夏を目前に控えた高校二年の六月、わたしは不思議な空間へと迷い込むようになってしまった。
そこで出会った、一人の男性。
その出会いは、わたしの日常とこれまでに培ってきた常識を優しく壊し、非日常の扉を開くきっかけとなった。
遠い過
去に置き去りにしてきた大切なもの、夢を追う人の強い想い、親友が胸に秘めていた特別な気持ち。
本当なら、関わることのできなかった様々な非日常に触れる日々を過ごす中で、わたしを取り巻く環境は大きく変化を遂げ始めていくこととなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:12:47
92293文字
会話率:42%
非現実要素多めな現実から巻き起こるコメディに、奇妙な青春要素を入れた学園青春コメディ。
あらすじ
春――東城(とうじょう)高校二年生の男子生徒、退屈なことが苦手で刺激的なことが好きな遠山凪(とおやま・なぎ)は、春の嵐の日に教室で桜の嵐(
桜の嵐とは、春の嵐の暴風の中、大量の散った桜の花を窓が開いた教室でばらまくことで発生する嵐のこと、別名ピンクストーム)を起こしたクラスメートの変人少女、北埜奏(きたの・かなで)に興味を持ったことで、それまでの退屈な日常は終わりを告げる。
凪はクセのある仲間たちとともに、刺激的で非日常な青春生活を送ることとなる。
やがて凪は奏の一族の秘密を知ることになるのだが、その際に知りたくもなかった奏自身の秘密も知ることになる。
「〇〇を〇〇すると、〇〇ではなくなってしまう……それがわたしの秘密なのだよ、遠山くん」
奏の秘密を知った凪は、奏の許嫁の裕貴と笑えるような対立し、さらには奏の一族とも笑えるような戦争になり、挙句の果てには通っている東城高校も巻き込む笑えるような衝突を引き起こす。
裕貴との対立や奏の一族との戦争や東城高校との衝突、それはこの凪の言葉から始まるのだった。
「北埜(奏)さんの許嫁が裕貴さんだとか、一族の秘密だとか、高校側の説得だとか、そんなのどうでもいい。
誰がなんて言おうと、18歳になったら、ぼくは北埜さんと結婚しますから。
……そうです、ぼくらは高校生で夫婦になるんです」
現在、物語執筆中。
登場人物
退屈なことが苦手で刺激的なことが好きな穏やかな男子生徒、遠山凪(とおやま・なぎ)。
クリッとした目のキザったらしい変人女子生徒、北埜奏(きたの・かなで)。
ベレー帽を被ったギョロ目の変態男子生徒、黒原彰人(くろはら・あきと)。
彰人に復讐を誓った小柄の生意気な女子生徒、島崎桜(しまさき・さくら)。
今年三十路で婚活がうまくいかない毒舌美人女教師、竹原美麗(たけはら・みれい)。
切れ長の目をした物腰が柔らかな小顔の暴走女子生徒、青柳琉歌(あおやなぎ・りゅうか)。
奏の専属運転手兼許嫁兼クラスメートのハンサムで嫌われ者な30代男性、喜多裕貴(きた・ゆうき)。
不確かで怪しげな情報を仕入れて提供する口が悪い情報屋の女子生徒、馬場叶夢(ばば・かなめ)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 17:28:47
67306文字
会話率:48%
一学期の終業式から三日後の7月21日――楠木高等学校(くすのき・こうとうがっこう)の工藤校長は、PTAの反対を押し切り、体育館で緊急全校集会を開いた。
なぜなら、工藤校長宛に一通の匿名の手紙が届いたからだ。
手紙の差出人は自分を『魔人』と名
乗っていた。
『魔人』いわく、『魔人』は人の闇をこの目で視ることのできる能力者だという。
そして、『魔人』は手紙を通じ、工藤校長に訴えかけた。
「あなたの教え子は……わたしを自殺させようとしています」
『魔人』を自殺させようとしている人物、それは楠木高等学校に通う男子生徒、真田鬼羅(さなだ・きら)だった。
なぜ、鬼羅がそのような願望を持っているのか? ――それは鬼羅が中学生の頃、とある同級生の少女から告白されたことから始まる。
鬼羅は自分を好きだと言ってくれた少女を拒み、「大嫌いだ」とまで言ってしまう。
その少女、不破優香里(ふわ・ゆかり)は屋上の校舎から飛び降り自殺をして、それを窓から目撃した鬼羅にトラウマを植え付けたのだ。
それ以来、鬼羅は“好きな人を目の前で自殺させたい”という願望を持ってしまう。
さて、鬼羅には手紙の人物が誰なのか、分かっていた。
鬼羅の好きな同級生の少女――安藤瑠璃(あんどう・るり)である。
やがて、二人は鬼羅の家で対峙する。
瑠璃はボディガードの伊達仁(だて・じん)と一緒に鬼羅の家で居候すると言い出し、さらにはある勝負を持ちかけた。
その勝負とは、お互いの命を賭けた勝負だった。
それは――「夏休みが明けるまでに、わたしが鬼羅くんのことを好きになったら、わたしはきみの目の前で自殺をする。けれど、それまでにわたしが鬼羅くんのことを好きにならなければ……鬼羅くん、きみがわたしの目の前で自殺をして」なのであった。
その後、事態は混沌と化し、鬼羅の友人である古屋雷塔(ふるや・らいとう)や同級生の少女、小野アリス(おの・ありす)と黒江レナ(くろえ・れな)まで鬼羅の家に居候することになる。
そうして、鬼羅たちは一つになる。
この問題を解決するため……一度きりの青春を守るため、鬼羅たちは動き出すのであった。【完結】
登場人物
真田鬼羅(さなだ・きら)
古屋雷塔(ふるや・らいとう)
安藤瑠璃(あんどう・るり)
小野アリス(おの・ありす)
黒江レナ(くろえ・れな)
伊達仁(だて・じん)
不破優香里(ふわ・ゆかり)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-28 17:28:49
110075文字
会話率:29%
オ〇ニー、嫌いな奴いるかぁ!?いねえよなぁ!?(※比喩表現です)
自慰探求に全力を注いでいた少年は、ある日、自宅で“いつもの儀式”の最中──異世界に転移してしまう。
しかも、なぜか全裸で。
そこは、精力が魔力であり、世界を動かす力として
制度化された「精法」の世界だった。
異世界転生ならぬ──異・精・会・転・精!!
天から堕ちた少年の姿に、人々は驚愕する。
精法学園に通う黒髪の少女は、彼に“運命の合体”を告げる。
「あなたと、わたしの精が、つながってる気がするの」
魂と魂、体と体、そして──精と精。
理解か、快楽か。それとも禁忌か。
これは、精でつながる異世界で、少年が世界と彼女と“自分自身”に出会う物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 17:10:00
83174文字
会話率:16%
時司巡(ときつかさめぐり)は制服にほれ込んで宮之森高校を受験して合格するが、その年度から制服が改定されてしまう。
すっかり入学する意欲を失った巡は、定年退職後の再任用も終わった元魔法少女の祖母に相談。
「それなら、古い制服だったころの宮の森
に通ってみればぁ?」「え、そんなことできるの!?」
お祖母ちゃんは言う「わたしの通っていた学校だし、魔法少女でもあったし、なんとかなるよ」
「だいじょうぶ?」
「任しとき……あ、ちょっと古い時代になってしまった」
「ええ!?」
巡は、なんと50年以上も昔の宮之森高校に通うことになった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 16:17:07
458373文字
会話率:44%
この屋敷は、わたしの居場所じゃない。
薄明かりの差し込む天窓の下、トリノは古びた石床に敷かれた毛布の中で、静かに目を覚ました。肌寒さに身をすくめながら、昨日と変わらぬ粗末な日常が始まる。
かつては伯爵家の令嬢として、それなりに贅沢に暮
らしていたはずだった。だけど、実の母が亡くなり、父が再婚してから、すべてが変わった。
「おい、灰かぶり。いつまで寝てんのよ、あんたは召使いのつもり?」
「ごめんなさい、すぐに……」
「ふーん、また寝癖ついてる。魔獣みたいな髪。鏡って知ってる?」
「……すみません」
トリノはペコリと頭を下げる。反論なんて、とうにあきらめた。
この世界は、魔法と剣が支配する王国《エルデラン》の北方領。名門リドグレイ伯爵家の屋敷には、魔道具や召使い、そして“偽りの家族”がそろっている。
彼女――トリノ・リドグレイは、この家の“戸籍上は三女”。けれど実態は、召使い以下の扱いだった。
「キッチン、昨日の灰がそのままだったわよ? ご主人様の食事を用意する手も、まるで泥人形ね」
「今朝の朝食、あなたの分はなし。ねえ、ミレイア? “灰かぶり令嬢”には、灰でも食べさせればいいのよ」
「賛成♪ ちょうど暖炉の掃除があるし、役立ててあげる」
三人がくすくすと笑うなか、トリノはただ小さくうなずいた。
夜。屋敷が静まり、誰もいない納戸で、トリノはひとり、こっそり木箱を開いた。中には小さな布包み。亡き母の形見――古びた銀のペンダントが眠っていた。
それだけが、彼女の“世界でただ一つの宝物”。
「……お母さま。わたし、がんばってるよ。ちゃんと、ひとりでも……」
声が震える。けれど、涙は流さなかった。
屋敷の誰にも必要とされない“灰かぶり令嬢”。
だけど、彼女の心だけは、まだ折れていない。
いつか、この冷たい塔を抜け出して、空の広い場所へ行くんだ。
そう、小さく、けれど確かに誓った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 15:20:00
10318文字
会話率:34%
桃色の髪がチャームポイント、ちょっとおちゃめなわたし――エリーゼ・バンダームは、ルマンド王国魔法学院の卒業式に出席していた。晴れやかな陽射し、着飾った仲間たち、別れの涙。今日という日は、感動の嵐になる……はずだったのに。
「エリーゼ、お
前との婚約を破棄する!」
……うん、そう来たか。
壇上に立つのは、筋肉もりもりで頭がちょっと残念な元婚約者、レンブランド様。どう見ても空気読んでないその宣言に、場内は騒然。いやいや、卒業式ですよ? 一生に一度の感動イベントなんですよ?
そして追い打ちをかけるように、会場の奥から立ち上がったのは――セザンヌ・アルフォード王女。お隣の国の超重要人物でありながら、満面の笑みで壇上へ。
「わたくし、レンブランド様の子を授かりましたの」
……卒業式って、こういう暴露大会だったっけ?
まさかの国際ロマンス劇場開幕に、場内は悲鳴とざわめきの嵐。あっちでは気絶、こっちでは嗚咽、わたしは咳き込み中。
そして現れたのは、ナルシスト全開の第三王子ウイリアム様は、実は王女の婚約者。「本当なのか!?」なんて問いかけに、王女は恥じらいつつ「はい♡」とお返事。
……ねぇ、これマジで戦争始まらない?
と、その場をキリッと締めたのが第一王子、シャルル殿下。イケボで「卒業式は中止。関係者、会議室に移動せよ」。いや、命令が軍隊。
というわけで、わたしたち四人は騎士たちに囲まれて、会議室に連行されました。はい、もうドナドナです。
――静かに卒業したかったなぁ。でも、これはまだ序章。
このあと始まる、王族たちの怒り、浮気男の言い訳、そしてわたしの反撃。
さあ、スキャンダルの舞台はこれから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 13:20:00
44624文字
会話率:23%
結婚式当日、夫のトマスに逃げられた花嫁「ヴィオラ」は、その後放り投げられた貴族社会での地位の確立や義両親の介護、没落寸前だった家の立て直しに十年の月日を消費させられた。若かった彼女ももう三十手前、そんな時に書類上の夫トマスが現伯爵の死期を知
って戻って来た。子供連れで戻って来たトマスは父の死後に家を継ぐのは自分だし、この子供は貴族として与えられる幸せを全て得る権利があると主張し、これまでヴィオラを「貴方は本当の娘のよう」「君が娘ならよかったのに」と可愛がってくれた義両親も実の息子と孫可愛さにヴィオラを「他人」と扱い始める。「わたしの十年はなんだったの?」ショックで倒れたヴィオラは自身のベッドで目覚め、「2025年の日本人女性なら絶対に泣き寝入りしないからな」と庭でバーベキューを始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 13:44:19
92337文字
会話率:36%
異世界転生とは、夢と希望のつまった新しい人生のスタートである。
そのはずである。
にもかかわらず私の人生は何だ?
迫りくる脅威の数々、どうでもいい世界情勢、理解不能な死因の数々……。
わたしの夢は家族に囲まれながら老衰で眠るように死ぬこと。
その夢を叶えるために、私は世界を変える必要がある、のか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 13:30:00
288264文字
会話率:56%
侯爵家の次女であるリュシアには推しがいる。それはなんと父の前妻・セラフィーナだった。セラフィーナの娘でよく似た異母姉・リリアンもまた推し……これまで両親が疎むリリアンを「ワガママ」と称して守ってきたが、社交界デビューを迎えたからには姉を幸せ
にしてくれる素敵な方を探したい。
例えばまだ婚約者のいない王太子殿下が最高の獲物…じゃなくて、伴侶なのでは!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 13:02:59
6026文字
会話率:45%
善人が損をしない世界って、究極の世界だと思うんだ。そうなれ。わたしのジェフクタール。
最終更新:2025-06-07 12:02:56
543196文字
会話率:34%
自分が乙女ゲームの、悪役令嬢だと気づいた、わたし。
しかしすでに断罪直後だった。
聖女を虐めた罪で、わたしは60歳のお爺ちゃん辺境伯のもとに嫁ぐ羽目になる。
けれど、彼も、領民達も、とても優しい人たちだった。
そんな彼らのために、わたし
は持っているチートスキル【土地神】を使って、温泉を作る……。
「入っただけで20歳まで若返った!?」
「病気が一瞬で治っただと!?」
「ちぎれた腕が一瞬で生えてきた!?」
わたしがこの土地で作った温泉は、どれも、チートな効能を持っていた!
女性達は、わたしの作る凄い温泉をもとめて、世界中からやってくる。
いつしか、この辺境の寂れた土地が、大人気の温泉街に!?
あ、わたしを追い出した人たちには、温泉に入る資格はありませんよ? 当然ですよね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 12:00:00
183252文字
会話率:44%
自分が乙女ゲームの、悪役令嬢だと気づいた、わたし。
しかしすでに断罪直後だった。
聖女を虐めた罪で、わたしは60歳のお爺ちゃん辺境伯のもとに嫁ぐ羽目になる。
けれど、彼も、領民達も、とても優しい人たちだった。
そんな彼らのために、わたし
は持っているチートスキル【土地神】を使って、温泉を作る……。
「入っただけで20歳まで若返った!?」
「病気が一瞬で治っただと!?」
「ちぎれた腕が一瞬で生えてきた!?」
わたしがこの土地で作った温泉は、どれも、チートな効能を持っていた!
女性達は、わたしの作る凄い温泉をもとめて、世界中からやってくる。
いつしか、この辺境の寂れた土地が、大人気の温泉街に!?
あ、わたしを追い出した人たちには、温泉に入る資格はありませんよ? 当然ですよね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 18:08:09
6081文字
会話率:26%
死に戻りを繰り返している侍女ミシェル。しかし、死んでいるのはミシェルが仕える公爵令嬢、メリザンド。
巻き込まれて過去に戻り続けるミシェルは、どうにか主人の助けになりたいと願っていたが、ある時失態を犯して侍女を解雇されてしまう。
神殿送りと
なったミシェルの前に現れたのは、神官見習いを名乗る不思議な少年ロズ。彼はミシェルに意地悪で、酷いことばかり言ってくる。
「君の元主人は酷い人だよ」
「普通は侍女に残飯だけを食べさせないし、物置に住まわせないし、こんなボロ布は着せないし、声を出すことを禁じたりしないよ」
「ミシェル、それって人間の扱いじゃないよ」
ロズに意地悪をされつつも、メリザンドのために解決策を模索していたミシェル。だが、メリザンドは優しい主人などではなく――。
「かわいそうなミシェル、僕の本当の伴侶」
「僕がずっと傍にいてあげる」
「だからね」
「世界の時間を元に戻す、その手伝いをしてもらうよ」
主人に裏切られたミシェルは、今度はロズと共に壊れた時間を修復することになる。執着の強い彼と過ごすうちに、彼女はこれまで知らなかった感情を、一つずつ知っていく。
「ロズ、わたしのこれは、どういう気持ち?」
虐げられていたことに気付かなかったミシェルと、封印されてしまった時の神ロズの一途なお話。
『カクヨム』にも掲載しています。コンテスト参加の関係で、投稿頻度やストーリーの進み具合に違いがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 08:10:00
65222文字
会話率:37%
国を守る王様が、婚約者の令嬢に婚約破棄された。かわいそうに。
女神の加護持ち陛下と、近衛騎士隊所属のわたしの話。
最終更新:2022-10-11 04:03:58
7704文字
会話率:45%
「──ローズマリー・リィーズを国外追放とするっ」
この国の王太子で婚約者のクリストフの近衛騎士が容赦なくローズマリーを引きずっていく。
嘘を吐き、ローズマリーを貶めた公爵令嬢ミシュリーヌの唇が大きな弧を描いていた。
その光景を最後にローズマ
リーは狭い箱に閉じ込められて何も見えなくなった。
蓋をどんなに押しても叩いても、箱の中から出ることはできない。
今まで聖女として魔法樹を癒して、平民出身だからと見下されていたことに我慢していたが何一つ報われない。
ご飯がいっぱい食べられるからと聖女になったはずなのに、空腹がローズマリーを極限まで追い詰めていく。
絶望しながらも、ふと箱の蓋が開いている。
そのことに気づいた瞬間、今まで感じたことのない怒りがローズマリーの感情を支配する。
「──このクソ野郎ども! ぶっ潰してやるからな」
なんと追放先は隣国のカールナルド国王と王太子のリオネルの前だったのだ。
(あっ……わたしの人生が終わりました)
サッと波のように血の気が引いていく。
ローズマリーはぐぅと鳴るお腹を押さえて極度の空腹に絶望しながら、牢の中に投げ込まれる未来を想像していたのだが──。
*他サイトでも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:35:33
96141文字
会話率:26%
『お父様に認められたい一心でわたくしは…………邪魔者を皆殺しにしたのに』
キャンディスの後ろには死体が積み上がっていた。
ディアガルド帝国、唯一の皇女だったキャンディス・ドル・ディアガルドは幼い頃から愛情に飢えていた。今まで気に入らないもの
をすべて排除していたがキャンディスが十六の時、ルイーズという少女が現れたことですべてが崩れた。
ルイーズはキャンディスがずっと求めていた父の愛情も居場所も婚約者を奪っていく。
キャンディスが嵌められたと気づいた時にはもう牢の中……そこで本当の地獄を知り、『悪の皇女』と呼ばれるようになる。
処刑台の上で告げられたのはルイーズの『邪魔者を排除してくれてありがとう。これで全部、わたしのものよ』という言葉だった。
悲しみと絶望を抱きながらキャンディスは父に首を斬られた……はずだった!?
五歳まで時が戻ったキャンディスは真逆作戦を発案!!!
今度は誰も殺さない『いい皇女』になり、ルイーズが宮殿にやってくる前にはディアガルド帝国を出ようと決意する。
すでに皆に怯えられ嫌われているキャンディスの『いい皇女への道』は前途多難。
次第に嫌われていたはずのキャンディスは皇帝に溺愛されはじめて……?
目指すは誰も殺さない、いい皇女様!?
無意識に愛されながら周囲を巻き込み未来を変える溺愛ファンタジーです☆
アルファポリス、カクヨム、ベリーズカフェにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-01 18:00:00
111825文字
会話率:28%
【え?わたしの文通相手は同僚のステキなお姉さまだったのでは…⁉】
王宮侍女ロアナは思いがけない断罪にみまわれようとしていた。
彼女がつくった菓子が原因で、美貌の第五王子が害されたと騒ぎ立てる王子の母。
だがロアナには、顔も知らない王子に
自分の菓子が渡った理由がわからない。
けれども、敬愛する主には迷惑がかけられず、処罰を受けいれるしかない。
そんな彼女を救ったのは、面識のないはずの美貌の王子様で…?
お菓子づくりが趣味の平凡な侍女と、小悪魔系王子、無自覚系ツンデレ王子、寡黙ぼんやり系王子、三人の甘党王子様たちのラブコメです。
※他サイトさんにも投稿予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 06:37:58
112554文字
会話率:20%
生まれてからずっといじめられっ子な女の子・喜野渚
ある日、何時もの様に帰っていたら、何時の間にか路地裏まで来ていた。早く引き返して帰ろうとしたその時。ある若い青年・ゼロ 渚は、ゼロにぶつかってしまい、怪我をさせてしまった。その代償とは___
_わたしの人生のああであれば、こうであれば、を掻き集めた唯一無二の青春小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 00:24:45
2042文字
会話率:37%
暴君幼女・アリシア=グリーン(10)がチート級ギフトスキルと女神の加護とラッキーボーナスを獲得したところから始まる非日常な異世界転生ファンタジー。
アリシアは、楽してひっそりと暮らしたいが口癖。
だけど今日もやっかいごとのほうからやってき
て、世界を巻き込み&巻き込まれの大暴走!
夢の玉の輿でハーレムな異世界スローライフはどこに行った⁉
*
わたし、アリシア=グリーン10歳!
仮成人を迎えて、もう立派な大人なのです!
わたしの夢は、かわいいお嫁さんになって玉の輿ライフを送ることかな。
今日は愛の女神・ミィシェリア様の洗礼を受けるために神殿に来てるんだけど……愛のギフトスキルを授かろうかなって思ってます♡
え? なんですか? わたし、この世界の人間じゃないって? 異世界から転生してきたって何ですか⁉
そうですか。わたしの前世って不幸だったんですね……。今度はラッキーにまみれた人生を送りたいです……。
って、LUK≪幸運≫ステータスにポイント振ったら、ボーナスポイントやばいいんですけど?
これなら巨乳で調子に乗ってるやつらを倒せたりしますか?
あ、でもミィシェリア様は特別ですよ? 巨乳だけどちょっと好きになっちゃったので結婚してくれてもいいですよ?
あとなんかチート能力ください!
ねぇねぇ、このギフトスキルって何に使えますか?
これで玉の輿に乗って異世界スローライフ送れますか?
絶対ですか? ウソだったら責任取って結婚してくださいよ⁉
もう、うるさいってなんですか!
ミィシェリア様がそんなこと言うなら、信徒が減るようにネガキャンしますよ!
あの……これ、わたしの知ってるスローライフじゃない気がするんですけど。
偉そうな態度の貴族様から呼び出されたり、ゴリラみたいな騎士様に誘拐されそうになったり、王宮にまで。
ねぇねぇ、ミィシェリア様。
気のせいかもしれないですけど、わたし、みんなから注目されてませんか?
うん、知ってた。やっぱり気のせいじゃないですよね。
絶対このスキルのせいだ!
ううん、ちゃんと言われたとおり、ひっそり暮らしてましたもん!
たまにはちょっと気に入らないヤツを……えへへ。ちょっとだけですよ?
うぅ……絶対玉の輿に乗れるって言ったのに、ミィちゃんがウソついたー!
だから暴君幼女って呼ぶな!
今そう呼んだヤツ、一歩前に出ろっっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 00:04:23
256605文字
会話率:46%
これは、人殺しのわたしの歴史勉強だ。
ルネサンスのヨーロッパ、
桜のドルイド、ステラ・ロサは
友の狼、ブイオと旅をします。
歴史の流れを彷徨い、近代現代、そして果てまで。
丁寧に磨きます。
最終更新:2025-06-06 23:03:51
724697文字
会話率:58%
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちっ
て貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
異世界転生して5歳となる女の子が自分の〝楽しい〟を求める成長物語です。とある乙女ゲーの攻略者の友達家族。ゲームの主人公たちを際立たせるためのしわ寄せ設定をくらっているため、出自などが複雑です。おおむね、ほのぼのしていると思いますが、ハードな出来事もわりとあります。しんどい過去があります。少女時代では恋愛要素が出てきます。
#物語の進み具合のんびり
#他サイトさまでも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 21:00:00
2761339文字
会話率:40%
わたし、スカーレットは燃費が悪い神殿暮らしの聖女である。
ご飯は人の何倍も食べるし、なんなら食後二時間もすれば空腹で我慢できなくなって、おやつももりもり食べる。というか、食べないと倒れるので食べざるを得ない。
この調子で人の何倍ももり
もり食べ続けたわたしはついに、神殿から「お前がいたら神殿の食糧庫が空になるから出て行け」と追い出されてしまった。
もともと孤児であるわたしは、神殿を追い出されると行くところがない。
聖女仲間が選別に暮れたお菓子を食べながら、何とか近くの町を目指して歩いていたわたしはついに行き倒れてしまったのだが、捨てる神あれば拾う神あり。わたしを拾ってご飯を与えてくださった神様のような公爵様がいた!
神殿暮らしで常識知らずの、しかも超燃費の悪いわたしを見捨てられなかった、二十一歳の若き公爵様リヒャルト・ヴァイアーライヒ様(しかも王弟殿下)は、当面の間わたしの面倒を見てくださるという。
三食もりもりのご飯におやつに…とすっかり胃袋を掴まれてしまったわたしは、なんとかしてリヒャルト様のお家の子にしてもらおうと画策する。
しかもリヒャルト様の考察では、わたしのこの燃費の悪さには理由がありそうだとのこと。
ふむふむふむ、もぐもぐもぐ……まあ理由はどうでもいいや。
とにかくわたしは、この素敵な(ごはん的に!)環境を手放したくないから、なにが何でもリヒャルト様に使える子認定してもらって、養女にしてもらいたい。願いはただそれだけなのだから!
そんなある日、リヒャルト様の元に王太子殿下の婚約者だという女性がやってくる。
え? わたしが王太子殿下の新しい婚約候補⁉
ないないない!あり得ませんから――!
どうやらわたしの、「リヒャルト様のおうちの子にしてほしい」と言う願望が、おかしな方向へ転がっていますよ⁉
わたしはただ、リヒャルト様の側で、美味しいご飯をお腹いっぱい食べたいだけなんですからねー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:50:00
138062文字
会話率:31%
「さあお姉様、リハーサルをしましょう!」
わたしの義妹アナベルはとっても変。だって王子様に見初めてもらうために、パーティーでわたしに自分をいじめてほしいと言うのだ。
母の再婚で姉妹になったわたしたちに血のつながりはないけれど、わたしたちは仲
のいい姉妹……のはずなんだけど、義妹のこの思考回路だけは、いまだにさっぱりわからない。
……ねえアナベル。わたしたちの下手くそな、いじめ、いじめられる演技、みんなにバレバレなのよ?
どうせまたあきれられて終わるだけだ。
そう思っていたわたしだったけれど、うちの義妹、とうとうやりやがったわ。
念願の、王太子殿下を釣りあげたのだ!
だけど、想像していたのとは違い、雲行きがおかしくて――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 20:21:56
6407文字
会話率:27%
わたしは、悟った。
好きな人と人生をすごそうなんて考えるのは、馬鹿げている、と。
わたし、アサレアには二回ほど死んだ記憶がある。
どういう因果か――もしかしたら、わたしの魔女の血がそうさせたのかもしれないけれど、わたしはどうやら、死
んだら過去に戻ってしまうようだ。
いつまでループが続くのかはわからないけれど、一回目の人生も、二回目の人生も、死んだ後に十六歳のわたしに戻っていた。
そう――一回目の人生では婚約者、二回目では夫だった男から、プロポーズされる一年前に。
そんなわたしの人生は、一回目も二回目も、思い出せばクソみたいな人生だった。
まず一回目、わたしは、大好きな男、エミディオを庇って命を落とした。
だが、これはまだいい。まだ、愛しい人を愛したまま死ねたから。
問題だったのは二回目だ。
一回目の人生で経験していたからか、運よく死を回避したわたしは、エミディオと結婚した。
順風満帆な結婚生活…のはずだった。
けれども結婚して三年目。
わたしは夫に殺された。
そして悟った。男なんて好きになるものじゃない。
入れ込むから傷つくのだ。淡々と、そう、いっそ嫌いなくらいがいい。そんな男を選んで、三度目の人生、今度こそ生き抜いてやろう、と。
愛や恋なんていらない。わたしは、死にたくないのだ。
そう決意したわたしは、三度目の人生をもう一人の男と生きることを選択する。
それは、わたしの大嫌いな幼馴染だった――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 20:10:00
103369文字
会話率:32%
地球の中の宇宙から現れた銀髪美形に請われて恋われて誘われ、わたしは。
書置きもないままに異星界《いせかい》駆け落ちを敢行した。
このまま、めくるめく異星界恋愛ファンタジーが始まるのだと思っていた。
なのに、もう元の星界には戻れないと分かった
その後で、彼が焦がれたのはわたしではなく、わたしの中に宿された「鍵の力」であることが判明して……。
え? つまり、必要なのは「鍵の力」だけで、わたしはただの器ってこと?
このままだと、異星界ポイ捨てファンタジーが始まって終わっちゃうってこと?
そんなのイヤだ!
だって、勘違いから始まった恋だとしても、もう好きになっちゃったのに!
彼からは、甘くて爽やかで、スパイシィな匂いがした。
あ、好き。…………ってなった。
だから、だから…………!
鍵の力は返してもいい。
だけど、この恋は諦めない。
異星界ポイ捨てヒロイン脱却と異星界恋愛ヒロインへの返り咲きを目指して、時に明後日に突き進む、元地球の女子高生ステラの異星界たぶんラブコメファンタジー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:33:32
105711文字
会話率:10%
世の中を斜めに見つめる変人なわたしの、日々のひとりごとです。
あなたが、他人の意見や思考に惑わされることなく、自分で立ち止まって物事を自身で考えることができるように願って綴ります。
☆他人の言葉にすぐ感化されてしまう人
☆他人の意見や主張にすぐに乗っかる人
☆何でも他人と同じじゃないと安心できない人
☆他人に何か言われるとすぐに不安になって、誰かをあてにして人を頼る癖のある人
☆自分に賛同や同意してくれない相手を、すぐに敵視して攻撃してしまう人
☆自分のことを認めなかった相手に意地でも復讐しないといられない人
上記の人は自覚なくても自己愛過剰なトラブルメーカー、人格障害系、関わると面倒臭い人として認識れているので、人から避けられてしまう傾向が強い人だと思います。
そこから抜け出すための辛口エッセイです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 14:04:05
47629文字
会話率:2%