西暦2113年。
世界は四つに分かれていた。
『平和とは次の戦争の準備期間である。』
その言葉を体現するかのように人類は、それまで100年以上保たれてきた比較的な平和を易々と捨てた。
そうして始まった四大国戦争は熾烈と泥沼を極め、戦場は荒れ
果て草木どころか苔すら生えなくなり、皮肉にもその前線の荒野こそがそれぞれの国の輪郭を正確に測る材料となっている。
互いに歪に成長した技術は最早別世界の物となって、互いを食い荒らす。
故にこの戦争には東西冷戦から弄られてこんな俗称が付いた。
凍結炎戦争《hot ice war》と。
これはそんな中で無慈悲にも造られて、捨てられてきた頭のない人形の、マリオネットたちの、ヒトになるための物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 00:00:00
20953文字
会話率:52%
「仲間が撃たれた事に激怒した黒田長政は、前に出て撃たれつつも敵将を討つ」──土佐物語などでは数行程度の逸話を一本の物語にしました。
敵味方の無慈悲な命の奪い合い、長政の人間臭い一面、個性豊かで主家想いの家臣団を書いています。
登場人物:黒
田長政、後藤又兵衛、栗山善助 他折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-23 03:09:06
4822文字
会話率:45%
「良いかい?リオノーラ、この門をくぐったら絶対に自分を出すな。それが命のためでもある。お願いだ、リオノーラ今日は壁の花になっていておくれ?」
お父様が強い視線で私に訴えかける。
私、リオノーラ・ジル・ディアスは小さな子爵家の長女だ
。と、言っても上に兄が三人いる。今年17になる私は婚約者などいないためお嫁の貰い手探しのために舞踏会に参列させられる生活を送っていた。メンドクサイがお父様とお母さまのご厚意でもあるため無下にはできない。嫌気の指す社交シーズンの始まりに王家が定例舞踏会を開くのだ。今すぐ取り潰してしまいたいその恒例行事は私だけでなく他の令嬢、貴族たちも恐怖対象として扱っている。なぜなら、うちの王様は…魔王様なのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 21:52:33
5882文字
会話率:55%
転生しない!ざまぁもない!乙女ゲームの悪役令嬢にならないただの恋愛ファンタジー!
主人公は美少女設定ですが、いつも騎士の格好をしているので、イケメン過ぎて男だと思われています。
貧乏天才魔導師の友人や、お兄ちゃん的存在の公爵令息、熱血騎士
の従兄弟に、姫王子と氷王子、元平民の天才ヴァイオリニスト、なんかと恋しちゃったりしなかったりする逆ハーレム小説です。
所々シリアス注意かもしれません。
文学的要素は極力排除して迅速なストーリー展開を心掛けました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-18 18:00:00
142212文字
会話率:44%
元いじめっ子にして現引きこもりの少年は、ある日の白昼夢の中で、世界の管理者を名乗る存在から無慈悲な宣告を受ける。
それは、異世界への魂の追放。与えられた使命もチートもなく、ただただ苦痛を強いられるという、夢も希望も無い転生の予告だった。
前世から積み上げてきた業により、追放を回避することは不可能。おまけに、転生の時期は『運命』が尽きしだいという、極めて曖昧なもの。
突如として直視させられた自分の過酷な『運命』に、少年は一体どんな行動を取るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-29 12:05:07
4344文字
会話率:20%
世界は幾つもの線で進んでいく。
止まることはなく、終わることもない。
どこかで交わり、どこかで離れていく。
どこにも同じ世界はなく、常に違う世界は進み続けている。
誰かが願った。
「多くの人を救って欲しい。」と
少女は思った
「多くの人
を救うのなら、少ない人を救うことはできないのか」と
世界は残酷であり、無慈悲である。
何かを救うときは何かを犠牲にしなければいけない。
まるでトロッコの分岐の様に。
主人公:神坐 奈子(かんざ なこ)は常に睡魔に襲われ、眠ると別の世界に送られてしまう。
彼女を救うために、人間は一体何をするのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-08 00:00:00
4297文字
会話率:24%
無間輪廻のゼロ第七作目
第六作目までの繋がりは殆どないのでここから読んでも充分に楽しめるかと思います。
あらすじ
その日、ありとあらゆる文明は滅んだ。遺されたのは僅か数万の生物。無慈悲にも、知恵は奪われ、人は他(た)の生物と変わらない
存在となった。災禍に呑まれた世界は、終焉を待つばかりだった。荒れ狂う大地、穢れた空。観測者はただ一人。
この日を、彼はこう呼んだ。
無間輪廻、とーー。
それから約一万年以上が過ぎた。
文明は再び姿を変えて発達した。
西暦2020年。
全ての始まり。回帰する刻。
創造神の元に、全て帰する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-04 10:50:40
149968文字
会話率:64%
冷酷魔術師と呼ばれるウルリクと結婚したイェシカには心の声が聞こえるといった不思議な力があった。
「蜂蜜たっぷりのミルク!美味しくて好き」
「イェシカと一緒に食事ができて嬉しいなあ」
彼からはたびたびそんな心の声が聞こえてきた。
無口無表
情、冷酷無慈悲で“心のない人”といわれているウルリクの心の声は、思っていたものとは大分違った。彼は意外と甘いもの好きでどんな小さなことにも素直に感動する、感情が豊かな人だったのだ。
イェシカはそんな彼の心を知っていくのだが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 06:00:00
58548文字
会話率:15%
この世界では、処刑具や拷問具がヒトガタを取り、毎夜殺し合う。理由なんて知らない。もしかしたら無いのかもしれない。わかるのは、その現実だけ。目覚めた私には、記憶がなかった。かろうじて覚えているものもどこか朧げ。訳も分からないうちに彼女らの殺
し合いに巻き込まれてしまう。
「まあ、なんでもいいよねぇー。殺すね」
無慈悲に襲い来る彼女たち。戦う術を待たぬ私は、殺し殺されながらも、命と存在意義を賭けた戦いに身を投じていく。
まあ、一番危ないのは別にいたけどね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 19:00:00
115793文字
会話率:31%
近未来の日本。天候制御装置の暴走により、東京は一変した。
有毒雨降りしきる都市を脱した少数の人々は遠方での地下生活を送ることになる。
かつての首都は、地下シェルターにおける規律違反者の追放・処分、また汚染区域からの脱出者掃討を目的として組
織された「クリーナー」により、流血の絶えない土地となった。
主人公「レイジ」は、無慈悲に任務を遂行するクリーナーの精鋭である。
そのような彼にも愛する者がいた。細胞分裂を急激に促進する因子を唯一体内生成できる女性「エマ」。
彼女の細胞から抽出された薬品により、人々は辛うじて生存の道を繋いでいたのだ。
しかし、この因子を生成し続けることでエマ自身の肉体は急速に若返り、脳細胞さえも退化していってしまう。
愛する者の記憶にレイジの姿はない。それでもレイジは彼女を救うための手立てを探っていた。
そんな折、レイジ自身も身に覚えのない罪で追放処分を受ける。
追放先の廃都で待ち受けていたのは過酷な環境、異形の存在、そして人の生き方を問う闘争であった。
その戦いの果てに彼は自らの生まれた意味さえも知ることとなる。
これは、人が人であることを知り、自己を得るための物語。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-22 00:05:21
166414文字
会話率:54%
その廃墟、近付くことなかれ。
人が消える、死人が出るなどといった良からぬ噂の取り巻く廃墟が町の外れに取り壊される事なくぽつりと残っている。
一度きりの高校二年生の夏に主人公葉桐琉伊はクラス全員を対象として企画された「思い出作りツアー
」に参加していた。若者たちが集まれば、その中に一人は怖い者知らずというのはいるもので、ツアーの最後のトリとして廃墟での肝試しを行う事となった。
だが何事もなく、ひと夏の苦い思い出となるはずだったそれが、突如音を立てて瓦解した。
――――無常に、無慈悲に、あまりにも自然に異世界の扉が開かれた。
一章了。二章了。三章了。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-20 01:39:15
465589文字
会話率:33%
王女ケーナはケツにダイナマイトを入れざるを得なかった。
『今日一日、このダイナマイトをケツに入れなければ川に毒を流す』
無慈悲極まりない脅迫に、ケーナはダイナマイトを挿し一日を過ごす羽目に。
果たしてケーナは無事に生き延びることが出来るのか
──!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-25 02:34:18
3845文字
会話率:61%
異世界に転移して早数年。
王都から離れた郊外の村でシスターをしていた貴女が、王命により王都に呼び出され暴虐無慈悲な王様により首を撥ねられようとしている時。
走馬灯のように思い浮かび、口から溢した言葉はとある罪の告白でした。
最終更新:2020-06-15 17:07:56
4230文字
会話率:25%
今は最強の軍事力を誇るバルデロ国が世界を席巻する時代。彼女はその国の後宮に勤める淡白な女奴隷。彼は誰もが憧れ、同時に恐れられる鋭利で冷酷無慈悲な王。そんな二人と様々な思惑をもつ者達が繰り広げるそんなお話。
最終更新:2020-05-31 17:57:38
686331文字
会話率:47%
母親に見捨てられ、父親に虐待を受け続け、最後は人間の天敵である『灰人』にその身を焼かれた少年が次に目を覚ましたのは──全てが白く朽ち果てた城の中だった。
「ようこそ私の城へ。歓迎するぞ。我が忠実な下僕たる灰よ」
玉座に座するのは、ま
るで灰を被ったように恐ろしく白く、美しい少女。
己を『イルシェーラ・レ・フレイム』だと名乗った彼女は、自分こそが数千年前に滅びた王都『イルフレイム』に残るただ一人の女王だと告げる。
そして彼女は、一つの真実を少年に突きつける。
少年はすでに死に絶え、火に焼かれて灰となり、イルシェーラが作り出した従順な僕『灰の使徒』になったという、あまりにも残酷な真実。
「私の代わりに散らばった最初の火を集めるのだ」
困惑する少年に、無慈悲に告げられた『命令』。
己の目的のためには他人の犠牲を厭わない女王を拒絶した少年は、彼女の下僕でありながら彼女の野望を止めるために剣を握ることを決意する。
これは復讐にその身を焦がした女王と、絶望の世界に救済を望む愚かな少年の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-20 00:00:00
89891文字
会話率:42%
穂群智貴は気は気が付くと滅んだ東京にいた。
自分が何故ここにいるのかわからない。東京が滅んだ原因もわからない。
とにかく家族の安否確認のため、どうにかして家に帰ろうとする智貴の前に現れたのは、彼よりも巨大な蛇や蜘蛛の頭から少女の半身を
生やした化物としか思えない異形の者。そしてヘッドホンをした無数の槍を飛ばす少女だった。
無慈悲となった東京で智貴はどう生き抜くのか、そしてなにを知り、なにを選び取るのか。
様々なものに振り回されながら、それでも足搔く智貴の姿をご賞味あれ。
血と肉と魔術と異形が織りなす近未来アクション伝奇、ここに登場。
毎週火曜0時更新予定。
*この作品は以前カクヨムに上げた『剣と魔女と魔王の輪舞(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885178077)』をリニューアルしたものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-09 00:00:00
399650文字
会話率:35%
深夜のコンビニで1人でアルバイト中に強盗に遭遇し、無慈悲に刺された僕。
意識を失う間際、あんな事やこんな事がしたかったと願った僕の耳に届いたのは……
『召喚対象の希望を確認。ユニークスキル《器用貧乏》を付与』
とかなんとかまった
く失礼な言葉だった。器用貧乏?ふざけんな!
そんな思いも願いも虚しく意識を失い、気付いたら僕は霧煙る緑の丘に立っていた。
※HJネット小説大賞最終選考で落選しました。応援ありがとうございました。これからも頑張ります。
※8月6日 日間異世界転生/転移ランキングファンタジー部門にて1位にランクインしました。ありがとうございます。
※8月7日 日間ランキング総合部門にて1位にランクインしました。ありがとうございます。
※44000000PV達成しました。ありがとうございます。紙風船は頑張ります。
※書籍化しました。集英社様よりレーベル『ダッシュエックス文庫』にて現在3巻まで発売中です。どうぞよろしくお願いします。
※コミカライズ決定しました。ニコニコ静画様や他サイト様にて配信中です。コミックス最新巻は第9巻です。絶賛発売中です。
※完結しました。応援ありがとうございました。続編は『追放一歩手前』となっております。読んでもらえると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-11 12:00:00
1404765文字
会話率:59%
おトイレ専用ちり紙と共に、説明もなしに女体化転生させられた不運な男。
追い打ちをかける様に、目覚めた彼女を襲うは無慈悲な極悪エンカウントだった。
迫りくる絶体絶命を前に日用製品が新たな覚醒を引き起こす。
「さぁ、教えてやる!おトイレ専用ち
り紙はただの日用製品でないと言うことをっ!!」
歩み行く前に現れる絶え間ない苦難の中で、わずかな勝機をつかみ取り、新たな地で新たな出会いを手にしてゆく。
呪われた真実、蝕む女の影、魔道へ堕とさんとする運命を前に、その瞳に宿すは狂気の赤か、人の心か、それともツッコミ魂か。
そんな彼女と愛すべきトイレットペーパーが歩む、愛しくも狂った異世界冒険記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-02 00:24:45
199152文字
会話率:25%
転生――元の世界を捨て新たな世界で最強になる甘美なプロセス。しかし彼を召喚したのは……悪魔だった。神の加護を無くした転生者はどこまでも最弱で、身体能力と頭脳は常人並またはそれ以下、転生先の世界の人々は誰でも持っているgiftと呼ばれる特
殊能力は無し。
無能といえば無能! 外道になるのも仕方ない! だって神は無慈悲だもん! 悪党サイド主人公の異世界探検ストーリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-21 17:20:55
2766文字
会話率:14%
※注記 この作品は無慈悲をテーマにした構成を予定しております。
血飛び肉裂け臓物撒き散らすような表現が苦手な方はご遠慮ください。
------------------------------------
魔法という、奇跡が満ち
溢れたこの世界。
そんな中で、数多の人々が憧れ、同時に恐怖する場所が存在した。
その名はダンジョン。
世界各地に点在する入口から侵入することが出来る、神秘の塊だ。その中には全ての希望と全ての絶望があると言われている。
現存する如何なる技術を持ってしても、その成り立ちどころか構造、材質すらも謎のまま。
そんな未知の塊であるダンジョンで手に入る宝物もまた未知の力を内包しており、それを求めてる者は後を立たない。
一生遊んで暮らせる程の金額で取引されるそれを求めて、一攫千金を狙う数多の者達はダンジョンへ足を運ぶのだった。
希望とは、絶望の影であると、そう知らずに
この物語は神秘の坩堝、ダンジョン。
その全てを掌握する一人の少女の、希望と絶望に満ち溢れた観測記である。
------------------------------------
なろう、アルポリ、カクヨム、ノベルアップ+に同じのあげてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-19 21:33:58
7079文字
会話率:47%