フェンザグレン侯爵家の令嬢は鳴く虎《こ》も黙る猛者である。はかなげな見た目とは裏腹に獰猛な彼女だが、ある朝人格が一変し、可憐でおしとやかな女性になってしまう。そんな彼女に振り回される義弟ベルダルトの話。
最終更新:2021-06-07 21:06:09
4866文字
会話率:41%
自称ゲーマーの伊瀬翔彼が転生した世界には猛者たちが待ち受けていた彼の得意な戦略ゲーで軍師の頂きに登り世界を平和に導くその道中にはいろいろな苦難が高い壁となっていくファンタジー戦略転生はたして彼は世界をそして軍師の頂きに行けるのだろうか
最終更新:2021-05-14 17:03:00
1952文字
会話率:81%
魔法という概念をを地球に与えられてから150年後の世界。
大義名分を掲げ全人類を殺し世界を作り替えようとする組織と、それを阻止するかつて猛者とうたわれた七人の人間の物語。
最終更新:2021-04-16 23:14:31
16075文字
会話率:46%
十年前より、アルヘインでは未曾有の混乱が生じていた。その原因は、地球から召喚されてくる【地球人】によるものだった。
召喚された地球人たちは例外なく強力な力を保有しており、世界各国は地球人たちの軍事利用を画策。その結果、一部の国々により【地球
人狩り】が横行した。
ある地球人は、国に保護される形でその国に仕え、
ある地球人は、強力な力に溺れて暴走し、
ある地球人は、地球人狩りに怒り、国を相手に戦争を仕掛けた。
様々な地球人が巻き起こす騒動に対処できるのは、同等以上の力を持った存在だけ。
その対処できる組織の一つが、ヴァルガンヘイム傭兵団だった。
金額次第では大抵の依頼を引き受ける傭兵団には、訳アリの猛者たちが集っていた。
地球人の出現により混沌度合いを増す現状に、歯止めをかけられるものはいなかった。
ヴァルガンヘイム傭兵団所属の少年【アルマ】と、召喚された地球人【桜川謳歌】が出会うまでは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 00:00:00
44899文字
会話率:47%
多種族国家フィオーレ王国。様々な種族が暮らすこの国には、人々が容易に足を踏み入れない、否、侵入不可能な場所が存在していた。名を、メウヤアルの森という。陽も届かずいつもほの暗い鬱蒼とした深い森は、死を運ぶ毒草や凶暴な獣が蔓延っている危険な場所
――人々は口を揃えて《還らずの森》と呼んだ。
誰も近寄らない、どんな猛者でも踵を返すようなそんな場所で、ひとつの出会いがあった――。
「…………君は何者だ?(何故、麻袋を被っているんだ?)」
「森に住む、た、只人、です(どどどどうしよう。私喋ってる、人間と喋ってるわ)」
人々に避けられた深い森の中でひっそり生きる(引き籠る)ちょっと不思議な少女と、理由あって森に迷い込んでしまった青年が出会ったことから始まる物語。
※R15、残酷な描写タグは念の為の保険です。ストーリー上、残酷な描写があるかもしれないのでタグつけさせていただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-29 20:00:00
18284文字
会話率:10%
クールな見た目だが心に情熱を秘めている主人公、ドッジボール部員の隙見 投はある日、全国の猛者が集まる祭典「Battle of open field(通称 Boof)」に相応しい実力があると見なされ、招待される。『闘魂』と呼ばれる能力を駆使し
、投のチームは優勝することが出来るのか…!
というあらすじです。あまり深い事は考えずに見ていただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 23:12:41
2227文字
会話率:50%
《祝!幽焼け氏主催:第3回なろうデスゲーム6位入賞》
世界有数の実力を持つ回復士、ライオ。世界一ではないにしても彼の『不死身』とまで呼ばれた芸術的なまでの回復魔法のセンスは、文字通り死からも回復する程の効果を持っていた。
彼の所属す
る勇者パーティは、新参ながら飛ぶ鳥を落とす勢いで成長した。聖剣でドラゴンの鱗すら容易に切り裂く類まれなパワーを持った勇者。弱冠15歳にして全ての呪い魔法を習得し、あまつさえいくつもの魔法を創作した天才黒魔法使い。冷静沈着な思考と判断力で、最適な戦術でパーティを操る軍師、さらに勇者パーティの重厚な盾として防御を担当する面も兼ね備えるタンク。そして、彼らを後ろで支える回復士のライオ。
どれも一騎当千の猛者ばかりである。
4人の活躍は留まる事を知らず、各地の難事件の解決から大魔獣の討伐、他にも様々な偉業を成し遂げた。瞬く間にその勇者パーティは有名になり、冒険者ギルドから、今最も活躍している勇者パーティに贈られる『No.1勇者パーティ』の称号を与えられた。
過酷な冒険の末、No.1勇者パーティは遂に世界最強の脅威の一角である魔王討伐を果たした。
しかしその直後、
「魔王のついでに、てめえも死ね!」
彼は勇者パーティの仲間に裏切られて、死ぬまで斬り刻まれ殺された。自分以外の全員が結託して起こした計画だった。
仲間の裏切りに絶望したライオは、しかし、それだけでは終わらない。知恵を巡らし一縷の望みに掛けて一計を案じ、身を委ねた──
──そして、勇者パーティの仲間から殺されたライオは賭けに勝ち、蘇生することに成功する。
──しかし、蘇生されたのはライオだけではなく────?
元魔王と回復士、そして新たなる仲間の不死身系ほのぼの無双冒険譚が始まる!
そして、彼を追い出したNo.1勇者パーティの運命は如何に?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 01:03:44
44982文字
会話率:31%
終年4442年、鬼人戦線ー
色濃き神秘が太古の如く蹂躙し、剛力無双の戦線の猛者が此れを狩る。
生きた伝説が息づく戦場である。
最終更新:2021-03-23 00:21:51
5376文字
会話率:42%
『最強格闘家になろう』第一部「目覚め編」
ひ弱なサラリーマン矢吹晴男は、上司の剛田からひどいパワハラを受けていた。
矢吹が自殺を決意した時、謎の格闘家、加賀八明と出会い、矢吹晴男は武術に目覚める。
加賀の元でオフィス流柔術を学んだ矢吹晴男は
秘技「PCDAサイクル」で剛田の体を破壊。そして懲戒免職に…
晴男は最強を目指す中、強敵たちと出会っていく、ドラゴンカーセックスの達人、ハロウィン横綱、某有名歌手…そして、現れる宿命の男たち!!!
第二部「喧嘩凸板最強最大トーナメント編」
日本最大の掲示板サイト7ちゃんねる。
そこの喧嘩凸板は喧嘩自慢のやべえ奴ばかり、
「結局誰が強いんだよ」
喧嘩凸版最強を決めるトーナメントが遂に開催。
出場者はキャットファイトの達人、サンボマスター、ラーメンの鬼、油蝉…etc etc
果たして最強は誰だ!?
第三部「死闘乂門編」
遂に日本を支配した乂門。
そんな乂門に殴り込みに行く加賀一派。
ここに乂門vs加賀一派の対抗戦がはじまる。
真・最強格闘家になろう第一部「最強強奪編」
晴れて最強になった加賀一派。しかし、それを世間は許しはしなかった。最強の空手家が、オリンピック金メダリストの柔道家が、ステゴロ最強プロレスラーが、負けなし最強横綱が、最強は我にありと加賀一派に襲いかかる。
第二部「格闘関ヶ原編」
全国放送で生中継された原龍徳と黒鵬の戦いをきっかけに、格闘イベント「サンセット」プロデューサー榊伸夫は表格闘家と裏格闘家の猛者達を東京ドームに集め、有史以来最大級の格闘技イベント『格闘関ヶ原』を開催する。
遂に男達は表舞台で雌雄を決することとなる。
はてなブログで連載しています。アルファポリスにも登録済みです。
小説家になろうバージョンに少しアレンジしていくつもりです。
https://yuugentmugen.hatenadiary.jp/entry/2019/11/04/220915折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-15 20:04:26
217970文字
会話率:23%
人類の守護者たる"慈愛"の魔女は、激化する龍災に対抗するため、自身のクローン体に転生者を宿らせる計画を立てた。
二十七人の魂を合成して産まれた少女は世界最高の素質を持っていたが……、その傲慢は世界を蹂躙する。
大
国の重鎮、歴戦の猛者、長命種族の王、宗教組織、召喚勇者 etc...
ありとあらゆる強者達を
傲慢不遜、傍若無人、他人の傲慢を嗤い、他人が理不尽に苛まれる姿に愉悦を得る。
そんな少女が圧倒的な力をもって踏みにじるお話です。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-12 04:26:24
39051文字
会話率:44%
一騎当千の猛者が集まる組織FREEDOM(ふりーだむ)。そんな最強の組織に所属するカエデは新たな楽しみを求めて王立シュヴァルツ学園通い始める。王位継承権を持つも劣勢に立たされている王女に強力をしたりと、楽しいことを求めたカエデの学園生活が
始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-11 21:22:42
7202文字
会話率:58%
一騎当千の猛者が集まる組織FREEDOM(ふりーだむ)。そんな最強の組織に所属するカエデは暇つぶしに王立シュヴァルツ学園に通うことにするのだった。
最終更新:2021-02-19 00:01:11
2274文字
会話率:58%
「裏生徒会へようこそ!」
俺が呼ばれたのは、エリート学院の中でもほんの一握りの猛者のみが加入できる秘密組織”裏生徒会”
しかし、俺……岩院ユウタは【魔力ゼロ】の無能なのに、なんで加入することになっているんだ!?
事情が飲み込めず
調べてみれば、学院中の人間が「岩院ユウタは強い」と思い込んでいるのだった!
入学試験すらコネで突破しただけの俺が、なぜそんな評価になっているんだ!?
前日まではそんなことなかったはずだ!
俺は、何者かから攻撃でも受けているのだろうか?
魔法を使えるのが普通の世界で、魔法を使えない俺にどうしろって言うんだ!
一応”武術”は身につけているが、魔法の前じゃ分が悪すぎる!
魔力の流れが見える"魔眼"も、魔法を使えない俺じゃ宝の持ち腐れだ!
学年でもトップクラスの実力を持つ”氷の女王”リージアと本気で戦うことになったり、
普通だと思っていた幼馴染のマホロが、俺に対して病的な愛を抱いていることが判明したり、
何者かに拉致されたマホロとリージアを単身で助けに行くことになってしまったり、
そもそも、【魔力ゼロ】のはずなのに、俺が過去に魔法を使っていたという証言まで!?
ついには、各国の重鎮が集まる” 統一国交会議”へと乗り込むことにもなり、大事件へと発展していく。
これらの事件を紐解いていくと、見えてきたのは10年前のとある出来事。
永い眠りから目覚めた巨龍が故郷に現れ、そしてマホロの祖父が討伐した一件
それがすべての始まりだったのだ。
ユウタがその真実を知った時、【魔力ゼロ】である本当の意味と、ユウタの本当の力が明かされる。
最弱なのになんだかんだ上手く行ってしまう!
主人公が最初から異常事態に巻き込まれている異世界学院ファンタジー!
※ヒロインの一人である無限院マホロは最初こそ普通ですが、徐々にヤンデレとして行動が過激化し、手段を選ばないヤベー奴になっていきますのでご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 19:03:37
95287文字
会話率:31%
人間という生き物が本来居てはいけなかった筈の場所…【ヘヴン】それは神が居ると信じられている死地である。
その異郷の地に、とある訳アリ男の重い足音が響いている。
『信者か…』
ここは非常に危険な場所であり、長年生き抜いてきた猛者で
すらあっという間に命を落とす。
そんな危険な場所でひとつ、地に伏す人影がある。
『息はあるようだな…』
そして訳アリ男は倒れている人物の素性を調べるために顔を確認する。
…これこそが二人の出会いであった。
『何故子供がこんなところに』
倒れていたのは幼い少女だった。
前述した通りここは非常に、致命的な場所だ。
たった一人でどうやって?
そもそもどこからやってきた?
謎を抱えながら物語は始まる。
訳アリ男と訳アリ少女の物語が…
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冒険物になります、じわじわと物語がつれ面白くなっていくと思います。
こんな方々にお勧めです。
主人公がある程度強いのが好き・変な世界観が好き・様々な設定が好き・かわいそうはかわいい!!!!
※それなりに残酷な描写がありますので苦手な方は目を薄くして読み、状況に応じて手で顔を覆ったり、天を仰いだりしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 08:00:00
82586文字
会話率:64%
異世界系を嫌う少年杜宮(もりみや)ユキトは不毛な死を遂げた後、異世界【リズ・ロノテリア】へと転生することになる。
しかし、【転生使】によって伝えられた転生内容はユキトの想像とかけ離れたものだった。
転生者には使命が与えられるわけでもな
く、手違いでも計らいでもない。リズは死者なら誰でも向かう世界、いわゆる死後の世界であった。
異世界の住人がみな転生者なら尋常でないほど強力な猛者がいてもおかしくないのでは……?
そう思ったユキトが咄嗟に口にした願い事は【現実化】。ステータス値はなく、誰も手に付けられない強者もおらず、なにより努力すれば誰でも強くなれるように、という願いだった。
無事(?)に願いを叶え、種族と魔法に溢れた世界で現実的な第二の人生を、と意気込むユキトだったが、不慮の事件により一日も経たずして国から追われる身に。
その上、ユキトの持つ能力は【対象の能力を一部低減させる"刪手《さんしゅ》"】のみ、それも【触れなければ効果は発動しない】という制限付き。
頼みの綱の現代知識は役に立たず、それどころかリズには電気や機械まで存在する始末。
絶望的な幕開けとなった少年の異世界生活。それは【刻筆師】を名乗る少女の出現により大きく一変する。
これは愛憎半ばする異世界の嫌者たちがチートも災禍も押しのけて、全ての者に手を伸べるため孤軍奮闘する物語。
よくある異世界ものとは違う、異世界でしか出来ないストーリー。知るたびあなたは、再び初めに戻りたくなる。
*本編は2話目から。
*カクヨムにて先行連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-10 22:25:35
118375文字
会話率:49%
-リリス、魔王の一人娘。
勇者のいない世界で幾多の猛者を倒し常勝無敗の存在である魔王レギオンとその配下のもとで幸せに暮らしていた。
しかし、彼女はある日突然レギオンによってある「使命」と共に異世界に転移させられる。
その世界は元の世界
と似ているようで似ていない別の世界であった。
ここで問題があった…、彼女は転移の際に使命の内容を忘れてしまう。
これは、孤独になりながらも、使命を思い出し、遂行するために、冒険し、成長する一人の少女の物語-。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-18 22:48:49
1116文字
会話率:16%
ここは能力が存在する世界。そんな世界で謎の精鋭達が集まり組織された秘密組織が存在する。幾多の猛者が敗れ、数の差もものともしない、そんな敵か味方かもわからない謎多き集団
その組織を人々は「 黒白 コクビャク」と呼んだ。
コメント等して貰える
と嬉しいです!誹謗中傷は受け付けません。アイデア等ありましたらどうぞコメントよろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-06 16:08:58
6756文字
会話率:54%
【Not 書籍化決定!!】だからWebでしか読めないよwww!!
【祝・4000PV達成!!】
伏線ほぼなし!ご都合主義の決定版!!何も考えずに読める、笑いあり、涙ありの、ハチャメチャ冒険活劇!!異世界転生しないけど、可愛いヒロインい
っぱいは出てこないけど、どうか温かい目で見てやってください。げんないの初作品&初長編です。
舞台は西洋っぽいところ、ひとつ食べただけで、とてつもない力を手にできるCOFFEE BEANS(コーヒービーンズ)をめぐる戦い。
世界中の猛者どもがこぞって欲しがるそのCOFFEE BEANSを、ただの趣味で集める男がいた!!
その男こそ、本作の主人公!!見た目は紙袋!!だけど完全無敵!!世界一の大魔法使いモカである(第1話から登場)。
そんなモカの淡々としたペースに居心地の良さを感じ、個性豊かな仲間たちが集まってくる。
マジシャンでありながら、手品を披露する回数よりも、仲間たちのボケにツッコミを入れている回数の方が多い、世界一の剣豪を目指すバンプ(第7話から登場)。
ロボットでありながら、人間よりも人間の心を持ち、一人称は拙者!!語尾にはござる!!世界一の武人を目指すロボ人(第14話から登場)。
殺し屋は無口!!殺し屋は目立たない!!そんな常識、この娘には関係なし!!おしゃべり大好き。クセの強い着ぐるみ大好き。世界一の暗殺者を目指すイアリ(第24話から登場)。
何もかもバラバラな仲間たちと、COFFEE BEANSという秘宝を探す旅!!っていうか、趣味の延長線上??ってか、あんまり探してないかも。
とにかく、読んでやってください!!
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-04 07:46:56
309734文字
会話率:55%
彼はレイヴンと呼ばれた傭兵であった。数多の戦場を駆け数多くの死線を潜り抜けた猛者。
名を鴉羽守孝と言う。
そんな彼はひょんな事から死にかけた所を女神が助け彼に異世界に行くよう命じる。
理由など分からないただ行けと命じるだけで
具体的な理由は聞かされなかった。しかし己の命が消えかけている中、彼が選べるのは一つしかない。
彼は異世界に行くのを選んだ。
何故異世界に行くのか何を成すのかそれはまだ分からない。しかしこれだけは言える。
これからその世界は大きく動き始めるだろうと。
第2部始めました!良ければこちらからどうぞ
https://ncode.syosetu.com/n3030fr/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-25 23:11:19
322970文字
会話率:41%
東京某所、とあるマンションに私は住んでいた。そこは7階建てで、私の部屋はそのうちの6階だ。
見た目は小綺麗なマンションであるが実情はひどいものだ。ここはいわゆる“出る”そうだ。曰く付きと言えば、昨今の人は理解されるだろう。心理的瑕疵物件とい
うやつだ。
しかし私たちの住む部屋自体にはそういった現象はない。と言ってもまだ私が確認していないだけかもしれないが。
ここの部屋には“出ない”。よく“出る”と言われるのは、エレベーターだ。
このマンションにはエレベーターが二基設置されている。
それはマンションの両極端に設置されており、一方は明らかに後から増設されたようなものだ。
無論、ここの住人はこの増設された方を使用する。もう一方のエレベーターは、よほどの猛者出ない限り使用はしないだろう。なんせ”出る”のだから。しかし、やはりたまにこのエレベーターを使用してしまう愚か者がいるのだ。これは、その愚か者たちの末路を記したものだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-23 11:05:57
5987文字
会話率:16%
ソロキャンプ、マラソン、テニス、映画鑑賞、小説執筆、プラモデル、DIY、ガーデニング、料理……世の中には、膨大にして多岐にわたる趣味で溢れている。そのほとんどが、目で楽しみ、肌で感じることを主眼に置いたものだが、全く正反対の“目には見えない
もの”を楽しむ趣味も、この世の中にはある。
オーディオ――「音」という“目には見えない電気信号の流動”を楽しむためだけに、高価なもので数百万もする機材を買い求める猛者を、人は「オーディオマニア」と呼び、恐れた。高額機材を物色するに飽き足らず、ケーブルの素材や電源の種類にまで並々ならぬこだわりを持ち、公共物であるはずの「電柱」を自宅にセットするために身銭を切り、「電力会社を変更することでアンプの音が変わる」などという、奇々怪々な噂で満ち溢れた業界。それがオーディオ世界の実情である。
なぜそこまでの、一見無駄とも思える努力を費やしてまで、オーディオマニアたちは「音」を求めるのか。そこには、“目に見えないもの”を求め続ける、人間の静かな狂気が隠されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-16 18:05:24
18238文字
会話率:21%