エクトプラズムとは、19世紀末期に降霊会で盛んに行われた見世物だった。
霊媒師の鼻や口、耳から白色の煙や糸、布状の物質が伸び出し、呼び出した霊体に質量を与え、
可視化、触れたりすることが可能になるという、所謂、物質化現象の事だった。
後にノ
ーベル生理学・医学賞を受賞する事になる学者が名付け親のこの現象は、
しかしながら、今日ではお粗末な物で、それらはほぼこの当時のまさに手品、奇術の見世物だった
のだろうとされている。
しかし、1944年。
戦局の挽回を目論む枢軸国勢力が投入したエクトプラズムによる兵器、
所謂「EP兵器」は本物だった。
過去の古戦場の霊体を「幽導素」として抽出、適性のある降霊兵を媒体にして、
線維化装置によって質量を与え、固体化。戦死者を兵器として蘇らせた。
大戦後もEP兵器は、わずか一名の降霊兵が突如として数百から数万の兵を召喚させる強力な
戦術兵器としての地位を確立させていた。
そして、それら古戦場の戦死者を呼び出すことの可能なごく少数の限られた降霊兵は、
どの国であっても、さながら軍事貴族のようにその技術を独占していたのだった。
主人公は降霊兵の適性は全く無い。
関ヶ原の軍団も、大阪の陣の戦死者も、鎌倉武士団も呼び出せないが、
EP兵器はよくエクトプラズム障害を引き起こし、小さな犯罪の加害者や被害者に質量を与え、
事件を引き起こしていた。
主人公はそれらを破壊する任務に就いてたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 14:07:00
1361文字
会話率:0%
ある大学院の学生である桜井透は、異世界へ転生した。それも幼い女の子、クレアとなって。
そこは魔法という技術が当たり前に存在し、科学という概念が認められていない世界。
そんな世界で、クレアは性別の違いに戸惑いつつ、元の世界で学んできた物理学を
駆使し、魔法という技術の仕組みを理解しようと奮闘する。
※1 初投稿かつかなり見切り発車なので、文章や展開がおかしいかもしれません。
※2 タグは今のところ保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 13:00:00
74048文字
会話率:35%
ある日、地球に隕石が落ちた。それは、日日観察される小規模なものではなく、人類に多大な影響を及ぼした。
南極に落ちたそれは、大陸の氷棚を融解させ、衝撃波と共に津波を生んだ。オーストラリアで100メーターを観測した津波は、日本に至る頃には6
9メーターに成っていた。更に、南極大陸の氷の大半が溶け出たから、津波の他にも土地の水没が相次いだ。
日本に於て、この事件は「隕石落下による南極地域氷棚融解に伴う日本列島等大規模津波災害及び日本列
島等一部地域の恒久的海没事案」と行政上名付けられ、通称で南極津波災害と呼ばれるようになった。この災害で、首都は栃木県那須塩原市に遷都した。
政治に於ては、内閣の支持率が下落。内閣不信任決議案が提出された時点で、内閣総辞職が発表された。
そして、ここが大きな歴史の転換点と後世に語り継がれるのが、天皇統治の再開である。災害の混乱で、組閣がまともに出来ない状況となった日本政府は、治安の悪化を懸念し、政府高官等は秘密裏に天皇と会談。象徴たる存在を超越する様説得した。その直後の国会で、強行採決により日本国は天皇に全権を委譲した。
当然、これに反対する者も出始めた。その代表とも言えるのが、静岡日本民主国家である。旧静岡県は、警察の武装を強化し宣戦を布告。日本は、国内外と戦争をやらなくてはならなくなってしまった。
国防に於ては、有史以来初めての大災害により、復興庁の業務が逼迫した事で、防衛省と合併する運びとなった。その際、経済安全保障や食料自給率問題等等の国の安全に係る問題を全て包括させ且つ、戦時体制へ移行する為の事実上憲法違反の軍拡を是とする口実作りで、名前を安全保障省に変更した。連なり、自衛隊も安全保障管理隊となり更成る装備強化が行われた。
今もインターネット上で有無を議論されている、安保省のY機関。噂されるのは、天皇に楯突く者を処理しているだとか超能力の研究をしているだとか、陰謀論を超えてオカルト的な物になってきた。彼女は、それらが全くの見当違いである事を知っている。何故なら……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 22:05:39
7156文字
会話率:48%
古典落語「天狗裁き」をループ物と解釈し、その原案となる「羽団扇」と比較する事で、そこに盛り込まれた教訓的要素を考察します。
※ 本エッセイの末尾に、黒森 冬炎様より頂きましたFAを貼らせて頂きました。
最終更新:2022-03-06 10:38:54
3913文字
会話率:2%
テーマは「新しい時代のシンデレラストーリー」
女性物理学者の「博士」の顔には大きな傷がある。これは博士が子供の頃に交通事故で負ったものだ。この傷のせいで、博士は自分を好きになることができなかった。そこで博士はタイムマシンを作り、25年前に
戻って事故を防ぎこの傷を消すことにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 11:33:46
22196文字
会話率:42%
心理学に精通することが成功のカギらしいっすよ。ロスチャイルドによれば。
キーワード:
最終更新:2022-02-17 12:00:00
1900文字
会話率:0%
かならず帰ってみせるから 精霊満ちるあの場所へ――
王立理学院に通う少年シフルは、精霊召喚士を目指し日々勉強に勤しんでいた。好敵手と心に決めた《セージ・ロズウェル》を追いかけて最高クラス入りを果たしたとき、シフルを訪れたものとは――。
四
大元素精霊が司る世界を舞台とした、異世界ファンタジー長編。
この作品は、旧サイト(http://shun-ju.sakura.ne.jp)からの再掲載です。個人サイト「春秋」(https://katuraaliyah.wixsite.com/shun-ju)にも掲載しています。
最新話はtwitterにて掲載後、一話分まとまったらこちらに掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 20:22:13
851330文字
会話率:44%
夏川李央、19歳。期待と不安を抱えて大学生になった。
憧れていた《華やかなキャンパスライフ》は、カッコつけて入学式中ずっと仏頂面を浮かべていたことで、見事に打ち砕かれる。
友人も作れず、恋人もできず、退屈な講義を受けながら空虚に過ご
した1週間。
ある金曜日の心理学講義の授業にて。
同じグループになった滝田健司に、こんな風に誘われる。
「サークル作ろうぜ」
自信に満ち溢れているが大学デビューっぽいケンジ、冷静で事務作業得意だがオタク気質なカナト、新聞部部長のミステリアスな情報屋ミナガワ先輩……個性豊かな仲間たちと波瀾万丈な事件に満ち溢れた、キャンパスライフの予感が吹き始める。
カクヨムでも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 19:00:00
123815文字
会話率:47%
へりくつで、ありえぬ空を夢にみる きみの手を取り見上げるだけの
最終更新:2022-02-09 13:00:00
415文字
会話率:0%
高名な物性物理学の教授が、この世を去った。
教授が遺した動画には、巨大な金属の箱が写っていた。
『この箱を開けられたら、人類は新たな未来へ踏み出せる』
その教授の言葉を受けて、あらゆる人や、国家までもが、その箱の開封を試みた。
しか
し、この箱には、ある恐るべき仕掛けが……。
そして、箱を開けられないまま、宇宙からの来訪者までやってきた。
はたしてこの箱は、人類に何をもたらすのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-06 18:55:51
5667文字
会話率:44%
海神ポセイドンに導かれ、主人公谷沼が転生した世界は美少女になった日本の歴代内閣総理大臣が通う総理学園だった?!
終末のワルキューレ要素はあまりないです。
日本の歴代内閣総理大臣×転生した男子高校生のハプニングラブコメディ。
果たして谷沼は
どうなるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-30 13:52:42
7356文字
会話率:46%
《あらすじ》
星の街の学徒カサインは星が人生の中心であり、無償の愛を知らず、常に緊張の中にいた。それゆえ自分が失敗して無能だと分かるのが怖くて、天文台を忌避していても行動出来なかった。〈星讀祭〉の失敗に耐え切れず、人生を諦めて漫然とぶらつい
た挙句、キャラバン隊に救われるが、濃霧に襲われカサインはまた危機に陥る。満身創痍のカサインは色づいた生を取り戻せるのか。
ハイファンタジーなのに暗い話を書いてしまいました。許してください。
カクヨムとの重複連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-30 11:50:12
7721文字
会話率:16%
心理学とは、「人間とは何かーー」を探究する学問である。
1879年、ブントがライプチヒ大学に心理学実験室を開設したその時まで、心理学は単に哲学の一領域に過ぎなかった。
哲学が、「人間とは何かーー」を探究する学問である以上、心理学もまた否応な
くこのテーマから逃れることはできない。
心理学とは、種々の実験や調査、面接や観察などを通して、科学的に「人間」を研究する学問である。
以上が意味することは、「人間」の探究に、文理の隔たりはないということなのである。従ってこの場所は、「人間とは何かーー」を探究する者である限り、常にその門扉が開かれる(心理哲学評論:序論に拠る)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-28 19:20:11
85497文字
会話率:3%
ヘテロスタシス(心理学用語)
成長、変化、自己実現しようとするものであり、今とは違うものになろうとする動機。
当作品はカクヨムでも掲載しております!(https://kakuyomu.jp/works/168167004277762
62468/episodes/16816700428216205146)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 16:29:07
1994文字
会話率:15%
新たな世界の創造。この世界観がすべてを変える。
最終更新:2022-01-15 08:52:31
1110文字
会話率:0%
ちょっと変わったガソリンスタンド。実は、影を売るスタンドだった。もちろんクルマに影など必要がない。買いに来るのはヒト。影を欲しがるヒトがいるという……。平凡な町のありふれたガソリンスタンドだと思っていたとこにのぞいたヒトの影……
最終更新:2022-01-11 23:03:17
666文字
会話率:0%
自分自身を要素として含む集合と、自分自身を要素として含まない集合に関する一考察。
創作論と言うほど、大げさでは無いですが…。
最終更新:2022-01-10 10:00:00
1663文字
会話率:27%
恋人が居ない、そこの紳士淑女の皆さん、今年こそは、リア充デビュー間違いナシです。
絶対成功シリーズではありませんが、心理学をベースに恋人を作るためのあれやこれやです。
最終更新:2022-01-04 09:37:44
16992文字
会話率:4%
ある日、一大プロジェクトを終わらせた奇教(ききょう)は、休んでいると足下に魔方陣が現れ、異世界に召喚されてしまった!召喚された先に待っていたのは、魔王との戦いまっただ中の戦乱、ではなかった。人類と魔族は戦争をしているものの、戦争に疲れ果て、
戦いの規模はとても小さい物になっていた。勇者として召喚された奇教(ききょう)であったが、戦いが得意なわけでもないため、疲れ果てた人々を救い出そうと決意する。しかし、だからといって心理学が得意なわけでもない。そこで、趣味である占いを使うことにした!疲れ果てた心に、占いという麻薬が入り込み、異世界の人々は見る見ると元気になっていき、そして、占いの沼にズブズブとはまっていく。思わぬ形で、大量の信者を集めた奇教(ききょう)。枯れ葉は世界に平和をもたらすことができるのだろうか、、、。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 01:01:33
2324文字
会話率:38%
探偵の吼鸞は片脚のウィザードの異名を持つ…
片脚の探偵、吼鸞は報酬さえ貰えたらどんなに危険な依頼でも引き受ける。
今回依頼されたのは人探し、消えた物理学者を探す依頼だった。
最終更新:2021-12-31 12:29:31
21883文字
会話率:44%