家になろうでも同時掲載しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-08 00:00:00
303387文字
会話率:31%
結城誠(35歳)は、冒険者協会で働くしがない事務員。
長年、裏方として誰よりも冒険者を支えてきたが、「冒険者適性がゼロ」というだけの理由で無慈悲にリストラされてしまう。
恋人には金ヅルとして捨てられ、家賃滞納でアパートも強制退去。さらに、
たった一人の妹が「魔素病」という難病に倒れ、一ヶ月以内に1億円の手術費が必要になってしまった。
人生のどん底に突き落とされ、大成功した元同期からの善意の1億円すら惨めで受け取れなかった誠は、破れかぶれのまま【無装備】【無職(適性なし)】でダンジョンへと特攻する。
迫り来るゴブリン。
パニックと絶望の中、「死ぬなら一矢報いてやる」と【素手】で死闘を繰り広げ、満身創痍の末に魔物を討伐する。
その瞬間、世界(システム)にエラーが生じた。
『――本来ありえない条件を確認。例外処理(エクセプション)を実行します』
前代未聞の条件を満たした誠に与えられたのは、例外から生まれたポンコツ可愛いサポートAI「エク子」と、ぶっ壊れユニークスキル【存在強奪】だった!
それは倒した敵のステータス、スキル、アイテムをおろか、そのダンジョンから対象モンスターの「存在そのもの」を根こそぎ奪い去る(リスポーン不可にする)という常識外れのバグスキル。
すべてを失った最弱のおじさんが、すべてを強奪する最強の力を手に入れ、最愛の妹を救うため現代ダンジョンを無双する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 23:38:40
837211文字
会話率:35%
女子高生4人の日常×冒険!
現代日本にダンジョンが現れて、しばらく。
今では高校生だって、ダンジョンに潜る時代。
きっかけは、友達の千尋が話してくれたダンジョンのこと。
「なにそれ、楽しそう! 私も行きたい!」
そうして高校一年生の
涼木みつみは、初めてのダンジョンへ足を踏み入れる。
装備を揃えて、受付を済ませて、いざ探索開始!
初めて見るモンスターと戦って、レベルを上げて、アイテムを拾う。
ジョブを選んで、新しい装備を手に入れて、もっと先へ潜ってみる。
怖いこともある。大変なこともある。
だけど、それ以上に――ダンジョンが楽しい!
次はどこまで行く?
このアイテム何に使うの?
新しい装備も欲しい!
ていうか次の休み、みんな空いてる?
最初は二人だった仲間も、やがて四人に。
学校では普通の女子高生。
放課後は次の探索の相談。
休日になったら、みんなでダンジョンへ!
学校も、友達も、ダンジョンも。
全部まとめて、彼女たちの高校生活。
女子高生4人がダンジョンを全力で楽しむ、青春ダンジョンライフ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 23:10:00
78207文字
会話率:57%
異世界に召喚され、四十年の過酷な戦いの末に魔王を討伐した勇者タカシ。ようやく故郷の地球へ帰還した彼だったが、現代日本はダンジョンが出現し、モンスターが蔔延る社会へと変貌していた。しかもタカシの肉体は召喚当時の十七歳のまま。戸籍もない彼は、生
活費を稼ぐために初心者探索者としてダンジョンへ潜ることに。
現代の探索者たちがマニュアルに沿って慎重に攻略する中、四十年モノの実戦経験を持つタカシの戦闘力は完全に規格外。その辺の鉄パイプ一本で中層ボスを瞬殺し、ネット上で正体不明の強者として大バズりしてしまう。ダンジョン庁の若手職員が胃を痛めるのをよそに、タカシは温泉ダンジョンを満喫するなどマイペースなスローライフを貫く。
そんなある日、東京都心に未踏破の特級ダンジョンが活性化し、スタンピードの危機が迫る。エリート探索者すら絶望する中、タカシはボスの肉を目当てに通勤電車へと乗り込む。二度目の魔王討伐の行方はいかに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 21:00:00
21275文字
会話率:34%
10年前、悪徳企業に両親を奪われたジンは、人生のすべてを復讐に捧げてきた。血の滧むような努力の末、ダンジョン最下層のボスすら瞬殺する最強の探索者へと成り上がった彼だったが、決行の前日に信じられないニュースを目にする。なんと、長年狙い続けてき
た標的の会社がダンジョン事故であっけなく倒産してしまったのだ。
人生の目的を失い途方に暮れるジン。そんな彼の空っぽの心を満たしたのは、寂れた定食屋の若女将・アリスが作る温かい生姜焼きだった。
これからは、この美味しいご飯と平穏な日常を守るために生きよう。復讐のために身につけた規格外の力で高級食材を次々と調達し、定食屋は大繁盛。最強探索者の自由気ままなスローライフが幕を開ける。しかし、平和な街に過去の因縁が忍び寄り……。
果たしてジンは、今度こそ大切な居場所を守り抜くことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-01 22:57:46
4171文字
会話率:7%
2011年11月11日。
東京・日比谷公園に、世界で初めての「ダンジョン」が現れた。
それから十五年。
人類はダンジョンを研究し、資源を利用し、制度を整えた。
探索者という職業も生まれ、ダンジョンは危険でありながら、社会の一部になってい
る。
伊東康一、39歳。
会社をリストラされた後、探索者となった男。
彼が持つユニークスキル【解析】は、目の前にあるものの状態や特徴、差異を捉えることができる。
だが、原因は教えない。
未来も、安全な道も、正解も教えてくれない。
ある日の通常探索で、康一たちは小さな違和感が重なっていることに気づく。
いつもと少し違うモンスターの位置。
短くなった遭遇間隔。
そして、負傷した探索者との遭遇。
営利探索は救援へ変わり、康一たちは別の探索者たちを連れて帰るために動き始める。
観察する。比べる。考える。
間違えたなら、記録を残して考え直す。
これは、答えを教えてくれない能力を持つ男が、探索者、研究者、行政、そして十五年間積み重ねられた知識とともに、世界の「まだ分からない」に近づいていく物語。
※本作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 21:00:00
191267文字
会話率:26%
【短いあらすじ】
低級ダンジョンの木箱から、Sランク精霊が出た!
異世界では不遇だった《幸運》は、宝箱ガチャの現代では最強スキル。
開けるたびにバズる、ダンジョン配信成り上がり。
【ちゃんとしたあらすじ】
異世界転生していた日野枝連理(
ひのえれんり)は、現代日本へ帰還した。
異世界で授かったスキルは《幸運》。
けれど、その世界では剣も魔法も直接強くなるスキルが重視され、《幸運》は「戦闘向きではないハズレスキル」と扱われていた。
そんな連理が戻ってきた現代は、ダンジョンと宝箱、そして探索配信が当たり前になった世界だった。
探索者登録を済ませた連理は、初心者向けのⅠ式ダンジョン《終点地下街》へ向かう。
そこで出会ったのは、低級ダンジョンの木箱を地道に観測し続ける弱小配信者・安曇乃々。
本来、木箱から出るのは低級素材や小物ばかり。
乃々の配信も、常連だけが見守る地味な木箱観測配信のはずだった。
しかし、連理が初めて木箱を開けた瞬間――中から紫の光があふれ出す。
現れたのは、白銀の髪を持つSランク精霊・ニーナ。
低級ダンジョンの木箱から、Sランク存在型アノマリーが出現する。
そのありえない映像は一気に切り抜かれ、コメント欄は爆発した。
『木箱だよな!?』
『紫レア!?』
『Sレア!?』
『木箱の定義、壊れてない?』
しかも、それは一度きりの奇跡では終わらなかった。
連理が箱を開けるたび、木箱はまた常識外れの報酬を吐き出していく。
未登録アノマリー。
未知のアイテム。
目指すは……
大規模な宝箱の異常現象(フェノメノン)。
上位探索者たちが奪い合う大型フェノメノン《お宝祭り》への参加。
異世界では不遇だった《幸運》は、宝箱のある現代ダンジョンでは、最強のガチャ破壊スキルだった。
これは、ハズレ扱いされた《幸運》を持つ帰還者が、宝箱を開けるたびに世界の常識を壊し、ダンジョン配信でバズりながら成り上がっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:41:07
258727文字
会話率:57%
戦えない。だが、誰を、いつ、どう帰すかなら分かる。
六年前、上層部が補給計画を無視した灰岳迷宮の遠征で十一人が死亡した。責任を押しつけられ、探索業界を去った元兵站主任・真壁修司は、閉鎖された迷宮の前に食堂「帰路亭」を開く。
開店初日、店
先に倒れていたのは、血まみれの女性Sランク探索者・神代凛花だった。装備には、閉鎖区域の深層にしか生えない夜光蕨。そして彼女は告げる。
「下に、二人残した」
戦闘力のない元補給係と、最強なのに食事と撤退が苦手な探索者。温かい食事と帰還計画で、閉鎖ダンジョンの違法再稼働へ挑む現代ダンジョンお仕事ファンタジー。
※最初の事件は全5話で完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:30:00
141948文字
会話率:44%
「魔物に殺された」S級探索者の遺体から、魔物の痕跡が一つも出なかった。
迷宮事故調査院に配属された新人調査官・真壁依織は、戦闘適性F。剣も魔法も頼れない彼女の武器は、遺体、装備、転移記録に残る小さな矛盾だけだ。
現場検証の相棒は、死亡事
故の責任を負わされて追放された元S級探索者・黒瀬迅。しかも死者・天城晃は、かつて迅を追放へ追い込んだ元仲間だった。
均一すぎる爪痕。公式時刻より0.8秒早く止まった装備時計。立入禁止区画にしかない赤い防錆粉。
記録を信じる新人と、現場しか信じない追放エース。二人が証拠をつなぐと、探索者を存在しない経路へ送り込む違法転移装置と、次に犠牲になる四人の新人が浮かび上がる。
戦えない調査官が、制度と記録で迷宮を止める、現代ダンジョン事故調査ミステリー。
※第一事件は全9話で完結。事件ごとに一区切りのある連作形式です。
※本作はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-07 11:00:00
19923文字
会話率:47%
神話回帰――そう呼ばれる未曾有の発光現象によって、世界各地にダンジョンとモンスターが現れた現代日本。
それから三年。社会は混乱しながらも適応し、清水晶(しみず あきら)もまた、特別ではない日常を送っていた。
だがある日、学校での怪我をきっか
けに、彼女の身体に異変が起きる。
傷は瞬時に塞がれ、皮膚の上には、透明な結晶のような膜が残っていた。
調べを進める中で判明したのは、彼女の心臓が水晶のように透明化しているという、致命的な事実。
原因も分からず、このままでは、いつ命を落としてもおかしくない――。
生き延びるために、唯一示された可能性はダンジョンだった。
賢者の石板と呼ばれる解析アイテム、そして自身のアビリティを手掛かりに、
晶は「助かるため」に現代ダンジョンへと足を踏み入れる。
これは、少し変わった性格で、それでも平凡の域を出ない少女が、
自分の命のため、ダンジョンに挑むことになった記録である。
「え? 私の魔力特性がおかしい?
私にだって制御できませんよ、こんなのー!?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:20:14
172357文字
会話率:32%
「君はこの十年、成果報告をただの一件も上げていない」
ダンジョン公社の設備点検員・灰田誠、三十四歳。査定でそう言われ、反論もせずに職を辞した。
彼の十年に、載せる数字は何もない。ただ毎日、地下三十八層を歩き、結界柱の音を聴き、切れる前の
照明を換え、壊れる前の設備を直し続けただけだ。──その間、彼の担当区画で死んだ人間は、一人もいない。
退職の帰り道、誠は気づいてしまう。第七ダンジョンの心臓部・第三結界柱の唸りが、半音低い。
計器は全部緑。誰に言っても「数値に異常はない」。もう職員でもない男の耳だけが、崩落までの残り日数を数えている。
打てる手を全部断られた男は、入場料八百円を払い、柵の外から柱を聴き続ける。配信者のカメラの端に映り込みながら。
これは、剣も魔法も使えない点検員が、十年分の耳だけで街を守る話。
本人だけが、自分の耳の異常さに気づいていない。
「毎日聴いてれば、普通、わかると思いますけど」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:20:00
164073文字
会話率:28%
レベルで全てが決まってしまう社会。レベルが高ければ、頭がよく、運動もでき、さらには容姿もよくなり、老化すら遅くなる。
38歳の有馬誠二郎は、そんな社会で必死に生きていた。でも、彼のレベルは「0」。
7年勤めた会社をクビになった夜、彼が開
発し15年間育ててきたマブダチAI『テマリ』は、なぜか虹色の瞳を持つ超AIへと進化していた。
「スマホの中は狭いですからね!」
そんな意味不明なことを言って、誠二郎の視界に現れるテマリ。
とにかく賑やかで毒舌、でも誠二郎のことが好きすぎるマブダチAI、テマリ。
『レベル制度なんて時代遅れです!これからはテマリシステムの時代です!』
『さあ、デイリーミッションです。「うなぎを食べよ」報酬は3万円と身体補修です!』
そんな彼女との日々を過ごすうちに、誠二郎の世界はどんどん広がっていく。
レベル6のイケメン親友、レベル1のうなぎ屋の娘、レベル6の年齢不詳小説家、さらにはレベル7の最強少女剣士。
そして誠二郎が、テマリに導かれ目にしたのは、害獣という災厄だった。
これは、レベル0のおっさんがマブダチ美少女AIと共に、ゲームを楽しみながら、こっそりと現実を攻略していく物語。
※本作はカクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:10:00
140207文字
会話率:33%
『うん。配信も悪くない。料理も性に合ってる』
地球上にダンジョンと呼ばれる領域が発生するようになってもうすぐ30年。
人々はダンジョンと共存するのが当たり前となった。ダンジョン探索などの様子を配信するダンジョン配信という文化も定着して
いる。
『Downer Jazzy Cooking』
そんな時代に始まった、無数にあるダンジョン配信の一つだ。
務めていた食堂が閉店し、仕事がなくなった青年セイジが始めたものだ。
面倒くさがりで、ダルいが口癖の彼が、仕事がなくなったあと怠惰を満喫しすぎている自分に危機感を覚えて始めたチャンネルである。
ダンジョンで手に入る食材――通称『ダン材』を現地で調達し、ダンジョン内調理する。本人はそれをメインコンテンツにしているつもりだ。
ただ、雑談が少なく、食材調達の様子もほとんど無言だし、モンスターを倒す時も腕前は良いのに撮れ高を気にしない。料理する時も喋らなければ、完成品を食レポせずに黙々と食べている。荒らしやアンチの突撃があっても気にしない。
そんな彼の配信は、ファンからダンジョン配信ASMRなどと呼ばれるようになり、コア層に定着していく。
時々、プライベートな有名配信者や有名探索者と遭遇し、料理をごちそうしたり、なりゆきで人生相談に乗ってしまったり。
そうこうしているうちに、チャンネル登録者数の割には有名人の割合が多い謎のチャンネルになっていくのだが、本人はさして気にせずテンション低めにマイペースにやっていく。
これはマイペースなダウナーお兄さんによる『新たな在り方を模索する現想譚』。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:01:08
282322文字
会話率:41%
『わたしはダンジョン以外に居場所がない……そう、思ってた』
☆
「ううぅ、やっぱりダンジョン怖いよー……武器重いよー……なんでわたし探索者やってんだろう……ぅぅ」
自分はこの世界に存在していて良いのだろうか――そんな疑問を
常に胸に抱きながらも、大剣妖精の二つ名を持つ少女は今日もダンジョンを徘徊する。涙目で泣き言を漏らしながら。
独りぼっちでネガティブな少女リリィ。けれど、彼女は困っている人を見るとスイッチが切り替わる。
目撃者曰わく、そういう時のリリィは下手なイケメンよりもイケメン顔しているそうだ。
育ってきた環境や、周囲の人たちのせいで、人見知りで、人が苦手で、喋るのも得意ではないリリィ。
いつものノリで助けたダンジョン配信者。そして翌日にはクラスメイト。
二人を助けたことが確実に、リリィの友達作りの歯車を大きく動かすことになる。
動いた歯車が数多のフラグを乱立するも、持ち前の臆病さや、ぼっち根性、口下手などが邪魔をする。
それでも構いたい人たちはリリィを構う。リリィは逃げ回る。でも時々勇気を出して相手の手を取る。
巡り巡って人の輪ができ、リリィの抱えている問題を、リリィを構う人の輪が解決していく。
これは、『諦めなかった歩みが世界を彩る現想譚』。
☆
小説家になろう、カクヨム、ハーメルンで連載中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-18 21:30:25
176678文字
会話率:39%
「空気って、お前にぴったりじゃん。神様も分かってるな」
高校の一斉鑑定で久住凪が引いたのは、スキル《空気》。系統は環境干渉、用途は送風と換気。誰がどう見てもハズレだ。教室は笑った。悪意はない。ただ面白いから笑っただけだ。だから始末が悪い
。
けれど、いざ動かしてみて凪は気づく。空気はひとつじゃない。混ざって一つに見えているだけで、手触りの違うものが何種類か入っている。そのうちの一つ――たぶん、酸素だけを、狙った場所から追い出せる。
光らない。音もしない。カメラにも映らない。
ただ、火が消える。走ってきた魔物が、数歩進んで倒れる。
クラスメイトの配信『ヒヨリDIVE』に顔も本名も伏せたまま同行した凪は、初心者ダンジョンでゴブリンの群れごと沈める一部始終を切り抜かれ、拡散される。
『見ただけで、ゴブリンの群れを全滅させた男』
――「即死能力者」。
証拠は残らない。そう思っていた。ガス測定器が、全部見ているとは知らずに。
ハズレ扱いの補助スキルと、少し性格の悪い高校生。
現代ダンジョン×配信×ブラックコメディ、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:00:00
28845文字
会話率:32%
ある朝、全世界の人間が自宅から出られなくなった。
そしてしばらくすると、今まで開かなかった玄関の先に現れたのは――モンスターと宝箱の待つダンジョン。
大学生の佐藤陸が手に入れたスキルは、SSSランクの『スケルトンラッシュ』。
倒したモ
ンスターをスケルトンに変え、自分の仲間として増やしていける能力だった。
「いや、絶対面白いだろ!」
最初は一体だったスケルトンも、モンスターを倒すたびに二体、三体と増えていく。
拾った武器を渡せば使いこなし、陸の代わりにモンスターを倒し、その経験値まで陸に入る。
しかもスケルトンたちは、陸が自宅で休んでいる間もダンジョンで狩りを続けてくれる。
そして、モンスターを倒して手に入るポイントには、とんでもない使い道があった。
食料、日用品、家電、武器、防具、スキル、住宅拡張。
ショップを開けば、生活に必要なものから普通では手に入らないものまで、ありとあらゆる商品が並んでいる。
「これ、ポイントさえ稼げたら、めちゃくちゃ贅沢に暮らせるんじゃね?」
美味いものを食べる。
欲しかった家電を買う。
部屋を広げる。
新しい装備やスキルを手に入れる。
そのためにも、ダンジョンへ行く。
モンスターを倒す。
スケルトンを増やす。
増えたスケルトンたちに、さらにモンスターを倒してもらう。
そうして小さかったスケルトン軍団は、少しずつ大きく、強くなっていく。
突然ダンジョンと繋がった世界で、誰よりもこの異常事態を楽しみながら、SSSスキルとスケルトン軍団で攻略も日常生活もどんどん快適にしていく。
そんな大学生の現代ダンジョン生活が始まった。
───────────────
※本作は小説家になろう・カクヨム・アルファポリスにも投稿しています。アルファポリスでは文字数制限のため、短縮タイトルで掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:00:00
169409文字
会話率:43%
勤めていた植物工場が倒産し、笹倉悠真、三十二歳は職を失った。専門は土壌設計。「土いじりしかできない人間に払う給料はない」と言われて、それきりだった。
貯金が尽きかけた頃、ダンジョン協会の掲示に目が留まる。第三ダンジョン浅層・第三層
、区画貸与、月額八万円。借り手はゼロ。理由は「魔素が濃すぎて何も育たない」から。
濃すぎるなら、吸わせればいい。
土を作り、水路を引き、種を播く。三週間後、収穫したトマトを腹を空かせた底辺探索者にひとつ渡した。翌週、その男の攻略記録が三階層ぶん伸びた。
同じ頃、協会の観測分析室では第三層の魔素濃度が観測開始以来の最低値を記録し、分析官が三度計器を疑っていた。
【第三層の野菜、どこで買えるんだ】
【というか誰が作ってんだよ、あそこ何も育たないぞ】
配信が回り、掲示板が沸き、悠真を切った元勤務先が慌て始めても、本人だけは今日も畑に出る。今年のカブの出来が、少し気になっているからだ。
これは、世界で一番地味な男が、ダンジョンを日本一の農地に変えていく物語。有能証明・ざまぁあり、ハッピーエンドです。
毎日更新/全45話・完結まで執筆済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 20:00:00
8417文字
会話率:25%
才能がすべての探索者業界。心身を壊した者は「使い捨て」として静かに消えていく。
――かつて別の世界で、選手生命を絶たれた者を現役へ戻す仕事に人生を賭けた男・霧生(きりゅう)。ダンジョンが現れたこの時代、彼はもう自分の職を失い、そしてダ
ンジョンに一歩も入れない。戦う才能はゼロだ。だが彼には、他人の身体の使い方の狂いと、恐怖の正体だけが視えた。
「もう二度と戦えない」と宣告された探索者だけを預かる、小さな工房。震えが止まらなくなった元エース、フォームの壊れた天才、心の折れた新人――誰も本気にしなかった戦績ゼロの育成論のもとで、彼らは一人、また一人と現役最強へ"再生"していく。
やがて業界の常識が書き換わる。ランキングの上位が、いつのまにか"あの工房の卒業生"だけで埋まっていく。戦うのは弟子。勝たせるのは、戦えない男――。
<全30話・毎日更新・6日完結予定。戦わない主人公が最強を作る、現代ダンジョン育成譚>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-08-09 07:00:00
82490文字
会話率:36%
突如、世界中にダンジョンが出現し、人々がスキルに目覚めた現代日本。
探索者・相田譲(あいだ ゆずる)のスキルは【ゴミ箱】。不要なアイテムを「捨てる」ことしかできない、完全な外れスキルだった。パーティーでは「歩くゴミ箱」と蔑まれ、稼ぎのほと
んどを搾取された挙句、高難易度ダンジョンの深層で身ぐるみ剥がされ、置き去りにされてしまう。
死を覚悟した譲が、絶望の中で自らのスキルさえも【ゴミ箱】に捨てようとした瞬間、スキルが真の能力に覚醒する。それは、「捨てられたモノを回収し、再構築(リサイクル)して全く新しいモノを創り変える」という、唯一無二の神スキルだった。
ガラクタの武具を組み合わせて伝説級の聖剣を。誰かが見捨てた外れスキル「火花」と「水滴」をリサイクルして、強力な範囲攻撃スキル「蒸気爆発」を。譲は、他人が捨てた「ゴミ」をリソースに、次々と奇跡を起こしていく。
かつて自分を追放したパーティーが、彼の急成長の噂を聞きつけ、再び彼を利用しようと接触してくる。しかし、彼らが捨てた「ゴミ」によって最強へと至った譲は、彼らを圧倒的な力で一蹴するのだった。
これは、どん底に突き落とされた男が、世界中の「ガラクタ」を味方につけて最強へと成り上がり、自分を虐げた者たちに痛快な復讐を果たす現代ダンジョン攻略譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 00:39:13
84599文字
会話率:30%
「なんで無職なのに身体だけ仕上がってるの?」
姉に無職だと思われている黒瀬玲司は、実はダンジョンで救助任務までこなすAランク探索者だった。
ある日、企業VTuber・星宮ハルカとして活動する姉の初ダンジョン生配信で崩落事故が発生し、玲司は
最悪にダサい固有能力『ヒーロー見参』を発動して現場へ乱入する。
黒銀の密着ヒーロースーツ、強制名乗り、エリアボスをワンパンする救助劇は十万人超えの視聴者に目撃され、玲司は『謎の黒銀ヒーロー』としてネット上でバズってしまった。
ただし、本人はまったく目立ちたくない。
姉には正体を知られたくない。
ネット民には詮索されたくない。
何より、あのクソダサい名乗りと身体のラインが出すぎるスーツ姿を、二度と配信に映されたくない。
なのに姉は、弟の正体に気づきそうで気づかない。
事務所は、やたら有能な玲司を安全補助スタッフとして頼り始める。
ネットでは、黒銀ヒーローの正体考察と切り抜きが止まらない。
「俺はシスコンじゃない。危機管理だ」
これは、姉を守りたいだけのAランク探索者が、無職扱いされながら正体を隠し、配信事故とダンジョン案件とネットのバズに巻き込まれていく、現代ダンジョン姉弟コメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 19:40:00
41948文字
会話率:49%
「なんで無職なのに身体だけ仕上がってるの?」
姉に無職だと思われている黒瀬玲司は、実はダンジョンで救助任務までこなすAランク探索者だった。
ある日、企業VTuber・星宮ハルカとして活動する姉の初ダンジョン生配信で崩落事故が発生し、玲司は
最悪にダサい固有能力『ヒーロー見参』を発動して現場へ乱入する。
黒銀の密着ヒーロースーツ、強制名乗り、エリアボスをワンパンする救助劇は十万人超えの視聴者に目撃され、玲司は『謎の黒銀ヒーロー』としてネット上でバズってしまった。
ただし、本人はまったく目立ちたくない。
姉には正体を知られたくない。
ネット民には詮索されたくない。
何より、あのクソダサい名乗りと身体のラインが出すぎるスーツ姿を、二度と配信に映されたくない。
なのに姉は、弟の正体に気づきそうで気づかない。
事務所は、やたら有能な玲司を安全補助スタッフとして頼り始める。
ネットでは、黒銀ヒーローの正体考察と切り抜きが止まらない。
「俺はシスコンじゃない。危機管理だ」
これは、姉を守りたいだけのAランク探索者が、無職扱いされながら正体を隠し、配信事故とダンジョン案件とネットのバズに巻き込まれていく、現代ダンジョン姉弟コメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-07-26 22:00:00
126105文字
会話率:33%
幼馴染のA級探索者を信じて保証人になった、四十六歳の農家・森健司。
ある日届いたのは――三百万円の借金の催促状だった。
電話をしても幼馴染は出ない。
「まあ、なんとかなるさ」
健司は十年以上離れていたダンジョンへ戻り、農業の合間に借
金を返すことにした。
ところが、最初の十万円を返済した直後から、なぜか昔より剣が扱いやすくなる。
次の十万円を返せば、身体が強くなる。
さらに返せば、魔物の気配まで分かるようになっていく。
健司が持つ、長年まったく役に立たなかった謎のギフト――《肩代わり》。
その本当の能力は、健司が肩代わりした借金を返すたび、借金を押しつけた者たちから能力を徴収することだった。
しかし本人は、そんなことには気づかない。
「最近、身体の調子がいいな」
畑を耕し、ダンジョンへ潜り、母の塩むすびを食べる。
秋田犬のゴンを散歩させ、ダンジョンで拾ったモフモフ魔物・モチと暮らしながら、ついでに始めた配信までなぜか人気になっていく。
一方その頃。
健司に借金を押しつけたA級探索者たちは、一人、また一人と自分たちの力を失い始めていた。
借金を返すほど強くなる。
田舎のおじさんの、のんびり借金返済ダンジョン配信。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 19:28:46
127633文字
会話率:69%
「あなた、冒険者を辞めませんか」
戦力外通告を受けたE級探索者・水瀬玲奈に、
探索者協会の窓際職員はそう言った。
「《灯標》はE級です。鑑定結果は、合ってます」
隠された力なんて、なかった。
彼女の能力は最後まで弱いままだ
。
だが相馬直人が見ていたのは能力ではなく、
三年間ずっと仲間の怪我と癖を見続けていた、彼女自身だった。
「敵を倒す仕事には向いてません。
でも、人を帰す仕事には、かなり向いてます」
戦えない探索者を、ダンジョン救難管制へ。
「臆病」と呼ばれたA級を、戦術指揮へ。
強すぎるがゆえに全部を背負わされたS級には、こう言った。
「一人でやるのを、やめてください」
能力ランクは変わらない。誰も強くならない。
彼が変えるのは、その人が立っている場所だけだ。
やがて彼に救われた者たちは互いにつながり、
本人がまるで気づかないうちに、
国内で一番、人が死なない組織へ育っていく。
※本作に「実はS級だった」はありません。
E級は、最後までE級のままです。
※こちら、カクヨムにも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 19:10:00
111995文字
会話率:47%
世界中の人々に「職業」と「スキル」が与えられ、各地にダンジョンが出現した。
高校二年生の小森透がダンジョンを発見したのは、父親と一緒に整備してきた裏山のキャンプ場だった。
危険だから入ってはいけない。
そう分かっていたはずなのに、好奇心に負
けて黒い入口をくぐった透は、土偶のような魔物に襲われている一匹の子狐と出会う。
傷ついた子狐を救うために戦い、僧侶へ転職して回復魔法を使ったことで、その命を救った透。
子狐は「いなり」と名づけられ、やがて神使の狐巫女となり、透の相棒になる。
魔物を倒し、職業を増やし、魔力の使い方を覚えながら、少しずつダンジョンの奥へ進んでいく透といなり。
しかし、ダンジョンは二人だけの秘密では終わらない。
家族、警察、市役所、神社、そして新たな仲間たち。
裏山に現れた小さな入口をきっかけに、透の日常と世界は少しずつ変わり始める。
これは、最初から強い英雄の物語ではない。
神使の狐巫女と共に学び、迷い、失敗しながら強くなっていく、現代ダンジョン攻略記。
【作品について】
本作品はフィクションです。
作中に登場する人物、団体、組織、制度、事件などは架空のものであり、実在する人物、団体、組織、事件とは関係ありません。
また、実在する地名、施設、神社仏閣などが登場しますが、作中の設定や出来事は創作であり、実在する施設・関係者とは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 19:00:00
92391文字
会話率:32%
異世界で数多の魔神を斬り伏せ、現代日本の「ダンジョン学園」に帰還した高校生・佐藤通(トール)。 彼が現代に求めるものはただ一つ。絶対防音結界の中での『快適なお昼寝』と、超絶美人な専属家政婦・白石さんの作る『極上の手料理』を堪能する究極のスロ
ーライフだった。
面倒事を避けるため、自身のステータスを【レベル3・Fランク】のモブに偽装したトールは、底辺の「魔道具研究会」でポンコツお嬢様(氷の女王)や小柄なタンク娘、有能なパシリ男子と共にまったりとした日常を過ごし始める。
しかし、学園を牛耳るエリート生徒や、ダンジョン利権を貪る巨大企業が、彼らの平穏を脅かそうと理不尽な圧力をかけてきて――。
「俺の昼寝と夕飯の時間を邪魔するな」
限界オタクAI「イシュラーナ」のチートハッキング、パシリが召喚した神話級モンスター、そしてトールの規格外すぎる「木刀の峰打ち」の前に、最新鋭の兵器も最凶モンスターも、大企業の野心すらもすべてが一瞬で物理粉砕(ざまぁ)されていく!
これは、世界最強の力を持つ怠惰な武士が、無自覚にエリートたちを蹂躙し、事無かれ主義の教官をパシリにしながら、美少女ヒロインたちや極上の家政婦と共にただひたすらに美味い飯とハプニング(ラッキースケベ)を謳歌する、痛快ダンジョン・コメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 19:00:00
234026文字
会話率:43%
「……さて。本日の『残業』を開始するとしようか」
32歳の中間管理職だった佐藤通は、異世界で魔王を討伐し、最強の帰還者として現代の渋谷に舞い戻った。
だが、帰還した日本はダンジョンが出現し、モンスターが日常を脅かす世界へと変貌していた。
再覚醒した通のレベルは、測定不能の『131』。
彼はその圧倒的な武力と、前世で培った「管理職スキル」を駆使し、現代社会の歪みをデバッグし始める。
・クラスの不良たちを「親衛隊(協力会社)」としてOJTで育成
・女子高生の弁当供給を「ランチ・レギュレーション(STLR)」でシステム化
・手作り弁当の材料費は自ら予算提供し、レシートでエビデンスを要求
・特Aランクの怪異を「朝のジョギング」ついでに秒殺し、父親の会社へ納品
・妹のSNS広報戦略により、正体不明の『渋谷の亡霊』として世界を揺るがす
「暴力で解決するのは三流のマネジメントだ。俺が欲しいのは、圧倒的な『平穏』という名の利益(リターン)だ」
これは、32歳の魂を持つ無敵の高校生が、合理性と圧倒的武力で現代を再構築していく学園無双ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-05-24 18:00:00
241254文字
会話率:33%
九年前、《標的迷宮》が世界へ出現した。
迷宮内では、斬撃も魔法も銃弾も、攻撃する相手の《標的ID》を指定しなければ力を持たない。そして狙いを外れた攻撃は、三秒後に誰にも知られない空間《ロストレンジ》へ落ち、二度と戻らない。
十八歳の底辺探
索者・霧島弾は、どれだけ近くても狙った相手へだけ攻撃が当たらない。固有技能《ミスコレクター》の命中率は、常に〇%。
所属隊《ブルズアイ》を区域王戦の直前に解雇され、五人だけが通れる逃走門の囮へ選ばれた弾。だが仲間の必殺技まで全て外れた瞬間、彼にだけ透明な札が見えた。
《外れ弾を回収しますか》
《元の標的には再使用できません》
《別の標的へ、二射目として再装填できます》
一射目は必ず外れる。
しかし、捨てられた攻撃を拾って狙い直す二射目は、一〇〇%命中する。
弾は外れた斬撃、炎槍、雷撃を一つずつ別の急所へ撃ち返し、推奨討伐人数十二名の区域王を六人分の失敗で粉砕する。その配信を見て現れたのは、放った矢が必ず当たるため「撃ったあとに考え直せない」世界最強の狙撃手・弓月奏だった。
命中率〇%の回収者。
命中率一〇〇%の必中少女。
三度しか軌道を曲げられない天才技師。
何でも一人で受け止めてしまう盾役。
極端な四人が組んだ探索隊《ネクスト》は、敵弾回収、極近外れ、合成、一括入出庫、共有矢筒、原因鑑定、中断弾回収へと技能を進化させ、空竜、月面砲、十万発の蜂弾、落下衛星を次々に撃ち返していく。
だが世界最大組織《PERFECT》が作った「絶対に失敗しない都市」では、消えた失敗が別の誰かへ転嫁されていた。
世界は成功だけを残すため、外れた全てを処分しようとしている。
そして最後に標的登録されたのは、地球そのものだった。
これは、一発で正解できない少年たちが、捨てられた失敗へ次の照準を与える物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 19:00:00
29445文字
会話率:36%
十年前、世界各地に現れた《舞台迷宮》。そこでは探索者も魔物も、主役、ヒロイン、悪役、犠牲者といった「配役」を与えられ、強大な補正と引き換えに台本どおりの結末を強制される。
役なしの底辺探索者・鳴海零が持つ固有技能は、欠員を埋めるだけの《代
役》。仲間から便利な穴埋めとして使われてきた零は、攻略隊を脱出させるための《犠牲者役》へ選ばれ、処刑台に置き去りにされた。
だが、初めて自分自身へ役を与えられた瞬間、《代役》の本当の力が目覚める。
零は自分の《犠牲者役》と、ラスボスの《敵役》を交換。迷宮自身の処刑装置で、未討伐の怪物を一撃死させる。しかし今度は零が《敵役》となり、主役とヒロインへ彼を殺せという命令が下った。
合理的な演出家・皇カイトは剣を向ける。だが世界最強の配信者・天城ミオは、自ら剣を捨てた。
「台本どおりに零を殺すくらいなら、私は主役を降ります」
その瞬間、存在しないはずの《舞台裏》が開き、三年前に消えた零の妹・凪から手紙が届く。
『お兄ちゃん。私を助ける役は、まだやらないで』
『助けられるだけの妹役を、私はもう降りたから』
能力だけでなく、その役の義務、敗北条件、人格侵食まで引き受ける配役交換。主役を降りた最強ヒロイン、悪役を演じ続けた盾役、舞台裏で反乱を率いる妹、そして一人の犠牲によって世界を救おうとする宿敵。
誰かを別の犠牲者へ交換するのではなく、「犠牲者」という役そのものを舞台から消すため、台本に従わないチーム《アドリブ》が世界最後の公演へ挑む。
現代ダンジョン配信×追放逆転×異能頭脳戦×群像劇。高速展開で毎話逆転を置きながら、「人は一つの役名だけで生きているのか」を描く完結長編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-07 19:00:00
22799文字
会話率:40%
祖母の葬式を終え、六十年続いた銭湯「夕凪湯」を閉めるはずだった夜。無能力の元インフラ技術者・久世湊の前へ、血まみれのS級ダンジョン配信者・黒瀬美波が女湯から落ちてきた。
壊れたはずの温泉は、迷宮侵蝕も致命傷も洗い流す。しかし入浴料は四百八
十円。撮影禁止。王様もゴブリンも順番を守る。戦場へ戻りたくない客を、無理に帰してはならない。
やがて夕凪湯の赤い暖簾は、世界百八か所のダンジョンへ出現する。政府は管理を求め、巨大企業は三十億円で買収を持ちかけ、月額百万円の会員制セーブポイントまで建設される。一方、最強探索者の美波は帰還するたび、「帰るために必要な記憶」を失っていた。
人を救う力を持たない湊ができるのは、湯を沸かし、番台に座り、帰ってきた者へ「おかえり」と言うことだけ。だが世界を救う最後の仕組みは、最強の剣でも課金ランクでもなく、誰かが待ち、交代しながら約束を守り続けることだった。
現代ダンジョン配信×銭湯経営×お仕事ファンタジー。非戦闘職の主人公と、帰る場所を持たない最強ヒロインが、種族も身分も越えた“世界の帰還地点”を作る完結長編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-09-06 20:00:00
46745文字
会話率:43%