「閣下、あれは海嘯です。すべてを均す、天の災いです」
大平原に隣するオルリアント辺境伯領の領主、フリムヒルト・イヴィシャは、東の大国より逃れてきた老将、高稜峻を保護するよう命じられた。
来たる大東征。その尖兵として利用するために。
一方
で大平原の民、赤羽のバルハドルは、勢力を拡大する大王に帰順する。
大王のもとに集結した大平原の諸氏族は、西の軍勢の襲来に備え、軍勢を整えてゆく。
郷里を。見果てぬこの草原を守り抜くために。
西の大王。英霊の末裔、ミヒャエル・マイザリウス。
東の大王。天に見えた、名も無き王。
ふたりの大王。そして干戈を交える勇者と老将。
勝利の先に、何を求めるのか。
さあ。ひとつ、嘘をつこう。
皆が幸せになるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 22:38:22
78799文字
会話率:51%
癒しの魔力をほとんど持たないため「役立たずの穀潰し」の烙印を押されたアルジェリータは森の奥深くで竜のお世話係──なくてはならない尊い仕事、と言われているが過酷で人が寄りつかない職に従事していた。ある日の朝、アルジェリータは実家から婚約者が妹
に鞍替えした事と、自分が老将軍の後妻として嫁ぐ事を事後報告で知らされる。選択肢もなく公爵家に送られたアルジェリータだったが、彼女を出迎えたのは若き公爵マーガスで、彼の祖父である老将軍はすでに鬼籍に入った後だと告げられる。行き場がなくなってしまったアルジェリータはマーガスに「仕事がないのでここで働かせてほしい」と頼み込むのだが、マーガスは「仕事が欲しいなら俺の妻になればよい」と一言。突然の求婚に戸惑うアルジェリータだが、なし崩しに彼の「提案」を受け入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 22:41:34
120121文字
会話率:51%
異世界から来たという勇者の名声と魔道具が諸国に広がり始めた頃、鉱業の盛んなフォージ王国と農業の盛んなバスケット王国は戦争状態にあった。
フォージ王国のマートン(仮名)は潜入の命令を受け、敵国であるバスケット王国の王都へと足を踏み入れたのだ
が…。実は彼はただの文官で潜入に特化した部署は他にある。いったいなぜ彼は潜入を命じられたのか。彼のターゲットの老将軍とは。
それはそれとして…。
貧弱な土地しか持たないフォージ王国と違い、潜入したバスケット王国には豊富な農業資源を生かした料理や勇者がもたらした異世界の料理がなどとマートンの知らない食べ物が溢れていた。
マートンの食べ歩きの日々が今、始まる。
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※異世界物です。
※この作品はエブリスタ様にも掲載予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 07:10:00
198595文字
会話率:36%
騎兵が草原を駆け抜け、砲弾が大地を震わし、艦隊が大波を砕く――。
戦記に彩りを添えるは、女性士官・奥方様・美少女……女性陣は、ものぐさな知将が気になる様子。
「あと5分……いや、4分30秒でいい……寝かせて……くれ」
「少佐、作戦行動中で
す。仕事してください」
イタタタ……中尉、耳を引っ張るのは勘弁してくれ。
400年の長きにわたった帝国による五大陸七大海の統治――それが揺らぎはじめている。
広大な草原に育まれた騎馬民族国家
四方海に囲まれ船と暮らしてきた海軍国家
風雪に鍛えられた精強な将兵有する寒冷地国家
各地で国々が威信をかけ、立ち上がる。
それらを迎え撃つのは、このぐーたらな知将が所属する帝国軍。
彼は、戦術面から謀略面まで、斜陽の母国軍に変化をもたらす。
国家の存亡を賭けて、知将が黙考し、勇将が咆哮する。
次の一手をめぐる、智将どうしの盤上の応酬。
名将の采配は、芸術的ともいえる大軍の進退を生み出す。
「今朝も朝食前に軍議ですか」
「ああ、老人たちは朝早くて困る」
彼はあくびを噛みころしながらこたえた。
国と民を富ませる内政
国家の命運を背負った外交
国と国の誇りがぶつかり合う軍事
権謀術数渦巻く調略
蒸気機関技術が全盛を迎えようとしているリアルな世界とともにご体感ください。
少女から青年、婦人そして老将まで、数多の人物が織りなすドラマがそこにはある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 14:04:44
565226文字
会話率:18%
1580(天正八)年頃、遠江国高天神の城は落城が迫っていた。その中で、時の城主である岡部長
教と、武田軍軍監、横田尹松は、互いに紛糾しながらも、己らの未来を考えて、模索していた。
そのような二人の紛糾とは、隔絶されたかと思われる場所で虜
囚、大河内政局は、日々、読経を唱えながら、囚われの生活を送り続けていたが、彼もまた、彼らと同じ未来を共にしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-07 13:16:42
11960文字
会話率:45%
「よくもお兄様より預かった張昭の心を傷付けたな!お前なんか、辺境に追放してやるっ!」
東呉の都 建業に怒りの声が鳴り響いた。
曹操は逝き、劉備もその舞台から退場した 曹魏・孫呉・劉蜀・・・三国鼎立時代。残る一人の主役こそ、東呉の皇帝孫権
であった。
老将軍張昭は、皇帝孫権が、兄孫策より預かった東呉の柱石である。ひょんなことで、虞翻は、談笑する孫権と張昭の不興を買ってしまった。
その場所は、東呉の孫権が治める都より南に数百キロ。冤罪で、孫権により追放された虞翻は、全てを失い交州 交阯の地へとたどり着いた。
目に見えてそれと分かる大きな館の主、士燮。
その地で、東呉の臣 虞翻が練る策は、主である孫権のためでもなく、また、東呉に暮らす民の安寧のためでもない。
彼が愛する女性・・・太陽に祈るひとりの巫女の幸せのためであった。
交わる2人の思惑と、その策略。
彼女に捧げた愛の計略は、不可思議な縁をもって、果てなき東国からの手紙と結び付く。
その策は、成ったのか?愛する女性の望みは叶ったのか?
答えは、ただ歴史だけが知っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 09:00:00
15771文字
会話率:14%
「オレ様を追放するだと?」
ドラゴニア王国の元帥アーサーは、新たに即位したジョン1世によって辺境の地に追放される。
しかしジョンは知らなかった。
アーサーは7万人分の魔力を持っており、それによって兵士たちを強化していたのである
。
アーサーがいなくなったことで弱体化したドラゴニア軍。
しかしそれを知らないジョンは、無謀な遠征を行い失敗。
敵に捕らえられたジョンは恐怖のあまり失禁し「お漏らし王」と民からバカにされることになる。
一方、アーサーは【七人の追放者】たちが集うという辺境の地で領地経営を初める。
強戦士ヒルダ、天才的な戦術家リリィ、革命により貴族というだけで追い出された老将など、
優秀な臣下とともに領地を発展させていく。
そしてアーサーがいなくなったことで軍が弱体化したことに気がついたジョンは、彼に戻ってこいと命令するが、当然のごとく無視される。
そこでドラゴニアの20万人でアーサーに挑み、むりやり連れて帰ろうとするが、たった数百のアーサー軍に破れ、自身が辺境に追放されてしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-24 08:06:59
25799文字
会話率:40%
宇宙暦(AG)〇一七四年十月三十一日。
地球圏から最も遠い宇宙植民地の一つである木星の衛星エウロパに樹立した木星連合政(ジュピターユニオン)府が、突如地球連邦政府に反旗を翻し独立戦争を仕掛けてきた。緒戦に於いて圧倒的な兵力を誇る連邦軍が
、優位に戦局を進めていたが、木星連合軍による人型戦闘兵器(ヒューマノイドコンバットウエポン)(HCW)の開発及び実戦投入によって、状況は一変した。戦局は混迷を極め、泥沼状態に至った。
宇宙暦(AG)〇一七五年一月十日。火星公転軌道上で地球連邦軍宇宙艦隊とジュピターユニオン宇宙艦隊が激突し、戦端が開かれた。ジュピターユニオン軍のHCWパイロット、ハンス・キルヒマン准尉は、人型戦闘兵器(ヒューマノイドコンバットウエポン)(HCW)イフリートを駆り、地球連邦側の艦艇を次々と撃破していく。そして地球連邦の第8機動艦隊旗艦までも沈める。しかし、地球本国から派遣された増援部隊の放ったマイクロブラックホール・ホーキング放射砲によって戦況は一変し、戦局は逆転する。ジュピターユニオンの中心的存在であるエウロパ帝国の摂政ケルヒェンシュタイナー子爵は、老将アルブレヒツベルガー伯爵を前線に派遣することを決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 15:52:59
35164文字
会話率:42%
老将いまだに衰えず。まだまだ力を見せつけてしまう。
最終更新:2020-04-09 23:08:42
822文字
会話率:39%
ツイッターにてお題をいただいて書いた掌握
#或る誰かの何か
お題は「兵器少女×空」
最終更新:2020-01-01 17:38:58
1364文字
会話率:0%
黄金旗は無双の王子軍を象徴する軍旗だ。
強大な敵連合軍と戦う今、それは掲げられず、敗戦寸前まで追い詰められている。
この劣勢からの大逆転を期する王子軍の老将は、配下の従士へ黄金旗の探索を命じた。
従士のインロイはその行方を求め絶望の戦場を一
人駆け行く。
!注意!
戦争です、人が死にます。キャラの死に耐えられない人は非推奨折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-28 10:37:07
27351文字
会話率:27%
とある武家の、老将は病の床にあった。
その彼たっての願いは、若き頃、全国を巡っている際に飲んだ、雪解け水だという。
水でありながら、飴のように甘いのだが、今の技術による水飴では老人は満足しない。
思い出の水を求め、奉公人たちは全国へ散った
……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-02 19:57:40
3970文字
会話率:8%
味、白、火の単語を元にした三題噺。
老将の最期を堪能して頂ければ幸いです。
最終更新:2017-08-01 20:58:11
1208文字
会話率:0%
軍部上層部のクーデターにより、自国を亡命せざるを得なくなった王女アイ。
そのアイの侍女であるアオイ、アイの親衛隊の隊長であるコウヨウ。
コウヨウの伝手で、隣国に亡命するように、脱出しようとするが
軍の若きエースである主人公が追撃にあう。
ア
イとアオイ、コウヨウは、このエースの追撃を無事に振り切り、隣国へと亡命
できるのであろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-19 18:00:00
18097文字
会話率:46%
主人公は、戦闘中に自分と酷似する力を使用する人物と出会い、闘う。
自分の技が通じず、何とか痛み分けにすることが出来たが、その直後、相手の転生術で、主人公は転生させられ、その人物もまた自ら転生する。
気がつけば、主人公は記憶はそのままで
、初々しい赤ん坊に姿を変えていた。
ここから主人公は、この一人の男の子として生きていくことを決める。
同年代の子供達を支え、協力しながら、様々な問題や事件を乗り越えていく。
その活躍は年齢を重ねる度に広がり、ついには主人公を転生させた人物までその噂は広まることになる。
そして主人公とその転生させた人物が再び出会うとき、物語は核心に迫る。
※この小説はカクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-05 21:36:27
361424文字
会話率:24%
慶長十九年、戦国時代最期の戦役、大阪の陣が始まった。豊臣恩顧の重臣、片桐且元は戦を避けるために動いたが遂に仕えるべき豊臣家を逐われてしまう。 時代に翻弄された男が最期に立ったのは宿敵、徳川家康の本陣であった…
※固くあらすじを締めてみまし
たが本格歴史小説ではありません。
歴史小説風ライトノベルなのかラノベ風歴史小説なのかはわかりませんが、歴史物とキャラクター小説を混ぜ合わせた作風に仕上げてみました。
宜しければお付き合い下さい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-15 18:49:41
17336文字
会話率:25%
ロマンチストな死神と冷めぬ情熱をもつ老将のお話です。
最終更新:2015-12-22 00:08:41
12330文字
会話率:40%
広大なその大地は、後に製図した者達が、
「まるで正面を向いた牛のような」
と筆を走らせるほどに奇妙な形をしていた。
両端は南へ下がって海に面し、中央は顔のように大きく広がり口を象るかの如くその南部には大河が流れ込む。
自らの手駒を殺
されたことを口実に西北の府、順門府侵攻を開始する帝と、それを受けて立つ老将、鐘山宗円。
そして、二人の王者の争いに巻き込まれた上社信守と鐘山宗善。
それぞれ真逆の陣営に居ながら、若き二人は己の在りように苦悩する。
戦場の中に地獄を見た時、彼らは答えを得られるのだろうか……?
※Arcadiaにおいても本編と同記事内にて不定期更新中です。
(旧名:樹治戦記 ~鐘山環の流儀~)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-11 09:14:47
84569文字
会話率:30%
老将軍が決定的戦勝を通じて栄光を掴み、死後、偉大な帝国の初代元帥に叙せられるまでの物語。
最終更新:2013-08-14 22:41:05
3646文字
会話率:0%
ランリエル王国第一王子サルヴァはその才能を讃えられながらも、初陣において「まったく何もしないまま戦いが終わる」という失態を演じた。しかし、その屈辱により名将と呼ばれる者になってみせると誓いを立てる。
そして今、隣国カルデイ帝国の軍勢が同じく
隣国であるベルヴァース王国の王都を陥落させた。
その救援として出陣したサルヴァ王子の前に、各国の名将達がある者は敵として、ある者は友軍として王子の前に立ちふさがる。
愚者達の戦記の前。
ランリエル王国とカルデイ帝国との戦いの話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-15 14:07:01
180385文字
会話率:25%