流れ星はただ通りすぎ、その瞬きは死を運ぶことになるだろう。
この世界には、化物が住む。
そう、私は化物だ。
日奈都加藍(ひなとからん)は、十五歳の高校生だ。花の女子高生?ではない。陰気な性格で、クラスに馴染めず、教室の片隅の豆
粒です(はい)。
祖父の形見の日本刀を、肌身離さず持ってるヤバイ奴?大事な人の大切なものって、失くしちゃ駄目ですよね?だから持ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 05:10:33
1161文字
会話率:59%
龍堂奈菜は高校一年生。中学時代にイケメンの同級生に告白したら唇を奪われた。それなのに交際を断られたばかりか同級生からいじめを受けたのがきっかけでイケメンに直に肌に触れられるとじんましんが出る「イケメンアレルギー」になってしまった。
そんな奈
菜は高校に入ってもいじめられないように目立たないように生活していたが下校途中に中学時代の同級生に遭遇して自宅に逃げ帰る。祖母の形見の三面鏡の前で泣いていたら鏡の中から声をかけられた。
姿は奈菜と瓜二つのナナという女性。そしてナナは「あなたと交代してあげる」と言って奈菜とナナは入れ代わってしまった。そしてナナは姿を消す前に「私はそちらの世界では『女王』だから」と言った。
奈菜は突然見知らぬ世界の『女王』になってしまう。そしてその世界にはイケメンたちが溢れていた。奈菜はナナの代わりに女王として振る舞うがこの国の最重要課題の一つは「女王の結婚」。
様々な思惑を抱いたイケメンたちが奈菜に迫る。奈菜は「イケメンアレルギー」と闘いながら女王としての責務を果たそうとするが……。イケメンたちに囲まれた奈菜に明日はあるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 15:40:00
111057文字
会話率:41%
ある嵐の夜、乗っていた船が海賊に襲われ、男装の娘・メイベルは命からがら敵国の公爵領に流れ着く。
領主である公爵フェリックスに助けられた彼女は、彼に対し次第に愛情を抱くようになったが、どうやら彼には一途に愛する女性がいるらしい。
一方、フェリ
ックスの方も助けたメイベルに一目惚れするが、彼女には恋人がいると誤解していた。
二人のすれ違う想いに、それぞれの恋人(仮)が加わり巻き起こる恋の騒動と顛末。
全31話。
※ウィリアム・シェイクスピア著『十二夜』をオマージュした作品です※
※エンブレア王国史シリーズ(S2024E)の本編となる『婚約破棄の忘れ形見』(N3030EH)より二百年前が舞台です※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 06:12:10
126698文字
会話率:35%
海の向こうの珍奇な植物を集めた王立植物園の別園は、”呪いの森”と呼ばれていた。
貴重な植物を守るために、そこは高い塀に囲まれ、警備兵が巡回し、世と隔絶されていたせいで、あらぬ疑いを抱かせたからだ。
その場所で働くトムと呼ばれる青年は、人嫌い
で気難しく、彼の森と同じように人々を拒絶した。
そんな”呪いの森”に、ある夏至の日の満月の夜、ジャネットと名乗る少女がやって来る。
どこか浮世離れした彼女は、トムの頑なな心に入り込んでいく。
しかし、トムにはある秘密があり、ジャネットもまた、ある事情を抱えていた。
二人が出会うことで、互いの運命が切り開かれることになる――。
*
『婚約破棄の忘れ形見』(N3030EH)の蛇足編・第四弾ですが、本編よりもずっとファンタジー。
スコットランドに伝わるバラッド『タム・リン』をモチーフにしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-05 21:00:00
54190文字
会話率:35%
革命により、エマ・ジレは”伯爵令嬢であった罪”で、今まさに処刑される寸前となった。
そこに颯爽と現れ、彼女を救い出したのは、王城から脱出した王妃が率いる多国籍からなる義勇軍の指揮官の一人、マクシミリアンだった。救出されたエマもまた、義勇軍に
加わり、革命軍と、混乱に乗じて攻め込んできた隣国との戦いに身を投じる。そんな中、エマの献身的で慈愛に満ちた行動は、多くの人に讃えられることになるのだが――。
*
『婚約破棄の忘れ形見』(N3030EH)の蛇足編・第三弾です。女の子が酷い目にあったり、虫が湧いたりします。苦手な方は回避して下さい。全7話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-20 12:00:00
39033文字
会話率:35%
魔法族は二百年前に途絶えてしまった。それは魔女狩りにあったとか、排斥されたとかそういうことではなく、純粋に力の衰退によるものだった。
しかし、魔法族の出現自体も突然変異だったという記述が残るくらいだったので、今でもときどきちょっとだけ不思議
な力を使える魔法もどき《マジックイミテーション》が生まれてくることがあった。
ライラ・リゲルは父親と二人暮らしをしていた。父一人子一人で幸せに暮らしていたが、二年前、父親は病気で亡くなってしまう。残してくれた遺産もあり、何とか大学の卒業を控えていたある日、借金取りの男がライラの元を訪れる。
もう顔も覚えていない蒸発した母親が、ライラの父を保証人に危ないところで金を借りていたらしい。
そんな借金取りがまともに応じてくれるわけもなく、なんと三日以内にお金をかき集めなくていけなくなったライラは、家をひっくり返して見つけた初めてみる父の形見の短剣を持って買取店に駆け込んだ。しかし駆け込んだのはただの買取店ではなく、一般の鑑定士には見れないものをみる「アルデバラン鑑定所」だった。
鑑定所の主、鑑定士カラット・アルデバランは、不思議な力を宿した目を持つマジックイミテーションで、その力を使って他の鑑定士では見ることができないものをみていた。個人で鑑定業を営むカラットはその力も相まって界隈では有名だったが、どこで噂が湾曲したのかその名前のせいか持ち込まれるのは宝石や鉱物に関する鑑定依頼ばかり。
カラットはオダマキ通り商店街の裏通りにある店で宝石、ときどきその他の工芸品ほか美術品の鑑定依頼を助手の少女ユーリエと共に待っていた。
最近あまりに宝石の依頼が続き辟易していたカラットは、無償でライラの短剣を見てくれるという。
この依頼が、ライラの運命を突き動かし、カラットとユーリエの運命もまた動かしていくこととなることなど今はまだ誰も知らない。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。
※この作品は「カクヨム( https://kakuyomu.jp/works/16817139558249305543 )」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 18:32:37
115183文字
会話率:39%
あらすじ。
父親とフランスで暮らす、上篠 Noe 瞬(カミシノ ノエ シュン)。
瞬にはフランス人のCamille(カミーユ)と言う名の母がいたが、瞬が7歳の時に姿を消した。母の祖父が言うには「お前の父親に愛想を尽かしたのさ。」との
ことだ。
その後。瞬が15歳になる冬に、父親が職場の事故で他界した。
父の葬儀後、瞬が途方に暮れていると、日本に住む上篠 俊朗という男が、瞬の元へ訪ねてきた。
父親の弟である俊朗は、瞬を日本に来るように促した。
「物扱いした言い方になるが瞬、お前は兄貴の形見だ! 日本で一緒に暮らそう!」
1ヶ月後の初春、上篠 Noe 瞬は日本へ到着した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 22:00:00
21610文字
会話率:45%
生き別れた母の面影を追い 少年が飛び込みしは壁の向こう――
幼くして母と生き別れた少年 夏秋 遥は 息子と離れて暮らす事を択んだ父を受け容れつつも平穏な日常を過ごしていた
平穏――しかしその中で時折差し込む過去の影 父の周囲で蠢く何者か
の影
やがて遥が父の真意と母の行方 ふたりの過去と自分の出生に関わる真実を知ったとき 物語は静かに そして烈しく動き出す
「僕と来れば、わかる」
日本に似て 違う異世界「神和」
少年の「帰国」 動き出す計画
機械仕掛けの依代 「機導神」
伝説の機導神 「爾麒」
蘇る母の形見 「爾麒」
「宿命」に抗い
そして生きるため
少年は「爾麒」を択ぶ
爾麒コソガ 君ガ宿命
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 01:00:00
155628文字
会話率:56%
父の形見である銀の小笛を、首から下げた14歳の少女。
ロゼ・バークガッツは、辺境の町で、新聞配達と賞金稼ぎを兼業しながら、病床の母と共に暮らしていた。
ある晩、彼女は、賞金ギルドで、自分に付き纏う黒いローブの男の存在を知ることとなる。
翌朝
、黒いローブの男の正体に訝しみながら、新聞の配達をしている最中、彼女は賞金稼ぎに襲われる。
なんと、自分が破格の賞金首として賞金リストに上がっていた。
町中の賞金稼ぎから逃げ惑う彼女を助けたのは、彼女に付き纏っていた黒いローブの男だった。
男の名はテュールといい、聞けば両親の古い友人だと言う。
二人は賞金稼ぎから逃げるも、多勢に無勢。
ロゼはテュールから、その首から下げた小笛を吹くように言われる。
幼い頃から母親に絶対に吹くなと言われていたその笛が呼んだのは、美しい白銀の竜だった。
※挿絵ありってあるけど、地図だけです。ハイ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 16:00:00
81090文字
会話率:26%
平成最後の春休み。もうすぐ4年生。
八木玲奈は親友の芽以から秘密の手紙をもらう。
家に帰って開けようと思っていたが、父が祖父宅から持ってきた祖母の形見の軍事郵便(絵はがき)に興味を持ちすっかり忘れてしまう。
その軍事郵便を平和祈念資料館に寄
贈しに行き、玲奈は不思議な少年に出会う。
75年の時を経て届けられる秘密の手紙。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 14:13:25
32554文字
会話率:42%
義姉の双子に大切な形見を捨てられて俺は壊れた
最終更新:2024-02-12 22:19:06
7295文字
会話率:53%
いじめられていた主人公アルフレッドはスキル『奇襲』を駆使して復讐を始める。
父の形見のナイフには相手のスキルを奪う能力があった。
最強のスキル『剣聖』をもつ主犯格を殺すため、虐めていた陽キャ共を殺し、スキルを奪い、復讐を果たす為今日もアルフ
レッドは陽キャを殺していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-20 12:21:29
74549文字
会話率:40%
村から逃げ出して夕陽が三度落ちた。
集落はおろか人一人出会うこともない。
村の外がこれほど薄暗く気味が悪い場所だとは考えもしなかった。
穴の空いた布切れを見に纏い、静かな森をひたすら歩いた。
日の落ちる時間が早いこの時期は冷え込む。
村
を出てから、一度も食べ物を口にしていない。
喉を通ったのは、地面に溜まった泥水だけだ。
受けた拷問の影響で空腹には慣れていたが、歩き続けていることもあり限界が近かった。
大人たちは、今でも僕を探して森中を駆け回っているのだろう。
僕の両親を殺した男のセリフが頭に浮かぶ。
彼は縛られた母親の髪に火をつけながら「悪魔の親が」と言って舌を打った。
『生きる災い』
村の人たちは口を揃えて僕をそう呼んだ。
見るたびに暴力を振るい、罵詈雑言を浴びせた。
怨恨を感じ取ることはできたが、嘲りなどは一切感じられなかった。
心から僕を恨んでいたのだろう。
僕と関わりを持った人たちはみんな『不幸』になった。
ある人は不治の病になり、やがてその病気は流行病となって村人たちの命を奪った。
僕が畑仕事をした翌年には虫が大量に発生し、蝗害となって食糧難が訪れた。
友人は雷に打たれて命を落とし、幼い頃に思いを寄せていた女の子は賊に連れ去られて行方をくらませた。
「誰かを幸せにしたいって、そんなに贅沢な望みかな」
黒い雲が張り詰めた空を見上げて呟く。
雨粒が額の上で弾けた。
雨が降ってきたらしい。
身体は冷えていく一方だが、しばらく飲み水に困ることはなさそうだ。
指に嵌めた父親の形見を見る。
殺される前日にくれたものだ。
僕が生まれた日に母親にプレゼントしたものらしい。
大切な人ができたら、その人の指に嵌めてやれと言われたことを覚えている。
きらりと光る鉛のようなこの装身具の名前を僕は知らない。
けれど父親から話を聞いて、これを指に嵌めることで誰かを幸せにできることは知っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 14:43:55
9310文字
会話率:26%
1週間程前、国境を接すは大国の軍隊が国境を越えた。
なろうラジオ大賞5参加作品です。
最終更新:2023-12-24 13:00:00
998文字
会話率:0%
山奥のスラン村で狩人をしている少年ダインは化け物に襲われている少女、リリアを助ける。
彼女はある目的のもと特殊な魔術を用いてこのスラン村に来たのだという。
その目的とは古代に使用された人型兵器、イクイブリードを目覚めさせる事だった。
ダイン
の持つ親の形見である白銀の横笛がその目覚めの鍵となるそうだが…
古典ファンタジーとロボット物の融合を目指して日々書いております。
(2017/5/29)
方言程度に自分なりに改造したシンダール語を作中使用する予定でしたが、作者の能力不足の為現状シンダール語をそのまま使用しております。出来次第順次差し替えていくつもりです。
作中別名称になってはおりますがシンダール語並びにクウェンヤを使っております。自作の人工言語とするつもりは毛頭ありませんので宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-13 10:59:51
38335文字
会話率:32%
ちーちゃんを不幸にして、消えたあいつをおれは憎くらしく思う。
最終更新:2023-12-12 07:00:00
224文字
会話率:0%
これで、イーブンだなんて、ごめんだぜ。
最終更新:2023-07-20 07:00:00
222文字
会話率:0%
太い黒縁眼鏡は、じいさんの形見。
最終更新:2022-11-18 12:00:00
1365文字
会話率:0%
公爵令嬢にもかかわらず、黒髪黒目というこの世界では異質な容姿で生まれたアルデラは、実の家族から疎まれて育った。アルデラが16歳になったある日、公爵家にお金を借りに来たレイヴンズ伯爵に、父が厄介払い的にアルデラを押し付け、無理やりレイヴンズ
伯爵の後妻として結婚させられてしまう。
美しいレイヴンズ伯爵の妻になり、亡くなった前妻の忘れ形見、6歳の息子ノアの母になったアルデラは、予想外にレイヴンズ伯爵家に温かく迎えられ驚くことになる。しかし、3年後、何者かに罠に嵌められ『義理の息子ノアを殺害し、伯爵家を乗っ取ろうとした稀代の悪女』として投獄の後、処刑されてしまう。
アルデラが処刑される瞬間、公爵家に代々伝わる黒魔術が発動し、自分の魂と引き換えに時を巻き戻すことに成功。
気がつけば、結婚したすぐ後の3年前に時が巻き戻っていた。巻き戻った先で、アルデラは寝たきり状態なってしまい、心配したレイヴンズ伯爵の指示で、3か月間、高級な魔力のみを点滴のように注がれた結果、ボロボロの髪がツヤツヤに。ガサガサだった肌は輝き別人のように美しくなった。
しかし、黒魔術の対価として今世のアルデラの魂が消滅してしまっていたため、アルデラの中に残っていた前世の魂が復元され転生者になっていた。
転生者アルデラは、「せっかくだから、今度は幸せになりたい」と思い、唯一、アルデラに優しくしてくれたレイヴンズ伯爵家の人々を幸せにすることを心に決める。
手始めに、アルデラは、前世の記憶と黒魔術チートを使い、実家の公爵家を脅迫。大金を合法的にせしめて、伯爵家の借金を無くすことに成功。そして、義理の息子ノアを殺害した犯人を捜し出すなど、伯爵家の危機を救っているうちに、いつの間にか、レイヴンズ伯爵と息子のノアに溺愛されるようになっていく。
今日もアルデラは怪しい黒魔術を使いながら、夫と息子を幸せにしつつ、ついでに、周囲の人々も幸せにしていく。
※ノベルアップ+様にも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-06 00:00:00
162039文字
会話率:38%
主人公霧島未来は、1つ上の元学校の先輩新堂加来に思いを寄せていた。先に高校生になった新堂加来は一年間の男子野球部マネージャーの期間を経て、二年生になり再び女子野球部に戻る。甲子園を決める決勝戦まで勝ち進んだ霧島未来は、再び新堂加来と再会し思
いを伝える。『今日の決勝戦で勝てたら……私と付き合ってください』条件付きの約束が交わされた二人の未来は今後どうなっていくのか?試合の行方は? 百合ものボーイミーツガール学園ラブコメディいざプレイボール!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 18:23:14
12415文字
会話率:20%
プロレスラー黒鉄 鋼助(くろがね こうすけ)は悩んでいた。社長をつとめるプロレス団体の経営が苦しいのだ。故郷の東北でプロレス団体を立ち上げて早十年。今日も試合会場では閑古鳥が鳴いている。一か八かの興行もまるでお客がやって来ない。なぜなら、い
まどきの若者はプロレスよりもダンジョン配信に夢中なのだった。
スキルや魔法で片付いてしまうダンジョン配信者の大味な闘いぶりよりも、プロレスの試合の方がずっと感動できるのに……一度でも、たった一度でも見てもらえればプロレスの魅力が伝わるはず……。頭を抱える黒鉄に、親友の忘れ形見である風祭 青空(かざまつり そら)から意外なアイデアがもたらされる。
「ダンジョンでプロレスやっちゃおうよ!!」
これは、プロレスに生き、プロレスにすべてをかけた男、黒鉄 鋼助がダンジョン配信のバズを通じて成り上がり、プロレス旋風を巻き起こす物語である。
※毎朝07:02の更新です。ストックに余裕があるときは1日複数話更新することもあります
※最初のバズの兆しは第7話からはじまります
※掲示版回はサブタイトルに★が付きます。初回は第9話です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 20:01:19
391015文字
会話率:29%
ある日部屋でおとなしくしていた春花は、廊下を歩く足音が自分の部屋で止まると同時に静かに部屋のドアを開けることを知らない異母姉、礼子が不機嫌そうにやって来る。礼子は壊れた銀の髪飾りを春花の机に乱暴に置くと「明日までに直してちょうだい」と無理難
題を言われるが、その銀の髪飾りは春花の今は亡き母の形見だった。母に申し訳ない気持ちの中、直せず次の日には礼子が継母の明子を連れてきて……
銀の髪飾りによって巻き起こる春花の運命は!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 03:00:00
76930文字
会話率:52%
ニュルは島の教会にたった1人の孤児だ。
教会にはもう長いこと司祭がおらず、教会の管理人である寡婦のハンナがニュルの面倒を見てくれている。
ハンナはニュルに、顔を隠すよう教えた。
ある日、島へやってきた人攫いに攫われたニュルは、老齢
の領主・アルバートの率いる騎士隊によって助け出される。
アルバートはニュルについて報告を受けると顔をしかめた。
ニュル。
それは、遠く離れたある国では「無能」「価値がない」という意味を持つ言葉だったからだ。
司祭のいない教会に孤児を置いてはおけない、とアルバートは領都の教会へ彼女を連れて行く事を決める。
ニュルが島を出る日、ハンナはニュルに指輪を「誰にも見られないように」と言い添えて渡す。
それは木でできた見すぼらしい指輪だった。
ハンナはそれをニュルの父親の形見だと伝えた。
領都の教会で、ニュルはアルバートの命で新しい名前を授けられるが、島の代官がなぜか彼女を追ってやってきて、引き取りたいと申し出た───。
※この作品は、家紋武範様主催の『夕焼け企画』に参加しています。
※連載作品ですが、企画期間内に完結します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 21:08:23
45665文字
会話率:37%
王太子ジークハルトの婚約者、公爵令嬢ロズヴィータはジークハルトの恋人で孤児のリンリーを日々虐げていた。
ある日、両親の形見だというロケットペンダントを拾ったロズヴィータは、それをきっかけにリンリーの秘密を知ることになる。
最終更新:2023-11-09 22:38:23
9610文字
会話率:40%
青木弓弦は実家の『Flower Shop 草の雨』でアルバイトをしている。
弓弦が店番をしている時に限って祖母の形見の黒電話が鳴り、『あちら側』の住人が訪れる。
ホラー耐性の低い弓弦はその度に半泣き。お願いだからウチの店で待ち合わせしないで
ぇ!?
憑かれやすい体質の警官黄崎やオカルトに憧れるクラスメイトに振り回され、弓弦は日々ホラーと戦う。
ほのぼのとしたホラーを目指しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-11 16:37:43
11740文字
会話率:51%