異形の血を引く少女・アリエルと、誇り高きエルフの女騎士・リィゼ。
彼女たちは、少年たちの失踪事件を追うなかで、
ひとつの館と、一人の魔術師に辿り着く──。
愛という名の呪い。
狂信という名の祈り。
それは、歪な世界が彼女たちに投げかけた問
いだった。
拒絶か、共鳴か。
赦しとは、いったい誰のためにあるのか。
汚れた祈りに触れた夜、
ふたりは自分の心の輪郭と、
『ふたりで生きる』という選択肢のはじまりを知る。
静かで、熱い、魂の物語。
──この日常から逃げ出す理由は、もうどこにもない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 19:10:00
51913文字
会話率:21%