広大なダイソン球体「ノヴァスフィア」の一区画、永遠の冬が続くウィンターヘイブン。そこで目を覚ましたのは、長い耳と白い体毛を持つ「ラゴモーフ」と呼ばれる遺伝子融合型の兎のような姿をした青年ユナギ。
彼の記憶は曖昧で、データベースにも存在しない
「存在しない兎」。唯一確かなのは、700年以上前の地球で暮らしていた「加藤雪」という前世の記憶だけ。
警察機能を持つPMNロボットに保護され、「特例市民」として暫定IDを与えられたユナギは、この未知の世界で生きる術を模索し始める。
様々な支援に助けられながら、トランジット・レジデンスと呼ばれるホテルに滞在し、AIパートナー「アルク」と出会う。少年のような外見ながら古風な話し方をするアルクは、ユナギの自立を尊重しつつ優しく寄り添う。
二人は街を探索し、ノヴァスフィアの不思議な光景に驚きながら、徐々に生活の基盤を固めていく。球体内部の湾曲した景色に「空に浮かぶ都市」が見える光学現象、量子エンタングル・ネットワークで繋がれたAI社会、植物育成が義務付けられた環境政策…。
ユナギが耳をピクピクと動かしながら好奇心いっぱいに新しい発見をする姿に、周囲の人々も温かなまなざしを向ける。時に大きく跳ねる耳が感情をストレートに表現する愛らしい彼の存在は、どこか特別な輝きを放っていた。
やがて自分の居場所と可能性を探るため、ユナギは適性検査を受けることを決意する。この遥か未来の世界で、彼はどんな冒険を繰り広げるのか。そして「前世の記憶」の謎は解き明かされるのか。
永遠の冬の街で、小さな白いラゴモーフの新しい人生の物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 12:00:00
225387文字
会話率:54%
舞台は本島とは離れた穏やかな島。
まだ冬から春に移り変わる合間の季節。
比類なき頭脳を持ったが故に一族から理解されず、本島から追い出され一人、誰も来ない家で本を読んで暮らす幼い少女。もう一人は天涯孤独でどこにも行き場がない成人になりかけの少
女。二人の少女が出会い、お互いを支え合う時。
探偵と助手のバディがうまれ、古風にも予告状を出す怪盗や偉そうな刑事たち、依頼人。たくさんの人に触れ合うに従って、物語は回り出す。
オマージュ元からの了承を得て書いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 16:11:02
59547文字
会話率:44%
髷ー!好きだ―ッッ!
大学の落語研究会に所属する雨水は、月代を剃り髷を結う風貌で古典落語に心血を注ぐ、呉服屋の跡取り息子。そこへ入部した新入生・十二は、落語に詳しくはなかったが、雨水の語りと背中に強く惹かれていく。慰問先や合宿を通して、高
座に立つことの意味や、人を笑わせることの重みを学びながら、十二は静かに恋を知る。
【ミステリアス美人攻め】山田雨水(やまだうすい)
経済学部所属。実家は老舗呉服屋。月代を剃り髷を結う古風な装いを貫く大学落語研究会の部長。
物静かでいつも穏やか。どこかミステリアス。落語と伝統文化への情熱は人一倍。語りの品格と間に定評がある。
【素直感受性豊か受け】小鳥遊十二(たかなしとうじ)
総合人間学部・認知情報学専攻。入学当初は落語に興味がなかったが、落研で出会った雨水の高座に心を奪われ入部。繊細で感受性が強く、人の気持ちに敏感な共感型。表現力と観察力に優れ、聴衆の反応に寄り添う語りが持ち味。雨水との関係を通じて「声で心を届けること」の意味を学んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 12:10:00
11926文字
会話率:42%
その女の胸には紅色の茸。その存在に翻弄される男女を描いた大人の恋愛掌編です。
→既に私こそ、毒に侵されていたのでしょう。
事務員として働く紅子には、榎木という恋人がいる。彼との泊まりがけの旅行に胸を躍らせる紅子だったが、彼女には秘密があって
……。
しいなここみさん主催『梅雨のじめじめ企画』参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 07:00:00
2824文字
会話率:24%
表参道でピアノを奏でる青年・アイネと、どこか古風な雰囲気を纏う女性・マリー。初対面のはずなのに、なぜか胸がざわつく──彼らは知らなかった。自分たちがかつて、18世紀のウィーンで出会ったモーツァルトとマリー・アントワネットの魂を受け継ぐ存在で
あることを。
現代に転生したふたりは、やがて夢の中で繰り返し聞こえる謎の声に導かれてゆく。「マリーよ、ギロチンを止めろ」──それは、歴史の悲劇を癒そうとする魂の叫びだった。
マリーは菓子パンコンテストをきっかけに、かつて王妃として過ごした“プチ・トリアノン”の記憶を断片的に思い出し始める。一方、アイネの即興演奏は、魂の記憶を呼び覚ます“時の音”として、やがて歴史の扉を開く鍵となる。
だがその裏で、ロベスピエールの末裔・マキシム率いる秘密結社「平等の炎」が、革命をやり直すために“時の門”を狙っていた。愛による癒しか、理念による再革命か──。
「過去は変えられるのか?」「もし母としての後悔をやり直せるなら?」
やがてマリーは決意する。
ギロチンの記憶を越えて、愛する子どもたちを救うために。
そして、約束された愛を取り戻すために──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:01:10
33984文字
会話率:43%
雨と晴れそんな二人の物語。
スマホもない、流行りも知らない、クラスでは大人しく、どこか古風でシュールな女子高校生夏子は、とあるドッジボール大会で高校球児小森勇翔に顔面を強打されてしまう。
彼女は、そこから思わぬ青春の歯車が動き出してしまう
。
どこか、シュールで甘酸っぱいそんな夏子の青春は、
果たして…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 19:54:22
6753文字
会話率:22%
羊飼いの若者アルファードは、ある日、少女を拾った。気を失って倒れていたその少女は異世界からの客人<マレビト>だった。牧歌的な山の村で、ふたりは兄妹のように共に暮らし始めるが――? 異世界に飛ばされた女子高生・里菜と、彼女を拾った若者との不器
用でためらいがちな恋、そして里菜を花嫁にと望む黒衣の<魔王>との世界の存亡を賭した戦いを描く、ちょっと古風な女子高生異世界召喚恋愛ファンタジー。【完結済】※自サイト(カノープス通信 http://www.geocities.jp/canopustusin/)からの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 14:02:18
728491文字
会話率:32%
三十二歳の泣き虫司書子さんと探偵じゃない『タンテイ』さん、ご近所以上恋人未満の二人の小さな小さな事件簿に、四季折々のお茶菓子と、ほんわか甘い恋を添えて――。※自サイト(カノープス通信 http://www17.plala.or.jp/can
opustusin/)にも転載しています。※マイナビ出版ファン文庫様より『司書子さんとタンテイさん ~木苺はわたしと犬のもの~』のタイトルで書籍化しました。(2017年11月20発売)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-25 18:12:24
167910文字
会話率:32%
樫木もかはある日竹林にいた少女を家に持ち帰ってきてしまう
少女は長尾景虎と名乗っており、刀を持っていた
如何やら元の世界に戻るまでここに住むらしい。。。
元の世界に戻るためにゲーセンに行ったり学校に通ったり…
ちょっと待て、本当に元の世界に
戻るために必要なことか!?
お花畑と世間知らずの刀持ち少女に振り回される腐れ縁二人によるほのぼのギャグです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 02:23:47
1481文字
会話率:80%
記憶喪失のまほが仕えているのは、村の権力者である金貸し屋の女将。ある日、まほは女将の秘密を知ってしまう。彼女は地下の座敷牢に妖しい魅力を持つ男娼を監禁していたのだ。
男娼はまほに「自由にしてくれたら君の過去を教えてあげよう」と取引を持ちか
け、誘惑してくる。まほは彼に惹かれつつも、その正体がトウビョウという白蛇の憑きものではないかと疑う。そんな中、ついに失われたまほの過去が明らかになるのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 12:39:10
17004文字
会話率:36%
山奥の閉鎖的な村に暮らすひさは、不自由な足を理由に周囲から冷遇されていた。ある日、彼女は薬の材料を求めて夜の山を訪れる。そこは、人の生き血を啜る妖怪「ぬばたま様」が住むと噂される恐ろしい場所だった。
けれど、ひさが出会ったぬばたま様は、言
い伝えとは真逆の優しい性格をしていた。しかも、なぜかひさを気に掛け、愛情を示してくれる。そんなぬばたま様に対し、ひさは次第に特別な感情を抱くようになった。
一方、村では血を抜かれた生き物が次々と殺される事件が発生しており……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 11:33:47
22041文字
会話率:34%
それは、球技大会の体育館でのバレーボール。
そこにSEGAの化身が現れた。
狙い撃つはプレステユーザー。
この作品は、しいなここみ様が主催の「フェイバリット企画」参加作品です。
最終更新:2025-03-11 20:41:48
1134文字
会話率:59%
興味本位で地獄の扉を開けてしまったヒロシ君。
彼は、元の世界に戻れるのでしょうか。
最終更新:2025-01-16 21:50:49
1938文字
会話率:26%
三角関係ラブストーリ。時は戦国時代。桜村は水源を巡る争いの中、二人の男は一人の女性に振り回される。水は分けられても彼女を分けることはできない。でも……ある種の無駄な知識がある人達にとっては、本編のストーリーが頭に入ってこないと思うのです。
最終更新:2024-10-31 12:54:16
2903文字
会話率:31%
とある静かな町の一角に佇む一軒家、『波多野家』。そこそこの広さを持ち、古風な外観と厳めしい雰囲気を漂わせるその家は、まるで周囲に静寂を強要しているかのようだった。
しかし、ある朝、その静寂を突き破るような怒号が波多野家から響き渡った。
「な、な、な、何をしているんだ! 今すぐ『それ』をやめなさい!」
「でも、パパ、僕……」
「いいからやめるんだ! 口答えするな!」
「でも、僕……空を飛んでるんだよ!」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-26 11:00:00
3167文字
会話率:29%
先輩に恋する私。
高校2年の冬、春になれば卒業してしまう先輩に、バレンタインの勢いで、手作りチョコを渡そうと画策する。
手段は、古風な手紙で。
場所は、人の少ない校舎裏で。
名前も書かずに、呼び出しの要件だけの手紙で。
来て
くれたなら、この恋はきっと大丈夫。
けれども、来てくれなかったなら、この恋はきっぱり諦めよう。
高校と、大学。
たった一年でも、離れるのはとてもつらいから。
きっと、耐えられないから。
だからこれは、願掛け。
想いが通じますようにと。
こちら、本羽 香那さん主催の「一足先の春の詩歌企画」参加作品になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 20:00:00
3754文字
会話率:20%
「人違いで理想と真逆の女子に告白しちゃったんですが」
俺の理想は少し古風なお嬢様タイプ。そんな神楽坂さんに告白したはずが、人違いで真逆のスポーツ少女に告白してしまった。しかも、勢い余ってプロポーズまで……。その子、話したこともない他人だし
、どうせ断られるよね?
ね? たのむ、断ってくれ……!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 22:21:29
148587文字
会話率:29%
そこは、ちょっとだけ変わった街。住宅街をすり抜ける路面電車、空を翔ける懸垂式モノレール、行き交う人力車。大仏さまが見守るこの街は、日本の伝統文化を後世に伝えてゆくために新しく生まれ変わった。
特別文化振興学園都市「鎌倉学府」。この街に生
きる学生は和装に身を包み、文化を学び、そして刀を帯びている。
学生天下となった最先端の古風な街で、彼女たちは今日も変わらず剣を振り、学問に励み、青春を謳歌する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 15:16:33
80035文字
会話率:48%
本作は、江戸風情と現代が入り混じる奇妙な近未来の東京を舞台とする。主人公・神田(いなせの語源の元)セイナは、その名が示すように「粋」や「鯔背(いなせ)」といった江戸っ子気質を体現した女子高生。舞台は下町風情が色濃く残りつつも、一部がサイバー
化し、奇妙な武器や異能力が当たり前のように存在する不思議な時代。セイナは普段から、古風な着流し風セーラー服に三度笠をモチーフにした帽子をあしらい、下駄に似たスニーカーを履くなど、突飛な格好をしている。性格は豪快で喧嘩っ早いが、人情に厚く仲間思い。彼女の家は代々「いなせ」の魂を受け継ぐ正体不明の一族で、江戸から連なる特殊な血統とされるが、その詳細は謎に包まれている。
物語は、彼女が通う東京下町区の「浪花坂(なにわざか)高校」での奇妙な日常からスタートする。ジャンプ的なインパクト重視の出だしで、超常バトルや奇怪な事件、下町の風物詩、部活の延長線上にあるような小競り合いが連続。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 08:51:27
10469文字
会話率:8%
大学のゼミで知り合った久遠院(くおんいん)さん。
古風で美人な彼女は、実家が神社で先祖は陰陽師……らしい。なので彼女のカレンダーが旧暦なのだ。
「文月の半夏生になれば梅雨も明けるでしょうから、どこか出かけましょう」「……なにを言ってるんだ?
」
なろうラジオ大賞6 参加作品。テーマは「カレンダー」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 07:10:00
1000文字
会話率:57%
深い森の中に突然不気味な「黒い輪」が出現し、それは徐々に拡がりながら異形のものを生み出し始めたという。
それから14年後、「輪」の傍で暮らす少年ルシの前に、滅多に人前に現れぬはずの妖精の王子が現れた。彼は「ルシの魔法が禁じられている」と
言う……。
《賢者の塔》の薬草園を管理する夫婦の養い子、出自のわからぬ孤児にすぎないルシには意味のわからない言葉。一体、彼は何者なのか?
ウェリアという異世界を舞台にした古風な王道ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 21:07:45
56163文字
会話率:33%
南国の海を見て癒されるはずが、荒れる波と分厚い泡。
緑と白の取り合わせが、まるでクリームソーダだ。
そんな呟きを聞かれた傷心の男性の前に、古風な異国美女が現れる──。
南国の伝説×婚約破棄された男性。
※辻堂安古市様と幻邏様の共同企画「ク
リームソーダ後遺症祭り」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 19:02:22
2640文字
会話率:23%
わたしの旦那様は、とても素晴らしい方だ。やさしくて、料理上手で、ウィットに富んでいて、しかもなんと天才作家。わたしにはもったいないくらいの、素晴らしい旦那様だ。そして…明日、必ず死んでしまう。
政略結婚で市江家に嫁いだ愛子は、使用人に
告げられる。「普段通りの日常を、普通のお嫁さんとしてお過ごしください」と。結婚相手はバツ9の変わり者で、明日死ぬ病にかかっているという。毎日、明日死んでしまうのだ。そんな素晴らしい旦那様と、愛子の幸せの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 08:30:00
16393文字
会話率:60%
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん
返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく。
五年後、二人は思いがけない再会を果たしてーーーーーー。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※アルファポリス様にも投稿させていただいております。※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 14:25:04
205837文字
会話率:41%
エマは牧歌的な地域で育った令嬢だ。
父を亡くし、館は経済的に恵まれない。姉のダイアナは家庭教師の仕事のため家を出ていた。
そんな事情を裕福な幼なじみにからかわれる日々。
「いつも同じドレスね」。「また自分で縫ったのね、偉いわ」。「わたしだ
ったらとても我慢できないわ」————。
決まった嫌味を流すことにも慣れている。
彼女の楽しみは仲良しの姉から届く手紙だ。
平和で静かな彼女はレオと知り合う。近くの邸に滞在する名門の紳士だった。ハンサムで素敵な彼にエマは思わず恋心を抱く。
レオも彼女のことを気に入ったようだった。二人は親しく時間を過ごすようになる。
「邸に招待するよ。ぜひ家族に紹介したい」
熱い言葉をもらう。レオは他の女性には冷たい。優しいのは彼女だけだ。周囲も認め、彼女は彼に深く恋するように。
しかし、思いがけない出来事が知らされる。
「どうして?」
エマには出来事が信じられなかった。信じたくない。
レオの心だけを信じようとするが、事態は変化していって————。
魔法も魔術も出て来ない異世界恋愛物語です。古風な恋愛ものをお好きな方にお読みいただけたら嬉しいです。
ハッピーエンドをお約束しております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
※この作品は短編『憧れと結婚〜田舎令嬢エマの幸福な事情〜』の連載版になります。
短編の続きは2話からとなります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 16:16:10
129323文字
会話率:43%