十五世紀。中世も終わりの兆しを見せるこの時代、度重なる十字軍派遣により欧州各国はその国力を弱めつつあった。
また、食生活において当時の人々は肉を保存するため、塩漬けにしていたが、それはお世辞にも美味いと言えるものではなかった。水分が抜
けカチカチになった肉は日にちも経てば変色し、そして腐る。
そんな中、東地中海のカイロ、アレクサンドリアといった都市を持つマムルーク朝エジプトは、東の紅海を抜けインドと貿易をしていた。
そこで取引された胡椒などの香辛料は肉の味を落とさずに保存できる、最高の保存料として欧州で重宝された。
当時胡椒と銀は同量で取引されるほど、香辛料は高価なものだった。
そして残念ながらそれらは温暖湿潤の気候でしか育たず、欧州では輸入に頼るしかなかった。
当時の欧州各国は敵対するマムルーク朝を抜けてインドに到達することは不可能であった。そのため、エジプトに近いジェノヴァやヴェネツィアの商人たちがエジプトとの胡椒の取引を独占した。世に言うレバント貿易である。
同時期、欧州西端のイベリア半島では国内のイスラム勢力を排除してキリスト教国家の復権を目指す国土回復運動、いわゆるレコンキスタが、いよいよ終わりを迎えようとしていた。
イスパニアに先駆けてレコンキスタを完了させた小国ポルトガルでは、バルトロメウ・ディアスの喜望峰到達により、アフリカ大陸を南下して東進インドに向かう、東回り航路で胡椒を手に入れようと躍起になっていた。
「大航海時代」の幕開けである。
さて、歴史における大航海時代とはまさにその通りなのだが、ここはそれとは違う舞台。
馴染みの国名、人名、出来事もパズルのようにずれている。
欧州西端の国、イスパニア。ここに一人の少女がいた。公爵令嬢の彼女は身分も身なりもしっかりして、英才教育により高い教養も身につけている。まさに才色兼備である。ただ一つ、いささか性格に難があることを除けば。
話は冒頭のレコンキスタをめぐって、彼女にスポットを当てて始まる。
これはそんな世界の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 18:19:00
107187文字
会話率:60%
1998年、16歳の鈴原健介はマンションの屋上より飛び降り自殺を試みるが、奇跡的に傷ひとつない状態で病院へと運ばれる。翌日、体に何の異常も認められず退院した。だが、翌年の1999年に彼は忽然と姿を消す。そして2012年、ほとんどの人間が彼
の存在すら忘れかけていた時……ひとりの探偵が、鈴原に関する調査を開始した。やがて、恐ろしい事件の真相が浮かび上がる──
※作中に登場する団体や人名や地名や事件などは、全て架空のものです。実在の人間や団体とは、何の関係もありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 18:10:09
90623文字
会話率:48%
この物語は、とある田舎町にうごめく妖怪たちに闘いを挑んだ、ひとりの熱血番長の記録である。妖怪たちから見れば無力であるはずの人間の少年が、僅かな期間で名だたる妖怪たちをシメてしまった奇跡を通じ、その原動力となった愛と勇気と友情とを、あます所
なく小説化したものである──
※念のためですが、作品内に登場する人名や地名や組織は全て架空のものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 00:43:05
99895文字
会話率:47%
盗賊《シーフ》ギルドで働いていた俺。
仕事で捕まり、投獄かと思ったら魔術師になることに?!
そんな『俺』の日記。
学生生活から始まり、ついに社会人生活(笑)がスタート。
単位やちょっとした人名情報はこちらにあります。
https://nc
ode.syosetu.com/n6337p/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 12:00:00
2115615文字
会話率:20%
『シーフな魔術師』の人名表とその他
キーワード:
最終更新:2010-12-21 20:41:30
3722文字
会話率:0%
今から遡ること千年前。
妖と呼ばれる異形の存在が時に災害を起こし人々を脅かしていた。
そこで妖を退治するべく立ち上がったのは【対妖討伐隊】。
彼らには妖に対抗する為の退魔の力が備わっており、妖と人間との戦いは現在でも続くことになる。
対妖討伐隊には主力の四家がおり、東野家・西条家・南場家・北都家である。
この四家は妖に強い憎しみを持ち、妖討伐の最前線にいた。
しかし、この中で東野家だけこの争いに疑問を持ち始める。
『このまま妖と戦うより、仲良くした方がよくね?』
当然他の三家からは非難の嵐である。
争い事が嫌いなのは何も人間だけではなく、勿論妖の中にも争い事が嫌いな妖は存在しており、その妖たちは東野家に集まった。
流石に主力の一家と争いたくない対妖討伐隊は一部の地域のみで人間と妖の共存を認めた。
それが【人妖町自治区】。
今では【人妖町】と呼ばれている場所である。
「……うん、話の内容が長いよな」
現在の東野家の跡取りとなる一二三。
残念ながら、面倒くさがり・マイペース・無気力の3Mが揃ったいわゆるダメ人間である。
そんな一二三に差出人不明の荷物が着払いで届き、これがきっかけで運命が動き出す。
「差出人名ぐらい書いて、しっかりお金を払って郵送しろよな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 11:00:00
27300文字
会話率:65%
霊力のある世界。
特に強い霊力を持つ者は『能力者』と呼ばれた。
その中でも属性特化した者が持つ霊玉がある。
昔一人の男の霊力を五つに分け、その属性に特化した強く清い者が持つ霊玉。
その霊玉の持ち主は『霊玉守護者(たまもり)』と呼ばれた。
現在その霊玉守護者は京都の能力者を牛耳る安倍家の首座の直属になっている。
三年前に霊玉の元々の持ち主である『禍』の浄化を果たした霊玉守護者達は、その後も仲良く過ごしていた。
霊玉守護者のひとり、トモは気楽な一人暮らし。
学校にバイトに安倍家の仕事にと忙しく過ごしていた。
高校二年生の春。
ふと聞こえた笛の音に惹かれるように向かった先で、ひとりの女性と出会う。
そのひとが目に入った途端、とらわれた。
このひとだ! やっと会えた!
会うたびに惹かれる。知るたびに好きになる。
そんな彼女には責務があった。『呪い』を受けていた。罪に苦しんでいた。
トモは彼女と接するなかで、ポンコツな自分を情けなく思い、実力の足りない自分に打ちひしがれ、それでも彼女を諦めることはできない。
足りないなら足りるようにするまで!
『呪い』がある? それがどうした。
責務がある? だからなんだ。
そばにいたい。甘やかしたい。しあわせにしたい。助けたい。
彼女を諦めることなど、できない!
『半身』にとらわれ恋に堕ちた青年が、彼女のためにがんばるお話です。
※このお話はフィクションです。
お話のなかに登場する個人名・団体名などは全て架空のものであり、実在のものとは関係ありません。
※実在の地名・名称が出てきますが、違う世界の同じ名前の場所として楽しんでいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 18:00:00
2073163文字
会話率:26%
霊力のある世界。
京都の中学一年生のリカは『推し活』に日々励んでいる。
彼女の最推し、それは伝説の大陰明師・安倍晴明。
晴明様の出るものならばゲームに小説、漫画にアニメ、どんなものでも目を通さなくては気がすまない。
神絵師の美麗イラストを自
室の壁に貼り崇め奉り、自分でもおはなしを作っては投稿サイトに投稿する。
『推し』のすばらしさを広める活動に生きがいを感じるリカに見合いの話がきた。
その相手は、まさかの安倍晴明!?
前世の記憶なんかないのに熱心に晴明様を崇め奉る女の子と、前世の記憶のある元夫がお見合いをするおはなしです。
※『霊玉守護者顛末奇譚』から続くお話の続きになります。
読んでなくてもわかるとは思います。
※各話によって視点が変わります。
※本編10話、番外編1話の全11話です。
※このお話はフィクションです。
お話のなかに登場する個人名・団体名などは全て架空のものであり、実在のものとは関係ありません。
※実在の地名・名称が出てきますが、違う世界の同じ名前の場所として楽しんでいただけると幸いです。
※実在の歴史や人物・事件・事故をモチーフにしている場面があります。
あくまでフィクションであり、実在のものとは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 18:00:00
58473文字
会話率:28%
霊力のある世界。
特に強い霊力を持つ者は『能力者』と呼ばれた。
吉野の中学二年生の晃は、高霊力保持者の中でも特に霊力の強い『霊玉守護者(たまもり)』と呼ばれる存在。
春に『禍』を浄化し、制御に苦しんでいた霊力も落ち着いた。
そんな晃には両親
がいない。
親しくなった大人達から愛情を注がれる日々を過ごしていたある日、両親のことを知った。
育ててくれた周囲の人への感謝。
幼馴染みのひなへの想い。
拙作『霊玉守護者顛末奇譚』の晃の、生い立ちと成長のお話です。
※このお話はフィクションです。
お話のなかに登場する個人名・団体名などは全て架空のものであり、実在のものとは関係ありません。
※実在の地名・名称が出てきますが、違う世界の同じ名前の場所として楽しんでいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-07 18:00:00
561577文字
会話率:23%
後三年の役[1083~1087年]の奥州遠征準備の為に武蔵国府、府中に滞在した源氏の嫡流源義家が大國魂神社の宮司一族の娘との間に1084年、男子を授かった。奥州遠征に勝利した源義家は府中に凱旋、自身の三男と認知して朝廷から立花姓を賜り立花家
を創設、1099年元服した三男は立花義輝と名乗ったのだが、歴史の流れからその流れが消滅した。
令和の世、東京都府中市大國魂神社にお詣りにやって来た主人公は突然現れた大國魂神社の大神様と源義家公に過去の時代に転生して歴史の流れを修正する事を命じられた。
訳のわからぬまま戦国時代に転生した主人公、先乗りで転生した祖父と父と協力して歴史を修正しようと志すが、史実と異なる戦国大名立花家に古河公方家、関東管領山内上杉家、扇谷上杉家、北条家などの強敵に囲まれる状況を打開出来るのか?大國魂の大神様(おおくにたまのおおかみさま)と源義家公の願いを叶える事が出来るのか?
昭和、平成、令和の知識を駆使して戦国時代を乗り切れるのか?武田信玄、上杉謙信、今川義元の動静が鍵を握るかも?
史実通り織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の天下の流れとなるのか?結末は決めてないので筆者にもわかりません。
初投稿なので不備な点が有りましたら優しくゆるーく許してください。武将の個人名、城の名前は史実と創作をミックス致します。北条家の養子、嫁入り等は変化する可能性があります。
筆者は大國魂神社が大好きで、いつの日か戦国時代小説を書いてみたい、大國魂神社をストーリーに入れたいと考えておりました。
大國魂神社大宮司、猿渡一族の皆様、大國魂神社に携わる全ての皆様、架空の戦国時代小説の題材にする事をお許しください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 17:40:10
467783文字
会話率:6%
令和の時代において、しがない大学生だった俺は戦国の世で武士の息子に転生した。
しかし、そこは俺の知っている過去の世界とは少しばかり様子が違うようで…
この小説は日本の戦国時代と良く似た、しかし確実に違う世界で起こる戦国時代小説風ファンタジ
ー小説です。
歴史物やIF物をご期待の方には合わない可能性が有りますので御注意下さい。
また、地名、人名は架空の名前を使用しますが自然物(植物、動物)や産物(料理、工芸品)、また宗教(細かな宗派については架空)について読み手も書き手も混乱を避ける為、現実世界と同様の名前を使用する予定です。
登場人物の言葉遣いに関しては読みやすさ、分かり易さ重視とするつもりです。あくまで娯楽としてお楽しみ頂ければと思います。(お楽しみ頂けるレベルの作品を提供できるよう努力致します。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 18:00:00
541393文字
会話率:56%
小説内での異世界の往来は簡単には出来ないのがお約束。
「また、来たよー!!」
……そう思っていた時が僕にもありました。
これは一人の30代童貞男性小説家?が異世界グージャンパマと現実世界を巡り紡いでいく物語。彼の描くこの物語の結末とは
?
更新は毎週水曜日(たまに金曜日も)を予定してます。
*この物語はフィクションです。出てくる人名、建物、地名などは実在の物と関係ありません。また、ネタとしてBLやGLをいれるかも知れないので不快に思われる方はご遠慮下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 12:00:00
1784203文字
会話率:72%
以前に書いた「私、メリーさん。」に出て来た登場人物で書いた企画作品の第二弾になります。
ジャンルはホラーですが、またしても怖くはないので身の毛もよだつような恐怖を味わいたい方にはオススメしません。
*この物語はフィクションです。出てくる人
名、建物、地名などは実在の物と関係ありません。また、この作品はホラーです。読んで気分を害されても責任を負いかねません。自己責任でお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 00:00:00
3468文字
会話率:55%
以前に書いた「私、メリーさん。」に出て来た登場人物で書いた企画作品になります。
ジャンルはホラーですが、怖くはないので身の毛もよだつような恐怖を味わいたい方にはオススメしません。
*この物語はフィクションです。出てくる人名、建物、地名など
は実在の物と関係ありません。また、この作品はホラーです。読んで気分を害されても責任を負いかねません。自己責任でお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-21 22:00:00
3332文字
会話率:60%
丸海人、17歳、年齢=彼女いない歴。
至って平凡な『ぼく』はある日、信じられないような出来事に遭遇した!
――「まことに残念ですが、あなたは死んでしまいました」――
空を漂う少女が言うには、ぼくは既に死んでいるらしい。
それを覆すには
、『神様になって』『原因を排除』しなくちゃならない―――!
うなる神業!飛び交う触手!!
立ちはだかる敵はUFO、UMA、古今東西の都市伝説ども!
チートならぬゴッドパワーで破滅のシナリオをぶっ壊せ!!
――これは異世界転生ではありません。
―――『神様転生』です。
※ ※ ※ 読者のみなさまへ ※ ※ ※
基本日曜更新、各投稿の文字数は少な目です
この小説の主人公には『異世界・チート・ハーレム・VRゲーム・悪役令嬢』は基本、含まれません
この小説は舞台設定、人名等にクトゥルー神話群の固有名詞が登場しますが
世界観は『クトゥルー神話とは異なるものです』
Twitterにて更新報告などを投下してます。
https://twitter.com/afuron9393
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 03:53:45
777739文字
会話率:28%
空母大鳳が早期配備されていたら、余波を含めてその後がどう変わったのか。
作中の大鳳はいいんです。これで。
人名を出さずに階級と役職名も少しだけにしてみました。役職名を間違えているかもしれませんが大目に見てください。
架空戦記創作大会20
24春参加作折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 05:00:00
32252文字
会話率:41%
少し違う世界線の日本、状況が太平楽を許してくれないようだ。
ついに太平洋の東西が激突する。
日本は生き残れるのか。
双龍とはどんな空母。
初投稿です。
2019/08/25
ミッドウェー海戦終了後、一旦完結しています。
現在、不定期でチ
タ要塞1944連載中。
人名、あまり出ません。会話7割です。
作中の技術や人物像は架空の物です。深く突っ込まないでください。
山口多聞様の架空戦記創作大会2019春夏 参加作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-30 05:00:00
257048文字
会話率:45%
親友のルシファーが結婚すると聞いた「大悪魔サタン」はルシファーの結婚相手が「人間の女」と聞いて自分も「人間の女」を恋人にすると決意し人間界に初めて行くことになった。
一方、「美空天使(みそらてんし)」というキラキラネームに人生を振り回された
人間の女の天使は「結婚詐欺師」をして男たちに貢がせていた。
天使は普段は「鈴木なつみ」と名乗っている。そしてサタンと天使は偶然知り合い、天使はサタンを新しいカモとして狙いをつけた。
サタンは天使を気に入り不慣れな人間界で生活しながら天使を自分の「恋人」にしようと頑張る。
天使は自分を恋人にしようとするサタンを金持ちの人間だと勘違いして自分に貢がせようとする。
二人の恋の行方は!?
※この作品はフィクションです。個人名、団体名、場所名等は実在するものとは関係ありません。無断転載禁止です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 09:30:00
43347文字
会話率:40%
ヴァンパイアと人間の血を引くファミリーキル(同族殺し)と呼ばれる僕の食料はヴァンパイアの血だった。真祖のヴァンパイアで異父兄のファデスと一緒に放浪する生活。
日本にやってきた時に僕は桜子と出会った。彼女はヴァンパイアに襲われた過去を持ちヴァ
ンパイアになりそこなった体を持つ人間。このまま放っておけば彼女の余命は一年。
彼女を助ける方法はある。でもそれはとても難しい選択だった。僕が最終的に選んだ方法は彼女を幸せにしただろうか。
ファミリーキル(同族殺し)の純粋な恋物語。
※この作品はフィクションです。作品中に登場する個人名、組織名、団体名、場所等は実在のものとは関係ありません。
※無断転載禁止です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 15:30:00
42303文字
会話率:38%
紫煙と外連味と一抹の寂寥感漂うレトロフューチャー風味スペースオペラ百合
かつて栄華を誇ったが国力の衰退著しいある国の国策企業による、安全性を黙殺した『圧縮恒星炉』開発が失敗した結果、その国民と国土の大半を吹き飛ばす事故を起こしただけでな
く、その残骸の膨大な熱量によって超々地球温暖化を招き、陸地の7割を海に沈めてしまう、という大惨事を起こしたことによって、人類は否応なく宇宙進出を果たさざるを得なくなり、衛星軌道上には大小様々なスペースコロニーがいくつも点在している新たな時代を迎えていた未来の太陽系。
系内の各地に潜む賞金首の犯罪者を追って宙を飛び回る賞金稼ぎを生業とする、通称『ロウニン』と呼ばれる人々の一員で、ぶっきらぼうな一匹狼の女性・ザクロは、根城にしている人口の約半数を同業者が占めるスペースコロニーの格納庫にて、どこからか逃亡して忍び込んだとおぼしき、常にオドオドしている様子を見せる若い女性・ヨルと遭遇する。
どこか不思議と惹かれる雰囲気を纏う彼女と関わる内に、ザクロはヨルの抱える事情に首を突っ込む事になり――。
※未成年者喫煙は法律で禁止されています。たばこは二十歳になってから。正しいマナーと節度を持って吸いましょう。
※この小説はフィクションであり、実際の出来事や個人名、団体名とは異なります。また、作中の描写には差別や受動喫煙等を肯定する意図はありません。
※無断転載お断り
カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 20:00:00
276826文字
会話率:67%
部室棟の片隅にある、たき火同好会部室の魔窟。彼女はいつだってそこにいる
中立であろうとするあまり部活の人間関係に馴染めず、退部することになってしまった高校1年の女子・大田美名美(おおたみなみ)は、部室棟の片隅にある、倉庫をそのまま転用し
た部室の戸にかかる「たき火同好会」という看板に興味を持ち、その戸を叩いた。
中にいる人物の声に促されて入ると、そこはろくに掃除もされていない、たき火用品などで埋め尽くされた三畳ほどの狭い部屋で、世を憂う風な事を言う、皮肉屋の2年生坂之上由実(さかのうえゆみ)が泰然とその奥に座していた。
美名美はそんな彼女に促されるまま自分の悩みを相談する。それを聞いて由実が出す答えは。
※この作品はフィクションです。実際の個人名や団体名などとは異なります。
※作中の描写に差別等を助長する意図はありません。
※無断転載お断り
カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 20:00:00
90804文字
会話率:69%
人のために戦う事を義務づけられた、人造人間“機巧兵”カミツの出会う運命
友軍内部へ行っていた潜入任務に失敗し、差し向けられた追っ手によって脚部と機関ユニットへ致命的なダメージを受けた対“外理棲侵略者”人型兵器・NMH社製B-9型機巧兵“
カミツ”は、山中に不法投棄された機巧兵の残骸でカモフラージュして潜伏していたが、ダメージを受けすぎて痕跡を消すことが出来なくなっていたために絶体絶命の状況に陥る。
万事休すか、というところで、突如現われた自衛陸軍兵器開発局機動隊長の穗村と名乗り、“墓掘り”と呼ばれる狐面のような仮面をした女性軍人によって庇われ事なきを得たカミツは、修理を受けた後に彼女から懐刀として傍に置きたいとヘッドハンティングされることになった。
しかし、カミツと話しながら部下と合流する地点へと向かう最中、不気味でニヒルだった穗村の言動が気弱なものへと変わっていき――。
※この小説はフィクションであり、実際の出来事や個人名、団体名とは異なります。また、作中の描写には差別や紛争等を肯定する意図はありません。
※無断転載お断り
カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 20:00:00
15009文字
会話率:62%
超時空蟋蟀シャリー・ビョルバムによる人名録です。
本編末尾にくっつけてもよかったのですが、姉とシャリーに反対されましたので
別作扱いとして単独掲載とさせていただきます。
適宜増補される予定ですので、たまにのぞいてやっていただければ嬉しいです
。
未登場キャラ、未掲載分ネタバレ等を若干含みますが、シャリー曰く、
未確定情報なので問題無し、なのだそうです。(こいつの思考法は、たまによくわかりませんが・・・)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 16:41:01
38831文字
会話率:24%
溺愛なんてくだらない。
そう言ったら、王配教育の指導員にこっぴどくダメ出しをされた。
しかし、王立海軍の旗艦の艦長を務める身で、"溺れる"のはゲンが悪いだろう。
ーーー
言い出せない王女様と生真面目な海軍軍人と歯に衣着
せない教育係のお話。
わりと展開はシリアスですが、教育係の口が悪いので、主人公とのやり取りはコメディっぽいです。
背景設定にちょっぴり悪役令嬢モノが入っていますが、基本的に登場人物は上記3人のみ。ややこしい人名なしの記憶力いらず。(カタカナ固有名詞敵国名1つのみ!)
浮気なし。ハッピーエンド。
ーーー
たまには溺愛する騎士団長じゃなくて、溺れない海軍提督はいかがですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 07:00:00
8019文字
会話率:57%
フィクション世界に悪役転生した。
そういう話は大好きだったので、悪役上等!ではあるのだが……。
困った。このキャラ、軍の団長への思い入れ過剰で、敬愛がいつしか憎しみになって裏切る役なのに、この話の団長にも自キャラにも思い入れがない。
ストーリーは好きだったので、振られたロールは完遂したいんだけど、どうしよう?
ーーー
悪役志望だけど脳筋気味の主人公が、それなりに転生人生をエンジョイしながら、想定外の恋に戸惑ったりしつつ、身の振り方を悩む話です。
全6話
ーーー
主要登場人物3名、
人名などカタカナ固有名詞なし。
記憶力いらずで気楽に読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-19 00:00:00
20415文字
会話率:29%
時は16世紀、戦国時代。果てのない戦乱は人心の荒廃を招き、人心の乱れは人ならざる『邪なる者達』を生み出す呼び水となる。人に仇なす魔物を滅する使命を帯びた退魔の尼僧・妙玖尼は、邪悪の気配を追って飛騨の山中へと分け入るが、彼女はそこで山賊を率い
る女頭目の紅牙と邂逅する。
紅牙に捕らわれ慰み者にされかかる妙玖尼。しかしその裏で山賊の根城を利用した邪悪な企みが密かに進行していた……
人心乱れる戦国の世を舞台に、退魔の使命を帯びた女達の妖闘冒険紀行が始まる!
※この物語はフィクションです。作中に登場する全ての人名、地名、組織名は現実のものとは一切関係がありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 20:42:43
221912文字
会話率:50%
※カクヨムにも投稿しています。
皆さんは三国志はお好きですか?私は正史が大好きなので自分でも変化球を投げたくなってしまいました。
とはいえ、本当はめっちゃ知識が無いと書きはじめること自体に躊躇するテーマなのです。でもいくら勉強してもどうせ尽
きることがないので、とにかく書きはじめてみます。なので間違いを見付けたらさらっと直すか、「俺の後漢ではそうなんだよ」と開き直るつもりです(ズル)。
以下、方針です。
人称:朕とか明公とか卿とかの当時の人称をなるべく使いたいが、吾汝では文章がのみこみにくくなるので私とか貴方みたいなも許容する
人物:史料に全く出て来ない完全な架空の人物は出さない。史料で全く姓名等が無い人物はしかたないので便宜上付けても良い。特に女性。 史料で名前の一部しか判らない場合は勝手に付けてはいけない
旧字:本文は新字。人名、地名、役職の旧字は極力そのままにする。ただ孫権を孫權と書くとしっくり来ないだろうから例外はありで
熟語:仏教起源日本起源のものはある程度許容。同時代はネタでない限り原則不許可(絵に描いた餅とか)
捏造:面白ければこじつけで。
修正:無限に折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 10:30:00
289357文字
会話率:31%
司書として働くかたわら、一応こうして小説も書いている者として、本や教育などについて思うことをつらつらと。単なる本の感想にもなる場合もあります。不定期更新。
学校図書館に務める司書であるため、学校に関することもときどき。とは言えプライバシ
ーの関係上、個人名や学校名はすべて伏せ字あるいは仮名とします。
まだ司書としてはほんのヒヨッ子なので、仕事内容に関しては特に見るべきところはないかと思われます。
※アルファポリス・カクヨムにても公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 23:05:33
156151文字
会話率:5%
阪神・淡路大震災から22年目。その追悼童話です。
全編、ねこ目線。
地震描写・生き物と人の死の描写があります。
22年前、あの震災でなくなった多くのかたと、
24年生きてくれたわたしのねこに捧ぐ。
人名等々はフィクションですが、体験その
ものはノンフィクション。
童話のカテゴリにしていますが、あまり童話らしくはないかと思います。
カクヨムにても同時公開。
2017.1.19に、美汐さまより頂いたイラストを追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-17 06:00:00
4843文字
会話率:5%
かつて高度な魔法文明を誇り、その力で世界全てを手中に収めようとした「アルカナム魔導帝国」。
しかし、ある時、一夜にして帝都は壊滅し、支配者を失った帝国の栄華は突然の終焉を迎えた。
瓦礫の山と化した帝都跡は長らく忌み地の如く放置されていた。
しかし、近年になって、帝都跡から発掘される、現代では再現不可能と言われる高度な魔法技術を用いた「魔導絡繰り」が、高値で取引されるようになっている。
物によっては黄金よりも価値があると言われる「魔導絡繰り」を求める者たちが、帝都跡周辺に集まり、やがて、そこには「街」が生まれた。
どの国の支配も受けない「街」は自由ではあったが、人々を守る「法」もまた存在しない「無法の街」でもあった。
そんな「無法の街」に降り立った一人の世間知らずな少年は、当然の如く有り金を毟られ空腹を抱えていた。
そこに現れた不思議な男女の助けを得て、彼は「無法の街」で生き抜く力を磨いていく。
※固有名詞や人名などは、現代日本でも分かりやすいように翻訳したものもありますので御了承ください※
※詳細なバトル描写などが出てくる可能性がある為、保険として、「残酷描写あり」の設定をしました※
※あくまで御伽話です※
※「アストルムクロニカ-箱庭幻想譚-」の数世代後の時代を舞台にしています※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 15:49:06
115445文字
会話率:42%
これは、此処ではない場所と今ではない時代の御伽話。
滅びゆく世界から逃れてきた放浪者たちと、楽園に住む者たち。
二つの異なる世界が混じり合い新しい世界が生まれた。
そこで起きる、数多の国や文明の興亡と、それを眺める者たちの物語。
※詳細な
バトル描写などが出てくる可能性がある為、保険としてR-15、残酷な描写ありのキーワードを設定しました※
※不定期更新です※
※昔から脳内で温めていた世界観を形にしてみることにしました。どこまで続くかは神の味噌汁※
※あくまで御伽話です※
※固有名詞や人名などは、現代日本でも分かりやすいように翻訳したものもありますので御了承ください※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 17:00:00
179636文字
会話率:36%
私、シオン・ノヴァ=デルカンダシア辺境伯令嬢は日本からの転生者である。
そして転生した先は魔法も使えて妖精や精霊、神様さえ身近で当たり前のファンタジー世界。アラフォー目前で亡くなったとは思えないほど、それはもう大人気なく狂喜乱舞した。
――だがちょっと待ってほしい。よくよく調べれば何処かで聞いたような歴史、国、人名。
……もしかしてここ、『らぶさばいばー』の世界と似てない?
どうやら、寂しい独身貴族を貫いた前世でどハマりした学園系乙女ゲームの世界へ転生してしまったらしい、が――マズイ。非常にマズイ。
この世界は確か、攻略対象全員が理不尽級なヤンデレだったはず……あ、なんだ。よく考えたら私モブだから大丈夫だったわ。
この物語は、前世でプレイしていた乙女ゲーム世界へ転生し、無視しようとしてもなんやかんやで自ら関わって行ってしまう主人公が、最終的に世界を救うまでの苦労譚である。
※他の作品優先なので更新頻度は遅くなります。
(予約投稿あり)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 19:30:00
609113文字
会話率:38%
愛木(あらぎ)礼治(れいじ)。その人は大黒精霊(だいこくせいれい)道場にあった。
彼には一歳年下の妹がいる。
礼治の父と母は離婚。
礼治は厳しい父に、妹は病んだ母に預けられてきた。
大黒精霊道場は、俺にとっては憩いの場になっていた
のだ。
そんなある日、俺は師範になった喜びを誰よりも先に妹に伝えようとする。
だがその中で……
一方、エヴァ=オルコットは六歳の少女。
オルコット家という没落貴族で生まれ育った次女。
姉と妹を持ち、経済は逼迫している。
さらに父=オルコットがやらかす。
それはオルコット家には多額の負債を抱えてしまうことに……
《注意事項》
本作はフィクションであり、実際の人名・事件・団体とは異なります。
また事件や犯罪などを助長するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 18:22:23
9916文字
会話率:39%
《あらすじ》
大輝と美羽の一日おうちデートから始まる。一緒に食事をしたり家事をしたり、遊んだり。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく――。
甘々イチャイチャな彼らはちょっぴり近づく。
《登場人物》
・大和《やまと》大輝《だいき》―
―主人公
・実沢《さねざわ》美羽《みう》――ヒロイン
・麻美《あさみ》――大輝の妹
・里奈《りな》――大輝の妹
・友樹《ゆうき》――美羽の兄
・大塚《おおつか》武雄《たけお》――大輝の友達。
・飯田《いいだ》早苗《さなえ》――美羽の友達。
《更新》
一話3000字の全33話構成となっております。毎日更新の予定です。
《注意事項》
本作はフィクションであり、実際の人名・事件・団体とは異なります。
また事件や犯罪などを助長するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 12:44:32
100665文字
会話率:45%
俺は相羽純一。不運体質な俺は様々な出来事が重なり、不運にも命を落としてしまった。
目が覚めるとノルンという女神の前にいた。彼女は能力を一つ手にし、異世界へ転移させてくれるという。
俺はノルンの言う通り、スキルの一つ『能力を増やす能力』を手に
すると、異世界へと向かうのだ。
《コンテスト》
WEB小説投降サイトのカクヨムさんにて「ドラゴンノベル」のコンテストに参加中です。よろしければ、そちらでご覧ください。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862309032660
《注意事項》
本作はフィクションであり、実際の人名・事件・団体とは異なります。
また事件や犯罪などを助長するものではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 17:06:25
100117文字
会話率:35%