「このアパート、家賃安いのに最高だな〜!」
大学進学を機に、田舎から上京してきた春野 陽太(はるの ようた)は、破格の家賃で見つけたボロアパート「椿荘」に引っ越してきた。
古いけれど、静かで落ち着いた雰囲気……と思いきや、隣の部屋から毎晩不
審な音がする。
──シュッ! ドンッ! 「ハッ!」
「えっ、何!? 隣で戦ってる!?」
ある日、陽太は思い切って隣人に声をかけてみる。
隣人は、黒髪ポニーテールの少女・水瀬 メイ(ミズセ メイ)。
「え? 私? 忍者だけど?」
「忍者ぁ!?」
なんと彼女は、日本に1万人いる「現代忍者」のひとりだった! 現在はフリーのくノ一として依頼を受けながら、密かに生計を立てているらしい。でも……
・隠密行動が苦手で、よく忍び込む先で物を壊す
・暗殺任務は苦手で、戦うより説得しちゃう
──全然、忍んでない!?
「いやいや、忍者としてそれでいいの!?」とツッコむ陽太だったが、ひょんなことから凛の仕事(と失敗)を手伝うハメに。
「任務で敵の屋敷に入ったけど、派手に音を立てて見つかった!」
そんなドタバタな日々を過ごすうちに、陽太は少しずつ「現代の忍者」という不思議な世界に触れていく。
「忍者ってもっとかっこいいイメージだったんだけどなぁ……」
「かっこよく生きるの、意外と難しいんだよ?」
ゆるくて楽しい、ちょっぴり不思議な忍者ライフが始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 15:20:07
30301文字
会話率:34%
華の浪速、大坂の町を十手のおりょうが駆け回る。
男ばかりの岡っ引きの世界の紅一点。
手にする十手は父の形見の恩賜の十手。
事件を追って5年前に非業の死を遂げた父の遺志を継ぎ、事の真相を追い求めつつ大坂の町を守っている。
その頃江戸には烏小僧
と名乗る賊が現れて義賊として名を馳せていた。その烏小僧が江戸より姿を消し、再び現れたのが数ヶ月後の大坂だった。
時を同じくして、5年前の事件をきっかけに離ればなれになっていたおりょうの幼馴染み、お志乃が大坂に現れる。
再会を喜ぶおりょうだったが、お志乃の不可解な行動や以前には考えられないような言動から徐々に違和感を持ち、彼女に疑惑を持ち始める。
幕命により江戸より使わされる女性の隠密。5年前の事件に疑問を抱き公職を捨てて隠居として大坂に留まる元大坂城代。事件の闇に見え隠れする怪異。
闇に葬られたはずの真実を巡りって、あらゆるものの思惑が交錯する。
全ては5年前に起きた事件の謎から始まった。
浪速を舞台の時代劇ファンタジー今開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 06:20:00
110549文字
会話率:53%
勇者支援を専門に行う国家機関、国家情報局勇者部。
企画課総合戦略係では、現地へ出向き聞き込みや調査をし、勇者用のイベント原案をまとめる任務を行う。
この任務は、勇者にも国民にも知られることのない国家機密の任務である。
係長であるクグ
ツィル・タナカッヒ(33歳)は、部下であり相棒でもあるゼタリオ・フォルツァリーノ(25歳)と共に、この重要任務を任されている。総合戦略などという仰々しい係の名前だが、ひとことで言えばただの現地調査だ。
公務員としての使命感を胸に係長クグツィルは、ある時は忍びやかに、ある時は大胆に任務を遂行していく。
果たして、勇者を陰から導き世界を平和に導くことができるのか。
スキル、レベル、チート、無双のない世界。しがないおっさん公務員が繰り広げる骨太?ファンタジー
毎週日曜0~1時頃更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 00:14:33
548297文字
会話率:50%
諜報工作部特別勤務分隊こと通称【分隊】の諜報員であるジェームズ・フレミング(愛称ジェイミー)。戦闘技術、頭の回転、知識量、精神力、隠密力、あらゆる技術が超一流、最強の諜報員との呼び声も高いが彼には一つ致命的な欠点があった。それは諜報員に最も
必要な社交性の欠如――つまりコミュ障なのだ。そんな気質を問題視した上官によって皇女の護衛の名目のもと、コミュ障改善のための友人作りという特別任務で帝立魔法学園に入学させられてしまう。気乗りしないジェイミーだったが、入学早々、学園では少数派である平民出身の少女レイチェル・ライダーと急接近する機会が訪れ――。果たしてジェイミーは正体を隠し通し、この難易度S級の任務を達成することはできるのか⁉︎折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 13:19:38
101856文字
会話率:36%
あらすじ(简介)
気がつけば、彼女は剣と魔法のファンタジー世界にいた。
しかも、鏡に映った姿は——誰が見ても振り返るほどの超絶美少女!?
清楚な銀髪、宝石のような瞳、どこか浮世離れしたオーラ……中身は普通の女子高生だったはずなのに!?
そんな彼女が異世界で生き延びるために頼れるのは、突如頭に響いた謎の声と——
「【隠密配信システム】、起動します。」
まさかの、現代世界と繋がる『完全ステルス型・異世界生配信』がスタート!?
映像は自動で編集、コメントもバンバン飛んでくる。
視聴者はもちろん異世界なんて知らない。
それでも「異世界美少女のリアルサバイバル生活」はなぜかバズって……!?
「ば、バレたら記憶消去ってどういうこと!?」
「とりあえず今日も配信しながら、ご飯探しに行ってきます……!」
これは、秘密を抱えた美少女が“配信”という武器で異世界を生き抜く、ちょっぴり不思議でちょっぴり可笑しい、異世界×現代リンク型・新感覚スローライフ物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 12:55:53
5616文字
会話率:31%
主人公は、地球とは違う魔法のある世界で生まれ、モンスターと戦う冒険者の集まりギルドで裏方として働いていた。
仕事はダンジョンやモンスターの調査が専門で、たまに素行の悪い貴族や冒険者の身辺調査。
ある時、ダンジョンの調査中にダンジョ
ンの崩壊に巻き込まれてしまい、気がついたら何も知らない地球に転移してしまった。
日本という国で運命の出会いを果たし、隠しきれてない暗躍をする男の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 07:33:29
41399文字
会話率:39%
あらすじ(修正後)
春にリリースされた最新VRMMORPG「干支の国」。干支をモチーフにした12の種族から選び、それぞれの特性を活かして広大な仮想世界を冒険するこのゲームは、多くのプレイヤーを惹きつけた。
孤独を好む大学生・城野白兎(じ
ょうのしろう)は、現実の人間関係に興味を持てず、淡々と日々を過ごしていた。ふとしたきっかけでログインした「干支の国」では、彼の名前にちなみ兎族を選択。俊敏性と隠密行動に長けたスカウトタイプのキャラクターとして、ゲームの世界で初めての冒険に踏み出す。
白兎はこの世界でも一人を好み、感情を表に出さないクールな性格を貫いていた。しかし、仮想空間の中で待ち受けるのは、干支を巡る壮大な物語と、そこで出会う数多くのプレイヤーたち――。特に、酉族の少女・メジロとの出会いが、彼の運命を大きく変えていく。
空を自由に翔ける酉族の彼女は、無邪気で人懐っこく、どこまでも白兎に絡んでくる。煩わしさを感じながらも、彼は少しずつ彼女の存在を意識し始める。
自らの限界を乗り越え、他者と心を通わせながら、白兎がゲームの中で見つけるものとは――?
「干支」という特別なテーマに隠された秘密と、仮想世界で繰り広げられる友情と恋愛が交錯する、VRMMO恋愛ファンタジー。今、白兎の物語が幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 19:53:47
11498文字
会話率:40%
―――NINJA。それは日本に古来より伝わる闇の住人たちの総称である。主に仕え、任を果たす。影に潜み隠密・諜報・暗殺なんでもござれな縁の下の力持ち。それがNINJAだ。
「‐NINJA‐になろう VR」は、そんなNINJAに誰でもなれる
。スパイとして大企業に潜入して華麗に機密を盗みたい? ド派手な忍術で敵をぶっ飛ばしたい? 自分だけの特別な忍術で唯一無二の存在になりたい? オーケー、そのどれもが可能なんだ。
さあ、君もNINJAになろう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 21:08:47
1241565文字
会話率:42%
「ゼルス、お前はもう俺たちの仲間じゃない」
勇者ローウェンによって、パーティを追放されたゼルス。しかし彼は抵抗することなく、あっさりとその決定を受け入れる。なぜなら──この追放劇は、彼自身が仕組んだものだったからだ。
ゼルスの正体は王国直
属の隠密部隊員。彼の任務は「勇者パーティの解体」。魔王を討ち滅ぼした彼らは今や国にとって厄介な存在だった。そこでゼルスは、内部から勇者パーティを崩壊させる策略を実行。能力を抑え、勇者を増長させ、仲間同士に不信感を植え付けた。そしてついに、勇者ローウェンはゼルスを追放する決断を下す。
しかし、追放されたのは本当にゼルスなのか?
これは、「追放された者」ではなく、「追放させた者」の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 17:10:00
1235文字
会話率:30%
あやかし界と人間界は表裏一体であり、時にあやかしは、人間には感じ取れない霊力を用いて人間界で罪を犯す。
|天道一族《てんどういちぞく》は、犯罪者のあやかしを取り締まるあやかし一族である。
その中でも、“|隠密《おんみつ》”と呼ばれる選
りすぐりの精鋭達が存在する。
一族の1人である|朝陽《あさひ》は、隠密を目指し任務に励むが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 19:56:47
12552文字
会話率:42%
「冷静に考えると冒険者ってコソコソ走り回って宝箱開けてるだけで成立しね?」
その一言が世を大忍者時代へ導いた!
『勇者』『剣聖』『賢者』『聖女』――強力なジョブを持つ冒険者たちが界隈を席巻していたのも今は昔。ダンジョンの中を一切戦闘せず
に走り回って宝箱を開けまくってダッシュで帰るのがスタンダードスタイルと化した冒険者業界では『高速移動』『隠密』『鍵開け』の三技能が揃った『忍者』が大人気のジョブになっていた。
そんな『需要>供給』のバブルな冒険忍者界隈に流星のように現れ、流星のように追放されて無職になった爆音忍者四人衆がいた!
必殺技で轟音響かす爆熱忍者。
足音のボリュームが常軌を逸している最速忍者。
鍵開けのたびに怒り狂って全てを破壊する強盗忍者。
なんかずっと歌ってる人。
四人はそれぞれ別々の場所から追放され、しかし類は友を呼ぶというか、ゴミはゴミ箱にというか、そんな調子で一ヶ所に集ってしまった!
パーティのリーダーは、子爵令嬢フェリシー・フェリアーモ――二ヶ月以内に莫大な借金を返さなければ将来設計が終わってしまう彼女は、【急募】【短期間で稼ぎ切りたい方向け】の求人に釣られて来たこんなやつらを見事まとめ上げて人生を続けることができるのか。
普通に考えるとできないし、今更焦ってももう遅い!
それでも知恵と工夫と気合と気合と気合と忍者の超スピードで全部どうにかするのだ!
という感じの勢い系ファンタジー。
□16万字程度(原稿完成済み)
□毎日更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 17:35:21
174346文字
会話率:45%
※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。
阿倍野
元総理は、内閣調査室が「お飾り」でえることに危機感を覚えた結果、陸将と副総監に相談し、副総監の懐刀の1人であった夏目が市場調査会社の指揮を執ることになった。EITO発足前の事である。
名義上は、妻が会社代表としてスタートしたが、夏目がEITOの方に専念することになったので、妻の優香は引き継いで切り盛りすることになった。
夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 08:30:45
44346文字
会話率:17%
就職氷河期に人生を狂わされた冴えない中年・御手洗清(みたらい きよし)は、ある日突然、最強スキル『排泄支配(エクスクリート・ドミネーション)』を手に入れる。
この能力は、相手の排泄を自由にコントロールできるという恐るべきもので、老若男女、貴
賤問わず発動可能だ。
無能な上司に罵倒され、底辺労働に従事する日々を送っていた御手洗は、ふとスキルを試してみると、会議中の上司が大失態を演じる光景に出くわす。
「もしや…これは復讐のチャンスか?」
幼少期からのいじめの主犯、冷酷な教師、そして大企業の人事課で圧迫面接を仕切った悪魔のような存在――これらの過去の因縁を、御手洗は復讐のターゲットとして見定め始める。
やがて、彼はブラック企業の経営陣、官僚、政治家、財界の大物、いわゆる「上級国民」たちを次々と陥れていく。
彼らは、会見中、国会中継中、海外の国賓との会談中など、公の場で想像を絶する悲惨な状況に追い込まれていくが、スキルの発動は完全に隠密で、誰も御手洗の仕業だとは気づかない。
そんな中、次々と発生する「不可解な事故」の背後に潜む影に政府は気づき、特務機関が動き出す。
果たして、御手洗は『排泄支配(エクスクリート・ドミネーション)』という最強スキルで、堕落した世界をどのように変えていくのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 12:08:09
3077文字
会話率:0%
ある日、ヴァケル王国中に広がったのは、王の崩御、そして同時に第一王子が病に倒れたという知らせ。
ヴァケル王国極秘の秘密部隊、王直属隠密騎獣部隊“ブレアニエ”も突然の報に打ち震える。
『本当に王は病で亡くなったのか?』
混乱の王国内で蠢
く思惑。
民と臣下に尊敬され、獣にも愛された王の意志を継ぎ、獣と共に生きるモディーグの郷人達は立ち上がる。
「これもう隠密じゃなくね?」
「敵目の前にして今それ言う?」
「隊長のくせにネチネチうるさ...」
「この双子...っ、後で父ちゃんに言いつけるからな!」
もふもふ、ツルツル、ふかふか、モチモチ、人間くさい獣達と暮らしながら、大切なものを守れなかった者、守りたい者達の闘いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 19:06:21
42763文字
会話率:53%
気がつけば、異世界転生を果たしていたエリザの人生は、その時から恐怖、破滅と隣り合わせなものとなった。
一瞬たりとも気を抜いてはいけない。気付かれてはいけない、知られてはいけない。なのに、異世界転生者の本能なのか、全てを忘れたように純異世界人
として生きることもできなくて。
そんなエリザの隠密転生者ライフをコソコソっとお届けしようと思います。
*一話短めです。
*完結済みです。
*外部サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 20:15:33
12862文字
会話率:25%
可憐な顔立ちをした13歳くらいに見える少女の名はノヴァ=シャーローム神の娘である。
とあることがきっかけで魔王と恐れられることに
そんな事を気にしない魔法&研究ヲタクのノヴァは配下である隠密カルラに「たまには近くのブライト王国にでも行ってき
ては?」と言われ、そこから人生が大きく変わり始める折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 21:07:04
21430文字
会話率:63%
椎名葵は事故により、異世界『ルスレニクス』に転移した。
大国フィアント公国の王女-レイラ・クウェントの体に。
フィアントは、現在隣国ビルガ帝国の侵攻を受けていた。
元の世界へ戻る手掛かりは、フィアントの守護樹『シンフォニア』だけ。
だが、シ
ンフォニアは、ビルガ帝国の悪用を恐れた最高魔術師ベイト・ディインダによって封印されていた。
封印を解くために葵は、レイラとして彼女の恋人で守護騎士であるカイトと共に旅立つ。
だが、ビルガ帝国帝国王子キートンと公国を裏切った魔法師ヴィヴィアンによる追っ手が迫っていた。
彼らの目を欺きながら、二人は旅を続ける。
やがて、公国の隠密隊長などの仲間を加えて、封印を解いていく。
シンフォニアの封印が解けた時に起るのは、破壊か救済か…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 12:04:56
234143文字
会話率:38%
20xx年日本にて、異例の大ヒットを果たした乙女ゲーム、『ロクサーナ』。幸の薄い少し気弱な清純派ヒロインと7人の美男子たちが織りなす、正統派ファンタジー学園恋愛シュミレーションゲーム。
………の世界に転生した主人公。今世での名
をロクサーナという。この世界のヒロインである。
が、しかし。とても、非常に残念な事に、男爵令嬢として生を受けた彼女、生前は男主人公が俺つえーする転生ファンタジー物一筋に生きた、夢追い人(重度のオタク)であった。サブカルチャー飽和状態の現代日本で生まれてこの方、華のヒロインより最強のヒーローに憧れていたタチである。
ロクサーナに乗り移った人格がよりによって『彼女』であったのは、偶然か必然か。それは神のみぞ知る所である。
しかして、前世の記憶を持ったまま生まれた彼女は、己が魂から愛する俺つえー系のテンプレに擬えて、剣と魔法の異世界を大いに満喫することにした。
時間の有り余る幼児期に吸収出来るだけ吸収し身につけたのは多言語、魔法、隠密etc...。結果、本来のヒロインスペックを大幅に超える、相当な規格外に成長してしまった。
そして現在、書庫に引きこもり地味で無難な男爵令嬢として暮らしながら、家族にも内緒で、彼女にとって壮大な夢とロマンの詰まった『ダンジョン冒険者』として躍進的に活動していた。
プライベートの一切を秘匿された、謎多き最年少Sランク冒険者『一閃のロキ』(男?)とは私のことである!
世界最高峰Sランクダンジョンの歴代最高到達階をさらっと超えてもなお、変わらずスカッと爽快無双ゲーを繰り返すロキことロクサーナ。ロキの弱みを探る世界中の諜報組織も何のその、一切情報を掴ませません!
自重?何それ美味しいの?状態で我が道を好んでずんずん進んでゆく。
ヒロインのために作られたこの世界で、ヒロインがヒロインの仕事を放棄し、1人だけ別ジャンルを突き進むと言うカオス。彼女がロクサーナとして生まれ落ちた事が唯一の引き金となり、世界のシナリオは音を立てて崩壊していく。
果たして、箱庭世界の明日はどっちだ?!
///本編ストーリー///
王太子を籠絡しろなんて惚けたことを言う強欲な父の命により、王都の夜会に向かうロクサーナ。
そして物語は大きく動き出すーーー。
神さえも予想不可能な混沌とした未来へ向かって。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 00:21:44
396423文字
会話率:27%
国王に仕える隠密侍女ロミルダは仕事人間で、どんな任務も完璧に遂行するのがモットー。同じ主君に仕える相方の<薔薇の騎士様>こと隠密騎士のラファエルは、仕事以外では接点のないただの同僚。しかしある日、二人は国王の命令で恋人を演じなければならなく
なった。
※アルファポリス様にも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 22:14:38
75685文字
会話率:40%
もう、いつもそれだ。お前は俺の母親か? もう聞き飽きたぞ。口を閉じろ! それにか弱いガーベラを睨むなと、何度言ったら覚えるんだ! お前の顔は怖いんだよ!」
「ですが、殿下」
「ええい、うるさい。もう去れ」
「………はい、失礼します」
私は第一王子の婚約者、ベロニカ・コールデンと申します。先程怒っていたのがその第一王子、ウィルデンガー・ゲインスト様です。
何やら私の言い方が良くないのか、最近すぐに怒られてしまいます。その上必要以上に距離の近い女生徒がいて、それは良くないことだとお諌めしていたのですが、4日程前に2人の仲睦まじい様子を見て、考えを改めました。
彼女の微笑みに目を細められる姿は、私には向けられないものです。彼女もまた目を輝かせて殿下を見つめていました。そして私を目に入れた彼女はニヤリと微笑み、殿下の胸に顔を埋めました。その後に殿下は私を睨み付けたのです。
私の雇う隠密の話によると、殿下は彼女の言うままに贈り物をし、彼女も殿下を喜ばせようと菓子を焼き贈っているそうです。
これぞ相思相愛。相互の意見を受け入れ尊重し、幸せに戯れて語る。
ああこれは、邪魔なのは私ですわ。
彼女が殿下をお諌めすれば、きっと殿下は良い方向に動けるのではないかしら?
そう思えるようになったのは、私の好きな小説『微笑むリトルフラワーは、僕の最愛』を読んだからですわ。内容は弱小貴族である、男爵令嬢と王太子との身分を越えた愛。国王や婚約者の妨害を乗り越えて、懸命な努力をし立派に成長した2人は、周囲を説得して結婚するのですわ。もう涙が止まりませんわ。愛ですわ。
そんな訳で私は傍観者に徹しようと思いますの。小説によると、私が女生徒の持ち物や本人に危害を加えるのですが、そんなことは出来ませんわ。だって未来の国母ですもの。
私はそっと身を潜め、彼らの目に入らないように致しましょう。幸い王太子妃教育は終了しておりますので、登城することもありません。出来る限りエンカウントするのは避けて、隠密からの報告を楽しみに待ちましょう。
楽しくなって来ましたわ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 19:16:48
34534文字
会話率:39%
「悲しいことは昨日まで♪ 今日はきっと良いことがあるわ♪」
目下、継母ブルチャスカとその娘アンジェルに、芋の皮剥きやら食器洗いをさせられている私、ユキファールム。
「こんなことも出来なければ、将来とっても困るわよ」
「そうよ、ユキファー
ルム。私達は貴女のことを思って仕込んでいるんだからね」
うぬぬ、2対1では流石に勝てない。
けれど彼女達は、意地が悪い訳じゃないの。
ただ家事をさせられるだけなの。
その様子を見て、執事アーントや侍女のバタフライは目を輝かせていた。 “素晴らしい教え方です” “本当に良いタイミングでした。姫様は私の言うことは聞かないのです。 「バタフライがやってよぉ」 と甘えてくるのです。可愛いくて駄目なのよ” とか言いながら、ブルチャスカの方を向いている。私が頑張っているところは、目に入らないのかしら?
まあいいや。この2人はもう高齢で、私から見たら祖父母に近い年齢だから、今さら文句も言わないわ。孫のように可愛がって貰ったもの。
それにしても、私に家事なんてさせてどうするつもりなんだろう。目玉焼きさえ焦がすし、味付けはいまいちだし、彩りも美味しそうじゃないし。まあ、何とか煮炊きは出来るようになったけど。
お掃除はハタキをかけて、箒で床を掃いて、水ぶきするのよね。
後はお洗濯。水仕事は指先が荒れるから苦手なの。ささくれとひび割れが酷いわ。洗ったものは重いし、干すのも大変だもの。
どうして私にさせるのかしら?
「お嬢様、私共はここでお別れです。ここから先はお一人で行って頂きます」
「私達はここで敵を迎えうちますから、お嬢様はこの先にある家で一人で隠れていてください。屋敷には生活用品が、庭には野菜も植えてありますから。庭にかかっている網は外しては駄目ですよ。動物避けですからね」
にこやかに笑っているアーントとバタフライだが、彼らが着ているのは鎧だった。
「なによ、その鎧は? 貴方達はもうお年寄りでしょう? 一緒に逃げましょうよ」
私は彼らも一緒に行こうと誘った。
けれど、首を振りここに残ると言う。
「姫様の幸福だけが私達の願いです。その幸せを壊さないで下さいませ」
「さあ、行くのです。必ず迎えに行きますから」
「あぁ………きっとよ、迎えに来てね」
私は真剣な様子の彼らに逆らえず、城裏のずっと奥山にある、二人の言う家屋を目指した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:08:46
10880文字
会話率:21%