妹に嫌われていると思い込んでいる主人公、葉山和樹(はやまかずき)は応募した小説が受賞し担当の文月奏(ふみつきかなで)から漫画原作者にならないかと言われて、快諾する。
そしてその漫画の作画に人気イラストレータで自分もファンである葉山ソラである
ことを知り、嬉しい気持ちで帰宅する。
帰宅し妹に会いに行くと物静かで、寝ているのかと部屋のドアを少し開けるとパソコンの明かりが見えた。
気になって近づくと、自分好みのイラストを描く妹葉山和音(はやまかずね)の姿を目撃する。
そしてそのイラストはまぎれもなく葉山ソラのイラストで自分の作画担当が妹だと知った和樹は、もっと妹と仲良くなるチャンスだと思いこれを機に会話を増やしていく。
一緒に販売された本を見に買い物に行ったり、バイト先の後輩の女の子綾瀬七緒(あやせなお)と和音の三人でプールに行ったり。そして少し変わり者の同じ漫画家で作家でもある学校の生徒会長天使詩乃(あまつかしの)とデートをしたり。
何気ない日々に漫画制作という非日常をいれつつ、物語は進みついに単行本が発売する。
和音と二人で本屋にその様子を見に行くもどこにも売っていない。不安に思いつつ、担当の文月に電話をすると売れすぎて増販だと知らされる。そこで改めて自分たちの人気を知った和樹と和音はグータッチをする。
和音の嬉しそうな様子にこれからももっと頑張って、誇れる兄になろうと成長の意欲を見せて物語は完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 22:48:17
43480文字
会話率:49%
37歳、営業課長代理として働く高山順一の唯一の楽しみは、週末に行きつけのコンセプトカフェ「ショコラティエ」でお気に入りのキャスト「みか」と過ごすひとときだった。仕事に追われる日々の中で、みかの笑顔だけが順一の心を癒してくれていた。
そんな
ある夜、残業を終えた順一はいつものように「ショコラティエ」へ向かう途中、突如眩い光に包まれる。目を開けると、そこは神秘的な異世界。黄金の髪を持つ女神が現れ、彼に謝罪する――本来召喚する予定だった「勇者」とは別に、順一を誤って異世界に召喚してしまったというのだ。
女神から「元の世界には戻れない」と告げられた順一だが、代わりに通常より多くのステータスポイントと特別なスキル「万能適応」、さらに20歳までの若返りを与えられることに。順一はそのステータスの大半を容姿に振り分け、「推し」に会うための新たな人生を歩むことを決意する。
召喚先の異世界には、20年前に召喚された日本人たちが作り上げた「コンカフェ文化」が根付いていた。しかし、冒険者として稼ぎながら生きていくのは簡単ではない。稼ぎの大半が生活費に消え、推しに会う余裕などどこにもない。
「絶対に、推しを見つける!」
その一心で努力を重ねる順一。彼はこの異世界で新たな推しと出会い、成長していく。これは、異世界に誤って召喚された男が、推しのために剣を握り、モンスターを倒し、ダンジョンを攻略する、異世界×冒険×コンカフェの異色ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 20:25:07
152045文字
会話率:48%
”一年が十一ヶ月しかない”人たちがいる。
彼らは一年の内、決められた一ヶ月間を神に捧げている。
それは、この惑星(ホシ)のため、この日本(クニ)ため。家族のため。
何もせず、意識も特にはっきりとしない、ただただ、一ヶ月間ある部屋でただ”存
在”し続けるのである。
そんな”一ヶ月”少ない一年を過ごす彼らと、彼らとその家族のお世話をする”世話係”とのどこにでもありそうなどこにもないお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 20:00:00
308549文字
会話率:59%
世界中で発生した人体消失事件。人体一部消失と言えば良いかもしれない。白い光に包まれた者は人体やその身体の一部が消失する事件が発生した。世界中の警察、科学者、果ては霊能力者までもが事件解決の解明を行っているのだが、一向に手がかりすら掴めていな
いのが現状であった。消失時の痕跡もなく、人々は白い光が発生した場合は逃げるしか手立てがないのであった。どこにも逃げ場はないと言うのに。
現在も多種多様な憶測が飛び交う中、日本人はいつもの日常を送っており、世界的な消失事件であっても他人事として気にする者は少なかった。
しかし今年初めて日本でも消失事件が発生したことにより、日本人も危機感を覚えるようになった。それと言うのも動画配信サイトや各マスメディアがこぞって消失事件を取り上げ人々を煽っていたのも一因かも知れない。
1999年の預言書の時のように。
デマとして信じない者、滅亡論者の両極端に別れたのも同じであった。
先日、俺の幼馴染の女友達が巻き込まれた。白い光に包まれた小学生を助けるために身を挺して助けた際に左肩からスッパリと消えた言う。結果、失血性ショック死で亡くなってしまった。今日は彼女の四十九日法要の日、俺は彼女の勤務先であり、飼育担当だった黒ヒョウの檻の前でひとり物思いに耽っていた。考えても考えても分からない。何故、彼女が対象になったのか、彼女の代わりに俺が対象であったなら。悔やんでも泣いても彼女が戻ってくる筈はないのに。
帰ろうと思い檻から離れた刹那、俺は白い光に包まれて…
一文字良、その名前が表すスキルを与えられた男と養子の次のライフステージ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 18:20:00
23270文字
会話率:60%
非正規団員は正規団員より身分が低く、どこにも所属していないが自由に移動して働くことができる。
出身が不明で旅をしている非正規団員の少年 灰屋友司は朱鷺世で働くために山奥を歩いていると古民家があり、そこに住んでいる和服姿の肥満中年女性が助
けを求めてきた。
緑鬼という魔物にさらわれた娘を助ける仕事をすることになり、その緑鬼達がいる村へ向かう。
黄金のガチョウ娘編で仲間ができ、その仲間達とともに人間に危害を加える魔物や怪人を退治し、朱鷺世を拠点にして他の領地へ移動し自由に仕事をする。
敵は人間ではないものが多く、主人公達の味方も人間ではないことが多い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 17:45:10
46288文字
会話率:46%
吟遊詩人......それは主に中世のフランスに存在した、自作の詩や物語を歌にのせて伝える旅人のこと。
小さなころから身体が弱く、ずっと一人で家に閉じこもっていた僕【田畑 小太郎(タヴァータ)】は、アニメやマンガが大大大好き。
身体が弱く
てどこにも遊びに行けなくても、テレビをつければどこにでも冒険できる。
ひとりぼっちでさびしくても、マンガを開けばたくさんのヒーローがそばにいてくれる。
そんな僕だったけど、ある日僕の部屋の本棚からなにかフシギな世界に迷い込んでしまった。
なんとそこにいたのは........魔法! エルフ! モンスター! ドラゴン!
まるで大好きなアニメの中に入り込んだみたい!!!!と興奮する僕だったが.......
「あにめ? まんが? .......なんだそりゃ.....???」
....この世界には、アニメやマンガもないばかりか、な〜んにも娯楽がなかった。
それもそのはず。様々な種族や文化が混合するこの世界では、日々争いが絶えず、みんなが不安でいっぱいな暮らしをしていたのだ。
異文化がなんだ! 異世界がなんだ!!
アニメやマンガの力で、み〜んな笑顔にしちゃおう!!! そして、大好きな作品たちを布教しちゃおう!!!!
そう決意した僕は、おちゃめな女騎士エルフや超絶無表情な美女ゴーレム、無邪気な大型犬系お姉さんフェンリルなどの仲間とともに、吟遊詩人として壮大な異世界へと布教の旅に出るのだった!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 17:42:41
111534文字
会話率:40%
魔法に関して書いてあります。
どこにも売っていないので、僕が書きました。
その性質上、独特の表現を使っています。
『』内の文章は、思考を翻訳したモノです。
方言混じりの会話口調では、通じないからです。
『』内の ・・・ は、
迷いを表現しています。
つまり、スラスラと、
答えが出た訳では無い事を、意味します。
これが本当に魔法の書なのか・・・?
疑問に感じると思います。
しかし、心配はありません。
読み進めれば、それは発動します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 06:30:13
4019632文字
会話率:4%
不死の魔術師ルドルフと魔術師志願の少女セラ。
「リッチさんに学びたいんです!」
ダンジョンに引き籠っていたところを冒険者に襲撃されたリッチは、どこにも行き場のない少女を弟子にする羽目となる。
かつてともに世界を救ったエルフからのゴリ押
しゆえだ。リッチキングを倒す神子として育てろと言う。理由は面白そうな子だから。何を言っているんだ。
「お前なぁ、他人事だと思って」
やがて抵抗空しく言いくるめられたルドルフは、セラとともに安住の地を求めて未踏のダンジョン深層へと一歩を踏み出す。それは弟子の異才にひたすら驚く日々の始まりでもあった――
魔術と育成と冒険の人外ファンタジー。
===
一日一話投稿。
カクヨムにも同じ作品名で投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 06:00:00
221807文字
会話率:35%
恐ろしいほど強い魔王を十数年もかけて滅ぼした俺達は、滅びたはずの魔王の魂核から衝撃の事実を知らされる事となる。なんと、それは魔王ではなくこの世界の根幹そのものだというのだ。俺達は正義の為に戦っていたはずが、なんと世界を滅ぼすために戦ってい
たのだ。
驚愕の事実を聞き、俺はその魂核に滅ぼさずに済む方法を聞いた。たった一つこの世界を滅びから救う方法とは、なんと俺自身を犠牲にする事…。だが俺は愛する仲間と世界を救うために決心する。
世界を救うために魂を捧げたと思った瞬間、俺は見知らぬ土地に立ち尽くしていた。さっきまで居たエリスやレインやエルヴィンの姿はどこにもない。そこは俺達がいた世界ではなく地獄でもなかった。どうやら、そこは日本と呼ばれる異世界だったのだ。この世界には魔獣もおらず、魔法の類も一切存在していなかった。ただ一つだけ前世で見た事のある存在であふれかえっていたのだ。
その存在とはゾンビ。前世の小さいダンジョンの一階層にいるような屑モンスターだ。事もあろうにこの世界は、その屑モンスターのゾンビに滅ぼされかけていたのである。
俺は決める。俺はこの日本と言う世界で、魔王討伐に使った失った青春を取り戻すと。
レベル1000超えの最強勇者は、終焉の世界で青春を取り戻す事が出来るのか?異色のゾンビストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 23:44:08
1710315文字
会話率:66%
︎ ︎ ︎ ︎ 力者。それは時として魔法使い。時として術師、そして能力者と呼ばれる特別な力を持った者達の総称。
その中には他者を守る者と他者を滅ぼす者がいる。この特別な力は果たしてなんのために存在し、使われるのか、それを知る者はどこ
にもいない……。
西暦二千五十年。東京にある公立高校、月桜高校2年生の天地龍助。普通の高校生である彼にはある能力と魔眼が備わっている。それは、身体能力を上げる「肉体の力」と万物の弱点を見ることが出来る「鮮血の魔眼」だ。
どこにでもいる高校生だった彼は、いつもの日常の中で、通り魔事件に遭遇してしまう。一命はとりとめたが、その日からこれらの能力に開花してしまう。
突然のことに混乱する龍助は一人の力者と名乗る男、七坂京と出会う。
彼が所属している力者集団「TPB」に入ることになり、力の使い方を学んでいたが、感情に左右されやすい性格が災いして、なかなか力を使いこなせず、ついには暴走にまでなってしまう。
平凡だった日常が一変してしまい、苦悩の日々が続くそんなある日、TPBが追っている組織「TBB」がとある廃村で悪事を行なっていることを知らされ、その調査の任務が言い渡される。
その悪事とは、ごく一般の人々に無理矢理力を持たせ、力者にするというものだと判明していく。
龍助達は悪事を阻止すべく動いていくがTBBの妨害。更には人ならざる者、「化身」までもが現れ、悪事の阻止が更に困難になっていく。
カクヨムでも掲載予定です!
また報告いたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 23:14:25
353552文字
会話率:39%
【この一瞬に現実と幻想が重なる、心揺さぶるSFアクションファンタジー】
荒廃した遠未来、災害で変容した世界
天と地に別れ、生き延びることはできても、かつての自由はどこにもない
都市は新緑の廃墟と化し、生物と機械が融合する恐怖が奥底に眠る
彼らの宿命は、失われた故郷を取り戻し、人類を救うこと
仲間たちと共に、変異した怪物と立ち向かいながら、成長していく
再生が幻想を、進化が激動を。ストーリーは加速する。
「あなたはどこで生きていますか?」
セカンドアース議長 人類会議声明 第一文
『錬金術を実用化『イノベルム』が、未来の道しるべとならんことを』
オルガス・グローリー より
改訂版であり、連載用はこちらで更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 22:37:34
58950文字
会話率:47%
ダンジョン。
そこは常に死と隣り合わせの過酷な世界。
強力な魔物が跋扈し、地形、植物、環境、その全てが侵入者を排除しようと襲いかかってくる。
ひとたび足を踏み入れたなら、命の保証はどこにもない。
肉体より先に精神が壊れ、仮に命が無事でも五体
満足でいられる者は、ほんのごく少数だ。
ーーそのはずなのだが。
「今日も一日、元気にソロキャンプしていきたいと思いま〜す」
前人未到のS級ダンジョン深部で、のんびりソロキャンプ配信をする男がいる。
男の名はジロー。
「え、待って。S級ダンジョンで四十階層突破したの、世界初じゃない?」
「学会発表クラスの情報がサラッと出てきやがった。これだからこの人の配信はやめられない」
「なんでこの人、いつも一方的に配信するだけでコメント見ないの!?」
「え? 三ツ首を狩ったってこと? ソロで? A級パーティでも、出くわしたら即撤退のバケモンなのに……」
「なんなんこの人」
ジローが配信をするたびに、世界中が大慌て。
なのになぜか本人にはその自覚がないようで……。
彼は一体何者なのか?
世界中の有力ギルドが、彼を仲間に引き入れようと躍起になっているが、その争奪戦の行方は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 19:12:13
285149文字
会話率:33%
――深淵に吸い込まれると、前世の自分だった。
東堂一斗は38歳の中小企業の平社員だ。
彼は妹の息子へのプレゼントを渡した帰りに、子猫を助けようと道路に飛び出し、トラックに轢かれて死んでしまう。
真っ白な空間に立っていた彼は、オレンジ色
の光に導かれて、白い扉の目の前に立つ。
しかし振り向くと、そこには白などどこにもなく、ただ深淵が広がっていた。
一斗は深淵に飲み込まれてしまう。
そして目が覚めると――
赤ん坊の頃の自分になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 12:51:15
9450文字
会話率:27%
それは、ただ膝の上で語られた一つの噺。
すべてを奪われ、すべてを喪った少年の前に、「悪魔」は現れた。
家族の温もりも、希望も、善意も、何ひとつ救えなかった世界で、悪魔は静かに語る。
「おいちゃんの膝の上の景色を、教えてやるよ」
これは絶望
の継承の物語。
希望など、どこにもない――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 09:57:48
5504文字
会話率:12%
どーもー。アタシよ。
信長って、本当はオカマだったんだって。
え? オカマは死語で、ニューハーフって言うの?
どっちだっていいわよ。
コンセプトは、『もしも信長がおバカなオカマだったら』。
信長をモチーフにした作品が大量にある中で、ここまで
『おバカ』な信長を書いた作品はどこにも無いはずよ。
というわけで、いい加減な知識をもとにフザけた想像で描く、アタシのしょぼい解説と雑談も漏れなく付いてくる超適当な信長ストーリー、いざ発進!
あ、もちろん見切り発車よ。
まだ途中までしか書いてないけど、基本的には一話一話読み切りみたいな感じだから、安心してちょーだい。
けっこうエロネタが多めなので女性が読むにはキツイかも。
読みたければ自己責任で。
投稿は不定期。
※本作品は、別名義で連載して削除した同名作品のリベンジ版となります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 01:07:29
68288文字
会話率:46%
異形の血を引く少女・アリエルと、誇り高きエルフの女騎士・リィゼ。
彼女たちは、少年たちの失踪事件を追うなかで、
ひとつの館と、一人の魔術師に辿り着く──。
愛という名の呪い。
狂信という名の祈り。
それは、歪な世界が彼女たちに投げかけた問
いだった。
拒絶か、共鳴か。
赦しとは、いったい誰のためにあるのか。
汚れた祈りに触れた夜、
ふたりは自分の心の輪郭と、
『ふたりで生きる』という選択肢のはじまりを知る。
静かで、熱い、魂の物語。
──この日常から逃げ出す理由は、もうどこにもない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 19:10:00
51913文字
会話率:21%
角川スニーカー文庫から3月1日発売
――――
再会した幼馴染は、清楚可憐な美少女になっていた。
「久しぶりですね、隼人」
「はるき、なのか?」
かつて田舎で一緒に泥だらけになって遊んでいた幼馴染と再会すれば、あの頃男と思っていたガキ
大将然とした姿の面影はどこにもなく、誰もが振り返るような清楚可憐な大和撫子――というのは外向けの姿。隼人の前でだけは被った猫をかなぐり捨てて、当時と同じガサツな反応。接してくる距離感も変わりやしない。
「靴下脱いで胡坐って……見えるぞ」
「見たいの?」
「見たくねーの!」
「じゃあ見なきゃいいじゃん。それとも……ははぁん?」
「くそっ、そんなんじゃねーっての!」
「ふひひ」
そんな調子で接されるとドギマギして悔しいので、女の子扱いしてみたら意外な反応が……
田舎と都会。
少年と少女。
変わってしまった心と身体。
されど変わらぬ想いと約束。
更には田舎で別れた妹の親友、野菜を育てる園芸部員の女の子、彼女達との再会と出会い。そして――
これはそんな幼馴染と、離れていた距離と時間をちょっとずつ埋めていく、とある夏から始まるお話。
ジャンル別日間1位、週間1位、月間1位、総合日間2位、週間5位 ありがとうございます。
R15は保険です。
カクヨム様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 19:00:00
912772文字
会話率:43%
かつてそこに存在した「帝国」が崩壊して、幾星霜の年月が経った。
ここは、「メルカッタ」。ウロラ大陸南東部に位置するドメロン山脈を隔てた先に存在するメロウ大湖畔地帯の恵みによって発展した平原地帯である。
帝国がまだ存続していたころ、ここ
は「竜騎兵(ドラゴンライダー)」たちの一大拠点であったが、今やその姿はなく、「七大連盟(セブンス・ドミネーター・コネクション)」によって設立された新たな竜の背にまたがる少女兵。「飛竜兵(ヴィヴィアーナ)」たちの教育・育成が盛んに行われている。
しかしこの地では、今も噂が立つ。「この地の夜には、いまだ亡霊が空を飛ぶ」と。
主人公、オーレリウス・ベルベッドは彼らが言うところの「亡霊」であり、黒殻の魔竜「ストルム・ブリンガ」へ自らの肉体の一部を捧げ「契約者」となった
かつて「竜騎兵」と呼ばれた者の一人だ。月と夜の世界を飛び、表向きはただの冒険者として過ごすオーレリウス。
平和なこの世界では既に「竜騎兵」の居場所なぞどこにもない。当然、竜へその身を捧げ、超常の力を人の身に宿した契約者ともなればなおのことである。
それでも、なぜ生きているのか。
これは、英雄譚として謳われるものではない。
これは、帝国の興亡を謳う鎮魂歌ではない。
これは、一人の敗残兵を取り巻く日常。
死ぬ理由を失い、ただ生きている一人の契約者を謳う哀れな喜劇。
それでも生きる、竜騎兵の歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 00:30:55
100426文字
会話率:14%
かつて騎士としての栄光を欲しいままにした英雄、レオナルド。
長きにわたり続いた魔族との戦争も終わりを迎え、騎士を引退した彼は妻と幼い娘と共に穏やかな日々を過ごしていた。
しかしそれも束の間、一人の魔女の手によって彼の幸せは崩れていく。
目
の前で命を落とす妻と娘。かつての英雄の面影はどこにもなく、二人を救うことができなかったレオナルドは自ら命を絶とうとするが、そこへさらに魔女が追い打ちをかける。
生きる希望を失った彼に魔女は不老不死の魔法をかけた。
家族は死に、失意の底に落ちていくレオナルド。生きる意味を失ったにも関わらず、死ぬこともできない。
そうして惰性で日々を過ごしやがて百年が経とうとしていたある日、彼はとある噂を耳にする。
その場所では長命のエルフ族ですらたった数年で寿命を全うするという。
その国の名は、老人の国(エルダーガーデン)。
エルダーガーデンを探すため旅に出たレオナルドだったが、ベルサリア王国で一人の王女と出会う。
騎士団に追われていた一国の王女。聞けば、王殺しの罪を着せられたという。そんな王女はレオナルドに救いを求める。
「この国を救ってください」
早く全てを終わらせて楽になりたいレオナルド。彼の不老不死の力を目の当たりにし、助けを乞う王女。この二人の出会いが世界を、そしてレオナルドの錆びた心を変えていく。
これは彼の人生のその後を描く、アフターライフストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 21:00:00
13439文字
会話率:43%
春の放課後、ひとり文芸部室に残された高校生・日向沙希は、一編の詩に出会う。
書き手の名は、“花森結”──。
その言葉に惹かれた沙希は、彼女の足跡を辿ろうとする。
しかし、その名前は、学校のどこにも存在していなかった。
最終更新:2025-04-23 21:00:00
7036文字
会話率:22%