カレナ・ブラックウェルは研究学園都市クモーに在籍する研究生だ。彼女は入学早々魔石の研究がしたい一心で飛び級し、魔石の研究室へと入る。彼女の目的は魔石を研究し、人々の生活を豊かにするものだ。最終目標は自分の育った地下都市キキーイルの人々が石化
状態からも元に戻すこと。そして地上の人と同じ生活を送れるようにすること。カレナは魔石以外のことに興味が薄く、研究室に籠ることが多い。時にはフィールドワークと称して近くの森に出没する魔物を討伐して魔石を調達することも多い。彼女は魔石の特性を研究し、人間が利用できるように加工していた。時には砕き、粉々にし混ぜ合わせ全く別の物を作る。元の武具に組み込んで新たな力を付与したりと様々だ。
カレナの眼は特別で魔力を視認できる。魔石に込められた魔力からどんな特性を持つかがわかる。また、魔力を持って生まれた人種(ウェネーフィカ)の魔力の流れも見ることができるため魔力の滞りから不調をきたす魔力暴走を予見できる。魔力暴走を起こしたウェネーフィカは自滅するか、廃人のようになり死同然になるため、恐れられていた。カレナは独自の技術で石に魔力を移して魔石を作ることができるが、それは相手の合意がなければできない。カレナは日々研究しながら魔力暴走を起こしそうな人を見つけては交渉していた。
魔石以外に興味のなかったカレナは休日も研究室にいた。そこに訪れたのはアラン・ウォードと名乗る侯爵家の嫡男。彼は突然カレナに「婚約が決まった」と告げた。カレナの研究成果に目を付けた魔力を持たない人間(アンスロポス)側の軍人たちが軍事利用する前にカレナをウェネーフィカ側の領、ロズイドルフ領へと囲うための政略結婚だと付け加えられる。
アランは女性たちの婚約をすべて断っており、周囲から冷酷と噂される人物だった。
困惑するカレナに出された条件はウォード家内の工房を自由に使って良いものだ。工房を貰えると聞いたカレナは婚約を承諾し、翌日にはウォード家へと引っ越すことに。
アランの妹アリス、彼の両親、使用人たちと話すうちに彼の不器用さ、素に触れていく。アランと会話を重ねていくうちにカレナの心情に変化が訪れる。
それはそうと、場所が変わろうとカレナの魔石、魔鉱物への情熱は変わらない。魔石欲しさに人助けをしたら恩人だと感謝されてカレナは困惑する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 06:20:00
179197文字
会話率:45%
とある時代の、とある国の都。
世の中には人々を襲うあやかしが跋扈していた。
そんな中、退治人のリツは婚約者だった上司から任務失敗の責任を押しつけられたあげく、一方的に婚約破棄を言い渡され妹と婚約すると――中略――
そんなテンプレートな運命
を辿ったリツの左遷先では、セツと名乗る新しい上司が待っていた。
仕事の説明が始まると思ったリツに対して、セツは結婚相手にしか教えてはならないはずの真名を名乗りだし……。
すれ違い的なあれから始まる、平安風ファンタジーっぽい恋愛ものです。
※「【R18】半妖の退治人と呪われた上司」の前日譚ですがこちらはBLではなく男女CPとなっているため、ジャンルを女性向け恋愛にしています。
※アルファポリス、カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 00:00:28
201529文字
会話率:63%
デルマは、マリーウェルシュ辺境伯の妾子として誰もから疎まれる存在。過酷な環境の中で生き抜く為に、デルマはあらゆる感情を捨てていた。
辺境伯家の正当な血筋である嫡男アレクサンダーは、容姿端麗の完璧な外面とは裏腹に、彼女の首に鎖を繋ぎ好き勝手
に弄ぶ。長女プシュケは天使と呼ばれながら、兄に恋心を抱きデルマに対し激しい嫉妬をぶつけていた。
そんな折、辺境伯の正当な血筋である長女プシュケが生まれつきの持病で亡くなり、隣国の伯爵との婚約話を成立させる為デルマが身代わりに立てられた。
【邪神】と畏怖される、残虐無慈悲な男のもとへ。
(わたしが、あのこのかわり)
デルマは、完璧にプシュケを演じてみせる。首元には、鎖ではなく、大粒のダイヤモンドが輝いていた。
彼女にとって莫迦の真似事は、至極簡単だったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 22:02:31
9056文字
会話率:45%
魔法を使うことができる人間が、そう多くない世界。
魔法は〈神より授けられし尊い力〉として尊ばれてきた。
魔法使いの数、そしてその力の強さが国力に匹敵する、と、王国では魔法使いが重用されており、魔法を使うことで成り上がることを夢見る平民も少な
くなかった。
近年名を挙げた商家であるサッカレー家で、メイドとして働くエイダは、“使えない濡れ雑巾”と蔑まれながらも、魔法が使えるということを国に隠して生きてきた。
その理由は、エイダの使う魔法が、〈魔法無効化魔術〉という存在してはならない禁断の魔法であったから——。
ある日、エイダは王都の裏道で、魔力を抑えきれず苦しむ黒髪の美青年を、魔法無効化魔術で救う。
驚いた表情でこちらを見る美青年を前に、事情を説明できるわけもなく。
——どうか、このことがバレませんように……!
自分の名前も告げずに逃げ帰ったエイダだったが、後日目の前に現れたのは、なんとこの国の王太子で——!?
「エイダ。どうか俺と結婚してほしい」
顔も知らない王太子に頼まれたのは、まさかの婚約者になること……!
でもどうやらそれには、深いわけがあるようで——
嫌われ、いじめられてきた平民出身の元メイドが、禁断の魔法で王太子妃になるシンデレラストーリー
※この作品は同様の内容でカクヨム様にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:25:40
33314文字
会話率:34%
王女アリシアに与えられたのは、“決められた未来”。
政略結婚。
仮面の笑顔。
そして、王家の象徴としての役割。
兄は甘すぎて、護衛は忠誠深く、婚約者は完璧すぎる。
一見すれば理想の王女生活──
けれどその裏には、歪んだ愛
と、静かな狂気が渦巻いていた。
「姫らしく在れ」
誰もがそう望む中で、アリシアはただ、笑顔を貼りつけて生きていた。
けれど、舞踏会の夜。
全ては、唐突に終わりを告げる。
黒衣の男が、招かれざる客として現れたのだ。
「この姫は、俺がもらっていく」
それは──魔王、レオナルト=アルセイン。
歓声が悲鳴に変わる中、
彼はただ一人、アリシアを“個人”として見つめ、
名前を呼び、手を差し出した。
奪われた姫の物語は、ここから始まる。
誰の脚本でもない、
自ら選び取る未来が、いま、動き出す。
※過去に投稿した同名タイトルを、完全に一から再構築した新作です。
※各ルートにより、登場人物の印象や展開が大きく異なる場合があります。
※甘さ・狂気・ざまぁ・溺愛・執着──各成分は話ごとに変動します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:00:00
43497文字
会話率:37%
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑称だ。
その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。
骨まで見えそうなほど痩せ細った体躯に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。
義母と義妹に虐げられ、食事もロクに与えられず、離れに隔離され続けたためだ。
陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。
誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。
今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。
お相手は、社交会で『暴力公爵』と悪名高いローガン公爵。
「この結婚に愛はない」と、当初はドライに接してくるローガンだったが……。
「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」
ちょっぴり口は悪いものの、根は優しく誠実なローガンは幸薄いアメリアを無自覚に溺愛していく。
その上ローガンは、アメリアが絶望的な人生の中で培った”ある能力”にも気づき始め……。
「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……国家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」
これは、愛されなかった令嬢が、ちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:10:00
449076文字
会話率:35%
魔物討伐遠征から帰還した伯爵令嬢セセリアは、父から侯爵令息ヴィンセントとの結婚を命じられる。
同い年のヴィンセントは《剣聖》の称号を与えられた魔法騎士で、貴族学院時代の天敵だった。
顔と血筋はいいが生真面目で規律にうるさく、セセリアを目の
敵にしていた男との婚約。
自分を嫌っている男と結婚しても、きっとろくな結婚生活を送れない……
そう思いつつも、セセリアは一念発起して淑女教育をやり直すことにした。
あの堅物のことだから、完璧な淑女が好みのハズ。
伯爵家の都合で女騎士にならざるを得なかっただけで、セセリアも実は令嬢らしい令嬢に憧れていたのだ。
結婚相手が天敵だからって何? 幸せは自力で掴み取るものよ!
それから数カ月。
輿入れしてきたセセリアと数年ぶりに再会したヴィンセントは眉をひそめる。
この女は誰だ? 彼女はこんな令嬢然とした女性ではなかったはず……やはり「セセリアは結婚を嫌がり、双子の妹シンシアを身代わりにするつもりだ」という情報は本当だったのか?
俺が結婚したかったのはセセリア・アーチボルトであって、同じ顔をした妹ではないのだが。
※カクヨムでは『天敵の婚約者様、私は身代わり花嫁ではなく本人です』のタイトルで掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:36:12
59690文字
会話率:37%
妹がおまえの婚約者の子を妊娠した。
だから身代わりに妹の婚約者――国のために人柱となる王子に嫁げ。
18歳の誕生日プレゼントがそれですか、お父様?
と思いつつ嫁入りしたアリーセは夫(の全裸)を一目見て恋に落ちてしまった。
――短命なんて関
係ない。私と結婚して幸せだったと、彼が最期の瞬間に思わせてみせます!
一方、《奈落》にて魔物との戦闘に明け暮れる〝聖剣〟の王子イグナーツは、アリーセを見て困惑する。
――なぜ俺の大事な《人魚姫》が妹の身代わりに?
もうすぐ死ぬ俺と結婚してもいいことはないし、無事に帰してやらないと。
ところで、妙に見つめられている気がするのだが気のせいか?
滅び行く世界で、うたかた夫婦の恋の攻防戦がはじまる。
※カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 20:10:00
249990文字
会話率:34%
戦争をしている国の侯爵令嬢に転生してしまった主人公、ラペルラティアは、国を出なくても済むように国内で結婚相手を探していたものの、血のつながらない母親に無理矢理婚約破棄されてしまう。挙句の果てに、ラペルラティアは敵国・リンゼガッド王国へと、
休戦の証に嫁がされることに。
一体どんな仕打ちをされるかと恐怖しながらリンゼガッドへとやってきたラペルラティアだったが、夫となる第四王子であり第三騎士団団長でもあるシオンハイト・ネル・リンゼガッドに、異常なまでに甘やかされる日々が彼女を迎えた。どうにも、自分に好意的なシオンハイトを信用できなかったラペルラティアだったが、シオンハイトのめげないアタックに少しずつ心を開いていき――ある日、とある過去を思い出す。
【この作品は、別名義で投稿していたものを加筆修正したものになります。ご了承ください】
【この作品は『アルファポリス』『カクヨム』にも掲載しています】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 10:39:09
93607文字
会話率:22%
婚約破棄の末に死罪になってしまった主人公、サネア・キシュシー。
彼女は転生し、日本で目を覚ます。そこで乙女ゲーム『アルコルズ・キス』の存在を見つけ、自身が悪役令嬢であることを知る。
日本で得た乙女ゲーム知識を使い、幸せな結婚生活を夢見て頑張
るサネア。
繰り返し乙女ゲーム世界と日本を行き来し、攻略しようと試みるが、今回からはどうにも様子がおかしいようで……?
*この作品は「アルファポリス」「カクヨム」にも掲載しています*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 20:49:09
84893文字
会話率:18%
理不尽な理由で屋敷の別邸に軟禁されて育った侯爵令嬢コルネリア。父は義妹ばかりを可愛がるし、義妹は何かと嫌味たらしく絡んでくる。
ある日、コルネリアは敵国との政略結婚を命じられる。嫁ぎ先は格下の子爵家。しかも、領地は辺境。長女でありながら、
義妹が嫌がったせいでコルネリアにお鉢が回ってきたのだ。
それでも、長年閉じ込められていた屋敷から解放され外の世界を見てみたいコルネリアは政略結婚を了承し、敵国の辺境へと旅立つ。
そこで、コルネリアを待っていたのは、婚約者からの溺愛と、初めて感じる安らぎ、そして、正当な評価を受ける喜びだった。
やがて、実家侯爵家の領地が災害で壊滅的被害を受けたと、コルネリアに助けを求めてくるが……、知ったことではありませんわよ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 10:20:00
436804文字
会話率:42%
結局のところ、貴族令嬢の運命など後ろ盾次第だ。
幼くしてお母様を亡くし、公爵だったお父様を12歳で亡くして5年。
わたし、公爵令嬢フェリシア・ストゥーレは、よく持ちこたえた方だと思う。
婚約者の第3王子に婚約破棄を突きつけられ、お飾り同然の
結婚をしたわたし。
嫁ぎ先から向かったのは、亡き両親の眠る辺境の地。
3年ぶりに眼鏡をかけ、大好きな本に囲まれて過ごすうちに、どうやら、わたしは夫に溺愛されているらしい。
けれど、生憎とわたしはまったく気付かない。
なぜって?
本が面白くて、それどころじゃないから!
これは、亡き両親の墓守をしながら、第2の人生を謳歌しようとした公爵令嬢の物語。
......え? 陰謀? 何か企んでるんじゃないかって?
まさか、まさか。
わたしはただ、静かに暮らしたいだけですのよ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:10:00
32262文字
会話率:34%
ガブリエラはヴィラーグ王国の侯爵令嬢。突然、王太子アルパードから結婚の申し入れをされる。
だけど嬉しくない。なぜならヴィラーグ王国では三大公爵家の権勢が絶大。王太子妃は王家にも比肩する勢力の三大公爵家から輩出するのが慣例で、ガブリエラが王
太子妃になれば実家のホルヴァース侯爵家がいじめ潰されてしまう。
かといって光栄な申し入れを断っても王家への不敬。それもお家断絶につながりかねない。
やむなく一旦は婚約するけれど、愛する実家を守るためどうにか穏便に婚約破棄しようと、ガブリエラの奮闘がはじまる。
しかし、アルパードの誰もが見惚れる美麗な笑顔と、まるで子供のように純粋な瞳。そして、アルパードがなぜ自分を選んだのか、その驚くべき理由を知ったガブリエラは、次第にアルパードに惹かれてしまい――。
ガブリエラとアルパードの初々しい恋は、王位継承を巡る陰謀、隣国との複雑な駆け引き、さらには権謀渦巻く国際謀略の渦へと呑み込まれてゆく。
華麗で重厚な王朝絵巻を舞台に、優雅で可憐で個性豊かなご令嬢キャラが多数活躍する、実は才色兼備で文武両道の猫かぶり令嬢ガブリエラが軽快に駆け抜ける、異色の異世界恋愛外交ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 20:10:00
281122文字
会話率:31%
「俺の生誕祭で、婚約者であるお前がファーストダンスの相手を拒むばかりか、そのように俺を避け、距離を取るとは────フローリア・バークリー、俺は今日この場で、お前との婚約を破棄する!」イヴリンド王国の王太子ジョゼフはそう宣言し、秘密の恋人であ
った男爵令嬢エヴァナの肩を抱き寄せた。
ダンスの直前に見てしまった、王太子ジョゼフと男爵令嬢エヴァナの爛れた関係。バークリー公爵家の長女フローリアの脳裏には過去のトラウマがよみがえり、どうしても王太子を受け入れることができなかった。
大広間に集う貴族たちと、誰よりも自分に厳しい父の視線が突き刺さる。フローリアは絶望した。
ところが────
「そうか。ではそちらの令嬢、俺が貰い受けよう」そう言って突如フロアの中央に進み出てきたのは、第三王子のクリストファーだった。王太子のフローリアに対する婚約破棄宣言に、絶世の美男子である第三王子の婚約宣言。場は騒然となり、フローリアはただ呆然とするしかなかった。
クリストファーにもフローリアを望む、とある事情があった。二人は互いの利と目的のための婚約、そしてその婚約期間を経ての白い結婚契約をひそかに結んだ。
ところが、二人にとって完璧な計画だったはずの白い結婚生活は、始まるやいなや終わりを迎えることとなり……。
互いに異性に対するトラウマを抱えた二人が、本当の夫婦となるために葛藤と奮闘を繰り返す、シリアスな事情ありの胸キュンラブストーリー(にしたい)です。
※いつもの何もかもファンタジー設定の物語です。
※ 本作はセンシティブな描写(性的な描写含む)がございます。ラブコメ感を出したいのですが、重い部分は重くなる予定です。
※この作品はアルファポリスにも投稿中です。カクヨムにも掲載予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 07:23:43
110609文字
会話率:40%
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手を
つけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。
※この作品はカクヨム、アルファポリスにも投稿予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 18:38:50
176555文字
会話率:46%
オールディス侯爵家の娘ティファナは、王太子の婚約者となるべく厳しい教育を耐え抜いてきたが、残念ながら王太子は別の令嬢との婚約が決まってしまった。
その後ティファナは、ヘイワード公爵家のラウルと婚約する。
しかし幼い頃からの顔見知りであ
るにも関わらず、馬が合わずになかなか親しくなれない二人。いつまでもよそよそしいラウルではあったが、それでもティファナは努力し、どうにかラウルとの距離を縮めていった。
ようやく婚約者らしくなれたと思ったものの、結婚式当日のラウルの様子がおかしい。ティファナに対して突然冷たい態度をとるそっけない彼に疑問を抱きつつも、式は滞りなく終了。しかしその夜、初夜を迎えるはずの寝室で、ラウルはティファナを冷たい目で睨みつけ、こう言った。「この結婚は白い結婚だ。私が君と寝室を共にすることはない。互いの両親が他界するまでの辛抱だと思って、この表面上の結婚生活を乗り切るつもりでいる。時が来れば、離縁しよう」
一体なぜラウルが豹変してしまったのか分からず、悩み続けるティファナ。そんなティファナを心配するそぶりを見せる義妹のサリア。やがてティファナはサリアから衝撃的な事実を知らされることになる──────
※※腹立つ登場人物だらけになっております。溺愛ハッピーエンドを迎えますが、それまでがドロドロ愛憎劇風です。心に優しい物語では決してありませんので、苦手な方はご遠慮ください。
※※不貞行為の描写があります※※
※この作品はアルファポリス、カクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 12:27:32
168351文字
会話率:41%
かつて、王太子妃候補として王国中に名を馳せた令嬢――リディア=エルミナ=クロフォード。
だが、ある日突然、彼女は“理由不明の婚約破棄”を言い渡される。
すべてを失い、実家からも見捨てられ、王都の片隅にひっそりと身を隠す彼女に届いたのは、
一通の密書だった。
「――王太子の命が、近く狙われる」
その一文を読んだ瞬間、リディアは知った。
自分が捨てられたあの日と、この毒殺未遂事件は決して無関係ではない、と。
舞台は再び王宮へ。
かつて捨てられた令嬢が、今度は“真実の証人”として戻ってくる。
陰謀渦巻く宮廷にて、彼女は自らの手で証拠を集め、
王太子暗殺の背後に蠢く“王家の闇”に迫っていく。
冷たく変わってしまった王太子・アレクシスとの再会、
疑念と懐疑の狭間で揺れる心――
だが、リディアの瞳は決して曇らない。
信じていたのは、かつて交わした“誠実な契り”と、
何より自分自身の直感と、知性。
毒、裏切り、仮面の舞踏会、そして失われた愛。
すべての真実を暴いたとき、王国は変わり、
そして“捨てられたはずの婚約”は、再び蘇る。
「私にとってあなたは、“王太子”である前に――
ただ、ひとりの、愛しい人だったのです」
これは、一度すべてを失った令嬢が、
その誇りと愛を胸に、王国の運命を変える物語――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:09:33
2986文字
会話率:17%
他国の実話から成った物語の影響により、若者の間で流行りはじめた【真実の愛】という名の大義名分を掲げた【婚約破棄】騒動。
フェリシア・グラスバートも例に漏れず、その騒動の真っ只中にいた。
結婚式を1ヶ月後に控えた学院卒業パーティーの直前、フ
ェリシアは全裸で睦み合う自分の婚約者ラッセルと友人のロザリーに遭遇してしまい、婚約者に婚約破棄を突きつけられる。
幸いラッセルの有責で婚約を解消したフェリシアだったが、パーティー会場では彼女は【寝取ら令嬢】やら【真実の愛の間に立ち塞がる悪役令嬢】やらと、流行りに踊らされた人々によって面白おかしく囃し立てられていた。
居場所を無くしたフェリシアは、会場から出ていく際に【首輪の落とし物】を拾い、通りすがった【美しき氷の騎士団長】として有名なロイ・ラゼルディア騎士団長に手渡す。
その瞬間、彼の首には首輪、そしてフェリシアの腕にはベルトが装着され、2人は魔法の鎖で繋がってしまった。
首輪には【待て】や【おすわり】などしつけ機能までついている始末……!!
解除するには口付けをするしかなく、宮廷魔術師テトが他の解除法を探す間、2人はロイの家である公爵家で一緒の部屋で暮らすことに……。
着替えにお風呂に同衾に──2人に次々と試練が立ち塞がる……!!
優しく紳士なロイと個性豊かな使用人たちに見守られながら、フェリシアは前を向き始め、やがてロイとフェリシア、二人の距離は少しずつ近づいて──。
果たして2人は無事呪いの首輪と鎖から解放されることができるのか!?
妙なところで男らしさを発揮する伯爵令嬢と、そんな彼女を溺愛してくてたまらない堅物で誠実な氷の騎士団長。
初々しい二人の両片思いほっこり恋愛ファンタジー!!
短編『【寝取ら令嬢】は【氷の騎士団長】を飼い始める〜婚約破棄直後に拾った呪いの首輪で、初恋の美形騎士団長と繋がってしまいました!! そんな美声で【ご主人様】だなんて言わないでぇぇ!!〜』の長編版です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:00:00
208808文字
会話率:38%
異世界と日本を繋ぐ《扉》が発見され、人々は法を整備し、均衡は保たれている──と、思われていた。
聖女信仰の熱い聖ミーティア王国に生まれたティアラ・プレスセント伯爵令嬢は、生まれてすぐに聖女認定されながらも、聖女の力が使うことができない。
それどころか、聖女の力が使えなくとも婚約者である王太子を守らなければならないと、筋力を鍛えすぎて脳筋聖女と罵られるようになる。
結婚も間近に迫った王太子の卒業パーティで理不尽に婚約破棄とダンジョン【ヨミ】への追放を言い渡されたティアラ。
それは実質的な処刑を意味するものだった。
【ヨミ】に落とされた令嬢ティアラは、あちら側の裏制度である【贄制度】によって《贄》として【ヨミ】に落とされた青年黒崎歩と出会う。
「アユムさんを元の世界に戻してあげたい」
そのためにダンジョンの攻略を決意するティアラ。
やがて自分の前世と自信の持つ力と向き合いながら、増えていった仲間達とともにダンジョン内を一掃していく。
ドレス姿でモーニングスターを振り回す訳あり令嬢ティアラと、オカン気質でなぜか溺愛してくる歩の、世界を変える運命の恋。
そして世界は動き出す──。
物語は、彼女の前世へと繋がっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-14 21:04:59
121609文字
会話率:38%
婚約解消に向けて協力するはずが、王子の甘やかしが止まらない!?
神託で結ばれた仮初の関係から始まる、じわ甘ロイヤルラブ!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ノアティス王国の第一王子カイルと、他国の聖女のヨルミリア。
2人は神託によって婚約が決まったも
のの、どちらもこの結婚には全く乗り気ではなかった。
「円満な婚約解消を目指そう」
顔合わせが終わったあとにカイルにそう提案されたヨルミリアは、願ってもない申し出だとそれを受け入れ、婚約解消に向けてカイルと協力することを決める。
ところが公務を共にし素顔を知る度に、カイルの態度が「冷静沈着な仮初の婚約者」から「過保護な甘々王子様」に変化していってーーー?
これは仮初め? それとも本当?
第一王子の甘やかしに戸惑う聖女と、最初の約束をぶん投げて全力で囲いに来る王子のじわ甘ラブストーリー。
※8万字くらいの長編予定です。
※現在6万字くらい書き溜めたので、しばらくは毎日19時過ぎに投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 20:30:00
101652文字
会話率:37%
政略結婚のための婚約者に「お前との婚約は破棄する」と一方的に捨てられた貴族令嬢リリアーナ。
新たな婚約者には、どうやら甘やかされて育った異母妹を据えるらしい。
小さい頃から色々なものを奪われ続けてきたリリアーナだったが、そんな地獄のよ
うな状況に現れたのは、幼い頃の幼馴染・アレクだった。
「やっと俺の出番か」
昔と変わらぬ笑顔でそう言った彼は、商家の息子から成り上がり貴族となって戻ってきていた。
かつての初恋相手が、まさかの溺愛婚約者(※まだ立候補段階)として帰還―――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 07:10:00
8187文字
会話率:41%
「世界で一番嫌いな男と、子どもができるまで出られません。」
——最悪の初夜が、最愛になるまで。
政略結婚×犬猿幼馴染×◯◯しないと出られない屋敷
大国の王子と婚約破棄をされて悪役令嬢のレッテルを貼られた末の姫リディアは、追放される寸前に
小国セリオンの幼馴染で犬猿の仲のユリシス王に身請けされる事に。
嫌々ながらも嫁いだリディアだったが、そのまま大きな屋敷に閉じ込められてしまう。
おまけにこの屋敷から出るにはユリシスと子どもを作らなければならないと言われて——?
陰謀渦巻く国同士の争いに巻き込まれた不運な姫リディアと、腹黒王ユリシスの犬猿幼馴染ラブ!
※この作品はコンテスト用のため不定期連載になります。ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 13:23:46
11219文字
会話率:49%
「……気持ち悪い。どうせ、この婚約も嫌なんだろ?」
――それは、婚約者との初対面で言うセリフじゃなかった。
貴族の義務で結ばれた政略婚約。
アーデン伯爵家の次男ノエルは、婚約者リヴィアに一目惚れするも、動揺から暴言を吐いてしまう。
謝る
間もなく彼女は留学し、以降のやりとりは一切ナシ。
「これはもう婚約破棄確定だな……」と覚悟していた数年後──
「ご無沙汰しております、ノエル様」
戻ってきた彼女は、誰もが振り返る“完璧な淑女”になっていた。
近づきたいのに、近づけない。
謝りたいのに、言い出せない。
なのに毎回エスコートされるのは、僕の方!?
やがて二人は、魔石に秘められた謎と学院内の異変に巻き込まれていく――
これは、不器用な少年と完璧すぎる令嬢が、すれ違いながらも心を通わせていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 12:10:00
152692文字
会話率:34%
「どうか幸せになってくれ」
婚約者バーナードに運命の番が現れたことで、婚約解消となったライラ。
バーナードとは上手く関係を築けていたはずだったのに、番という存在が現れたことで何もかもなかったことになった。ライラはもう結婚なんてしないと心
に決め、仕事を探すことにした。
ひょんなことから、なにやら複雑な事情がありそうな第二王子マティアスの侍女にになることになったライラだが……。
婚約解消に傷ついたライラが、幸せを掴んでいくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:56:44
40044文字
会話率:45%
元婚約者と聖女様、私はあなたがたのお友達ではありませんし、既婚者です。
第二王子のエミリオと婚約していたベアトリスは、結婚式当日、しかも婚姻宣誓書に王子がサインする直前に現れた聖女のせいで彼との婚約破棄を国王から告げられる。しかし半端にサ
インした状態では愛の女神からの罰が下る。緊急処置として契約結婚した相手は、あまりにもチートな天空城の主だった。大切にしてくれる彼に心惹かれつつ、妃教育を受けていたためにできなかったあれこれに挑戦しようとするベアトリスの前に、なぜか元婚約者や聖女が友達面して顔をだしてくる。旦那様に愛されつつ、付きまとってくる王子と聖女からベアトリスは逃げ切ることができるのだろうか。
カクヨムで本編完結済にて連載中の話を少々修正してUPしております
別枠にて掲載していたヒロイン目線以外の小話も掲載予定
カクヨムでは★1000↑の評価をいただいているお話になります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:35:54
59378文字
会話率:53%
「なぁ、ナガレ! 一生のお願いっ!!」
「俺の婚約者になってほしいっ!!」
俺の幼馴染で国有数の御曹司である神宮寺遥斗は、何やら無理やり結婚させられそうになっているらしい。
遥斗の人生の自由を守るため、俺は『神宮寺遥斗の婚約者(※偽装)
』として政財界の要人が集うパーティーに同伴することになったのだが……
同棲は婚約の基本? 上から下までお誂えで一式服を揃えてみたかった? 何で俺は『婚約者を演じるための特訓』という言葉の下にこんなに溺愛されてるんだっ!? これは期間限定の偽装婚約じゃなかったのかっ!?
一途激重御曹司×激ニブド庶民、幼馴染大学生によるすれ違いBL!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:01:26
25427文字
会話率:34%
作家令嬢アンナ・エマール。成金商家出身のアンナだったが、推理ヲタクで、ついには本格ミステリー作家としてデビューした。しかし根強い男尊女卑国家に生きるアンナは、文壇サロンのおじ様達に「推理なんてやめろ」と追放され、作家業も干された。結局、タラ
ント村という田舎へ逃げる事に。
そこではなぜか村長殺人事件が起きていた。アンナは濡れ衣を着せられ、大ピンチ。ちょうど休暇にやってきたハイスペ経営者のクリスと共に殺人事件を調査する事に。アンナの人柄や推理スキルで味方も増えていき、犬猿の仲だったクリスとの関係も深まる中、第一容疑者の絞り込みも成功した。
その時、クリスがこんな賭けを持ち出した。第一容疑者が犯人だったら「俺と結婚しろ」と。その上、村に伝わる伝説と共に予想外の容疑者達が浮上してきた……?この推理も結婚も前途多難!?作家令嬢の田舎追放コージーミステリ開幕。※note等にも掲載中です。
第二部あらすじ
タラント村の事件も解決し、作家活動の営業の為、出版パーティーに訪れたアンナ。そこでなぜかクリスも登場、壁ドンもされ、熱烈プロポーズも受ける。外堀も固められ、クリスと婚約中と噂もたち、もう逃げられなくなったアンナ。
かといって仕事も忙しくクリスとの婚約も考えられないアンナはアサリオン村という田舎へ逃げる事に。賑やかな観光地の村だったが、そこにつくと、早速死体を見つけてしまう。濡れ衣も着せられて大ピンチ。
結局、偶然仕事でやってきたクリスに助けられたが、彼の執着心が、少し怖いほど。
それでも地道に村人の味方につけ、ホテルで潜入バイトもするが、事件を掘れば掘るほどクリスの執着が深まっていく。村に伝わる蒼い鳥伝説も複雑に絡み合い、アンナとクリスの幸せの行方は……。この溺愛の方が事件です!?第二弾開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:00:00
105428文字
会話率:40%
伯爵令嬢でありながらお化粧も社交も苦手なオリヴィアは、仕事しかできない。
だから、〝氷の宰相〟と呼ばれる侯爵アーサーの右腕として、仕事に生きていこう――と思っていたのに。
「結婚する気がないというのはわかった。では、俺と結婚してくれないか
?」
「……はい?」
「承諾してくれてありがとう」
突然のアーサーからの求婚は、どうやら仕事上必要なことであるらしい。
(氷の宰相と呼ばれるアーサー様だもの、結婚すらも道具にするのだわ)
これは偽装婚約だと納得したのもつかの間、アーサーの態度はどんどん甘くなっていく。
「アーサー様にはもっとふさわしい方がいらっしゃるはずです」
「俺に必要なのは君だけだ」
ある日、戸惑うオリヴィアたちのもとへ、とある男爵令嬢がやってくる。
男爵令嬢はオリヴィアの嫌がらせをでっちあげ、アーサーに直訴するが……?
実は両片想いな仕事人間のふたりが、周囲を焦れさせながら無自覚に惚気まくるお話です。
ストレスフリー&陰謀もサクッと解決です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:31:26
73937文字
会話率:38%
書籍1巻がマッグガーデン・ノベルズ様より12月10日に発売。
1月15日よりMAGCOMI様にてコミカライズ開始。よろしくお願いします!
【第一部・完】
「傲慢で悪辣な行いには我慢ができぬ。エリザベス・ラ・モンリーヴル公爵令嬢。君との婚約
は破棄させてもらう!」
大ヒット恋愛小説『聖なる乙女は夜空に星を降らせる』とまったく同じ決め台詞で王太子ヴィンセントから婚約を破棄されたエリザベス。
傍らでニヤリと笑う性悪ヒロインに怒り爆発――と思ったら、当の王太子が振り向き、ヒロインを断罪しはじめた?
プロローグはエリザベス視点、
本編は王太子ヴィンセント視点で、婚約破棄のシナリオから大好きな婚約者エリザベスを守るため私怨たっぷりに奮闘するお話です。
(※エリザベスは政略結婚だと思っている)
【第二部・完、番外編まったり更新します】
ついに想いを告げるヴィンセントに、腰を抜かすエリザベス。
そんな二人の前にふたたび『乙星』ヒロイン似の男爵令嬢が…。
邪竜の復活、隣国の王子からの横恋慕(?)をのりこえ、二人はラブラブカップルになれるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 18:30:00
304115文字
会話率:33%
〝魔眼持ち〟のセシルは、人の心が読める能力で国王の寵臣となる一方、『気味が悪い』と蔑まれていた。
ある日セシルに、財政難の公爵家から〝白百合姫〟と呼ばれる美貌の令嬢アデレイドとの婚約が持ちあがる。
懸命にセシルと打ち解けようとするアデレイド
を冷たく突き放し、「お前を愛することはない」と告げるセシルだったが、それでもアデレイドは健気な態度を崩さない。
そんなアデレイドに、セシルは心を乱されていき――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 11:58:28
9220文字
会話率:24%