黒鎧の英雄エスメラルダが最後まで戦い、命と引き換えに守り抜いた地、港町バオ。英雄が戦った場所として訪れるものは少なくない小さな町では、数年前にふらりとやってきた美しい女性が住んでいる。
異国の風を感じさせる風貌の女性は男性並みに背が高いが、
それをより強調しているのは彼女を見守る小柄な神父の存在だった。
二人がお互いを思い合っているのを知らない町の人はいない、とまで噂されるがいつまでたっても同じ距離で過ごしていた。
そんな二人の前に、屈強な男がふらりとやってきて言った。
「見つけた」と。
戦争で傷ついた女性が、罪の意識を赦し幸せになるまでの話。
※全十三話、書きあがっているので順に投稿していきます。
※戦争に関する話が出てきます。人の死に関する記述がでてきますので苦手な方はご注意ください。
※独自の設定の「神父」という職業が出てきます。実際に使われているものとは異なるかと思いますがご了承ください。
※転載は許可しておりません。小説家になろうにのみ投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 00:00:00
52822文字
会話率:42%
「私、絶対死ねないんです」
かつて不発弾の爆発事故で従兄を亡くした女子学生、冴島一希。悲壮な覚悟を胸に、一流技術者への弟子入りを志願する。目指すは、不発弾の処理を担う民間業者。命がけの職業であり、女性の前例はない。
「お前をただ働きの
使いっ走りに任命する。感謝しろ」
門前払いをくつがえし、無愛想な男のもとで住み込み修業を始める一希。十一年前に従兄の命を奪った「サラナ」の解体にも挑むが……。
「お前が言う『罪』ってのは何のことだ?」
師匠に動揺を見抜かれた一希は、涙ながらに爆発事故の経験を告白。自分のせいで従兄が死んだという罪の意識と、体に負った傷痕は今も消えていない。師匠は一希に責任はないと明言し、厳しくも親身に指導を続ける。
周囲の人々に支えられながら、自分のコンプレックスや偏見とも向き合う一希。徐々に弱みを克服し、人の手を借りる柔軟性も身に付けていく。
二年の修業を経て、師弟の関係はより親密なものへと育っていたが、二人には別れの時が訪れる。
ついに処理士となった一希は、絶体絶命のピンチのさなか、思いがけず師匠と再会。重傷で意識が遠のく中、師匠の出生の秘密と本心を知り……。
二つの血をめぐる硬派な人間ドラマ。師弟の絆と淡い恋。そして、苦い嘘。
【第9回ネット小説大賞応募作】
【希望的エンドです】
【リアリティ、心理描写、没入感に定評あり】
【この改稿版はカクヨムにも掲載しています】
【改稿前の旧バージョンはこちら:https://ncode.syosetu.com/n4247fy/】
旧バージョンとの共通点・相違点:
●世界観は同じ
●登場人物の性格は(ほぼ)同じ
●ご好評いただいている濃厚な人間ドラマやリアリティ、没入感は健在
●過去の重大なエピソードを追加
●過去エピソードに伴い、主人公、冴島一希の死生観と行動原理が変化
●いくつかのエピソードを追加・削除
●各エピソードを加筆・修正
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 18:00:00
178504文字
会話率:48%
魔法や策略といったアグレッシブなファンタジー。人の罪の意識について語られる世界の真実や為政者の心情を語った作品です。
【あらすじ】
かつて天才と呼ばれた少年が死んでしまった。死んだ後の世界は異世界と思われる世界。この世界で彼は本当の力
で真実を語っていくのだ。世界の真実を得た彼はどうなるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-07 22:00:00
69979文字
会話率:56%
罪の意識に苛まれ、両腕の自由を奪われた依頼人。ゴーストハンター・雨宮浸は不可思議な怪異を解決すべく、会いたくない昔馴染みの元に向かうのだが――。
本作はシクルさん(https://mypage.syosetu.com/21735/)に制作
許諾を得て創作した、同作者様作品「ゴーストハンター雨宮浸」の二次創作的ななにかです。舞台設定その他はそちらをご参照ください。
現在ふたつあるうち、『親の心子知らず……』に関しましては、単独で読む分には何一つ問題はありませんが、本作は拙作・「俺の彼女は《カノジョ》じゃない(https://ncode.syosetu.com/n1212fh/)」と世界観を共有しており、こちらと同一のキャラクタが一部登場しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 00:00:00
50049文字
会話率:48%
俺は好きな子の事が気になってからかっていたら、エスカレートしてしまった。
それがクラスの問題になり、俺はHRの時間で吊るしあげられた。それ以来、俺はクラスメイトからハブにされてしまった。
これは、この世から消えたい俺が、事故から幼馴染を救っ
てから始まる恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-02 22:22:20
31582文字
会話率:36%
「ママ、今日僕は人を殺したよ」
薄暗い部屋。
罪の意識のみとなった神の一人子、タキオン。
まもなく魂の堕ちゆくのを自覚する。
そこに現れた怪しげな男に促され自らの半生を語りだす。
「これはかつて神の子だった男の物語だ」
最終更新:2021-01-10 14:17:29
110013文字
会話率:16%
和太鼓奏者の吉田真人は、一年前、河口湖の自宅へ車で帰る途中、逆走してきた車と衝突。昆虫学者の妻を死なせてしまった罪の意識から、吉田は毎日のように夢でうなされる。事故以来一度も和太鼓を叩けず、神社参拝と酒の繰り返しの日々。ある日、訪れた天上山
公園で、妻に似た蝶を追う女子大生と出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 07:00:00
23873文字
会話率:26%
喜怒哀楽と言う言葉をご存知だろう。喜び、怒り、楽しみ、そして哀しみだ。だが、人間にはもっと多くの感情がある。その中でも憎しみ、恨み、嫉み、後悔、殺意は良くない感情である。刹那的である『負の感情』ならともかく、心に残り続ける『罪の意識』は非常
に良くない。罪の意識が大きいと『悪霊』が生まれてしまう。本作品主人公の桜は今日も人間の、闇と、病みをぶった斬る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-01 21:00:00
99190文字
会話率:40%
~はじめに~
タイトルのとおり、この物語の主人公オルテンシアはガチの悪役令嬢です。
それも中身はまともな転生者だとか、本当はいい子だとか、
悪を為すにはそれなりの理由があったとか、そんな要素は欠片もありません。
自分がのし上がるために他人
を踏み台にし、自分の快楽のために他人を傷つけながら
罪の意識は無く、罪をあばかれ没落してもなお反省せず相手を逆恨みする人間のクズです。
これは、そんな彼女が心から己の罪を悔い、打ちひしがれることになるまでを描いた
バッドエンドまっしぐらな悪役令嬢の後日譚です。
~あらすじ~
侯爵令嬢オルテンシアは、魔法学校時代に奴隷玩具扱いしていた平民の少女が王太子妃に成り上がったことにより、かつての所業を暴露され裁きの場に立たされた。
そこで彼女は『悪逆令嬢』と呼ばれ、公式には自殺したことにされて侯爵家を追放される。
「まぁいいわ。返り咲く手段はいくらでもある」
しかし、そんな彼女に反省の色は見られない。
奴隷屋に売られたオルテンシアは、そこで1人の隻眼の美少年に出会う。
少年の名はオズ。小柄な身体に不釣り合いなロングソードを持つ駆け出しの冒険者。
穏やかで、無垢で、聡明な彼に目を付けたオルテンシアは自分を買わせるよう
巧みに仕向けることに成功する。
だが、彼が貧民だとわかったとたん、オルテンシアは彼を謀殺してなけなしの金品を奪い逃亡を企てるのだった。
オーガの潜む洞窟にオズを閉じ込め、まんまと逃亡に成功するオルテンシア。
だが、駆け出し冒険者のはずだったオズはあっさりとオーガを倒し、強力な魔法で洞窟を破壊して生還する。
見せかけの謝罪の裏で、少年を利用しようとほくそ笑むオルテンシア。
一方、天才的な戦闘能力を開花させたオズは英雄への道を瞬く間に駆け上がっていく。
やがて、あるクエストが2人の運命を狂わせる。
猟奇殺人鬼、占い師《フォーチュンテラー》の討伐。
なぜか『オルテンシア』という名前の女性を惨殺するこの殺人鬼こそ、
オズが追っていた母の仇だった。
そう、彼の母の名も『オルテンシア』だったのだ。
殺人鬼の狂気と少年の傷ついた心に触れるにつれ、オルテンシアの中にも変化が現れる。
かすかに芽生えた罪悪感。
それは、オルテンシアの真の転落人生の始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-24 22:21:18
73102文字
会話率:41%
自分の全てを懸けていた生きがいを失った少年の前に現れた異界の扉に吸い込まれ気がついたその時にはかつて住んでいた世界とは全く別の世界にいた。
所謂異世界転移というものだ…
だがその少年には異世界転移をへて特異な能力を得る…
それは使いこ
なす事が出来れば世界を支配する事すら可能である程の代物であった。
何故自分がこの能力を得たのか、また何故自分が異世界転移を果たす事になってしまったのか今はまだ分からずじまいだが元の世界に罪の意識を持つ少年は新たなる世界で新たな人生を始める…
少年はその能力にその世界に呑み込まれるのか、またその全てを我が物とするのか…
そしてその少年は異世界で生き抜く事は出来るのであろうか…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 00:00:00
9903文字
会話率:29%
絋季は、なんでもできるが心の弱い高校一年生。彼には、十歳離れたきょうだいがいて、性格が真逆な双子の藍李と海李。
ある日突然、大好きな両親を事故で亡くす。
その原因は、絋季に関わりのある人物でーー。
絋季達の両親の死に罪の意識を感じる
京介。彼は、警察官であり、絋季の父の心友。
彼の遺言で、三人を引き取る。彼にもきょうだいがいる。
ある日の金曜日から、血の繋がらない二組のきょうだいの新たな家族の日常が始まる。
そして、家族とはなにかを知る物語でもある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-31 12:56:40
164682文字
会話率:57%
娘を死なせてしまった・小嶋透子(こじまとうこ)はある日を境に毎日子供の夢を見ていた。
娘と同じ境遇で死んでしまった子供達の夢を・・・
透子は罪の意識を心の内に秘めながら毎日必死に生き抜いていた。
しかし、突如透子の前に現れた男性・高瀬幸成
(たかせゆきなり)もまた同じ夢を見るという。
希望も絶望も分かち合う二人、お互い惹かれ合い生きる事に意味を見出した時
不運にも出会ってしまった二人に待ち受ける不幸な日々はこれからだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-14 04:13:05
1482文字
会話率:15%
男は異世界でなにもなく十三年の時間を過ごした。
平穏な日々。娘もできて、すっかり異世界にもなじんだころ、同じ世界からの転移者によって『勇者』に選ばれる。
それは高校生だったころに、ちょっとした憧れを抱いていた相手だった。
異世界転移時間差の
せいであのころのままの彼女と再会して、二人は絆を深めていくことになる。
彼女は聖女、男はただの村民。二人の立場の差を埋めるために、男は『勇者』として振る舞うことにして、彼女に釣り合えるように自分に力と箔をつけていくことを決意する。
勇者でもなんでもない自分が、ただ恋のために国中を騙す。
罪の意識はあったけれど、これは、それだけの想いのはずだった。
だからこれは、国を騙して勇者であるかのように振る舞う、詐欺師の物語━━
の、はずだった。
※4/27 タイトル、あらすじ変更
※平日20時更新予定(時間は遅れる場合があります)
※展開に応じて新しいキーワードをつけました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-28 20:00:00
241086文字
会話率:35%
事故を起こし、人を殺してしまった山野直気。罪の意識に苛まれながら、彼は死んだーー
そんな彼の前に何もない真っ白な空間と、見知らぬ少女が佇んで居た。彼女は死んだ者の魂の記憶を消し、別の世界に転載させる調整者(バランサー)であり、直気を転生させ
る為現れたらしい。
転生を果たし、直気という存在は消滅したはずだったのだが、頭を強く打ち付けたことにより前世の記憶を取り戻してしまった。
新たな世界で生きていく事を決意した彼に待ち受けていた逃れられない運命とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 18:00:00
49423文字
会話率:52%
高校生の主人公(瑠奈)は、九つ歳上のある男性に、猛烈に心惹かれた。しかし大人の男性との甘く幸せな交際は、そう長くは続かず――。
予期せぬ妊娠の事実に翻弄される主人公の前に突如現れる魔物。皮肉にも、到底受け入れがたいはずの異世界は、責任や
罪の意識から目をそらさせてくれる場所で…。
(異世界転移ものです。導入は数話でその後異世界生活がはじまります。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-23 23:08:12
10590文字
会話率:22%
ファンタジー✕SFの世界観で繰り広げられる冒険物語。
少年が切り開く未来に、世界は再び動きはじめる。
――君の街は、この世に存在しない――
暁の街、エオスブルクに独りで暮らす魔術師の少年「アレク」は、母を死なせたことによる罪の意識から自
死願望を抱いていた。そんなある日、街角で黒魔術団の少女と出会い、彼女の“落し物”を手にしてしまう。
アレクが進む道は大きく変わっていき、暁の街と自分自身について驚愕の事実を知る。
何もかもなくした少年とすべてを拒絶した少女は、“生まれたばかり”の「○○さま」と共に“世界”を歩む。
彼らが進む『回廊(コリドール)』の先にあるものとは――
これは一人の少年が自らの運命を、仲間が歩む道を変え、
世界を救おうとする『英雄』のお話である。
――――――――――――――――
作者 バナセル
この小説は『ファンタジーであり、同時にSFでもある』小説です。
気になる方は小説情報からキーワードをご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-05 22:11:08
355571文字
会話率:31%
芥川龍之介の「羅生門」に出てくる老婆が、罪の意識を知るお話です。
最終更新:2020-05-02 03:44:28
4207文字
会話率:39%
突然異世界に聖女という道具として召喚された私は自分の命を持って反抗の意を示した。しかし薄れゆく意識の中で一つの愚かな賭けを自分の中でしてしまう。結局、生き延びてしまった私は賭けにも負けて、私を召喚したことで罪の意識に苛まれている魔術師さんを
幸せにすることを生きる理由にしたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-04 21:40:01
6442文字
会話率:50%
「私」は大学に勤める物理学者で熱核融合の研究をしている。ある日交際相手のアンナから妊娠の報告を受ける。「私」は妊娠の知らせに喜ぶ反面、以前から付き合っている東花に対する不義に罪の意識を抱いていた。「私」は罪悪感を抱きながら、ロサンゼルスにあ
るアンナの実家へ挨拶に向かった。飛行機の中で「私」は未来を生きる「私の孫」から使わされたと言う女性に出会う。彼女は「孫」が作り出した装置によって、未来の情報を埋め込まれた受精卵の状態で過去に転送され、この時代で育ち今に至ったという。そして「私」に「孫」からの手紙を託した。「孫」からの手紙にはこれから人類が辿るカタストロフィックな未来と、彼自身が犯した罪、そして未来を変えるための願いが書き記してあった。
手紙の内容は以下のようなものだった。「孫」は約四十年後の2060年に生まれた。その頃世界は三つの連邦のパワーバランスによって成り立っていた。「孫」はその中の一つ、日本と北米を含む太平洋連邦に生まれ、父と母と妹と四人で幸せな日々を送っていた。父は次世代型人工知能の研究者で、財政破綻寸前の日本を人工知能の力で再建し巨万の富を築いた企業の社長でもあった。母は国際政治の研究者で、連邦間のパワーバランスの上にある不安定な平和を危惧し世界政府の樹立を目指す活動家でもあった。「孫」の幸せは、この母と妹の突然の死により崩れ去る。母は連邦間の陰謀を知り、妹とともに拷問の末、殺される。「孫」とその父は真実を知って世を憎み、非倫理的な研究に手を染め始める。父は特異点を超えた人工知能の開発に従事し、完成させながらも精神錯乱に陥り失踪する。「孫」は母が目指した理想を知ろうと努めるが、憎しみに負け、母の理想を受け継ぐことを諦める。そして欲深い人の本質を改変するため、父の開発した人工知能の叡智を利用し、遺伝子操作された異人を生み出した。しかし異人の研究は失敗し、「孫」は全てに絶望する。そんな中、「孫」とその父により生み出された技術によって、遠くない未来に世界が終わる事を知る。それは動かしようのない未来だった。「孫」は自身の罪と、それが生み出した結果を過去に伝え、希望を過去へと繋げる道を選ぶ。しかしそれらを過去に伝えるためには、転送する小さな命と同じ構造をもつ人を代償にせねばならなかった。「孫」は豊かさと力と善良な精神が受け継がれる世界を信じてその命を捧げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-08 13:22:40
21778文字
会話率:58%
センチは、腕のない恋人オトナシに甘やかされて引きこもり生活を送っていた。しかし家族の死をきっかけに食糧稼ぎのために家から出て、政府公認競技のマリオネット(人形)を始める。順調に勝って食糧を集め、コロンという友人も得るが、その頃から恋人が現れ
なくなり違和感を覚える。
ついにはマリオネットで負けた友人が腹を裂かれる場面に出くわし、人形の材料が人であることを知る。人形製作者の兄カズエを問い詰めると、自身の人形は恋人オトナシを基にしていることが判明。センチが激しく責め立てたことで、カズエは罪の意識から発狂。しかしそこへカズエの治療のために現れたのは因縁の相手、コロンを殺したチームの男ミキだった。理解できない現実の立て続けに絶望して家を飛び出したところ、強制的な勝負を挑まれ、センチは無気力のうちに腎臓を奪われる。
幼馴染カンナから看病を受けながら、人形には親密な相手の脳が必要であり、それが常識であると説明される。引きこもりの結果、センチには世間の歪な知識は皆無だった。愛する人を犠牲にしなければならない悲しい世界を到底受け入れられず、全ての人形を弔い、人形制度自体を廃止させたいと願う。
人形製作をカズエから引き継いだミキの協力のもと、亡き恋人の人形を携えてマリオネットを続け、街全ての人形を破壊して火葬する。同時期にはセンチの強さが評価されて政府から招集を受ける。そこで政府が隠していた事実、マリオネットは戦争を見据えた人間兵器の実験であること、自分達は鎖国と核汚染のために巨大シェルター内で生かされていることを教えられる。政府の目論見が許せず、対抗を決める中で、センチは突然倒れてしまう。原因は感染症。幼い時にシェルター外へ出た処罰として四肢を切断され、実はオトナシとカズエから四肢移植を受けていた。移植のために免疫機能に手を加えた結果、環境変化で容易に致死的感染症を起こす体質であり、オトナシが引きこもりを強いた真意でもあった。たとえ長くは生きられない体だとしても、愛する人の犠牲が必要な世界を変えたいセンチの気持ちは変わらない。誰も悲しまない世界を願い、カンナを始めとした仲間達の協力のもと謀反を開始する。
命の尊重のために最強相方を携えて、仲間と共に理不尽世界に対抗するお話です。全てがハッピーエンドではないですが、救いあります。一挙投稿しました。アルファポリス様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-07 17:13:36
255718文字
会話率:45%