貧乏子爵家の次女のクリスティナ=スミスンは、王城の舞踏会が開かれるホールの前で、突然男性に声をかけられた。
「宜しければ私にエスコートをさせて頂けませんか?」と。
その人は見上げるほど背が高く、均整のとれた立派な体躯をしていて、その上に
は、恐ろしく整った顔があった。
彼は今この国で一番の人気のある英雄の騎士だった。
「ほとんどの貴族令嬢が王立学園へ通っている中、城でお針子として働いている自分になぜ? しかも、今日の私はツギハギだらけの物凄く妙ちきりんな格好をしているというのに」
彼女は驚き戸惑った。彼とは分不相応な自分が彼の手を取ったら、明日以降女性達からどんな目に遭うか分かっていたからだ。
しかしデビュタントの彼女は、この夜会でどうしても成人としての証明書をもらわなくてはいけない訳があった。
そのために、彼女は覚悟を決めて憧れの人の手に、その手を委ねた。
無自覚に人々を魅了(魔法ではない)していく苦労人少女と、彼女を陰から見守り続ける美丈夫騎士の恋物語と複雑な人間模様。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 17:10:00
110842文字
会話率:16%
セラフィナは「お針子令嬢」と呼ばれている。
魔力もなく容姿も平凡で、刺繍だけが取り柄の彼女は、ある日、婚約者を美しい妹に奪われてしまう。
ところが、傷心の彼女に求婚する男性が現れた。
アレクシス・ミドルトン伯爵、別名「氷の伯爵」が持ちか
けたのは、ベッドを共にしない「白い結婚」。
結婚すれば城の裁縫室を好きに使っていいと言われ、セラフィナは即座に承諾する。
お飾りの妻として刺繍三昧の生活……のはずが、アレクシスと共に過ごす内に、噂と違って優しい彼に惹かれていく。
さらに、セラフィナの刺繍には不思議な力があることがわかってきて……?
「白い結婚」から始まるラブストーリーです。
全17話予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 20:05:15
58623文字
会話率:32%
美形な婚約者への恋心を忘れられない悪役令嬢と、気がつけばいつも悪役令嬢の側にいる目立たない令息のお話です。
最終更新:2024-04-12 07:09:17
9949文字
会話率:25%
男爵家のクララは、婚約破棄をされた。
しかし、全く身に覚えがない。
婚約をした覚えもない。婚約者、義母、義妹も知らない人だ。
これは、男爵家乗っ取りだ。
クララはお付きのメイドと共に逃げて、潜伏した。内職でお針子の仕事をしていたら、訪
ねてくる令嬢がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 10:11:15
4877文字
会話率:54%
異世界転移したある女性自衛官は、召喚した王国から、逃げ出した。
名前は捨てた。
何故なら、殺しすぎたからだ。
やがて、魔族領に逃げ込み。お針子になる修行をする傍ら最弱の四天王として暮らす。
しかし、ある日、自衛隊の全ての装備を無制限で召喚
できる万能転移者が6万の軍勢を率いて現れるが、
彼女は数百の魔王軍を率いて迎撃に向かう。
彼女の能力は、軍事チート能力の盲点をつくものであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 10:30:39
8421文字
会話率:44%
コートニーがお仕えする公爵家の御令嬢エレオノーラ様は、現国王の孫であるランベルト殿下の婚約者だ。しかし、年頃の二人は、お互いの想いを素直に表すことができず、近くで見守るコートニーはやきもきするばかり。
なんとか二人の距離を近づけようと日
々奮闘するコートニーに心強い協力者が現れた。
お嬢様が幸せになるように。
それがコートニーの願いだったけれど。
※以前投稿した「お針子メイドの小さな恋のお話」に出てきたコートニーのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 19:00:00
42646文字
会話率:41%
公爵家で働くベルダには、密かに想いを寄せる同僚がいる。
素直になれないベルダは、いつもからかってくる彼に可愛くない態度を取ってばかり。
その日は、朝からついていない日で、彼にもいつも以上にきつく当たってしまったけれどーー。
どこ
にでもあるような小さな恋のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 17:03:48
8218文字
会話率:39%
行儀見習いの侍女になるはずが、その腕を見込まれてお針子として王宮で働くアマーリエ。彼女は大の犬嫌い。だからこそ犬を避けに避けて王都で働いていたけれど、ある日、その大嫌いな犬に窮地を救われてしまう。なんとも不思議なその子犬は、以来、アマーリエ
の帰り道をついて回るようになる。そんなある日のこと、お針子として、麗しの姫君のための衣装の担当に、アマーリエは抜擢される。同時に、我らが王国の姫君の守護者として慕われる、古き神の末裔である青年、エストレージャに出会い……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 14:14:20
89170文字
会話率:38%
アリシアは感情が欠落していることを抜かせば、錬成スキルをもった、ただのお針子だった。
だがアリシアは知らなかったが、この錬成スキルとはユニークスキル。
王国ではアリシアしか使用できなかった。
錬成スキルを使えば、さまざまな特殊効果を
、武具などに付与できる。
あるときアリシアは、高飛びした友人の総額3億の借金を押し付けられることになる。
仕方ないので冒険者のための、錬成専門の店を開き、借金を返済することにする。
これまで誰にも知られることのなかった錬成スキルが広まることにより、アリシアの錬成店は大繁盛する。
さらに錬成スキルの凄みは、これまでの冒険者たちの常識をくつがえし、革命的なものとなる。
だがアリシア自身は淡々と借金を返済することにしか興味はないのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 11:00:00
212502文字
会話率:40%
――どうか、幸せに。
最終更新:2023-07-27 10:01:30
8582文字
会話率:23%
善い魔法使いのハインツベルティッヒは、代替わりしながら、この国を守っています。
今のハインツベルティッヒは異国からやってきた若者ですが、ある日、嫉妬した別の魔法使いの呪いによって魔力を奪われ、ボロボロのぬいぐるみの姿になってしまいました。
行き倒れになっているところ、針子仕事をしている娘、エリーゼに拾われ、縫い直してもらうことで、命をつなぎます。ちからを失った彼に、彼女は名前をつけてくれました。
こうして黒羊のハインリヒとなった魔法使いは、元の姿に戻るため、貧乏暮らしだけど明るい性格のエリーゼと暮らしはじめます。
はたしてハインリヒは、呪いを解いて、奪われた名前と魔力を取り戻すことはできるでしょうか?
自分の容姿にコンプレックスがある若者と、不憫だけど前向きな娘の物語。
※他サイトにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-29 14:14:19
8000文字
会話率:30%
「老婆のような白髪に、ちょっと賢いからって生意気な青い瞳が気に入らん!!よって婚約を破棄する!!せいぜい泣き喚くんだな!!」
「そうですか。わたくし、あなたのことを愛せませんでしたので、泣けませんの。ごめんなさいね」
理不尽な婚約破棄を
受けたマリンソフィアは………
「うふふっ、あはははっ!これでわたくしは正真正銘自由の身!!わたくしの夢を叶えるためじゃないとはいえ、婚約破棄をしてくれた王太子殿下にはとーっても感謝しなくっちゃ!!」
落ち込むどころか舞い上がって喜んでいた。
そして、意気揚々と自分の夢を叶えてお針子になって自由気ままなスローライフ?を楽しむ!!
だが、ある時大嫌いな元婚約者が現れて………
「あぁ、なんと美しい人なんだ。絹のように美しく真っ白な髪に、サファイアのような知性あふれる瞳。どうか俺の妃になってはくれないだろうか」
なんと婚約破棄をされた時と真反対の言葉でマリンソフィアだと気が付かずに褒め称えて求婚してくる。
「あぁ、もう!!こんなうっざい男、裸の王子さまで十分よ!!」
お針子マリンソフィアの楽しい楽しいお洋服『ざまあ』が今開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 11:00:00
95156文字
会話率:59%
イイダモトコは、中世ヨーロッパ風の世界に転生し伯爵令嬢マルタになった。マルタは寝たきりになって明日をも知れぬ容態になったていた。が、セドリック侯爵家はマルタとその次男トマスの婚約を決め、早く結婚させうとしていた。しかしマルタが元気を取り戻す
と、マルタは不健康だと王家に申し立でて婚約を破棄した。セドリック侯爵家の狙いはマルタが死んだ後に、伯爵家の財産を奪う事だったのだ。ある日マルタはセドリック侯爵家の馬車に轢かれたお針子のフラウとその子のヘルメルを助けた。婚約破棄という辱めを受け、轢き逃げしたセドリック侯爵家に対してマルタは復讐を誓うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 10:20:10
12385文字
会話率:62%
リンダール家は代々騎士を輩出する名門貴族。
15歳になると得られるギフトも、攻撃力増強など騎士としてのギフトが当たり前だった。
しかし、エーベルハルド(通称エル)が得たギフトはなんと裁縫!?
周りに失望され、家を追い出されてしまう。
とぼ
とぼと街を歩くエルは、一枚のチラシを目にする。
「これ、すごく人気の踊り子のショーじゃないか。いま、この街に来てるのか」
なんとか空いてる公演を見ることができたエル。
キラキラと輝く踊り子たちに圧倒される。
「なんてすごいんだ!あの衣装も素晴らしい!でも俺のほうがもっと素敵な服を作れる!」
そうして、エルは踊り子一座のお針子として働き始めるのだった。
カクヨムで楽しくお仕事 in 異世界に応募予定でしたが締切を勘違いして間に合いませんでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 23:14:26
21685文字
会話率:44%
お針子をしていた娘が、第二の性であるΩのヒートを起こしてしまい、片田舎の商家の息子に家畜同然に買い上げられそうになり、そこから必死で逃げ出す、ゆるゆるオメガバース
最終更新:2022-08-16 22:26:40
2166文字
会話率:47%
男性不信のマリーは、祈りながら機織りをすると精霊の力が布に宿る【織姫】と呼ばれる職人だった。
しかし借金をかたに大嫌いな幼馴染に春を売るよう強制されて困っていた時に、街でシュトレイン伯爵にある提案を持ちかけられる。
皇太子の婚約者である妹マ
リアが結婚を嫌がって逃亡したので、そっくりなマリーに身代わりになって婚約破棄されてほしいというのだ。
もしマリアが逃げ出したことが知られたら伯爵家は没落し一族皆処刑になるかもしれないと頼み込まれ、マリーは困っている彼らを放っておけず、マリアとして別人の人生を生きていくことに。
しかしパーティでマリアの振りをして皇太子に会った時、彼が自分の初恋の相手のカルロだと気付いた。
だが彼は以前とはまったく別人のように冷たくなっていた。
何やら事情があるようだがマリーは婚約を解消しなければならない。それなのにどんどん彼に惹かれてしまう。
実はカルロの初恋はマリーなのだが、それを見た目がそっくりなマリアと勘違いしていたのだ。
さらにマリーもカルロが本当にマリアを愛してるのだと誤解してしまう。
マリーは身近な人達の悩みを魔法のドレスで解決しながら、悪女マリアの振りをして皇太子カルロと婚約破棄しようと画策するものの、彼に正体がバレて溺愛されてしまう(マリーはそのことに気づいていない)そんなお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 21:33:52
138343文字
会話率:31%
町娘のリゼは三姉弟のまん中。
姉が結婚するため、お針子仕事でのんびりイケメン弟育てようとしていたけど、国の敵である魔女が接触してきたり、自分が魔女に間違えられたりしたり、平穏な日に暗雲立ち込めてます。
でも、王子さまっぽいエルフの力を借りて
、魔女の過去を知って…
田舎の村を離れて、王都で美味しいもの食べながらお針子仕事しています!
※恋愛要素まったくありません。
※戦争描写が入ったため、残酷な描写ありに変えましたが、作風と合わないため明細描写はありません。
※20000pv、3000ユニーク越えになりました。読んでいただいた皆様のお陰です。ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-06 00:23:27
98191文字
会話率:32%
私、カルナディア・ロイシタンは、住み込みで働いている「お針子」だ。
ある日、売り子をしていたら、見目麗しい貴族様がプレゼント用に「とあるドレス」が欲しいとお店にやってきた。
他にもオススメがあったら、全部購入してくれるって言うけど、えっ
!?
プレゼントの相手は「弟」さんなの!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-04 00:00:00
98658文字
会話率:42%
なんやかんや病死して、ふと気づいたら子供になっていました――
いっちょ知識チートでもと意気込むものの、濡れ手に粟はできそうにない。残念、生業のお針子に専念して静かに暮らしますか、と思ったものの、前世と全く関係のない血筋とかそういうアレのせ
いでなんだかやっぱり面倒を背負いそうな予感です。
その場の流れに流されつつ、厄介事に対応しつつ、目指すは平穏で安穏な生活。
人生に波乱も刺激も欲しくなくても、向こうから頼んでないのにやってくる。
異世界転生少女の明日はどっちだ。
――――――
カクヨム様でも連載中です。
※お仕事モノではありません
タイトルは努力目標系。
いつかスローライフ出来たらいいね……いつか……そう、Someday……
十五禁は念の為。
◆
まずはまったり幼少時代。子供の頃ってたいしたことは出来ないものです。
お友達が出来たり、お出かけをしたり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 18:00:00
485915文字
会話率:33%
黄昏ヶ丘のてっぺんの小さな家に住む小さなお針子は、とても腕のいいお針子でした
中でも刺繍の腕はたいしたもので、たぐい稀な力を持っていたのです
なにしろお針子が心をこめて刺繍すると、刺繍されたものが命を持つのですから
刺繍のお店を構えることに
したお針子のもとには次々と珍しい注文が舞い込むのでした
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-06 02:12:52
6868文字
会話率:35%
王宮のお針子であったテルマは偶然知り合った竜人ミュートロギアと恋に落ちて身分差を気にしながらも共に生きることを決める。
悩み事は多いながらも愛する人とともに入れる喜びに満たされていた彼女がある朝目覚めると、様子がおかしい。
どうやら、ただ眠
っただけなのに100年の時が過ぎていたようで・・。
これは長く生きるうちにネジくれた価値観を持った竜人と二人の本当の幸せを探すべく戦うただの娘の恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 16:43:16
8411文字
会話率:41%
私立進学高校の生徒会副会長をしていた佐藤莉奈(さとうりな)は、任期を終えた翌日、同じく生徒会役員書記だった青井美羽(あおいみう)を誘って、学食でお弁当を食べていた。莉奈は昨日、先に帰った後の二人のことを聞きたくて仕方がなかったのだ。それは、
彼女が生徒会長だった渡辺一海(わたなべいちか)の恋の後押しをしていたからである。結果を聞いた莉奈はとても満足をしていた。
* たこす様主催の「この作者はだーれだ企画」に参加した、陸 なるみ様の<『前世はお針子』うすらとんかち女子が恋に目覚めるまで。>の二次創作作品になります。
* 作者当てのプレゼントして書かせていただきました。
なるみさんのリクエストが「生徒会副会長の佐藤莉奈を主人公にした話」だったので。
この作品は「n8331ha」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-24 20:51:50
4630文字
会話率:15%
私立進学高校の生徒会長渡辺一海(わたなべいちか)と生徒会役員書記青井美羽(あおいみう)は高3になった初日、生徒会任期を終え、最後のお手伝い、入学式の準備をしていた。二人は作業後連れだって下校するのだが、美羽はいつも趣味の洋裁のことで頭が一杯
。一海の恋心は届くのか?
* たこすさまご主催の「この作品の作者はだーれだ企画」参加作品です。前中編までを読んでいただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 13:29:50
6670文字
会話率:42%