時は明治四十五年。
舞台は東京銀座。
貧乏文士の神宮寺雄座は、銀座の一角にある不思議な神社で人外の存在である月丸という妖霊(ようりょう)と出会う。
妖怪である月丸の美しくも愛嬌のある物腰に興味を持った神宮寺雄座は、月丸の神社で様々な怪
奇な出来事を体験する。
二人が織り成す日常や事件を綴った物語となります。
架空の明治を舞台にした和風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 17:17:08
671888文字
会話率:37%
探偵の佐幸輝夜(さゆきかぐや)という女性は、毎回奇妙な物に出くわす。
自らを怪異と称するのっぺらぼうの市松(いちまつ)は、望みがありながらも輝夜を守るも、ある日輝夜に顔を見られる。
のっぺらぼうのはずの顔には、亡き母親の顔が映っていた――そ
の後市松が輝夜の命と顔を奪おうと狙っている事実が判明するも、情がわいた市松は一族を裏切り輝夜を命がけで守る。
輝夜もまた母親の顔を盗んで殺した市松を許し、市松の苦悩を知る。
市松は人間の顔が欲しいと願い、ケサランパサランを使い叶えるも、輝夜がその後死んだ行為によって願いをなかった行いとする。
世界線はそうして輝夜が生きていた軸と戻り、相も変わらず怪異と過ごしていたが、輝夜にはとんでもない隠れた美学があった。
輝夜の美学を知った市松は、輝夜をただの人間に戻したがる。そうでないと、輝夜はきっと人間の輪から外れる。
『そう、それなら貴方は今まで気狂いな偽善を貫いてきたのね』
輝夜の美学に惚れ込んだ者達は輝夜に傾倒していき、まるで信仰のような恋模様も出来上がっていく。
恋心を殺し、味方になった怪異や市松は、輝夜の美学をねじ伏せようとするも、輝夜の友達は告げた。
「行動力がありすぎる善だと思っておけばいいじゃないか。真っ当な善なんてない。狂気なんだよ、善人は」
果たして狂っているのは輝夜か、周りか、それとも人間か。
善について語ろう。これは善とは何かを、吟味し続ける話だ。
何処まで人は犠牲になれるのか、何処まで人は善に狂っていられるのか。
人のために動く心や助けたいと感じる気持ちは、何処までが偽善で善なのか。本心を偽ってでも助けるのは偽善なのか。
その答えが見つかったとき、初めて輝夜は正常となるのかもしれない――。
※一部残酷・暴力表現が出てきます。某所にも載せてます。
※短編集ではありますが、話数が多いため連載にさせて頂きます。
ネット小説大賞第九回、十回 一次通過作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 01:27:55
296633文字
会話率:43%
本来は十才で死ぬはずだった白﨑楼香(しろさきろうか)は、怪異に魅入られた瞳を持つ。
両親が自らの寿命をつぎ込んだ行為で、楼香は生きながらえ、一人きりの寂しさを味わう。
目で怪異を無意識に引き寄せる為に、楼香は家にルールを縛り宿を怪異に営み、
身を守ろうとする。
徐々に食卓を囲む楽しさに慣れていき、寂しさが薄れていった。
鬼や死に神、猫又などが遊びに来る白﨑家は、今日もお客様でいっぱい。
白﨑さん家で、妖怪達が泊まっていくほんのりあったかしんみりするライト文芸。
*「探偵は安堵した~小咄集~」(https://ncode.syosetu.com/n3191gq/)の番外編(スピンオフ)ですが、この話はこの話で単体で読める形になっていると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-01 20:35:46
153340文字
会話率:50%
天狗の疾風は昔、人間の親友を失った。
もしも生まれ変わりが現れたら大切にしようと願っていても、江戸時代から現代にまで時代が変化しても生まれ変わりは現れない。
やがて悪魔が現れ疾風へ生まれ変わりを案内できると告げた。
紹介で出会った親
友の生まれ変わりの候補たる存在「加覧 存(がらんある)」は無気力な存在で、心が死んでいた為墓を欲しがる。
存は親へ豪遊させるために借金まみれで自殺未遂し、大金を稼ぐ術がないとつげる。
疾風は「悪魔と契約し金を得ろ」と囁き、後日悪魔と契約した存と疾風は主従関係を迎えた。
存は悪魔専門の人探しを引き受け、大金を稼ごうとしはじめる。
人探しをする存に様々な悪魔、人々と関わっていくが素直になれない者達へ、存は「表の言葉は本音じゃなく、裏の意味が本音だ」と自分の認識で素直になるのを待つのだった――。
*BL未満のブロマンスです。念のためボーイズラブの表現にチェックを入れておきます。
*残酷に見える描写があります
*現代ファンタジーです
*別場所でも公開しています。
表紙一枚だけあり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-19 18:03:01
129543文字
会話率:50%
鶯に天妃の記憶と力が戻り、天帝と結ばれて天上の世界に帰った。
鶯は天帝黒緋と、黒緋との間にできた二人の子ども(紫紺・青藍)と天上の宮殿で幸せに暮らしている。
しかしかつての黒緋は天妃を迎えていながらも、多くの妻室(妾)を娶っていた。黒緋は天
妃鶯を愛したことですべての妻室を離縁したが、それでも元妻室たちは天帝の寵愛を忘れられずに鶯に嫉妬して憎々しく思っていた。なかでも三の妻は鶯を激しく憎悪し、呪っているという噂まである。
噂を裏付けるように鶯の周りで異変が起き始め、しかも鶯をつけ狙う男まで現われて…。
本作品はシリーズ作品です。
【第一部】
天妃物語 〜鬼討伐の条件に天帝の子を身籠ることを要求されて〜
天妃物語 〜本編後番外編・帰ってきた天妃が天帝に愛されすぎだと後宮の下女の噂話がはかどりすぎる〜
【第二部】
天妃物語 ~「私以外にもたくさん妻室がいた天帝にお前だけだと口説かれます。信じていいのでしょうか」~
※カクヨムやエブリスタでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 22:03:47
47706文字
会話率:45%
※この作品は続編となります。
変えることのできない性質と結末を知りつつも、果てるまでの道は自由と手を繋ぎ直した志乃と芳親。改めて麗部直武の旅路の供をするも、直武の結末もまた近づいていた。
妖雛二人を含めた若者たちは、互いの関係の増加
や変化を受けて影響し合い、戦禍を潜り抜けた者たちは決着を付けるべく、己が定めと再会する。数多の変化が起こる中、灯火もまた、新たに受け継がれていく。
――進む道を照らす火は、いつ何時も灯されなければならない。
これは、先を照らす灯火を継承し、傷つけ合いながらも生きようと進む人妖たちの物語。黄昏と灯明の和風ファンタジー成長譚、第二弾。
※他サイトでも公開しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 20:00:00
15598文字
会話率:58%
人ではないモノの力と感性を持つ少年少女が、何のために生きて力を振るうのか、逃れられない性質と理想に葛藤しながら、人間らしく変わるために何をすればいいのかを探す物語。
花街の自警団に所属する少女、志乃は妖雛(ようすう)――人間でありなが
ら、妖怪でもある希少な存在。人外由来の能力を持つが、共通して興味索然とした部分を持つ彼ら彼女らは将来、道具として都に徴兵され、〈物の怪〉と呼ばれる異形と戦わなければならなかった。
畏怖も忌避も、道具と見なされることも笑ってあっさり受け入れ、徴兵の日を待っていた志乃だが、他者から「先生」と仰がれる初老の男性、直武の旅に同行することが急遽決まる。その旅は、彼女ともう一人の妖雛を育てるための旅だった。
「君たちは、意思なく志も無い道具ではない。人間だ。だからこそ、灯火を得て進まなければならない。掴みとりたいものと、そこまでの道を照らす灯火を見つけなさい」
――進む道を照らす火は、自分で灯さなければならない。
これは心の灯火を得るまでの、そして、空虚な半妖の少年少女が、人間らしくなるまでの物語。黄昏と灯明の和風ファンタジー成長譚。
※第九章以降は仄めかす程度ながら性描写を含みます。
※舞台や登場人物の紹介、用語一覧もありますが、別作品として掲載しております。シリーズ一覧からご覧ください。
※「!?」などの半文字表記は横読みでの見栄えを個人的に考慮して「!?」と大文字表記にしております。
※この小説は「カクヨム」「ノベルアッププラス」でも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 21:00:00
466801文字
会話率:50%
杜の宮原市の僻地、青葉ヶ山に住む少年、朝山ホムラ。
共に暮らす祖父や分校の友人たちに囲まれ、田舎で平穏な日々を送る普通の小学六年生――だった。
連日、杜の宮原市内で人を襲う熊のような化物。
本校から突如やってきた交流生。
そして、ホムラの
前に現れた謎の白い獣と少女との出会いが
穏やかな日常を一変させる。
残酷な運命に翻弄されながらも、
幾多もの出会いや別れを繰り返し
宿命に立ち向かう少年少女たちが織りなす現代和風ファンタジー。
※更新日は、各章の執筆終了後から「毎週水曜・土曜」となります
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 19:00:00
59945文字
会話率:30%
公家の血を引く貴族の娘でありながら、妾の子どもだからと本妻にはいじめられ、多額の借金を抱える子爵家に無理やり嫁がされてしまった胡蝶(こちょう)。その上、愛人を囲う夫からは見向きもされず、わずか一年で離縁されてしまう。生家に戻っても「出戻り女
は一族の恥」だとして本邸には入れてもらえず、乳母のいる田舎へ追いやられ、幽閉されることに――「でもこの生活、案外悪くないかも?」監視役の乳母は優しいし、頼もしい乳兄弟も心配してしょっちゅう顔を出してくれるし、何より田舎の空気は新鮮で食材も豊富。お姫様育ちで生活力はないものの、料理大好き、食べること大好きな胡蝶の、美味しい引きこもり生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 07:33:28
190562文字
会話率:57%
架空の列島世界にある”神奈ノ国”は前史文明の滅亡後、蛇眼族と呼ばれる種族に長く統治されてきた。蛇眼族は普通の人々である”常人”の精神を操れる能力”蛇眼”を持っており、厳重な血統の管理によってその能力を保ってきた。それに抗う人々、常人との融和
を望む一部の蛇眼族は断崖絶壁によって隔てられた北部に逃れている。北部と神奈ノ国は前史文明によって築かれた”北の大橋”と”北の大門”によってのみ繋がっていたが、蛇眼族は北の大門を塞いでしまった。その数百年後北の大橋が謎の力により自ら大地を揺らし、北の大門が再び開く。この機に乗じて北方遠征を企む蛇眼族、そしてそれに異を唱える神奈ノ国の北方に暮らす常人の主人公と蛇眼族たち。そして大橋の向こうにいる未知の王国の人々は現れるのか。人間たちは蛇眼族に対抗できる”蛇眼破り”を手に入れることができるのか。人間の自由を賭けた冒険と戦いの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 18:15:00
163660文字
会話率:29%
縦読み推奨
和風ファンタジー
最終更新:2024-05-03 13:00:00
10590文字
会話率:40%
時は平安時代。齢十八の千歳丸は勅命により鬼退治へと向かうことになった。
いつか京の都を襲った鬼の残党。決して生かしておくことは出来ない。
だが俺が出会ったのは、齢十四、五ほどの鬼の少女だった。
少女を退治して人として生きていくか、少女を
守り男として死んでいくか。
若き男と鬼の少女が織りなす、千年の時を超えた真実の愛の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 22:10:00
5164文字
会話率:42%
——四年前、私、源マカは唯一の肉親の兄を失い深く心が傷ついた。
あれから苦痛の四年が過ぎ、突如私の前にカグヤと名乗る天女が現れた。最初は嫌々ながらカグヤを引き取ったものの、気づけば孤独を癒す存在として私は彼女に思いを寄せていた。
そ
れからしばらく経って突如私の幸せを滅ぼすかのように天人が舞い降り、カグヤを返すよう要求した。
私は決断を迫られる。カグヤを彼らが望むように故郷に帰すか、それとも天人を斬ってカグヤを守るかを。
———答えはもう、決まっている。
「カグヤは絶対あなたたちに渡さない」
もう二度と……大切な人を失いたくない!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 21:16:53
145758文字
会話率:43%
※注意:一部残酷表現あります。
現代が舞台の和風ファンタジーです。
最終更新:2024-05-02 21:01:07
5865文字
会話率:45%
白狐がヒーローの和風ファンタジーです。両親を亡くした室月未亜は、稲荷神社のふもとで茶店を営む祖母やや子の元で育つ。茶店の名物は祖母特製の甘酒とお稲荷、店の手伝いをする未亜の元に、ある日狐面の男があらわれて……。恋愛色は薄目というか、作者にも
どう転ぶかわかりません。とりあえず書いてみました。モフモフヒーロー企画参加作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 02:46:44
10031文字
会話率:56%
あやかしはびこる帝都にて、ひとりの没落華族令嬢がいた。
異国出身の母を持つ金髪碧眼の美しい娘まりあは、屋敷にあやかしを匿う公爵、山上装二郎に目を付けられてしまう。
逃げ足の速いまりあを装二郎は気に入り、花嫁に迎えた。
ある契約と引き換えに結
婚したものの、山上家は普通の家ではなかった。
広い屋敷にタヌキやキツネのあやかしがいて、人の姿はないのに、部屋はピカピカ。
親戚どころか、親兄弟一人訪ねてこなくて。
あやかし屋敷は不思議なことばかり。
夫となった装二郎は昼間から眠そう。
こうなったら、まりあ自身がしっかりするしかない。
虐げられていた、タヌキやキツネ、ついでに昼行灯な夫は私が守ります!
契約花嫁の、愛と正義の奮闘物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 00:00:00
103420文字
会話率:36%
ゲンタとカヤは同じ村で育った幼馴染の少年少女だった。
結婚を意識する仲だったが、或る日宿った運命は、残酷にも二人を引き裂いてしまう。
やがてカヤは神の口を持つ巫女として祀りあげられ、ゲンタは行方知らずとなる。
しかし、カヤは再び事件に巻き込
まれ――
※約56000文字の和風ファンタジー。
※この作品はカクヨムでも公開しています。
※作中の和歌は万葉集から引用したものです。出典:奈良県立万葉文化館「万葉百科」(https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/ )折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 08:10:00
56416文字
会話率:39%
龍神と龍脈を祀る聖なる大地にその昔、双子の男女の治める国があった。陰陽国【いんようこく】と呼ばれたその国は、四人の領主たちの反乱によって、十七代目にしてその歴史を終えた。その反乱から十年後、かつて陰陽国を治めた双子の片割れ『朔夜(さくや)』
が蘇り、世はまた乱れ始める。
死んだはずの『朔夜(さくや)』と『赫夜(かぐや)』の双子の犯した罪と愛が、やがて人々は災厄へと突き進む…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 00:00:00
410725文字
会話率:60%
最初に目にしたのは桜吹雪だった。
気が付いたら知らない場所にいて、そのまま川に落ちた少年「葉月」は、綺麗な黒髪と焔のような強い瞳が印象的な少女「桜」に助けられる。
一目でその瞳に惹かれた葉月だったが、彼は知らなかった。
桜が、月国
の巫女「夜長姫」を殺害して復讐を遂げたことを。
夜長姫が、生まれながらに鬼の心を持つ少女だったことを。
そして、自分が夜長姫と瓜二つであることを。
「その心を、激しい焔を、いつまでも持ち続けてちょうだい。今、お前が、私を殺したように――」
生きる目的も希望も無かった少年「葉月」。
復讐のためだけに生きてきた少女「桜」。
異なる世界で、正反対の人生を歩み続けた末に終わった二人が新たに紡ぐ、再生の和風ダークファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 22:00:00
270717文字
会話率:45%
死んだと思ったら和風ファンタジー系のエロゲーに登場する序盤のザコ悪役に転生するという、WEB小説でどれだけ使い回されたかと言いたくなるような境遇に巻き込まれた主人公。このままでは破滅ルートまっしぐらなので全力で回避し、安定と平穏の未来を手に
入れようとするが、原作に登場する皇女に一目惚れしてしまう。
しかもその皇女は超絶弩級のハーレム物として有名な作品の主人公でも攻略できなかった、非攻略対象。序盤のザコ悪役が結婚するには余りにハードルが高い。
しかし好きになってしまったものは仕方がない。こうなったら超ハーレム主人公以上の良い男になって口説き落として見せると決意する。
これは序盤の器用貧乏なザコ悪役に転生した男が、チート能力持ちのハーレム主人公とか、物語の黒幕とか、とにかく恋路を邪魔する奴らをぶっ飛ばしながら、好きになった相手との結婚を目指す話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 20:40:26
318970文字
会話率:37%
妖怪の退治屋を目指している日髙 陽は『人喰いの屋敷』を倒したら退治屋として認めてもらうことになっている。
そんな中、『百鬼夜行』という喫茶店を見つける。喫茶店には『雪女』や『河童』と呼ばれる人たちが働いており、店長は『夜行さん』と呼ばれ
る好青年だった。
その喫茶店に働く人たちは本物の妖怪で『人喰いの屋敷』を探しているという。
退治屋の陽は妖怪夜行さん達と手を組むことになり――。徐々に陽は夜行さんと仲を深めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 18:00:00
82765文字
会話率:39%
「世直しの果てに、わたしの居場所など、なかったとしても。」
光圀。ナックルガードに変形する不思議な印籠を持つ、記憶喪失の巨躯の少女。
助さん。隻腕隻眼、剣の達人の美女。
格さん。飄々として不真面目だが、怪力無双の女傑。
そしてお供の八兵
衛。
一瞬にして幕府が滅びた怪現象〈歪みの日〉から三年。
街や村の支配者が人々に理不尽を強いる、秩序を失った世界で〈世直し〉のために彼女たちは旅をする。
光圀は彼らとの旅の中で、自らの出自に秘められた、大いなる罪と向き合うことになる。
これは、在るべきではない者たちが、それでもなお在ろうとするために抗う物語である。
水戸黄門の名前だけを借りて、バトルあり、コメディあり、鬼あり、能力バトルありの、トンチキ和風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 12:59:45
68218文字
会話率:44%
幼馴染の作ったVRゲームでレベル99まで上げるように頼まれた花梨。どうやらこのゲーム、世界を救う巫女姫として悪い獣を退治する物語らしい。だが99まであげたというのに、ログアウトの方法がわからず困ってしまう。RPGなら王道にしたがい、王様(
みかど)に会えばわかるかも? と、ゲーム内で初めて会った強面の男、夏行(かこう)と共に、斎国の首都を目指したのだが……。
不思議なことに目にする者は男ばかり。それでも花梨がモテる事はなく……熊やら猿扱い。首都についても歓迎どころか処刑宣言をうけてしまう。おまけに生き残りたいなら難攻不落のダンジョンを攻略しろと言われてしまい……。
──大丈夫。これは【ゲーム】。主人公だしレベルだってカンストしてるんだから。
そう自分に言い聞かせ、花梨はゲームと信じる世界に挑んだのだが……。
タグのボーイズラブは世界観から、ガールスラブは一人変態姫がいる為、保険として。それが主体な話ではありません。文字数は予約投稿分も含みます。平安+中華風味の世界ですが、史実に沿った内容ではありません。ファンタジーとしてとらえてください。
ダンジョン攻略とありますが、攻略を主体とした物語ではありません。ご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 20:00:00
59540文字
会話率:55%