閉ざされた塔の中、知識と魔術を学び続けた少年ユリウス。
彼の孤独を癒すのは、唯一の友である魔物ジュノ──。
ついに塔の強大な結界を解き放ち、外の世界へと踏み出した彼が出会うのは、病に苦しむ村、腐敗に満ちた帝都、権力に揺れる王家の影…
様
々な出会いの中で、ユリウスは自身の出生に関する秘密に近づいていくことになる。
彼は何者なのか。なぜ塔に囚われていたのか。
やがてその問いは、世界そのものを揺るがす運命へと繋がっていく。
少年と魔物の旅路──。
救済と謎が交錯する、たった一つの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 00:41:29
52741文字
会話率:32%
冠帝国。
約300年の歴史を持つ大国。
その北部を治める冬《トォン》家の長女として生を受けた雪花《シュファ》。
両親、兄を失った雪花は叔父に引き取られ、数年後に皇太子のお妃候補として後宮入を果たす。
西部を治める桜家は春宮。
南部を治め
る夏家は夏宮。
東部を治める豊家は秋宮。
北部を治める冬家は冬宮。
後宮にはこの4大家門から皇太子のお妃候補が集められる
が、初陣での噂のせいで皇太子の元には未だ冬宮と夏宮にしかお妃候補が入っていない。
権力と欲と嘘で塗り固められた後宮内で雪花は目立たず、騒ぎを起こさず、静かに暮らすことを目標に日々過ごしている雪花だけれど……………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 16:38:30
260719文字
会話率:47%
《後宮》×《ミステリ》×《検視》×《エンバーミング》×《メイクアップ》×《恋愛?》
ワケあり妃は屍を葬り、身分格差、男女格差によって隠された死の真実を暴く!
先帝の死後、斉の後宮はひらかれた。
高官の妻妾選びの場となった後宮では、物騒な事
件が頻発するようになった。後宮丞の男 絳(コウ)は屍を蘇らすと噂の妖妃を訪ねる。
「死人に口はなしさ。けれども、死体は語るものだ」
綏(スイ) 紫蓮(シレン)
彼女は先帝の娘であり、後宮の死化粧師である。後宮中から蔑まれながらも誇り高い彼女の検視と推理によって、権力で揉みけされた事件の真実が明らかになる。
だが、彼女の本領は崩れた屍を復元して、最も美しい姿で葬ることだ。
「遺され、哀惜するひとたちのため、屍は一度だけ甦るべきだ」
絳は秘密裏に、紫蓮へと依頼する。
「先帝の死の真実をあばいてくれませんか」
屍を愛し、死に愛された「妖妃」と彼女に愛執する「奇人官吏」による後宮の暗黒事件簿、開幕!
ライト文芸寄りの後宮ミステリです。LGBTにまつわる事件もありますが、作者の思想よりも世界観を優先しており、現実の事件、人物、団体等とはいっさい関係なく、特定の人物、考えかたを非難、否定する意図はございません。
R‐15ほどの性描写、G15ほどの残酷描写がございます。
*連載について
第一部は毎日連載 更新は19時から21時になります
*お知らせ
メディアワークス文庫より「後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす」
ファミ通文庫より「後宮の女官占い師は心を読んで謎を解く」
好評発売中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 06:39:55
186778文字
会話率:41%
かつて、地上の民から天界人と呼ばれる者達がいた。彼等は天界と呼ばれる地上とは異なった世界に住み、遥か昔に地上の民と交わり、そして争った。
時が流れ、地上の民から天界人の記憶が消えて行った頃、天界の世界では不穏な動きが起こっていた。
「天界人の武威を見せつけ、地上の民を従わせよ」
天界人の一部の権力者達の視線は、かつて支配出来なかった地上へと向けられていた。
まるで虜囚の様に争いと言う名の枷に捕われた者達は、天上と地上に別れてその刃を向け合う事になるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 06:26:45
182760文字
会話率:34%
【1について】
エールデ・クロニクル――エールデ大陸年代記。
作者不詳のその本は、手に取った人間が、次の時代の主役となる本。
日本で女子高生「八剣 深青(やつるぎ みお)」として生活をしていた筈が、私立聖樹学院の図書室でその本を手に取った
――末に、キャロル・ローレンスとして、カーヴィアル帝国で生を受けて、約20年。
ルフトヴェーク公国次期皇位継承者エーレ・アルバート・ルーファスと出会い、皇妃となる事を請われたキャロルは、紆余曲折の末に、その手をとった。
【今シリーズ】
皇帝崩御により、エーレ・アルバート・ルフトヴェークとして、践祚した彼を支えるべく、現・公国宰相エイダル公爵から実務の手ほどきを受けつつも、キャロルは周囲の女性蔑視の風潮を、カーヴィアル帝国で、皇太子アデリシアに仕えていた時と同様に、自らの行動と言動で、蹴散らしていく。
語学力を見込まれて、送り込まれた内政室で、キャロルはリューゲ自治領に不穏な空気が生まれている事を知る。
絶対君主を持たない、一種の共和制に近い政治を行っている筈のリューゲで権力争いが起き、国の頭領として候補にあがった名前を知り、絶句する。
サウル・ジンド――カーヴィアル帝国近衛隊副長。キャロルの腹心の部下だった筈の名前に。
キャロルが抜け、さらにサウルまで抜けてしまえば、カーヴィアルの近衛隊は、骨抜きも同然。必然的に、彼女が直前まで剣を捧げて、仕えていた皇太子アデリシア・リファール・カーヴィアルの身も、危険にさらされる事になる。
既にカーヴィアルでは、死んだ事になっているキャロルではあったが、自分が、最も情報を持っている立場にいる事を理解してしまい、激しく苦悩する事になる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 19:00:00
229805文字
会話率:52%
世界は邪神教徒の戦いから伝説の水着職人とエドワード1世によって救われた。
そして11年後覇権主義に走るエドワードはカミヤとアルーペにエルフの国ネオガーディア帝国を侵略させ宇宙は再び戦火に包まれかける。
そんな時地球の水着職人真一は職を求めて
奴隷に志願し、伯爵リサに取り入ろうと画策した。
一応リサ姫の改定版ですが、原作ほとんど覚えてないので新しい作品として読んでください。
登場人物もリサ、シエル、フォートレス、真一、ルリ、サラサ、エドワード、神の使徒ファーリ、キートン、ルーシェリー位しか覚えてないので。
因みに何で失業した位で奴隷に志願したんだ?と言う意見があったので、改訂版では真一の事情を追加しました・・・。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-26 09:04:24
1890589文字
会話率:40%
魔族や悪神たちが存在し、悪魔が跋扈する世界。
片田舎の町で冒険者と魔導具の製作を行っていた特に取り柄のない一人の少年シトラス・レモングラスは、真面目で仕事ぶりと頼まれたら断れないお人好しな性格と、彼とパーティーを組む三人の女性が特級の冒
険者であった事から、『永久雑用』のあだ名で呼ばれていた。
『神聖魔女』と呼ばれたドルイドの秘術と白魔術の達人である黒髪ツインテールをしたクール系美少女である、義妹のアルバ・レモングラス。
『神速の射手』と呼ばれた弓の名手であり、幼馴染のハーフエルフである銀髪をした勝気な美少女のプリムラ・ベルベデーレ。
『黄金の剣闘姫』と呼ばれた剣術と盾術の名人であり、姉の様に慕っていた金髪碧眼の巨乳美女であるグラウカ・ランドスケープ
美人で器量のいい彼女たちの尻に敷かれながらも、それなりに幸せな生活を送っていたシトラスの日常は或る日唐突に終わりを告げる。
魔王を倒すために『神の勇者』と呼ばれる異世界からの召喚者がロンダニア連合王国に五人召喚された事で、シトラス・レモングラスの運命は変わる。
王国でも上位の実力を持つ『特級冒険者』の多くが勇者を補佐する為の予備パーティーとして王宮に集められ、シトラス達のパーティーも予備パーティーの一つとして王宮にスカウトされる。
しかし、予備パーティーとしてスカウトされたシトラスのパーティーメンバーは、『神の勇者』の一人である『聖勇者』五十嵐・尚高の愛人として寝取られ、シトラス自身は追放されてしまう。
そんな中、シトラスは『神の勇者』でありながらも五十嵐・尚高に反抗してパーティーを追放された青年、立花・喜兵衛に一つの話を持ち掛けられる。
「僕と組まないか?シトラス・レモングラス」
こうして、自分の運命を狂わせた『神の勇者』の一人と共に新たに冒険者としてのスタートを切ったシトラスだったが、数奇な運命の末に、シトラスは暗黒大陸の裏社会を支配するゴッド・ファーザーとなり、遂には魔王を遥かに超える権力と武力を手に入れる。
そして、裏社会の帝王になったシトラスの元に、ロンダニア連合王国からの秘密の依頼が届く。
「どうか、『神の勇者』である五十嵐・尚高を殺してくれ」
裏社会の魔王となったシトラスは、かつての因縁にケリをつけるべく動き出す。
異世界ピカレスク浪漫ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-15 05:00:00
194269文字
会話率:26%
北のカリアゲ君の核兵器で無事に異世界転生を果たし、見事絶世の美少女に転生した主人公メリア。
メリアの転生先は、神が世界中の人々に天職を与え、人々は神に与えられた職業で経済活動を行い、世界の力で自動的に人々の懐から税金が徴収され、世界帝国
が世界の中央政府をする世界!
これは、マルクスやレーニンもビックリするであろう程の世界規模での社会主義の世界で、十二歳のある日、突然天職により世界皇帝になった皇帝メリア様が独裁政権する物語!
感想の投稿制限を無くしてます。
誰でも感想を送れますので、どしどしください。
よろしければレビューとかも書いてください!
PV数が増えればやる気でるんや!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-18 23:34:03
31308文字
会話率:35%
アーティファクトの発見によって歴史は大きく変わった。世界中が戦乱の渦に巻き込まれていた。しかし、如何なる権力も通じない、独立した人類最強、スレイヤー。
アルト=ヘルグラインはその中でも最強との呼び声が高い正に人類最強だった。
不定期投稿に
つき週一は目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-10 08:00:00
4306文字
会話率:22%
平安時代風の和風異世界。山吹の少将はある春の夜、動いて話す妖しい姫人形と出会ってしまった。天下一の権力を持つ右大臣を父に持つ少将に対し、偉ぶった態度で我儘なこの人形姫は、元は人だと言う。帝や美しき女御達、東宮、姫君がいる煌びやかな後宮で、元
の人の姿を取り戻そうとする人形姫が起こす騒動に、山吹の少将は巻き込まれていく。でも、気が強くて可愛い人形姫の面倒をみずにはいられなくて……。
「平安異譚-悪役姫は退場したはず」と「平安異譚-恋敵は姫君だけじゃない」の登場人物達による、番外編(変?)です。本編とはあまり関係ない平安風バカップル話が中心の予定です。
史実等とは関係ない、異世界物語として、了承願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-25 01:53:35
20686文字
会話率:47%
平安時代風の和風異世界。本編完結済み。某外部公募の二次選考通過作品です。帝や美しき女御様達、兄東宮がいる煌びやかな後宮で、女五の宮(15歳)は、美形貴公子と名高い紅葉の少将を一目見て、激しい恋に落ちた。だが、憧れの少将は美少年好きとの噂が!
!そこで世間知らずの五の宮は、少将好みの美少年・桔梗の君に変装した。少将に近付くことで、美少年の山吹の君や、爽やか美形貴公子の桂木の少将とも、思わぬ深い関りを持つことに。だが、強力な恋敵や厄介ごとが多すぎて、前途多難。更には高貴な姫宮であるため、権力争いの政治問題にも巻き込まれる。果たして姫宮は、愛しい貴公子を手に入れられるのか?
※「平安異譚-悪役姫は退場したはず」の世界で、新たな主人公が恋に頑張ります!
※番外編「平安恋花-秘密の香気」を別途連載しました。らぶらぶ番外編です。
※2017/06/08 番外編の連載を始めました。宜しくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-02 01:41:41
238929文字
会話率:44%
エルマグニア帝国の侵攻をかろうじて食い止めたローライシュタイン大公国だったが、戦争はまだ終わっていなかった。帝国軍の再侵攻を予想して、ローライシュタイン大公国は領土防衛の準備を進めた。そこへ帝国を構成する五カ国の一つ、ベアヴォラーグ同盟の
マグナー・ホルギン総裁から提案書が届けられた。その内容はエルマグニア帝国とローライシュタイン大公国との和平協定締結に関するものである。ただし、ホルギン総裁はそこに付帯条件を一項、付け加えた。
ローライシュタイン大公国軍第六師団長「ダーグナスリイトの戦姫」アーヤ・エアリーズをマグナー・ホルギンの花嫁として差し出すこと、それが和平を仲介する条件だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-29 08:34:46
81480文字
会話率:40%
内裏の公達の間で噂の姫君がいる。
「不香花の君」と言われる彼女は、匂い立つような美丈夫である頭中将・九条実明の婚約者。
実明が美丈夫であるから「不香花の君」もまた相当美しい女性なのだろうと囁かれていた。
だが肝心の実明はその姫君がどこの家の
者か、どのような姫なのか、一向に話すらしない。
やがて忘れ去られた頃……彼女は弘徽殿の女御に乞われて宮仕えにやって来た。
再び沸き上がった噂を聞き付けた今上帝が実明を問いただすと、どうやら「不香花の君」は帝の初恋の人のようで───!?
強引な帝と腹黒側近が幼い姫を奪い合う歳の差三角関係。
権力と愛憎渦巻く宮中で、まだ幼い彼女が手を差し伸べるのは───はたしてどちら?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-14 21:05:24
40151文字
会話率:35%
アルヴィヤ帝国ではエルフと人間が共生しています。
アルヴィヤ帝国の王女様、ウラニア・アーヴィングとアルヴィヤ帝国伯爵令息フェイボス・マイヤーが婚約しました。
ウラニアが伯爵の家へ行くとそこには……!?
夢見る乙女、伯爵令嬢のフェドラ
と、シスコン王子ジェラルド。権力と金が大好き、エルフ反対派公爵令息のヴィンセント・ホナー。エルフの旅人、お茶目な歌姫フィロメナ・クーンラット。
6人が織りなす波乱万丈(?)ほのぼの(?)帝国異世界恋愛(?)です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-26 22:58:19
9573文字
会話率:64%
大陸に数多く存在する国々。
その中で一際大きな二つの国『帝国』と『科国』。
そしてその二つの国に挟まれた小さな国の集合体『連合』。
『科国』は領土拡大の野心を持たず、逆に『帝国』はこの世の果てまで征服しようと絶えず戦をしかけた。
長年、
『連合』は『帝国』の侵攻を『盟約』と呼ばれる共同的な防衛意識によって連携し防衛を続けてきた。
しかし、隙を突かれ『連合』の一国『流国』が僅か一か月足らずで『帝国』の前に陥落した。
『流国』から脱出した姫は馴染みである『連合』の別国『萌国』へ助けを求める。
圧倒的な敵国を前に勝てぬであろう戦いに挑み、自国の民を敗戦の地獄に突き落とすのか。
人質を差し出して『帝国』に無様に許しを請うか。
圧倒的な兵力差を前に『萌国』国主は、泣き、叫び、足掻き、もがき、苦しみながらも遂に決意する。
彼は決してヒーローではなく、彼は決して勇者ではない。
彼は一人で数万の大軍と戦えるほどの一騎当千の強者でもなく、彼は決して天地万物に通じる軍師でもない。
故に彼はどこにでもいる普通の少年で、国主という権力を持つ一人の王であるにすぎない。
これは彼が、泥沼のような戦乱の時代に、大切なモノを守るために血塗られた道を歩んだ道を追った物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-12 00:00:00
131968文字
会話率:33%
舞台は古代中国。今私は三国時代に生きている。
古代中華の漢王朝は、その長い支配体制に息切れし、腐敗が始まっていた。皇帝は政治を顧みず、役人は賄賂で動く。地方は野盗山賊の類で溢れ、権力者は己の権勢を拡大する事のみを命題とした。荊州の長沙郡は、
正答の無い城を挙げての二択問題に取り組んでいた。すなわち、降伏か開戦か荊州の北を支配する万庶に開城を迫られた為である。
長沙の太守の娘である王韙は開戦を主張するが、意見の大勢は降伏であった。業を煮やした王韙は、近隣の郡太守であり、知り合いでもある辛鄒に同盟を申し入れる使者を出す。その使者が、本編の主人公である孔明と彼とことある事に喧嘩を起こす徐曠であった。二人は珍道中の末になんとか辛鄒の同盟を取り付ける。
王韙は父である太守王粛を殺害して、自らが太守となり万庶に対峙しようとするが、それを見かねた孔明が先回りして王粛を始末してしまう。
念願通り太守となる王韙であったが、すぐに謀反が発生し、城外の古城に逃げ込む羽目に陥る。
そうこうしているうちに、万庶軍は長沙に入城し、辛鄒の桂陽郡、零陵郡と、最後まで万庶に抵抗していた勢力も彼の軍門に降ってしまう。これで、荊州には味方はなくなり、さらに古城も包囲される。彼我の戦力差は二十倍以上。勝ち目の無い戦いであった。
城に立て籠もり数日が経過するが、それも限界に達した頃、王韙は仲間だと思っていた徐曠に刺されてしまう。
ところで、孔明であるが、彼は人間ではない。永久の時を生きる不死鳥である。彼の血を飲み肉を喰らい王韙は一命を取り留める。
孔明の作り出した爆弾と、偽って降伏していた桂陽、零陵の軍も加わって万庶軍を退ける事に成功する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-14 21:00:00
138745文字
会話率:32%
ある日、姫君は《夢》を見た。仮面を被った軍人が奴隷達を従わせる悲惨な悪夢。魔物が住みつく無人島、その中央にある五つの塔から《神の宝石》を持って帰って来い――――という悪夢の物語を。
姫の名はローゼ・F(エフ)・ブレイラント。
カナリア色の
髪にバラの花より赤いと唱われる瞳の色が印象的な十六歳の娘。
そして、夢の中で夢見たものは現実の世界に生み出してしまう特別な能力を持っていた。
彼女の父、ブレイラント第十六第国王が君臨する国の名はクライン・ダート帝国。小規模な国家に境界線を隔てて、ブレイラント側の一般国民と、魔術師ハイリンリヒト側の術者達がそれぞれの領地に暮らしていた。そして、魔術師シュヴァルツとローゼが見合いをする破目になった時から、ローゼの歯車は狂い始めてしまう。
実のところ、ローゼには愛している人がいた。レーゲン・マージェスという帝国唯一の医学者。優しく、寛大で、正義感の強い彼はローゼの支えとなっていた。
――――――しかし、状況が変貌したのはその年の冬。
前触れのないブレイラント国王の突然の薨去。
同時期に行方不明となるレーゲン。
術師達が宮殿へ攻め入ったのは間もない事だ。領土も権力も全てを奪われローゼは幽閉される。何もかも失い、絶望の果てに全てを諦めた時だった―――、シュヴァルツが施錠を外して目の前に現れる。術師の城へローゼを連れて行くと、彼は不器用に寵愛するように接した。
こんな夢のような日々が続けばいい……と願った数日後、
シュヴァルツは「愛してる」と告げて裏切った。
彼は言った、《神の宝石》を実現させる為にローゼの能力を利用したと。
《悪夢》を実現させた重罪を償う為、奴隷達を救出する為、すべてを壊した犯人への雪辱を果たす為にローゼは悪夢の中で戦うことを決意する。
夢の果てに待ち受ける、全ての真実に直面しながらも。
かくして―――――、この話は若き姫君が、王女になるまでの真冬の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 18:47:53
117801文字
会話率:40%
イケメン生徒会長とジミな女子高生の魂が、入れ替わってしまうお話しです。二人は、日本によく似た、和国(わこく)と言う国の高校三年生。
単に地味と言うだけでなく、目を覆うがごとく長い前髪、腰まである黒髪など、ミステリアスな雰囲気を湛える少女の名
は御高嶺 華子(おたかね はなこ)。高嶺の花とはほど遠い風貌たが、少女は帝のお妃候補だった。
帝って、この国で一番の権力と財力を持つ男だよね?ムリじゃない?
無理ゲーほど燃える生徒会長の、ジミ系女子高生の改造計画。読んでくれた方、ブクマしてくれた方、ありがとうございます♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-23 17:00:00
11815文字
会話率:27%
天の国を統べる帝の娘・迦具夜。彼女はだれにも嫁ぐ気などなかったがゆえに、難問を次々と男たちに課す。しかしその中で、意にそぐわぬ男が迦具夜を屋敷から連れ出した。
教科書にも載るほど有名な竹取物語をベースにしています。
自サイトで掲載して
いたものを多少の修正を加えて掲載します。五年以上前の物語で未熟なところがあるかと思います。批評等どうぞ遠慮なくよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-28 20:08:28
9286文字
会話率:41%
未来の物語です。
メレッサ16才は住み込みの家政婦として働く母と貧しい暮らしをしていました。ある日、メレッサが住む星が極悪非道な独裁者ドラールの侵略を受けることになります。戦争になるので逃げ出す人々、そんな中、母はメレッサに父の事を説明
します。なんとメレッサの父はあの独裁者ドラールだというのです。
いきなりお姫様としての生活が始まり、ものすごい権力が転がり込みます。故郷の星を攻めている軍隊を父からもらってしまいます。
ちょっとのんきな女の子の大活躍のものがたりです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-01 22:00:53
103362文字
会話率:46%