——四年前、私、源マカは唯一の肉親の兄を失い深く心が傷ついた。
あれから苦痛の四年が過ぎ、突如私の前にカグヤと名乗る天女が現れた。最初は嫌々ながらカグヤを引き取ったものの、気づけば孤独を癒す存在として私は彼女に思いを寄せていた。
そ
れからしばらく経って突如私の幸せを滅ぼすかのように天人が舞い降り、カグヤを返すよう要求した。
私は決断を迫られる。カグヤを彼らが望むように故郷に帰すか、それとも天人を斬ってカグヤを守るかを。
———答えはもう、決まっている。
「カグヤは絶対あなたたちに渡さない」
もう二度と……大切な人を失いたくない!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 21:16:53
145758文字
会話率:43%
この小説のジャンルは中国では「武俠小説」と呼びますが、日本の小説ジャンルで最も近いのは「時代小説」だと思います。物語は大体「武林」或いは「江湖」と呼ばれる武術に長ける者たちの世界で起きて、テーマは主に正邪の争いです。
この小説について、な
ぜタイトルに「2」が入っているかと言うと、前編の「1」があるからです。その「1」の名は「武蔵の竜編」、古代日本で起きた物語でした。既に完結して出版済みですから、ここで載せてはいけませんが、この「2」を割と独立した物語にしたいです。つまり前編を読まなくても読めるし、先に読んでも前編のネタバレにならないように、頑張りたいと思います。自分が読者として小説を読む時は、順序を踏んで読まなければ分からないシリーズはちょっと不便だと思いますから。
※保険でR15
※作者は日本語を独学している中国人なので、文法的に間違っているところや、「日本人ならそういう言い方/書き方はしない」というところは絶対あるでしょうから、ご指摘頂けますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 14:41:44
64341文字
会話率:74%
キール・ガドルドはガドルド帝国の第三皇子である。
父であるウィリアヌスは教会国を統一した英雄であり偉大なる皇帝である。
キールは父親譲りの青い瞳を持つ正統なるガドルド帝国皇帝位の継承者となる予定だった。しかし、ある時、継母と義兄の策略によ
って皇帝である父は殺され、キールも皇帝殺しの汚名を着せられて追われる身となってしまう。
キールは追手から必死に逃れようとするが、遂に森の中で倒れてしまう。
その時、突如不思議な現象が起こり、キールは自身の前世を知ることになる。
キールは古代日本の英雄的怪物である酒吞童子の生まれ変わりだった‼
自身の才覚とかつての記憶を辿りにキールは再び立ち上がる。
これは故郷を追われた1人の少年が、仲間と出会い、やがて偉大なる王へと至る物語である。
△ ▽ △
X(旧Twitter)やってます‼
https://twitter.com/Trench_Buckets
執筆配信もやるか悩み中…(Vtuberになりたーい)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 21:36:06
64403文字
会話率:33%
七洲を統べる大皇の娘として生まれた夕星には前世の記憶がある。だれにも打ち明けられない秘密を抱え、暗い森の古宮に隠れ住む日々。心の支えは双子の姉媛・明星だけ。しかし、海を越えてやってきた男が燃え落ちる星の運命を変えた――影と光のあわいを駆けめ
ぐる、古代日本風・異世界転生譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-02 06:33:22
131325文字
会話率:39%
※『衣通姫伝説シリーズ』の第三作です。前二作の続編となり、ネタバレ要素を含みます。
古代日本。民から聖帝と敬愛された、偉大な帝の御代。
人並はずれた美貌の帝妃に、道ならぬ思いを寄せる皇子がいた。
二人はかつて、結婚を許されていた。入内が決
まったときに、その恋は終わったはずだった。だが、引き裂かれても募る想いに抗えず、二人は帝の目を盗んで不義密通を犯してしまう。
罰を受けて、皇子は御所を追われる。だがそれは、事件の終わりではなく、もっと大きな騒乱のはじまりだった。
※この作品は、近親相姦をテーマとして取り扱っています。閲覧にはご注意ください。
※この作品は、古事記と日本書紀の記述をベースとした作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 18:37:53
68205文字
会話率:28%
十六歳を迎えた春から、繰り返し見る夢。
その中で自分は何度も死を迎えていた。
ある『男』の手によって。
生まれ変わりなんて、おとぎ話だと思ってた。 私を知ってる、貴方は誰?
最終更新:2023-09-21 18:00:00
13425文字
会話率:24%
時は古代日本。后となるものの王に愛されないオキナ。そんな姫の胸にあるのは祖国の神に護られた神秘の力、そして常に見護ってくれている武人ムナイへの淡い想いでありました。
やがて平穏な時が終わり、クマソ国が謀反をおこすと、ヤマトの王はオキナ
の告げる神の御言葉を無視して出陣します。愛されないことにうちひしがれるオキナに寄り添うムナイ。ふたりの許されない愛が燃えあがります。
と恋愛ドラマが続きますが、やがてオキナは戦争に巻き込まれていきます。神の御言葉に導かれて先祖の国を目指すオキナを待つものは・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 11:34:25
36272文字
会話率:49%
関根洋二67歳は隠里伝説に興味を持つ。
中央自動車道恵那インターから北に10キロ行ったところにあるローソク温泉に泊まる。そこからさらに5キロ行った所の岩寿温泉に隠里伝説があるのを知る。その奥の岩山に隠里伝説が残されている。
関根は車を岩
寿温泉に止めて岩山に入る。岩山の麓に1坪ほどの祠があり、子供がいて、関根に木の椀を差し出して、川へ行って水を汲んで来いという。
関根は言われたまま水を汲んでくると、祠の前に石を積み上げただけの炉があり、その上に土鍋が載っている。鍋の中に豆が入っている。子供が水を入れろという。いわれた通り水を入れると炉に火が付く。
子供は水を飲んで祠の中で休めという。関根は言われた通りに祠の中で休む。そして長い夢を見る。彼は知多半島の半田で生まれて67年の月日を送っていた。
夢から覚めると、同じ関根洋二になっている。こちらの関根は35歳、妻の花江30歳がいる。彼の住まいは恵那市。彼は妻と連れ立って、妻の実家の長野県岡谷市の造り酒屋まで行く途中であた。彼はここで夢から覚めている。そして妻の実家の跡取りとなり数年後に亡くなる。
若い関根が死んだときに67歳の関根は祠の中で目が覚める。土鍋エの中の豆が煮えている最中だった。
「豆を食え」子供の声がする。いわれた通りに豆を食う。そして67歳の関根は、自分の心の中にもう1人の若くして死んだ関根がいるのを知る。
祠を去る時「夢の中の事、他言無用」子供の声がする。
そして関根は木の椀を失敬する。
心の中のもう1人の関根は妻に会いたいという。関根は岡谷市の妻の実家の造り酒屋へ直行すう。
心の中のもう1人の関根の葬式の最中であった。
妻の花江に心の中の関根は自分はここに居ると声を上げる。
その途端、関根の体は古代日本の縄文期に飛ばされる。そこで黒曜石で木の椀造りをさせられる。
そして元の世界に送り返されるが、体は16~7の少年になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 10:02:56
19303文字
会話率:7%
飛神老人の死で警察は飛神重徳を指名手配。大山勝之を参考人として事情聴収する。その中で松本悦子を大山家に引き合わせたのは飛神重徳である事。彼女とその夫を殺したのも彼である事を告白する。
松本満と飛神雪絵は飛神重徳の追求を恐れて、天源教の庇
護の下豊橋に移る。
豊橋への車中、松本は雪絵の父親から天照大神=卑弥呼と教えられる。そして古代日本にはギリシャ系の人々が移り住んでいたと教えられる。例えば与那国島はパーリ語でギリシャの事だと言われる。よって天照大神=卑弥呼が金髪で青い眼の女と知る。
そして豊橋への途中で休憩した茶屋で、鮫島教祖からパンドラ=卑弥呼=天照大神と教えられる。
豊橋で松本と雪絵は2年間を過ごす。この間雪絵に憑依した霊から鮫島教祖に2年後に位山に帰ることを伝える。
この2年間で鮫島教祖は位山の地下神殿に入るためのヒヒイロイカネの鏡を見つける。そのためには飛神家の古文書を持っていた飛神重徳を匿っていた。
2年後、位山の地底に入ることになる。この時、天源教豊橋支部の横山は鮫島教祖の邪悪な野望と飛神重徳を匿っていた事を警察に通報しようとして殺される。そして飛神重徳も鮫島教祖によって殺される。
位山の地底に入るのは鮫島教祖、秘書の末次、2人のボデイガード、そして飛神雪絵、松本満である。
長い石段を降りて地下神殿に入る。その後”ひ”の神殿=パンドラの箱に到着する。この中に入った鮫島教祖、2人のボデイガード、末次は苦悶内に死亡する。
松本と雪絵がパンドラの箱に入る。その中は神霊界の世界であった。2人の肉体は消える。2人は1つの霊体となる。そして神霊界の秘密とは、2人の役目とは・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-14 10:42:51
31677文字
会話率:11%
気付いたら私は、まったく見知らぬ草原に立っていて……追われていた。追ってきた人々、連れて行かれた先は異世界というより、古代日本って感じみたい。でもって私はなぜかミコ様などと呼ばれていて、どうやら、外見も私じゃないみたい?
私は、どこに行っち
ゃったの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 17:40:48
112205文字
会話率:21%
両親の仲が悪く冷え切った家庭で暮らす八幡トオル。
ある日愛人宅から帰ってこない夫に愛想を尽かした母がトオルの家庭教師として恋人を連れて帰ってきた。
名門男子校トラストの高校三年になったある日、時期外れの転校生がやってくる。
名前はサーフェ
ス・オオクニ。
両親とも亡くなり、日本に住む母親の姉を頼って移住してきた金色の髪が美しい男の子だった。
サーフェスは異世界から「神刀オオクニヌシ」を探しに転移して来たのだった。
「オオクニヌシ」を盗んだのは現代日本からサーフェスの世界に転移してきた「ヤマトタケル」という男で、サーフェスの国を侵食している魔族は「新神刀オオクニヌシ」でないと倒せない。
一日でも早く「新神刀オオクニヌシ」を作り、魔族を殲滅しなくてはいけないから邪魔をしないでほしいというサーフェス。
トオルは夏休みを使って「妖刀オオクニヌシ」と「ヤマトタケル」を探す旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 18:00:00
99159文字
会話率:51%
この世は中つ国と呼ばれ、色の名を冠した国々があった。北方に黒の国またの名を玄武国、南方に赤の国またの名を朱雀国、東方に青の国またの名を青龍国、西方に白の国またの名を白虎国という。国々の中央には神々が住まう高天原へつながるとされる黄沃山があり
、頂上では麒麟がその入口を守っていると言い伝えられている。
黒の国に住まう十三の少年ナツハナは仕える宮で、手足に火傷を負った燃えるように美しい少女を助ける。少女は火の女神カグチの恩恵を受けた「ホムスビ」であった。
※この作品は「カクヨム」でも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 21:40:04
39242文字
会話率:48%
釣りの帰り道トラックに跳ねられた、ごく普通の高校生(笑)天野仁は、日本の弥生時代に似た異世界に飛ばされた。これは奈良に初めて王朝を作った男の物語。
熊野の地(現伊勢市)と呼ばれる所で、天音とうずめと言う二人の姉妹と運命の出会いをして、
醤油もなければ砂糖もない環境に四苦八苦しながら都会を目指し、奈良 京都を越え西を目指すが、日本最東端の地九州まで行けるのか?
現在主人公は、大和連合の盟主となり各地の出来事に奔走する毎日を送っているが、早く出雲に行って国を譲りうけろと言いたいのは作者と読者の思う所である。
マップはほぼ日本地図と同じですが、出来る限り古代又は戦国時代の地形を利用し、県名の由来なども入れて行きたいと思います。
本作品は天孫降臨の伊勢起源説をモチーフとし、話の都合上京都・奈良を平定しますが天皇陛下と関係は無いと思いたい。初代天皇の神武東征を書くとラスボスになる可能性が有るかもしれませんが、年代が合わないのと侵略者として書くと不敬になるので、架空の人物で対応します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-06 11:50:00
577682文字
会話率:46%
古代日本、同じ飛鳥時代ではあるが、その始まりの時。日本史的には邪馬台国(やまたいこく)から大和朝廷(やまとちょうてい)が形作られ、ようやく国家の体をなしてきた時代。
まだ、朝廷の力は確立されておらず、各地方の豪族《ごうぞく》とよばれる一
族が、倭の国の支配をもくろんでいた。また、現在の中部・関東以北においては、異民族とされる蝦夷《えみし》といわれる者達の勢力下にあった。
大和の国で権力の中心にあったのは、大和朝廷の他に、蘇我氏(そがし)、物部氏(もののべし)などの豪族《ごうぞく》と呼ばれる一族、勢力等の存在もあった。
大和朝廷の聖徳太子は、一族が豪族の蘇我氏に殺され操られ、叔母が蘇我氏の意向に沿った女王になる条件として、摂政につかせてもらったのでした。そして、倭の国(わのくに)という一つの国としてまとめようと、大陸の中国に習い、仏教の教えを中心に、ひとつの強力な律令国家として、この国を統治していくことを目指しておりました。
その後、自身の皇子、長男は、蘇我氏により殺されて大和朝廷は、蘇我氏によって思うがままに操られていくのでした。
蘇我氏に、天皇家は次々に殺されてゆき、傀儡の皇極女王の時代、その長男、中大兄皇子と弟、大海人皇子は、蘇我と戦い、北の民、蝦夷と戦い、大和朝廷を確固としたものとしてゆくのです。中大兄皇子は、蘇我入鹿を暗殺。大化の改新で、日本の基盤を強固なものにしてゆく。そして、日本として大陸、中国と対峙してゆくのです。
皇子達に流れるⅮNAは、聖徳太子の十七条の憲法。
中国、唐に攻められ壊滅してゆく朝鮮半島の百済の国。
昔からの友好国。
助けを求められれば、負けると分かっている戦いでも臨む。
日本、初の大惨敗、朝鮮半島での白村江の戦い。
自分の思う事を通し続ける兄、妻の父親、政治上での協力者まで自殺に追い込む。非情な戦いを続ける兄に、弟、大海人皇子は、反発出来ない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 18:45:12
29751文字
会話率:13%
古代日本、同じ飛鳥時代ではあるが、その始まりの時。日本史的には邪馬台国(やまたいこく)から大和朝廷(やまとちょうてい)が形作られ、ようやく国家の体をなしてきた時代。
まだ、朝廷の力は確立されておらず、各地方の豪族《ごうぞく》とよばれる一
族が、倭の国の支配をもくろんでいた。また、現在の中部・関東以北においては、異民族とされる蝦夷《えみし》といわれる者達の勢力下にあった。
大和の国で権力の中心にあったのは、大和朝廷の他に、蘇我氏(そがし)、物部氏(もののべし)などの豪族《ごうぞく》と呼ばれる一族、勢力等の存在もあった。
大和朝廷の聖徳太子は、一族が豪族の蘇我氏に殺され操られ、叔母が蘇我氏の意向に沿った女王になる条件として、摂政につかせてもらったのでした。そして、倭の国(わのくに)という一つの国としてまとめようと、大陸の中国に習い、仏教の教えを中心に、ひとつの強力な律令国家として、この国を統治していくことを目指しておりました。
その後、自身の皇子、長男は、蘇我氏により殺されて大和朝廷は、蘇我氏によって思うがままに操られていくのでした。
蘇我氏に、天皇家は次々に殺されてゆき、傀儡の皇極女王の時代、その長男、中大兄皇子と弟、大海人皇子は、蘇我と戦い、北の民、蝦夷と戦い、大和朝廷を確固としたものとしてゆくのです。中大兄皇子は、蘇我入鹿を暗殺。大化の改新で、日本の基盤を強固なものにしてゆく。そして、日本として大陸、中国と対峙してゆくのです。
皇子達に流れるⅮNAは、聖徳太子の十七条の憲法。
中国、唐に攻められ壊滅してゆく朝鮮半島の百済の国。
昔からの友好国。
助けを求められれば、負けると分かっている戦いでも臨む。
日本、初の大惨敗、朝鮮半島での白村江の戦い。
自分の思う事を通し続ける兄、妻の父親、政治上での協力者まで自殺に追い込む。非情な戦いを続ける兄に、弟、大海人皇子は、反発出来ない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 18:38:51
50380文字
会話率:18%
19歳のJD(女子大生)萩ノ原 沙羅蘭は、どこにでもいる普通の人間だった。
唯一違うのは、川で拾われた捨て子だったということ。
10歳の時にそれを知ってからずっと、両親の愛を受けながらもどこか孤独を感じていた。
そんな日々を過ごしていた
がある日大学帰りに大雨のせいで地盤の亀裂に巻き込まれて川に落ち人生終了してしまった。
川で拾われ、川に殺された沙羅蘭が次に目覚めたのはまっさらな空。
そして、黄金の鳥の上だった。
さてさて運命は何処へ進むのか。
やがて複数の運命に分かれていく古代日本風?ファンタジーここに開幕!
注:グロも平気で入ることがあるのでその点はご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-25 23:54:53
27178文字
会話率:29%
古代日本のような世界。世界は荒廃しかけていたが、ここには神と呼ばれる存在があった。人は神に願い、神は願いを叶える。だが、人は願い方を忘れてしまった。神は願いの叶え方を忘れてしまった。荒廃が進む。
世界のあり方を正そうと、各地を巡り歴史を紐解
こうとする青年が一人。彼の見つける歴史は、真実は、はたして人と神の希望となりえるのだろうか
この作品は「魔法のiランド」に掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-19 08:32:15
27751文字
会話率:60%
高校2年生の天野颯(あまのはやて)は1歳下の妹の真菜(まな)に誘われて三輪山を登った際、その頂上にある日向御子神(ひむかのみこのかみ)を祀る社の前で落雷にあった。それと同時に聞こえた不気味な声に恐れをなした颯は、真菜の手を引いて下山を急ぐ
。しかし、三輪山を下りたはずの二人の前に現れたのは、登山口の神社ではなかった。
三輪山ではないどこか。あてどなく彷徨う二人は彦五瀬命(ひこいつせのみこと)と出会い、そこが古代日本であることを知る。颯の知らない神話の時代。そこは現代の常識では考えられない理と化け物が存在する世界だった――
*今作はアルファポリスでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-16 20:00:00
107453文字
会話率:45%
古代日本中央政権大和による東北遠征の最中、遥か西の地九州では主に経済軍事面において大きな国が三国存在した。国境での小競り合いはあれど大規模な軍事遠征などはなく均衡が保たれていた。しかしこの三国による均衡はもろく崩れ去る事となる。
最終更新:2021-11-07 23:47:57
4672文字
会話率:32%
古代日本、精霊は鳥の姿を伴い自由に精霊界と日本を往来出来た。
ある日、日本の高天原(たかまがはら)で一人の姫が精霊との間に出来た子供を出産した。それは禁じられた出産であり、孤独な命がけの行為だった。
子供が産声を上げ母親は死んだ。その
直後、父親の精霊とその友人が現れる。子供をどうするのか、二人は短いが深刻な話を始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 03:45:14
109271文字
会話率:45%
時は古墳時代。人々がようやく稲の存在を知り、田畑を耕し始めた頃。
隻腕の奴隷である“ヒルコ”は過酷な労働と、主人である村長のイジメに耐える毎日を送っていた。
そんなヒルコの眼前にある日、一振りの鉄剣が姿を見せる。
『オイオイ、随分
みすぼらしい餓鬼に掴まれたもんだな? 俺は』
それは神様の意志が宿る剣。武神“スサノオ”の剣だった。
続いて神様は、更に変なことを言い出した。
『我が神力をもって、願いを叶えてやろう』
だが奴隷であるヒルコに、願いなどない。思いつかない。
それでも神様スサノオには、合わせて都合八度、ヒルコに願いを叶えさせなければならない理由があった――。
※本作は日本最古の歴史書である『古事記』『日本書紀』をモチーフにした冒険活劇となります。
『古事記』『日本書紀』を参考にしてはおりますが、物語そのものはオリジナルに近いです。歴史の勉強としての歴史書ではなく、読み物として物語や人物に興味をもって頂くことを目標に執筆していきます。
前もって書き込んでおきますが、モチーフの対象である『古事記』『日本書紀』は、この物語にとって重大なネタバレを含んでいます。先読みが好きな方はぜひ、読みやすい漫画版の『古事記』『日本書紀』が各社より出版されていますので、よろしければご覧ください。ネタバレですけど(笑
※舞台が古代日本ということもあり、文字違いで実在する都市が登場しますが、あくまでフィクションとしてご理解した上でお読み下さい。気分を害されるようでしたら、すぐブラウザバックをお願いします。
※別投稿サイト「ハーメルン」樣にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-04 21:17:38
109981文字
会話率:30%
未来の天気を予測できる一族に生まれたトヨと姉は、故郷を出て各地を旅していた。しかし、その途中で妙な霧に包まれ気を失ってしまう。目を覚ました時、トヨは元いた場所に倒れていたが、姉は見知らぬ土地、というか全く知らない世界にいた。 出生など多くの
謎に包まれた、歴史上のあの人物の過去を勝手に想像したアジア風ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-24 05:00:00
1152文字
会話率:39%