長きに渡る人間と魔族の戦いは、
聖女が魔王のもとへ嫁ぐことを条件に、ひとときの平和を得た。
花嫁衣装に身を包んだ第三王女カティア。
その隣に仕えるのは、ただ一人、付き人として選ばれたイリナ。
だが、イリナの正体は――王国が密かに放った暗
殺者。
魔王を葬ること。それが、彼女の本当の使命だった。
けれど、魔族の王ラグナスはすべてを見抜いた上で、静かに告げる。
「君の手で、私を終わらせてほしい」
カティアとラグナスは、次第に惹かれ合い、
やがて心を通わせ、互いに深く愛し合うようになる。
その愛を、誰よりも近くで見つめ続けるイリナ。
使命と、報われない想いの狭間で揺れながら、彼女はひとつの選択を迫られていく。
愛してはいけない。
殺さなければならない。
それでも、心は確かに揺れていた。
──今日も私は、愛する人を殺す方法を探している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 02:12:50
87572文字
会話率:11%
*こちらの作品はpixivでも連載しています
神隠しが起こるようになった世界。
主人公アメティス・ハウトゥニアは拉致された父を救う、そして神隠しを終わらせる手掛かりとなる「青薔薇の花嫁衣装」を集める為に、怪盗ヴォルール・ド・マリエとして暗
躍していた。衣装の一つを盗みにいったある日の夜、彼は父を拉致した集団が幼馴染みリュビス・セネシオを襲うところを目撃する。集団の目的は? リュビスが狙われる理由は? この夜を機に彼は事件の真実に近付いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 00:56:49
138332文字
会話率:35%
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、
したくなかった。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 06:00:00
15875文字
会話率:30%
帝都の片隅に、女学生ゆりが、ひとりで切り盛りする茶漬け屋があった。お客は華族の江戸紋斗(エドモンド)をはじめ、良馬(ロバ)や英陸(エリク)、売れっ子芸者の椿など、個性の強い面々ばかり。
予告して盗みを働く怪盗紳士が出没し、鬼狩りもまだ存在
する物騒なこの時代。
家出をした母の跡を継いで茶漬け屋を守るゆりの夢は、真っ白な花嫁衣装を着てかわいいお嫁さんになること。
でも前途は多難なようで……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 17:03:54
1310文字
会話率:37%
神とも崇められる最強種である竜人族の竜王フィリクス。彼の悩みはただ一つ。いまだ運命の番が現れないこと。可愛いうさぎ獣人の番といちゃいちゃ過ごすかつての冷徹眼鏡宰相を、涙目でじっとりと羨む日々を送っていた。
雷鳴轟く嵐の夜、遂に彼の耳に長年探
し求めていた番の声が届く。夢にまで待ち望んだ愛する番が呼ぶ声。だがそれは、今にも失われそうなほど弱々しい声だった。
一方そのころ、弱小国の宿命として大国ドラードの老王に召し上げられるはずだったアスタリアの王女アイリスは、美しすぎるゆえに老王の寵愛を受けることを恐れた者たちの手によって、豪華な花嫁衣装に身を包んだまま、頼りない小舟に乗せられ、海の上を彷徨っていた。
必死に抗うものの、力尽き、海底へと沈んでいくアイリス。
(お父様、お母様、役立たずの娘をお許し下さい。神様、我が魂を身許に捧げます……)
息が途切れる最後の瞬間、アイリスは神の姿を見た。キラキラと光る水面を蹴散らし、美しい黄金色の竜が、真っ直ぐにアイリス目指してやってくる。アイリスの国、アスタリアの神は竜だ。アスタリアを作り、恵みを与え守ってくれる、偉大で優しい竜神様。代々そう言い伝えられていた。
(神様……ああ、なんて、美しいの……)
竜と目があった瞬間、アイリスはにっこり微笑み、ゆっくり意識を手離した。
運命の愛に導かれ巡り合った二人。二人の恋の行方は……。
運命の番を全力で溺愛したい竜王様と訳が分からず戸惑う不憫美少女の全力いちゃらぶストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 17:35:19
45456文字
会話率:53%
虐げられた少女が愛され、幸せになっていく和風幻想婚姻譚。
幻羽族という幻の羽を出せる異能を持つ貴族階級に生まれた神楽夕花は羽が出せないため、父や後妻、腹違いの妹から「羽なし」と蔑まれ、使用人以下の扱いをされ、虐げられていた。
辛い生活でも
夕花は腐ることなく健気に生き、庶民に混じって働いていたが、それすら全て家族から搾取されていた。
ある日、夕花に恐ろしい吸血鬼との縁談が持ち上がった。
吸血鬼は幻羽族の娘の血を全て吸い殺してしまうと言われ恐れられている。
大切にしていた全てを失い、絶望していた夕花だが、相手の吸血鬼は数日前に偶然助けた見目麗しい青年、月森白夜だった。
白夜は夕花を助けにきたのだと手を差し伸べ、美しい花嫁衣装を着せて連れ去った。
その日から夕花の運命は一変した。
夕花に待っていたのは今までと真逆の幸せな生活。
夕花は秘密の多い白夜に少しずつ惹かれ、すれ違いながらも愛を育んでいく。
しかし水面下では、とある陰謀が蠢いていた──
不遇ゆえに自己肯定感が低い少女と、異能の力と謎を持つ吸血鬼のお話。
和風っぽい別の世界のファンタジーです。
キャラ文芸的なお話で、正統派溺愛の修行のつもりで書いております。
他サイトにも載せていますが、そこから大幅に改稿しています。
最後まで書き終えており、一週間程度で完結する予定です。ハッピーエンド確約。
順次更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:56:04
110863文字
会話率:49%
伝子と高遠、ひかる。みちるが喫茶店で寛いでいると、表が騒がしくなった。
ひったくりだった。
最終更新:2023-12-02 16:46:17
4757文字
会話率:30%
天気雨の中で、花嫁衣装で立ち尽す、彼女に恋をする、もっと前の昔の話。
決して楽しい話ばかりじゃないけど、僕と僕の友人二人の、出会いと絆について話をしたいと思う。
最終更新:2023-07-17 21:13:19
54123文字
会話率:28%
女子高生の一暈禰が住む街には古くから伝わる風習があった。それは二百年に一度だけ氏神『イブキ様』に花嫁として若い人間を捧げるという物であった。暈禰はどこか別の世界の話であるように思っていたが今回の花嫁に選ばれたのが自分だと知り、嫁入り当日まで
不安で眠れない夜を過ごした。
当日、花嫁衣装に身を包んだ暈禰は陽光差し込む神聖な森にひっそりと佇む小さなお社へと連れて行かれた。神への嫁入りが何を意味するのか。自分は死ぬのか、それとも年老いるまでここで過ごす事になるのか。何も分からないままその扉を開くと、自分よりも少しだけ幼い少女が姿を現した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 00:27:05
23152文字
会話率:60%
わたし、レナータは、海の幸と織物だけが名物の小さな村に住んでます。でも、不器用で機織りが苦手だから、家族にも村の人にも冷たい目で見られてる。だけど、わたしも十五歳。成人を迎えたから、結婚話だってくるんだよ。お相手は――村と契約している、海の
神様!?
でも、知ってる。二十年に一度、村から選ばれる『海神さまの花嫁』。あれは嫁入りなんかじゃない、生贄だって。ついにわたしは、花嫁衣装で海に沈められてしまうのでした……って、生きてる!?
「ここでの暮らしに耐えうる器か、見極めさせてもらおう」
気がついたら海底神殿にいた私の前に、威厳たっぷりなコワモテの海神さま。さっそく夫婦の契りを結ばされて、やっていけるかなあ――って、土下座された!?
「我はもはや、姿を保つことすら危うい。どうか力を貸してはくれまいか」
必死にお願いされて、うなずいたけど。海神さまが力を取り戻すには"清らかな愛の力"が必要らしくて。恋したことのないわたしたち、本当の夫婦になれるかな。
わからないけど――意外とへたれかわいい海神さまとの生活は、村暮らしよりずっと楽しいです! あの人たちが今のわたしを見たら、どんな反応するかなあ。
※この作品は『エブリスタ』でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 19:15:41
70875文字
会話率:51%
酒場の看板娘のユリアは、結婚間際だった婚約者である騎士団員レナートに「真実の愛を見つけた」と突然婚約破棄を言い渡される。しかも「真実の愛」の相手は、同じ酒場の同じく看板娘のナタリア。ナタリアが高価な指輪を贈られているのを見て、ユリアは諦めて
しまう。
しかし、問題はお金がないことだ。すでに買ってしまった花嫁衣装代に引っ越す予定で処分してしまった家財道具、更に家の契約も今月一杯。レナートに手切れ金を要求したが、期日当日は顔を見せず、困り果てたユリアに声をかけてきたのは、同じ黒の騎士団の寡黙な団員、マキシムだった。
マキシムは話をユリアから聞き出すと、何故か「挽回の機会を与えてくれ」と懇願してきて……?
世界観は緩め設定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 16:04:05
11729文字
会話率:46%
渓谷の小国、ファーロウの姫は鷹匠である。
雛のころから育てた雄の鷹に「ウィダルグ」と名付け、それは見事に馴らしていた。
ところが、国の成り立ちや王家の紋に用いられる国鳥を縁に、なぜか隣国の皇帝から武力行使まがいな求婚を受けるはめに。
愚
かと評判の若い皇帝は、みずからが率いる軍を国境地帯に展開させ、「明後日の夜明けに花嫁姿の姫差し出すように」と最終通告してくる始末。
王も王妃も、宰相もその子息も悲壮な覚悟で戦にそなえていた。
そのとき、姫がとった行動は──?
※冒頭シーンのイメージとして、猫じゃらしさま(ユーザID:1694034)のフリーイラストを使わせていただきました。
※ややラブコメ。ハッピーエンドのじれもだです。
シリアスなのは最初だけと思し召しください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 05:00:00
7200文字
会話率:42%
侯爵令嬢、エイフレンの願いによって、戦死した王太子殿下は蘇り、同時に異形と化した。
エイフレンに会うために王都に進撃してくる彼の前に、花嫁衣装を纏って立ち、宣言する。
『王太子殿下。わたくしは、あなたとの婚約を破棄いたします』
これは、自分のせいで死にきれなかった愛した人と共に逝くことを望んだ、一人の悪役令嬢の話。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-25 14:43:10
5259文字
会話率:19%
「ハーレム王に、オレはなる。」
男は激怒した。必ずやあのハレンチ王を成敗して見せると。男は難しいことは分からなかった。ただエッチに対しては敏感だった。小学生のころ、夢はハーレム王と作文に書いた。同じ学校の妹は泣いていた。そんな妹も今年で18
才、幼馴染と結婚する。ぜっったいに結婚式には来るなと言われた。いいや、行くね、と男は答えた。男は花嫁衣装を町にまで買いに来た。そこでハレンチ王の噂を聞いた。王は朝、ブドウの代わりに女性の乳房を舌で味わうらしい。
男は激怒した。必ずや必ずやあのハレンチ王を成敗して自分がその座に着くと心に誓った。男は負けた。ょぅいつよい。メスガキに敗れた。男には親友がいた。二人は竹馬で遊ぶよりもよく河原でエロ本を探していた。男は親友とすこぶる趣味があった。親友なら男が妹の結婚式に出ている間、人質になってくれると信じていた。
「やです。」
男は親友の脱衣麻雀のソフトを借りパクしていた。男は処刑された。男は死に際に言い放った。
「生まれ変わるときはハーレム系ラブコメの主人公になりたい。」
神様はその言葉を聞いていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-04 12:00:00
76188文字
会話率:45%
ファミナ族の族長の長女ペトラとマセル族の筆頭戦士テオドハンの結婚が決まった。これは政略結婚だった。しかし結婚式当日。花嫁衣装に身を包み、夫婦の誓約書にサインをしようとペンを握っていた女性はペトラではなく、妹のホリカだった。
最終更新:2020-09-05 04:00:00
19225文字
会話率:36%
花嫁衣装の君が出てきた
最終更新:2020-05-17 18:54:03
212文字
会話率:0%
しきたりによって隣国へと嫁いできたカカルシア王国の王女アルティナ。到着早々いきなり偽者と罵られ、吊し上げられた。
カカルシア王家の姫でなければ意味のない婚姻だったためそんな扱いを受けたらしい。が、身代わりではなく本物の王女だったアルティナ
は訳がわからず、花嫁衣装に自分の涙で染みができていくのをただ見つめることしかできない。
「私は本物の王女なのに……」
その後、偽者呼ばわりされた理由を突き付けられたアルティナは、もしかしたら自分は本当に偽者かもしれないと悩むことに。
「だとしたら母国に帰っても役立たず扱いされるかもしれないわね。だったらルーヴァス様のそばがいいわ」
結婚相手のルーヴァスに恋心を抱いたアルティナはそばに置いてもらえよう懇願してみるも、なかなか想いは伝わらない。
「もう、どんな理由でもいいから私のことを好きになってください」
手段を選んでいられなくなったアルティナ。
ルーヴァスに振り向いてもらうため、今日も突き進む。
ブックマーク、評価、誤字脱字のご報告ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 08:17:54
95099文字
会話率:55%
「決めたのです。何があろうと、莉璃姫ーーあなたに私の妻になっていただくと」
「わたくしが仕事を持つことを認めてくださらないのなら、即刻お断りいたしますわ」
名門貴族の姫である莉璃は、花嫁衣装の仕立ての仕事に心血を注ぐ日々。生涯この仕事を
続けていきたいと願っていた。
しかしある日、没落しそうな家のための政略結婚を強いられる。相手は貴族の娘たちの憧れの的である白影。
けれど彼と結婚すれば仕事をやめなければいけなくなるため、莉璃は全力で縁談阻止を試みる。折良く舞い込んだ王妃の花嫁衣装製作の仕事をきっかけに、王家御用達の認定を受け、家を再興させようと王宮へ向かったのだ。
だがそこには、王の結婚式の責任者である白影がいて、さらに彼は、毎夜、莉璃の部屋に泊まるようになって……。
結婚したい男と、したくない女の恋物語です。
カクヨムさんにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-18 21:07:13
122010文字
会話率:42%
四つの大国に囲まれた小国、タロトス。
その国には剣も魔法も政治もダメだが、顔だけは超絶イケメンの王子がいた。
さらにその王子は女の子が大好きで、幼少の頃から女性を口説きまくっていたクズだった。
その幼き毒牙は同い年だった、大国の
四人の姫を熱に浮かせた。
そして互いが十六歳になり結婚可能になった時、その毒は王子に返ってきた。
杖の国グラブレシアの破壊の魔法の天才でもある十六歳の姫、ワドリス。
「王子、わ、私達も結婚、適齢期ですわ、ね。そろそろみ、身を固めるこ……え、浮気? 許しませんわ! そんなことをすれば国ごと王子を破壊してやります!!」
剣の国スペディロスの剣技の天才でもある十六歳の姫、ソディレア。
「さあ、王子。幼少の頃の約束、果たす時が来たようだね。……浮気? 我が剣技は雲すら斬り飛ばします。それで王子、国ごと真っ二つが望みなのかな?」
杯の国ハートノアの水の魔法の天才でもある十六歳の姫、カプノア。
「……王子、不束者ですが……、……? ……浮気? あの、王子? 王子と一緒に国を、どこまで沈めればよろしいのでしょうか?」
金の国ダイヤクの鉱石の魔法の天才でもある十六歳の姫、コイフィ。
「お・う・じ。私も十六歳になったから、そ・ろ・そ・ろ、花嫁衣装を着たいかなぁって、……え、浮気? ……ねえ、王子。いっそ国ごと金に変化したら、裏切らなくなるよね?」
これは自分の国と、自分の命を守るため。顔だけが良いタロトスの国の王子フールレが、部下達と共に迷走する物語である。
「助けてくれ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-04 03:11:58
133242文字
会話率:39%
花嫁衣装に身を包みながらも、彼女は死にゆく人の顔をしていた。
妃が亡くなってからずっと独り身を通していた王が、突然後添いの妃を娶ると決めた。
王の息子は複雑な思いを胸に抱く。
新しく王妃となる女性は、亡くなった母にあまりにもそっくりであ
ったから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-27 23:03:16
3459文字
会話率:19%