「カイル、お前のような無能は必要ないんだよ!」
「そ、そんな! 待ってくれよ! 俺は……!」
とあるパーティを追放されて、早十年。カイルはソロで冒険者活動をしていた。基本的に冒険者としてのピークが二十五歳であり、そこからは下り坂で能力が
落ちていくのが基本。最終的に、三十になれば引退する冒険者がほとんどである。
カイルは現在三十代ジャスト。
何故かSランクの魔物をワンパンしていた。
金は稼げているが、自分の能力を恐れたカイルは人生で初めて健康診断を受けることにした。もしかしたら、自分には『一時的に強くなる代わりに、最後は死ぬ』という呪いやデバフが付与されているかもしれないと思ったからだ。
しかし、カイルが予想していたものは全て違った。
「精密検査の結果、ユニークスキル【晩成】が覚醒していることが分かりました」
カイルの身に起こっていたのは、大昔に発現したユニークスキル【一日にちょっとずつステータスが上がる】という能力が覚醒していたのだ。呪いでもデバフでもなかったと知ったカイルは、断り続けていたパーティの勧誘を受け入れて第二のセカンドライフを送ることにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 20:30:00
132273文字
会話率:44%
三十一歳独身男のマンションに、突然、美少女メイドがやって来た!
何をやらせても高スペック・ハイスキルな彼女の名前は「澪」。
だが、そんな彼女の正体は――男の娘だった?!
三十代の独身童貞男・神代卓也は、ある日突然やって来た押しかけメイド
の澪によって、独り暮らし生活を滅茶苦茶に変えられてしまう。
初対面なのに自分をご主人様と呼び、その上過剰な色気で誘惑を仕掛けてくる澪の魅力に、卓也は果たして何処まで耐えることが出来るのだろうか?
いや、そもそも、澪は何故、どうして自分の家にやって来たのか?
その裏には、十年前に亡くなった筈の父親の影が――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 00:58:07
404347文字
会話率:43%
社畜&彼女ナシ童貞で三十代半ばを迎えた社畜主人公は、疲れ切って帰宅したある日、自宅アパートの鍵が何故か開いていることに気付いた。
しかし、ドアの隙間から覗いた彼が見たのは……
最終更新:2022-09-19 08:07:54
1510文字
会話率:3%
昭和11年、広島市内で瀬戸物店を営む中年のオヤジが、唐突に転生者の記憶を呼び覚ます。
記憶のひとつは、百年も未来の科学者であり、無謀な者が引き起こした自動車事故により唐突に三十代の半ばで死んだ男の記憶だが、今ひとつは、その未来の男が異世
界屈指の錬金術師に転生して百有余年を生きた記憶だった。
二つの記憶は、中年男の中で覚醒し、自分の住む日本が、この町が、空襲に遭って焦土に変わる未来を知っってしまった。
男はその未来を変えるべく立ち上がる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 20:00:00
173204文字
会話率:4%
転生した世界は誰もいないどころか、何もなかった!?
三十代の若さで、しかも嘘みたいな死因でこの世を去った神代斗真(かみしろ とうま)。彼が転生したのは、誰もいないどころか何もない、出来立てホヤホヤの異世界だった。
相棒の巻グソ精霊チロと共に
、創造主――『神』としての、斗真の第二の人生が始まる。
これは世界創造と、創造したその世界を悪党どもの手から取り戻す『奪還』の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 13:37:49
124165文字
会話率:39%
【アイリスNEO様より1~4巻発売中】
【コミックゼロサム様よりコミック1~2巻発売中】
【月刊コミックゼロサム様、ゼロサムオンライン様にてコミカライズ版連載中】
A級冒険者のアレクは長旅から帰還し、久々に古巣のギルドを訪ねた。ちょっと
挨拶するだけのつもりが、面倒な依頼とともに家政魔導士という謎の肩書を名乗る黒髪の女を押し付けられて困惑。
しかしシオリというその女は奇抜な魔法の使い方で、温かい風呂に旨い飯、寝心地の良い寝床と、野営にあるまじき快適過ぎる環境を提供し、アレクら仲間達はがっつりとその心を鷲掴みにされることになる。
すっかりシオリに惚れ込んだアレクは、日々を生き抜くことに必死な彼女を口説き落とせるのか。
下記設定に抵抗のある方はご注意くださいね。
※主人公組は三十代前半です。その他の主要キャラクターも年齢設定が高いです。
※このお話は「成長物語」ではなく、過去の出来事で傷付いた二人が「取り戻していく物語」です。
※Gやら足が八本ある奴やら、虫ネタが時々出てきます。Gはもはや登場人物。
※そして使い魔スライムは虫も食います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 00:00:00
1535358文字
会話率:40%
お約束な勇者召喚で異世界に呼ばれたサラリーマン坂木良、37才独身。
召喚した神殿から提示されたのは美味しすぎる内容、若返れる上に、チート能力で無双状態、月給保障付の美味しいことだらけの勇者生活。
奴隷制もあるし娼館もある、これはノクターン一
直線のハーレムだろとうきうきしてたのもつかの間。
手違いのせいで能力は中途半端なことに、しかも僧侶のような禁欲生活を送らねばそれすらもダメになってしまう。
肉食もダメ飲酒もダメ、女の子とHなんてもっての外。
それでも勇者としての役割を求められる良は奴隷少女達を仲間にすることで戦おうとするが。
ダークエルフ幼女になつかれ、金髪エロメイドに迫られ、カラスお嬢様には罵られ、シロクマ美少女にはおびえれられ。
彼は美少女達の魅力に耐えられるのか?
こんな題名ですが、12~13話くらいまではハーレム要素が無かったりします・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 17:05:54
3542866文字
会話率:45%
殺さた主人公(三十代おっさん)は、のんびりとした田舎(たぶん)に転生して、人生を新たに始める。新たな家族と優しく、温かく、のんびりと過ごしていく。
主人公は時々、周りに大きな影響を与えながら、しかし冒険も内政もせず、あるとしてもお遊び程
度。主人公が好きなのはのんびり生活や観光。ついでに物作り。考察も少し。
話の進みはとてもゆっくりです。
*序盤は余計な設定のせいでウザったらしいです。流し読みで十分です。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 07:10:00
1060740文字
会話率:45%
冴えないIT社畜で名ばかり管理職だった夜見治(よるみおさむ)。
公園で酒に酔っていると、モルモットの聖獣ダントと出会う。
彼との仕事の愚痴交換会の末に、夜見は『魔法少女にならないか』と誘われる。
ビジネスパートナーになってほしいと。
酔って
いたのもあって話に乗った。
次の日の朝、夜見は魔法の力で桃色髪の美少女になっていた。
そのおかげで休日出勤を回避出来たり、公園で幼女とお友達になれたりと良いことづくめ。
しかし昼過ぎに住んでいるマンションに帰ると、自分の部屋が火事になっていた。
そこでダントから『赴任地が決まったので夜見治としての君は殺されてしまったモル』と知らされ、すでに性別と容姿を魔法で固定してしまったので元の姿に戻れないと伝えられる。
しかし夜見の心は穏やかだった。三十代を超えると多少のことでは動じないのだ。
孤児になった夜見は仲良くなった幼女の両親、遠井上家に養子として迎え入れられ、中学生からやり直すことになった。
そこで魔法少女を育成する学校――聖ソレイユ女学院の中等部一年生となった夜見は、初日の魔力テストで驚くような結果を見せてしまい、学院中からの羨望を浴び、一躍有名人になってしまう。
しかし夜見の心は穏やかだった。精神年齢が若返ったわけではないのだ。
夜見は、何かとつけて絡んでくるライバルたちの期待に答えつつ、最光の魔法少女への道を上り詰めていく――
※この作品はカクヨムとなろうの同時連載です。投稿時間は朝8時か午後6時予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 08:00:00
560209文字
会話率:62%
ここは異世界エーデル・アストリア。
剣と魔法、勇者と魔王の英雄譚が織り成す、どこにでもあるファンタジー世界。
だがそんな世界にもおっさんは存在する。
とある地方都市で教師をする三十五歳のおっさん、童貞。
これはそんなおっさんグラル・ダルマ
ギクの日常を描く、オチなしヤマなし、物語に必要なのは血と冒険なんてクソ喰らえなゆるほわ異世界日常物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 21:35:47
540955文字
会話率:37%
三十代独身サラリーマンである俺は、ある日の帰路、『神、待ってます』と書かれたスケッチブックをかざす神待ち? 少女と出会う。
関わり合いにならないよう立ち去る俺であったが、驚くべきことに、こいつは俺の家へ先回りして待ち受けていた。
そし
て、自分が『令和』を司る神だと言ってきて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-16 10:49:03
7283文字
会話率:25%
ミレイは働いてる三十代の女性でありなんとなく世界に漂流している。自分を理解できない人だらけを囲まれてながらミレイ自身も人のあまり興味もないことになった。友好的な上司になった元同僚との関係以外はあまりなくなって、時間の流れに取り残されることの
悔しさの余地さえないまで疲れすぎて、ミレイは仕事のあとで空のアパートを帰るだけ。ある日上司から疑問を直面しミレイは考えなければならないことになった。自分の過去は現在、そしてこれからのことを検討し前をすすむ。周りの人とをもとよりちょっともよく知るようになり、昔の知り合いを再開したりと彼女は新しい経験をするようによってミレイは自分や生きている世界を近くになり始めた。探してるとも知らないいるべき場所を見つかるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 20:00:00
878文字
会話率:9%
塗装業者をクビになったばかりの三十代、瀬戸力也は昼間から居酒屋で飲んでいた。百キロを超える巨体の彼を、近くに座った酔っ払いの老人たちは笑う。老人たちと話すうちに、瀬戸の気持ちに変化が……。
最終更新:2024-03-31 23:19:05
2759文字
会話率:35%
紫陽花の花言葉は『辛抱強さ』だ。私の人生は色々あったが、どんな難局も乗り越えてきた。
平凡な人と平凡な結婚をした。決して裕福ではないが、充分幸せだった。
私の夫はいつも優しかった。二十代の時も、三十代の時も優しかった。六十代も、優しい夫だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 21:26:49
1469文字
会話率:45%
仕事からアパートの自室に帰ってきた私はうがいもせず、すぐさまテレビの前に行き、電源を入れた。
映し出されたのは今朝とさほど変わらない光景。同じビル。いや、正確には六日前とさほど変わらない、か。そうか、もう一週間経とうとしているのだな。今
日は土曜日の夜。事の始まりは確か日曜の夜であった。
「来るなー! 誰もおれに近寄るなー! しししし死んでやる! ひひ、ははははは! 死んでやるぞー!」
フェンスの向こう。男が振り返り、テレビカメラに向かってそう言った。
スーツを着た恐らく三十代。両手は金網をがっしりと掴み、その形を歪ませている。声が掠れている。恐らくマスコミが駆け付ける前から叫んでいたのだろう。しかし、吹く風に負けない力強さがあった。尤も、それは風前の灯火、蝋燭の最後の輝きのように思えてならないが。髪は乱れ、服も乱れ、ネクタイが風にあおられ右へ左へとはためく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 11:00:00
1545文字
会話率:14%
「……なんか、山野さんて高校時代もそうやって川を見て黄昏ていそうですね」
「……ああ、君か。それは誤用だ。『たそがれる』には物思いにふけるという意味はないぞ」
「でも意味は伝わっているようでよかったです。それで、ずっとそうしているつもり
ですか?」
「ははっ、黙れ舞台装置め」
「新堀光也です。僕の名前」
「知ってるよ。いや、どうだろうな。ほら、三十代となると記憶力があれでな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 11:00:00
6875文字
会話率:59%
ミホは母親が亡くなったことをきっかけに、久しぶりに実家に帰ることにした。
と、言っても少し片づけに来ただけだ。業者を使うとお金がかかるからその節約。
遺産配分は弟が預金。ミホが家と土地。
母親の遺言に倣ってのことなので揉める心配はなさ
そうだ。
解体費用が掛かるとはいえ、こちらのほうが得であることは間違いない。
だが、ミホは別に「よっしゃっ」と思う気にもなれなかった。
結婚し、子供にも恵まれ運送会社を経営する弟。
それに比べて自分は生涯独身を覚悟した振りをした三十代後半の女。
多分、母が娘を心配、不憫に思ったのだろう。
弟もそれがわかっているからゴネたりはしなかった。
ただ片付けには参加しない。自分ひとり。
それはまあ仕方がないとミホは納得しているが気が滅入った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 12:00:00
2729文字
会話率:24%
「頑張り屋さん」
そんな、貴方に贈る。
「頑張らない」
おはなし。
とりとめなく呟いた。
今までのエッセイをまとめてみました。
※※※※※※※※※※※※※※※
僕は仕事のストレスで壊れそうになった時期がありました。
三十代終わりの
。
一番、頑張っていた頃です。
今から思うと。
威張れたものではありませんが。
人生に。
自分に嘘をつきたくなくて。
僕は。
会社を辞めました。
その時から。
僕の中で矛盾は続きました。
結局。
苦しめていたのは。
自分自身だと、気づくまでは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-26 06:00:00
13491文字
会話率:4%
――誰のこころの中にでも、少女がいる。
三十代半ばのフリーター男の大峰は、
勤め先の後輩アルバイトの少女ホタニと急接近する。
年齢の差や常識を理由に、なんとか自制をしようとするオオミネだったが、
食事に行った先で、ホタニが気を引
くために口にしただけだと思われていた幽霊の女の子と遭遇し、それを契機にふたりの仲はいびつで特異なものへと変化していく。
一方で、彼らの住む地域では変死事件が多発していた。
犠牲者たちは、まるで巨大な何かに踏みつぶされたかのように、全身を骨まで粉々のぺちゃんこにされてしまうのだ。
次第にふたりは事件と奇妙な因果で結ばれ、ひとりの少女と対峙することになっていく……。
※当作品はフィクションです。実在の人物や団体、事件などとは関係なく、キャラクターの命名や舞台選出には同名のものを貶める意図はありません。また、虐待や性被害に関わる内容を取り扱っています。ご留意ください。執筆者も同系統の被害経験があり、面白半分で題材にしたものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 02:00:00
238146文字
会話率:19%
魔術大国であるオスマンサスで生まれた主人公・柊颯斗は、物心ついた時から町外れの小さな孤児院にいた。
そんな颯斗に転機が訪れる。五歳の誕生日の前夜。
いつものように一人寂しく窓の外を眺めていた颯斗は、三十代半ばくらいの、眼鏡をかけた男性が歩
いているのを見た。この辺りで知らない人を見ることはめずらしいので、興味をそそられじっと見つめていると、ふいにその人が颯斗の方を向いた。
颯斗は驚いて窓際から逃げ出しそうになったが、
「まあ、待て坊や、少し見ておいで」
その言葉には魔法のような力があり、自然と足を止めてそちらを向くことができた。
その様子ににっこりと笑った彼は、自然な仕草で腕を前に出し、その周辺のあらゆるものを凍らせてみせた。
「これは、《氷》という魔術だ。君は【まだ】魔術は使えないだろう。魔術は限られた人にしか使えない。使えるようになったら、魔術学校においで。待っているよ」
あの人の言葉に励まされて、魔術を使えるようになりたいと、強く願い続けることができたのかもしれない。
その結果、今、僕は…
ずっと、もし魔術が使えるようになったら魔術学校に、今はもう顔も覚えていないあの人を探しに行こうと決めていた。そして、あのときには伝えることのできなかった、感謝を伝えよう。
その後は…
なるべく静かに学校生活を送れたらそれでいいかな。
これは、一人の孤独だった少年の波乱の人生の一幕を描いた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 19:38:20
2171文字
会話率:14%
家で家事していた三十代主婦が異世界に転移する話
最終更新:2023-10-17 21:31:54
602文字
会話率:39%
平凡な公認会計士である「私」は、山奥にある不釣り合いな高級別荘で、ある朝、目を覚ました。
起こしてくれたのは「妻」だ。
三十代後半で未だ若々しい「妻」、その優しい笑顔に癒され、体を起こして部屋のカーテンを開くと眩い日差しが差し込んで来る。
美しく、平和な朝だ。
幸せを感じて良い筈なのに、奇妙な不安が胸を過る。何故か、ここへ来た経緯、ここ数日間の記憶が全く残っていない。
しばらく前の出来事なら覚えているのに、何故、最近の事だけ判らないのだろう?
「私」も「妻」も携帯電話を持っておらず、家の中にはテレビが無い。だから、外の情報は一切入らない。
唯一の情報源、居間に置かれたタブレット端末だけは問題なく起動し、少々胡散臭い「妻」の弟が画面へ現れて、「私」の質問へ答える代りに言った。
「姉さん、夫婦水入らずで楽しく過ごして欲しい。できれば、この世の終わりまで……」
アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 07:41:59
9489文字
会話率:32%
岡山の酒造会社を定年退職した今井基弘は町外れの格安一軒家を購入、一人で暮らしている。
趣味は庭いじり。特に花壇中央に聳え立つ皇帝ダリアは端正の賜物だ。
元々、無趣味だった彼が園芸にはまったのは、高齢になってから結ばれた妻の影響であ
る。
既に彼女は癌で他界。
ショックで精神錯乱した時期もあるが、過去の記憶を反芻し、妻の残した花壇に触れていれば辛くない。
とは言え、時には孤独を持て余す。
そんな折、飛び込んできたSNSの『友達申請』……相手は、基弘が三十代の頃につきあった女と似ている。
悪戯の可能性が最初に頭に浮かんだ。
元同僚・三枝は基弘にとって唯一の友人と言える存在だが、人騒がせな男で、何度も手酷くからかわれている。
それに、近頃は独身高齢者を狙い、見知らぬ美女が『友達申請』をしてきた後、金をだまし取られるケースが相次いでいるそうだ。
怪しい。
そう言えば先日、庭いじり中にお隣からと思われる妙な気配を感じ、猫の仕業と思ったけれど、あれも陰謀の一部では?
怖い。
だが、孤独の余り、見知らぬ女の『友達申請』に、つい手が伸び……
アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 08:09:36
15323文字
会話率:15%
慶長17年(1612年)3月、佐々木小次郎は、京都で勇名を馳せた剣客・宮本武蔵との試合を前に、修練の日々を送っていた。
既に五十代に達した小次郎に対し、武蔵は三十代の脂がのり切った頃である。
小次郎が指南役を務める小倉藩主・細川忠興が直
に命じた戦いで、幕府と小倉藩の暗闘が背景にあるらしい。
きな臭い話だが、小次郎には必勝の自信があった。
秘技・燕返しが初見の相手に破られるとは到底思えなかったのだ。
しかし武蔵のみならず、何故か公儀隠密・柳生一門までも暗躍。小次郎が娘のように愛おしむ若い下女・お浜が何者かの手で誘拐された。
取り返すべく、かどわかしの下手人から指定された場へ一人赴く小次郎。
だが、そこに潜む恐るべき罠が、来るべき決闘の行方に大きな影響を与える事を、彼はまだ知らない……
〇アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-04 06:26:31
14301文字
会話率:28%
《俺の作った『次元刀』が最強の竜をあっさり斬り殺しちゃったんだが――。》
気づくと異世界の森の中に転移していた三十代のおじさん、十六夜剣三。
やりこんでいた鍛冶商店経営シミュレーションゲーム【ソードクラフト:刀剣鍛造】のデータを引き継いで
いた剣三は、「あっ、ここゲームの世界なんだ!」と思い込み、さっそく拠点や武器をクラフトしてサバイバル生活を開始するが……。
「……なんか俺だけゲームシステム違うくない?」
剣と魔法のナーロッパに転移したおじさんが、のびのびスローライフで異世界を破壊してしまうお話。
※このお話はカクヨムにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 12:00:00
109164文字
会話率:34%