古き時代。
彼らは互いに手を取り、双方に害のないよう契約を結び、時には敬い、助け合い、協力して生きてきた。
人の世の平穏があまりに当たり前になり、忘れていた。敬う気持ちを、大切に想う気持ちを。
『彼ら』は人に助けられていることも多かったから
、想ってくれることがたとえ表面上だけのものだとしても、『彼ら』はそれで良かった。どのような形であれ、想い、信仰してくれていたのだから。
だが、時代と想いは変化する。
悲しきかな、『彼ら』の力あってこその穏やかな日常を、「自分達の力で得たもの」であると勘違いしてしまっていた。
正しき伝承は伝わらず、『御伽噺』として子孫は忘れていく。
もう終わりにしよう、『彼ら』の手助けは必要ない。人は人の世を紡いでいくのだ!未来は我らが手にある!
そう宣言した王太子により、全ての加護や祝福が消え失せた。
王宮に仕えている老魔術師から聞いた真実と、間に合わない謝罪。
───ご自分で蒔いた種は、ご自分で刈り取りなさいませ。
そう言い残して、姫は残酷に、美しく微笑み、幸せに結ばれたのだ。
※またやってしまった思いつきシリーズです。設定などゆるゆるですので、生温く見守ってやってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 17:48:42
21601文字
会話率:38%
この世界は、聖女と王子が結ばれて幸せになることが決まっているらしい。
そんなもの、知らない。
どうやらそう定められた世界であるらしいが、フェリシアには関係ない。
でも、聖女には一つだけ感謝している。
当主となるべく与えられる力の目覚め方
を、ご丁寧に教えてくれたのだから。
ねぇ、「私」はいらないでしょう?
そちらはそちらでお好きになさればいいわ。運命の恋愛でも何でも、好きにどうぞ。こちらを巻き込まないでほしい。
私も、そちらに関わらないから。
ただし、私が関わらないことでこれから起こる出来事についても、私は関係ないわ。
だって、そうでしょう?
私を悪役だと罵った聖女、王太子。そして民衆。
これら全てから手を引きましょう。
反映するはずだった国が衰退するですって?そうでしょうね。でも仕方ないわ。
「悪役令嬢」なんだもの、私(フェリシア)って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 17:42:37
234911文字
会話率:46%
「ちがーーーーーう!!」
とてつもなく、その声はよく響いた。
「私がお慕いしているのはあんたらなんかじゃないの!勘違い野郎ども、消えろ!」
「え!?」
自分たちが選ばれること前提でいた攻略対象たち。
どうしてそんなに自分に自信があるの
かしら。顔がいい?だからどうした、そんなこと私には関係ないわ。
これは、恋愛シミュレーションゲーム『マジカル☆トゥインクル』といかいうところの世界、らしい。何だマジカルとかトゥインクルとか。
魔法が当たり前にあり、精霊もいるようなこの世界で、何故だかゲームとやらのヒロインになって(されて)しまった私、エリス。
攻略対象がどうとか、貴女の望んだものなら意のまま手に入るとか、やたら私に得をするよなことばかり言ってこられたし、何かよく分かんない知識が頭の中にドバっと入ってきた。
これを使えば、確かに色々と思うままなのかもしれない。でも、私が本当に欲しいのは……。
攻略対象とかいう王太子殿下、宰相閣下のご子息、ギルドマスター、色々な人が私にあれこれと迫ってくる。そうね、私を手に入れたらどうとか、って唆されたらしいものね、貴方たち。
私は私、誰にも私の気持ちを好きにさせたりなんかしませんとも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 12:21:56
43251文字
会話率:55%
魔王は、戦士コランゼの手により斃れた。不吉な予言を遺して。
──真の魔王は人間に紛れて、復活の時を待っている
魔王の言葉は真実か? コランゼと仲間たちが斃した魔王は影武者だったのか?
凱旋した戦士コランゼと仲間たちの偉業を讃え
る場にて、勇者の称号を与えられたコランゼの言葉が、王太子エルテリスに突き刺さる。
──奴だ! 奴こそ真の魔王だ! 魔王を斬った俺だから判る!!
護衛騎士コルテに助けられ、辛うじてその場を脱した王太子エルテリス。魔王呼ばわりされた彼の復讐の手は、勇者コランゼに届くのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 17:40:00
99820文字
会話率:55%
「ちょっと、あなた聞いているの!? あなたが原因なのでしょう!!」
俺、ウェイアン・ブラッドンは突然、初対面の少女に怒られていた。
理由は不明である。
最終更新:2025-05-24 17:36:58
6446文字
会話率:20%
私の名前はオティーリエ・シェフィンコ。
シェフィンコ公爵の一人娘にして――、自他認める嫌われ者の公爵令嬢である。
王太子妃からよく思われていないため、周りに嫌われまくっている私が貴族ばかりの学園に通う。
最終更新:2025-05-10 21:46:56
116120文字
会話率:32%
「君との婚約を破棄する!!」
そんなことを言われたのは、『鉄壁令嬢』の異名を持つ侯爵令嬢ドゥニー・ファイゼダン。
王太子からの婚約破棄だけではなく、異国の王の元へ嫁ぐことを命じられる。
「面白そうですわね。いいですわよ」
と快く受け入れる。
鉄壁の加護を持つ令嬢は、自由気ままに生きている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 22:27:27
88233文字
会話率:41%
「そんな…聖女の任を剥奪だなんて、私が何をしたと言うのですか…!」
魔王討伐から祖国へ舞い戻った聖女イレニアは、帰還パーティーで婚約者である筈の王太子から突如役目の終了を言い渡される。
更に彼の隣に我が物顔で居座る男爵令嬢。
その令嬢こ
そが、本物の聖女だった…。
貴族の面子も、腹の探り合いだらけな王族ももううんざり。
ドレスを脱ぎ捨て、編み上げブーツとすっぴんで再び異国の地へ旅に出る!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-24 16:48:47
3593文字
会話率:45%
短編「真実の愛に気付いたと言われてしまったのですが」の連載版です!
かつて王国の誇りとされた名家の令嬢レティシア。王太子の婚約者として誰もが認める存在だった彼女は、ある日、突然の“婚約破棄”を言い渡される。
――理由は、「真実の愛に気
づいてしまった」。
その一言と共に、王家との長年の絆は踏みにじられ、彼女の名誉は地に落ちる。だが、沈黙の奥底に宿っていたのは、誇り高き家の決意と、彼女自身の冷ややかな覚悟だった。
動揺する貴族たち、混乱する政権。やがて、ノーグレイブ家は“ある宣言”をもって王政と決別し、秩序と理念を掲げて、新たな自治の道を歩み出す。
一方、王宮では裏切りの余波が波紋を広げ、王太子は“責任”という言葉の意味と向き合わざるを得なくなる。崩れゆく信頼と、見限られる権威。
そして、動き出したノーグレイブ家の中心には、再び立ち上がったレティシアの姿があった。
※日常パートとシリアスパートを交互に挟む予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 13:31:33
90810文字
会話率:35%
侯爵令嬢リシェル・アルセインは、王太子の婚約者として誰もが羨む立場にあった。
しかし王都の舞踏会の夜、彼女は突然の婚約破棄を突きつけられる。
相手は“変態王子”と陰で囁かれる王太子ユリウス。
その傍らには、“真実の愛”を語る平民の少女――
マリアの姿があった。
そんな彼を受け入れたリシェルだったが、事はそれで終わらなかった。
親友クラリッサの協力で動き始めた“ある計画”が、やがて王都の空気を一変させていく。
これは、誇りを捨てずに立ち上がった令嬢と、彼女を信じた者たちによる、華麗なる逆転劇。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 09:34:49
5561文字
会話率:44%
かつて王太子の婚約者だった令嬢レティアーナは、突然の婚約破棄と、その直後に届いた「戦死」の報により、全てを失ってしまう。
失意のまま、小さな町でひとり静かに生きてきた彼女の前に、ある日、“死んだはずの彼”によく似た青年が現れる。
最終更新:2025-05-13 11:01:32
5720文字
会話率:18%
一日一回の手紙のやり取りが、もう五年近く続いている。
カリナン・エルテラーム公爵令嬢は、幼少期からの王太子との婚約を、聖女が見つかったからと王命で破棄され、その上辺境を治めている十二も年上である王弟、ウルツァイト・カヴァリウルと即結婚させ
られてしまう。
準備もそこそこに身一つで辺境へ向かわされたカリナンだったが、間の悪いことに戦況の悪化によりウルツァイトが出陣したあとに着いてしまった。
事前情報が極端に少ない中、内政に奮闘し使用人とも絆を築いたある日、一通の手紙が届く____。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 12:23:21
12675文字
会話率:22%
公爵家の愛娘【キャサリン・ハーマイルド】は完璧的な温室育ち!!
その性格は自由気まま(マイペース)で人を困らせがち、でも、人に好かれる性格をしていて憎めない…
家で暇になると変装をして、周りに何も伝えずに街に出る。
そこで婚約者
のトゥーレ・ヨミンティナ(王太子)と出会ってしまう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これは筆者が暇つぶしにチョチョイと書いた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 11:29:56
5092文字
会話率:39%
帝国最強といわれる騎士団と広大な領地を持つマルティオス辺境伯の娘、ディアーナ。
自身も「マルティオスの戦姫」と呼ばれ膨大な魔力を持ち剣を振るう。
そんなディアーナだが「マルティオスの閃光」の二つ名を持つ強くて美しい異父兄のリオンハルトのこ
とが好きすぎてたまにポンコツになってしまう。
そしてディアーナが十六歳になりデビュタントとして初めて上がった皇宮で会った皇太子は何故か兄とそっくりな顔をしていて…。
その秘密を知る母が何者かによって暗殺され、兄も出奔してしまう。
ディアーナは消えた兄と母の秘密の手掛かりを求めて旅立つ。
そしてディアーナとリオンハルトの運命が動き出す。
展開はゆっくりですがハッピーエンドを目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 09:46:53
80323文字
会話率:25%
クレオード殿下、契約しましょう。
救世主の座を奪い、聖女に一泡吹かせるために。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
サファイア国の宮殿で開かれた親交パーティー。
そこで行われるのは、王太子ユリウスの婚約者である公爵令嬢マリーゼの断罪。
罪状
は聖女セシルを虐げたというもので、その罰は王宮追放、身分剥奪、婚約破棄である。
マリーゼは、断罪の直前に前世を思い出す。
この世界は、前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖女の薔薇恋』の世界。人々は誰しもが魔法能力を所持し、エルフや魔物も存在する。
主人公(ヒロイン)は聖女セシル、攻略対象は王太子ユリウス。
そして、敵役は公爵令嬢マリーゼ。
前世のマリーゼ──真璃は、催眠魔法で男たちを攻略していくセシルを好きになれず、悪役令嬢であるマリーゼを推していた。
推しに転生したことに気がついたマリーゼは、冤罪であるが自身の罪を受け入れ、大人しく王宮から追放されることにする。
それは、敗北を認めたのではない。
マリーゼとしての人生を謳歌するため。悪役令嬢が幸せになるためである。
マリーゼは、セシルとユリウスに復讐したいと考えるうちに、"救世主計画"を思いつく。
その夜、マリーゼは計画を実行すべく、薔薇恋の攻略対象であったエメラルド国の王太子クレオードと契約し、彼の婚約者となる。
前世を思い出したことにより規定の断罪ルートから脱線するマリーゼは、騎士団長やエルフなど他の攻略対象たちも魅了しながら異世界を渡り歩いていく。
原作には存在しない悪役令嬢の逆転劇が今、幕を開ける──。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
*地の文の一人称「私」は主に莉亜の人格。一人称「わたくし」はほとんど会話。(今までのマリーゼとしての人格を演じている)
*救世主への道のりがメイン。ざまぁ展開は終盤の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 08:10:00
57103文字
会話率:35%
私、岡綾音(おかあやね)はゲームの世界に転生した。それはいい。いや、良くないけど。
どうやらここは乙女ゲーム『勿忘草の乙女と出生の秘め事』の中。私はヒロイン、セレスティーヌ。
攻略対象は義兄、義弟、王太子、宰相の息子の四人で、大好きな声優古
田眞広(ふるたまひろ)目当てでプレイしていた作品だった。
彼だけじゃなく、他のキャストも全員が好きな声優なので声フェチの私は全てのボイスを聞きたくて各ルートをやり込んだ。
そっか転生でヒロイン。ってことは私、攻略対象と知り合いになって、好き放題イケボ聞きまくりなんじゃ……!
でも待って、数あるバッドエンドは全てヒロインの死亡。それを回避しつつ、お目当ての王太子ルートでハッピーエンド目指さなきゃいけないのか。さらに他の攻略対象とも仲良くして、いい声を聞きたいし!
これはそんな欲のために頑張る声フェチの話です。
が、ポチポチしてればクリアできてたミニゲームはリアルに身体使わなきゃいけないし。予期せぬ五人目の攻略対象登場で知ってるゲームと同じように話が進むとは限らなくなるんですけどね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 08:10:00
191386文字
会話率:19%
友達から勧められた乙女ゲームに転生した主人公。しかし転生したのは地方貴族で男爵家の三男だった。モブ中のモブに転生した男は、卒業パーティーで断罪タイムに遭遇する。そして悪役令嬢を断罪する王太子とヒロインの前へと立ちふさがった。
最終更新:2025-05-24 07:10:00
126699文字
会話率:45%
乙女ゲーム史上最強最悪のキャラクターの弟に生まれ変わってしまった男。
最終更新:2025-05-24 07:00:00
15085文字
会話率:55%
乙女ゲーム『魔法の水晶』での悪役令嬢である、シロノエール・ジュールズ公爵令嬢へと転生をする。婚約者であるヒュース王太子殿下と共に儀式に挑む。シロノエールとヒュース殿下が手を翳すと、魔法の水晶が激しく発光した。そして、シロノエールが目を覚ま
すと……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-17 10:47:02
8466文字
会話率:59%
願いを叶える代わりに異世界に召喚された、女子高生の穂風進。聖女として国を豊かにし、その過程で王太子とも惹かれあった彼女は、幸せの絶頂にいた。
しかし、突如始まった帝国との戦で、最愛の夫を亡くし、更には国のため隣国の王に嫁ぐことになる。
夫の無念を晴らす為、真相解明を心に誓う。
ハッピーエンド。ざまぁは少なめです。ミステリー要素は、ほんの少し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 06:24:45
21828文字
会話率:41%
アイラは王宮で精霊魔法士長として働いていた。
だが25歳の時に濡れ衣を着せられ殺されてしまう。
そして目を覚ましたら、16歳に戻っていた。
これはチャンスと、今度は前回とまったく違う人生を送ってやろうと決める。
いっぽう王宮魔術師長のリュカ
は、滅びゆく国を救うため、そして親友の皇太子の命を守るために魔法で時を戻る。
そんな2人が前回では出会わなかった魔法学校で出会うことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 00:00:00
277965文字
会話率:52%
百年に一度、異世界から召喚される『聖女』の力で繁栄してきた帝国・エルグリンド。
聖女は皇帝の正妃となり、国を導くという。
当代の聖女の伴侶となる定めの皇太子・ヴィクトール。彼の下に現れた『聖女』は、異世界の『少年』ーー如月香澄だった。
最終更新:2025-05-23 23:34:21
6801文字
会話率:37%
聖徳太子、源義経、そして織田信長。
偉大なことを成し遂げ、歴史に名を刻んだ者がいる一方——
裏切り者と呼ばれ、歴史に葬られた者もいる。
木曽義昌。
武田信玄に仕え、織田信長に寝返ったとされる武将。
だが、彼は本当に“ただの裏切り者”だった
のだろうか?
——現代のブラック企業で心を壊しかけた商社マン・城崎湊(32歳)は、
目を覚ますと、戦国時代の木曽義昌に転生していた。
命令か? 義か? 情か?
裏切りとは本当に悪なのか。
人を救うために選ぶ“最適解”は、裏切りか、忠義か。
転生×戦国×戦略×人間ドラマ、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 22:00:00
29899文字
会話率:25%
かつて大陸随一の栄華を誇っていたサンズリア帝国は近代化に遅れ、皇帝の死後に政治的腐敗で国力が衰えていた。一方、ロメリア王国では元老院の策略により王太子が仮想敵国の王女と婚姻し、帝国との関係が悪化する。
これを止めようとしたロメリア王国王政長
官ソルフィーユは、元老院の陰謀により粛清されてしまう。その遺志を継いだ若き士官候補ノア=ラウゼンは、旧帝国の血筋を隠しながらも、祖国の破滅を防ぐという強い決意を胸に、亡命中の正統王弟の側近として動き始める。
――政治の陰謀と信念が絡み合う中、青年は崩れゆく国家の再建を目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 22:00:00
2072文字
会話率:24%
1927年、東邦大帝国と西欧諸国の間に緊張が高まり、軍靴の音は確実に近づいてきていた。東邦大帝国の皇太子ロードリングは平和を望むが、父である第9代皇帝ロッドリンゲンは強硬な開戦派であり、国を戦争へと導こうとしていた。
最終更新:2024-05-18 10:54:08
1426文字
会話率:40%
才能豊かな「アシュベリー一族」に生まれたのに、パッとしない才能しかなく、悪運と不運が付いて回る女の子ノア。双子の兄ノエルと間違われて、兄のストーカーに呪いをかけられ、性別が無くなった! 婚約話も白紙になり、家族が不幸になるならばと、ノアは
一念発起。「わたし、王都に出て、一人で生きていきます!」
男の子として生きるため王都へ向かう途中、盗賊に遭ったり、お化けに憑かれそうになったり、幻獣に生活費を強奪されたりと事件が勃発。有り金を失くし途方に暮れる中、盗賊から助けてくれた王都の騎士アレクシスが、ノアの生活能力の高さを見込んで、生活環境崩壊寸前の騎士団独身寮の管理人をやらないかと提案。
思いもかけず訪れた幸運に飛びつくのだが、王都で待ち受けていたのは、鬼畜魔術師やらやさぐれ騎士団事務やらサイコパス王太子やらS系従者(諜報員)やら、個性豊かな面々との事件ばかりの日常であった。
ノアの引き起こす騒ぎから、徐々に呪いの正体や、蔓延する瘴気にまつわる不穏な話も出てくる中、兄や婚約(予定)者も合流し、更に事態はドタバタの様相を呈してくる。
初投稿作品です。遅筆なので、ゆっくりとした投稿になると思います。
作者は、前書き後書きでいろいろ遊んでいます。それを含めての作品と思っていただけるとありがたいですが、苦手な方は閲覧にご注意ください。
しばらく非公開にしておりましたが、表現や矛盾点、体裁を修正し、若干の加筆の上、25年2月に再公開しました。
お話の流れに変更はありませんが、少し読みやすくなっていると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 21:00:00
367081文字
会話率:35%
十年前、大陸中を騒がせた心中事件があった。『五月雨心中』と呼ばれ特別視されるのは、男が帝国の皇太子、女が王国の王女という尊い立場であったから。和平の象徴として幼い頃から婚約をしていた二人だったが、第三国の台頭により政治的理由で解消となること
が決まった。その矢先に豪雨の大河へと飛び込んだ二人の事件は人々の心を打ち、涙を誘った。だが、現在。第三国である連合の片隅で、歴史学者崩れの男マルコは、この心中が偽装ではないかと疑いを持つようになる。連合の躍進の立役者、暗殺された梟雄ヴィットーリオの影がちらつく。心中と暗殺の二つの事件の真相を求めるマルコの前に――。 歴史ロマン&ミステリ風。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 20:28:00
20082文字
会話率:43%
まだ十歳だというのに、厳しい王太子妃教育と実家での妹贔屓で心身の限界がきたリュドミラ。前世である美羅が別人格として内に宿ったことで目が覚める。これほど衰えた姿を晒しても配慮のなかった王家も実家の公爵家も、こちらから切り捨ててやる。療養をもぎ
とって、資産も確保。体力がついたら出奔することにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 06:20:45
6624文字
会話率:23%
シルヴィアは公爵家に生まれて王太子の婚約者となった。しかし横暴なアルフォンス王子は免罪をかけてシルヴィアを衰弱死させてしまう。気付くとシルヴィアは五歳。再びアルフォンスの婚約者になることを避けられなかったが、一度目の教育の成果もあり、優秀だ
と周囲に評価される。それがアルフォンスの憎悪を引き出し、殺意に育った。だが二度目のシルヴィアは逆に証拠を押さえて国王に訴え、アルフォンスは失脚する。そして第二王子のバルタザールが王太子になり、その婚約者になるよう王命が下る。穏やかなバルタザールとの関係は上手くいっていると思っていたシルヴィアは、またも陥れられ命を散らすことに。三度目の五歳に巻き戻ったシルヴィアはもう王子二人と関わりたくなかった。そして何故自分が何度も死に戻ったのかを調べ始め―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 02:13:25
9073文字
会話率:2%
ウィンスレイド王国の王立学院高等科に在学中だったルナリアは、ある日突然、王宮警護隊によって王宮へ連行された。
そこで故郷ダーラウに発生した疫病で領主の父と母を失ったことを知らされるが、王命のせいで王宮の一室で軟禁生活を強いられ、身動きが取れ
ずにいた。
軟禁生活がひと月を過ぎる頃、王宮で仮面舞踏会が開かれることを知り、この絶好のチャンスにルナリアは王宮脱出を試みる。なんとしてでも王宮を出て、王都で頼れる唯一の人、婚約者のトレヴァーに助けを請うつもりだった。
仮面をつけて王宮内を歩き回るうちに、ルナリアは黒い仮面の美しい青年と出会い、彼の助言を得て王宮から出ていこうとするが、そのとき、彼女の前に妖獣と呼ばれる異形が立ちはだかる――。
それから3ヶ月後。
ルナリアは王太子妃となり、夫である王太子ジェレルと愛のない結婚生活を送っていた。
ジェレルが、疫病が原因で死の街と化したルナリアの故郷ダーラウへ旅立つことになり、ルナリアは自分も連れていってもほしいと懇願するが、ジェレルを怒らせてしまう。
王太子夫妻に対する心ない噂にうんざりしながらも、ジェレル不在の王宮をなぜか心細く感じるルナリア。
そこにルナリアの弟フォルシアンが面会に訪れ、ルナリアは意外な形で王宮を出ることになる――。
ウィンスレイド王国に伝わる【月の女神と邪神】の神話の再来が近いとされる中、【呪われた魔剣】を手にした王太子ジェレルと、月の女神の力を封じ込めた【紅の秘宝】を両の瞳に宿すルナリア、そして【国内最強の剣士】でルナリアの元婚約者トレヴァーが、それぞれの生き方・愛し方を模索しながら運命に立ち向かう物語。
※ルナリアの苛酷な過去、及び【月の女神と邪神】の神話に関する記載・戦闘シーン等に残酷な描写が含まれます。
※【同時掲載】小説家になろう、カクヨム、アルファポリス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 20:20:00
44362文字
会話率:42%
冷水を浴びた瞬間、気弱な伯爵令嬢アリシアの中に“俳優”だった前世の記憶が蘇る。
陰湿な公爵令嬢レティーシアの嫌がらせも、教室の空気も――舞台だと思えば怖くない。
華麗な一人芝居で真実を暴き、静かにざまぁの幕が上げる。
そしてその演技は、王太
子アルフォンスの心までも揺さぶって――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 20:02:28
5469文字
会話率:47%
ヘイゼル・ファンドーリナ公爵令嬢と王太子、クライド・ルク・セルモア殿下には好きな人がいた。
しかしヘイゼルには兄である公爵から、王太子の婚約者になるように言われていたため、叶わない。
クライドの方も、相手が平民であるため許されなかった。
同じ悩みを抱えた二人は契約婚約をして、問題を打開するために動くことにする。
晴れて婚約者となったヘイゼルは、クライドの計らいで想い人から護衛をしてもらえることに……。
※各投稿サイトに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 15:10:00
24331文字
会話率:53%